JP4726319B2 - ポリプロピレン系繊維強化ポリプロピレン系樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリプロピレン系繊維強化ポリオレフィン系樹脂成形体の製造方法およびポリプロピレン系繊維強化ポリオレフィン系樹脂成形体に関する。さらに詳しくは、本発明は、ポリプロピレン系繊維で補強され、高い強度を有すると共に、リサイクル性に優れ、各種用途に有用なポリオレフィン系樹脂成形体を、溶剤を用いることなく、熱融着法により効率より製造する方法、およびその方法により得られたポリプロピレン系繊維強化ポリオレフィン系樹脂成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforced Plastics、FRP)は、複合材料として、様々な分野、例えば土木・建築分野、輸送分野、電子・電気機器分野、航空・宇宙分野などに幅広く用いられている。このFRPにおいては、樹脂マトリックスとして、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリスチレン、ポリフェレンスルフィドなどの熱可塑性樹脂が用いられ、また強化材の繊維として、ガラス繊維、金属繊維、セラミックス繊維、炭素繊維などの無機繊維や、天然繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリアリレート繊維、ポリイミド繊維などの有機繊維が様々な形態で用いられている。これらの強化材の中で、特にガラス繊維が多用されている。
【0003】
ところで、近年、容器包装リサイクル法や家電製品リサイクル法などの各種法令により、プラスチックのリサイクルが義務付けられ、その有効なリサイクル方法が求められている。
プラスチックのリサイクル方法として、これまで各種の方法が提案され、実施されており、その方法としては、例えばマテリアルリサイクル方法、ケミカルリサイクル方法、サーマルリサイクル方法などが知られている。これらの中で、マテリアルリサイクル方法は、素材を最も有効に、かつ低エネルギー消費で利用するものであり、最も好ましい方法とされている。
【0004】
しかしながら、前記FRPは、樹脂マトリックスと強化材が異質であるものが多く、例えば強化材として、ガラス繊維などの無機繊維を用いたFRP、あるいは有機繊維であっても、樹脂マトリックスと異質であるものを用いたFRPは、そのリサイクルが極めてやっかいである。
【0005】
樹脂マトリックスと強化材が同じ素材からなるリサイクル性のよいFRPの製造方法として、例えば強化材として熱可塑性樹脂からなる高強度・高弾性率の繊維やフィルムを用い、またマトリックス樹脂として強化材と同じ熱可塑性樹脂に溶媒を含ませたものを用い、両者を混合あるいは積層したのち、加熱、加圧することにより複合化する方法が開示されている(特開2000−158549号公報)。しかしながら、この方法は、溶媒を用いるため、操作が煩雑である上、環境汚染をもたらすなどの問題を有している。
このような事情から、高強度を有すると共に、リサイクル性に優れるFRPを、環境に悪影響を及ぼすことなく、簡単な手段で効率よく製造する技術の開発が望まれていた。
【0006】
一方、本発明者は、先に、結晶性ポリプロピレン繊維を絶対圧が0.20MPa以上の加圧飽和水蒸気中で高倍率延伸処理することによって、高強度、低伸度、高ヤング率、高融点、低熱収縮率なアイソタクチックポリプロピレン延伸繊維が得られることを見出した(特開平11−350283号(特許第3130288号)公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、ポリプロピレン系繊維で補強され、高い強度を有すると共に、リサイクル性に優れ、各種用途に有用なポリオレフィン系樹脂成形体を、溶剤を用いることなく、簡単な手段で効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、複数のポリオレフィン系樹脂シートを重ね合わせ、各シート間に該シートより融点の高いポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を介挿したものを、特定の温度で加熱圧着し、一体化させることにより、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、同一種類の複数のポリオレフィン系樹脂シートと、該シートよりも軟化点の高いポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を用い、内部が前記シートとなるように、あるいは両面が前記シートになるように、該シートとポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を交互に積層してなる成形材料を、前記ポリオレフィン系樹脂シートの融点以上、ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物の融点未満の温度で加熱圧着し、一体化させることを特徴とするポリプロピレン系繊維強化ポリオレフィン系樹脂成形体の製造方法を提供するものである。
本発明はまた、前記の製造方法で得られたポリプロピレン系繊維強化ポリオレフィン系樹脂成形体をも提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の製造方法は、ポリオレフィン系樹脂をマトリックスとし、ポリプロピレン系繊維を強化材とする、高強度でリサイクル性に優れるFRPを乾式法(加熱融着法)により製造する方法である。
【0011】
本発明の方法においては、ポリオレフィン系樹脂シートが樹脂マトリックスの材料として用いられる。該シートを構成するポリオレフィン系樹脂としては、特に制限はなく、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンの単独重合体やこれらの共重合体、あるいはこれらと他の共重合可能な不飽和単量体との共重合体などが挙げられる。代表例としては、高密度、中密度、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのポリエチレン類、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体やランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ジエン化合物共重合体などのポリプロピレン類、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1などを挙げることができる。
【0012】
これらのポリオレフィン系樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、得られるFRPの強度及びリサイクル性などを考慮すると、強化材と同質の結晶性のポリプロピレン系樹脂が好ましい。この結晶性のポリプロピレン系樹脂としては、例えば結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重合体、エチレン単位の含有量の少ないエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン単独重合体からなるホモ部とエチレン単位の含有量の比較的多いエチレン−プロピレンランダム共重合体からなる共重合部とから構成されたプロピレンブロック共重合体、さらには前記プロピレンブロック共重合体における各ホモ部または共重合部が、さらにブテン−1などのα−オレフィンを共重合したものからなる結晶性のプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。
【0013】
このような結晶性のポリプロピレン系樹脂は、例えばチーグラー・ナッタ系触媒やメタロセン系触媒を用いて製造することができる。
前記ポリオレフィン系樹脂から構成されるシートには、所望により各種添加剤、例えば無機フィラー、酸化防止剤、熱安定剤、造核剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、難燃剤、難燃助剤、滑剤、プロセスオイル、難型剤、帯電防止剤、着色剤などを含有させることができる。
【0014】
本発明において用いられるポリオレフィン系樹脂シートの厚さとしては特に制限はないが、通常0.1〜2mm、好ましくは0.2〜1.5mm、より好ましくは0.3〜1mmの範囲である。
【0015】
一方、強化材として用いられるポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を構成するポリプロピレン系樹脂としては、繊維の強度及び融点が高いなどの点からアイソタクチックポリプロピレン系樹脂が好適である。中でもアイソタクチックペンタッド分率(IPF)が、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上のものが有利である。また、分子量分布の指標であるQ値(重量平均分子量/数平均分子量Mw/Mn比)は5未満、メルトインデックスMI(温度230℃、荷重21.18N)は3〜50g/10分の範囲が好ましい。上記IPFが85%未満では立体規則性が不充分で結晶性が低く、得られる繊維における強度などの物性に劣る。
【0016】
なお、アイソタクチックペンタッド分率(IPF)(一般にmmmm分率ともいわれる)は、任意の連続する5つのプロピレン単位で構成される炭素−炭素結合による主鎖に対して、側鎖である5つのメチル基がいずれも同方向に位置する立体構造の割合を示すものであって、同位体炭素核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR)におけるPmmmm(プロピレン単位が5個連続してアイソタクチック結合した部位における第3単位目のメチル基に由来する吸収強度)およびPw(プロピレン単位の全メチル基に由来する吸収強度)から、式
IPF(%)=(Pmmmm/Pw)×100
によって求めることができる。
【0017】
また、このポリプロピレン系繊維に用いられるポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体であってもよいし、プロピレンとα−オレフィン(例えばエチレン、ブテン−1など)との共重合体であってもよく、2種以上のポリプロピレン系樹脂の混合物であってもよい。
【0018】
本発明で用いられるポリプロピレン系繊維は、以下に示す方法により製造することができる。
まず前記ポリプロピレン系樹脂、及び所望により公知の各種添加成分、例えば酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、金属不活性化剤、着色剤、難燃剤、核剤、可塑剤、充填剤などを含む紡糸用成形材料を調製したのち、従来ポリプロピレン系繊維の製造において慣用されている溶融紡糸法、例えば押出機と紡糸用ノズルを備えた紡糸装置により紡糸して、ポリプロピレン系未延伸繊維を作製する。
次に、このようにして得られた未延伸繊維に、公知の各種延伸処理を施すことにより、ポリプロピレン系繊維が得られる。特に加圧水蒸気により直接加熱して延伸処理することにより、高い繊維強度のものが得られる。
【0019】
本発明においては、強化材として、このようにして得られたポリプロピレン系繊維を、フィラメント、ショートカットチョップ、ステープルファイバーなどの形態で用いてもよいし、あるいは長繊維フィラメントを使用しシート状に加工して編、織布や不織布の形態で用いてもよいが、これらの中で、ステープルファイバーあるいは長繊維フィラメントを使用した編、織布または不織布の形態で用いることが好ましく、特に不織布の形態で用いるのが有利である。
【0020】
また、その単糸の引張強度は好ましくは7cN/dTex以上、より好ましくは8cN/dTex以上であり、ヤング率は好ましくは50cN/dTex以上、より好ましくは60cN/dTex以上であることにより、より高い物性を有する成形体を得ることができる。また、アイソタクチックポリプロピレン系樹脂を素材とする場合、その融点は170℃以上であることが好ましく、より好ましくは172℃以上、特に好ましくは174℃以上である。通常のアイソタクチックポリプロピレン樹脂の融点(約165℃)を5℃以上上回っていることにより、強化材、マトリックス材共に同じアイソタクチックポリプロピレン系樹脂からなるFRPをも実現可能である。
ステープルファイバーの場合は、通常繊維径が1.1〜17dTex(12〜49μm)で、繊維長が38〜64mmの範囲にあるものが好ましく用いられる。また、織布や不織布の場合は、通常20〜250g/m2程度の厚さを有するものが好ましく用いられる。
【0021】
本発明においては、マトリックス材料として、同一種類の前記ポリオレフィン系樹脂シートを複数枚用い、かつ強化材として前記ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を用い、以下に示す方法によりFRPを製造する。なお、使用するポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物の融点は、使用するポリオレフィン系樹脂シートの融点より高いことが必要であり、好ましくは5℃以上高いのが有利である。
【0022】
まず、内部が前記ポリオレフィン系樹脂シートとなるように、あるいは両面がポリオレフィン系樹脂シートになるように、該シートとポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を交互に積層して積層構造の成形材料を作製する。前記ポリオレフィン系樹脂シートの使用枚数としては特に制限はなく、得られるFRPの用途や該シートの厚さなどに応じて適宜選ばれるが、通常1〜8枚、好ましくは2〜6枚程度である。また、ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物の使用量は、前記積層構造の成形材料の全重量に基づき、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜50重量%、特に好ましくは20〜40重量%の範囲で選定される。
【0023】
次に、前記積層構造の成形材料の両面から、ポリオレフィン系樹脂シートの融点以上、ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物の融点未満の温度で加熱圧着し、一体化させることにより、目的のFRPを製造する。この際、加熱方法としては特に制限はないが、通常、加熱ローラーによるラミネートプレスで一旦板材を成形し、次いで適宜、所望の形状に熱賦形する。この賦形方法も特に制限はないが、一般的な方法である赤外線による加熱の後、冷間プレス方式が用いられる。またFRP板材を成形するためのラミネートプレス圧力は、通常22〜109MPa程度で十分である。冷却は、収縮を防止するため、圧力をかけた状態で行うことが好ましい。
【0024】
このようにして、ポリプロピレン系繊維で補強された板状のポリオレフィン系樹脂成形体が得られる。この板状成形体の厚さとしては特に制限はなく、用途に応じて適宜選ばれるが、通常1〜7mm、好ましくは2〜5mmの範囲である。
【0025】
本発明はまた、前記の方法により得られたポリプロピレン系繊維強化ポリオレフィン系樹脂成形体をも提供する。
この本発明のポリオレフィン系樹脂成形体は、高強度を有すると共に、リサイクル性に優れており、例えば自動車用バンパーフェイシャー、自動車室内用天井骨材、自動車用内装材表皮などの自動車分野を始め、土木・建築分野、電子・電気機器分野などの用途に好適に用いられる。
【0026】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
【0027】
なお各例で用いた材料の融点、ポリプロピレン繊維の物性(繊維強度、伸度、ヤング率)および各例で得られたFRPの物性(曲げ強度、曲げ弾性率)は、下記の方法に従って測定した。
(イ)融点
示差操作熱量計(DSC)で昇温速度:10℃/分、室温〜200℃まで昇温し、融解吸熱時のピーク温度を融点とした。
(ロ)繊維強度、伸度、ヤング率
JIS L−1070に準拠して測定した。
(ハ)曲げ強度
JIS K−7055に準拠して測定した。
(ニ)曲げ弾性率
JIS K−7055に準拠して測定した。
【0028】
実施例1
アイソタクチックポリプロピレン樹脂[日本ポリケム社製「SA1HA」、メルトインデックス(MI):22、Q値:3.6]からなるポリプロピレン繊維を絶対圧:0.41MPaの加圧飽和水蒸気中で延伸した繊維で、繊維強度が11.4cN/dTex、伸度が29%、ヤング率が68cN/dTex、融点が174℃の4.4dTex×64mmステープルファイバー(以下、シムテックスステープルファイバーと称す)を使用し、ニードルパンチ法により240g/m2の不織布(融点174℃)5枚を作製し、強化材として用いた。
【0029】
一方、アイソタクチックポリプロピレン樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2005GP」、MI:20、Q値:4.5]からなる厚さ0.3mmで、融点165℃のシート(以下、I−PPシートと称す)6枚をマトリックス材料として用いた。
【0030】
まず、両面がI−PPシートになるように、I−PPシートと不織布を交互に積層してなる成形材料を作製したのち、170℃に加熱した熱板プレスにより109MPaで1分間加熱成形し、引き続き室温から50℃の温度範囲の下、22MPaで20秒間プレス冷却し、FRP板を作製した。
このFRP板の厚さは1.75mmであり、強化材としての繊維含有量は40重量%であった。その物性を表1に示す。
【0031】
実施例2
実施例1において、I−PPシートの代わりに、メタロセン系触媒を用いて得られたアイソタクチックポリプロピレン樹脂[出光石油化学(株)社製「M2」、MI:30、Q値:2.0]からなる厚さ0.3mmで、融点152℃のシート(以下、M−PPシートと称す)を用い、かつ熱板プレス温度を160℃、プレス圧力を22MPaとした以外は、実施例1と同様にして厚さ2.2mmのFRP板を作製した。このFRP板の物性を表1に示す。
【0032】
実施例3
実施例1において、I−PPシートの代わりに、エチレン−プロピレンランダム共重合樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2043GP」、MI:24]からなる、厚さ0.3mmで、融点135℃のシート(以下、EPシートと略す)を用い、かつ熱板プレス温度を140℃、プレス圧力を22MPaとした以外は、実施例1と同様にして厚さ1.7mmのFRP板を作製した。このFRP板の物性を表1に示す。
【0033】
実施例4
実施例1において、シムテックスステープルファイバーから得られたニードルパンチ法不織布の代わりに、シムテックスステープルファイバー 4.4dTex×64mmと鞘成分がエチレン−プロピレンランダム共重合樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2043GP」、MI:24]で、芯成分がアイソタクチックポリプロピレン樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2005GP」、MI:20]である鞘芯型複合ステープルファーバー2.2dTex×51mm「商品名:UCファイバー PR」とを重量比8:2で混綿し、カーディングウェッブ作製後、135℃でカレンダー融着法により得られた60g/m2の不織布を用いた以外は、実施例1と同様にしてFRP板を作製した。このFRP板の厚さは1.6mmであり、強化材としての繊維含有量は15重量%であった。このFRP板の物性を表1に示す。
【0034】
実施例5
実施例2において、シムテックスステープルファイバーから得られたニードルパンチ法不織布の代わりに、シムテックスステープルファイバー4.4dTex×64mmと鞘成分がエチレン−プロピレンランダム共重合樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2043GP」、MI:24]で、芯成分がアイソタクチックポリプロピレン樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2005GP」、MI:20]である鞘芯型複合ステープルファーバー2.2dTex×51mm「商品名:UCファイバー PR」とを重量比8:2で混綿し、カーディングウェッブ作製後、135℃でカレンダー融着法により得られた60g/m2の不織布を用いた以外は、実施例2と同様にして厚さは2.0mmのFRP板を作製した。このFRP板の物性を表1に示す。
【0035】
実施例6
実施例1において、アイソタクチックポリプロピレン樹脂[日本ポリケム社製「SA1HA」、メルトインデックス(MI):22、Q値:3.6]からなるポリプロピレン繊維を絶対圧:0.51MPaの加圧飽和水蒸気中で延伸した繊維で、繊維強度が8.8cN/dTex、伸度が12%、ヤング率が129cN/dTex、融点が175℃の単糸繊度が3.7dTex、トータル繊度が2670dTexの長繊維マルチフィラメント(以下、シムテックスマルチフィラメントと称す)を使用し、縦横方向織り密度:20本/25mmで平織りの織布(430g/m2、融点175℃)3枚を作製し、強化材として用いた。
【0036】
一方、アイソタクチックポリプロピレン樹脂[出光石油化学(株)社製「Y2005GP」、MI:20、Q値:4.5]からなる厚さ0.5mmで、融点165℃のシート(以下、I−PPシートと称す)4枚をマトリックス材料として用いた。
【0037】
両面がI−PPシートになるように、I−PPシートと織布を交互に積層してなる成形材料を作製したのち、実施例1と同様の方法でFRP板を作製した。
このFRP板の厚さは2.2mmであり、強化材としての繊維含有量は40重量%であった。このFRPの物性を表1に示す。
【0038】
参考例1
実施例1において、シムテックスステープルファイバーの代わりに、アイソタクチックポリプロピレン樹脂[グランドポリマー社製「ZS1238」、メルトインデックス(MI):30、Q値:6]からなるポリプロピレン繊維を大気圧の水蒸気雰囲気中で延伸した繊維で、繊維強度が4.3cN/dTex、伸度が45%、ヤング率が21cN/dTex、融点が169℃の4.4dTex×64mmステープルファイバー(以下、通常ステープルファイバーと称す)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で厚さ1.7mmのFRP板を作製した。170℃の熱板プレスの際、若干の繊維の熱収縮または溶融が見られた。このFRP板の物性を表1に示す。
【0039】
参考例2
実施例2において、通常ステープルファイバーを使用した以外は、実施例2と同様の方法で厚さ2.2mmのFRP板を作製した。160℃の熱板プレスの際、若干繊維が熱収縮が見られた。このFRP板の物性を表1に示す。
【0040】
参考例3
実施例3において、通常ステープルファイバーを使用した以外は、実施例3と同様の方法で厚さ1.7mmのFRP板を作製した。このFRP板の物性を表1に示す。
【0041】
参考例4
実施例4において、通常ステープルファイバーを使用した以外は、実施例4と同様の方法で厚さ1.6mmのFRP板を作製した。このFRP板の物性を表1に示す。
【0042】
参考例5
実施例5において、通常ステープルファイバーを使用した以外は、実施例5と同様の方法で厚さ2.0mmのFRP板を作製した。このFRP板の物性を表1に示す。
【0043】
参考例6
実施例6において、アイソタクチックポリプロピレン樹脂[日本ポリケム社製「SA1HA」、メルトインデックス(MI):22、Q値:3.6]からなるポリプロピレン繊維を120℃の加熱ロール間で延伸した繊維で、繊維強度が4.7cN/dTex、伸度が32%、ヤング率が29cN/dTex、融点が168℃の単糸繊度が3.7dTex、トータル繊度が2667dTexの長繊維マルチフィラメント(以下、通常マルチフィラメントと称す)を使用した以外は、実施例6と同様の方法で厚さ2.1mmのFRP板を作製した。170℃の熱板プレスの際、若干の繊維の熱収縮または溶融が見られた。このFRP板の物性を表1に示す。
【0044】
比較例1
実施例1において、補強材は使用せず、樹脂シートを11枚使用した以外は実施例1と同様の方法で厚さ1・7mmの単一樹脂板を作製した。この樹脂板の物性を表1に示す。物性は実施例1に比べ劣っていた。
【0045】
比較例2
実施例2において、補強材は使用せず、樹脂シートを11枚使用した以外は実施例2と同様の方法で厚さ2.1mmの単一樹脂板を作製した。この樹脂板の物性を表1に示す。物性は実施例2に比べ劣っていた。
【0046】
比較例3
実施例3において、補強材は使用せず、樹脂シートを11枚使用した以外は実施例3と同様の方法で厚さ1.7mmの単一樹脂板を作製した。この樹脂板の物性を表1に示す。物性は実施例3に比べ劣っていた。
【0047】
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、特に高強度、低伸度、高ヤング率、高融点、低熱収縮率なアイソタクチックポリプロピレン繊維「商品名:シムテックス」で補強され、高い強度を有すると共に、リサイクル性に優れ、各種用途に有用なポリオレフィン系樹脂成形体を、溶剤を用いることなく、熱融着法により効率よく製造することができる。
Claims (6)
- 温度230℃、荷重21.18NでのメルトインデックスMIが3〜50g/10分であるポリプロピレン系樹脂を溶融紡糸法により紡糸して作製した未延伸繊維を加圧水蒸気により直接加熱して延伸処理することによりポリプロピレン系繊維を得たのち、同一種類の複数のポリプロピレン系樹脂シートと、該シートよりも軟化点の高い前記ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を用い、内部が前記樹脂シートとなるように、あるいは両面が前記樹脂シートになるように、該シートとポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物を交互に積層してなる成形材料を、前記ポリプロピレン系樹脂シートの融点以上、ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物の融点未満の温度で加熱圧着し、一体化させることを特徴とするポリプロピレン系繊維強化ポリプロピレン系樹脂成形体の製造方法。
- ポリプロピレン系樹脂シートとポリプロピレン系繊維の融点差が5℃以上である請求項1に記載の方法。
- ポリプロピレン系繊維またはそのシート状加工物がステープルファイバーあるいは長繊維フィラメントを使用した編、織布または不織布である請求項1または2に記載の方法。
- ポリプロピレン系樹脂シートが、プロピレンの単独重合体およびプロピレンと他の共重合可能な単量体との共重合体の中から選ばれる少なくとも1種のポリプロピレン系樹脂からなるシートである請求項1、2または3に記載の方法。
- ポリプロピレン系樹脂シートが結晶性のプロピレン系単独重合体および/またはプロピレン系共重合体からなるシートである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
- ポリプロピレン系繊維強化ポリプロピレン系樹脂成形体が、ポリプロピレン系繊維を5〜50重量%の割合で含むものである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
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