以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として第1の実施の形態による再生装置の機能回路ブロックによるハードウェア構成を示す。かかるハードウェア構成の再生装置1において、キーワード生成部2は、記憶媒体(図示せず)に記憶されるコンテンツデータに基づいてキーワードを生成する。また再生装置1において、検出部3は、第1のページ情報の取り込みを検出する。そして再生装置1において、リスト作成部4は、検出部3により第1のページ情報の取り込みが検出されると、少なくとも第1のページ情報内、及び当該第1のページ情報より遷移される第2のページ情報内から、キーワード生成部2により生成されたキーワードに関連するストリーミングコンテンツデータの供給元を示すコンテンツ識別情報を収集し、当該収集したコンテンツ識別情報のリストを作成する。これにより再生装置1において、再生部5は、リスト作成部4により作成されたリスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生する。
この場合、キーワード生成部2は、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータに対応するアーティスト情報又はジャンル情報でなるキーワードを生成する。実際に再生装置1において、演算部6は、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータが更新されたとき、アーティスト情報又はジャンル情報毎のコンテンツデータのデータ数を演算し、当該演算したデータ数を記憶媒体に記憶する。そしてキーワード生成部2は、記憶媒体に記憶されるデータ数が規定数以上のアーティスト情報又はジャンル情報でなるキーワードを生成する。
一方、再生部5は、リスト作成部4による種々のリスト作成状況に応じてストリーミングコンテンツデータを再生することができる。すなわち再生部5は、リスト作成部4により少なくとも第1及び第2のページ情報内から、1つ目のコンテンツ識別情報が収集されると、リスト内の当該コンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生することができる。また再生部5は、リスト作成部4により少なくとも第1及び第2のページ情報内から、規定の数のコンテンツ識別情報が収集されると、リスト内の当該規定の数のコンテンツ識別情報に対応する規定の数のストリーミングコンテンツデータを順次取り込んで再生することもできる。さらに再生部5は、リスト作成部4による少なくとも第1及び第2のページ情報内からのコンテンツ識別情報の収集が終了すると、リスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生することもできる。
これに加えて再生部5は、ストリーミングコンテンツデータの再生形態として、リスト作成部4により作成されたリスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを繰り返し取り込んで再生することができる。そして実際に再生部5は、リスト作成部4により作成されたリスト内の1つのコンテンツ識別情報を注目コンテンツ識別情報として選定し、当該注目コンテンツ識別情報として選定したコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで、当該取り込んだストリーミングコンテンツデータを再生し、当該ストリーミングコンテンツデータの再生終了を検出すると、リスト内の新たな1つのコンテンツ識別情報を注目コンテンツ識別情報として自動的に選定するようにして、当該リスト内の複数のコンテンツ識別情報に対応する複数のストリーミングコンテンツデータを順次取り込んで再生する。
ところで再生装置1において、操作部7は、操作に応じて、関連付けられているネットワークアドレスにアクセスする。また再生装置1において、制御部8は、再生部5により再生されているストリーミングコンテンツデータに応じて、操作部7に関連付けるネットワークアドレスを更新する。しかしながら制御部8は、再生部5によりストリーミングコンテンツデータが再生されていないとき、操作部7に関連付けていたネットワークアドレスを削除する。また制御部8は、操作部7に関連付けていたネットワークアドレスを削除していたとき、当該操作部7に対する操作を受け付けないようにする。これに加えて再生装置1において、音声処理部9は、再生部5によってストリーミングコンテンツデータが再生されることにより得られる再生データを音声信号に変換する。そして制御部8は、再生部5によりストリーミングコンテンツデータが再生されていても、音声処理部9から音声信号の出力がないとき、操作部7に対する操作を受け付けないようにする。
またリスト作成部4は、少なくとも第1及び第2のページ情報内から、キーワードに関連し、かつ再生手段5により再生可能なストリーミングコンテンツデータの供給元を示すコンテンツ識別情報を収集し、当該収集したコンテンツ識別情報のリストを作成することができる。さらにリスト作成部4は、少なくとも第1及び第2のページ情報内から、キーワードに関連し、かつ試聴可能なストリーミングコンテンツデータの供給元を示すコンテンツ識別情報を収集し、当該収集したコンテンツ識別情報のリストを作成することもできる。
以上の構成において、再生装置1は、キーワード生成部2により、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータに基づいてキーワードを生成する。そして再生装置1は、検出部3により、第1のページ情報の取り込みを検出すると、リスト作成部4により、少なくとも第1のページ情報内、及び当該第1のページ情報より遷移される第2のページ情報内から、かかるキーワードに関連するストリーミングコンテンツデータの供給元を示すコンテンツ識別情報を収集すると共に、当該収集したコンテンツ識別情報のリストを作成する。この状態で再生装置1は、再生部5により、かかるリスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生する。
従って再生装置1は、ユーザに対し第1のページ情報を取り込むための操作のみを行わせるだけで、複数の第1及び第2のページ情報内のコンテンツ識別情報に基づいて、ユーザの嗜好に合ったコンテンツに対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生することができる。
以上の構成によれば、再生装置1は、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータに基づいてキーワードを生成し、第1のページ情報の取り込みを検出すると、少なくとも第1のページ情報内、及び当該第1のページ情報より遷移される第2のページ情報内から、かかるキーワードに関連するストリーミングコンテンツデータの供給元を示すコンテンツ識別情報を収集すると共に、当該収集したコンテンツ識別情報のリストを作成し、かかるリスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生するようにした。これにより再生装置1は、ユーザに対し第1のページ情報を取り込むための操作のみを行わせるだけで、複数の第1及び第2のページ情報内のコンテンツ識別情報に基づいて、ユーザの嗜好に合ったコンテンツに対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生することができ、かくしてユーザの操作を格段的に簡易化して所望のストリーミングコンテンツデータを再生することができる。
(2)第2の実施の形態
図2において、20は全体として第2の実施の形態による音楽データ提供システムを示し、本発明を適用したデータ記憶再生装置21がネットワークNT上の音楽データ配信サーバSV1やディスク情報提供サーバSV2と接続して通信し得るように構成されている。この場合、音楽データ配信サーバSV1は、配信対象の複数の楽曲を、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3)、AAC(Advanced Audio Coding )、WMA(Windows (登録商標) Media Audio)、RealAUDIO G2 Music Codec、MP3(MPEG Audio Layer-3)形式等でなる音楽データとしてデータ記憶再生装置21に配信し得るようになされている。またディスク情報提供サーバSV2は、個々のCD(Compact Disc)に関するディスク情報を当該CD固有の管理情報と対応付けてCDデータベースに登録しておきデータ記憶再生装置21に提供し得るようになされている。因みにディスク情報は、CDに記録されている楽曲の曲名を示す曲名情報や演奏時間を示す演奏時間情報、楽曲のアーティスト名を示すアーティスト情報、当該楽曲の属するジャンル(邦楽や洋楽等)を示すジャンル情報等を含む。
まず図3を用いて、音楽データ配信サーバSV1のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。図3に示すように、音楽データ配信サーバSV1は、全体を統括的に制御する中央処理ユニット(Central Processing Unit )25が、ROM(Read Only Memory)26又はハードディスクドライブ27に記憶されている基本プログラムやアプリケーションソフトウェア等の各種プログラムを、バス28を介してRAM(Random Access Memory)29に適宜展開する。そして中央処理ユニット25は、RAM29に展開した各種プログラムを実行することによりネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21と通信接続し、この状態でデータ記憶再生装置21に対する音楽データ配信用の各種処理を実行する。
この場合、ハードディスクドライブ27には、データ記憶再生装置21でダウンロード可能な(すなわち、データ記憶再生装置21に対し配信可能な)多数の音楽データが記憶されている。またハードディスクドライブ27には、ダウンロード可能な音楽データに基づく楽曲の一部を試聴楽曲として試聴させるために予め用意された複数の試聴データも記憶されている。さらにハードディスクドライブ27には、ダウンロード可能な音楽データ毎の属性情報も、対応する音楽データと関連付けて記憶されている。かかる属性情報は、対応する音楽データに基づく楽曲の曲名を示す曲名情報や当該音楽データの再生時間を示す再生時間情報、かかる楽曲のアーティスト名を示すアーティスト情報、当該楽曲の属するジャンルを示すジャンル情報等を含む。そしてハードディスクドライブ27では、これら多数の音楽データが対応するコンテンツ識別情報(以下、これを特にダウンロード楽曲識別情報と呼ぶ)と関連付けられていると共に、試聴データも対応するコンテンツ識別情報(以下、これを特に試聴楽曲識別情報と呼ぶ)と関連付けられている。かかるダウンロード楽曲識別情報及び試聴楽曲識別情報は、対応する音楽データや試聴データそれぞれに固有のID(IDentification)、又はこれらのネットワークNT上の記憶位置を示すネットワークアドレス(すなわち、URL(Uniform Resource Locator))等でなり、当該音楽データや試聴データの供給元を示すものである。
これに加えてハードディスクドライブ27には、音楽データ配信用のページ情報として、所望の楽曲の音楽データを選択させる際に用いる複数のページ情報(以下、これを楽曲選択ページ情報と呼ぶ)や、実際に音楽データのダウンロード(すなわち、ネットワークNTを利用した音楽データの購入)を実行要求させる際に用いる複数のページ情報(以下、これを楽曲購入ページ情報と呼ぶ)も記憶されている。そしてハードディスクドライブ27では、これら複数の楽曲選択ページ情報及び楽曲購入ページ情報が、それぞれ対応するネットワークNT上の記憶位置を示すネットワークアドレス(すなわち、URLであり、これら楽曲選択ページ情報や楽曲購入ページ情報の供給元を示す)と関連付けられている。
図4に示すように、各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAは、例えばXML(eXtensible Markup Language)で記述されて作成されており、所望の楽曲の音楽データをジャンルやアーティスト等の種別毎に選択させるための楽曲選択画像の生成に用いる種々の画像構成情報が含まれている。そして各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAは、音楽データの種別に応じて階層的に順次遷移して提供可能なように関連付けられており、ダウンロード可能な多数の音楽データの中から所望の楽曲の音楽データを、順次種別で絞り込んで選択させ得るようになされている。この場合、各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAのうち階層構造の最上位となる1つの楽曲選択ページ情報32には、画像構成情報の1つとして例えばジャンルリスト情報33が含まれている。図5に示すように、かかるジャンルリスト情報33には、音楽データの種別としてのジャンルの選択に使用する当該ジャンルの名称のジャンルリスト34が含まれている。またジャンルリスト情報33には、自己のページ情報から遷移させる1階層下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bの供給元を示すネットワークアドレス(以下、これを選択ページアドレスと呼ぶ)の選択ページアドレスリスト35が、個々の選択ページアドレスをジャンルリスト34内の対応するジャンルの名称と関連付けて含まれている。さらにジャンルリスト情報33には、音楽データ配信サーバSV1側でジャンル毎に試聴の許可された楽曲に対応する試聴データの供給元を示す試聴楽曲識別情報の識別情報リスト36が、個々の試聴楽曲識別情報をジャンルリスト34内の対応するジャンルの名称と関連付けて含まれている。さらにまたジャンルリスト情報33には、試聴の許可された楽曲の種別(すなわち、ジャンル及びアーティスト等)の種別リスト37が、個々の種別を識別情報リスト36内の対応する試聴楽曲識別情報と関連付けて含まれている。これに加えてジャンルリスト情報33には、試聴の許可された楽曲の音楽データに対応する楽曲購入ページ情報の供給元を示すネットワークアドレス(以下、これを購入ページアドレスと呼ぶ)の購入ページアドレスリスト38が、個々の購入ページアドレスを識別情報リスト36内の対応する試聴楽曲識別情報と関連付けて含まれている。
また最上位の楽曲選択ページ情報32よりも下位(例えば、1階層下位)の楽曲選択ページ情報32A及び32Bには、画像構成情報の1つとして例えばアーティストリスト情報39A及び39Bが含まれている。図6に示すように、かかるアーティストリスト情報39A及び39Bには、音楽データの種別としてのアーティストの選択に使用するアーティスト名のアーティストリスト40が含まれている。またアーティストリスト情報39A及び39Bには、自己のページ情報から遷移させる1階層下位の楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAの供給元を示す選択ページアドレスの選択ページアドレスリスト41が、個々の選択ページアドレスをアーティストリスト40内の対応するアーティスト名と関連付けて含まれている。さらにアーティストリスト情報39A及び39Bには、音楽データ配信サーバSV1側でアーティスト毎に試聴の許可された楽曲に対応する試聴データの供給元を示す試聴楽曲識別情報の識別情報リスト42が、個々の試聴楽曲識別情報をアーティストリスト40内の対応するアーティスト名と関連付けて含まれている。さらにまたアーティストリスト情報39A及び39Bには、試聴の許可された楽曲の種別(すなわち、ジャンル及びアーティスト等)の種別リスト43が、個々の種別を識別情報リスト42内の対応する試聴楽曲識別情報と関連付けて含まれている。これに加えてアーティストリスト情報39A及び39Bには、試聴の許可された楽曲の音楽データに対応する楽曲購入ページ情報の供給元を示す購入ページアドレスの購入ページアドレスリスト44が、個々の購入ページアドレスを識別情報リスト42内の対応する試聴楽曲識別情報と関連付けて含まれている。
さらにアーティストリスト情報39A及び39Bを含む楽曲選択ページ情報32A及び32Bよりも下位(例えば、最下位)の楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAには、画像構成情報の1つとして例えば楽曲リスト情報45A乃至45Cが含まれている。図7に示すように、かかる楽曲リスト情報45A乃至45Cには、楽曲の選択に使用する曲名の曲名リスト46が含まれている。また楽曲リスト情報45A乃至45Cには、曲名リスト46内の曲名により選択可能な楽曲の音楽データに対応する楽曲購入ページ情報の供給元を示す購入ページアドレスの購入ページアドレスリスト47が、個々の購入ページアドレスを曲名リスト46内の対応する曲名と関連付けて含まれている。さらに楽曲リスト情報45A乃至45Cには、音楽データ配信サーバSV1側で試聴の許可された楽曲に対応する試聴データの供給元を示す試聴楽曲識別情報の識別情報リスト48が、個々の試聴楽曲識別情報を曲名リスト46内の対応する曲名と関連付けて含まれている。さらにまた楽曲リスト情報45A乃至45Cには、試聴の許可された楽曲の種別(すなわち、ジャンル及びアーティスト等)の種別リスト49が、個々の種別を識別情報リスト48内の対応する試聴楽曲識別情報と関連付けて含まれている。
そして各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA(図4)には、それぞれ内部のジャンルリスト情報33、アーティストリスト情報39A及び39B並びに楽曲リスト情報45A乃至45Cを判別可能なリスト識別子(図示せず)も含まれている。また各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAには、それぞれ固有のページ識別情報が含まれており、かかるページ識別情報により個々の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを識別可能にしている。
一方、楽曲購入ページ情報は、例えばXMLで記述されて作成されており、ダウンロードさせる(すなわち、購入させる)音楽データの当該ダウンロードを実行要求させるための楽曲購入画像の生成に用いる種々の画像構成情報が含まれている。また楽曲購入ページ情報には、対応する音楽データの供給元を示すダウンロード楽曲識別情報も含まれている。
これにより中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21から楽曲選択ページ情報が要求されると、ハードディスクドライブ27から最上位の楽曲選択ページ情報32を読み出してネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21に送信する。また中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21から楽曲選択ページ情報32に含まれるジャンルリスト情報33内の選択ページアドレスに従って下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bが要求されると、これに応じてハードディスクドライブ27から対応する楽曲選択ページ情報32A及び32Bを読み出してネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21に送信する。さらに中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21から下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bに含まれるアーティストリスト情報39A及び39B内の選択ページアドレスに従って、さらに下位の楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAが要求されると、これに応じてハードディスクドライブ27から対応する楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAを読み出してネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21に送信する。
このようにして中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21に対し楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを提供した状態で、当該データ記憶再生装置21から楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAに含まれるジャンルリスト情報33、アーティストリスト情報39A及び39B並びに楽曲リスト情報45A乃至45C内の試聴楽曲識別情報に従って試聴データが要求されると、これに応じてハードディスクドライブ27から対応する試聴データを読み出す。そして中央処理ユニット25は、ハードディスクドライブ27から読み出した試聴データをUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)に従ってストリーミング形式でネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21に送信する。これにより中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21においてユーザに対し試聴データに基づく試聴楽曲を試聴させる。
さらに中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21から楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAに含まれるジャンルリスト情報33、アーティストリスト情報39A及び39B並びに楽曲リスト情報45A乃至45C内の購入ページアドレスに従って楽曲購入ページ情報が要求されると、これに応じてハードディスクドライブ27から対応する楽曲購入ページ情報を読み出してネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21に送信する。その結果、中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21から楽曲購入ページ情報内のダウンロード楽曲識別情報に従って対応する音楽データのダウンロードが実行要求されると、これに応じてハードディスクドライブ27から対応する音楽データ及び属性情報を読み出してネットワークインタフェース30を介してデータ記憶再生装置21に送信する。このようにして中央処理ユニット25は、データ記憶再生装置21において、ユーザに試聴楽曲を試聴させながら所望の楽曲を選択させると共に、当該選択された楽曲の音楽データをダウンロードさせることができる。
次いで、図8を用いてデータ記憶再生装置21のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を説明する。図8に示すように、データ記憶再生装置21は、自己の筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作ボタンでなる操作入力部50がユーザによって操作されると、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部51に送出する。入力処理部51は、操作入力部50から与えられた操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより当該操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス52を介して中央処理ユニット53に送出する。
中央処理ユニット53は、ROM54又はハードディスクドライブ55に予め記憶されている基本プログラムや再生プログラム等の各種プログラムをバス52を介して、当該中央処理ユニット53のワークエリアであるRAM56に読み出す。そして中央処理ユニット53は、RAM56に読み出した各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部51から与えられる操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット53は、自己の実行した所定の演算処理や、操作コマンドに応じた各種処理等の処理結果を画像データとして表示処理部57に送出する。表示処理部57は、中央処理ユニット53から与えられた画像データに対しデジタルアナログ変換処理等の表示処理を施し、得られた画像信号をディスプレイ58に送出することにより、当該ディスプレイ58に対し画像信号に基づく画像を表示してユーザに目視させる。因みにディスプレイ58は、液晶ディスプレイや陰極線管等の表示デバイスであって、筐体表面に直接取り付けられている場合や外付けされている場合がある。
また中央処理ユニット53は、ユーザにより操作入力部50を介してCD内の音楽データをハードディスクに記録するように要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてメディアドライブ59によりCDから音楽データを再生すると共に、当該再生した音楽データをデータ処理部60に送出する。そして中央処理ユニット53は、データ処理部60において、かかる音楽データに対しハードディスクへの記録用に圧縮符号化処理や暗号化処理等の所定の処理(以下、これを記録処理と呼ぶ)を施した後、ハードディスクドライブ55に送出してハードディスクに記憶する。
ところでCDには、データ記録面に音楽データ記録領域と管理データ記録領域とが設けられている。かかる音楽データ記録領域には、1又は複数楽曲の音楽データが記録されている。また管理データ記録領域には、音楽データ記録領域に記録されている音楽データを管理するための、個々の音楽データに対する再生時間や、再生の順番、その音楽データ記録領域における再生開始位置等のTOC(Table Of Contents )と呼ばれる管理データが記録されている。従って中央処理ユニット53は、メディアドライブ59によりCDの音楽データ記録領域から音楽データを読み出す場合、当該CDの管理データ記録領域から管理データも合わせて読み出す。そして中央処理ユニット53は、かかる管理データに基づきCD固有の管理情報を生成し、当該生成した管理情報を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介してディスク情報提供サーバSV2に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、ディスク情報提供サーバSV2から返信された対応するディスク情報をネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信すると共に、当該受信したディスク情報をハードディスクドライブ55に送出してハードディスクに記憶する。
そして中央処理ユニット53は、ユーザにより操作入力部50を介してハードディスクドライブ55内の音楽データが指定され、かつ当該指定された音楽データを再生するように要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ55のハードディスクから、当該指定された音楽データを読み出してデータ処理部60に送出する。データ処理部60は、中央処理ユニット53から与えられた音楽データに対し伸張処理や暗号化を解く復号処理等の所定の処理(以下、これを再生処理と呼ぶ)を施して音声処理部63に送出する。音声処理部63は、データ処理部60から与えられた音楽データに対しデジタルアナログ変換処理や増幅処理等の音声処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、スピーカ64から音楽信号に基づく楽曲を出力させてユーザに聴かせることができる。
さらに中央処理ユニット53は、ユーザにより操作入力部50を介して楽曲選択ページ情報32を取得するように要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてページ情報要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された最上位の楽曲選択ページ情報32をネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信する。そして中央処理ユニット53は、かかる最上位の楽曲選択ページ情報32に基づいて楽曲選択画像データを生成し、当該生成した楽曲選択画像データを表示処理部57を介してディスプレイ58に送出する。これにより中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し図9に示すような楽曲選択画像70を表示する。
この場合、かかる楽曲選択画像70は、当該楽曲選択画像70内の画像水平方向(以下、これを左右方向と呼ぶ)右側に、画像垂直方向(以下、これを上下方向と呼ぶ)に沿って並べられた複数のジャンル表示欄71A乃至71Eを有するジャンル選択部71が設けられている。そしてジャンル選択部71の各ジャンル表示欄71A乃至71Eには、楽曲選択ページ情報32に含まれるジャンルリスト情報33内のジャンルの名称が表示されている。因みにジャンル選択部71には、当該ジャンル選択部71内に表示されるジャンル表示欄71A乃至71Eを切り替え表示するための帯状のスクロール操作部71Fが設けられている。またかかる楽曲選択画像70内の左側には、例えば音楽データ配信サーバSV1側でユーザに対し積極的に紹介するように選定した楽曲(以下、これをおすすめ楽曲と呼ぶ)に関連する画象を表示させる関連画像表示部72が設けられており、かかる関連画像表示部72には、例えばジャケット写真が表示されている。さらに楽曲選択画像70内において関連画像表示部72の下側には、おすすめ楽曲のタイトル(又はアーティスト名)等を表示するタイトル表示部73が設けられている。因みに楽曲選択画像70の下端には、操作ボタン通知領域74が設けられている。かかる操作ボタン通知領域74には、楽曲選択画像70上で各種入力を行う際に、リモートコントローラ等に設けられた各種操作ボタン(すなわち、操作入力部50)のうち操作命令の入力に利用可能な(すなわち、有効な)操作ボタンをユーザに通知するための、ボタンマークが表示されている。
中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し、かかる楽曲選択画像70を表示した状態でユーザ操作によりジャンル選択部71内で例えば「邦楽」というジャンルの名称が選択指示される(すなわち、選択された後、かかる選択が決定される)と、最上位の楽曲選択ページ情報32に含まれているジャンルリスト情報33内の「邦楽」というジャンルの名称に対応する選択ページアドレスに従って、下位の楽曲選択ページ情報32Aを取得要求するページ情報要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された、最上位よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報32Aをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信する。この場合、中央処理ユニット53は、かかる最上位よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報32Aに基づいて楽曲選択画像データを生成し、当該生成した楽曲選択画像データを表示処理部57を介してディスプレイ58に送出する。これにより中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し図10に示すような楽曲選択画像75を表示する。
この場合、かかる楽曲選択画像75は、上下方向に沿って並べられた複数のアーティスト表示欄76A乃至76Eを有するアーティスト選択部76が設けられている。そしてアーティスト選択部76の各アーティスト表示欄76A乃至76Eには、楽曲選択ページ情報32Aに含まれるアーティストリスト情報39A内のアーティスト名が表示されている。因みにアーティスト選択部76には、当該アーティスト選択部76内に表示されるアーティスト表示欄76A乃至76Eを切り替え表示するための帯状のスクロール操作部76Fが設けられている。また各アーティスト表示欄76A乃至76Eのうち、試聴データの試聴楽曲識別情報が関連付けられているアーティスト名を表示する(すなわち、試聴の許可された楽曲に対応するアーティスト名を表示する)アーティスト表示欄76A及び76B並びに76Dには、例えばスピーカの形状を模式的に示すマークでなる試聴可能通知表示子77が表示されている。これにより楽曲選択画像75は、アーティスト表示欄76A及び76B並びに76D内の試聴可能通知表示子77を介してユーザに対し、当該アーティスト表示欄76A及び76B並びに76Dに表示しているアーティストの楽曲が試聴可能であることを通知する。因みに楽曲選択画像75内の下側には、図9について上述した楽曲選択画像70と同様に操作ボタン通知領域74が設けられている。
中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し、かかる楽曲選択画像75を表示した状態でユーザ操作によりアーティスト選択部76内の例えば試聴楽曲の関連付けられた「abcd」というアーティスト名が選択される(すなわち、ユーザ操作に応じてアーティスト表示欄76Aを他とは異なる表示状態にする(例えば、フォーカスをあてる))と、楽曲選択ページ情報32Aに含まれているアーティストリスト情報39A内の対応する試聴楽曲識別情報に従って、試聴データを要求する試聴要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1からストリーミング形式で送信された試聴データをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信すると共に、当該受信した試聴データに対しデータ処理部60で再生処理を施した後、音声処理部63で音声処理を施し、得られた試聴信号をスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、スピーカ64から試聴信号に基づく試聴楽曲を出力させてユーザに試聴させる。因みに中央処理ユニット53は、図9について上述した楽曲選択画像70を表示した場合でも、ジャンルの名称に試聴の許可された楽曲が関連付けられていると、ユーザに対し同様に試聴楽曲を試聴させることができる。
また中央処理ユニット53は、ユーザ操作により楽曲選択画像75のアーティスト選択部76内で例えば「abcd」というアーティスト名が選択指示されると、楽曲選択ページ情報32Aに含まれているアーティストリスト情報39A内の「abcd」というアーティスト名に対応する選択ページアドレスに従って、下位の楽曲選択ページ情報32AAを取得要求するページ情報要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された楽曲選択ページ情報32AAをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信する。この場合、中央処理ユニット53は、かかる楽曲選択ページ情報32AAに基づいて楽曲選択画像データを生成し、当該生成した楽曲選択画像データを表示処理部57を介してディスプレイ58に送出する。これにより中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し図11に示すような楽曲選択画像80を表示する。
この場合、かかる楽曲選択画像80は、上下方向に沿って並べられた複数の曲名表示欄81A乃至81Eを有する曲名選択部81が設けられている。そして曲名選択部81の各曲名表示欄81A乃至81Eには、楽曲選択ページ情報32AAに含まれる楽曲リスト情報45A内の曲名が表示されている。因みに曲名選択部81には、当該曲名選択部81内に表示される曲名表示欄81A乃至81Eを切り替え表示するための帯状のスクロール操作部81Fが設けられている。また各曲名表示欄81A乃至81Eのうち、試聴データの試聴楽曲識別情報が関連付けられている曲名を表示する(すなわち、試聴の許可された楽曲の曲名を表示する)曲名表示欄81A及び81C並びに81Dには試聴可能通知表示子77が表示されている。これにより楽曲選択画像80は、曲名表示欄81A及び81C並びに81D内の試聴可能通知表示子77を介して、ユーザに対し当該曲名表示欄81A及び81C並びに81Dに表示している曲名の楽曲が試聴可能であることを通知する。因みに楽曲選択画像80内の下側には、図9について上述した楽曲選択画像70と同様に操作ボタン通知領域74が設けられている。
中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し、かかる楽曲選択画像80を表示した状態でユーザ操作により曲名選択部81内の例えば試聴楽曲の関連付けられた「ABCD」という曲名が選択されると、楽曲選択ページ情報32AAに含まれている楽曲リスト情報45A内の対応する試聴楽曲識別情報に従って、試聴データを要求する試聴要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1からストリーミング形式で送信された試聴データをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信すると共に、当該受信した試聴データに対しデータ処理部60で再生処理を施した後、音声処理部63で音声処理を施し、得られた試聴信号をスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、スピーカ64から試聴信号に基づく試聴楽曲を出力させてユーザに試聴させる。
また中央処理ユニット53は、ユーザ操作により楽曲選択画像80の曲名選択部81内で例えば「ABCD」という曲名が選択指示されると、楽曲選択ページ情報32AAに含まれている楽曲リスト情報45A内の「ABCD」という曲名に対応する購入ページアドレスに従って、楽曲購入ページ情報を取得要求するページ情報要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された楽曲購入ページ情報をネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信する。この場合、中央処理ユニット53は、かかる楽曲購入ページ情報に基づいて楽曲購入画像データを生成し、当該生成した楽曲購入画像データを表示処理部57を介してディスプレイ58に送出する。これにより中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し楽曲購入画像を表示する。
そして中央処理ユニット53は、ユーザ操作により楽曲購入画像上で「ABCD」という曲名の音楽データに対するダウンロードが実行要求されると、楽曲購入ページ情報内のダウンロード楽曲識別情報に従って、対応する音楽データのダウンロードを実行要求するダウンロード要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された音楽データ及び対応する属性情報をネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信する。これにより中央処理ユニット53は、かかる音楽データをハードディスクドライブ55に送出してハードディスクに記憶する。また中央処理ユニット53は、属性情報もハードディスクドライブ55に送出してハードディスクに記憶する。
中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から取得した音楽データについても、ユーザにより操作入力部50を介して当該音楽データが指定され、かつ当該指定された音楽データを再生するように要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ55のハードディスクから、当該指定された音楽データを読み出してデータ処理部60に送出する。また中央処理ユニット53は、このときもデータ処理部60で、かかる音楽データに対し再生処理を施した後、音声処理部63で音声処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、スピーカ64から音楽信号に基づく楽曲を出力させてユーザに聴かせることができる。
因みに中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し最上位の楽曲選択画像70を表示した状態でユーザ操作によりジャンル選択部71内で例えば「邦楽ランキング」というジャンルの名称が選択指示されたときには、上述と同様に音楽データ配信サーバSV1から下位の対応する楽曲選択ページ情報を取得してディスプレイ58に対し図12に示すような楽曲選択画像85を表示する。かかる楽曲選択画像85は、アーティスト選択部86内の上下方向に沿って並べられた複数のアーティスト表示欄86A乃至86Eに対し、楽曲選択ページ情報に含まれるアーティストリスト情報内のアーティスト名が表示されている。因みに楽曲選択画像85は、アーティスト選択部86にスクロール操作部86Fが設けられている。また楽曲選択画像85は、各アーティスト表示欄86A乃至86Eのうち、試聴データの試聴楽曲識別情報が関連付けられているアーティスト名を表示するアーティスト表示欄86A乃至86Dには試聴可能通知表示子77が表示されている。さらにまた楽曲選択画像85は、当該楽曲選択画像85内の下側に、図9について上述した楽曲選択画像70と同様の操作ボタン通知領域74が設けられている。
また中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し最上位の楽曲選択画像70を表示した状態でユーザ操作によりジャンル選択部71内で例えば「新作」というジャンルの名称が選択指示されたときには、上述と同様に音楽データ配信サーバSV1から下位の対応する楽曲選択ページ情報を取得してディスプレイ58に対し図13に示すような楽曲選択画像88を表示する。かかる楽曲選択画像88は、アーティスト選択部89内の上下方向に沿って並べられた複数のアーティスト表示欄89A乃至89Eに対し、楽曲選択ページ情報に含まれるアーティストリスト情報内のアーティスト名が表示されている。因みに楽曲選択画像88は、アーティスト選択部89にスクロール操作部89Fが設けられている。また楽曲選択画像88は、各アーティスト表示欄89A乃至89Eのうち、試聴データの試聴楽曲識別情報が関連付けられているアーティスト名を表示するアーティスト表示欄89B及び89C並びに89Eには試聴可能通知表示子77が表示されている。さらにまた楽曲選択画像88は、当該楽曲選択画像88内の下側に、図9について上述した楽曲選択画像70と同様の操作ボタン通知領域74が設けられている。
そして中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に対し、かかる楽曲選択画像85及び88を表示した場合も、上述した楽曲選択画像75を表示したときと同様にユーザ操作に応じて、音楽データ配信サーバSV1から試聴データや下位の楽曲選択ページ情報を取得することができる。
このようにして図14に示すように、中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に最上位の楽曲選択画像70を表示すると、ユーザ操作に応じて当該楽曲選択画像70を楽曲選択画像75及び楽曲選択画像80、楽曲選択画像75及び楽曲選択画像90、楽曲選択画像75及び楽曲選択画像91と順次遷移させ、又は楽曲選択画像70を楽曲選択画像92及び楽曲選択画像93、楽曲選択画像92及び楽曲選択画像94、楽曲選択画像92及び楽曲選択画像95と順次遷移させる。また中央処理ユニット53は、ディスプレイ58に表示した最上位の楽曲選択画像70を、ユーザ操作に応じて楽曲選択画像85及び楽曲選択画像96、楽曲選択画像85及び楽曲選択画像97、楽曲選択画像85及び楽曲選択画像98と順次遷移させ、又は楽曲選択画像88及び楽曲選択画像99、楽曲選択画像88及び楽曲選択画像100、楽曲選択画像88及び楽曲選択画像101と順次遷移させる。そして中央処理ユニット53は、このように音楽データ配信サーバSV1から取得している楽曲選択ページ情報内の選択ページアドレスに従って楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101を遷移させることで、ダウンロード可能な多数の音楽データの中から所望の楽曲の音楽データを、順次種別で絞り込んで選択させることができる。
かかる構成に加えて、このデータ記憶再生装置21の場合、中央処理ユニット53は、ハードディスクドライブ55のハードディスクに楽曲情報データベースを構築している。そして中央処理ユニット53は、CDから音楽データを読み出してハードディスクに記憶するとき、当該音楽データに対応するディスク情報(すなわち、ディスク情報提供サーバSV2から取得したディスク情報)をハードディスク内の楽曲情報データベースに登録する。また中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から音楽データをダウンロードしてハードディスクに記憶するときも、当該音楽データと共に音楽データ配信サーバSV1から取得した属性情報をハードディスク内の楽曲情報データベースに登録する。
そして中央処理ユニット53は、ハードディスク内の楽曲情報データベースにディスク情報や属性情報を登録して当該楽曲情報データベースを更新する毎に(すなわち、ハードディスクに対し音楽データを記憶する毎に)、これらディスク情報や属性情報に基づいて、ハードディスクに記憶している音楽データに対するジャンル又はアーティスト毎(すなわち、ジャンルの名称又はアーティスト名毎)の記憶数(以下、これを音楽データ数と呼ぶ)を演算する。また中央処理ユニット53は、このとき、ジャンル又はアーティスト毎の演算結果を、ハードディスクに記憶している音楽データに対する統計データとしてハードディスク内の楽曲情報データベースに登録し当該統計データの内容を更新する。また中央処理ユニット53は、統計データを生成したときには、かかる統計データに基づいて、予め選定された規定数以上の音楽データ数を判別すると共に、当該規定数以上の音楽データ数に対応するジャンルの名称又はアーティスト名を検出する。そして中央処理ユニット53は、その検出したジャンルの名称又はアーティスト名をキーワードとしてハードディスク内の楽曲情報データベースに登録し当該キーワードの内容も更新する。このようにして中央処理ユニット53は、かかるキーワードを、ハードディスクに記憶した音楽データ(すなわち、データ記憶再生装置21を利用してユーザの取得した楽曲)に対するユーザの嗜好を示す情報として、適宜更新しながら保持する。
この状態で中央処理ユニット53は、ユーザにより操作入力部50を介して楽曲選択ページ情報32を取得するように要求する操作入力信号が入力され、これに応じてページ情報要求信号を音楽データ配信サーバSV1に送信すると、音楽データ配信サーバSV1から送信される最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込んだか否かを検出する。そして中央処理ユニット53は、かかる最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込んだことを検出すると、上述と同様に楽曲選択画像70を生成してディスプレイ58に表示するものの、当該楽曲選択ページ情報32内でリスト識別子に従いジャンルリスト情報33を判別する。また中央処理ユニット53は、楽曲選択ページ情報32内で判別したジャンルリスト情報33に含まれる種別リスト37の種別と、ハードディスク内の楽曲情報データベースに登録しているキーワードとを比較する。これにより中央処理ユニット53は、かかるジャンルリスト情報33内に、キーワードと少なくとも一部が一致する種別が含まれているか否かを判別する。その結果、中央処理ユニット53は、ジャンルリスト情報33内に、キーワードと一致した種別が含まれていると、当該ジャンルリスト情報33内からキーワードと一致した種別に対応する試聴楽曲識別情報を収集すると共に、当該種別に対応する(すなわち、収集した試聴楽曲識別情報に対応する)購入ページアドレスを収集する。そして図15に示すように、中央処理ユニット53は、このようにジャンルリスト情報33内から収集した試聴楽曲識別情報のリスト(以下、これを収集識別情報リストと呼ぶ)108を作成すると共に、当該収集した購入ページアドレスのリスト(以下、これを収集アドレスリストと呼ぶ)109を作成する。また中央処理ユニット53は、これら収集識別情報リスト108及び収集アドレスリスト109を関連付けて(すなわち、対応する試聴楽曲識別情報及び購入ページアドレス同士を関連付けて)リスト情報(以下、これを連続試聴リスト情報と呼ぶ)110を生成し、当該生成した連続試聴リスト情報110をRAM56又はハードディスクドライブ55のハードディスクに一時記憶する。
さらに中央処理ユニット53は、ジャンルリスト情報33内からの試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスの収集が終了すると、当該ジャンルリスト情報33内の選択ページアドレスに従って自動的に(すなわち、ユーザ操作による下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bに対する取得要求の有無にかかわらずに)ページ情報要求信号を音楽データ配信サーバSV1に送信する。これにより中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信される、下位の楽曲選択ページ情報32A及び32B(すなわち、最上位の楽曲選択ページ情報32から直接遷移可能な楽曲選択ページ情報32A及び32B)を取り込んだか否かを検出する。
そして中央処理ユニット53は、かかる最上位よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bを取り込んだことを検出すると、当該楽曲選択ページ情報32A及び32B内でリスト識別子に従いアーティストリスト情報39A及び39Bを判別する。また中央処理ユニット53は、楽曲選択ページ情報32A及び32B内で判別したアーティストリスト情報39A及び39Bに含まれる種別リスト43の種別と、ハードディスク内の楽曲情報データベースに登録しているキーワードとを比較するようにして、上述と同様にアーティストリスト情報39A及び39B内からキーワードと関連する試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集する。そして中央処理ユニット53は、このようにアーティストリスト情報39A及び39B内から収集した試聴楽曲識別情報及び購入ページアドレスを互いに関連付けて連続試聴リスト情報110に追加することにより当該連続試聴リスト情報110を更新する。
さらに中央処理ユニット53は、アーティストリスト情報39A及び39B内からの試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスの収集が終了すると、当該アーティストリスト情報39A及び39B内の選択ページアドレスに従って自動的に(すなわち、ユーザ操作による下位の楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAに対する取得要求の有無にかかわらずに)ページ情報要求信号を音楽データ配信サーバSV1に送信する。これにより中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信される楽曲選択ページ情報32AA乃至32BA(すなわち、最上位よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bから直接遷移可能な楽曲選択ページ情報32AA乃至32BA)を取り込んだか否かを検出する。そして中央処理ユニット53は、かかる楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAを取り込んだことを検出すると、当該楽曲選択ページ情報32AA乃至32BA内でリスト識別子に従い楽曲リスト情報45A乃至45Cを判別する。この場合、中央処理ユニット53は、キーワードを特には用いずに、楽曲選択ページ情報32AA乃至32BA内で判別した楽曲リスト情報45A乃至45Cに含まれる全ての試聴楽曲識別情報を収集すると共に、当該収集した試聴楽曲識別情報に対応する購入ページアドレスも収集する。そして中央処理ユニット53は、このように楽曲リスト情報45A乃至45C内から収集した試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを互いに関連付けて連続試聴リスト情報110に追加することにより当該連続試聴リスト情報110を更新する。
このようにして中央処理ユニット53は、ユーザにより最上位の楽曲選択ページ情報32が取得要求されると、これに応じて少なくとも2階層分の当該最上位の楽曲選択ページ情報及び例えばこれよりも1階層下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bを順次自動的に取得しながら、これら楽曲選択ページ情報32及び32A並びに32B内からキーワードに関連する試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集する。また中央処理ユニット53は、引き続き少なくとも2階層分の下位の楽曲選択ページ情報32AA乃至32BAを自動的に取得しながら、当該取得した楽曲選択ページ情報32AA乃至32BA内から全ての試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集する。そして中央処理ユニット53は、このように楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内から収集した試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを用いて連続試聴リスト情報110(図15)を生成する。
因みに中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込んで試聴楽曲識別情報の収集を開始する毎に、当該試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを判別するための収集使用済ページリストを作成し、これをRAM56又はハードディスクドライブ55のハードディスクに一時記憶する。そして中央処理ユニット53は、各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを試聴楽曲識別情報の収集に使用する毎に、当該試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAのページ識別情報を収集使用済ページリストに追加する。従って中央処理ユニット53は、かかる収集使用済ページリストの内容に基づき、各楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを、それぞれ試聴楽曲識別情報の収集に使用したものであるか否かを判別することができる。その結果、中央処理ユニット53は、試聴楽曲識別情報の収集に同一の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを重複して使用して、かかる試聴楽曲識別情報の収集用の処理を無駄に実行することを回避している。
ところで中央処理ユニット53は、予め設定された設定情報に従い、全ての楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内から1つ目の試聴楽曲識別情報を収集したとき、又は規定の数の試聴楽曲識別情報を収集したとき、さらには全ての楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内からの試聴楽曲識別情報の収集が終了したときに、連続試聴リスト情報110に従い試聴楽曲を連続的に自動出力してユーザに試聴させる。すなわち、中央処理ユニット53は、試聴楽曲の連続的な自動出力を開始すると、連続試聴リスト情報110内で各試聴楽曲識別情報のうち例えばリストの並びに従い1つの(先頭の)試聴楽曲識別情報を試聴楽曲指定用として注目する注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定する。そして中央処理ユニット53は、注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に従って、音楽データ配信サーバSV1に対し対応する試聴データを要求する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から試聴データがストリーミング形式で送信されると、かかる試聴データをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信しながら、かかる試聴データに対しデータ処理部60で再生処理を施した後、音声処理部63で音声処理を施し、得られた試聴信号をスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、スピーカ64から試聴信号に基づく試聴楽曲を出力させてユーザに試聴させる。
また中央処理ユニット53は、データ処理部60を介して試聴データに対する再生処理の終了を検出すると、連続試聴リスト情報110内で各試聴楽曲識別情報のうちリストの並びに従い新たに1つの試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定する。そして中央処理ユニット53は、新たに注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に従って、音楽データ配信サーバSV1に対し対応する試聴データを要求する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から試聴データがストリーミング形式で送信されると、かかる試聴データをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信しながら、かかる試聴データに対しデータ処理部60で再生処理を施した後、音声処理部63で音声処理を施し、得られた試聴信号をスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、スピーカ64から試聴信号に基づく試聴楽曲を出力させてユーザに試聴させる。
このようにして中央処理ユニット53は、試聴データに対する再生処理の終了を検出する毎に、連続試聴リスト情報110内(すなわち、収集識別情報リスト108内)の試聴楽曲識別情報を順次注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定すると共に、当該注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に従い対応する試聴データを音楽データ配信サーバSV1から取得してストリーミング再生する。これにより中央処理ユニット53は、ユーザが楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101を適宜遷移させて所望の楽曲を選択するまでの間、ユーザ操作に応じた楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101の遷移とは独立して連続試聴リスト情報110を自動的に生成すると共に、当該生成した連続試聴リスト情報110に従い複数の試聴楽曲を連続的に自動出力してユーザに試聴させることができる。また中央処理ユニット53は、試聴楽曲を連続的に自動出力する場合、連続試聴リスト情報110内の複数の試聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを循環的に繰り返すように取得して試聴楽曲を順次連続的に自動出力する。
因みに中央処理ユニット53において、試聴データに対する再生処理(すなわち、ストリーミング再生)の終了を検出する方法としては、例えば、以下のような手法が考えられる。しかしながらかかる手法に限定されるものではない。まず中央処理ユニット53は、スピーカ64やデジタルアウトのためのインタフェースの前段に位置するデータ処理部60内部のバッファを管理することにより再生処理の終了を検出することが可能である。例えば、データ処理部60は、試聴データ(すなわち、リニアPCMデータ)をバッファに入力し、当該バッファから出力した試聴データを音声処理部63内のD/Aコンバータに入力させることにより試聴信号(すなわち、アナログ信号)に変換させ、スピーカ64に供給させる。またデータ処理部60は、例えば、内部の復号処理部から出力される試聴データ(すなわち、リニアPCMデータ)をインタフェースコントローラ内のバッファに一旦入力し、当該バッファから出力した試聴データをデジタルアウトのための伝送プロトコルに対応するフォーマットに変換して当該インタフェースコントローラから出力し、インタフェースを介してデジタルアウトさせる。すなわち中央処理ユニット53は、これらバッファへの試聴データの書き込みが終了し、かつバッファに書き込まれた試聴データが全て読み出されたことを検出することにより、試聴データの再生処理の終了を検出する。
ところで中央処理ユニット53は、試聴データ内に終了タイムコードが存在するとき、再生中に現在のタイムコードを検出し、現在のタイムコードが終了タイムコードと一致したとき、試聴データの再生処理が終了したと判別することもできる。さらに中央処理ユニット53は、試聴データの再生中に現在のタイムコードを検出し、現在のタイムコードが所定時間停止したことを検出すると、試聴データの再生処理が終了したと判別することもできる。さらにまた中央処理ユニット53は、試聴データの再生中に、当該再生中の試聴データのレベルが所定値以下のままの状態が所定時間続いたことを検出すると、試聴データの再生処理が終了したと判別することもできる。
これに加えて中央処理ユニット53は、連続試聴リスト情報110に従い、操作入力部50の各種操作キーのうち、楽曲購入ページ情報の購入ページアドレスにアクセスする(すなわち、楽曲購入ページ情報を取得要求する)操作入力信号を入力するための特定の操作キーに対し、再生処理中の試聴データに対応する購入ページアドレス(すなわち、再生中の試聴データの試聴楽曲識別情報に対応する購入ページアドレス)を関連付けるようにして、当該再生処理している試聴データに応じて、かかる特定の操作キーに関連付ける購入ページアドレスを更新する。従って中央処理ユニット53は、連続試聴リスト情報110に従いデータ処理部60により試聴データを順次再生処理している間に、ユーザにより特定の操作キーが操作されると、これに応じて、その時点で特定の操作キーに関連付けていた購入ページアドレスに従い、楽曲購入ページ情報取得要求用のページ情報要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された楽曲購入ページ情報をネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信すると、上述と同様にディスプレイ58に対し、再生中の試聴データに対応する楽曲購入画像を表示する。これにより中央処理ユニット53は、ユーザが試聴楽曲を試聴して元の楽曲が気に入り音楽データをダウンロードしたいと思ったとき、楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101をわざわざ遷移させて対応する曲名を選択指示させなくても、特定の操作キーを操作させるだけで楽曲購入画像を表示してダウンロードを実行要求させることができる。
ただし中央処理ユニット53は、データ処理部60において試聴データが再生処理されていないとき、特定の操作キーに関連付ける購入ページアドレスを削除する。そして中央処理ユニット53は、このように特定の操作キーが、これに関連付ける購入ページアドレスを削除した状態でユーザにより操作されると、当該操作を受け付けないようにする。また中央処理ユニット53は、音声処理部63を介してデータ記憶再生装置21に対するスピーカ64の接続の有無や、試聴データの再生処理中にスピーカ64から出力する試聴楽曲を消音(すなわち、ミュート)しているか否かも検出する。そして中央処理ユニット53は、試聴データの再生中でも、消音やスピーカ64の未接続により、当該スピーカ64から試聴楽曲を出力してはいないことを検出している間に、ユーザにより特定の操作キーが操作されたときには、その時点で当該操作キーに対し購入ページアドレスを関連付けていても、かかる操作を受け付けないようにする。これにより中央処理ユニット53は、ユーザにより試聴楽曲が試聴されている間に特定の操作キーが操作されると、ディスプレイ58に対し、試聴中の試聴楽曲に対応する楽曲購入画像を表示して音楽データのダウンロードを実行可能にするものの、ユーザにより試聴楽曲が試聴されてはいないときに特定の操作キーが誤って操作されても、その操作に応じて楽曲購入ページ情報を取得することを未然に回避している。すなわち中央処理ユニット53は、かかる構成により音楽データを誤ってダウンロードすることを回避している。
因みに中央処理ユニット53は、データ記憶再生装置21に対するスピーカ64の接続の有無については、例えばスピーカ64に設けられたコネクタと、データ記憶再生装置21の対応するコネクタとの電気的な接続の有無を監視することで検出可能である。また中央処理ユニット53は、試聴楽曲の消音の有無については、音声処理部63内の増幅器を制御する際のゲインを監視することで、検出可能である。なお中央処理ユニット53は、データ処理部60で試聴データを再生処理していないとき、特定の操作キーに対し、関連付ける購入ページアドレスを削除せずに、例えばデータ記憶再生装置21で予め保持している、取得すべき楽曲購入ページ情報がないことを通知するための通知ページ情報の供給元を示すネットワークアドレスを関連付けるようにして当該特定の操作キーに関連付けるネットワークアドレスを更新するようにしても良い。そして中央処理ユニット53は、データ処理部60において試聴データを再生処理してはいないときにユーザにより特定の操作キーが操作されたときには、これに関連付けているネットワークアドレスに従って外部から通知ページ情報を取得すると共に、当該通知ページ情報に基づいてディスプレイ58に通知画像を表示して、ユーザに対し、この時点では、取得すべき楽曲購入ページ情報がないことを通知することもできる。
実際上、中央処理ユニット53は、上述した連続試聴リスト情報110の生成及び試聴データに対する連続的な自動出力にかかる一連の再生処理をROM54又はハードディスクドライブ55のハードディスクに記憶している再生プログラムに従って実行する。ただしかかる再生処理は、予め設定された設定情報に従い、1つ目又は所定数の試聴楽曲識別情報を収集した時点でこれら試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを再生処理する場合、連続試聴リスト情報110生成用の処理と、試聴データ再生用の処理との2つの処理として同時並行的に実行される。このため、以下には、再生処理として、連続試聴リスト情報110生成用の処理を示す連続試聴リスト生成処理手順と、試聴データ再生用の処理を示す試聴データ再生処理手順とを順番に説明する。
まず中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から送信された最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込んだことを検出すると、再生プログラムに従って図16に示す第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を開始する。中央処理ユニット53は、かかる第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において、音楽データ配信サーバSV1から取り込んだ楽曲選択ページ情報32に含まれるページ識別情報と、収集使用済ページリスト内のページ識別情報とを比較するようにして、当該楽曲選択ページ情報32が試聴楽曲識別情報の収集に未使用であるか否かを判別する。このステップSP1において肯定結果が得られると、このことは、かかる楽曲選択ページ情報32を試聴楽曲識別情報の収集に未だ使用してはいないことを表している。従って中央処理ユニット53は、このとき次のステップSP2に移る。
ステップSP2において中央処理ユニット53は、楽曲選択ページ情報32に含まれるジャンルリスト情報33内から、キーワードに関連する試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集し、当該収集した試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを連続試聴リスト情報110に追加して、次のステップSP3に移る。ステップSP3において中央処理ユニット53は、収集使用済ページリストに対し、この時点で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32に含まれるページ識別情報を追加して、次のステップSP4に移る。
ステップSP4において中央処理ユニット53は、この時点に試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32に含まれるジャンルリスト情報33内の選択ページアドレスに基づいて、当該楽曲選択ページ情報32よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報32A及び32Bの数(以下、これを下位ページ情報数と呼ぶ)nを設定し、次のステップSP5に移る。ステップSP5において中央処理ユニット53は、この時点で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32よりも下位に、試聴楽曲識別情報の収集に未だ使用してはいない楽曲選択ページ情報32A及び32Bが存在するか否かを判別する。このステップSP5において否定結果が得られると、このことは、この時点で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32よりも下位に、未だ試聴楽曲識別情報の収集に使用してはいない楽曲選択ページ情報32A及び32Bが存在することを表している。従って中央処理ユニット53は、このときステップSP6に移る。
ステップSP6において中央処理ユニット53は、最上位の楽曲選択ページ情報32に含まれるジャンルリスト情報33内の選択ページアドレスに従って音楽データ配信サーバSV1に、対応する1つの楽曲選択ページ情報32A又は32Bを要求する。その結果、中央処理ユニット53は、楽曲選択ページ情報32A又は32Bの取り込みを検出すると、上述したステップSP1乃至ステップSP3の処理と同様の処理を順次実行する。すなわち中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1から取り込んだ楽曲選択ページ情報32A又は32Bに含まれるページ識別情報と、収集使用済ページリスト内のページ識別情報とを比較するようにして当該楽曲選択ページ情報32A又は32Bが試聴楽曲識別情報の収集に未使用であるか否かを判別する。その結果、かかる楽曲選択ページ情報32A又は32Bを未だ試聴楽曲識別情報の収集に使用してはいないことが確認できると、引き続き楽曲選択ページ情報32A又は32Bに含まれるアーティストリスト情報39A及び39B内から、キーワードに関連する試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集して連続試聴リスト情報110に追加する。そして中央処理ユニット53は、収集使用済ページリストに対し、この時点で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32A又は32Bに含まれるページ識別情報を追加して、次のステップSP7に移る。
ステップSP7において中央処理ユニット53は、ステップSP4で設定した下位ページ情報数nから1を減算して当該下位ページ情報数nを更新して、ステップSP5に戻る。これにより中央処理ユニット53は、ステップSP2において試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32の下位に複数の楽曲選択ページ情報32A及び32Bが存在する場合、ステップSP5−SP6−SP7−SP5の処理を循環的に繰り返し実行することで、当該下位の全ての楽曲選択ページ情報32A及び32Bから順次試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集して連続試聴リスト情報110を更新する。
そしてステップSP5において肯定結果が得られると、このことは、ステップSP2で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32よりも下位の全ての楽曲選択ページ情報32A及び32Bを試聴楽曲識別情報の収集に使用し終えたことを表している。又は、かかる肯定結果は、ステップSP2で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報32よりも下位に楽曲選択ページ情報32A及び32Bが存在してはいないことを表している。従って中央処理ユニット53は、このときステップSP8に移り、かかる第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を終了する。
ところで中央処理ユニット53は、かかる第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を1度実行しただけでは、キーワードを用いた試聴楽曲識別情報の収集に、予め設定された所定階層までの楽曲選択ページ情報を使用しきれないと、再び第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を実行するようにして所定階層までの楽曲選択ページ情報を使用して試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集し連続試聴リスト情報110を更新する。ただし中央処理ユニット53は、新たに第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を実行するときには、その際のステップSP1において、その実行以前に第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を実行した際のステップSP6で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報を、再び試聴楽曲識別情報の収集の使用対象とする。このため中央処理ユニット53は、2回目以降の第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を実行する場合、ステップSP1において、試聴楽曲識別情報の収集の使用対象とした楽曲選択ページ情報のページ識別情報がすでに、収集使用済ページリストに登録されているため、その収集使用済ページリストに従って、かかる楽曲選択ページ情報をすでに試聴楽曲識別情報の収集に使用したものであると判別し、ステップSP4に移る。従って中央処理ユニット53は、第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1を2回以上実行するとき、2回目以降の処理では実質的にステップSP4乃至ステップSP8の処理を順次実行することで、所定階層までの楽曲選択ページ情報を1階層のもれもなく試聴楽曲識別情報の収集に使用して、当該試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集し連続試聴リスト情報110を更新することができる。
また中央処理ユニット53は、所定階層までの楽曲選択ページ情報からのキーワードを用いた試聴楽曲識別情報及び購入ページアドレスの収集が終了すると、引き続き再生プログラムに従って、図16との対応部分に同一符号を付した図17に示す第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を開始する。中央処理ユニット53は、かかる第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を開始すると、ステップSP1において、第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1の実行で試聴楽曲識別情報の収集に使用した最も下位の楽曲選択ページ情報に含まれるページ識別情報と、収集使用済ページリスト内のページ識別情報とを比較するようにして、当該楽曲選択ページ情報が試聴楽曲識別情報の収集に未使用であるか否かを判別する。この場合、中央処理ユニット53は、収集使用済ページリストに対し、かかる楽曲選択ページ情報に含まれるページ識別情報がすでに登録されているため、否定結果を得る。このため中央処理ユニット53は、このときステップSP11及びステップSP3の処理を飛ばしてステップSP4に移る。そして中央処理ユニット53は、上述した第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1と同様にステップSP4の処理を経てステップSP5に移るものの、かかるステップSP5において否定結果を得ると、ステップSP12に移る。
ステップSP12において中央処理ユニット53は、ステップSP1で使用した楽曲選択ページ情報に含まれる楽曲リスト情報45A乃至45B(又はアーティストリスト情報39A及び39B)内の選択ページアドレスに従って音楽データ配信サーバSV1に、対応する1つの楽曲選択ページ情報を要求する。その結果、中央処理ユニット53は、楽曲選択ページ情報の取り込みを検出すると、上述したステップSP1−SP11−SP3の処理と同様の処理を順次実行する。すなわち中央処理ユニット53は、まずステップSP1と同様に音楽データ配信サーバSV1から取り込んだ楽曲選択ページ情報に含まれるページ識別情報と、収集使用済ページリスト内のページ識別情報とを比較するようにして当該楽曲選択ページ情報が試聴楽曲識別情報の収集に未使用であるか否かを判別する。その結果、かかる楽曲選択ページ情報を未だ試聴楽曲識別情報の収集に使用してはいないことが確認できると、引き続きステップSP11と同様の処理を実行する。この場合、中央処理ユニット53は、楽曲選択ページ情報に含まれる楽曲リスト情報45A乃至45B(又はアーティストリスト情報39A及び39B)内から全ての試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集し、当該収集した試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを連続試聴リスト情報110に追加する。そして中央処理ユニット53は、ステップSP3と同様に収集使用済ページリストに対し、この時点で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報に含まれるページ識別情報を追加して、次のステップSP7に移る。
このようにして中央処理ユニット53は、ステップSP1で用いた楽曲選択ページ情報の下位に複数の楽曲選択ページ情報が存在する場合、ステップSP5−SP12−SP7−SP5の処理を循環的に繰り返し実行することで、当該下位の全ての楽曲選択ページ情報から順次試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集して連続試聴リスト情報110を更新する。そして中央処理ユニット53は、ステップSP5において肯定結果を得ると、次のステップSP13に移り、かかる第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を終了する。
ところで中央処理ユニット53は、第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1の実行で試聴楽曲識別情報の収集に使用した最も下位の楽曲選択ページ情報が複数存在する場合、当該最も下位の楽曲選択ページ情報の数だけ第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を実行する。そしてこのように第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を実行するときには、ステップSP1において、かかる最も下位の楽曲選択ページ情報を順番に用いるようにする。また中央処理ユニット53は、かかる最も下位の楽曲選択ページ情報を順次ステップSP1で用いるようにして第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を実行しただけでは、試聴楽曲識別情報の収集に所定階層(例えば、最下層)までの楽曲選択ページ情報を使用しきれないと、さらに第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を実行して、所定階層までの楽曲選択ページ情報を1階層のもれもなく試聴楽曲識別情報の収集に使用して、当該試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集し連続試聴リスト情報110を更新する。
ただし中央処理ユニット53は、このように所定階層までの楽曲選択ページ情報を使用して第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を順次実行するときにも、ステップSP1において、その実行以前に第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を実行した際のステップSP12で試聴楽曲識別情報の収集に使用した楽曲選択ページ情報を、再び試聴楽曲識別情報の収集の使用対象とする。このため中央処理ユニット53は、第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1の場合と同様に、第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2のステップSP1において、試聴楽曲識別情報の収集の使用対象とする楽曲選択ページ情報のページ識別情報がすでに、収集使用済ページリストに登録されているため、その収集使用済ページリストに従って、かかる楽曲選択ページ情報をすでに試聴楽曲識別情報の収集に使用したものであると判別し、ステップSP4に移る。すなわち中央処理ユニット53は、第1の連続試聴リスト生成処理手順RT1に引き続き第2の連続試聴リスト生成処理手順RT2を実行するときには、実質的にステップSP4乃至ステップSP13の処理を順次実行することで、所定階層(例えば、最下層)までの楽曲選択ページ情報を1階層のもれもなく使用して、試聴楽曲識別情報及び対応する購入ページアドレスを収集し連続試聴リスト情報110を更新することができる。
さらに中央処理ユニット53は、設定情報で規定された通りに、全ての楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内から1つ目又は規定の数の試聴楽曲識別情報を収集したとき、また全ての楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内からの試聴楽曲識別情報の収集が終了したときには、再生プログラムに従って、図18に示す試聴データ再生処理手順RT3を開始する。中央処理ユニット53は、かかる試聴データ再生処理手順RT3を開始すると、ステップSP21において連続試聴リスト情報110(すなわち、収集識別情報リスト108)内の複数の試聴楽曲識別情報の中に例えばリストの並びに従い、注目試聴楽曲識別情報として選定すべき試聴楽曲識別情報が存在するか否かを判別する。このステップSP21において肯定結果が得られると、このことは連続試聴リスト情報110内に未だ注目試聴楽曲識別情報として選定してはいない試聴楽曲識別情報が存在することを表している。従って中央処理ユニット53は、このとき次のステップSP22に移る。
ステップSP22において中央処理ユニット53は、連続試聴リスト情報110内の複数の試聴楽曲識別情報のうちリストの並びに従い1つを注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定して、次のステップSP23に移る。ステップSP23において中央処理ユニット53は、注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に従って試聴データ要求信号を通信処理部61及びネットワークインタフェース62を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。その結果、中央処理ユニット53は、音楽データ配信サーバSV1からストリーミング形式で送信される、対応する試聴データをネットワークインタフェース62及び通信処理部61を順次介して受信しながらデータ処理部60及び音声処理部63を順次介して試聴信号としてスピーカ64に送出する。これにより中央処理ユニット53は、かかるスピーカ64から試聴信号に基づく試聴楽曲を出力させてユーザに試聴させる。そして中央処理ユニット53は、データ処理部60を介して試聴データに対する再生処理の終了を検出すると、ステップSP21に戻る。
従って中央処理ユニット53は、この後、ステップSP21において否定結果を得るまでの間は、ステップSP21−SP22−SP23−SP21の処理を循環的に繰り返すことにより、連続試聴リスト情報110内の複数の試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として順次自動的に選定しながら、当該注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを音楽データ配信サーバSV1から取り込みながら試聴楽曲として連続的に自動出力する。ところで上述のステップSP21において否定結果が得られると、このことは連続試聴リスト情報110内の全ての試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として選定し、これら全ての試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを試聴楽曲として連続的に自動出力し終えたことを表している。従って中央処理ユニット53は、このときステップSP24に移り、かかる試聴データ再生処理手順RT3を終了する。そして中央処理ユニット53は、連続試聴リスト情報110内の全ての試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを試聴楽曲として出力し終えても、ユーザによる所望の楽曲の選択が終了していなければ、再び試聴データ再生処理手順RT3を実行する。
このようにして中央処理ユニット53は、ユーザが所望の楽曲を選択している間、連続試聴リスト情報110内の複数の試聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを循環的に繰り返し取得して試聴楽曲をユーザに試聴させることができる。因みに中央処理ユニット53は、試聴データ再生処理手順RT3の実行中に、ユーザによる所望の楽曲の選択が終了すると、その時点で当該試聴データ再生処理手順RT3を終了して試聴楽曲に対する連続的な自動出力も終了する。また中央処理ユニット53は、試聴楽曲に対する連続的な自動出力中にユーザ操作により任意に試聴楽曲が選択され対応する試聴データの再生が要求されると、当該試聴楽曲に対する連続的な自動出力を中断して、ユーザ操作により任意に選択された試聴楽曲に対応する試聴データを再生処理する。そして中央処理ユニット53は、かかる試聴データの再生処理の終了を検出すると、連続試聴リスト情報110を用いた試聴楽曲に対する連続的な自動出力を再開する。なお中央処理ユニット53は、試聴楽曲に対する連続的な自動出力を再開する場合、中断していた試聴楽曲の出力をその先頭又は中断位置から再開し、又は連続試聴リスト情報110内の任意の試聴楽曲識別情報に対応する試聴楽曲から出力を再開する。
さらに中央処理ユニット53は、試聴楽曲に対する連続的な自動出力中にユーザ操作に応じて楽曲購入ページ情報を取得したときには、その時点で自動出力している試聴楽曲が当該楽曲購入ページ情報で購入可能な(すなわち、ダウンロード可能な)音楽データに対応するものであれば、購入処理の間、かかる試聴楽曲を適宜繰り返しそのまま自動出力し続ける。そして中央処理ユニット53は、かかる購入処理の終了を検出し、再び楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101の表示に戻ると、連続試聴リスト情報110を用いた通常の試聴楽曲に対する連続的な自動出力に戻る。
これに対して中央処理ユニット53は、楽曲購入ページ情報を取得したとき、その時点で自動出力している試聴楽曲が当該楽曲購入ページ情報で購入可能な音楽データに対応する試聴楽曲とは異なると、当該試聴楽曲に対する連続的な自動出力を中断して、その楽曲購入ページ情報を用いた購入処理の間、当該楽曲購入ページ情報で購入可能な音楽データに対応する試聴楽曲を適宜繰り返し自動出力する。そして中央処理ユニット53は、かかる購入処理の終了を検出し、再び楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101の表示に戻ると、連続試聴リスト情報110を用いた試聴楽曲に対する連続的な自動出力を再開する。なお中央処理ユニット53は、試聴楽曲に対する連続的な自動出力を再開する場合、中断していた試聴楽曲の出力をその先頭又は中断位置から再開し、又は連続試聴リスト情報110内の任意の試聴楽曲識別情報に対応する試聴楽曲から出力を再開する。
以上の構成において、データ記憶再生装置21は、CDや音楽データ配信サーバSV1から音楽データを取り込んでハードディスクに記憶する毎に、当該記憶した音楽データを種別により統計処理してキーワードを生成する。この状態でデータ記憶再生装置21は、ユーザによるページ取得要求に応じて、音楽データ配信サーバSV1から送信される最上位の楽曲選択ページ情報32の取り込みを検出すると、当該最上位の楽曲選択ページ情報32内からキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108を作成する。またデータ記憶再生装置21は、音楽データ配信サーバSV1から、最上位の楽曲選択ページ情報32より遷移可能な楽曲選択ページ情報32A及び32Bも取得すると共に、当該取得した楽曲選択ページ情報32A及び32B内からもキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108に追加する。このようにしてデータ記憶再生装置21は、最上位の楽曲選択ページ情報32の取り込みを検出すると、当該最上位の楽曲選択ページ情報32内及びこれよりも下位の所定階層までの楽曲選択ページ情報内からキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108を作成する。
またデータ記憶再生装置21は、キーワードに関連する試聴楽曲識別情報の収集が終了すると、引き続き音楽データ配信サーバSV1から所定階層よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報乃至下位の所定階層(例えば、最下位)までの楽曲選択ページ情報を順次取り込みながら、当該取り込んだ楽曲選択ページ情報内から全ての試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108に追加する。そしてデータ記憶再生装置21は、かかる収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報のうち1つの試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定すると共に、当該注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを音楽データ配信サーバSV1に要求する。その結果、データ記憶再生装置21は、音楽データ配信サーバSV1からストリーミング形式で送信される、対応する試聴データを取り込んで再生処理及び音声処理を施すことにより試聴楽曲として出力する。またデータ記憶再生装置21は、かかる試聴データに対する再生処理の終了を検出すると、再び収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報のうち新たに1つの試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定すると共に、当該注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に対応する新たな試聴データを音楽データ配信サーバSV1に要求する。その結果、データ記憶再生装置21は、音楽データ配信サーバSV1からストリーミング形式で送信される、対応する新たな試聴データを取り込んで再生処理及び音声処理を施すことにより試聴楽曲として出力する。このようにしてデータ記憶再生装置21は、収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを音楽データ配信サーバSV1から順次取得しながら試聴楽曲として連続的に自動出力する。
従ってデータ記憶再生装置21は、ユーザによるページ取得要求に応じて、音楽データ配信サーバSV1から送信される最上位の楽曲選択ページ情報32の取り込みを検出すると、複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内からキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108を作成すると共に、当該作成した収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを順次取り込んで再生処理するため、ユーザに対し、試聴楽曲の選択用に複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAを順次取り込むための操作や所望のジャンル等の種別に属する試聴楽曲を選択するための操作等を何ら行わせることなく、最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込むための操作のみを行わせるだけで、複数の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内の試聴楽曲識別情報に基づいて、ユーザの嗜好に合った楽曲に対応する試聴データを取り込んで再生処理することができる。
以上の構成によれば、データ記憶再生装置21において、ハードディスクに記憶した音楽データに基づいてキーワードを生成し、最上位の楽曲選択ページ情報32の取り込みを検出すると、当該最上位の楽曲選択ページ情報32内からキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108を作成すると共に、かかる最上位の楽曲選択ページ情報よりも下位の楽曲選択ページ情報32A乃至32BAを自動的に取り込みながら当該取り込んだ楽曲選択ページ情報32A乃至32BA内からもキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集して収集識別情報リスト108に追加し、このようにして作成した収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを順次取り込んで再生処理するようにした。これによりデータ記憶再生装置21は、ユーザに対し最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込むための操作のみを行わせるだけで、複数の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内の試聴楽曲識別情報に基づいてユーザの嗜好に合った楽曲に対応する試聴データを取り込んで再生することができる。その結果、データ記憶再生装置21は、ユーザの操作を格段的に簡易化して所望の試聴データを再生することができる。
またデータ記憶再生装置21は、ハードディスクに対し音楽データを記憶する毎に、当該ハードディスクに記憶している音楽データを種別により統計処理して、かかる音楽データに対応するジャンルの名称又はアーティスト名でなるキーワードを生成するため、ユーザの楽曲対する嗜好をほぼ的確に把握して、かかる嗜好をキーワードに反映させることができる。従ってデータ記憶再生装置21は、複数の楽曲のうちユーザに対し嗜好に合った楽曲に対応する試聴楽曲を試聴させることができる。すなわち、データ記憶再生装置21は、ユーザに対し嗜好に合った楽曲を、試聴楽曲として実際に試聴させて紹介することができる。
さらにデータ記憶再生装置21は、設定情報に従い、楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内からキーワードに関連する1つ目の試聴楽曲識別情報を収集したとき、当該収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを取り込みながら再生処理する場合には、最上位の楽曲選択ページ情報32の取り込みを検出してから、極力早い時点に試聴データに対する再生処理を開始することができる。従ってデータ記憶再生装置21は、最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込んだとき、ユーザに対し極力待たせずに試聴楽曲を試聴させ始めることができる。これに加えてデータ記憶再生装置21は、設定情報に従い、楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内からキーワードに関連する規定の数の試聴楽曲識別情報を収集したとき、当該収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを取り込みながら再生処理する場合でも、かかる規定の数を極力少なく選定することで、上述と同様に最上位の楽曲選択ページ情報32を取り込んだとき、ユーザに対し極力待たせずに試聴楽曲を試聴させ始めることができる。
ところでデータ記憶再生装置21は、図18について上述したように、試聴データ再生処理手順RT3を実行する場合、ユーザにより所望の楽曲が選択される前に収集識別情報リスト108内で注目試聴楽曲識別情報として未選定の試聴楽曲識別情報がなくなると、当該試聴データ再生処理手順RT3を一旦終了し、再び試聴データ再生処理手順RT3を実行する。このためデータ記憶再生装置21では、複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAに対し、あまり試聴データに対応する試聴楽曲識別情報が含まれていないために、1つの試聴楽曲識別情報の収集から他の1つの試聴楽曲識別情報の収集までの間が比較的あくような場合には、試聴データ再生処理手順RT3を繰り返し実行すると、最上位の楽曲選択ページ情報32に対する取り込みの検出から比較的早い時点に収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データほど再生処理する回数が多く、また最上位の楽曲選択ページ情報32に対する取り込みの検出から比較的遅い時点に収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データほど再生処理する回数が少なくなる可能性がある。すなわち、このような場合、データ記憶再生装置21では、最上位の楽曲選択ページ情報32に対する取り込みの検出から比較的早い時点に収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴楽曲ほど試聴回数が増え、これに対して最上位の楽曲選択ページ情報32に対する取り込みの検出から比較的遅い時点に収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴楽曲ほど試聴回数が少なくなり、ユーザに同一の試聴楽曲のみ繰り返し聴かせているような感覚を生じさせる可能性がある。しかしながらデータ記憶再生装置21では、設定情報に従い、楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BA内からの試聴楽曲識別情報の収集が終了したとき、当該収集した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを取り込みながら再生処理するようにもし得るため、かかる設定情報に従い試聴データ再生処理手順RT3を実行するときには、複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAから複数の試聴楽曲識別情報を収集した時点の違いに起因して、個々の試聴楽曲識別情報に対応する試聴楽曲の試聴回数に違いが生じることを回避することができる。すなわち、データ記憶再生装置21では、同一の試聴楽曲のみ繰り返し聴かせているような感覚を抱かせることなく、複数の試聴楽曲をほぼ均等に聴かせながら所望の楽曲を選択させることができる。
またデータ記憶再生装置21は、試聴データ再生処理手順RT3を実行する場合、収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報のうちキーワードに関連する1つの試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として選定し、当該注目試聴楽曲識別情報として選定した試聴楽曲識別情報に対応する試聴データを取り込んで再生処理し、かかる試聴データに対する再生処理の終了を検出すると、収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報のうちキーワードに関連する新たに1つの試聴楽曲識別情報を注目試聴楽曲識別情報として自動的に選定するようにして、収集識別情報リスト108内の複数の試聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを順次取り込んで再生処理するため、ユーザの手を何ら煩わせることなく、複数の試聴データに基づく複数の試聴楽曲を連続的に自動出力して試聴させることができる。
さらにデータ記憶再生装置21は、収集識別情報リスト108内の複数の視聴楽曲識別情報に対応する複数の試聴データを循環的に繰り返し再生処理するため、ユーザが所望の楽曲を選んでいる途中に、試聴データの再生処理が終了してそのまま試聴楽曲が流れなくなくなることを回避することができる。すなわちデータ記憶再生装置21は、ユーザが所望の楽曲を選んでいる間は、ユーザの嗜好に合った複数の楽曲に対応する試聴楽曲をバックグランドミュージックのように聴かせながら、試聴の許可された楽曲を紹介することができる。
これに加えてデータ記憶再生装置21は、特定の操作キーに対し、再生処理中の試聴データに対応する音楽データ用の楽曲購入ページ情報の供給元を示す購入ページアドレスを関連付けると共に、当該再生処理中の試聴データに応じて特定の操作キーに関連付ける購入ページアドレスを更新するため、楽曲選択画像70、75、80、85、88、90乃至101の表示の遷移状況に何ら影響されずに(すなわち、表示の有無にかかわらずに)、試聴中の楽曲が気に入ったときには、その時点に特定の操作キーを操作させるだけで当該試聴中の楽曲の音楽データに対応する楽曲購入ページ情報を容易に取得することができる。
さらにデータ記憶再生装置21は、試聴データを再生処理してはいないときに特定の操作キーに関連付ける購入ページアドレスを削除すると共に、当該特定の操作キーに対する操作を受け付けないようにする。またデータ記憶再生装置21は、視聴データを再生処理していても、スピーカ64から実際には試聴楽曲が出力されていないときにも(すなわち、ユーザにより試聴楽曲が試聴されていないときにも)、特定の操作キーに対する操作を受け付けないようにする。従ってデータ記憶再生装置21は、ユーザに対し試聴楽曲を試聴させてはいないときに、特定の操作キーが誤操作されても、その操作に応じて楽曲購入ページ情報を誤って取得することを未然に回避している。すなわちデータ記憶再生装置21は、かかる構成により、ユーザに対し試聴楽曲を試聴させてはいないときに、特定の操作キー等にする一連の誤操作によりユーザの選択してもいない楽曲の音楽データが誤ってダウンロードされることをほぼ確実に回避することができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した第2の実施の形態においては、データ記憶再生装置21において、最上位の楽曲選択ページ情報32乃至所定階層までの楽曲選択ページ情報からはキーワードに関連する試聴楽曲識別情報を収集し、当該所定階層よりも1階層下位の楽曲選択ページ情報乃至例えば最下位までの楽曲選択ページ情報からはキーワードを用いずに試聴楽曲識別情報を収集するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ記憶再生装置21において、最上位の楽曲選択ページ情報32乃至所定階層までの楽曲選択ページ情報からキーワードを全く用いずに試聴楽曲識別情報を収集するようにしても良い。データ記憶再生装置21では、キーワードを用いずに試聴楽曲識別情報を収集する場合、当該試聴楽曲識別情報の収集に使用する楽曲選択ページ情報を例えば任意に選定した階層や任意に選定した種別等で少なくとも2つ指定しておき、当該指定した少なくとも2つの楽曲選択ページ情報からのみキーワードを用いずに試聴楽曲識別情報を収集するようにしても良い。さらにデータ記憶再生装置21では、少なくとも2つの楽曲選択ページ情報からキーワードを全く用いずに試聴楽曲識別情報を収集する場合、所定個数分の試聴楽曲識別情報又は所定再生時間分の試聴データに対応する試聴楽曲識別情報を収集した時点で、当該試聴楽曲識別情報の収集を終了するようにしても良い。そしてデータ記憶再生装置21では、この際に所定個数や所定再生時間を極力少なく選定することで、連続試聴リスト情報110の一時記憶に要する記憶容量を極力少なくし得ると共に、試聴楽曲識別情報の収集処理(すなわち、連続試聴リスト生成処理手順)を簡易化して中央処理ユニット53の処理負荷を低減することができる。
また上述した第2の実施の形態においては、データ記憶再生装置21が音楽データ配信サーバSV1から試聴データを取り込みながら連続的に自動出力するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ記憶再生装置21において、外部から動画、静止画、ゲーム、オーディオ、テキスト、プログラム等の種々のコンテンツに関連するサンプルデータ等のストリーミングコンテンツデータを取得して連続的に自動出力するようにしても良い。またデータ記憶再生装置21が、外部からコンテンツデータ(オーディオデータ、ビデオデータ、イメージデータ、テキストデータ、プログラムデータ)そのものをストリーミングコンテンツデータとして取得して連続的に自動出力してもかまわない。
さらに上述した第2の実施の形態においては、データ記憶再生装置21において、複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAに含まれる試聴楽曲識別情報をそのまま収集するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAに対し、圧縮符号化方式や暗号化方式等のフォーマットの異なる試聴データに対応する視聴楽曲識別情報を、そのフォーマットを示す情報と共に含ませておき、データ記憶再生装置21において、かかる複数階層の楽曲選択ページ情報32、32A乃至32BAに含まれる複数の試聴楽曲識別情報のうち、フォーマットを示す情報に基づき、自己で再生処理可能なフォーマットの試聴データに対応する試聴楽曲識別情報のみを選択的に収集するようにしても良い。このようにすれば、音楽データ配信サーバSV1において、試聴データの取り込み側(すなわち、データ記憶再生装置21側)で再生処理可能なフォーマットを何ら気にせずに(すなわち、複数の試聴データのフォーマットを統一するような煩雑な処理を実行することなく)種々のフォーマットの試聴データを用意しておくことができる。
さらに上述した第2の実施の形態においては、データ記憶再生装置21において、ハードディスクに記憶した音楽データを種別により統計処理してキーワードを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ記憶再生装置21において、ハードディスクに記憶した音楽データに対応する種別を任意に選定し、当該選定した種別をキーワードとしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による再生装置を、図1乃至図18について上述した再生装置1及びデータ記憶再生装置21に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、ゲーム機器、コンパクトディスクプレーヤ、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、ハードディスクレコーダ等の情報処理装置のように、この他種々の再生装置に広く適用することができる。すなわち上述した第1及び第2の実施の形態においては、図1乃至図18について上述した機能回路ブロックやハードウェア回路ブロックを再生装置1やデータ記憶再生装置21に実装した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらをパーソナルコンピュータや携帯電話機等、再生装置1及びデータ記憶再生装置21以外の種々の装置に実装するようにしても良く、これら機能回路ブロックやハードウェア回路ブロックを実装した装置であれば、上述した再生装置1やデータ記憶再生装置21と同様の処理を実現することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータに基づいてキーワードを生成するキーワード生成部として、図1乃至図18について上述した再生装置1のキーワード生成部2及びデータ記憶再生装置21の中央処理ユニット53を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータに基づいてキーワードを生成するハードウェア回路構成のキーワード生成回路等のように、この他種々のキーワード生成部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、第1のページ情報の取り込みを検出する検出部として、図1乃至図18について上述した再生装置1の検出部3及びデータ記憶再生装置21の中央処理ユニット53を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1のページ情報の取り込みを検出するハードウェア回路構成の検出回路等のように、この他種々の検出部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、検出部により第1のページ情報の取り込みが検出されると、少なくとも第1のページ情報内、及び当該第1のページ情報より遷移される第2のページ情報内から、キーワード生成部により生成されたキーワードに関連するストリーミングコンテンツデータの供給元を示すコンテンツ識別情報を収集し、当該収集したコンテンツ識別情報のリストを作成するリスト作成部として、図1乃至図18について上述した再生装置1のリスト生成部4及びデータ記憶再生装置21の中央処理ユニット53を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも第1及び第2のページ情報内からキーワードに関連するコンテンツ識別情報を収集するハードウェア回路構成のリスト作成回路等のように、この他種々のリスト作成部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、リスト作成部により作成されたリスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生する再生部として、図1乃至図18について上述した再生装置1の再生部5及びデータ記憶再生装置21のデータ処理部60を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、リスト内のコンテンツ識別情報に対応するストリーミングコンテンツデータを取り込んで再生するハードウェア回路構成の再生回路等のように、この他種々の再生部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータが更新されたとき、アーティスト情報又はジャンル情報毎のコンテンツデータのデータ数を演算し、当該演算したデータ数を記憶媒体に記憶する演算部として、図1乃至図18について上述した再生装置1の演算部6及びデータ記憶再生装置21の中央処理ユニット53を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記憶媒体に記憶されるコンテンツデータが更新されたとき、アーティスト情報又はジャンル情報毎のコンテンツデータのデータ数を演算し、当該演算したデータ数を記憶媒体に記憶するハードウェア回路構成の演算回路等のように、この他種々の演算部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、操作に応じて、関連付けられているネットワークアドレスにアクセスする操作部として、図1乃至図18について上述した再生装置1の操作部7及びデータ記憶再生装置21の操作入力部50を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、タッチパネル等のように、この他種々の操作部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、再生部により再生されているストリーミングコンテンツデータに応じて、操作部に関連付けるネットワークアドレスを更新する制御部として、図1乃至図18について上述した再生装置1の制御部8及びデータ記憶再生装置21の中央処理ユニット53を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、再生中のストリーミングコンテンツデータに応じて操作部に関連付けるネットワークアドレスを更新するハードウェア回路構成の制御回路等のように、この他種々の制御部を広く適用することができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、再生部によってストリーミングコンテンツデータが再生されることにより得られる再生データを音声信号に変換する音声処理部として、図1乃至図18について上述した再生装置1の音声処理部9及びデータ記憶再生装置21の音声処理部63を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、デジタルアナログ変換器のように、この他種々の音声処理部を広く適用することができる。
1……再生装置、2……キーワード生成部、3……検出部、4……リスト生成部、5……再生部、6……演算部、7……操作部、8……制御部、9……音声処理部、21……データ記憶再生装置、32、32A乃至32BA……楽曲選択ページ情報、33……ジャンルリスト情報、36、42、48……識別情報リスト、38、44、47……購入ページアドレスリスト、39A及び39B……アーティストリスト情報、45A乃至45C……楽曲リスト情報、50……操作入力部、53……中央処理ユニット、60……データ処理部、63……音声処理部、64……スピーカ、108……収集識別情報リスト、109……収集アドレスリスト、110……連続試聴リスト情報、RT1……第1の連続試聴リスト生成処理手順、RT2……第2の連続試聴リスト生成処理手順、RT3……試聴データ再生処理手順。