JP4725156B2 - ワイドコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ等のマスターレンズに装着されるフロントコンバータに関し、特にワイドコンバータに関する。
CCDをはじめとする固体撮像素子を利用したいわゆるデジタルスチルカメラやビデオカメラが、従来のフィルムカメラにかわって普及を見せている。これら体撮像素子用レンズは、従来のフィルムカメラのレンズに比べて、画面サイズが小さいため、マスターレンズの大きさが小さく、フロントコンバータを小型化しやすいという特徴をもっている。この特徴を利用して、マスターレンズの焦点距離を変化させるためのフロントワイドコンバータがいくつか提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開平8−43732号公報 特開平7−13074号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたワイドコンバータは装着されるマスターレンズの画角が40°前後の標準レンズに取り付けることを前提としており、80°以上の画角を有するマスターレンズに装着すると、周辺結像性能が低下すると言う問題がある。また、ズームレンズに装着したときには、広角側では良好な結像性能が得られても、望遠側では色収差が増大するため良好な結像性能が得られないと言う問題がある。
また、特許文献2に開示されたワイドコンバータでは、ズームレンズに装着し望遠側にズーミングした際にも収差補正の良好なコンバータが提案されている。しかし、レンズ構成枚数が5枚とレンズ構成が複雑で、かつ負レンズの前群に正レンズを配置する構成のため、マスターレンズの画角が80°以上の場合は前玉径が巨大化すると言う問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、広角端状態の画角が80°以上のズームレンズに装着され、広角端状態における画角を100°以上に拡大する小型で高性能なワイドコンバータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとからなり、マスターレンズの物体側に装着され、マスターレンズの焦点距離をより短い焦点距離にし、以下の条件を満足することを特徴とするワイドコンバータを提供する。
0.24<d5/Σd<0.32
但し、d5は前記メニスカスレンズの中心厚、Σdは前記ワイドコンバータの光軸上の総厚である。
また、本発明のワイドコンバータは、以下の条件を満足することが好ましい。
−0.3<SF3<0.3
但し、SF3は前記メニスカスレンズの形状因子であり、形状因子は、レンズの物体側面の曲率半径をr1、像側面の曲率半径をr2として、
SF=(r2−r1)/(r2+r1)
で表されるものとする
また、本発明のワイドコンバータは、以下の条件を満足することが好ましい。
ν3<ν2
ν3<ν4
但し、ν2は前記第2負メニスカスレンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、ν3は前記メニスカスレンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、ν4は前記正レンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数である。
また、本発明のワイドコンバータは、以下の条件を満足することが好ましい。
0.9<ra/rb<1.1
0.8<rc/rd<1.4
但し、raは前記第2負メニスカスレンズの像側面の曲率半径、rbは前記メニスカスレンズの物体側面の曲率半径、rcは前記正メニスカスレンズの像側面の曲率半径、rdは前記正レンズの物体側面の曲率半径である。
また、本発明のワイドコンバータは、以下の条件を満足することが好ましい。
−1.1<SF1+SF2<−0.8
但し、SF1は前記第1負メニスカスレンズの形状因子、SF2は前記第2負メニスカスレンズの形状因子であり、形状因子は、レンズの物体側面の曲率半径をr1、像側面の曲率半径をr2として、
SF=(r2−r1)/(r2+r1)
で表されるものとする。
本発明によれば、広角端状態の画角が80°以上のズームレンズに装着され、広角端状態における画角を100°以上に拡大する小型で高性能なワイドコンバータを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に関し説明する。
本発明の実施の形態にかかるワイドコンバータは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成され、後述する条件式を満足することによって、100°以上の広い画角にわたって良好な収差補正を達成したものである。
また、最も物体側に2枚の負メニスカスレンズを配置することによって、前玉径を増大させることなく歪曲収差を最小に抑える構成としたことと、その像側に物体側に凸面を向けた比較的厚肉のメニスカス形状のレンズを配置したことである。このメニスカス形状のレンズの物体側の凸面の作用によって、最も物体側の2枚の負メニスカスレンズで発生する歪曲収差および倍率色収差を補正し、同時にメニスカス形状のレンズの像側の凹面の作用によって、正レンズで発生する軸上色収差を補正することによって、ズーム全域にわたる良好な収差補正を可能にしたものである。
本発明の実施の形態にかかるワイドコンバータでは、倍率色収差と歪曲収差を良好に補正するために、以下の条件式(1)、および(2)を満足することが望ましい。
(1) −0.3<SF3<0.3
(2) 0.24<d5/Σd<0.32
但し、d5はメニスカス形状のレンズの中心厚、Σdは前記ワイドコンバータの光軸上の総厚、SF3は前記メニスカス形状のレンズの形状因子をそれぞれ表し、形状因子はレンズの物体側面の曲率半径をr1、像側面の曲率半径をr2として、
SF=(r2−r1)/(r2+r1)
で表されるものとする。
条件式(1)の上限値を超えても下限値を超えても倍率色収差と歪曲収差の良好な補正が困難となる。
条件式(2)の下限値を超えると、メニスカス形状のレンズの物体側の面によって、この面の物体側の負メニスカスレンズで発生する歪曲収差および倍率色収差を補正する効果が減じ、またメニスカス形状のレンズの像側面によって、この面の像側の正レンズで発生する軸上色収差を補正する効果が減じるため、倍率色収差と軸上色収差を同時に補正することが困難となる。
条件式(2)の上限値を超えると、メニスカス形状のレンズの厚さが厚くなるため、ワイドコンバータ全体が巨大化するか、各レンズのパワーが過大となり収差補正が困難となる。
また、本発明の実施の形態にかかるワイドコンバータでは、良好な色収差補正のために以下の条件式(3)、および(4)を満足することが望ましい。
(3) ν3<ν2
(4) ν3<ν4
但し、ν2は第2負メニスカスレンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、ν3はメニスカス形状のレンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、ν4は正レンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数をそれぞれ表す。
条件式(3)の範囲を外れると倍率色収差の補正が困難となり、条件式(4)の範囲を外れると軸上色収差の良好な補正が困難となる。
また、本発明の実施の形態にかかるワイドコンバータでは、歪曲収差およびコマ収差補正を良好に行うために、以下の条件式(5)、および(6)を満足することが望ましい。
(5) 0.9<ra/rb<1.1
(6) 0.8<rc/rd<1.4
但し、raは第2負メニスカスレンズの像側面の曲率半径、rbはメニスカス形状のレンズの物体側面の曲率半径、rcはメニスカス形状のレンズの像側面の曲率半径、rdは正レンズの物体側面の曲率半径をそれぞれ表す。
条件式(5)、および(6)の上限値を超えても下限値を超えても、歪曲収差とコマ収差の補正が困難となる。
また、本発明の実施の形態にかかるワイドコンバータでは、歪曲収差を抑えながら広い画角における像面の平坦性を確保するには条件式(7)を満足することが望ましい。
(7) −1.1<SF1+SF2<−0.8
但し、SF1は第1負メニスカスレンズの形状因子、SF2は第2負メニスカスレンズの形状因子をそれぞれ表し、形状因子は、レンズの物体側面の曲率半径をr1、像側面の曲率半径をr2として、SF=(r2−r1)/(r2+r1)で表されるものとする。
条件式(7)の下限値を超えると、歪曲収差の良好な補正が困難となる。条件式(7)の上限値を超えると、像面湾曲が大きくなり像面の平坦性に問題が生じる。
(実施例)
次に本発明の実施の形態にかかる各実施例について添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。
図1において、ワイドコンバータは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL3と、物体側に凸面を向けた正レンズL4とから構成されている。ワイドコンバータはマスターレンズMの像面Iに対して固定されており、ワイドコンバータとマスターレンズMの間の間隔が可変に構成されている。なお、ワイドコンバータがマスターレンズMの最も物体側のレンズと一体に動くようにしてもよい。
以下の表1に第1実施例のワイドコンバータの諸元の値を示す。表中、「全体諸元」のfは焦点距離、2Aは画角(単位:度)、mはコンバーター倍率をそれぞれ示す。「レンズデータ」の第1カラムは物体側からのレンズ面番号、rは曲率半径、dは面間隔、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ表す。「可変間隔データ」には、焦点距離fと、マスターレンズMにワイドコンバータを装着した際のマスターレンズMの可変間隔の値をそれぞれ示す。ここでD0は、正レンズL4の像面側からマスターレンズMの最も物体側のレンズ面までの距離を表す。[条件式対応値]は各条件式対応値をそれぞれ示す。
なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔dその他の長さ等は、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されること無く他の適当な単位を用いることもできる。さらに、これらの記号の説明は、以降の他の実施例においても同様とする。
(表1)
「全体諸元」
f=4.71-15.57
2A=104.32-40.58
m=0.75

「レンズデータ」
r d νd nd
1) 71.3285 4.0000 49.61 1.772500 L1
2) 31.1312 11.0000 1.000000
3) 88.1732 3.0000 49.61 1.772500 L2
4) 33.3000 6.0000 1.000000
5) 32.6911 11.0000 22.76 1.808090 L3
6) 32.8863 9.0000 65.47 1.603000 L4
7) -167.0206 (D0) 1.000000

「可変間隔データ」
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 4.70991 8.57879 15.56950
D0 3.20000 10.27332 3.30281
D1 15.89963 0.34444 0.30000
D2 11.00000 11.00000 2.57862
D3 8.75192 17.12933 32.22837
D4 1.26829 1.37275 1.71005
Bf 0.99000 0.99000 0.99000

「条件式対応値」
1) SF3 0.003
2) d5/Σd 0.250
3) ν2 49.610
ν3 22.760
4) ν4 65.470
5) ra/rb 1.019
6) rc/rd 1.000
7) SF1+SF2 -0.844
図2は、本第1実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。
また、各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、dはd線(波長λ=587.6nm)、gはg線(波長λ=435.8nm)、CはC線(波長λ=656.3nm)、FはF線(波長λ=486.1nm)をそれぞれ示す。球面収差図において破線はサインコンデションを、非点収差図において実線はサジタル像面、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。コマ収差図は各像高Yにおけるコマ収差をそれぞれ示す。なお、これらの記号は以降の他の実施例においても同様とし説明を省略する。
図9(a)、(b)、および(c)に示すマスターレンズMのみの諸収差図と比較して、本第1実施例にかかるワイドコンバータを装着しても広い画角に亘って諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることが明らかである。
(第2実施例)
図3は、本発明の第2実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。
図3において、ワイドコンバータは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL3と、物体側に凸面を向けた正レンズL4とから構成されている。ワイドコンバータはマスターレンズMの像面Iに対して固定されており、ワイドコンバータとマスターレンズMの間の間隔が可変に構成されている。なお、ワイドコンバータがマスターレンズMの最も物体側のレンズと一体に動くようにしてもよい。
以下の表2に第2実施例のワイドコンバータの諸元の値を示す。
(表2)
「全体諸元」
f=4.71-15.59
2A=104.50-40.56
m=0.75

「レンズデータ」
r d νd nd
1) 68.0000 4.0000 49.61 1.772500 L1
2) 30.0000 11.0000 1.000000
3) 99.0320 3.0000 49.61 1.772500 L2
4) 29.3844 2.4000 1.000000
5) 29.3245 11.6000 30.24 1.585180 L3
6) 50.6734 0.2000 1.000000
7) 38.7416 7.2000 65.47 1.603000 L4
8) -175.9427 (D0) 1.000000

「可変間隔データ」
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠短状態
f 4.71148 8.58396 15.58338
D0 3.20000 10.27332 3.30281
D1 15.89963 0.34444 0.30000
D2 11.00000 11.00000 2.57862
D3 8.75422 17.13688 32.25242
D4 1.26599 1.36520 1.68600
Bf 0.99000 0.99000 0.99000

「条件式対応値」
1) SF3 0.267
2) d5/Σd 0.294
3) ν2 49.610
ν3 30.240
4) ν4 65.470
5) ra/rb 1.002
6) rc/rd 1.308
7) SF1+SF2 -0.930
図4は、本第2実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。
図9(a)、(b)、および(c)に示すマスターレンズMのみの諸収差図と比較して、本第2実施例にかかるワイドコンバータを装着しても広い画角に亘って諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることが明らかである。
(第3実施例)
図5は、本発明の第3実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。
図3において、ワイドコンバータは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL3と、物体側に凸面を向けた正レンズL4とから構成されている。ワイドコンバータはマスターレンズMの像面Iに対して固定されており、ワイドコンバータとマスターレンズMの間の間隔が可変に構成されている。なお、ワイドコンバータがマスターレンズMの最も物体側のレンズと一体に動くようにしてもよい。
以下の表3に第3実施例のワイドコンバータの諸元の値を示す。
(表3)
「全体諸元」
f=4.71-15.59
2A=104.66-40.52
m=0.75

「レンズデータ」
r d νd nd
1) 79.9145 5.0000 49.61 1.772500 L1
2) 35.5270 12.6000 1.000000
3) 96.7537 4.0000 49.61 1.772500 L2
4) 37.1712 8.0000 1.000000
5) 36.7350 13.6000 23.78 1.846660 L3
6) 35.1358 9.4000 61.18 1.589130 L4
7) -188.8260 (D0) 1.000000

「可変間隔データ」
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 4.70991 8.58462 15.59142
D0 3.30000 10.37332 3.40281
D1 15.89963 0.34444 0.30000
D2 11.00000 11.00000 2.57862
D3 8.75769 17.14827 32.28880
D4 1.26252 1.35381 1.64962
Bf 0.99000 0.99000 0.99000

「条件式対応値」
1) SF3 -0.022
2) d5/Σd 0.259
3) ν2 49.610
ν3 23.780
4) ν4 61.180
5) ra/rb 1.012
6) rc/rd 1.000
7) SF1+SF2 -0.829
図6は、本第3実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。
図9(a)、(b)、および(c)に示すマスターレンズMのみの諸収差図と比較して、本第3実施例にかかるワイドコンバータを装着しても広い画角に亘って諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることが明らかである。
(第4実施例)
図7は、本発明の第4実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。
図7において、ワイドコンバータは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL3と、物体側に凸面を向けた正レンズL4とから構成されている。ワイドコンバータはマスターレンズMの像面Iに対して固定されており、ワイドコンバータとマスターレンズMの間の間隔が可変に構成されている。なお、ワイドコンバータがマスターレンズMの最も物体側のレンズと一体に動くようにしてもよい。
以下の表4に第4実施例のワイドコンバータの諸元の値を示す。
(表4)
「全体諸元」
f=4.71-15.58
2A=106.15-40.56
m=0.75

「レンズデータ」
r d νd nd
1) 81.1272 4.6000 49.61 1.772500 L1
2) 34.3463 12.0000 1.000000
3) 87.1922 3.6000 49.61 1.772500 L2
4) 34.4078 6.4000 1.000000
5) 34.4777 12.6000 22.76 1.808090 L3
6) 33.0749 10.0000 61.18 1.589130 L4
7) -153.3901 (D0) 1.000000

「可変間隔データ」
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 4.71022 8.58508 15.59208
D0 3.40000 10.47332 3.50281
D1 15.89963 0.34444 0.30000
D2 11.00000 11.00000 2.57862
D3 8.75759 17.14796 32.28782
D4 1.26262 1.35412 1.65060
Bf 0.99000 0.99000 0.99000

「条件式対応値」
1) SF3 -0.021
2) d5/Σd 0.256
3) ν2 49.610
ν3 22.760
4) ν4 61.180
5) ra/rb 0.998
6) rc/rd 1.000
7) SF1+SF2 -0.839
図8は、本第4実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。
図8(a)、(b)、および(c)に示すマスターレンズMのみの諸収差図と比較して、本第1実施例にかかるワイドコンバータを装着しても広い画角に亘って諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることが明らかである。
次に、本実施の形態にかかる各実施例のワイドコンバータを装着するマスターレンズMの諸特性について説明する。なお、上記実施例のワイドコンバータを装着するマスターレンズMはこれに限られるものではない。
図1、図3、図5、および図7に示されるように、マスターレンズMは、物体側より順に、負メニスカスレンズ、両凹形状の負レンズ、正メニスカスレンズからなる全体として負屈折力を持つ第1レンズ群G1と、両凸形状の正レンズと、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズと、負メニスカスレンズと両凸形状の正レンズとの接合レンズからなる全体として正屈折力を持つ第2レンズ群G2と、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズからなる全体として正屈折力を持つ第3レンズ群G3とを有し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間にはフレアを効果的にカットするための所謂フレアストッパーFS、第2レンズ群の物体側には第2レンズ群と一体に移動する開口絞りS、像面I近くの2枚の平行平板は、所謂オプチカルローパスフィルターOLPFと撮像素子のカバーガラスCGである。フォーカスは第3レンズ群G3を物体側に移動させることによって行う。
なお、マスターレンズMにおいて非球面は以下の式で表される。
x=(h2/R)/(1+(1-K×h2/R2)1/2) +C4×h4+C6×h6+C8×h8+C10×h10
ここで、光軸方向の面の深さをx、光軸と垂直方向の高さをh、基準球面の曲率半径をR、円錐係数をK、n次の非球面係数をCnで表す。非球面は、以下の表5中のレンズデータにおいて最も左の欄に「*」で示す。
以下の表5にマスターレンズの諸元の値を示す。表中、「全体諸元」のfは焦点距離、Bfはバックフォーカス、FNoはFナンバー、2Aは画角(単位:度)、yは像高をそれぞれ示す。「レンズデータ」の第1カラムは物体側からのレンズ面番号、rは曲率半径、dは面間隔、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ表す。なお、曲率半径rにおいて「∞」は平面を表す。「可変間隔データ」には、焦点距離fと、可変間隔の値をそれぞれ示す。
(表5)
「全体諸元」
f=6.28-21.00
Bf=0.99
FNo=2.68-5.14
2A=87.29-30.34
y=5.70

「レンズデータ」
r d νd nd
1) 33.2600 2.2000 45.53 1.754000
* 2) 8.2752 6.4000 1.000000
3) -36.5301 1.3000 81.61 1.497000
4) 16.3217 2.2000 1.000000
5) 21.4070 2.7000 32.35 1.850260
6) 372.1116 (D1) 1.000000
7) ∞ (D2) 1.000000 (FS)
8> ∞ 0.5000 1.000000 (開口絞りS)
* 9) 10.2651 2.6000 59.10 1.583320
10) -74.0767 0.6000 1.000000
11) 11.2830 3.0000 50.88 1.658440
12) -13.8170 0.9000 39.59 1.804400
13) 7.5054 0.9000 1.000000
14) 30.6648 0.9000 37.95 1.723420
15) 8.3512 2.6000 81.61 1.497000
16) -19.1954 (D3) 1.000000
*17) 15.4428 3.9000 57.44 1.606020
18) -51.2130 1.0000 23.78 1.846660
19) 452.1588 (D4) 1.000000
20) ∞ 1.7200 64.20 1.516800 (OLPF)
21) ∞ 0.7640 1.000000
22) ∞ 0.5000 64.20 1.516800 (CG)
23) ∞ (Bf) 1.000000

「非球面係数」
面 K C 4 C 6 C 8 C10
( 1) 2 0.3333 1.41260E-05 2.17950E-07 5.15730E-11 1.61800E-12
( 2) 9 0.3833 1.69550E-06 1.45000E-07 5.86320E-09 -4.19770E-11
( 3)17 1.2219 -4.70030E-06 -1.53280E-07 1.02090E-08 -9.81410E-11

「可変間隔データ」
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 6.28000 11.50000 21.00000
D1 15.89963 0.34444 0.30000
D2 11.00000 11.00000 2.57862
D3 8.79701 17.27888 32.71522
D4 1.22320 1.22320 1.22320
Bf 0.99000 0.99000 0.99000
図9は、マスターレンズMのみの諸収差図を示し、(a)は広角端状態における諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における諸収差図、(c)は望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。
このように本発明によれば、広角端状態の画角が80°以上のズームレンズに装着され、広角端状態の画角を100°以上に拡大する小型で高性能なワイドコンバータが得られる。
なお、本発明の実施例として、4群構成のレンズ系を示したが、該4群を含む5群およびそれ以上の群構成のレンズ系も本発明の効果を内在した同等のレンズ系であることは言うまでもない。また、各レンズ群内の構成においても、実施例の構成に付加レンズを加えただけのレンズ群も本発明の効果を内在した同等のレンズ群であることは言うまでもない。
また、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
本発明の第1実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。 本第1実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。 本発明の第2実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。 本第2実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。 本発明の第3実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。 本第3実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。 本発明の第4実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズに装着した状態におけるレンズ構成を示す。 本第4実施例にかかるワイドコンバータをマスターレンズMに装着した状態での諸収差図を示し、(a)はマスターレンズMが広角端状態における諸収差図、(b)はマスターレンズMが中間焦点距離状態における諸収差図、(c)はマスターレンズMが望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。 マスターレンズMのみの諸収差図を示し、(a)は広角端状態における諸収差図、(b)は中間焦点距離状態における諸収差図、(c)は望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示す。
符号の説明
Li レンズ
Gi レンズ群
FS フレアストッパー
S 開口絞り
M マスターレンズ
OLPF オプチカルローパスフィルタ
CG カバーガラス
I 像面

Claims (5)

  1. 物体側から順に、物体側に凸面を向けた第1負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとからなり、マスターレンズの物体側に装着され、マスターレンズの焦点距離をより短い焦点距離にし、以下の条件を満足することを特徴とするワイドコンバータ。
    0.24<d5/Σd<0.32
    但し、
    d5:前記メニスカスレンズの中心厚、
    Σd:前記ワイドコンバータの光軸上の総厚。
  2. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のワイドコンバータ。
    −0.3<SF3<0.3
    但し、
    SF3:前記メニスカスレンズの形状因子、
    形状因子は、レンズの物体側面の曲率半径をr1、像側面の曲率半径をr2として、
    SF=(r2−r1)/(r2+r1)
  3. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のワイドコンバータ。
    ν3<ν2
    ν3<ν4
    但し、
    ν2:前記第2負メニスカスレンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、
    ν3:前記正メニスカスレンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数、
    ν4:前記正レンズのd線(波長λ=587.6nm)におけるアッベ数。
  4. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワイドコンバータ。
    0.9<ra/rb<1.1
    0.8<rc/rd<1.4
    但し、
    ra:前記第2負メニスカスレンズの像側面の曲率半径、
    rb:前記正メニスカスレンズの物体側面の曲率半径、
    rc:前記正メニスカスレンズの像側面の曲率半径、
    rd:前記正レンズの物体側面の曲率半径。
  5. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のワイドコンバータ。
    −1.1<SF1+SF2<−0.8
    但し、
    SF1:前記第1負メニスカスレンズの形状因子、
    SF2:前記第2負メニスカスレンズの形状因子、
    形状因子は、レンズの物体側面の曲率半径をr1、像側面の曲率半径をr2として、
    SF=(r2−r1)/(r2+r1)
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