JP4724650B2 - はんだ接合方法およびはんだ接合部 - Google Patents

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Description

本発明は、無鉛はんだ材料による電子機器のはんだ接合方法およびそれにより形成されたはんだ接合部に関する。
これまで、各種電気・電子機器におけるはんだ接合には、融点が低く、酸化性雰囲気中でも濡れ性が良い等の観点から、鉛−錫(Pb−Sn)はんだ合金が広く用いられている。
Pbは毒性を有するので、PbあるいはPbを含有する合金等の材料の取り扱いについては、各種の規制がなされている。
更に、最近の環境保護に対する関心の高まりに伴い、Pb含有はんだ合金を用いた電子機器等の廃棄処理については、規制を強化する趨勢にある。
従来、Pb含有はんだ合金を多量に用いた使用済み電子機器は、通常の産業廃棄物や一般廃棄物と同様に、主として埋め立てにより廃棄することが一般的であった。
しかし、Pb含有はんだ合金を多量に用いた使用済み電子機器をそのまま埋め立て等により廃棄し続けると、Pbの溶出によって環境や生物に対して悪影響を及ぼすことが危惧されている。
近い将来には、Pb含有はんだ合金を多量に用いた使用済み電子機器は、Pbを回収した後に廃棄することが義務づけられることになるであろう。
しかし、これまでに、使用済み電子機器等から効率的に且つ有効にPbを除去する技術は確立されていない。また、Pbの回収コストが製品コストの上昇を招く恐れがある。
そこで、無鉛はんだ材料によるはんだ接合技術の開発が強く望まれている。
無鉛はんだ合金として、例えばSnにSb(アンチモン)、Ag(銀)、Ge(ゲルマニウム)、Ti(チタン)等を複合添加した合金等が一部実用化されているが、特殊な用途に限定されている。それは、従来Pb−Snはんだ合金を用いていた一般的な用途で必要とされる諸特性、すなわち低融点で濡れ性が良いこと、リフロー処理が可能であること、母材と反応して脆い化合物層や脆化層を形成しないこと、等の特性が得られないからである。
本発明は、環境に対して悪影響を及ぼすことがなく、従来のPb−Snはんだ合金を用いたはんだ接合に匹敵する接合強度を確保し得るはんだ接合方法およびはんだ接合部を、コスト上昇なしに提供することを目的とする。
上記の目的は、本発明によれば、下記の工程:
電子機器のCu電極を、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、アルキルイミダゾール、ベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、ピロール、チアゾールのいずれかから成る3000Å以下の厚さの防錆皮膜で被覆する工程と、
Ag2.0wt%以上3wt%未満、Cu0.5〜0.8wt%および残部Snおよび不可避不純物から成るはんだとフラックスを含むはんだペースト層を上記被覆されたCu電極上に形成する工程と、
加熱しながら、前記防錆皮膜及び前記フラックスを排除した後、上記Cu電極上に、Cu Sn層、Cu Sn 層から成り、150℃で100時間加熱した後でも4μm以下である膜厚を有する金属間化合物層を含み、頂部を露出するはんだ接合部を形成する工程、
を含むことを特徴とするはんだ接合方法によって達成される。
本発明によれば、Pbによる環境汚染を生ずることなく、従来のPb−Snはんだ合金に比べてコストを上昇させずに同等の接合強度を確保できる。
本発明に用いるはんだ材料は、Sb、In、Au、Zn、BiおよびAlから成る群から選択した少なくとも1種の元素を合計で3wt%以下更に含有してもよい。
本発明の典型的な適用対象の一つは電子部品のプリント配線基板であり、はんだ接合するCu電極を、N(窒素)を含む有機化合物から成る防錆皮膜で被覆することにより、長期保存性とはんだ濡れ性を確保する。
従来、Cu電極にNiめっきを施し、更にAuめっきを施す方法が行われてきたが、コストが高い上、めっき処理が煩雑なため製造期間が長いという欠点があった。更に、めっきの廃液処理による環境汚染が生ずる恐れもあった。
本発明においては上記の防錆皮膜を用いたことにより、コストが低減され、かつ製造期間が短縮される。
従来、Cu電極の防錆処理としては、ロジン(天然松脂)、レジン(合成樹脂)等の樹脂皮膜が形成されていた。しかし、皮膜厚さが20μm以上と厚いため、電気試験時のプロービングが困難になる等の理由から、はんだ接合後に洗浄処理が必要であった。
一方、はんだ接合後の洗浄処理を省略できるように、皮膜厚さを薄くするために、水溶性防錆剤を用いることが行われている。すなわち、Cu電極を硫酸銅溶液等でエッチングにより洗浄した後、水溶性防錆剤1000〜5000ppm を含有する溶液中に浸漬して配位結合皮膜を形成する。
本発明においては、Nを含有する有機化合物中のNと金属による配位結合(キレート結合)により極めて薄い防錆皮膜が形成される。皮膜厚さは3000Å以下と考えられる。
本発明の防錆皮膜を構成するN含有有機化合物としては、図1に構造式を示したイミダゾール、ベンゾイミダゾール、アルキルイミダゾール、ベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、ピロール、チアゾール等の環状化合物が用いられる。
はんだ材料として必要な特性は、下記のとおりである。
(1)母材との濡れ性が高い。
(2)はんだ接合する電子機器に熱損傷を及ぼさないように十分低い温度ではんだ接合ができる。すなわち、融点が従来のPb−Snはんだの融点456K(183℃)と同等である。
(3)母材との反応により脆い金属間化合物や脆化層を形成しない。
(4)自動化に適用可能なペースト、粉末、糸はんだ等の形態で供給可能である。
(5)はんだ材料中の金属成分の酸化物により、濡れ不良、ボイド、ブリッジ等の欠陥が発生しない。
特に、電子機器のはんだ接合においては、溶融はんだを狭い間隙に流入させる必要があるので、はんだ材料の表面張力、粘性、流動性等が重要である。
従来のPb−Snはんだ合金は、上記の条件を良く満足するが、Pbによる環境汚染を避けることが困難であった。
本発明に用いるはんだ材料は、Ag2.0wt%以上3.0wt%未満およびCu0.5〜0.8wt%を含有し、残部が実質的にSnから成るAg−Cu−Sn合金であり、Pbを含まず且つ合金成分のAg、Cu、Snはいずれも安全性の高い元素であるため、環境汚染の恐れがなく、かつ上記の各必要特性を十分に満たす。
本発明のAg−Cu−Snはんだ合金の組成の限定理由を以下に説明する。
〔Ag:2.0wt%以上3.0wt%未満〕
はんだ材料として最も基本的な特性である融点については、従来のPb−Snはんだ合金と同等の低い融点(220℃以下)を確保する必要がある。Ag含有量が2.0wt%以上であれば、220℃以下の低い融点を確保できる。Ag含有量が2.0wt%未満になると融点が急激に上昇する。一方、Ag含有量が3.0wt%以上になると、針状結晶が多量に発生して電子部品間の短絡を生じ、接合信頼性が低下する。針状結晶による短絡防止および接合信頼性を特に重視する必要がある用途については、Ag含有量を本発明の範囲内で更に2.5wt%以下に限定すると、針状結晶の発生をほぼ完全に防止できるので望ましい。逆に、下記に説明する金属間化合物層の厚さ抑制を特に重視する必要がある用途については、Ag含有量を本発明の範囲内で更に2.5wt%以上に限定すると、金属間化合物層の厚さを更に薄くできるので望ましい。これら両方の条件を同時に満たすAg含有量として2.5wt%が最も望ましい。
〔Cu:0.5〜0.8wt%〕
はんだ合金とCu電極との界面に金属間化合物が生成することによって、はんだ合金とCu電極とが接合される。すなわち、金属間化合物の生成は接合に必須である。しかし、その一方、金属間化合物層は厚すぎると脆くなり、接合強度が低下する。したがって、金属間化合物層は接合時にできるだけ薄く生成することが望ましく、接合後の熱履歴により成長し難いことが望ましい。本発明者は、電子機器が使用環境で受ける熱履歴として考えられる150℃までの温度について、接合界面の金属間化合物層の厚さを測定した。その結果、Ag含有量が本発明の範囲内であって、Cu含有量が0.5〜0.8wt%の範囲内である場合に、金属間化合物層の厚さを安定して4μm程度以下に抑制できることを見出した。Cu含有量が上記範囲より少なくても多くても、金属間化合物層の厚さは増加する。金属間化合物層の厚さを最も薄く抑制できるCu含有量として0.7wt%が最も望ましい。
以上の理由により本発明のAg−Cu−Snはんだ合金においては、Ag含有量を2.0wt%以上3.0wt%未満に限定し、Cu含有量を0.5〜0.8wt%に限定する。Ag含有量は、必要に応じて2.0wt%以上2.5wt%以下または2.5wt%以上3.0wt%未満のいずれかの範囲を選択することができる。最も望ましい組成は2.5Ag−0.7Cu−Snである。
一般に、電子機器のはんだ接合温度が10K(10℃)低下すると、電子部品の寿命は2倍になると言われており、はんだ材料の低融点化は非常に重要である。
更に、本発明のAg−Cu−Snはんだ合金は、主成分であるSnに極めて近い性質を有しており、Cuとの濡れ性が良く、導電性も高い。
また、Agの添加量は少量であるため、従来のPb−Sn合金と同程度に安価に提供される。
本発明のはんだ合金は、上記のAg−Cu−Sn基本組成に加えて、Sb(アンチモン)、In(インジウム)、Au(金)、Zn(亜鉛)、Bi(ビスマス)およびAl(アルミニウム)から選択した1種類または複数種類の元素を、合計で3wt%以下含有することができる。
これらの元素(特にInおよびBi)は、はんだ合金の融点を更に低下させ、濡れ性を更に高める。しかし、合計量が3wt%を超えると、はんだ接合部の外観、特に艶が劣化する。また、Bi単独の含有量が3wt%を超えると、特にPb含有材料との接合信頼性が低下する。
本発明のはんだ合金は不可避的不純物として、O(酸素)、N、H(水素)等を含有する。特にOは、合金を脆化する恐れがあるため、極力微量であることが望ましい。
Snを主成分とするはんだ合金は、はんだ接合の際にSnが酸化され易い。そのため、はんだ接合をN やAr(アルゴン)等の非酸化性雰囲気中で行うことが望ましい。これにより、はんだ合金の酸化による濡れ不良や電気的な接続不良の発生が防止できる。
本発明のはんだ接合は、従来のはんだ接合と同様に、濡れ促進のために超音波を印加しながら行うこともできる。
実施例1
本実施例によって、本発明におけるAg含有量の範囲の限定理由を更に具体的に説明する。
Ag−Cu−Sn合金の融点に及ぼすAg含有量およびCu含有量の影響を調べた。具体的には、0〜3.5wt%Ag−0〜3wt%Cu−Snはんだ合金について、融点を測定した。図2および表1に、0〜3.5wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金について、Ag含有量に対する合金の融点の変化を示す。図2および表1に示したとおり、本発明で規定したAg含有量の下限値2.0以上で220℃以下の低い融点が得られる。Ag含有量が2.0wt%未満になると、融点が急激に上昇する。このようなAg含有量と融点との関係は、本発明で規定したCu含有量の範囲0.5〜0.8wt%について同様である。なお、表1中のPb−Snは従来の37wt%Pb−Snはんだ合金である。
図3および表2に、3wt%Ag−0〜3wt%Cu−Snはんだ合金について、Cu含有量に対する合金の融点の変化を示す。本発明の範囲Cu0.5〜0.8wt%を含む広い範囲のCu含有量において、220℃以下の低い融点が得られることが分かる。Cu含有量と融点の関係については、本発明のAg含有量範囲2.0wt%以上3.0wt%未満について同様の結果が得られた。
次に、0〜3.5wt%Ag−0.7wt%Cu−Sn合金および3Ag−0.5〜1.3wt%Cu−Sn合金についてはんだ接合強度を調べた。接合手順は実施例2と同様である。表3および表4に結果を示したように、本発明の組成範囲のはんだ合金は、従来のPb−Snはんだ合金より高い接合強度が得られる。
更に、接合強度に影響を及ぼす針状結晶の発生頻度を調べた。図4に、0〜4wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金について、Ag含有量と針状結晶(針状異物)の発生頻度との関係を示す。図4に示したように、Ag含有量が3.0wt%以上になると、針状結晶が多量に発生する。このように多量の針状結晶が発生すると、電子部品間の短絡を生じ、接合信頼性が低下する。針状結晶による短絡防止および接合信頼性を特に重視する必要がある用途については、Ag含有量を2.5wt%以下に限定すると、図4に示したように針状結晶の発生をほぼ完全に防止できるので、更に望ましい。なお、同図は0〜4wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金について測定した結果であるが、本発明で規定したCu含有量の範囲0.5〜0.8wt%について同様の結果が得られている。
実施例2
本実施例によって、本発明におけるCu含有量の範囲の限定理由を更に具体的に説明する。
Sn−2.0〜3.0Ag−0〜1.5Cuの組成を有する各はんだ合金を溶製した。
銅張積層板から成るプリント配線基板のCu電極に、N含有有機化合物として、アルキルベンゾトリアゾール化合物の防錆皮膜を形成した。
上記皮膜を備えたCu電極上に上記各はんだ合金により、下記手順ではんだ接合部を形成した。
1)上記各合金から製造したはんだ粉末(粒径20〜42μm程度)90wt%と、フラックス分(活性剤+樹脂分)10wt%とを混合してはんだペーストを作成した。上記皮膜を備えたCu電極上に上記はんだペーストをスクリーン印刷して、均一な厚さ(約150μm)のはんだペースト層を形成した。
2)はんだペースト層を備えた各Cu電極上に、電子部品の接続端子を搭載した。接続端子は、42アロイ(Fe−42wt%Ni合金)から成る。
3)はんだペースト層を498K(225℃)以上に加熱して、はんだを溶融させた後、加熱を停止して室温まで放冷した。これにより、Cu電極と42アロイ接続端子とを接合するはんだ接合部が形成された。
Nを含有する有機化合物から成る防錆皮膜は、上記の加熱により分解し、はんだペースト中に含まれている酸性のフラックスと反応してCu電極/42アロイ接合部から排除される。すなわち、図5に示すように、防錆皮膜とフラックスとの混合物3は、溶融したはんだ合金2によりCu電極1との界面から押し出されると考えられる。そのため、Cu電極上に被覆された防錆皮膜がはんだ接合界面に残留することがない。
防錆皮膜が排除された後、溶融はんだ合金中のSnと電極のCuが反応してはんだ合金/Cu電極界面に2種類の金属間化合物(ε相:Cu Sn、η相:Cu Sn )が生成する。すなわち界面構造は、Cu/ε層/η層/はんだ合金となる。
金属間化合物が生成することによってはんだ合金とCu電極とが接合される。すなわち、金属間化合物の生成は接合に必須である。しかし、その一方、金属間化合物層は厚すぎると脆くなり、接合強度が低下する。したがって、金属間化合物層は接合時にできるだけ薄く生成することが望ましく、接合後の熱履歴により成長し難いことが望ましい。
図6〜14および表5〜7に、各はんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層単独、η層単独、ε層+η層合計の厚さで示す。特に、図8、図11、図14から分かるように、上記加熱後の金属間化合物層の厚さ(合計厚さ)は、本発明の範囲内の組成のはんだ合金を用いた場合は、ほぼ4μm以下である。特に、Cu含有量を本発明範囲の0.5〜0.8wt%とすることにより、安定して金属間化合物層の厚さを低減することができる。また、Ag含有量は、本発明の範囲内で2.5wt%以下の範囲よりも2.5wt%以上の範囲の方が金属間化合物層の厚さが薄くなる傾向がある。
このように本発明によるはんだ接合部は、金属間化合物の成長が遅く、長期に渡り高い信頼性が確保される。
実施例3
加熱処理後の接合強度を調べた。図15に、2.5〜3.5wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金について、接合したままの状態、125℃で100時間加熱後、および150℃で100時間加熱後の接合強度を示す。図の結果から、本発明により、従来のPb−Snはんだ合金と同等の接合強度が得られることが分かる。特に、従来のPb−Snはんだ合金による接合強度は加熱(熱履歴)により単調に低下するのに対して、本発明による接合強度は加熱によりむしろ向上する傾向が認められる。
Figure 0004724650
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本発明によれば、Pbによる環境汚染を生ずることなく、従来のPb−Snはんだ合金に比べてコストを上昇させずに同等の接合強度を確保できる。
図1は、本発明に用いるNを含有する有機化合物から成る防錆皮膜の具体例を示す化学構造式である。 図2は、0〜3.5wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金について、Ag含有量に対する合金の融点の変化を示すグラフである。 図3は、3wt%Ag−0〜3wt%Cu−Snはんだ合金について、Cu含有量に対する合金の融点の変化を示すグラフである。 図4は、0〜4wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金におけるAg含有量と針状異物発生頻度との関係を示すグラフである。 図5、本発明のはんだ接合部において押し出された防錆皮膜/フラックス混合物を模式的に示す断面図である。 図6は、2wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層単独の厚さで示すグラフである。 図7は、2wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、η層単独の厚さで示すグラフである。 図8は、2wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層+η層合計の厚さで示すグラフである。 図9は、2.5wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層単独の厚さで示すグラフである。 図10は、2.5wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、η層単独の厚さで示すグラフである。 図11は、2.5wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層+η層合計の厚さで示すグラフである。 図12は、3wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層単独の厚さで示すグラフである。 図13は、3wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、η層単独の厚さで示すグラフである。 図14は、3wt%Ag−0〜1.5wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部について、125℃および150℃でそれぞれ100時間加熱した場合の金属間化合物層の成長を、ε層+η層合計の厚さで示すグラフである。 図15は、2.5〜3.5wt%Ag−0.7wt%Cu−Snはんだ合金により形成したはんだ接合部の加熱前後の電子部品の1接続端子当りの接合強度を、Pb−Snはんだ合金と対比して示すグラフである。

Claims (6)

  1. 下記の工程:
    電子機器のCu電極を、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、アルキルイミダゾール、ベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、ピロール、チアゾールのいずれかから成る3000Å以下の厚さの防錆皮膜で被覆する工程と、
    Ag2.0wt%以上3wt%未満、Cu0.5〜0.8wt%および残部Snおよび不可避不純物から成るはんだとフラックスを含むはんだペースト層を上記被覆されたCu電極上に形成する工程と、
    加熱しながら、前記防錆皮膜及び前記フラックスを排除した後、上記Cu電極上に、Cu Sn層、Cu Sn 層から成り、150℃で100時間加熱した後でも4μm以下である膜厚を有する金属間化合物層を含み、頂部を露出するはんだ接合部を形成する工程、
    を含むことを特徴とするはんだ接合方法。
  2. 前記はんだ材料がAg2.0〜2.5wt%を含有することを特徴とする請求項1記載のはんだ接合方法。
  3. 前記はんだ材料がAg2.5wt%以上3.0wt%未満を含有することを特徴とする請求項1記載のはんだ接合方法。
  4. 前記はんだ材料が、Sb、In、Au、Zn、BiおよびAlから成る群から選択した少なくとも1種の元素を合計で3wt%以下更に含有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載のはんだ接合方法。
  5. 前記金属間化合物層は、Cu Sn層とCu Sn層とが積層して成ることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載のはんだ接合方法。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項記載のはんだ接合方法により形成されたはんだ接合部。
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