JP4724457B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
マイクロコンピュータにて構成され、遊技の制御を行うメイン制御手段と、
演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行に応じた複数種類の制御情報を前記サブ制御手段に送信する制御情報送信手段と、
遊技者所有の遊技用価値を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが読み出し及び書き込みが行われることのない未使用領域とが、少なくとも割り当てられた記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段と、
前記メイン制御手段の起動時に、前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該メイン制御手段の制御状態を復帰させるメイン制御状態復帰処理を含むメイン起動処理を実行するメイン起動処理手段と、
所定の電断条件の成立に応じて、電断時割込処理を実行する電断時割込処理実行手段と、
少なくとも前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を用いて賭数を設定する賭数設定手段と、
所定の遊技用価値返却操作手段の操作に応じて前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させる返却制御を行う返却制御手段と、
前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞が発生したときに、該小役入賞の種類に応じて定められた数の遊技用価値を付与する価値付与処理を行う価値付与処理手段と、
遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、終了条件が成立するまでの期間にわたり遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記賭数設定手段による賭数の設定を禁止する賭数設定禁止手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記遊技用価値返却手段による返却制御を禁止する返却制御禁止手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出された後、前記小役入賞に対応する表示結果以外の表示結果が導出されたときには、該表示結果が導出されたときにゲームの終了を判定し、前記小役入賞に対応する表示結果が導出されたときには、該小役入賞の発生に伴う前記価値付与処理が終了したときにゲームの終了を判定するゲーム終了判定手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除する賭数設定禁止解除手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除する返却制御禁止解除手段と、
を含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域の所定の領域に破壊診断用の0以外の特定のデータを格納した後、該特定のデータが格納されたワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データを算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域の特定の領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行し、
前記制御情報送信手段は、前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、前記特別入賞が発生したときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してからの経過時間を計時する計時手段を含み、前記特別入賞が発生したゲームにおいては該計時手段により計時された経過時間が所定時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記所定時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記返却制御禁止解除手段は、前記特別入賞が発生したゲームか否かに関わらず前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除し、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記制御情報を受信したときに、該受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する演出実行手段と、
実行中の演出内容を示すデータを含む前記サブ制御手段が動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なサブデータ記憶手段と、
前記サブ制御手段の起動時に、前記サブデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該サブ制御手段の制御状態を復帰させるサブ制御状態復帰処理を含むサブ起動処理を実行するサブ起動処理手段と、
を含み、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞の発生を示す制御情報を受信したときに、前記所定時間以内の期間にわたり特別入賞が発生した旨を示す特別入賞時演出を実行する特別入賞時演出実行手段を含み、
該特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記所定時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞が発生したゲームにおいて、ゲームの終了が判定された時点で返却制御の禁止は解除され、ゲーム終了後、所定時間が経過するまで賭数の設定が禁止されている期間(特別入賞時演出が行われている期間)であっても、メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させることが可能となるので、可能な限り遊技者の意志を反映して、遊技者所有のものとして記憶されている遊技用価値の返却を受けることができる。これにより、例えば、特別入賞が発生したゲームにおいて、特別入賞の発生に伴う特別遊技状態のゲームを始める前に、メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値の一部を景品(例えば、清涼飲料水やたばこ等)に交換したいこともあり得るが、このような遊技者の意志を反映させて遊技用価値の返却を受けることが可能となる。
また、特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開された場合に、特別入賞時演出を最初から実行するが、該特別入賞時演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、特別入賞時演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の特別入賞時演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、特別入賞時演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
また、電断時にメインデータ記憶手段のワーク領域の所定の領域に、破壊診断用の0以外の特定のデータを格納した後、該特定のデータを含む記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データを特定の領域に更に格納し、起動時にメインデータ記憶手段のワーク領域及び未使用領域を含む記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、ワーク領域及び未使用領域を含む記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、ワーク領域に0以外の前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記データ記憶手段のデータが破壊されていないことを条件に、メインデータ記憶手段にバックアップされているデータが正常であると判断して、メイン制御手段の制御状態を復帰させるようになっており、メインデータ記憶手段の記憶領域のデータがクリアされてしまった場合には、特定のデータが格納されるべき領域も0となり、このような場合には、メインデータ記憶手段にバックアップされているデータが正常ではないと判定され、誤ってバックアップされているデータが正常であると判定されてしまうことを防止できるので、起動時においてバックアップされているデータが正しい内容であるか否かの判定精度を高めることができる。また、起動時において、メインデータ記憶手段における未使用領域を含む記憶領域に格納されているデータを演算した結果が0か否かを判定している。すなわちデータ記憶手段における未使用領域を含む記憶領域に格納されているデータに基づいて計算された内容に基づいて、メインデータ記憶手段のデータが正常か否かを判定しているので、メインデータ記憶手段の未使用領域を利用して不正プログラムが格納された場合にも、当該不正プログラムが格納されたままメイン制御手段の制御がバックアップされているデータに基づいて復帰してしまうことを防止できる。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、賭数設定禁止手段は、例えば、賭数の設定に用いる遊技媒体が投入されても、その遊技媒体が返却されるようにしたり、メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を賭数の設定に用いる際に操作される賭数設定操作手段の操作を無効化することで賭数の設定を禁止すれば良い。
また、返却制御禁止手段は、例えば、遊技用価値返却操作手段の操作を無効化することで返却制御を禁止すれば良い。
また、前記賭数設定禁止解除手段は、特別入賞の種類が複数種類ある場合(例えば、特別入賞を構成する識別情報(図柄)の組合せ、特別入賞を構成する識別情報(図柄)の色、の一方または双方が異なるもの)において、これら複数種類の特別入賞のうち特定の種類の特別入賞が発生したゲームにおいてのみ、ゲームの終了後、前記計時手段による計時時間が所定時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、該特定の種類以外の特別入賞が発生したゲームにおいては、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除することも可能である。また、特別遊技状態の種類が複数種類ある場合(例えば、特別遊技状態中に獲得が期待できる遊技用価値の数量等、特別遊技状態中の制御が異なるもの)において、これら複数種類の特別遊技状態のうち特定の種類の特別遊技状態へ移行する契機となる特別入賞が発生したゲームにおいてのみ、ゲームの終了後、前記計時手段による計時時間が所定時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、該特定の種類以外の特別遊技状態へ移行する契機となる特別入賞が発生したゲームにおいては、ゲームの終了後、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除することも可能である。
また、前述のように特別入賞の種類が複数種類ある場合に、特別入賞発生時のゲームの終了後、前記賭数設定禁止解除手段により賭数の設定の禁止が解除されるまでに要する前記所定時間として、当該特別入賞の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。また、前述のように特別遊技状態の種類が複数種類ある場合に、特別入賞発生時のゲームの終了後、前記賭数設定禁止解除手段により賭数の設定の禁止が解除されるまでに要する前記所定時間として、当該特別入賞を契機として移行する特別遊技状態の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。更に、これらの場合には、特別入賞時演出の実行時間として、特別入賞の種類や特別入賞を契機として移行する特別遊技状態の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。
また、前記計時手段は、少なくとも前記賭数設定禁止手段により前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定した後も賭数の設定が禁止されるゲームにおいてのみ、前記経過時間を計時するものであれば良い。
また、前記メイン制御手段の起動時とは、前記スロットマシンへの電力供給が開始されたこと(電源投入)に伴いメイン制御手段が起動するときや、メイン制御手段に不具合(一定時間以上の動作の停止等)が生じたことに伴うリセット信号の入力によりメイン制御手段が再起動するときが該当する。また、前記サブ制御手段の起動時とは、前記スロットマシンへの電力供給が開始されたこと(電源投入)に伴いサブ制御手段が起動するときや、サブ制御手段に不具合(一定時間以上の動作の停止等)が生じたことに伴うリセット信号の入力によりサブ制御手段が再起動するときが該当する。
また、メインデータ記憶手段は、メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータに内蔵されていても良いし、マイクロコンピュータの外部に備えていても良い。
また、前記スロットマシンで用いられる所定の電力の状態を監視し、電力供給が断たれたことに関わる電断条件が成立しているときとは、例えば、直流電圧を監視し、当該電圧が電断を判断するために定められた閾値以下となったとき、またはその期間が一定期間継続したときや、交流電圧を監視し、交流電圧の波形の乱れを検出したとき、またはその期間が一定期間継続したとき、等であり、停電を検出できるものであればその他の条件であっても良い。
前記制御情報送信手段は、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいては前記計時手段により計時された経過時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段は、
前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームの終了を示す制御情報を受信したときに、前記予め定められた時間以内の期間にわたり特別遊技状態が終了した旨を示す終了演出を実行する終了演出実行手段を含み、
該終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて、ゲームの終了が判定された時点で返却制御の禁止は解除され、ゲーム終了後、予め定められた時間が経過するまで賭数の設定が禁止されている期間(終了演出が行われている期間)であっても、メインデータ記憶手段に記憶されている数の遊技用価値を返却させることが可能となるので、可能な限り遊技者の意志を反映して、遊技者所有のものとして記憶されている遊技用価値の返却を受けることができる。これにより、特に、特別遊技状態の終了後、すぐに遊技を終了したい遊技者の意志を反映させて遊技用価値の返却を受けることが可能となる。
また、終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開された場合に、終了演出を最初から実行するが、該終了演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、終了演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の終了演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、終了演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
尚、前記賭数設定禁止解除手段は、特別入賞の種類が複数種類ある場合(例えば、特別入賞を構成する識別情報(図柄)の組合せ、特別入賞を構成する識別情報(図柄)の色、の一方または双方が異なるもの)において、これら複数種類の特別入賞のうち特定の種類の特別入賞が発生したことを契機として移行する特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいてのみ、ゲームの終了後、前記計時手段による計時時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、該特定の種類以外の特別入賞が発生したことを契機として移行する特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいては、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除することも可能である。また、特別遊技状態の種類が複数種類ある場合(例えば、特別遊技状態中に獲得が期待できる遊技用価値の数量等、特別遊技状態中の制御が異なるもの)において、これら複数種類の特別遊技状態のうち特定の種類の特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいてのみ、ゲームの終了後、前記計時手段による計時時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、該特定の種類以外の特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいては、ゲームの終了後、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除することも可能である。
また、前述のように特別入賞の種類が複数種類ある場合に、特別遊技状態の終了条件が成立したゲームの終了後、前記賭数設定禁止解除手段により賭数の設定の禁止が解除されるまでに要する前記予め定められた時間として、当該特別遊技状態へ移行する契機となった特別入賞の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。また、前述のように特別遊技状態の種類が複数種類ある場合に、特別遊技状態の終了条件が成立したゲームの終了後、前記賭数設定禁止解除手段により賭数の設定の禁止が解除されるまでに要する前記予め定められた時間として、当該特別遊技状態の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。更に、これらの場合には、終了演出の実行時間として、当該特別遊技状態へ移行する契機となった特別入賞の種類や当該特別遊技状態の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。
また、前記特別入賞が発生したゲームにおいて賭数の設定が禁止される所定時間と、前記特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいて賭数の設定が禁止される予め定められた時間と、は同一の時間であっても良いし、異なる時間であっても良い。また、前記特別入賞が発生したゲームにおいて前記経過時間を計時する計時手段と、前記特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいて前記経過時間を計時する計時手段と、は、同一の計時手段であっても良いし、別個に設けられた計時手段であっても良い。
前記メイン制御手段は、前記賭数設定禁止手段により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態に制御する異常状態制御手段を更に含み、
前記制御情報送信手段は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記所定時間に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間の計時を前記異常状態に制御されたときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の特別入賞時演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記所定時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に異常状態に制御され、その後異常状態が解除した場合に、特別入賞時演出を最初から実行するが、該特別入賞時演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、特別入賞時演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の特別入賞時演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、特別入賞時演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
前記メイン制御手段は、前記賭数設定禁止手段により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態に制御する異常状態制御手段を更に含み、
前記制御情報送信手段は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段は、前記異常状態に制御されている間も前記経過時間の計時を継続し、
前記賭数設定禁止解除手段は、
前記特別入賞が発生したゲームにおいて前記経過時間が前記所定時間に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間が前記所定時間に到達している場合には、該異常状態が解除されたときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除するとともに、前記経過時間が前記所定時間に到達していない場合には、前記経過時間が前記所定時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の特別入賞時演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に異常状態に制御され、その後異常状態が解除した場合に、特別入賞時演出を最初から実行するが、該特別入賞時演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、特別入賞時演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の特別入賞時演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、特別入賞時演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
マイクロコンピュータにて構成され、遊技の制御を行うメイン制御手段と、
演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行に応じた複数種類の制御情報を前記サブ制御手段に送信する制御情報送信手段と、
遊技者所有の遊技用価値を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが読み出し及び書き込みが行われることのない未使用領域とが、少なくとも割り当てられた記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段と、
前記メイン制御手段の起動時に、前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該メイン制御手段の制御状態を復帰させるメイン制御状態復帰処理を含むメイン起動処理を実行するメイン起動処理手段と、
所定の電断条件の成立に応じて、電断時割込処理を実行する電断時割込処理実行手段と、
少なくとも前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を用いて賭数を設定する賭数設定手段と、
所定の遊技用価値返却操作手段の操作に応じて前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させる返却制御を行う返却制御手段と、
前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞が発生したときに、該小役入賞の種類に応じて定められた数の遊技用価値を付与する価値付与処理を行う価値付与処理手段と、
遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、終了条件が成立するまでの期間にわたり遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記賭数設定手段による賭数の設定を禁止する賭数設定禁止手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記遊技用価値返却手段による返却制御を禁止する返却制御禁止手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出された後、前記小役入賞に対応する表示結果以外の表示結果が導出されたときには、該表示結果が導出されたときにゲームの終了を判定し、前記小役入賞に対応する表示結果が導出されたときには、該小役入賞の発生に伴う前記価値付与処理が終了したときにゲームの終了を判定するゲーム終了判定手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除する賭数設定禁止解除手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除する返却制御禁止解除手段と、
を含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域の所定の領域に破壊診断用の0以外の特定のデータを格納した後、該特定のデータが格納されたワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データを算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域の特定の領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行し、
前記制御情報送信手段は、前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してからの経過時間を計時する計時手段を含み、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいては該計時手段により計時された経過時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記返却制御禁止解除手段は、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームか否かに関わらず前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除し、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記制御情報を受信したときに、該受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する演出実行手段と、
実行中の演出内容を示すデータを含む前記サブ制御手段が動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なサブデータ記憶手段と、
前記サブ制御手段の起動時に、前記サブデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該サブ制御手段の制御状態を復帰させるサブ制御状態復帰処理を含むサブ起動処理を実行するサブ起動処理手段と、
を含み、
前記演出実行手段は、
前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームの終了を示す制御情報を受信したときに、前記予め定められた時間以内の期間にわたり特別遊技状態が終了した旨を示す終了演出を実行する終了演出実行手段を含み、
該終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記予め定められた時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて、ゲームの終了が判定された時点で返却制御の禁止は解除され、ゲーム終了後、予め定められた時間が経過するまで賭数の設定が禁止されている期間(終了演出が行われている期間)であっても、メインデータ記憶手段に記憶されている数の遊技用価値を返却させることが可能となるので、可能な限り遊技者の意志を反映して、遊技者所有のものとして記憶されている遊技用価値の返却を受けることができる。これにより、特に、特別遊技状態の終了後、すぐに遊技を終了したい遊技者の意志を反映させて遊技用価値の返却を受けることが可能となる。
また、終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開された場合に、終了演出を最初から実行するが、該終了演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、終了演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の終了演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、終了演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
また、電断時にメインデータ記憶手段のワーク領域に、破壊診断用の0以外の特定のデータを格納した後、該特定のデータを含む記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データを更に格納し、起動時にメインデータ記憶手段のワーク領域及び未使用領域を含む記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、ワーク領域及び未使用領域を含む記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、ワーク領域に0以外の前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記データ記憶手段のデータが破壊されていないことを条件に、メインデータ記憶手段にバックアップされているデータが正常であると判断して、メイン制御手段の制御状態を復帰させるようになっており、メインデータ記憶手段の記憶領域のデータがクリアされてしまった場合には、特定のデータが格納されるべき領域も0となり、このような場合には、メインデータ記憶手段にバックアップされているデータが正常ではないと判定され、誤ってバックアップされているデータが正常であると判定されてしまうことを防止できるので、起動時においてバックアップされているデータが正しい内容であるか否かの判定精度を高めることができる。また、起動時において、メインデータ記憶手段における未使用領域を含む記憶領域に格納されているデータを演算した結果が0か否かを判定している。すなわちデータ記憶手段における未使用領域を含む記憶領域に格納されているデータに基づいて計算された内容に基づいて、メインデータ記憶手段のデータが正常か否かを判定しているので、メインデータ記憶手段の未使用領域を利用して不正プログラムが格納された場合にも、当該不正プログラムが格納されたままメイン制御手段の制御がバックアップされているデータに基づいて復帰してしまうことを防止できる。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、賭数設定禁止手段は、例えば、賭数の設定に用いる遊技媒体が投入されても、その遊技媒体が返却されるようにしたり、メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を賭数の設定に用いる際に操作される賭数設定操作手段の操作を無効化することで賭数の設定を禁止すれば良い。
また、返却制御禁止手段は、例えば、遊技用価値返却操作手段の操作を無効化することで返却制御を禁止すれば良い。
また、前記賭数設定禁止解除手段は、特別入賞の種類が複数種類ある場合(例えば、特別入賞を構成する識別情報(図柄)の組合せ、特別入賞を構成する識別情報(図柄)の色、の一方または双方が異なるもの)において、これら複数種類の特別入賞のうち特定の種類の特別入賞が発生したことを契機として移行する特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいてのみ、ゲームの終了後、前記計時手段による計時時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、該特定の種類以外の特別入賞が発生したことを契機として移行する特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいては、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除することも可能である。また、特別遊技状態の種類が複数種類ある場合(例えば、特別遊技状態中に獲得が期待できる遊技用価値の数量等、特別遊技状態中の制御が異なるもの)において、これら複数種類の特別遊技状態のうち特定の種類の特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいてのみ、ゲームの終了後、前記計時手段による計時時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、該特定の種類以外の特別遊技状態の終了条件が成立したゲームにおいては、ゲームの終了後、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除することも可能である。
また、前述のように特別入賞の種類が複数種類ある場合に、特別遊技状態の終了条件が成立したゲームの終了後、前記賭数設定禁止解除手段により賭数の設定の禁止が解除されるまでに要する前記予め定められた時間として、当該特別遊技状態へ移行する契機となった特別入賞の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。また、前述のように特別遊技状態の種類が複数種類ある場合に、特別遊技状態の終了条件が成立したゲームの終了後、前記賭数設定禁止解除手段により賭数の設定の禁止が解除されるまでに要する前記予め定められた時間として、当該特別遊技状態の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。更に、これらの場合には、終了演出の実行時間として、当該特別遊技状態へ移行する契機となった特別入賞の種類や当該特別遊技状態の種類に対応して異なる時間を適用しても良い。
また、前記計時手段は、少なくとも前記賭数設定禁止手段により前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定した後も賭数の設定が禁止されるゲームにおいてのみ、前記経過時間を計時するものであれば良い。
また、前記メイン制御手段の起動時とは、前記スロットマシンへの電力供給が開始されたこと(電源投入)に伴いメイン制御手段が起動するときや、メイン制御手段に不具合(一定時間以上の動作の停止等)が生じたことに伴うリセット信号の入力によりメイン制御手段が再起動するときが該当する。また、前記サブ制御手段の起動時とは、前記スロットマシンへの電力供給が開始されたこと(電源投入)に伴いサブ制御手段が起動するときや、サブ制御手段に不具合(一定時間以上の動作の停止等)が生じたことに伴うリセット信号の入力によりサブ制御手段が再起動するときが該当する。
また、メインデータ記憶手段は、メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータに内蔵されていても良いし、マイクロコンピュータの外部に備えていても良い。
また、前記スロットマシンで用いられる所定の電力の状態を監視し、電力供給が断たれたことに関わる電断条件が成立しているときとは、例えば、直流電圧を監視し、当該電圧が電断を判断するために定められた閾値以下となったとき、またはその期間が一定期間継続したときや、交流電圧を監視し、交流電圧の波形の乱れを検出したとき、またはその期間が一定期間継続したとき、等であり、停電を検出できるものであればその他の条件であっても良い。
前記メイン制御手段は、前記賭数設定禁止手段により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態に制御する異常状態制御手段を更に含み、
前記制御情報送信手段は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間の計時を前記異常状態に制御されたときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段は、
前記終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の終了演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記予め定められた時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に異常状態に制御され、その後異常状態が解除した場合に、終了演出を最初から実行するが、該終了演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、終了演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の終了演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、終了演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
前記メイン制御手段は、前記賭数設定禁止手段により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態に制御する異常状態制御手段を更に含み、
前記制御情報送信手段は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段は、前記異常状態に制御されている間も前記経過時間の計時を継続し、
前記賭数設定禁止解除手段は、
前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達している場合には、該異常状態が解除されたときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除するとともに、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達していない場合には、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記演出実行手段は、
前記終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の終了演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に異常状態に制御され、その後異常状態が解除した場合に、終了演出を最初から実行するが、該終了演出の実行中において新たに制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行するので、例えば、終了演出の実行中であっても、賭数の設定の禁止が解除された後、遊技者により賭数の設定がなされ、その旨を示す制御情報が送信されることで、実行中の終了演出はキャンセルされ、当該制御情報に応じた演出が実行されることとなるので、終了演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことを防止できるとともに、メイン制御手段側の制御状態が進んでいるにも関わらず、サブ制御手段側の制御状態が停滞して、双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを防止できる。
前記特別入賞時演出実行手段または前記終了演出実行手段は、前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達した場合に、新たに前記賭数の設定を示す制御情報を受信するまで該最終段階の演出状態に継続して制御するとともに、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出が開始した後、新たに前記賭数の設定を示す制御情報を受信する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していたか否かを判定する最終段階判定手段を含み、
該最終段階判定手段により前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していたと判定された場合には、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出を最終段階から実行し、
前記最終段階判定手段により前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していないと判定された場合には、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出を最初から実行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞時演出や終了演出が最終段階に到達している状態で当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開された場合には、実行していた特別入賞時演出や終了演出が最初から実行されることがないので、特別入賞時演出や終了演出が遊技者にとって煩わしいものとなってしまうことをより効果的に防止できる。
尚、最終段階判定手段は、例えば、前記特別入賞時演出または前記終了演出が開始してからの経過時間が、最終段階に到達するまでに要する時間に到達しているか否かを判定し、最終段階に到達するまでに要する時間に到達している場合に、最終段階に到達したと判定するようにしたり、前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に到達した際に設定される最終段階フラグが設定されているか否かを判定し、最終段階フラグが設定されている場合に、最終段階に到達したと判定すれば良い。
前記特別入賞時演出実行手段または前記終了演出実行手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してから前記所定時間または前記予め定められた時間が経過するまでの時間よりも短い時間で前記最終段階に達する前記特別入賞時演出または前記終了演出を実行する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞時演出や終了演出が最終段階に到達する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、実行していた特別入賞時演出や終了演出が最初から実行される場合でも、特別入賞時演出や終了演出が実行される期間と賭数の設定の禁止が解除されるまでの期間との重複する期間が長くなるので、メイン制御手段及びサブ制御手段双方の制御状態に食い違いが生じてしまうことを極力防止できる。
前記演出実行手段の指示に基づいて音声の出力制御を行う音声出力制御手段を備え、
該音声出力制御手段は、
同時に異なる音声の出力が可能な複数の音声出力系統と、
該複数の音声出力系統毎に音量を設定する音量設定手段と、
を含み、
前記特別入賞時演出または前記終了演出に対応する音声と、前記返却制御に対応する音声と、を異なる音声出力系統に出力する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞時演出の実行中に返却制御がなされることもありうるが、開発段階において、特別入賞時演出に伴い出力される効果音の音量と、返却制御に伴い出力される効果音の音量と、を個別に設定できるので、例えば、これらの事象が重なって生じた場合に、特別入賞時演出に伴い出力される効果音と、返却制御に伴い出力される効果音と、を同時に出力させるか、いずれか一方の効果音のみを出力させるか、を容易に設定することができる。
前記メインデータ記憶手段の記憶領域には、前記記憶領域として前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、データを一時的に格納することが可能なスタック領域と、が少なくとも割り当てられており、
前記メイン制御手段は、
前記マイクロコンピュータが使用中のデータを前記スタック領域に退避するデータ退避手段と、
前記退避手段により前記スタック領域に退避したデータを前記マイクロコンピュータが使用するデータとして復帰させるデータ復帰手段と、
を更に含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域に0以外の特定のデータを格納した後、前記メインデータ記憶手段における前記スタック領域のうちデータが格納されていない未使用スタック領域を含む全ての記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0となる調整用データを算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記メインデータ記憶手段における前記未使用スタック領域を含む全ての記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0であるか否か、及び前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記メインデータ記憶手段における前記未使用スタック領域を含む全ての記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていると判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、起動時において、メインデータ記憶手段における未使用スタック領域を含む全ての記憶領域に格納されているデータを排他的論理和演算した結果が0か否かを判定している。すなわちメインデータ記憶手段における未使用スタック領域を含む全ての記憶領域に格納されているデータに基づいて計算された内容に基づいて、メインデータ記憶手段のデータが正常か否かを判定しているので、当該判定を正確にかつ簡便に行うことができる。また、例えば、メインデータ記憶手段の未使用スタック領域に不正なデータ(不正プログラムが指定するアドレス等)が格納された場合にも、当該不正なデータが格納されたままメイン制御手段の制御がバックアップされているデータに基づいて復帰してしまうことを防止できる。
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定した場合に、前記ワーク領域に格納されている前記特定のデータを該特定のデータ以外のデータに更新する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、起動後もメインデータ記憶手段の記憶領域に特定のデータが格納されたままの状態となることで、次回起動時においてメインデータ記憶手段のデータが正常にバックアップされていないにも関わらず、特定のデータが格納されているために正常にバックアップされていると誤って判定されてしまうことを防止できる。
尚、記憶領域に格納されている前記特定のデータを該特定のデータ以外のデータに更新するとは、例えば、特定のデータが格納されている領域の値を0に更新したり、予め定められた初期値に更新したりすることである。
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定した場合に、前記メインデータ記憶手段の記憶領域における未使用領域を初期化する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、メインデータ記憶手段の未使用領域を利用して不正プログラムが格納された場合にも、当該不正プログラムが格納されたままメイン制御手段の制御がバックアップされているデータに基づいて復帰してしまうことを防止できる。
尚、未使用領域を初期化するとは、未使用領域に格納されている値を0に更新したり、予め定められた初期値に更新したりすることである。
前記メインデータ記憶手段の記憶領域には、前記記憶領域として前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、データを一時的に格納することが可能なスタック領域と、が少なくとも割り当てられており、
前記メイン制御手段は、
前記マイクロコンピュータが使用中のデータを前記スタック領域に退避するデータ退避手段と、
前記退避手段により前記スタック領域に退避したデータを前記マイクロコンピュータが使用するデータとして復帰させるデータ復帰手段と、
前記スタック領域のうち前記データ退避手段により退避したデータが記憶されていない未使用スタック領域を特定する未使用スタック領域特定手段と、
を更に含み、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記メインデータ記憶手段の記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0であると判定し、かつ前記記憶領域に前記特定のデータが格納されていると判定した場合に、前記未使用スタック領域特定手段により特定される未使用スタック領域を初期化する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、メインデータ記憶手段の未使用スタック領域に不正なデータ(不正プログラムが指定するアドレス等)が格納された場合にも、当該不正なデータが格納されたままメイン制御手段の制御がバックアップされているデータに基づいて復帰してしまうことを防止できる。
尚、未使用スタック領域を初期化するとは、未使用スタック領域に格納されている値を0に更新したり、予め定められた初期値に更新したりすることである。
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データを記憶する範囲特定データ記憶手段と、
を含み、
前記範囲特定データ記憶手段は、前記範囲特定データとして、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データを記憶し、
前記事前決定手段は、前記範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する入賞許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定領域に入力された判定用数値データが、重複範囲特定データにより特定される判定値の範囲に含まれる場合には、事前決定手段により特別入賞及び小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨が決定されることとなるため、ゲームの結果として小役入賞が発生した場合に、特別入賞の発生が許容されていることに対して期待が持てる。また、特別入賞及び小役入賞について1つの許容判定手段により判定できるので、事前決定手段による処理を簡素化することができる。
また、前記範囲特定データ記憶手段は、前記範囲特定データとして、前記特別入賞のみの発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な単独範囲特定データと、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データと、を記憶するようにしても良く、このようにすれば、ゲームの結果として小役入賞が発生しなかった場合でも、特別入賞の発生が許容されていることが否定されないので、このような状況においても特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
また、前記範囲特定データ記憶手段は、前記範囲特定データとして、前記小役入賞のみの発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な単独範囲特定データと、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データと、を記憶するようにしても良く、このようにすれば、ゲームの結果として小役入賞が発生した場合でも、特別入賞の発生が許容されていることが否定されないので、このような状況においても特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記許容判定手段は、前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合において、前記判定領域に入力された判定用数値データが、前記範囲特定データ記憶手段に記憶されている前記重複範囲特定データにより特定される判定値の範囲に含まれる場合に、前記小役入賞のみの発生を許容する旨、または前記特別入賞の発生も前記小役入賞の発生も許容しない旨を示していると判定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームにおいては、重複判定値データにより特定される判定値の範囲が、小役入賞のみの発生が許容される範囲、または特別入賞の発生も小役入賞の発生も許容されない範囲として処理されるので、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームであっても、複数の特別入賞が重複して許容されることがない。
前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記範囲特定データ記憶手段は、
前記範囲特定データとして、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データを記憶する第1の範囲特定データ記憶手段と、
前記範囲特定データとして、前記特別入賞を除く入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な範囲特定データのみを記憶する第2の範囲特定データ記憶手段と、
を含み、
前記許容判定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない場合において、前記第1の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定し、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合において、前記第2の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームにおいては、特別入賞を除く入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な範囲特定データのみを記憶する第2の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かが判定されるので、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームであっても、複数の特別入賞が重複して許容されることがない。
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記小役入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データを記憶する小役入賞用範囲特定データ記憶手段と、
前記特別入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データを記憶する特別入賞用範囲特定データ記憶手段と、
を含み、
前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲は、前記事前決定手段が前記小役入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲と重複する判定値の範囲を含み、
前記事前決定手段は、
前記小役入賞用範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記小役入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する小役入賞許容判定手段と、
前記特別入賞用範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記小役入賞許容判定手段が判定に用いるのと同一の前記判定用数値データが含まれるか否かによって前記特別入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する特別入賞許容判定手段と、
を含み、
該事前決定手段は、
前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記小役入賞及び前記特別入賞双方の発生を許容する旨を決定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定領域に入力された判定用数値データが、重複範囲特定データにより特定される判定値の範囲に含まれる場合には、事前決定手段により特別入賞及び小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨が決定されることとなるため、ゲームの結果として小役入賞が発生した場合に、特別入賞の発生が許容されていることに対して期待が持てる。
また、前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲は、前記事前決定手段が前記小役入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲と重複しない判定値の範囲も含み、前記事前決定手段は、前記特別入賞許容判定手段のみが入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記特別入賞のみの発生を許容する旨を決定し、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記小役入賞及び前記特別入賞双方の発生を許容する旨を決定するようにしても良く、このようにすれば、ゲームの結果として小役入賞が発生しなかった場合でも、特別入賞の発生が許容されていることが否定されないので、このような状況においても特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
また、前記事前決定手段が前記小役入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲は、前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲と重複しない判定値の範囲を含み、前記事前決定手段は、前記小役入賞許容判定手段のみが入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記小役入賞のみの発生を許容する旨を決定し、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記小役入賞及び前記特別入賞双方の発生を許容する旨を決定するようにしても良く、このようにすれば、ゲームの結果として小役入賞が発生した場合でも、特別入賞の発生が許容されていることが否定されないので、このような状況においても特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記事前決定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない場合に、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合に、前記小役入賞許容判定手段のみによって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームにおいては、小役入賞許容判定手段のみによって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かが判定されるので、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームであっても、複数の特別入賞が重複して許容されることがない。また、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームにおいては、小役入賞許容判定手段による判定のみを行えば良いので、事前決定手段による処理を簡素化することができる。
前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記事前決定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されているか否かに関わらず、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合に、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に、前記小役入賞許容判定手段が発生を許容する旨を示していると判定した小役入賞のみの発生を許容する旨を決定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームにおいては、小役入賞許容判定手段及び特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合でも、小役入賞許容判定手段が発生を許容する旨を示していると判定した小役入賞のみの発生を許容する旨が決定されるので、特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されているゲームであっても、複数の特別入賞が重複して許容されることがない。
前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段を含み、
前記事前決定手段は、前記特別入賞及び前記小役入賞双方の発生を同時に許容する旨を決定することが可能であり、前記特別入賞及び第1の小役入賞の発生を同時に許容する旨を決定するよりも高い確率で、前記特別入賞及び第2の小役入賞の発生を同時に許容する旨を決定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の小役入賞が発生したときよりも第2の小役入賞が発生したときの方が、特別入賞と同時に許容されている可能性が高くなるので、小役入賞が発生したときに、その小役入賞の種類によって特別入賞の発生が許容されていることに対する期待感に変化を持たせることができるため、興趣を高めることができる。
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段が入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
いずれかの入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記複数種類の許容段階に共通して記憶するとともに、前記許容段階に共通して判定値データが記憶されていない入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記許容段階の種類に応じて個別に記憶する判定値データ記憶手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記許容段階設定手段により設定された許容段階に対応して前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定値データ記憶手段には、いずれかの入賞について複数種類の許容段階に共通して判定値データが記憶されているので、このように複数種類の許容段階に共通して判定値データが記憶される入賞については、判定値データの記憶に必要な記憶容量が少なくて済むようになる。すなわち入賞の発生を許容するか否かの決定のために必要な判定値データのデータ量を抑えることができる。
尚、判定値データを許容段階の種類に応じて個別に記憶するとは、必ずしも許容段階の種類の数だけ個別に判定値データを記憶するものだけを意味するものではなく、全ての許容段階の種類に共通して判定値データを記憶するのでなければ、これに含まれるものとなる。例えば、許容段階の種類が6種類(第1段階〜第6段階)ある場合、第1〜第3段階までは共通、第4〜第6段階までは共通といった場合も、判定値データを許容段階の種類に応じて個別に記憶するものとなる。
また、前記許容段階設定手段により設定可能な複数種類の許容段階は、前記事前決定手段が入賞の発生を許容する割合がその全ての種類において互いに異なっていなければならないというものではなく、一部の種類における前記許容する割合が他の種類における前記許容する割合と異なっていれば良い。もっとも、全ての種類において異なっていることを妨げるものではない。
また、前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データとは、判定値の数そのものであっても良いし、判定値の範囲を定義することによって判定値の数を示すデータであっても良い。
また、前記事前決定手段が、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定する場合と、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定する場合と、を含む場合に、前記判定値データ記憶手段は、判定値データを入賞の種類毎に記憶するものに限らず、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、を個別に記憶するようにしても良い。
前記判定値データ記憶手段は、前記許容段階の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして異なる判定値の数を示す異数判定値データと、前記許容段階の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データとを、前記入賞の種類に応じて記憶する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定値データ記憶手段には、いずれかの入賞について複数種類の許容段階に共通して判定値データが記憶されているとともに、他の入賞について許容段階の種類に応じたデータが個別に記憶されており、この中には、許容段階の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データも含まれている。判定値データは、許容段階に応じて事前決定手段が各々の入賞の発生を許容する旨を決定する確率を決定するものとなるが、開発用の機種においては、この判定値データを微妙に調整しながらシミュレーションを行っていくのが通常である(当初の判定値データを異なるものとしておく場合と、同じものとしておく場合とがあり得る)。そして、シミュレーションの結果で得られた適切な判定値データを量産用の機種に適用するものとしている。ここで、許容段階に応じて判定値データを変化させながらシミュレーションを行った結果として許容段階に関わらずに判定値データが同じものとなったとしても、そのような種類の入賞は、そのまま許容段階の種類に応じて個別に判定値データを記憶させておけば良い。
また、当初は許容段階の種類に応じて個別に同一の判定値を示す同数判定値データとして判定値データを記憶させておいた場合、シミュレーションの結果により当初登録しておいた判定値データのままでよければ、そのまま同数判定値データとして判定値データ記憶手段に記憶させておくことができる。シミュレーションの結果として当初登録しておいた判定値データで問題があったときには、許容段階に応じて判定値データを変化させ、異数判定値データとして判定値データ記憶手段に記憶させることができる。このため、開発用の機種における判定値データの記憶態様を量産用の機種においてそのまま転用することができるので、最初の設計段階から量産用の機種に至るまでの開発を容易に行うことができる。
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの数値データとして入力する入力手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記特定領域に入力されたnビットの数値データのうちの特定のビットのデータと、該数値データのうちの他のビットのデータを入れ替えて、該入れ替えを行ったnビットの入替数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、カウンタ回路から抽出したnビット配列のデータ信号に対応した数値データに対して、入替手段によって特定のビットのデータと他のビットのデータを入れ替えた入替数値データを、判定用数値データとして入力するものとしている。このため、賞の発生を許容するか否かを決定するために用いる判定値をバラつかせなくても、その判定に用いる判定用数値データの周期性を失わせることができる。これにより、入賞の種類毎に判定値の数を示す判定値データを用いることで入賞の種類毎に判定値が固まってしまっても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができるようになる。また、特定のビットの入れ替えだけで、入力手段が入力した数値データの周期性を失わせることができ、特別な回路を設けることなく、処理負荷がそれほど大きくならない。
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する数値更新手段と、
前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値更新手段が更新する第2の数値データを抽出する数値抽出手段と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと前記下位jビ
ットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の数値データを用いて第1の数値データに対してそのまま演算を行うのではなく、第1の数値データの上位kビットに対して演算を行うことにより演算結果数値データが示す数値のバラツキが大きくなる。このため、入賞の発生を許容するか否かを決定するために用いる判定値をバラつかせなくても、その判定に用いる判定用数値データの周期性を失わせることができる。これにより、入賞の種類毎に判定値の数を示す判定値データを用いることで入賞の種類毎に判定値が固まってしまっても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができるようになる。また、数値更新手段からの第2の数値データの抽出と上位kビットに対する演算だけで、入力手段が入力した第1の数値データの周期性を失わせることができ、特別な回路を設けることなく、処理負荷がそれほど大きくならない。
前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する第1の数値更新手段と、
所定のタイミングで前記第2の数値データとは異なる第3の数値データを更新する第2の数値更新手段と、
予め定められた抽出条件が成立することにより、前記第1の数値更新手段から第2の数値データを抽出する第1の数値抽出手段と、
所定の抽出条件が成立することにより、前記第2の数値更新手段から第3の数値データ
を抽出する第2の数値抽出手段と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記第1の数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行い、下位jビットに対して前記第2の数値抽出手段が抽出した第3の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと該演算後の下位jビットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の数値データを用いて第1の数値データに対してそのまま演算を行うのではなく、第1の数値データの上位kビットに対しても演算を行うことにより演算結果数値データが示す数値のバラツキが大きくなる。下位jビットに対しても演算を行うことによりバラツキが更に大きくなる。このため、入賞の発生を許容するか否かを決定するために用いる判定値をバラつかせなくても、その判定に用いる判定用数値データの周期性を失わせることができる。これにより、入賞の種類毎に判定値の数を示す判定値データを用いることで入賞の種類毎に判定値が固まってしまっても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができるようになる。また、第1、第2の数値更新手段からの第2、第3の数値データの抽出と上位kビット及び下位jビットに対する演算だけで、入力手段が入力した第1の数値データの周期性を失わせることができ、特別な回路を設けることなく、処理負荷がそれほど大きくならない。
尚、手段3〜5において、前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データとは、判定値の数そのものであっても良いし、判定値の範囲を定義することによって判定値の数を示すデータであっても良い。
また、手段3〜5において、前記事前決定手段が、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定する場合と、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定する場合と、を含む場合に、前記判定値データ記憶手段は、判定値データを入賞の種類毎に記憶するものに限らず、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、を個別に記憶するようにしても良い。
遊技用価値(メダル)を用いて1ゲームに対して所定数(1または3)の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、
マイクロコンピュータにて構成され、遊技の制御を行うメイン制御手段(メイン制御部41)と、
演出の制御を行うサブ制御手段(サブ制御部91)と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行に応じた複数種類の制御情報(コマンド)を前記サブ制御手段に送信する制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)と、
遊技者所有の遊技用価値(クレジット)を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが読み出し及び書き込みが行われることのない未使用領域とが、少なくとも割り当てられた記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段(RAM41c)と、
前記メイン制御手段の起動時に、前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該メイン制御手段の制御状態を復帰させるメイン制御状態復帰処理(レジスタの復帰)を含むメイン起動処理を実行するメイン起動処理手段(CPU41a)と、
所定の電断条件の成立に応じて、電断時割込処理(電断割込処理)を実行する電断時割込処理実行手段(CPU41a)と、
少なくとも前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を用いて賭数を設定する賭数設定手段(CPU41aによるBET処理)と、
所定の遊技用価値返却操作手段(精算スイッチ10)の操作に応じて前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させる返却制御を行う返却制御手段(CPU41aによる精算処理)と、
前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞(小役)が発生したときに、該小役入賞の種類に応じて定められた数の遊技用価値を付与する価値付与処理を行う価値付与処理手段(CPU41aによる払出処理)と、
遊技状態の移行を伴う特別入賞(ビッグボーナス入賞)が発生したときに、終了条件が成立するまでの期間にわたり遊技者にとって有利な特別遊技状態(ビッグボーナス)に制御する特別遊技状態制御手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)と、
前記ゲームが開始したときに、前記賭数設定手段による賭数の設定を禁止する賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)と、
前記ゲームが開始したときに、前記遊技用価値返却手段による返却制御を禁止する返却制御禁止手段(CPU41aによるクレジットの精算の禁止制御)と、
前記可変表示装置の表示結果が導出された後、前記小役入賞に対応する表示結果以外の表示結果が導出されたときには、該表示結果が導出されたときにゲームの終了を判定し、前記小役入賞に対応する表示結果が導出されたときには、該小役入賞の発生に伴う前記価値付与処理が終了したときにゲームの終了を判定するゲーム終了判定手段(CPU41aによるゲームの終了判定制御、具体的には、ゲーム終了時処理の終了によりゲームの終了が判定される)と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除する賭数設定禁止解除手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御の解除)と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除する返却制御禁止解除手段(CPU41aによるクレジットの精算の禁止制御の解除)と、
を含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域の所定の領域に破壊診断用の0以外の特定のデータ(破壊診断用データ)を格納した後、該特定のデータが格納されたワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データ(RAMパリティ調整用データ)を算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域の特定の領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行し、
前記制御情報送信手段は、前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報(BETコマンド)を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、前記特別入賞が発生したときにその旨を示す制御情報(BB入賞の発生を示す入賞判定コマンド)を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してからの経過時間を計時する計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)を含み、前記特別入賞が発生したゲームにおいては該計時手段により計時された経過時間が所定時間(BB入賞時演出の演出待ち時間)に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記所定時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記返却制御禁止解除手段は、前記特別入賞が発生したゲームか否かに関わらず前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除し、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記制御情報を受信したときに、該受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)と、
実行中の演出内容を示すデータ(制御パターン)を含む前記サブ制御手段が動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なサブデータ記憶手段(CPU91c)と、
前記サブ制御手段の起動時に、前記サブデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該サブ制御手段の制御状態を復帰させるサブ制御状態復帰処理(電断時の制御パターンの復帰)を含むサブ起動処理を実行するサブ起動処理手段(CPU91a)と、
を含み、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞の発生を示す制御情報を受信したときに、前記所定時間以内の期間(BB入賞時演出の演出実行時間)にわたり特別入賞が発生した旨を示す特別入賞時演出(BB入賞時演出の経過段階)を実行する特別入賞時演出実行手段を含み、
該特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記所定時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴としている。
前記制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)は、前記特別遊技状態(ビッグボーナス)における終了条件が成立したゲームにおいて、前記ゲーム終了判定手段(CPU41aによるゲームの終了判定制御)がゲームの終了を判定したときにその旨を示す制御情報(ビッグボーナスの終了条件が成立したゲームの終了を示す遊技状態コマンド)を前記サブ制御手段(サブ制御部91)に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御の解除)は、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいては前記計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)により計時された経過時間が予め定められた時間(エンディング演出の演出待ち時間)に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理(レジスタの復帰)により前記メイン制御手段(メイン制御部41)の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)は、
前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームの終了を示す制御情報を受信したときに、前記予め定められた時間以内の期間(エンディング演出の演出実行時間)にわたり特別遊技状態が終了した旨を示す終了演出(エンディング演出の経過段階)を実行する終了演出実行手段を含み、
該終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理(電断時の制御パターンの復帰)により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出の実行中において新たに制御情報(例えば、BETコマンド)を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段(CPU41aによる精算処理)により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態(エラー状態)に制御する異常状態制御手段(CPU41aによるエラー制御)を更に含み、
前記制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報(エラーの発生を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段(サブ制御部91)に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報(エラー状態の解除を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)は、前記経過時間が前記所定時間(BB入賞時演出の演出待ち時間)に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間の計時を前記異常状態に制御されたときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出(BB入賞時演出)が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の特別入賞時演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記所定時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段(CPU41aによる精算処理)により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態(エラー状態)に制御する異常状態制御手段(CPU41aによるエラー制御)を更に含み、
前記制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報(エラーの発生を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段(サブ制御部91)に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報(エラー状態の解除を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)は、前記異常状態に制御されている間も前記経過時間の計時を継続し、
前記賭数設定禁止解除手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御の解除)は、
前記特別入賞(ビッグボーナス入賞)が発生したゲームにおいて前記経過時間が前記所定時間(BB入賞時演出の演出待ち時間)に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間が前記所定時間に到達している場合には、該異常状態が解除されたときに前記賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)による賭数の設定の禁止を解除するとともに、前記経過時間が前記所定時間に到達していない場合には、前記経過時間が前記所定時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出(BB入賞時演出)が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の特別入賞時演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出の実行中において新たに制御情報(例えば、BETコマンド)を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
遊技用価値(メダル)を用いて1ゲームに対して所定数(1または3)の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、
マイクロコンピュータにて構成され、遊技の制御を行うメイン制御手段(メイン制御部41)と、
演出の制御を行うサブ制御手段(サブ制御部91)と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行に応じた複数種類の制御情報(コマンド)を前記サブ制御手段に送信する制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)と、
遊技者所有の遊技用価値(クレジット)を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが読み出し及び書き込みが行われることのない未使用領域とが、少なくとも割り当てられた記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段(RAM41c)と、
前記メイン制御手段の起動時に、前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該メイン制御手段の制御状態を復帰させるメイン制御状態復帰処理(レジスタの復帰)を含むメイン起動処理を実行するメイン起動処理手段(CPU41a)と、
所定の電断条件の成立に応じて、電断時割込処理(電断割込処理)を実行する電断時割込処理実行手段(CPU41a)と、
少なくとも前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を用いて賭数を設定する賭数設定手段(CPU41aによるBET処理)と、
所定の遊技用価値返却操作手段(精算スイッチ10)の操作に応じて前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させる返却制御を行う返却制御手段(CPU41aによる精算処理)と、
前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞(小役)が発生したときに、該小役入賞の種類に応じて定められた数の遊技用価値を付与する価値付与処理を行う価値付与処理手段(CPU41aによる払出処理)と、
遊技状態の移行を伴う特別入賞(ビッグボーナス入賞)が発生したときに、終了条件が成立するまでの期間にわたり遊技者にとって有利な特別遊技状態(ビッグボーナス)に制御する特別遊技状態制御手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)と、
前記ゲームが開始したときに、前記賭数設定手段による賭数の設定を禁止する賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)と、
前記ゲームが開始したときに、前記遊技用価値返却手段による返却制御を禁止する返却制御禁止手段(CPU41aによるクレジットの精算の禁止制御)と、
前記可変表示装置の表示結果が導出された後、前記小役入賞に対応する表示結果以外の表示結果が導出されたときには、該表示結果が導出されたときにゲームの終了を判定し、前記小役入賞に対応する表示結果が導出されたときには、該小役入賞の発生に伴う前記価値付与処理が終了したときにゲームの終了を判定するゲーム終了判定手段(CPU41aによるゲームの終了判定制御、具体的には、ゲーム終了時処理の終了によりゲームの終了が判定される)と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除する賭数設定禁止解除手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御の解除)と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除する返却制御禁止解除手段(CPU41aによるクレジットの精算の禁止制御の解除)と、
を含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域の所定の領域に破壊診断用の0以外の特定のデータ(破壊診断用データ)を格納した後、該特定のデータが格納されたワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データ(RAMパリティ調整用データ)を算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域の特定の領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行し、
前記制御情報送信手段は、前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報(BETコマンド)を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときにその旨を示す制御情報(ビッグボーナスの終了条件が成立したゲームの終了を示す遊技状態コマンド)を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してからの経過時間を計時する計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)を含み、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいては該計時手段により計時された経過時間が予め定められた時間(エンディング演出の演出待ち時間)に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記返却制御禁止解除手段は、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームか否かに関わらず前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除し、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記制御情報を受信したときに、該受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)と、
実行中の演出内容を示すデータ(制御パターン)を含む前記サブ制御手段が動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なサブデータ記憶手段(CPU91c)と、
前記サブ制御手段の起動時に、前記サブデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該サブ制御手段の制御状態を復帰させるサブ制御状態復帰処理(電断時の制御パターンの復帰)を含むサブ起動処理を実行するサブ起動処理手段(CPU91a)と、
を含み、
前記演出実行手段は、
前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームの終了を示す制御情報を受信したときに、前記予め定められた時間以内の期間(エンディング演出の演出実行時間)にわたり特別遊技状態が終了した旨を示す終了演出(エンディング演出の経過段階)を実行する終了演出実行手段を含み、
該終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出の実行中において新たに前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報(BETコマンド)を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報(BETコマンド)に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段(CPU41aによる精算処理)により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態(エラー状態)に制御する異常状態制御手段(CPU41aによるエラー制御)を更に含み、
前記制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報(エラーの発生を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段(サブ制御部91)に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報(エラー状態の解除を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)は、前記経過時間が前記予め定められた時間(エンディング演出の演出待ち時間)に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間の計時を前記異常状態に制御されたときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)は、
前記終了演出実行手段による終了演出(エンディング演出)が開始した後、該終了演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の終了演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記予め定められた時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段(CPU41aによる精算処理)により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態(エラー状態)に制御する異常状態制御手段(CPU41aによるエラー制御)を更に含み、
前記制御情報送信手段(CPU41aによるコマンドの送信制御)は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報(エラーの発生を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段(サブ制御部91)に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報(エラー状態の解除を示すエラーコマンド)を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段(CPU41aによる演出待ち時間の計時)は、前記異常状態に制御されている間も前記経過時間の計時を継続し、
前記賭数設定禁止解除手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御の解除)は、
前記特別遊技状態(ビッグボーナス)における終了条件が成立したゲームにおいて前記経過時間が前記予め定められた時間(エンディング演出の演出待ち時間)に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達している場合には、該異常状態が解除されたときに前記賭数設定禁止手段(CPU41aによる賭数設定の禁止制御)による賭数の設定の禁止を解除するとともに、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達していない場合には、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)は、
前記終了演出実行手段による終了演出(エンディング演出)が開始した後、該終了演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の終了演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出の実行中において新たに制御情報(例えば、BETコマンド)を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する、
ことを特徴としている。
前記特別入賞時演出実行手段または前記終了演出実行手段は、前記特別入賞時演出(BB入賞時演出)または前記終了演出(エンディング演出)が最終段階に達した場合に、新たに前記賭数設定手段により賭数が設定されたときに賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)を受信するまで該最終段階の演出状態に継続して制御するとともに、
前記演出実行手段(CPU91aによる制御パターン設定処理、演出制御処理)は、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出が開始した後、新たに前記賭数設定手段により賭数が設定されたときに賭数の設定を示す制御情報(BETコマンド)を受信する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理(電断時の制御パターンの復帰)により前記サブ制御手段(サブ制御部91)の制御状態が復帰した場合に、前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していたか否かを判定する最終段階判定手段(CPU91aによる最終段階か否かの判定)を含み、該最終段階判定手段により前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していたと判定された場合には、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出を最終段階から実行し、前記最終段階判定手段により前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していないと判定された場合には、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出(BB入賞時演出の経過段階)または前記終了演出実行手段による終了演出(エンディング演出の経過段階)を最初から実行する、
ことを特徴としている。
前記特別入賞時演出実行手段または前記終了演出実行手段は、前記ゲーム終了判定手段(CPU41aによるゲームの終了判定制御)がゲームの終了を判定してから前記所定時間(BB入賞時演出の演出待ち時間)または前記予め定められた時間(エンディング演出の演出待ち時間)が経過するまでの時間よりも短い時間で前記最終段階に達する前記特別入賞時演出(BB入賞時演出)または前記終了演出(エンディング演出)を実行する、
ことを特徴としている。
前記演出実行手段(サブ制御部91)の指示に基づいて音声の出力制御を行う音声出力制御手段(音声出力制御IC94a)を備え、
該音声出力制御手段は、
同時に異なる音声の出力が可能な複数の音声出力系統(出力チャンネル1、出力チャンネル2)と、
該複数の音声出力系統毎に音量を設定する音量設定手段(音量データに基づく音量の設定)と、
を含み、
前記特別入賞時演出(BB入賞時演出)または前記終了演出(エンディング演出)に対応する音声と、前記返却制御(クレジットの精算)に対応する音声と、を異なる音声出力系統に出力する、
ことを特徴としている。
前記メインデータ記憶手段(RAM41c)の記憶領域には、前記記憶領域として前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、データを一時的に格納することが可能なスタック領域と、が少なくとも割り当てられており、
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記マイクロコンピュータが使用中のデータを前記スタック領域に退避するデータ退避手段(CPU41aによるレジスタの退避)と、
前記退避手段により前記スタック領域に退避したデータを前記マイクロコンピュータが使用するデータとして復帰させるデータ復帰手段(CPU41aによるレジスタの復帰)と、
を更に含み、
前記電断時割込処理実行手段(CPU41a)は、前記電断時割込処理(電断割込処理)において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域に0以外の特定のデータ(破壊診断用データ)を格納した後、前記メインデータ記憶手段における前記スタック領域のうちデータが格納されていない未使用スタック領域を含む全ての記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0となる調整用データ(RAMパリティ調整用データ)を算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段(CPU41a)は、前記メイン起動処理(起動処理)において前記メインデータ記憶手段における前記未使用スタック領域を含む全ての記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0であるか否か、及び前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記メインデータ記憶手段における前記未使用スタック領域を含む全ての記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていると判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理(レジスタの復帰)を実行する、
ことを特徴としている。
前記メイン起動処理手段(CPU41a)は、前記メイン起動処理(起動処理)において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータ(破壊診断用データ)が格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定した場合に、前記ワーク領域に格納されている前記特定のデータを該特定のデータ以外のデータに更新する
ことを特徴としている。
前記メイン起動処理手段(CPU41a)は、前記メイン起動処理(起動処理)において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータ(破壊診断用データ)が格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定した場合に、前記メインデータ記憶手段の記憶領域における未使用領域を初期化する(初期化3)、
ことを特徴としている。
前記メインデータ記憶手段(RAM41c)の記憶領域には、前記記憶領域として前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、データを一時的に格納することが可能なスタック領域と、が少なくとも割り当てられており、
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記マイクロコンピュータが使用中のデータを前記スタック領域に退避するデータ退避手段(CPU41aによるレジスタの退避)と、
前記退避手段により前記スタック領域に退避したデータを前記マイクロコンピュータが使用するデータとして復帰させるデータ復帰手段(CPU41aによるレジスタの復帰)と、
前記スタック領域のうち前記データ退避手段により退避したデータが記憶されていない未使用スタック領域を特定する未使用スタック領域特定手段(CPU41aによるスタックポインタから未使用領域のサイズの計算)と、
を更に含み、
前記メイン起動処理手段(CPU41a)は、前記メイン起動処理(起動処理)において前記メインデータ記憶手段の記憶領域のデータを排他的論理和演算した結果が0であると判定し、かつ前記記憶領域に前記特定のデータ(破壊診断用データ)が格納されていると判定した場合に、前記未使用スタック領域特定手段により特定される未使用スタック領域を初期化する(初期化3)、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データ(内部抽選用の乱数)として判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数の取得)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する範囲特定データ記憶手段(役別テーブル(図58))と、
を含み、
前記範囲特定データ記憶手段は、前記範囲特定データとして、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データ(ビッグボーナス+チェリー、ビッグボーナス+スイカの判定値数の格納アドレス)を記憶し、
前記事前決定手段は、前記範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する入賞許容判定手段(役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該決定(特別役の当選フラグ)により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段(CPU41aによる当選フラグの持越)を更に含み、
前記許容判定手段(役の当選判定)は、前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合において、前記判定領域に入力された判定用数値データ(内部抽選用の乱数)が、前記範囲特定データ記憶手段(役別テーブル(図58))に記憶されている前記重複範囲特定データ(ビッグボーナス+チェリー、ビッグボーナス+スイカの判定値数の格納アドレス)により特定される判定値の範囲に含まれる場合に、前記小役入賞(チェリー、スイカ)のみの発生を許容する旨、または前記特別入賞の発生も前記小役入賞の発生も許容しない旨(ハズレ)を示していると判定する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該決定(特別役の当選フラグ)により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段(CPU41aによる当選フラグの持越)を更に含み、
前記範囲特定データ記憶手段(役別テーブル)は、
前記範囲特定データとして、前記特別入賞及び前記小役入賞(小役)の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データを記憶する第1の範囲特定データ記憶手段(例えば、小役及び特別役の双方が当選と判定される判定値数の格納領域のアドレスが記憶された役別テーブル)と、
前記範囲特定データとして、前記特別入賞を除く入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な範囲特定データのみを記憶する第2の範囲特定データ記憶手段(例えば、小役または再遊技役が当選と判定される判定値数の格納領域のアドレスのみが記憶された役別テーブル)と、
を含み、
前記許容判定手段(役の当選判定)は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない場合(特別役の成立前)において、前記第1の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定し、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合(特別役の成立後)において、前記第2の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データ(内部抽選用の乱数)として判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数の取得)と、
前記小役入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データ(小役の判定値数の格納アドレス)を記憶する小役入賞用範囲特定データ記憶手段(小役及び再遊技役用の役別テーブル)と、
前記特別入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データ(特別役の判定値数の格納アドレス)を記憶する特別入賞用範囲特定データ記憶手段(特別役用の役別テーブル)と、
を含み、
前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲は、前記事前決定手段が前記小役入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲と重複する判定値の範囲(ビッグボーナス−A、ビッグボーナス−Cの判定値の範囲)を含み、
前記事前決定手段は、
前記小役入賞用範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記小役入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する小役入賞許容判定手段(小役及び再遊技役の当選判定)と、
前記特別入賞用範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記小役入賞許容判定手段が判定に用いるのと同一の前記判定用数値データが含まれるか否かによって前記特別入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する特別入賞許容判定手段(特別役の当選判定)と、
を含み、
該事前決定手段は、
前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記小役入賞及び前記特別入賞双方の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該決定(特別役の当選フラグ)により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段(CPU41aによる当選フラグの持越)を更に含み、
前記事前決定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない場合(特別役の成立前)に、前記小役入賞許容判定手段(小役及び再遊技役の当選判定)及び前記特別入賞許容判定手段(特別役の当選判定)の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合(特別役の成立後)に、前記小役入賞許容判定手段のみによって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行う、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該決定(特別役の当選フラグ)により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段(CPU41aによる当選フラグの持越)を更に含み、
前記事前決定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されているか否かに関わらず、前記小役入賞許容判定手段(小役及び再遊技役の当選判定)及び前記特別入賞許容判定手段(特別役の当選判定)の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合(特別役の成立後)に、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に、前記小役入賞許容判定手段が発生を許容する旨を示していると判定した小役入賞のみの発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)を含み、
前記事前決定手段は、前記特別入賞及び前記小役入賞双方の発生を同時に許容する旨を決定することが可能であり、前記特別入賞(ビッグボーナス)及び第1の小役入賞(チェリー)の発生を同時に許容する旨を決定するよりも高い確率で、前記特別入賞(ビッグボーナス)及び第2の小役入賞(スイカ)の発生を同時に許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
前記事前決定手段が入賞の発生を許容する旨を決定する割合(当選確率)が異なる複数種類の許容段階(設定値)のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(CPU41aによる設定変更処理)と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データ(内部抽選用の乱数)として判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数の取得)と、
いずれかの入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数(判定値数)を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を、前記複数種類の許容段階に共通して記憶する(例えば、チェリー、スイカ)とともに、前記許容段階に共通して判定値データが記憶されていない入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記許容段階の種類に応じて個別に記憶する(例えば、ベル、レギュラーボーナス(1))判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記許容段階設定手段により設定された許容段階に対応して前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記判定値データ記憶手段(役別テーブル)は、前記許容段階(設定値)の種類に応じて個別に記憶する判定値データ(判定値数の格納アドレス)として異なる判定値の数(判定値数)を示す異数判定値データ(ベルの判定値数の格納アドレス)と、前記許容段階の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データ(レギュラーボーナス(1)の判定値数の格納アドレス)とを、前記入賞の種類に応じて記憶する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データ(内部抽選用の乱数)として判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数の取得)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数(判定値数)を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシン1は、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路42a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ42b、上位カウンタ42c)と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路43)と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの数値データとして入力する入力手段(CPU41aによる汎用レジスタ41GRへの乱数発生回路42から出力された16ビットのデータ信号の入力)と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記特定領域に入力されたnビットの数値データのうちの特定のビットのデータ(上位8ビットのデータ)と、該数値データのうちの他のビットのデータ(下位8ビットのデータ)を入れ替えて、該入れ替えを行ったnビットの入替数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データ(内部抽選用の乱数)として判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数の取得)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数(判定値数)を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシン1は、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路42a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ42b、上位カウンタ42c)と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路43)と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段(CPU41aによる汎用レジスタ41GRへの乱数発生回路42から出力された16ビットのデータ信号の入力)と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する数値更新手段(リフレッシュレジスタ41R)と、
前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値更新手段が更新する第2の数値データを抽出する数値抽出手段(CPU41aによるリフレッシュレジスタ41Rの値の抽出)と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段(CPU41aによる汎用レジスタ41GRの上位バイトの値へのリフレッシュレジスタ41Rから抽出した加工用の乱数の加算)と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと前記下位jビ
ットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
前記メイン制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出される前に、前記小役入賞(小役)及び前記特別入賞(特別役)を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データ(内部抽選用の乱数)として判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数の取得)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数(判定値数)を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を含み、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシン1は、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路42a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ42b、上位カウンタ42c)と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路43)と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段(CPU41aによる汎用レジスタ41GRへの乱数発生回路42から出力された16ビットのデータ信号の入力)と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する第1の数値更新手段(リフレッシュレジスタ41R)と、
所定のタイミングで前記第2の数値データとは異なる第3の数値データを更新する第2の数値更新手段(リフレッシュレジスタ41R)と、
予め定められた抽出条件が成立することにより、前記第1の数値更新手段から第2の数値データを抽出する第1の数値抽出手段(CPU41aによるリフレッシュレジスタ41Rの値の抽出)と、
所定の抽出条件が成立することにより、前記第2の数値更新手段から第3の数値データ
を抽出する第2の数値抽出手段(CPU41aによるリフレッシュレジスタ41Rの値の抽出)と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記第1の数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行い、下位jビットに対して前記第2の数値抽出手段が抽出した第3の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段(CPU41aによる汎用レジスタ41GRの上位バイト及び下位バイトの値へのリフレッシュレジスタ41Rから抽出した加工用の乱数の加算)と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと該演算後の下位jビットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
2L、2C、2R リール
40 遊技制御基板
41 メイン制御部
41a CPU
41b ROM
41c RAM
42 乱数発生回路
43 サンプリング回路
48 電断検出回路
80 演出中継基板
90 演出制御基板
91 サブ制御部
91a CPU
91b ROM
91c RAM
94 音声出力回路
94a 音声出力制御IC
Claims (15)
- 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
マイクロコンピュータにて構成され、遊技の制御を行うメイン制御手段と、
演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行に応じた複数種類の制御情報を前記サブ制御手段に送信する制御情報送信手段と、
遊技者所有の遊技用価値を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが読み出し及び書き込みが行われることのない未使用領域とが、少なくとも割り当てられた記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段と、
前記メイン制御手段の起動時に、前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該メイン制御手段の制御状態を復帰させるメイン制御状態復帰処理を含むメイン起動処理を実行するメイン起動処理手段と、
所定の電断条件の成立に応じて、電断時割込処理を実行する電断時割込処理実行手段と、
少なくとも前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を用いて賭数を設定する賭数設定手段と、
所定の遊技用価値返却操作手段の操作に応じて前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させる返却制御を行う返却制御手段と、
前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞が発生したときに、該小役入賞の種類に応じて定められた数の遊技用価値を付与する価値付与処理を行う価値付与処理手段と、
遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、終了条件が成立するまでの期間にわたり遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記賭数設定手段による賭数の設定を禁止する賭数設定禁止手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記遊技用価値返却手段による返却制御を禁止する返却制御禁止手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出された後、前記小役入賞に対応する表示結果以外の表示結果が導出されたときには、該表示結果が導出されたときにゲームの終了を判定し、前記小役入賞に対応する表示結果が導出されたときには、該小役入賞の発生に伴う前記価値付与処理が終了したときにゲームの終了を判定するゲーム終了判定手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除する賭数設定禁止解除手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除する返却制御禁止解除手段と、
を含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域の所定の領域に破壊診断用の0以外の特定のデータを格納した後、該特定のデータが格納されたワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データを算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域の特定の領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行し、
前記制御情報送信手段は、前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、前記特別入賞が発生したときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してからの経過時間を計時する計時手段を含み、前記特別入賞が発生したゲームにおいては該計時手段により計時された経過時間が所定時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記所定時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記返却制御禁止解除手段は、前記特別入賞が発生したゲームか否かに関わらず前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除し、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記制御情報を受信したときに、該受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する演出実行手段と、
実行中の演出内容を示すデータを含む前記サブ制御手段が動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なサブデータ記憶手段と、
前記サブ制御手段の起動時に、前記サブデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該サブ制御手段の制御状態を復帰させるサブ制御状態復帰処理を含むサブ起動処理を実行するサブ起動処理手段と、
を含み、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞の発生を示す制御情報を受信したときに、前記所定時間以内の期間にわたり特別入賞が発生した旨を示す特別入賞時演出を実行する特別入賞時演出実行手段を含み、
該特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記所定時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記賭数設定禁止手段により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態に制御する異常状態制御手段を更に含み、
前記制御情報送信手段は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記所定時間に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間の計時を前記異常状態に制御されたときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出が開始した後、該特別入賞時演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の特別入賞時演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記特別入賞時演出実行手段による前記特別入賞時演出を最初から実行するとともに、
該特別入賞時演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記所定時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の特別入賞時演出の終了を待たずに中止し、新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。 - 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
マイクロコンピュータにて構成され、遊技の制御を行うメイン制御手段と、
演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行に応じた複数種類の制御情報を前記サブ制御手段に送信する制御情報送信手段と、
遊技者所有の遊技用価値を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが記憶されるワーク領域と、前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータが読み出し及び書き込みが行われることのない未使用領域とが、少なくとも割り当てられた記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段と、
前記メイン制御手段の起動時に、前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該メイン制御手段の制御状態を復帰させるメイン制御状態復帰処理を含むメイン起動処理を実行するメイン起動処理手段と、
所定の電断条件の成立に応じて、電断時割込処理を実行する電断時割込処理実行手段と、
少なくとも前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を用いて賭数を設定する賭数設定手段と、
所定の遊技用価値返却操作手段の操作に応じて前記メインデータ記憶手段に記憶されている遊技用価値を返却させる返却制御を行う返却制御手段と、
前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞が発生したときに、該小役入賞の種類に応じて定められた数の遊技用価値を付与する価値付与処理を行う価値付与処理手段と、
遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、終了条件が成立するまでの期間にわたり遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記賭数設定手段による賭数の設定を禁止する賭数設定禁止手段と、
前記ゲームが開始したときに、前記遊技用価値返却手段による返却制御を禁止する返却制御禁止手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出された後、前記小役入賞に対応する表示結果以外の表示結果が導出されたときには、該表示結果が導出されたときにゲームの終了を判定し、前記小役入賞に対応する表示結果が導出されたときには、該小役入賞の発生に伴う前記価値付与処理が終了したときにゲームの終了を判定するゲーム終了判定手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除する賭数設定禁止解除手段と、
前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したことを条件に、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除する返却制御禁止解除手段と、
を含み、
前記電断時割込処理実行手段は、前記電断時割込処理において前記メインデータ記憶手段における前記ワーク領域の所定の領域に破壊診断用の0以外の特定のデータを格納した後、該特定のデータが格納されたワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0となる調整用データを算出し、該算出した調整用データを前記ワーク領域の特定の領域に格納する処理を実行し、
前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であるか否か、を判定し、前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定した場合に、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されているか否か、を判定し、前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定したことを条件に、前記メイン制御状態復帰処理を実行し、
前記制御情報送信手段は、前記賭数設定手段により賭数が設定されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいて前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記賭数設定禁止解除手段は、前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定してからの経過時間を計時する計時手段を含み、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームにおいては該計時手段により計時された経過時間が予め定められた時間に到達したときに前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止を解除し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記メイン制御状態復帰処理により前記メイン制御手段の制御状態が復帰したときに、前記経過時間の計時を前記電力供給が停止したときの経過時間から再開し、
前記返却制御禁止解除手段は、前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームか否かに関わらず前記ゲーム終了判定手段がゲームの終了を判定したときに、前記返却制御禁止手段による返却制御の禁止を解除し、
前記サブ制御手段は、
前記メイン制御手段から前記制御情報を受信したときに、該受信した制御情報の種類に対応して定められた演出内容の演出を実行する演出実行手段と、
実行中の演出内容を示すデータを含む前記サブ制御手段が動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なサブデータ記憶手段と、
前記サブ制御手段の起動時に、前記サブデータ記憶手段に記憶されているデータに基づいて該サブ制御手段の制御状態を復帰させるサブ制御状態復帰処理を含むサブ起動処理を実行するサブ起動処理手段と、
を含み、
前記演出実行手段は、
前記特別遊技状態における終了条件が成立したゲームの終了を示す制御情報を受信したときに、前記予め定められた時間以内の期間にわたり特別遊技状態が終了した旨を示す終了演出を実行する終了演出実行手段を含み、
該終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記予め定められた時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記賭数設定禁止手段により賭数の設定が禁止されている状態で、前記返却制御手段により返却制御が行われ、該返却制御中に異常が発生した際に、制御の進行を停止させる異常状態に制御する異常状態制御手段を更に含み、
前記制御情報送信手段は、前記異常状態に制御されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信するとともに、該異常状態が解除されたときにその旨を示す制御情報を前記サブ制御手段に対して送信し、
前記計時手段は、前記経過時間が前記予め定められた時間に到達するまでに前記異常状態に制御された後、該異常状態が解除されたときに、前記経過時間の計時を前記異常状態に制御されたときの経過時間から再開し、
前記演出実行手段は、
前記終了演出実行手段による終了演出が開始した後、該終了演出が終了する前に前記異常状態に制御された旨を示す制御情報を受信した際に、該実行中の終了演出を中止し、その後前記異常状態が解除された旨を示す制御情報を受信した際に、前記終了演出実行手段による前記終了演出を最初から実行するとともに、
該終了演出が終了する前に、前記計時手段により計時された経過時間が前記予め定められた時間に到達して前記賭数設定禁止手段による賭数の設定の禁止が解除され、前記賭数が設定されることで、該賭数の設定を示す制御情報を受信した場合には、実行中の終了演出を終了して新たに受信した賭数の設定を示す制御情報に対応して定められた演出内容の演出を実行する
ことを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。 - 前記特別入賞時演出実行手段または前記終了演出実行手段は、前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達した場合に、新たに前記賭数の設定を示す制御情報を受信するまで該最終段階の演出状態に継続して制御するとともに、
前記演出実行手段は、
前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出が開始した後、新たに前記賭数の設定を示す制御情報を受信する前に当該スロットマシンへの電力供給が停止した後、当該スロットマシンへの電力供給が再開され、前記サブ制御状態復帰処理により前記サブ制御手段の制御状態が復帰した場合に、前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していたか否かを判定する最終段階判定手段を含み、
該最終段階判定手段により前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していたと判定された場合には、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出を最終段階から実行し、
前記最終段階判定手段により前記特別入賞時演出または前記終了演出が最終段階に達していないと判定された場合には、前記特別入賞時演出実行手段による特別入賞時演出または前記終了演出実行手段による終了演出を最初から実行する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記演出実行手段の指示に基づいて音声の出力制御を行う音声出力制御手段を備え、
該音声出力制御手段は、
同時に異なる音声の出力が可能な複数の音声出力系統と、
該複数の音声出力系統毎に音量を設定する音量設定手段と、
を含み、
前記特別入賞時演出または前記終了演出に対応する音声と、前記返却制御に対応する音声と、を異なる音声出力系統に出力する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定した場合に、前記ワーク領域に格納されている前記特定のデータを該特定のデータ以外のデータに更新する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記メイン起動処理手段は、前記メイン起動処理において前記ワーク領域及び前記未使用領域を含む前記記憶領域のデータを演算した結果が0であると判定し、かつ前記ワーク領域に前記特定のデータが格納されていることにより前記メインデータ記憶手段のデータが破壊されていないと判定した場合に、前記メインデータ記憶手段の記憶領域における未使用領域を初期化する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データを記憶する範囲特定データ記憶手段と、
を含み、
前記範囲特定データ記憶手段は、前記範囲特定データとして、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データを記憶し、
前記事前決定手段は、前記範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する入賞許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記許容判定手段は、前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合において、前記判定領域に入力された判定用数値データが、前記範囲特定データ記憶手段に記憶されている前記重複範囲特定データにより特定される判定値の範囲に含まれる場合に、前記小役入賞のみの発生を許容する旨、または前記特別入賞の発生も前記小役入賞の発生も許容しない旨を示していると判定する
ことを特徴とする請求項9に記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記範囲特定データ記憶手段は、
前記範囲特定データとして、前記特別入賞及び前記小役入賞の双方の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な重複範囲特定データを記憶する第1の範囲特定データ記憶手段と、
前記範囲特定データとして、前記特別入賞を除く入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲を特定可能な範囲特定データのみを記憶する第2の範囲特定データ記憶手段と、
を含み、
前記許容判定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない場合において、前記第1の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定し、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合において、前記第2の範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項9に記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記小役入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データを記憶する小役入賞用範囲特定データ記憶手段と、
前記特別入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲が特定可能となるように定められた範囲特定データを記憶する特別入賞用範囲特定データ記憶手段と、
を含み、
前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲は、前記事前決定手段が前記小役入賞の発生を許容する旨を決定することとなる判定値の範囲と重複する判定値の範囲を含み、
前記事前決定手段は、
前記小役入賞用範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記判定領域に入力された判定用数値データが含まれるか否かによって前記小役入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する小役入賞許容判定手段と、
前記特別入賞用範囲特定データ記憶手段に記憶された範囲特定データにより特定される判定値の範囲に、前記小役入賞許容判定手段が判定に用いるのと同一の前記判定用数値データが含まれるか否かによって前記特別入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する特別入賞許容判定手段と、
を含み、
該事前決定手段は、
前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に前記小役入賞及び前記特別入賞双方の発生を許容する旨を決定する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記事前決定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない場合に、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合に、前記小役入賞許容判定手段のみによって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行う
ことを特徴とする請求項12に記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該決定により発生が許容された特別入賞が発生しなかったときに、当該決定を次ゲーム以降に持ち越す決定持越手段を更に含み、
前記事前決定手段は、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されているか否かに関わらず、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方によって入賞の発生を許容する旨を示しているか否かの判定を行い、
前記決定持越手段により前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されている場合に、前記小役入賞許容判定手段及び前記特別入賞許容判定手段の双方が入賞の発生を許容する旨を示していると判定した場合に、前記小役入賞許容判定手段が発生を許容する旨を示していると判定した小役入賞のみの発生を許容する旨を決定する
ことを特徴とする請求項12に記載のスロットマシン。 - 前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に、前記小役入賞及び前記特別入賞を含む予め定められた複数種類の入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段を含み、
前記事前決定手段は、前記特別入賞及び前記小役入賞双方の発生を同時に許容する旨を決定することが可能であり、前記特別入賞及び第1の小役入賞の発生を同時に許容する旨を決定するよりも高い確率で、前記特別入賞及び第2の小役入賞の発生を同時に許容する旨を決定する
ことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のスロットマシン。
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