本発明は、自動車道や街路、公園等に設置する照明柱に関する。
照明柱は、先端に照明灯を取り付けてなる、高さ6〜15m程度の金属管柱を基礎上に立設することで建設される。金属管柱は、通常、その下部の径が130〜400mm程度と大きく、上方に向けて、徐々にあるいは段階的に細径となるように、形成されている。
照明柱には、金属管柱の先端に直接又はアームを介して1個又は複数個の照明灯が取り付けられるが、その照明灯用の安定器やジョイントボックスなどの電気機器を設置する必要がある。従来から、照明柱のうちでも太径の下部の側壁に開口部を設け、その内部に安定器やジョイントボックスなどの電気機器が収納されてきた。通常は、金属管柱の地上面より500〜1500mm程度の高さの側壁に、幅130mm×高さ600mm程度の開口部が設けられ、その開口部を通して電気機器を装入した上で、開口部に蓋をした上で、照明柱が供用に付されてきた。
たとえば、特許文献1には、照明柱の先端部を細径に加工し、ここに灯具を取り付けることが記載されているが、灯具用の安定器等を収納するための開口部を金属管柱の下部の側壁に設ける必要があるとしている。
図13は、このような開口部を金属管柱の下部の側壁に設けてなる照明柱の一例(従来例)であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、先端から下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、それに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなり、金属管柱2の先端の上部には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には2本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には、それぞれ、照明灯5が取り付けられている。
図14は、図13に示された照明柱(従来例)の開口部周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
金属管柱2の下部の側壁には、開口部20が設けられ、開口部20から安定器10の2個とジョイントボックス11が開口部内に装入され、固定されたのち、開口部20の側面は開口部の蓋21で覆われる。そして、開口部の蓋21はボルト22によって固定される。
このように、従来の照明柱では、細径に形成された金属管柱の先端に照明灯が取り付けられ、そして、太径に形成された金属管柱の下部に開口部を設けてその内部に安定器やジョイントボックスなどの電気機器が収納されてきた。最近では、細径に形成された金属管柱の先端には、照明灯だけでなく防犯カメラの設置も始まっている。
照明柱は基礎上に立設後、その電気機器等の点検を行う必要があるが、照明灯や防犯カメラは金属管柱の先端に設けられ、そして、安定器やジョイントボックスなどの電気機器は金属管柱の下部の開口部の内部に収納されているので、その電気機器等の点検をする際に、1つの照明柱当たり、上下2箇所の点検が必要となり、従来の照明柱はその点検作業に時間がかかるという問題がある。
金属管柱の下部の開口部は、上述したとおり、安定器やジョイントボックスなどの電気機器を金属管柱の下部の内部に収納するものであるから、安定器やジョイントボックスなどの電気機器を装入できるだけの大きな幅をもつ必要がある。そのため、金属管柱の下部の側壁に設けられる開口部は強度上のウイークポイントとなり易くなる。したがって、風や地震、それに交通振動等によって金属管柱に曲げ荷重やねじり荷重が繰り返し作用して、振動荷重を受けることになるため、開口部に応力集中が起こりやすい。したがって、開口部が破壊起点となって、照明柱の折損につながりかねないという問題があった。
このため、従来から、金属管柱の開口部を補強するために、開口部の蓋に補強板を兼ねさせたり、開口部に補強用枠体を設けたりすることがなされてきたが、このような補強構造では、曲げ剛性が円周方向に均一でないため、開口部の隅角部あるいは補強用枠体の隅角部で応力集中が起こり、疲労破壊が発生する恐れがある。
また、このような補強構造は、開口部の枠体や蓋あるいはその取り付けボルトが金属管柱の側壁の外面に突出しているため、照明柱の近傍を通る歩行者の障害となる恐れがあるとともに、照明柱の美観を損ねるという問題もある。
本発明は、上記の従来の問題点を解決して、点検作業の時間を短縮できるとともに、繰り返しの振動荷重がかかっても応力集中の起こりにくく、美観にも優れた照明柱を提供することを目的とする。
本発明者らは、点検作業の時間を短縮できるとともに、繰り返しの振動荷重がかかっても応力集中が起こりにくく、美観にも優れた照明柱を提供すべく、照明柱に用いる金属管柱に関して種々の検討を重ねた。その結果、次の(a)〜(h)の知見を得た。
(a) 照明柱には、照明灯用の安定器やジョイントボックスなどの電気機器を設置する必要があるため、従来は、金属管柱のうちでも太径の下部に電気機器を収納してきたが、金属管柱の頭頂部を先太にして、ここに照明灯用の安定器やジョイントボックスなどの電気機器を収納すれば、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端に設けることができることになり、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できることに思い至った。照明柱に、照明灯だけでなく、防犯カメラを設ける場合でも、防犯カメラは金属管柱の先端近傍に設けることができるので、その場合であっても、先端近傍の1箇所だけの点検で済むことになる。
(b) 金属管柱の先端の頭頂部は先太にするが、頭頂部の上端は管状にすることができるので、安定器やジョイントボックスなどの電気機器は先太の頭頂部の上端から取り付けることができる。なお、電気機器の点検は、頭頂部の上端から行うことが可能である。頭頂部には開閉可能な上蓋を設けることが好ましい。雨水の浸入を防止できるとともに電気機器を点検することもできるからである。また、頭頂部に電気機器を収納するとその分質量が増すので、頭頂部付近の固有振動数が低下し、もって振動時の加速度が小さくなる分、照明灯への振動の影響が小さくなるという利点がある。
(c) 安定器やジョイントボックスなどの電気機器を、金属管柱の下部の内部に収納するのではなく金属管柱の先端に設けた先太の頭頂部の内部に収納することができるとなると、従来の照明柱に必ず設けられていた金属管柱の下部の大きな開口部は不要とすることができる。したがって、開口部の隅角部あるいは補強用枠体の隅角部で起こっていた応力集中もなくなり、疲労破壊が発生する恐れもなくなる。また、このような補強構造もなくなるため、開口部の枠体や蓋あるいはその取り付けボルトも不要となるため、照明柱からの突出物がなくなるため、照明柱の近傍を通る歩行者の障害となったり、照明柱の美観を損ねたりすることもなくなるという利点もある。
なお、従来の金属管柱の下部の開口部は、上述したとおり、安定器やジョイントボックスなどの電気機器を内部に装入して収容する機能を有する。そして、その他の機能として、金属管柱の中には電力線や通信線等のケーブル線を通されるが、金属管柱の下部の開口部付近でこのための結線作業をすることができる機能も有する。結線作業は、照明柱の上部でも行うことができるので、必ずしも結線作業のためだけに金属管柱の下部に開口部を設ける必要はない。しかし、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出して、開口部付近で結線作業を行う必要がある場合には、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出すための小さな開口部を設けてもよい。安定器やジョイントボックスなどの電気機器を収納するほどの大きさは必要ないため、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出すための小さな開口部を設けても、それほどの大きな応力集中は生じない。したがって、疲労破壊が発生するおそれも小さい。
(d) 照明灯用の安定器やジョイントボックスなどの電気機器を金属管柱の頭頂部に収納するためには、金属管柱の頭頂部の径は150〜400mm程度であればよい。頭頂部の長さは、設置する照明灯用の安定器の数によって異なり、1個の場合は500〜700mm程度、2個又は3個を直列に接続する場合は1000〜1700mm程度であればよい。
(e) 先太の頭頂部の形状としては、逆円錐台管形状又は上方に直管形状を一体的に有する逆円錐台管形状とするのが好ましい。また、先太の頭頂部よりも下部の金属管柱の形状は、格別に限定するものではなく、直管形状であってもよいし、テーパー管形状であってもよい。あるいは、直管形状とテーパー管形状を組み合わせた形状であってもよい。
(f) 金属管柱は、下部から頭頂部までを一体的に成形することが好ましく、そのためにはスピニング加工で成形することができる。すなわち、先太の頭頂部とそれよりも下部とは一体的に成形されることが好ましく、また、直管形状とテーパー管形状を組み合わせた形状を採用する場合にも両方の形状を一体的に成形されることが好ましい。いずれも、スピニング加工で一体的に成形することができる。
(g) スピニング加工で成形する際には、金属管素管の先端部と後端部を掴み回転しながら絞り加工することになるため、金属管素管の端部までをテーパー管形状に加工することはできず、直管形状のまま残ることになる。したがって、金属管素管の端部までをテーパー管形状に形成しようとすると、端部の直管部分をスピニング加工後に切除する必要があるので、その分、歩留まりが悪化し、コスト増となる。したがって、コスト面からは金属管柱の一端又は両端は直管形状にするのが好ましい。
(h) 照明柱の先端には、金属管柱の先太の頭頂部に直接に又はアームを介して照明灯を取り付ければよい。また、照明灯の個数に格別の制限はなく、1個又は複数個を取り付けることができる。
(i) なお、照明柱に用いる金属管柱の材質に、特に制約はないが、鋼管、ステンレス鋼管、アルミニウム管などが好ましい。また、金属管柱の断面形状に、特に制約はなく、円形、四角形、六角形、八角形など、種々の形状の金属管柱を用いることができる。スピニング加工によって成形する際には、作業性の点から、円形状の金属管柱が好ましい。
(j) また、照明柱を基礎上に立設するための金属管柱の基部構造は、特に制限するものではなく、金属管柱の下部を溶接によってベースプレートに取り付けて金属管柱を立設してもよいし、この際、金属管柱の下部の補強のために三角形状のリブプレートをベースプレートの上に溶接によって設けることによって、金属管柱の基部を補強してもよい。あるいは、リブプレートで金属管柱の基部を補強する代わりに、金属管柱の下部とベースプレートの間に柱脚金物を備えることによっても、金属管柱の基部を補強することができる。ただし、リブプレートで金属管柱の下部を補強すると、リブプレートの溶接部分に応力集中が起きやすいので、応力集中をなくしたい場合には、金属管柱柱の下部とベースプレートの間に柱脚金物を備えることによって金属管柱の基部を補強するのが好ましい。なお、上述のとおり、金属管柱の中には電力線や通信線等のケーブル線などが通されるので、ベースプレートや柱脚金物は中空形状とするのが好ましい。
本発明は上記の知見に基づいて完成したものであり、その要旨は次の(1)〜(8)のいずれかの照明柱にある。
(1) 頭頂部の形状が上方に先太の直管形状を有する逆円錐台管形状である金属管柱からなる照明柱であって、金属管柱は頭頂部から基部までを一体成形されたものであり、かつ、その頭頂部内に電気機器が収容されていることを特徴とする照明柱。
(2) 頭頂部の形状が先太の逆円錐台管形状であり、かつ、基部の形状が直管形状である金属管柱からなる照明柱であって、金属管柱は頭頂部から基部までを一体成形されたものであり、かつ、その頭頂部内に電気機器が収容されていることを特徴とする照明柱。
(3) 先太の頭頂部よりも下部は直管形状であることを特徴とする、上記(1)又は(2)の照明柱。
(4) 先太の頭頂部よりも下部はテーパー管形状であることを特徴とする、上記(1)又は(2)の照明柱。
(5) 先太の頭頂部よりも下部は、テーパー管形状及び直管形状の組み合わせからなる形状であることを特徴とする、上記(1)又は(2)の照明柱。
(6) 照明柱の下部の側壁に開口部を有することを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかの照明柱。
(7) 照明柱の下部の側壁に開口部を有しないことを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかの照明柱。
(8) 先太の頭頂部に、直接に又はアームを介して1個又は複数個の照明灯が取り付けられていることを特徴とする、上記(1)〜(7)のいずれかの照明柱。
本発明によれば、点検作業の時間を短縮できるとともに、繰り返しの振動荷重がかかっても応力集中の起こりにくく、美観にも優れ、かつ歩行者の障害となるおそれもない照明柱を提供することができる。
以下、図面を用いて、本発明に係る照明柱を説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る照明柱の一例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、上方に直管形状を有する逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、それに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には2本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には、それぞれ、照明灯5が取り付けられている。
図2は、図1に示された照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
金属管柱柱の先太の頭頂部6の内部には、金属管柱の先端の上方から安定器10の2個とジョイントボックス11が装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
このように、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。
また、金属管柱の下部に大きな開口部を形成する必要がないので、従来の金属管柱の開口部の隅角部あるいは補強用枠体の隅角部で起こっていた応力集中もなくなり、疲労破壊が発生する恐れもなくなる。
さらに、このような補強構造もなくなるため、開口部の枠体や蓋あるいはその取り付けボルトも不要となるため、照明柱からの突出物がなくなるため、照明柱の近傍を通る歩行者の障害となったり、照明柱の美観を損ねたりすることもなくなる。
図3は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、上方に直管形状を有する逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、直管形状と、それに連絡する下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、さらにそれに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には1本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には照明灯5が取り付けられている。
図4は、図3に示された照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
金属管柱の先太の頭頂部6の内部には、金属管柱の先端の上方から安定器10とジョイントボックス11がそれぞれ1個装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
したがって、実施例1と同様に、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部に大きな開口部を形成する必要がないので、従来の金属管柱の開口部の隅角部あるいは補強用枠体の隅角部で起こっていた応力集中もなくなり、疲労破壊が発生する恐れもなくなる。さらに、このような補強構造もなくなるため、開口部の枠体や蓋あるいはその取り付けボルトも不要となるため、照明柱からの突出物がなくなるため、照明柱の近傍を通る歩行者の障害となったり、照明柱の美観を損ねたりすることもなくなる。
図5は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、それに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には2本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には、それぞれ照明灯5が取り付けられている。
図6は、図5に示された照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
金属管柱の先太の頭頂部6の内部には、金属管柱の先端の上方から安定器10の2個とジョイントボックス11が装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
したがって、実施例1と同様に、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部に大きな開口部を形成する必要がないので、従来の金属管柱の開口部の隅角部あるいは補強用枠体の隅角部で起こっていた応力集中もなくなり、疲労破壊が発生する恐れもなくなる。さらに、このような補強構造もなくなるため、開口部の枠体や蓋あるいはその取り付けボルトも不要となるため、照明柱からの突出物がなくなるため、照明柱の近傍を通る歩行者の障害となったり、照明柱の美観を損ねたりすることもなくなる。
図7は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、直管形状と、それに連絡する下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、さらにそれに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には1本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には照明灯5が取り付けられている。
図8は、図7に示された照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
金属管柱の先太の頭頂部6の内部には、金属管柱の先端の上方から安定器10とジョイントボックス11がそれぞれ1個装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
したがって、実施例1と同様に、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部に大きな開口部を形成する必要がないので、従来の金属管柱の開口部の隅角部あるいは補強用枠体の隅角部で起こっていた応力集中もなくなり、疲労破壊が発生する恐れもなくなる。さらに、このような補強構造もなくなるため、開口部の枠体や蓋あるいはその取り付けボルトも不要となるため、照明柱からの突出物がなくなるため、照明柱の近傍を通る歩行者の障害となったり、照明柱の美観を損ねたりすることもなくなる。
図9は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、上方に直管形状を有する逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、それに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には2本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には、それぞれ、照明灯5が取り付けられている。
そして、金属管柱2の先太の頭頂部6の内部には、実施例1の図2に示すのと同様に、金属管柱の先端の上方から安定器10(図示せず)の2個とジョイントボックス11(図示せず)が装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
ただし、この実施例5では、金属管柱2の中に通された電力線や通信線等のケーブル線の結線作業を、金属管柱2の下部で行うことができるように、結線部分を金属管柱2の開口部21から外に引き出すための小さな開口部20を設けられている。安定器やジョイントボックスなどの電気機器を収納するほどの大きさは必要ないため、開口部は小さくすることができる。
したがって、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部の開口部は、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出すためのものであるから、小さくてすむ。したがって、それほどの大きな応力集中は生じることはなく、疲労破壊が発生するおそれも小さい。
図10は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、上方に直管形状を有する逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、直管形状と、それに連絡する下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、さらにそれに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には1本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には照明灯5が取り付けられている。
そして、金属管柱2の先太の頭頂部6の内部には、実施例2の図4に示すのと同様に、金属管柱の先端の上方から安定器10(図示せず)とジョイントボックス11(図示せず)が装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
ただし、この実施例6では、金属管柱2の中に通された電力線や通信線等のケーブル線の結線作業を、金属管柱2の下部で行うことができるように、結線部分を金属管柱2の開口部21から外に引き出すための小さな開口部20を設けられている。安定器やジョイントボックスなどの電気機器を収納するほどの大きさは必要ないため、開口部は小さくすることができる。
したがって、実施例5と同様に、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部の開口部は、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出すためのものであるから、小さくてすむ。したがって、それほどの大きな応力集中は生じることはなく、疲労破壊が発生するおそれも小さい。
図11は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、それに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には2本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には、それぞれ照明灯5が取り付けられている。
そして、金属管柱2の先太の頭頂部6の内部には、実施例3の図6に示すのと同様に、金属管柱の先端の上方から安定器10(図示せず)とジョイントボックス11(図示せず)が装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
ただし、この実施例7では、金属管柱2の中に通された電力線や通信線等のケーブル線の結線作業を、金属管柱2の下部で行うことができるように、結線部分を金属管柱2の開口部21から外に引き出すための小さな開口部20を設けられている。安定器やジョイントボックスなどの電気機器を収納するほどの大きさは必要ないため、開口部は小さくすることができる。
したがって、実施例5と同様に、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部の開口部は、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出すためのものであるから、小さくてすむ。したがって、それほどの大きな応力集中は生じることはなく、疲労破壊が発生するおそれも小さい。
図12は、本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱は、逆円錐台管形状の先太の頭頂部6を先端に有し、その先太の頭頂部6よりも下方は、直管形状と、それに連絡する下方に向けて徐々に太径となるテーパー管形状と、さらにそれに連絡する直管形状を有する金属管柱2からなる。金属管柱2の先端の上端には上蓋4が取り付けられ、そして、金属管柱2の先端近傍には1本のアーム3が水平方向に取り付けられている。さらに、このアーム3には照明灯5が取り付けられている。
そして、金属管柱2の先太の頭頂部6の内部には、実施例4の図8に示すのと同様に、金属管柱の先端の上方から安定器10(図示せず)とジョイントボックス11(図示せず)が装入され、固定されたのち、金属管柱の先端は上蓋4で覆われる。
ただし、この実施例8では、金属管柱2の中に通された電力線や通信線等のケーブル線の結線作業を、金属管柱2の下部で行うことができるように、結線部分を金属管柱2の開口部21から外に引き出すための小さな開口部20を設けられている。安定器やジョイントボックスなどの電気機器を収納するほどの大きさは必要ないため、開口部は小さくすることができる。
したがって、実施例5と同様に、照明灯だけでなく、安定器やジョイントボックスなどの電気機器も金属管柱の先端の頭頂部に設けることができるので、照明柱の点検をする際に、1つの照明柱当たり、先端近傍の1箇所だけの点検で済むから、その点検作業の時間が大幅に短縮できる。また、金属管柱の下部の開口部は、結線部分を金属管柱の開口部から外に引き出すためのものであるから、小さくてすむ。したがって、それほどの大きな応力集中は生じることはなく、疲労破壊が発生するおそれも小さい。
本発明によれば、点検作業の時間を短縮できるとともに、繰り返しの振動荷重がかかっても応力集中の起こりにくく、美観にも優れ、かつ歩行者の障害となるおそれもない照明柱を提供することができる。
本発明に係る照明柱の一例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
照明柱の先端周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
本発明に係る照明柱の他の例であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
開口部を金属管柱の下部の側壁に設けてなる照明柱の一例(従来例)であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
図13に示された照明柱(従来例)の開口部周辺の拡大図であり、(a)が正面図、そして、(b)が左側面図である。
符号の説明
2 金属管柱
3 アーム
4 上蓋
5 照明灯
6 先太の頭頂部
10 安定器
11 ジョイントボックス
20 開口部
21 開口部の蓋
22 ボルト