JP4723835B2 - ダイカスト用マグネシウム合金及びこれを用いたマグネシウムダイカスト製品 - Google Patents

ダイカスト用マグネシウム合金及びこれを用いたマグネシウムダイカスト製品 Download PDF

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Description

本発明は、軽量で比剛性の高いマグネシウム合金に係わり、特に、ダイカスト用マグネシウム合金及びこれを用いたマグネシウムダイカスト製品に関するものである。
従来から、大量に使用されている合金の中でも、マグネシウム合金(以下、「Mg合金」と称する。)は、最も軽量で比剛性が高いうえ、電磁波シールド性や熱伝導性も高い素材として知られている。
そのなかでも、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話などのポータブル情報電子機器のハウジング材をはじめ、携帯型電動工具などに用いられている鋳造用のMg合金は、そのほとんどがAZ91合金である。
このAZ91合金は、強度、耐食性、成形性などに優れ、バランスのよい鋳造用のMg合金としてダイカスト用に広く使用されている。
しかしながら、このAZ91合金は、伸び、曲げ、耐熱性に関し高い機械特性が要求される自動車や二輪車等の用途には適さないとされている。このため、これらの用途に対しては、通常、アルミニウム(Al)の含有量を減らして合金特性(特に、伸び)を改善したAM60合金やAM50合金が使われる。
一方、近年では、自動車用部品に対する軽量化要求が高まると共に、車載エンジン付近に配置されるカバー類もMg合金化するため、耐熱性能を付与した新合金の開発が盛んに行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1による合金は、AM50合金あるいはAM60合金を改良したものであり、アルミ(Al):2〜9重量%、ストロンチウム(Sr):0.5〜7重量%をベースとしており、好ましくは、Al:4〜6重量%、およびAl:4.5〜5.5重量%かつ亜鉛(Zn):0.35重量%以下(AM合金レベル)としている。また、上記従来技術による合金とAZ合金との比較については、例えば、非特許文献1に記載されている。図17は、この文献に記載された比較内容を表す図である。
さらに特許文献2には、シリコン(Si),レアアース(RE)等により自動車用Mg合金の耐熱耐磨耗特性改良を試みた例が示されており、一例として、RE:0.1〜4重量%、Si:0.7〜5重量%、マンガン(Mn):1重量%以下、ジルコニウム(Zr):1重量%以下、カルシウム(Ca):4重量%以下、Al:10重量%以下、Zn:5重量%以下、銀(Ag):5重量%以下で成分を構成したものが示されている。
ところで、イットリウム(Y)を含有するMg合金として、ASTM規格のWE合金が知られている。このWE合金の成分は、Y:1〜6重量%、ランタノイド(La):5重量%以下、Zr:1重量%以下である。このWE合金は、耐熱強度が高い合金として規格化されている。また、Y,スカンジウム(Sc)を含む合金の例としては、特許文献3がある。
この特許文献3に記載の合金は、Al:1〜9.5重量%、La:0.5〜5重量%、Ca:0.5〜5重量%、MnまたはZr:1.5重量%以下、残部がMgと不可避の不純物から構成されている。また、特許文献3に記載の合金は、上記材料に加えて、Y:5.5重量%以下、Sr:1.5重量%以下及びSc:10重量%以下からなる群の少なくとも一種をさらに含有することによって室温強度および高温強度を向上させている。
しかしながら、この特許文献3には、上述した材料を含有することによって、その合金における室温強度および高温強度が向上したとしているが、その根拠となる適当な実施例の記載はなく、その効果は明確ではない。尚、特許文献3に開示の合金は、Alの添加量は好ましくは3%〜7%としており、AlまたはZnまたはAgを加えると述べているので、いわゆるAZ合金に属する合金ではないと推測される。
一方、スズ(Sn)を含有するMg合金としては特許文献4がある。この特許文献4に開示の合金は、セリウム(Ce):2.0〜10.0重量%、Sn:1.4〜0.7重量%、又は、他に、Zr,Sr,Mnを1重量%未満含有する合金としており、効果としては高温クリープ強度に優れる合金と述べている。ただし、同合金もAZ合金ではなく、実施例は重力鋳造のみで、湯流れ性や成形性についての言及がなく、エンジン等の自動車部品に適用するとは開示されているものの、大量生産にかかわる成形性についての記述がない。尚、バリウム(Ba)を含有する軽合金は、Al合金にはあるが、Mg合金には前例が見当たらなかった。
特表2003−517098号公報 特開平9−316586号公報 特開平6−200348号公報 特開2003−129162号公報 ペグレリューツ、バリル共著「Development of Creep Resistant Mg−Al−Sr Alloys」Magnesium Technology 2001(TMS)
ところで、上記従来の合金(AM50合金あるいはAM60合金を改良したもの)には、以下の課題が存在する。
図17において、下段は上記非特許文献1に開示された合金(以下適宜、従来合金という)の一例を示しているが、AZ91合金と比較して、室温(常温)での引張強度が約15%低下している。175℃での引張強度は7%程改善されているが、室温、175℃での伸び値は低下している。クリープ特性値などは、確かに改善されているが、実際に材料が使われるときには、室温から175℃程度の高温までさらされるので、室温での物性を無視することはできない。上記従来技術では、このような点に配慮されておらず、室温における強度の低下を防ぐことはできなかった。
本発明の目的は、室温強度の低下を招くことなく、高温クリープ性能を向上できるダイカスト用マグネシウム合金及びこれを用いたマグネシウムダイカスト製品を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明によるダイカスト用マグネシウム合金は、アルミニウム(Al):6.0〜11.0重量%、亜鉛(Zn):0.1〜2.5重量%、マンガン(Mn):0.1〜0.5重量%及び不可避的に含まれるその他の成分からなるAZ91合金に、シリコン(Si):0.1〜1.5重量%、レアアース(RE)単体を含むミッシュメタル:0.1〜1.2重量%、ジルコニウム(Zr):0.2〜0.8重量%、スカンジウム(Sc):0.2〜3.0重量%、イットリウム(Y):0.2〜3.0重量%、スズ(Sn):0.2〜3.0重量%、バリウム(Ba):0.2〜3.0重量%のうち少なくともいずれか1つを添加してAZ91系ベース合金とすると共に、そのAZ91系ベース合金にアンチモン(Sb)及びカルシウム(Ca)のうち少なくともいずれか一方とストロンチウム(Sr)とを結晶微細化剤として添加したことを特徴とする。
上記第1の発明においては、アルミニウム:6.0〜11.0重量%、亜鉛:0.1〜2.5重量%、マンガン:0.1〜0.5重量%を含むいわゆるAZ91合金に対して、シリコン:0.1〜1.5重量%、レアアース:0.1〜1.2重量%、ジルコニウム:0.2〜0.8重量%、スカンジウム:0.2〜3.0重量%、イットリウム:0.2〜3.0重量%、スズ:0.2〜3.0重量%、バリウム:0.2〜3.0重量%のうち少なくともいずれか1つを添加してAZ91系ベース合金を完成させ、成形性、常温強度を維持しつつ、高温クリープ性能を向上させる元素を加えた。そして、このAZ91系ベース合金にSb,Ca,Srを結晶微細化剤として添加することにより、合金組織を改良して結晶粒径サイズを微細化することができる。
即ち、AZ91合金側にシリコン、レアアース単体を含むミッシュメタル、ジルコニウム、スカンジウム、イットリウム、スズ、バリウムのうちのいずれか1つが添加されるが、これらはAZ91合金の特性上の弱点とされる粒界生成物Mg17Al12(β相)やCa添加すると生成するAlCa結晶の間隙に入り込んでそれらの相を分断して強度を向上させることができる。但し、過度に多く添加しすぎると成形性悪化等の弊害を招くことから、シリコンは1.5重量%、レアアース単体を含むミッシュメタルは1.2重量%、ジルコニウムは0.8重量%、スカンジウム、イットリウム、スズ、バリウムは3.0重量%までが好ましい。この結果、本発明の合金の特徴である成形性が確実に保持され、耐熱クリープ特性をより一層向上させることができる。
また、本願第2の発明は、上記第1発明において、前記結晶微細化剤としてアンチモン:0.1〜1.5重量%及びカルシウム:0.05〜3.5重量%のうち少なくともいずれか一方とストロンチウム:0.1〜2.5重量%とを添加し、その他不可避的に含まれる成分からなることを特徴とする。
上記第2発明においては、特に、アンチモンとカルシウムとストロンチウムの添加量を、アンチモン:0.1〜1.5重量%、カルシウム:0.05〜3.5重量%、ストロンチウム:0.1〜2.5重量%とすることにより、結晶粒径サイズを確実に20μm以下とすることができ、高温クリープ性能で耐熱性マグネシウム合金として知られるAS21合金と同等の優れた特性を確実に得ることができる。この結果、室温強度の低下を招くことなく、高温クリープ性能を向上した合金を確実に実現することができる。
また上記目的を達成するため、第3の発明によるダイカスト用マグネシウム合金は、アルミニウム6.0〜11.0重量%、亜鉛0.1〜2.5重量%、マンガン0.1〜0.5重量%及び不可避的に含まれるその他の成分からなるAZ91系合金に対し、結晶微細化剤としてアンチモン:0.1〜1.5重量%及びカルシウム:0.05〜3.5重量%のうち少なくともいずれか一方と、ストロンチウム:0.1〜2.5重量%とを添加し、その他不可避的に含まれる成分からなることを特徴とする。
上記第3の発明においては、ベースとなる合金をアルミニウム6.0〜11.0重量%、亜鉛0.1〜2.5重量%、マンガン0.1〜0.5重量%及び不可避的に含まれるその他の成分からなるAZ91系合金とし、これに対してSb,Ca,Srを添加する組成とする。ベースをAZ91系とすることにより、AM60系合金のように室温の強度特性が低下するのを防止できる。そして、このAZ91系合金にSb,Ca,Srを結晶微細化剤として添加することにより、合金組織を改良して結晶粒径サイズを微細化し、高温クリープ性能で耐熱性マグネシウム合金として知られるAS21合金と同等の優れた特性を得ることができる。この結果、室温強度の低下を招くことなく、高温クリープ性能を向上した合金を実現することができる。
特に、アンチモンとカルシウムとストロンチウムの添加量を、アンチモン0.1〜1.5重量%、カルシウム0.05〜3.5重量%、ストロンチウム0.1〜2.5重量%とすることにより、結晶粒径サイズを確実に20μm以下とすることができ、高温クリープ性能で耐熱性マグネシウム合金として知られるAS21合金と同等の優れた特性を確実に得ることができる。この結果、室温強度の低下を招くことなく、高温クリープ性能を向上した合金を確実に実現することができる。
さらに、本願第4の発明によるマグネシウムダイカスト製品は、アルミニウム:6.0〜11.0重量%、亜鉛:0.1〜2.5重量%、マンガン:0.1〜0.5重量%及び不可避的に含まれるその他の成分からなるAZ91合金に、シリコン:0.1〜1.5重量%、レアアース単体を含むミッシュメタル:0.1〜1.2重量%、ジルコニウム:0.2〜0.8重量%、スカンジウム:0.2〜3.0重量%、イットリウム:0.2〜3.0重量%、スズ:0.2〜3.0重量%、バリウム:0.2〜3.0重量%のうち少なくともいずれか1つを添加したAZ91系ベース合金に対し、さらに、アンチモン及びカルシウムのうち少なくともいずれか一方とストロンチウムとを結晶微細化剤として添加したダイカスト用マグネシウム合金を用い、ダイカスト鋳造されることを特徴とする。
上記第4の発明においては、上記第1の発明と同様、AZ91合金側にシリコン、レアアース単体を含むミッシュメタル、ジルコニウム、スカンジウム、イットリウム、スズ、バリウムのうちのいずれか1つが添加されることにより、これらの合金が、AZ91合金のいわば弱みである、粒界生成物Mg17Al12(β相)や、Ca添加すると生成するAlCa結晶の間隙に入り込んでそれらの相を分断し、強度を改善することができる。但し、過度に多く添加しすぎると成形性悪化等の弊害を招くことから、シリコンは1.5重量、レアアース単体を含むミッシュメタル(以下適宜、単にREと表記する)は1.2重量%、ジルコニウムは0.8重量%、スカンジウム、イットリウム、スズ、バリウムは3.0重量%までが好ましい。この結果、本発明の合金の特徴である成形性が確実に保持され、耐熱クリープ特性をより一層向上させることができる。
本願第5の発明は、上記第4発明において、前記結晶微細化剤としてアンチモン:0.1〜1.5重量%及びカルシウム:0.05〜3.5重量%のうち少なくともいずれか一方とストロンチウム:0.1〜2.5重量%とを添加し、その他不可避的に含まれる成分からなる前記ダイカスト用マグネシウム合金を用い、ダイカスト鋳造されることを特徴とする。
本願第5発明においては、特に、アンチモンとカルシウムとストロンチウムの添加量を、アンチモン:0.1〜1.5重量%、カルシウム:0.05〜3.5重量%、ストロンチウム:0.1〜2.5重量%とすることにより、結晶粒径サイズを確実に20μm以下とすることができ、高温クリープ性能で耐熱性マグネシウム合金として知られるAS21合金と同等の優れた特性を確実に得ることができる。この結果、室温強度の低下を招かずかつ高温クリープ性能を確実に向上した合金を用い、成形性よくダイカスト製品を製造することができる。
また、本願第6の発明によるマグネシウムダイカスト製品は、アルミニウム:6.0〜11.0重量%、亜鉛:0.1〜2.5重量%、マンガン:0.1〜0.5重量%及び不可避的に含まれるその他の成分からなるAZ91系合金に対し、結晶微細化剤としてアンチモン:0.1〜1.5重量%及びカルシウム:0.05〜3.5重量%のうち少なくともいずれか一方と、ストロンチウム:0.1〜2.5重量%とを添加して溶製されたダイカスト用マグネシウム合金を用いてダイカスト鋳造されることを特徴とする。
本願第6発明においては、マグネシウムダイカスト製品に用いる合金として、アルミニウム6.0〜11.0重量%、亜鉛0.1〜2.5重量%、マンガン0.1〜0.5重量%及び不可避的に含まれるその他の成分を含むいわゆるAZ91系合金に対して、Sb,Ca,Srを添加する組成の合金を用いる。合金のベースをAZ91系とすることにより、AM60系合金のように室温の強度特性が低下するのを防止できる。そして、このAZ91系合金に対し、ダイカストのために再溶解しても効果の損なわれない結晶微細化剤としてSb,Ca,Srを添加することにより、湯流れ性を損なうことなく、合金組織を改良して結晶粒径サイズを微細化するとともに、高温クリープ性能で耐熱性マグネシウム合金として知られるAS21合金と同等の優れた特性を得ることができる。この結果、室温強度の低下を招かずかつ高温クリープ性能を向上した合金を用い、成型性よくダイカスト製品を製造することができる。
特に、アンチモンとカルシウムとストロンチウムの添加量を、アンチモン0.1〜1.5重量%、カルシウム0.05〜3.5重量%、ストロンチウム0.1〜2.5重量%とすることにより、結晶粒径サイズを確実に20μm以下とすることができ、高温クリープ性能で耐熱性マグネシウム合金として知られるAS21合金と同等の優れた特性を確実に得ることができる。この結果、室温強度の低下を招かずかつ高温クリープ性能を確実に向上した合金を用い、成型性よくダイカスト製品を製造することができる。
本発明によれば、AZ91合金に対して成形性が大きく変わらない程度にSi,RE,Zr,Sc,Y,Sn,Baのうち少なくとも何れか1つを添加したものをAZ91系ベース合金としているので、室温の強度特性が低下するのを防止し、成形性は維持される。また、これらの元素は、粒界に析出して弱さの原因になっているβ相の間隙に析出しβ相を分断するので、高温クリープ性能を確実に向上できる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
本願発明者等は、上述したように、従来合金のように室温強度の低下を招くことなく、高温クリープ性能を向上するという観点から、AZ91合金の優れた特性を維持しながら、高温クリープ特性が改善されるダイカスト用マグネシウム合金およびダイカスト製品について種々の検討を行った。以下、その考え方及び検討結果を順を追って説明する。なお、文中の%表示はすべて重量%を表している。
(1)結晶粒径サイズの微細化
まず、本願発明者等は、AZ91合金製ダイカスト鋳造品の特性改善を目標に検討を進めた。
AZ91合金をダイカスト鋳造した際の結晶粒径サイズはおよそ40μmであり、通常の重力鋳造した際の結晶粒径サイズがおよそ200〜300μmと比較して結晶粒は相当微細化している。このため、重力鋳造に用いられている結晶微細化剤はダイカスト鋳造には不要なものとされて来た。本願発明者等は、あえてダイカスト合金に微細化剤を添加し、この合金のインゴットによるダイカスト成形を試みた。
各種微細化剤の中には、ヘキサクロロエタンのように、微細化効果が高いにもかかわらず、添加時に塩素ガスが発生するものや、金属Naのようにハンドリング上かなり危険を伴うものがある。ダイカストのために再溶解しても効果がそこなわれることのない微細化剤として本発明ではSb,Ca,Srを選択し、複合添加の検討を行なった。
最初にAZ91合金と、このAZ91合金に対してSb:0.5%、Ca:0.5%、Sr:0.5%を添加した合金につき、炉冷法で融点を測定した。
その結果、図1に示すように、AZ91合金にSb,Ca,Srを添加した合金は、AZ91合金と比較して、若干ながら融点が低いことが判った。その他の元素についても各1%ずつをAZ91合金の湯上に添加し融点を測定した。その結果、図2に示すように、各元素とも少量の場合には、融点を維持するか降下することがわかった。それぞれの湯を再度溶解して、それぞれ鋳型に注湯してみたが、いずれも湯流れ性(ダイカスト製品に適用する場合にはダイカスト成形性に相当する)は全く問題なく良好であることを確認した。なお、図2において、RE源としてはCe:51重量%の混合稀土メタル(MM)を使用している。
次に、アルミナコーティングした鉄ルツボ中で、AZ91合金3kgを溶解して680℃に保持した後、CaとSrを所定量添加し、100℃に温めておいたパイプ金型(肉厚3mm、内径32mmφ、深さ53mm)中へ、ひしゃくにて100gづつすばやく鋳込み、試料とした。
この試料は、中間部で横に切断し、結晶粒界を鮮明にするために、410℃、2時間溶体化処理し、鏡面まで研磨後、6%ピクリン酸アルコール溶液でエッチングし、検鏡した。結晶粒径サイズは、鉄鋼JISの結晶粒度測定法の切片法で求めた。
図3はAZ91合金へのSbとCaの添加結果を示す。ΔはSb1%まで添加してのち、Caを2.5%まで添加したものである。Sbのほうがやや効果が小さいが、SbとCaとを複合して添加すると、ほぼCaと同等の効果があることがわかる。
図4は複合添加した湯にSrを添加した場合の例を示す。Srを0.6%以上添加することで、結晶粒サイズは20μm以下となった。AZ91合金に、Si,RE,Zrをそれぞれ0.5〜1.0%添加した合金についても同様に試験を行ったが、結晶粒サイズについてはほぼ同様の結果となった。Si,RE,Zrそれぞれに特有な結晶は分散して出現したが、全体の結晶粒サイズについては変化がなかった。
図5は、Sb,Ca,Srを各種の水準にとり、結晶粒径サイズの関係を調べた結果の一例を示している。なお、この場合のAZ合金とは、AZ91合金のほか、AZ91+0.5%Si合金、AZ91+0.5%RE合金、AZ91+0.5%Zr合金を指している。この図5に示すように、Sb:0.5%、Ca:0.5〜3.0%、Sr:0.1〜2.5%の範囲で複合添加した時に、点線で囲んだ範囲で20μm以下にできることがわかった。
なお、本願発明者等は、別途の実験により、上記Sb及びCaについては、それら両方を添加しなくても、Sb:0.1〜1.5%及びCa:0.05〜3.5%の少なくともいずれか一方を添加することで、上記点線で囲んだ範囲と同様の微細化効果が得られることを知見した。したがって、この微細化効果を得るためには、Sb:0.1〜1.5%及びCa:0.05〜3.5%のうち少なくともいずれか一方と、Sr:0.1〜2.5%とを複合添加すればよい。
さらに、本願発明者等は、また別途の実験により、AZ91合金に対し上記のようにSi,RE,Zr等を必ずしも添加しなくても、Sb:0.1〜1.5%及びCa:0.05〜3.5%の少なくともいずれか一方と、Sr:0.1〜2.5%を添加することで、上記同様の微細化効果が得られることを知見した。
AZ91合金にSbとCa及びSrを添加した合金を、ダイカスト成形して、AZ91合金と比較して見たところ、ダイカスト成形品の結晶粒径サイズはパイプ金型に鋳込んだ時の結晶粒径サイズとほぼ等しくなっている。
一方、図6に示すように、AZ91合金に対するAZ91SbCaSr合金の結晶粒径サイズ比は、異なった鋳造・成形条件下においても約1/3と微細化していることが分かった。従来、ダイカスト品については、結晶粒微細化剤は無用のものとされて来たため、これは新しい知見である。
このような結晶粒サイズの微細化は、粒界のネットワークが肌目細かくなるため、材料の強度が増し、また粒界に析出するβ相の厚さが薄くなり、腐食の原因となる粗大な金属間化合物が粒界に生成しにくくなるため、耐食性を向上させることができる。AZ91合金にSi,RE,Zr,Sc,Y,Sn,Baを添加したAZ91系ベース合金の強度や耐食性は向上するものの、粒界の金属間化合物の間に入ってβ相などが粗大化するのを防ぎ、その結果特性向上がもたらされているものであるが、これと極めてよく似た作用機構であるといえる。
(2)室温強度及び伸び特性と湯流れ性
次に、本願発明者等は、上記(1)の結果を踏まえ、上記したようなAZ91合金及びAZ91合金にSi,RE,Zr,Sc,Y,Sn,Baのうち少なくともいずれか1つを添加したAZ91系ベース合金と、AZ91合金及びAZ91系ベース合金のそれぞれにさらにSb,Ca,Srを添加した合金(以下適宜、単に「Sb,Ca,Sr添加合金」のように称する)の室温強度特性及び室温伸び特性を検討した。
図7に示すような合金インゴットを用い、1.5mm厚、B5サイズの板の試験金型を用いて、コールドチャンバーダイカスト成形機にて成形温度(溶解炉温度)650℃、金型温度200℃で、各80枚成形した。成形板5枚を横方向3分割、縦方向2分割に等分に切断して、6枚の小片としたものを、水置換法で密度測定を行ない、別に分析した成分値と化学便覧記載の原子の密度表から積算して求めた理論密度から、型内の充填率を計算した。さらに、成形板5枚から、常温引張試験片を切り出し、インストロン引張試験機で、室温での引張強度、伸び値を測定した。
図8はダイカスト成形した上記試験板の充填率(本発明組成の平均値)を示したものである。Sb,Ca,Srを添加すると、充填率が向上していることがわかる。
図9はダイカスト成形品の室温引張強度を示している。また併せて、ダイカスト試験片を410℃、2時間溶体化処理した時の測定結果も示した。図示のように、as−castの場合、Sb,Ca,Sr添加合金はAZ91系ベース合金より7%程度高い値を示していることがわかる。また、AZ91系ベース合金は、溶体化処理すると強度が下がったが、試験片観察の結果、気泡が散見され、これが物性を低下させ、充填率を下げた原因と考えられる。
このように、Sb,Ca,Sr添加合金では、溶体化処理しても、強度低下はみられず、気泡も見られなかった。
図10は合金の伸び値を示す。Sb,Ca,Sr添加合金はほぼAZ91系ベース合金並であった。AZ91系ベース合金にSb,Ca,Srを添加すると、ダイカストにおいて気泡の巻き込みがなく、充填率が向上すると共に引張強度が向上したことから、ダイカスト成形性が改善されていることがわかる。
一方、Sb,Ca,Srが添加される側のAZ91系ベース合金であるが、本願発明者等は、各成分について検討を行い、Alについては6%より低いと、前述した室温引張強度の改善効果が得られなくなることを知見した。したがって、室温引張強度を改善するためにはAlの含まれる割合が6%以上とすることが適切であると判断した。
Si,RE,Zrの添加効果については、既述のように目視にて湯流れ性を確認することで上記上限を決定した。これら上限を超えると、粘性が増したり、湯流れ性に悪影響が出てくることを確認した。また下限値は、添加した合金の室温引張強度を見て、強度改善された量を下限値とした。
以上の結果、本願発明者等は、Al:6〜11.0%、Zn:0.1〜2.5%、Mn:0.1〜0.5%のAZ91合金に対し、Si,RE,Zr,Sc,Y,Sn,Baのうち少なくともいずれか1つを所定量添加したものをAZ91系ベース合金とすれば適当であると判断した。このAZ91系ベース合金を総称してAZ91系合金と称しており、各グラフについてもそれら全体の平均値を示しているものである。
(3)高温クリープ特性
次に、本願発明者等は、上記(1)(2)の結果を踏まえ、Sb,Ca,Sr添加合金の高温クリープ特性を検討した。
ダイカスト成形品5枚から試験片を切り出し、定速式高温クリープ試験機で、175℃でのクリープデータを求めた。なお、比較のため、通常のAZ91合金または他のAZ合金についても同様の測定を行なった。
図11、図12、図13には、175℃における、定速度法高温クリープ試験の結果を示す。
図11は、ひずみ速度と流動応力の関係を示している。AZ91系ベース合金にSb,Ca,Srを添加したSb,Ca,Sr添加合金は、AZ91合金と比較して各ひずみ速度で30〜63%流動応力が向上し、耐クリープ性が高くなっていることがわかる。
図12は、クリープ伸び値のデータを示している。AZ61合金及びAZ91合金ではクリープ速度によっては25%以下となるのに対し、Sb,Ca,Sr添加合金は、いずれのひずみ速度においても35%以上を示している。
図13は、他の合金と比較するため、日本マグネシウム協会のデーターベースのグラフ上に、これらの結果を追加記入して見たものである。協会の測定法は定応力法である。原理的に、いずれの方法も同じ物性を評価するものである。なお、その他の合金の175℃における文献データも併せて示している。また、図中、「Mercer」は、文献「W.E.MercerII ”Magnesium Die Cast Alloys for Elevated Temperature Applications”, SAE Paper No.900788, SAEWarrendale, PA,U.S.A.,1990.」によるデータを示しており、「長岡技大」は、文献「後閑康裕、鎌土重晴、武田秀他著:”Mg−Zn−Al−Ca−RE合金ダイカスト材のミクロ組織および高温強度特性”軽金属学会第103回秋期大会講演概要集P−16,P.375」によるデータを示している。
図13に示した本願発明者等のクリープ試験と日本マグネシウム協会のクリープ試験の測定条件を図14に示す。
図13中、長岡技大のZACE05411合金は、AS21とクロスして立ちあがっている。その他のデータは、Mercerの基本的な合金についてのデータで、耐熱マグネシウム合金のAS41,AS21,AS42の耐クリープ性がどのレベルにあるかをみてとることができる。
本実施形態によるSb,Ca,Sr添加合金は、AS21合金のクリープ特性曲線の延長線上にあり、175℃における耐クリープ性がAS21と同等と考えられる。すなわち、AZ91系ベース合金にSb,Ca,Srを添加することで、高温クリープ性の高いAS21以上の高温クリープ性を有する合金を得られることがわかる。
なお、本願発明者等は、前述と同様、Sb,Ca,Srの添加量でなく添加される側のAZ91系ベース合金の成分が室温引張強度に与える影響についても別途検討を行い、Alの含まれる割合が11%を越えると、伸び値の劣化が1%を越えてしまうため、高温クリープ性を向上するためにはAlの含まれる割合が11%以上とすることが適切であると判断した。
(4)耐食性
AZ91合金はMg合金のなかでも耐食性の優れた合金であるが、本実施形態の合金においてはAZ91系ベース合金としてSi,RE,Zr,Sc,Y,Sn,Baを、微細化剤として新たな元素Sb,Ca,Srを添加している。これによって耐食性が大幅に劣化しては実用に耐えないことになる。そこで、本願発明者等は、本実施形態によるAZ系のSb,Ca,Sr添加合金と通常のAZ91合金とについて塩水噴霧試験によって、耐食性の確認を行った。
塩水噴霧試験は以下のようにして行った。まず、原料インゴットとしては、図15に示す組成のものを使用した。ダイカスト成形については、供試合金A,Bについて、620℃、650℃、680℃の各成形温度(溶解炉温度)でダイカスト成形し、板とした。また、塩水噴霧試験用サンプル形状としては、成形板の厚みは0.7mmとし、これを95mm×130mmに切り出した。前処理条件としては、化成処理なしとし、表面はアセトンでふき取った。
試験方法としては、キャス塩水噴霧試験機(スガ試験機製)を使用し、試験槽内温度は35℃、噴霧圧力は0.098MPa(1kgf/cm)とした。このような条件で2時間連続噴霧の後、流水で試料を洗い流し16時間放置し、腐食発生の程度を目視により5段階評価「ほとんど腐食なし−〜5」「少し腐食あり+〜4」「腐食あり++〜3」「全面に腐食あり+++〜2」「全面に著しい腐食あり〜1」で評価した。
図16は、その結果を示すものである。図16に示すように、本実施形態によるAZ91系ベースSb,Ca,Sr各0.5%合金では、上記「腐食あり++〜3」であった。すなわち、耐食性については上記両合金間で大きな差はなく、本実施形態のSb,Ca,Sr添加合金も通常のAZ合金とほぼ同等の耐食性を確保できることがわかった。
以上説明したように、本実施形態によれば、良好なダイカスト成形性及び耐食性を確保しつつ、AZ91合金と同等の室温引張強度を備え、高温クリープ性を備えたダイカスト用マグネシウム合金を得ることができる。特に、本実施形態による合金は、軽量化効果を発揮できるトランスミッションカバーやオイルパン、あるいはカーエアコンピストン部ハウジング、エアバックカバー、エンジンカバー等への用途において室温域から高温域までをカバーするマグネシウムダイカスト製品用として有用である。
AZ91合金にSbとCaとSrを添加した合金の融点特性を表す図である。 AZ91合金にCa,Si,RE,Sr,Zr,Sc,Y,Sn,Baを各1重量%添加したAZ91系ベース合金の融点を表す図である。 AZ91系ベース合金への微細化剤添加効果を表す図である。 AZ91SbCa合金へのSrの添加効果を表す図である。 本発明の一実施形態における、AZ91系ベース合金にSbとCaとSrを添加する割合の範囲を表す図である。 AZ91合金とAZ91SbCaSr合金の結晶粒径サイズ比の変化挙動を表す図である。 合金インゴットの組成を表す図である。 合金の充填率挙動を表す図である。 合金の室温引張強度の挙動を表す図である。 合金の室温伸び特性の挙動を表す図である。 合金の高温歪み速度と流動応力との関係の挙動を表す図である。 合金の高温歪み速度とクリープ伸び値との関係の挙動を表す図である。 各種マグネシウム合金における高温クリープ速度と応力との関係を表す図である。 クリープ試験の試験条件を表す図である。 耐食性試験で用いた原料インゴットの組成を表す図である。 耐食性試験の結果を表す図である。 公知技術文献に記載された合金特性の比較内容を表す図である。

Claims (4)

  1. アルミニウム(Al):6.0〜11.0質量%、亜鉛(Zn):0.1〜2.5質量%、マンガン(Mn):0.1〜0.5質量%、カルシウム(Ca):0.05〜3.5質量%、ストロンチウム(Sr):0.1〜2.5質量%を含有し、
    更に、ジルコニウム(Zr):0.2〜0.8質量%、スズ(Sn):0.2〜3.0質量%、バリウム(Ba):0.2〜3.0質量%のうち少なくともいずれか1つを含有し、
    残部マグネシウム(Mg)及び不可避的不純物から成ることを特徴とするダイカスト用マグネシウム合金。
  2. スズ(Sn):0.2〜3.0質量%およびバリウム(Ba):0.2〜3.0質量%の少なくとも一方を含有し、
    更に、アンチモン(Sb):0.1〜0.5質量%を含有することを特徴とする請求項1に記載のマグネシウム合金。
  3. アルミニウム(Al):6.0〜11.0質量%、亜鉛(Zn):0.1〜2.5質量%、マンガン(Mn):0.1〜0.5質量%、カルシウム(Ca):0.05〜3.5質量%、ストロンチウム(Sr):0.1〜2.5質量%を含有し、
    更に、ジルコニウム(Zr):0.2〜0.8質量%、スズ(Sn):0.2〜3.0質量%、バリウム(Ba):0.2〜3.0質量%のうち少なくともいずれか1つを含有し、
    残部マグネシウム(Mg)及び不可避的不純物から成ることを特徴とするマグネシウムダイカスト製品。
  4. スズ(Sn):0.2〜3.0質量%およびバリウム(Ba):0.2〜3.0質量%の少なくとも一方を含有し、
    更に、アンチモン(Sb):0.1〜0.5質量%を含有することを特徴とする請求項3に記載のマグネシウムダイカスト製品。
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