JP4720747B2 - 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、投影光学系を介して基板を露光する露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関するものである。
本願は、2004年12月2日に出願された特願2004−349729号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
半導体デバイスや液晶表示デバイス等のマイクロデバイスの製造工程の一つであるフォトリソグラフィ工程では、マスク上に形成されたパターンを感光性の基板上に露光する露光装置が用いられる。この露光装置は、マスクを支持するマスクステージと基板を支持する基板ステージとを有し、マスクステージ及び基板ステージを逐次移動しながらマスクのパターンを投影光学系を介して基板に露光するものである。
マイクロデバイスの製造においては、デバイスの高密度化のために、基板上に形成されるパターンの微細化が要求されている。この要求に応えるために露光装置の更なる高解像度化が望まれている。
その高解像度化を実現するための手段の一つとして、下記特許文献1に開示されているような、投影光学系と基板との間を液体で満たして液浸領域を形成し、その液浸領域の液体を介して露光処理を行う液浸露光装置が案出されている。
国際公開第99/49504号パンフレット
液浸露光装置においては、露光光の光路空間のうち特定の空間が液体で満たされ、他の空間は気体で満たされるが、液体あるいは気体の力(圧力)によって、光路空間に配置された光学素子が僅かながら変形あるいは変動する虞がある。光学素子が変形あるいは変動すると、露光精度や計測精度が劣化する虞がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、露光精度を良好に維持できる露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、投影光学系を介して基板に露光光を照射して基板を露光する露光装置において、投影光学系は、該投影光学系の像面に最も近い第1光学素子と、第1光学素子に次いで像面に近い第2光学素子とを有し、第2光学素子は、第1光学素子に対向する第1面と、第1面とは反対側の第2面とを有し、第2光学素子の第1面側の第1空間に液体を満たす液浸機構と、第2光学素子の第2面側の第2空間に気体を満たす気体供給機構と、第1空間の液体の圧力と、第2空間の気体の圧力との圧力差を調整する調整機構とを備えた露光装置が提供される。
本発明の第1の態様によれば、調整機構が、第1空間の液体の圧力と第2空間の気体の圧力との圧力差を調整するので、液体の圧力又は気体の圧力によって第2光学素子が変形したり変動する不都合の発生を抑制できる。したがって、露光精度又は計測精度を良好に維持することができる。
本発明の第2の態様に従えば、上記態様の露光装置を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、露光精度の劣化を抑制された露光装置を使って、所望の性能を有するデバイスを提供することができる。
本発明の第3の態様に従えば、投影光学系を介して基板に露光光を照射して基板を露光する露光方法において、投影光学系は、該投影光学系の像面に最も近い第1光学素子と、第1光学素子に次いで像面に近い第2光学素子とを有し、第2光学素子は、第1光学素子に対向する第1面と、該第1面とは反対側の第2面とを有し、第2光学素子の第1面側の第1空間に満たされた液体の圧力と、第2光学素子の第2面側の第2空間に満たされる気体の圧力との圧力差を調整する露光方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、第1空間の液体の圧力と第2空間の気体の圧力との圧力差を調整することで、液体の圧力又は気体の圧力によって第2光学素子が変形したり変動する不都合の発生を抑制できる。したがって、露光精度又は計測精度を良好に維持することができる。
本発明の第4の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、露光精度又は計測精度の劣化を抑制し、所望の性能を有するデバイスを提供することができる。
本発明によれば、露光精度又は計測精度を良好に維持しつつ基板を露光することができ、所望の性能を有するデバイスを製造できる。
露光装置の一実施形態を示す概略構成図である。 露光装置の要部拡大断面図である。 液体の漏れを検出する検出器の別の例を示す図である。 第1空間の液体の圧力を検出する第1検出器の別の例を示す図である。 露光方法の一実施形態を示すフローチャート図である。 液体が圧力変動する様子を説明するための図である。 光学素子に加わる力を説明するための模式図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1…第1液浸機構、2…第2液浸機構、3…ガス置換装置(気体供給機構)、71…第1ノズル部材、72…第2ノズル部材、101…第1検出器、102…第2検出器、CONT…制御装置(調整機構)、EL…露光光、EX…露光装置、G…ガス、K1…第1空間、K2…第2空間、LC…結像特性調整装置、LQ…液体、LS1…第1光学素子、LS2…第2光学素子、MRY…記憶装置、PL…投影光学系、T3…下面(第1面)、T4…上面(第2面)、W…基板
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1は、一実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージMSTと、基板Wを保持して移動可能な基板ステージPSTと、マスクステージMSTに保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターン像を基板ステージPSTに保持されている基板Wに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を統括制御する制御装置CONTとを備えている。投影光学系PLは複数の光学素子LS1〜LS7を含んで構成されている。投影光学系PLを構成する複数の光学素子LS1〜LS7のうち、投影光学系PLの像面に最も近い第1光学素子LS1は保持部材(レンズセル)60に保持されており、第1光学素子LS1以外の複数の光学素子LS2〜LS7は鏡筒PKに保持されている。また、制御装置CONTには、露光処理に関する各種情報を記憶した記憶装置MRYが接続されている。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、投影光学系PLを構成する複数の光学素子LS1〜LS7のうち、投影光学系PLの像面に最も近い第1光学素子LS1の下面T1と基板Wとの間の空間K0に液体LQを満たす第1液浸機構1を備えている。基板Wは投影光学系PLの像面側に設けられており、第1光学素子LS1は、基板Wの表面と対向する下面T1と、その下面T1とは反対側の上面T2とを有している。基板Wの表面は、第1光学素子LS1の下面T1と対向するように配置されている。第1液浸機構1は、基板W(基板ステージPST)の上方において、第1光学素子LS1の側面を囲むように設けられた環状の第1ノズル部材71と、第1ノズル部材71に設けられた供給口12を介して第1光学素子LS1の下面T1と基板Wとの間の空間K0に液体LQを供給する第1液体供給機構10と、第1ノズル部材71に設けられた回収口22を介して空間K0の液体LQを回収する第1液体回収機構20とを備えている。第1液浸機構1の動作は制御装置CONTにより制御される。
また、露光装置EXは、第1光学素子LS1と、第1光学素子LS1に次いで投影光学系PLの像面に近い第2光学素子LS2との間の空間K1に液体LQを満たす第2液浸機構2を備えている。第2光学素子LS2は第1光学素子LS1の上方に配置されており、第2光学素子LS2は、第1光学素子LS1の上面T2と対向する下面T3と、その下面T3とは反対側の上面T4とを有している。第2液浸機構2は、第1光学素子LS1の上方において、第2光学素子LS2の側面を囲むように設けられた環状の第2ノズル部材72と、第2ノズル部材72に設けられた供給口32を介して第2光学素子LS2の下面T3と第1光学素子LS1の上面T2との間の空間K1に液体LQを供給する第2液体供給機構30と、第2ノズル部材72に設けられた回収口42を介して空間K1の液体LQを回収する第2液体回収機構40とを備えている。第2液浸機構2の動作は制御装置CONTにより制御される。
また、露光装置EXは、鏡筒PKの内側の空間K2を所定のガスGで満たすガス置換装置(気体供給機構)3を備えている。空間K2は、鏡筒PKの内壁と、第2光学素子LS2の上面T4と、光学素子LS7の下面とで囲まれた空間である。この空間内に、他の光学素子LS3〜LS6が配置されており、各光学素子の間の空間は互いに気体が流通する構成になっている。なお、第2光学素子LS2及び光学素子LS7は、鏡筒PKの外側の雰囲気に対して、気体の流通が抑制された構成になっている。ガス置換装置3は、空間K2に接続し、空間K2に対してガスGを供給する供給管3Aと、空間K2のガスGを回収する回収管3Bとを備えている。鏡筒PKの内側の空間は略密閉されており、ガス置換装置3は、空間K2を所定のガス環境に維持する。本実施形態においては、ガス置換装置3は空間K2を窒素などの不活性ガスで満たす。ガス置換装置3の動作は制御装置CONTにより制御される。
ここで、以下の説明においては、第1光学素子LS1の下面T1と基板Wの表面との間の空間K0を適宜「像面側空間K0」と称し、第1光学素子LS1の上面T2と第2光学素子LS2の下面T3との間の空間K1を適宜「第1空間K1」と称し、鏡筒PKの内側の空間であって第2光学素子LS2の上面T4側の空間K2を適宜「第2空間K2」と称する。
本実施形態においては、第1光学素子LS1と基板Wとの間の像面側空間K0と、第1光学素子LS1の上面T2と第2光学素子LS2の下面T3との間の第1空間K1と、第2光学素子LS2の上面T4側の第2空間K2とは独立した空間である。そして、像面側空間K0及び第1空間K1の一方から他方への液体LQの流入及び流出が抑制されているとともに、第1空間K1に対する第2空間K2のガスGの流入、及び第2空間K2に対する第1空間K1の液体LQの流入のそれぞれも抑制されている。
制御装置CONTは、第1液浸機構1による像面側空間K0に対する液体LQの供給動作及び回収動作、第2液浸機構2による第1空間K1に対する液体LQの供給動作及び回収動作、及びガス置換装置3による第2空間K2に対するガスGの供給動作及び回収動作のそれぞれを互いに独立して行うことができる。
また、制御装置CONTは、第2液浸機構2の供給口32を介した第1空間K1に対する液体LQの単位時間当たりの供給量、及び回収口42を介した第1空間K1の液体LQの単位時間当たりの回収量を制御することで、第2光学素子LS2の下面T3側の第1空間K1の液体LQの圧力Pを調整可能である。
また、制御装置CONTは、ガス置換装置3の供給管3Aを介した第2空間K2に対するガスGの単位時間当たりの供給量、及び回収管3Bを介した第2空間K2のガスGの単位時間当たりの回収量を制御することで、第2光学素子LS2の上面T4側の第2空間K2のガスGの圧力Pを調整可能である。
制御装置CONTは、第2液浸機構2を使って第1空間K1の液体LQの圧力Pを調整するとともに、ガス置換装置3を使って第2空間K2のガスGの圧力Pを調整することで、第1空間K1の液体LQの圧力Pと、第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPを調整可能である。
露光装置EXは、少なくともマスクMのパターン像を基板W上に転写している間、第1液浸機構1を使って、第1光学素子LS1とその像面側に配置された基板Wとの間に液体LQを満たして第1液浸領域LR1を形成するとともに、第2液浸機構2を使って、第1光学素子LS1と第2光学素子LS2との間に液体LQを満たして第2液浸領域LR2を形成する。本実施形態においては、露光装置EXは、投影光学系PLの投影領域AR1を含む基板W上の一部に、投影領域AR1よりも大きく且つ基板Wよりも小さい第1液浸領域LR1を局所的に形成する局所液浸方式を採用している。また、本実施形態においては、露光装置EXは、第1光学素子LS1の上面T2のうち露光光ELが通過する領域AR2を含む領域に液体LQの第2液浸領域LR2を形成する。露光装置EXは、投影光学系PL、第2液浸領域LR2の液体LQ、及び第1液浸領域LR1の液体LQを介して、マスクMを通過した露光光ELを基板Wに照射することによってマスクMのパターンを基板Wに投影露光する。
なお、本実施形態においては、第1液浸領域LR1は基板P上に形成されるものとして説明する場合があるが、投影光学系PLの像面側において、第1光学素子LS1と対向する位置に配置された物体上、例えば基板ステージPSTの上面などにも形成可能である。
本実施形態では、露光装置EXとしてマスクMと基板Wとを走査方向に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Wに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)を使用する場合を例にして説明する。以下の説明において、投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でマスクMと基板Wとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びX軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
照明光学系ILは、露光光ELを射出する露光用光源、露光用光源から射出された露光光ELの照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、及び露光光ELによるマスクM上の照明領域を設定する視野絞り等を有している。マスクM上の所定の照明領域は照明光学系ILにより均一な照度分布の露光光ELで照明される。露光用光源から射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においてはArFエキシマレーザ光が用いられる。
本実施形態においては、第1液体供給機構10から供給される液体LQ、及び第2液体供給機構30から供給される液体LQとして純水が用いられる。すなわち、本実施形態においては、像面側空間K0の液体LQと第1空間K1の液体LQとは同一の液体である。純水はArFエキシマレーザ光のみならず、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)も透過可能である。
マスクステージMSTは、マスクMを保持して移動可能である。マスクステージMSTは、マスクMを真空吸着(又は静電吸着)により保持する。マスクステージMSTは、制御装置CONTにより制御されるリニアモータ等を含むマスクステージ駆動装置MSTDの駆動により、マスクMを保持した状態で、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微少回転可能である。マスクステージMSTは、X軸方向に指定された走査速度で移動可能となっており、マスクMの全面が少なくとも投影光学系PLの光軸AXを横切ることができるだけのX軸方向の移動ストロークを有している。
マスクステージMST上には移動鏡51が設けられている。また、移動鏡51に対向する位置にはレーザ干渉計52が設けられている。マスクステージMST上のマスクMの2次元方向の位置、及びθZ方向の回転角(場合によってはθX、θY方向の回転角も含む)はレーザ干渉計52によりリアルタイムで計測される。レーザ干渉計52の計測結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計52の計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置MSTDを駆動し、マスクステージMSTに保持されているマスクMの位置制御を行う。
投影光学系PLは、マスクMのパターンを所定の投影倍率βで基板Wに投影露光するものであって、複数の光学素子LS1〜LS7で構成されている。第1光学素子LS1を保持する保持部材(レンズセル)60は、第2液浸機構2の第2ノズル部材72に接続されている。第2ノズル部材72は鏡筒PKの下端部に接続されており、本実施形態においては、第2ノズル部材72と鏡筒PKとはほぼ一体的となっている。換言すれば、第2ノズル部材72は鏡筒PKの一部を構成している。なお、第2ノズル部材72を鏡筒PKとは独立した部材とし、第2ノズル部材72を、鏡筒PKとは別の所定の支持機構で支持するようにしてもよい。また、鏡筒PKは複数の分割鏡筒(サブバレル)を組み合わせた構成であってもよい。本実施形態において、投影光学系PLは、投影倍率βが例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。
上述のように、鏡筒PKの内側の空間のうち、第2光学素子LS2の上面T4側の第2空間K2は、ガス置換装置3によって窒素などの不活性ガスで満たされる。なお、第2空間K2は、ヘリウム、アルゴン、ドライエアなどで満たされてもよい。露光光ELとして真空紫外光を用いる場合、露光光ELの通過する空間である光路空間内に酸素分子、水分子、二酸化炭素分子、有機物などといった、かかる波長域の光に対し強い吸収特性を備える物質である吸光物質が存在していると、露光光ELは吸光物質によって吸収され十分な光強度で基板W上に到達できない。そこで、露光光ELの通過する鏡筒PKの内側の第2空間K2を略密閉にして外部からの吸光物質の流入を遮断するとともに、その第2空間K2を不活性ガスで満たすことにより、露光光ELを十分な光強度で基板Wに到達させることができる。
また、投影光学系PLには、例えば特開昭60−78454号公報や特開平11−195602号公報に開示されているような結像特性調整装置LCが設けられている。結像特性調整装置LCは、投影光学系PLを構成する複数の光学素子LS1〜LS7のうち特定の光学素子を駆動することで、投影光学系PLの像面位置などの結像特性を調整可能である。
基板ステージPSTは、基板Wを保持する基板ホルダPHを移動可能である。基板ホルダPHは、例えば真空吸着等により基板Wを保持する。基板ステージPST上には凹部55が設けられており、基板Wを保持するための基板ホルダPHは凹部55に配置されている。そして、基板ステージPSTのうち凹部55以外の上面56は、基板ホルダPHに保持された基板Wの表面とほぼ同じ高さ(同一面)になるような平坦面(平坦部)となっている。基板ステージPSTは、制御装置CONTにより制御されるリニアモータ等を含む基板ステージ駆動装置PSTDの駆動により、基板Wを基板ホルダPHを介して保持した状態で、ベースBP上において、XY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。更に基板ステージPSTは、Z軸方向、θX方向、及びθY方向にも移動可能である。
基板ステージPSTの側面には移動鏡53が設けられている。また、移動鏡53に対向する位置にはレーザ干渉計54が設けられている。基板ステージPST上の基板Wの2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計54によりリアルタイムで計測される。また、不図示ではあるが、露光装置EXは、基板ステージPSTに支持されている基板Wの表面の位置情報を検出するフォーカス・レベリング検出系を備えている。フォーカス・レベリング検出系としては、基板Wの表面に斜め方向より検出光を照射する斜入射方式、あるいは静電容量型センサを用いた方式等を採用することができる。フォーカス・レベリング検出系は、液体LQを介して、あるいは液体LQを介さずに、基板W表面のZ軸方向の位置情報、及び基板WのθX及びθY方向の傾斜情報を検出する。
レーザ干渉計54の計測結果は制御装置CONTに出力される。フォーカス・レベリング検出系の検出結果も制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、フォーカス・レベリング検出系の検出結果に基づいて、基板ステージ駆動装置PSTDを駆動し、基板Wのフォーカス位置及び傾斜角を制御して基板Wの表面をオートフォーカス方式、及びオートレベリング方式で投影光学系PLの像面に合わせ込むとともに、レーザ干渉計54の計測結果に基づいて、基板WのX軸方向及びY軸方向における位置制御を行う。
次に、第1液浸機構1及び第2液浸機構2について説明する。第1液浸機構1の第1液体供給機構10は、液体LQを投影光学系PLの第1光学素子LS1と基板Wとの間の像面側空間K0に供給するためのものであって、液体LQを送出可能な第1液体供給部11と、第1液体供給部11にその一端部を接続する第1供給管13とを備えている。第1供給管13の他端部は第1ノズル部材71に接続されている。第1液体供給部11は、液体LQを収容するタンク、加圧ポンプ、供給する液体LQの温度を調整する温調装置、及び液体LQ中の異物(気泡を含む)を除去するフィルタユニット等を備えている。第1液体供給部11の動作は制御装置CONTにより制御される。なお、タンク、加圧ポンプ、温調装置、フィルタユニット等の全てを露光装置EXの第1液体供給機構10が備えている必要は無く、それらの少なくとも一部を露光装置EXが設置される工場などの設備で代替してもよい。
第1液浸機構1の第1液体回収機構20は、第1光学素子LS1の下面T1側の液体LQを回収するためのものであって、液体LQを回収可能な第1液体回収部21と、第1液体回収部21にその一端部を接続する第1回収管23とを備えている。第1回収管23の他端部は第1ノズル部材71に接続されている。第1液体回収部21は例えば真空ポンプ等の真空系(吸引装置)、回収された液体LQと気体とを分離する気液分離器、及び回収した液体LQを収容するタンク等を備えている。第1液体回収部21の動作は制御装置CONTにより制御される。なお、真空系、気液分離器、タンク等の全てを露光装置EXの第1液体回収機構20が備えている必要は無く、それらの少なくとも一部を露光装置EXが設置される工場などの設備で代替してもよい。
第2液浸機構2の第2液体供給機構30は、液体LQを投影光学系PLの第2光学素子LS2と第1光学素子LS1との間の第1空間K1に供給するためのものであって、液体LQを送出可能な第2液体供給部31と、第2液体供給部31にその一端部を接続する第2供給管33とを備えている。第2供給管33の他端部は、第2ノズル部材72に接続されている。第2液体供給部31は、液体LQを収容するタンク、加圧ポンプ、供給する液体LQの温度を調整する温調装置、及び液体LQ中の異物(気泡を含む)を除去するフィルタユニット等を備えている。第2液体供給部31の動作は制御装置CONTにより制御される。なお、タンク、加圧ポンプ、温調装置、フィルタユニット等の全てを露光装置EXの第2液体供給機構30が備えている必要は無く、それらの少なくとも一部を露光装置EXが設置される工場などの設備で代替してもよい。
第2液浸機構2の第2液体回収機構40は、投影光学系PLの第2光学素子LS2と第1光学素子LS1との間の第1空間K1の液体LQを回収するためのものであって、液体LQを回収可能な第2液体回収部41と、第2液体回収部41にその一端部を接続する第2回収管43とを備えている。第2回収管43の他端部は第2ノズル部材72に接続されている。第2液体回収部41は例えば真空ポンプ等の真空系(吸引装置)、回収された液体LQと気体とを分離する気液分離器、及び回収した液体LQを収容するタンク等を備えている。第2液体回収部41の動作は制御装置CONTにより制御される。なお、真空系、気液分離器、タンク等の全てを露光装置EXの第2液体回収機構40が備えている必要は無く、それらの少なくとも一部を露光装置EXが設置される工場などの設備で代替してもよい。
図2は、第1、第2光学素子LS1、LS2近傍を示す側断面図である。第1光学素子LS1は、露光光ELを透過可能な無屈折力の平行平面板であって、下面T1と上面T2とは平行である。なお、投影光学系PLは第1光学素子LS1を含めて収差などの結像特性が所定の許容範囲内に収められている。上面T2の外径は下面T1の外径よりも大きく、第1光学素子LS1はフランジ部F1を有している。そして、第1光学素子LS1のフランジ部F1が保持部材(レンズセル)60に保持されている。保持部材60に保持された第1光学素子LS1の下面T1及び上面T2はXY平面とほぼ平行となっている。基板ステージPSTに支持された基板Wの表面とXY平面とはほぼ平行であるため、下面T1及び上面T2は基板ステージPSTに支持された基板Wの表面とほぼ平行となっている。
第1光学素子LS1を保持した保持部材60は第2ノズル部材72に接続されている。
保持部材60と第2ノズル部材72とは複数のボルト61によって互いに接続されている。また、ボルト61による接続を解除することにより、第1光学素子LS1は、保持部材60による保持を解除される。すなわち、第1光学素子LS1は容易に脱着可能(交換可能)に設けられている。第1光学素子LS1の下面T1側の液体LQは基板Wと接触するため、その液体LQに接触する第1光学素子LS1が汚染する可能性が高くなるが、第1光学素子LS1は容易に交換可能であるため、汚染された第1光学素子LS1のみを新たなもの(清浄なもの)と交換すればよく、清浄な第1光学素子LS1を備えた投影光学系PL及び液体LQを介した露光及び計測を良好に行うことができる。
また、第2ノズル部材72の下面72Kと保持部材60の上面60Jとの間には、スペーサ部材62が配置されている。第2ノズル部材72の下面72Kは、第1光学素子LS1の上面T2のうち露光光ELが通過する領域とは異なる領域に対向している。スペーサ部材62は、ボルト61に対応するワッシャ部材によって構成されており、第2ノズル部材72(鏡筒PK)と保持部材60との位置関係、ひいては鏡筒PKに保持された第2光学素子LS2と保持部材60に保持される第1光学素子LS1との位置関係を調整する調整機構としての機能を有している。ここで、第2光学素子LS2と第1光学素子LS1との位置関係とは、第2光学素子LS2の下面T3と第1光学素子LS1の上面T2との相対距離あるいは相対傾斜を含む。スペーサ部材62は、保持部材60の上面60Jに接触するように支持されており、所定角度間隔で配置される。位置関係の調整は、使用するスペーサ部材62の厚みを適宜変更したり、スペーサ部材62の積層数を適宜変更することで、調整可能である。そして、第2ノズル部材72の下面72Kと保持部材60の上面60Jとの間にスペーサ部材62が配置された状態で、第2ノズル部材72と保持部材60とが、ボルト61によって固定されている。
第2光学素子LS2は、屈折力(レンズ作用)を有する光学素子であって、第2光学素子LS2の下面T3は平面状であり、上面T4は物体面側(マスクM側)に向かって凸状に形成され、正の屈折力を有している。上面T4の外径は下面T3の外径よりも大きく、第2光学素子LS2はフランジ面F2を有している。そして、第2光学素子LS2のフランジ面F2のエッジ部が、鏡筒PKの下端部に設けられた支持部58に支持されている。第2光学素子LS2(及び光学素子LS3〜LS7)は鏡筒PKに保持された構成となっている。
支持部58に支持された第2光学素子LS2の下面T3と、保持部材60に保持された第1光学素子LS1の上面T2とは、ほぼ平行となっている。また、上述したように、第2光学素子LS2の上面T4は正の屈折力を有しているため、上面T4に入射する光(露光光EL)の反射損失が低減されており、ひいては大きい像側開口数が確保されている。また、屈折力(レンズ作用)を有する第2光学素子LS2は、良好に位置決めされた状態で鏡筒PKの支持部58に支持されている。また、本実施形態においては、第1光学素子LS1と対向する第2光学素子LS2の下面T3の外径は、第1光学素子LS1の上面T2の外径よりも小さく形成されている。
照明光学系ILより射出された露光光ELは、複数の光学素子LS7〜LS3のそれぞれを通過した後、第2光学素子LS2の上面T4の所定領域を通過し、下面T3の所定領域を通過した後、第1空間K1の液体LQに入射する。第1空間K1の液体LQを通過した露光光ELは、第1光学素子LS1の上面T2の所定領域を通過した後、下面T1の所定領域を通過し、像面側空間K0の液体LQに入射した後、基板W上に到達する。
第1ノズル部材71は、第1液浸機構1の一部を構成するものであって、第1光学素子LS1の側面71Tを囲むように設けられた環状部材である。第1ノズル部材71は、例えば、チタン、ステンレス鋼(例えばSUS316)、ジュラルミン、及びこれらを含む合金(例えばチタン合金)、石英、ガラスセラミック(例えば、Zerodur(登録商標))、Si(シリコン)結晶、アモルファス材質等によって形成可能である。第1ノズル部材71は、投影光学系PLの像面側先端部の近傍に配置されており、第1光学素子LS1のフランジ部F1と基板W(基板ステージPST)との間において、投影光学系PLの第1光学素子LS1の周りを囲むように設けられている。保持部材60に保持された第1光学素子LS1の下面T1と、第1ノズル部材71の下面71Aとはほぼ同一面となっている。
そして、第1ノズル部材71の内側面71Tと第1光学素子LS1の側面LT1との間には所定の隙間(ギャップ)G1が設けられている。ギャップG1によって、投影光学系PL(第1光学素子LS1)と第1ノズル部材71とが振動的に分離されている。これにより、第1ノズル部材71で発生した振動が、投影光学系PL側に直接的に伝達することが防止されている。なお、第1ノズル部材71の内側面71Tは液体LQに対して撥液性(撥水性)を備え、第1光学素子LS1の側面LT1と第1ノズル部材71の内側面71Tとの間のギャップG1への液体LQの浸入が抑制されている。
第1ノズル部材71の下面71Aには、液体LQを供給する液体供給口12、及び液体LQを回収する液体回収口22が形成されている。以下の説明においては、第1液浸機構1の液体供給口12を第1供給口12と、第1液浸機構1の液体回収口22を第1回収口22と適宜称する。
第1供給口12は、基板ステージPSTに支持された基板Wの上方において、その基板W表面と対向するように設けられている。第1供給口12と基板W表面とは所定距離だけ離れている。第1供給口12は、露光光ELが照射される投影光学系PLの投影領域AR1を囲むように配置されている。本実施形態においては、第1供給口12は、投影領域AR1を囲むように、第1ノズル部材71の下面71Aにおいて複数形成されている。
第1回収口22は、基板ステージPSTに支持された基板Wの上方において、その基板W表面と対向するように設けられている。第1回収口22と基板W表面とは所定距離だけ離れている。第1回収口22は、投影光学系PLの投影領域AR1に対して第1供給口12の外側に設けられており、第1供給口12、及び露光光ELが照射される投影領域AR1を囲むように、環状のスリット状に形成されている。
第1回収口22には、その第1回収口22を覆うように複数の孔を有する多孔部材22Pが配置されている。多孔部材22Pは複数の孔を有したメッシュ部材により構成されている。多孔部材22Pは、石英、チタン、ステンレス鋼(例えばSUS316)及びセラミックス、あるいは親水性を有する材質などからなる多孔部材の基材となる板部材に孔あけ加工を施すことで形成可能である。また、多孔部材22Pに、液体LQへの不純物の溶出を抑えるための表面処理、あるいは親液性を高めるための表面処理を施してもよい。そのような表面処理としては、多孔部材22Pに酸化クロムを付着する処理が挙げられ、例えば株式会社神鋼環境ソリューションの「GOLDEP」処理あるいは「GOLDEP WHITE」処理が挙げられる。このような表面処理を施すことにより、多孔部材22Pから液体LQに不純物が溶出する等の不都合を防止できる。また、第1、第2ノズル部材71、72に上述した表面処理を施してもよい。
第1ノズル部材71の内部には、複数の第1供給口12のそれぞれと供給管13とを接続する内部流路である第1供給流路14が設けられている。第1ノズル部材71に形成された第1供給流路14は、複数の第1供給口12のそれぞれに接続可能なように途中から分岐している。また、第1ノズル部材71の内部には、環状の第1回収口22と回収管23とを接続する内部流路である第1回収流路24が設けられている。第1回収流路24は、環状の第1回収口22に対応するように環状に形成され、その回収口22に接続した環状流路と、その環状流路の一部と回収管23とを接続するマニホールド流路とを備えている。
制御装置CONTは、液体LQの液浸領域LR1を形成する際、第1液浸機構1の第1液体供給機構10及び第1液体回収機構20を使って基板W上に対する液体LQの供給及び回収を行う。基板W上に液体LQを供給するときには、制御装置CONTは、第1液体供給部11より液体LQを送出し、第1供給管13、及び第1ノズル部材71の第1供給流路14を介して、基板Wの上方に設けられている第1供給口12より基板W上に液体LQを供給する。基板W上の液体LQを回収するときには、制御装置CONTは第1液体回収部21を駆動する。第1液体回収部21が駆動することにより、基板W上の液体LQは、基板Wの上方に設けられた第1回収口22を介して第1ノズル部材71の第1回収流路24に流入し、第1回収管23を介して第1液体回収部21に回収される。液体LQは、第1ノズル部材71の下面71A及び投影光学系PLの光学素子LS1の下面T1と基板Wの表面との間の像面側空間K0に満たされて、第1液浸領域LR1を形成する。
第2ノズル部材72は、第2液浸機構2の一部を構成するものであって、第2光学素子LS2のフランジ面F2と第1光学素子LS1との間において、第2光学素子LS2の側面72Tを囲むように設けられた環状部材である。第2光学素子LS2のフランジ面F2は、第2ノズル部材72の上面72Jと対向している。第2ノズル部材72も上述した第1ノズル部材と同様の材質によって形成可能である。第2ノズル部材72は鏡筒PKの下端部に接続されており、鏡筒PKに支持された構成となっている。上述したように、第2ノズル部材72と鏡筒PKとはほぼ一体的となっており、第2ノズル部材72は鏡筒PKの一部を構成している。そして、第2ノズル部材72の内側面72Tと第2光学素子LS2の側面LT2との間には所定の隙間(ギャップ)G2が設けられている。
第2ノズル部材72には、液体LQを供給する液体供給口32、及び液体LQを回収する液体回収口42が形成されている。以下の説明においては、第2液浸機構2の第2ノズル部材72に設けられた液体供給口32を第2供給口32と、第2液浸機構2の液体回収口42を第2回収口42と適宜称する。
第2供給口32は、第2ノズル部材72の内側面72Tにおいて、第1空間K1に対向する位置に設けられている。第2回収口42は、第2ノズル部材72のうち、第2光学素子LS2の側面LT2と対向する内側面72Tに設けられている。第2回収口42は、第2光学素子LS2の下面T3よりも高い位置に設けられている。なお本実施形態では、第2回収口42は横を向いているが、例えば斜め下方や上方を向いていてもよい。
また、第2ノズル部材72の内部には、第2供給口32と供給管33とを接続する内部流路である第2供給流路34が設けられている。また、第2ノズル部材72の内部には、第2回収口42と回収管43とを接続する内部流路である第2回収流路44が設けられている。
第2ノズル部材72に形成された第2回収流路44の一部には、第2回収口42よりも上方に屈曲する屈曲部44Rが設けられている。また、第2回収流路44と第2回収管43との接続部は屈曲部44Rよりも下方に設けられている。すなわち、第2回収口42から回収された液体LQは、ほぼ水平方向に流れた後、上方に向かって流れ、その後下方に向かって流れた後、第2回収管43に流入する。そして、屈曲部44Rの上部には、第2回収流路44の内部と外部とを流通する孔44Kが設けられている。孔44Kによって、第2回収流路44は大気開放されている。大気開放用の孔44Kを設けたことにより、第2液体回収部41によって第1空間K1を吸引した場合であっても、第1空間K1(鏡筒PK内部の空間)が負圧になることを防止することができる。すなわち、第2液体回収部41の吸引動作によって、第1空間K1及びその第1空間K1に接続する第2回収流路44の圧力が低下すると、孔44Kを介して第2回収流路44に気体が流入する。したがって、第1空間K1やその第1空間K1に接続する第2回収流路44が負圧になることを防止することができる。このように、第2回収口42及び第2回収流路44と第2回収管43との接続部よりも高い位置に、孔44Kを有する屈曲部44Rを設けてオーバーフロー構造とすることによって、第1空間K1が負圧になることを防止することができる。
本実施形態において、第2供給口32は第1空間K1の+X側に設けられており、第2回収口42は第1空間K1の−X側に設けられている。第2供給口32は所定幅を有するスリット状であり、第2回収口42は第2供給口32よりも大きく形成されている。第2回収口42を第2供給口32よりも大きく形成することで、液体回収を円滑に行うことができる。なお、第2回収口42に、第1回収口22同様、多孔部材を配置してもよい。
なお、第2供給口32、第2回収口42の数及び配置、第2供給流路34、第2回収流路44の数及び配置などは任意に設定可能である。例えば、第2供給口32を第2ノズル部材72の複数の所定位置のそれぞれに形成してもよい。同様に、第2回収口42を第2ノズル部材72の複数の所定位置のそれぞれに形成してもよい。
制御装置CONTは、液体LQの第2液浸領域LR2を形成する際、第2液浸機構2の第2液体供給機構30及び第2液体回収機構40を使って第1空間K1に対する液体LQの供給及び回収を行う。第1空間K1に液体LQを供給するときには、制御装置CONTは、第2液体供給部31より液体LQを送出し、第2供給管33、及び第2ノズル部材72の第2供給流路34を介して、第2供給口32より第1空間K1に液体LQを供給する。第1空間K1の液体LQを回収するときには、制御装置CONTは第2液体回収部41を駆動する。第2液体回収部41が駆動することにより、第1空間K1の液体LQは、第2光学素子LS2の下面T3よりも高い位置に設けられた第2回収口42を介して第2ノズル部材72の第2回収流路44に流入し、第2回収管43を介して第2液体回収部41に回収される。液体LQは、第2光学素子LS2の下面T3と第1光学素子LS1の上面T2との間の第1空間K1に満たされて、第2液浸領域LR2を形成する。
第1光学素子LS1の上面T2と第2ノズル部材72の下面72Kとの間にはシール部材64が設けられている。更に、保持部材60の上面60Jと第2ノズル部材72の下面72Kとの間にもシール部材63が設けられている。シール部材63、64は、第1空間K1とその外側の空間との間の液体LQの流通を抑制するものであって、特に、第1空間K1に満たされた液体LQが外側の空間へ流出することを抑制している。シール部材63、64は、主に、第1空間K1に満たされた液体LQが鏡筒PKの外側の第3空間K3に流出することを抑制する。なお、シール部材64は、保持部材60の上面60Jと第2ノズル部材72の下面72Kとの間に設けても良い。
シール部材63、64は、液体LQの流通を抑制できるものであればよく、Oリング、Vリング、Cリング、撥水性を有するリング状のシート部材などによって構成可能である。本実施形態においては、シール部材64はVリングであり、シール部材63はOリングである。なお、シール部材64は無くてもよい。
また、第2ノズル部材72の内側面72Tと第2光学素子LS2の側面LT2との間のギャップG2にも、シール部材76Aが設けられており、第2ノズル部材72の上面72Jと、その上面72Jと対向する第2光学素子LS2のフランジ面F2との間にもシール部材76B、76Cが設けられている。シール部材76Bとシール部材76Cとは、第2光学素子LS2の光軸を中心とした同心円状に配置されている。これらシール部材76(76A、76B、76C)も、第1空間K1とその外側の空間との間の液体LQの流通を抑制するものであって、第1空間K1に満たされた液体LQが外側の空間へ流出することを抑制している。シール部材76は、主に、第1空間K1に満たされた液体LQが、第2光学素子LS2の上面T4側の第2空間(鏡筒PKの内側の空間)K2に流出することを抑制するとともに、鏡筒PKの外側の第3空間K3に流出することを抑制する。なお、第2空間K2に満たされた第2液体LQ2が第3空間K3に流出する恐れがない場合には、これらシール部材76を省略することができる。
なお、第2ノズル部材72の内側面72Tと第2光学素子LS2の側面LT2との間に設けるシール部材76Aは、複数設けることが好ましい。また、第2ノズル部材72の上面72Jと、その上面72Jと対向する第2光学素子LS2のフランジ面F2との間に設けるシール部材76Bも、複数設けることが好ましい。こうすることにより、第1空間K1に満たされた液体LQが流出することをより確実に抑制することができる。なお、シール部材76Aを複数設けた場合には、シール部材76Bを省略してもよい。また、シール部材76Bを複数設けた場合には、シール部材76Aを省略してもよい。
また、第2ノズル部材72に形成された凹部75には、第1空間K1から液体LQが流出したか否かを検出する検出器74が設けられている。検出器74は光ファイバによって構成されており、図2に示すように、第2ノズル部材72に形成された凹部75に配置されている。光ファイバ74は、光を伝搬するコア部を有しており、その周囲にはクラッド部が設けられていない光ファイバ(クラッドレスファイバ)である。光ファイバ74のコア部は、その周囲の気体(本実施形態では空気)より高い屈折率を有し、且つ液体(本実施形態では純水)LQより低い屈折率を有している。そのため、光ファイバ74の周囲が空気で満たされている場合、光は空気より高い屈折率を有するコア部に閉じ込められて伝搬される。つまり、光ファイバ74の入射端部から入射した光はその光量を大きく減衰せずに射出端部より射出する。ところが、液体(純水)LQが光ファイバ74の表面に付着した場合、その液体LQと光ファイバ74との界面で全反射が生じないため、光は光ファイバ74の液体付着部分から外部に漏洩する。したがって、光ファイバ74の入射端部から入射した光は射出端部より射出する際の光量を減衰させる。そこで、露光装置EXの所定位置にこの光ファイバ74を設置しておき、この光ファイバ74の射出端部の光量を計測することで、制御装置CONTは、光ファイバ74に液体LQが付着したかどうか、つまり液体LQが流出したかどうかを検出することができる。なお、空気の屈折率は1程度であり、水の屈折率は1.4〜1.6程度であるため、コア部は例えば1.2程度の屈折率を有する材料により構成されていることが好ましい。
なお、ここでは、検出器74は凹部75の内側に配置されているが、図3に示すように、例えば凹部75の一部に穴部(サンプリングポート)300を設け、そのサンプリングポート300に流路304を介して接続する、凹部75とは別の空間(計測空間)301に検出器74を配置し、サンプリングポート300及び流路304を介して計測空間301に流入した液体LQを、計測空間301に配置されている検出器74で検出するようにしてもよい。ここで、計測空間301は、第2ノズル部材72と、第2ノズル部材72に接続された第1部材302の凹部303とで形成された空間である。また、凹部75のサンプリングポート300と計測空間301とを接続する流路304は、第2ノズル部材72の内部に第2供給流路34及び第2回収流路44とは別に形成されている。
第1光学素子LS1を保持する保持部材60の所定位置には、第1空間K1の液体LQを排出するための貫通孔65が設けられている。また、貫通孔65には、その貫通孔65を塞ぐ蓋66が配置されている。貫通孔65は、保持部材60の上面60Jと下面60Kとを貫通するものである。ここで、保持部材60の上面60Jは、保持した第1光学素子LS1の上面T2よりも低い位置に設けられている。したがって、貫通孔65の上端部は、第1光学素子LS1の上面T2よりも低い位置に設けられている。メンテナンス時などにおいて蓋66を外すことにより、第1空間K1の液体LQを外部に円滑に排出できる。
また、露光装置EXは、第1空間K1の液体LQの圧力Pを検出可能な第1検出器101を備えている。また、露光装置EXは、第2空間K2のガスGの圧力Pを検出可能な第2検出器102を備えている。更に、露光装置EXは、像面側空間K0の液体LQの圧力Pを検出可能な検出器100を備えている。本実施形態においては、第1検出器101は、第2ノズル部材72のうち、液体LQと接触可能な位置に設けられており、具体的には、図2に示すように、第2回収口42近傍に設けられている。また、第2検出器102は、鏡筒PKの内壁面の所定の位置に設けられている。また、検出器100は、第1ノズル部材71の下面71Aのうち、像面側空間K0の液体LQと接触する所定の位置に設けられている。なお、検出器100〜102のそれぞれは、圧力を検出可能であれば任意の位置に設けることができる。例えば、第1検出器101を、第2光学素子LS2の下面T3のうち、露光光ELの光路を妨げない所定の位置に設けるようにしてもよい。
なおここでは、第1空間K1の液体LQの圧力Pを検出するために、第1空間K1の液体LQと接触可能な位置に第1検出器101を設けているが、図4に示すように、例えば第2ノズル部材72の屈曲部44Rの孔44Kに、第2回収流路44に満たされた液体LQの表面(水面)に対して検出光を照射し、液体LQの表面の位置を光学的に検出可能な光検出器400を設けておき、液体LQの表面の位置に基づいて、第1空間K1の液体LQの圧力Pを求めるようにしてもよい。この場合、第1空間K1の液体LQの圧力Pと、計測位置(屈曲部44R)における液体LQの表面の位置との関係を予め求めておけば、その関係と光検出器400の検出結果とに基づいて、第1空間K1の液体LQの圧力Pを求めることができる。
次に、上述した構成を有する露光装置EXを用いてマスクMのパターン像を基板Wに露光する方法について、図5のフローチャート図を参照しながら説明する。
処理の開始が指令されると(ステップS1)、制御装置CONTは、所定時間Th内における第1空間K1の液体LQの圧力Pの変動量が、予め定められた所定範囲Ph内におさまるように、第1空間K1の液体LQの目標圧力Pを設定する(ステップS2)。
図6は、第1空間K1における液体LQの目標圧力Pと、第1空間K1における液体LQの圧力Pの変動量との関係を示す図である。第2液浸機構2の第2液体供給機構30から第1空間K1に対して液体LQを供給する場合、第2液体供給部31の脈動や供給管33の形状(エルボー部分等)などに起因して、目標圧力Pに対して第1空間K1での液体LQの圧力Pが変動する場合がある。図6に示すように、目標圧力PをPr2(例えば300Pa程度)とした場合の第1空間K1における液体LQの圧力Pの変動量は、目標圧力PをPr2よりも小さいPr1(例えば100Pa程度)とした場合の圧力Pの変動量に比べて小さくなる。すなわち、目標圧力Pを高く設定したほうが、第1空間K1における液体LQの圧力Pの変動量を小さく抑えることができる。換言すれば、第2液浸機構2によって第1空間K1に満たされる液体LQの目標圧力Pを高く設定したほうが、第1空間K1における液体LQの圧力Pの制御性を向上することができる。図6に示す例では、目標圧力P=Pr1に設定した場合には、圧力Pを制御するときの良好な制御性を得ることができず、第1空間K1における液体LQの圧力Pの変動量を予め定められた所定範囲(許容範囲)Ph内におさめることはできないが、目標圧力P=Pr2に設定した場合には、第1空間K1における液体LQの圧力Pの変動量を予め定められた所定範囲(許容範囲)Ph内におさめることができる。
そこで、制御装置CONTは、基板Wの露光を行う前に、目標圧力Pを変化させつつ第2液体供給機構30から第1空間K1に対して液体LQを供給し、そのときの第1空間K1における液体LQの圧力(圧力変動)を第1検出器101を使って検出する。そして、制御装置CONTは、第1検出器101の検出結果に基づいて、所定時間Th内における第1空間K1の液体LQの圧力Pの変動量が予め定められた許容範囲Ph以内におさまるように、第1空間K1の液体LQの目標圧力Pを決定する。本実施形態では、許容範囲Phとして所定時間(例えば2分間)Thにおける第1空間K1の圧力Pの変動量が目標圧力Pに対して±20〜30Pa以内となるように、第1空間K1における液体LQの目標圧力Pが決定される。本実施形態においては、第1空間K1における液体LQの目標圧力Pは、300Pa程度に設定される。
第1空間K1の液体LQの圧力(目標圧力)を設定した後、制御装置CONTは、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔP(=P−P)が、予め定められた許容値以下となるように、第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整する(ステップS3)。
図7の模式図に示すように、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPに応じて、第2光学素子LS2が変形又は変動し、その変形又は変動によって投影光学系PLの結像特性が変化する可能性がある。具体的には、圧力差ΔPが大きくなると、その圧力差ΔPに応じて第2光学素子LS2が変形又は変動し、投影光学系PLを介して基板W上にパターンを転写したときのパターン転写精度が劣化する可能性がある。すなわち、圧力差ΔPが許容値よりも大きくなると、その圧力差ΔPに応じて、所望のパターン転写精度が得られない程度まで第2光学素子LS2が変形又は変動する可能性がある。そこで、制御装置CONTは、所望の結像特性(パターン転写精度)が得られるように、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整して、圧力差ΔPを許容値以下にする。
ここで、圧力差ΔPの許容値とは、所望の結像特性(パターン転写精度)を得るために実験又はシミュレーションによって予め求められた値であって、この圧力差ΔPを許容値以下にすることで、第2光学素子LS2の変形量又は変動量を抑え、所望のパターン転写精度を得ることができる。
記憶装置MRYには、圧力差ΔPと投影光学系PLの結像特性との関係が予め記憶されている。圧力差ΔPと投影光学系PLの結像特性との関係は、実験又はシミュレーションによって予め求められている。制御装置CONTは、記憶装置MRYの記憶情報を参照し、所望の結像特性(パターン転写精度)が得られるように、第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整する。上述のように、圧力差ΔPに起因して第2光学素子LS2が変形又は変動して投影光学系PLの結像特性が変化するので、記憶装置MRYに記憶されている記憶情報には、圧力差ΔPに応じた第2光学素子LS2の変形量情報又は変動量情報が含まれている。
第2空間K2のガスGの圧力Pを調整するときには、制御装置CONTは、第1、第2検出器101、102を使って、第1空間K1の液体LQの圧力P、及び第2空間K2のガスGの圧力Pを検出する。そして、制御装置CONTは、その第1、第2検出器101、102の検出結果に基づいて、圧力差ΔPが許容値以下となるように、ガス置換装置3を使って、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整する。
ここで、上記関係(許容値)を求めるための手順の一例について説明する。まず、制御装置CONTは、第2液浸機構2を使って第1空間K1に液体LQを満たすとともに、第1液浸機構1を使って像面側空間K0に液体LQを満たす。そして、制御装置CONTは、第2液浸機構2によって第1空間K1の液体LQの圧力Pを所定値に設定するとともに、ガス置換装置3を使って第2空間K2のガスGの圧力Pを変化させつつ、テストパターンを投影光学系PL及び液体LQを介してテスト基板に露光する。テスト露光中における第1空間K1の液体LQの圧力P、及び第2空間K2のガスGの圧力Pのそれぞれは、第1、第2検出器101、102によって検出(モニタ)される。第1、第2検出器101、102の検出結果は制御装置CONTに出力される。したがって、制御装置CONTは、第1検出器101及び第2検出器102の検出結果に基づいて、テスト露光中における、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPを求めることができる。次に、テスト基板上に形成されたテストパターンがSEM等のパターン形状計測装置によって計測される。パターン形状計測装置の計測結果は制御装置CONTに送信される。制御装置CONTは、パターン形状計測装置の計測結果に基づいて、投影光学系PLの結像特性を求めることができる。制御装置CONTは、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPと、その圧力差ΔPの条件の下でテスト露光して得られたテスト基板上のパターン形状(パターン転写精度)との関係を導出することができる。これにより、制御装置CONTは、圧力差ΔPと投影光学系PLの結像特性(パターン転写精度)との関係を求めることができる。そして、制御装置CONTは、投影光学系PLの結像特性(パターン転写精度)が所望状態となるような第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差Δを求める。制御装置CONTは、圧力差ΔPと投影光学系PLの結像特性との関係をマップデータとして記憶装置MRYに記憶する。
なお、圧力差ΔPと投影光学系PLの結像特性(パターン転写精度)との関係をシミュレーションによって求めてもよい。例えば記憶装置MRYに記憶する記憶情報として、圧力差ΔPに応じた第2光学素子LS2の変形量情報又は変動量情報をシミュレーションによって求めることができる。圧力差ΔPに応じた第2光学素子LS2の変形量は、第2光学素子LS2の材質や物性(硬度やヤング率等を含む)、あるいは形状に応じて変動する。また、第2光学素子LS2の変動量も、第2光学素子LS2の保持機構(鏡筒PKの保持機構)に応じて変動する。制御装置CONTは、実験あるいはシミュレーションによって、圧力差ΔPに応じた第2光学素子LS2の変形量又は変動量を求めることができ、その情報を記憶装置MRYに記憶しておくことができる。そして、デバイス製造用のために基板Wを露光するときには、前記記憶情報に基づいて、所望の結像特性が得られるように、第2光学素子LS2の変形量又は変動量を許容範囲内におさめるように、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPを許容値以下にする。
第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPの最適化を行った後、制御装置CONTは、デバイスを製造するための基板Wに対する液浸露光処理を行うための準備を行う。すなわち、ロード位置においてデバイス製造用の基板Wが基板ステージPSTにロードされた後、制御装置CONTは、基板Wを保持した基板ステージPSTを投影光学系PLの下、すなわち露光位置に移動する。そして、基板ステージPSTと投影光学系PLの第1光学素子LS1とを対向させた状態で、制御装置CONTは、第1液浸機構1及び第2液浸機構2を使って、像面側空間K0、第1空間K1のそれぞれに液体LQを満たす。この状態においては、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPが最適化されている。
第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPを最適化した後、制御装置CONTは、露光処理に関する計測処理を行う。ここで、基板ステージPST上の所定位置には、例えば特開平4−65603号公報に開示されているような基板アライメント系、及び特開平7−176468号公報に開示されているようなマスクアライメント系によって計測される基準マークを備えた基準部材(計測部材)が設けられている。更に、基板ステージPST上の所定位置には、光計測部として例えば特開昭57−117238号公報に開示されているような照度ムラセンサ、例えば特開2002−14005号公報に開示されているような空間像計測センサ、及び例えば特開平11−16816号公報に開示されているような照射量センサ(照度センサ)などが設けられている。制御装置CONTは、基板Wの露光処理を行う前に、基準部材上のマーク計測や、光計測部を使った各種計測動作を行い、その計測結果に基づいて、基板Wのアライメント処理や、投影光学系PLの結像特性調整(キャリブレーション)処理を行う。
ここで、本実施形態においては、第2空間K2のガスGの圧力Pが第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて調整されている。そのため、制御装置CONTは、第2空間K2のガスGの圧力Pに応じて、所望の結像特性が得られるように、結像特性調整装置LCを使って投影光学系PLを構成する複数の光学素子LS1〜LS7のうち特定の光学素子を駆動し、結像特性を調整する。こうすることにより、第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて第2空間K2のガスGの圧力Pを調整した場合でも、投影光学系PL及び液体LQを介した像面位置等を含む結像特性を所望状態にすることができる。なお、結像特性の調整を行う際に、像面側空間K0の液体LQの圧力Pを考慮してもよい。
上記キャリブレーション処理等を行った後、制御装置CONTは、基板Wを保持する基板ステージPSTをX軸方向(走査方向)に移動しながら、投影光学系PL、第2光学素子LS2と第1光学素子LS1との間の液体LQ、及び第1光学素子LS1と基板Wとの間の液体LQを介して基板W上に露光光ELを照射して、マスクMのパターン像を基板W上に投影露光する(ステップS4)。
本実施形態においては、レンズ作用を有する第2光学素子LS2の下に、平行平面板からなる第1光学素子LS1が配置されているが、第1光学素子LS1の下面T1側の像面側空間K0、及び上面T2側の第1空間K1のそれぞれに液体LQを満たすことで、第2光学素子LS2の下面T3や第1光学素子LS1の上面T2での反射損失が低減され、大きな像側開口数を確保した状態で、基板Wを良好に露光することができる。
基板Wに露光光ELを照射中においては、第2液浸機構2による液体LQの供給動作及び回収動作を行わないようにすることで、すなわち、第1空間K1に液体LQを溜めた状態で露光を行うことで、基板Wの露光中においては、第1空間K1の液体LQの圧力Pを良好に維持することができる。また、基板Wの露光中に液体LQの供給及び回収を行わないようにすることで、基板Wの露光中には、液体LQの供給及び回収に伴う振動が発生しない。したがって、振動に起因する露光精度の劣化を防止することができる。
一方、基板Wの露光中においても、第2液浸機構2による液体LQの供給動作及び回収動作を行ってもよい。この場合には、蓋66を外した貫通孔65に不図示の液体回収装置を接続しておき、この貫通孔65を介して、液体LQを回収してもよい。露光中においても、第1空間K1の液体LQの圧力Pは、第1検出器101でモニタされ、第2空間K2のガスGの圧力Pは、第2検出器102でモニタされている。制御装置CONTは、基板Wの露光中においても、第1検出器101の検出結果に基づいて、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPが所定値以下となるように、ガス置換装置3を使って、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整することができる。このように、露光中においても、制御装置CONTは、第1、第2検出器101、102の検出結果に基づいて、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整することができる。また、図6を参照して説明したように、第1空間K1の液体LQの圧力Pは例えば300Pa程度の高い圧力に設定されており、その変動量が抑えられた状態となっている。第1空間K1の液体LQの圧力Pの変動量が小さいので、基板Wの露光中に第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて第2空間K2のガスGの圧力Pを調整しなくても(あるいは僅かな調整を行うのみで)、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPの大きな変動を抑え、圧力差ΔPを許容値以下に抑えることができる。
基板Wの露光が終了すると(ステップS5)、制御装置CONTは、第1液体供給機構10による液体LQの供給を停止し、第1液体回収機構20等を使って、第1液浸領域LR1の液体LQ(像面側空間K0の液体LQ)を回収する。更に、制御装置CONTは、第1液体回収機構20の第1回収口22等を使って基板W上や基板ステージPST上に残留している液体LQを回収する。また、制御装置CONTは、基板Wの露光が終了した後、第1空間K1に形成されている第2液浸領域LR2の液体LQを、第2液体回収機構40の第2回収口42を介して回収するとともに、新たな液体LQを第2液体供給機構30の第1供給口32より第1空間K1に供給する。これにより、第1空間K1に満たされる液体LQが交換される。
以上説明したように、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPを調整することで、第2光学素子LS2が変形したり変動する不都合の発生を抑制できる。したがって、第2光学素子LS2の変形又は変動に伴う投影光学系PLの結像特性(パターン転写精度)の劣化を抑制し、露光精度及び計測精度を良好に維持することができる。
本実施形態においては、第1空間K1の液体LQの圧力Pを高い値に設定することで、圧力Pの変動量を小さくし、基板Wの露光中に、第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて第2空間K2のガスGの圧力Pを調整しなくても(あるいは僅かな調整を行うのみで)、圧力差ΔPを許容値以下に抑えることができる構成となっている。また、第1空間K1の液体LQの圧力Pを高い値に設定することで、工場などの設備から供給された液体LQを使用する場合、設備から供給される液体LQの圧力が高い場合においても、供給された液体LQの圧力を下げるための減圧装置等を設けることなく、その供給された液体LQを使用することができる。一方、第1空間K1の液体LQの圧力Pの変動量が許容範囲Ph以上であっても(例えば図6において目標圧力P=Pr1にした状態)、第1空間K1の液体LQの圧力Pの変動に応じて、圧力差ΔPを許容値以下にするように、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整(追従)可能であれば、第1空間K1の液体LQの圧力Pの変動量を必ずしも許容範囲Ph以下におさえる必要はない。
上述の実施形態において、第1空間K1の液体LQの圧力Pを高い値に設定した場合、その下の第1光学素子LS1に与える影響を低減するために、像面側空間K0の液体LQの圧力Pの調整も行うとよい。すなわち、像面側空間K0の液体LQの圧力Pと第1空間K1の液体LQの圧力Pとの圧力差も予め定められた許容値以下にするとよい。ここで、像面側空間K0の液体LQは基板Wに接するため、像面側空間K0の液体LQの圧力Pの値を高くしすぎると基板Wにも影響を与える可能性がある。したがって、第1空間K1の液体LQの圧力(目標圧力)は、第1光学素子LS1や基板W等を含むの周辺部材への影響も考慮して決定するとよい。
上述の実施形態においては、第2光学素子LS2はレンズ作用を有しているため、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPを調整して第2光学素子LS2の変形又は変動を抑えることが投影光学系PLの結像特性を維持する観点から有効である。なお、第1光学素子LS1は平行平面板であるため、像面側空間K0の液体LQの圧力Pと第1空間K1の液体LQの圧力Pとの圧力差の調整は、第1空間K1の液体LQの圧力Pと第2空間K2のガスGの圧力Pとの圧力差ΔPの調整よりもラフでよい。
上述の実施形態においては、ガス置換装置(気体供給機構)3を使って圧力差ΔPを調整する構成である。すなわち、ガス置換装置3が、圧力差ΔPを調整する調整機構としての機能を兼ね備えている。これにより、装置構成を簡略化できる。一方、ガス置換装置3とは別の第2気体供給機構を鏡筒PK(第2空間K2)に接続し、その第2気体供給機構を使ってΔPを調整するようにしてもよい。
なお上述の実施形態においては、第1空間K1の液体LQの圧力Pに応じて(追従するように)、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整しているが、第2空間K2のガスGの圧力Pに応じて(追従するように)、第1空間K1の液体LQの圧力Pを調整するようにしてもよい。
なお上述の実施形態において、第2空間K2のガスGの圧力Pを調整する代わりに、圧力差ΔPに基づいて、第2光学素子LS2を変形又は変動するようにしてもよい。更には、第2空間K2のガスGの圧力Pの調整と、第2光学素子LS2の変形又は変動とを併用してもよい。また、第2空間K2のガスGの圧力Pの調整と、第1光学素子LS1の変形又は変動とを併用してもよい。更には、第1光学素子LS1と第2光学素子LS2との双方を変形又は変動させてもよい。
上述したように、本実施形態における液体LQは純水により構成されている。純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、基板W上のフォトレジストや光学素子(レンズ)等に対する悪影響がない利点がある。また、純水は環境に対する悪影響がないとともに、不純物の含有量が極めて低いため、基板Wの表面、及び投影光学系PLの先端面に設けられている光学素子の表面を洗浄する作用も期待できる。なお工場等から供給される純水の純度が低い場合には、露光装置が超純水製造器を持つようにしてもよい。
そして、波長が193nm程度の露光光ELに対する純水(水)の屈折率nはほぼ1.44と言われており、露光光ELの光源としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)を用いた場合、基板W上では1/n、すなわち約134nmに短波長化されて高い解像度が得られる。更に、焦点深度は空気中に比べて約n倍、すなわち約1.44倍に拡大されるため、空気中で使用する場合と同程度の焦点深度が確保できればよい場合には、投影光学系PLの開口数をより増加させることができ、この点でも解像度が向上する。
なお、上述したように液浸法を用いた場合には、投影光学系の開口数NAが0.9〜1.3になることもある。このように投影光学系の開口数NAが大きくなる場合には、従来から露光光として用いられているランダム偏光光では偏光効果によって結像性能が悪化することもあるので、偏光照明を用いるのが望ましい。その場合、マスク(レチクル)のライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明を行い、マスク(レチクル)のパターンからは、S偏光成分(TE偏光成分)、すなわちラインパターンの長手方向に沿った偏光方向成分の回折光が多く射出されるようにするとよい。投影光学系PLと基板W表面に塗布されたレジストとの間が液体で満たされている場合、投影光学系PLと基板W表面に塗布されたレジストとの間が空気(気体)で満たされている場合に比べて、コントラストの向上に寄与するS偏光成分(TE偏光成分)の回折光のレジスト表面での透過率が高くなるため、投影光学系の開口数NAが1.0を越えるような場合でも高い結像性能を得ることができる。また、位相シフトマスクや特開平6−188169号公報に開示されているようなラインパターンの長手方向に合わせた斜入射照明法(特にダイポール照明法)等を適宜組み合わせると更に効果的である。特に、直線偏光照明法とダイポール照明法との組み合わせは、ライン・アンド・スペースパターンの周期方向が所定の一方向に限られている場合や、所定の一方向に沿ってホールパターンが密集している場合に有効である。例えば、透過率6%のハーフトーン型の位相シフトマスク(ハーフピッチ45nm程度のパターン)を、直線偏光照明法とダイポール照明法とを併用して照明する場合、照明系の瞳面においてダイポールを形成する二光束の外接円で規定される照明σの値を0.95、その瞳面における各光束の半径を0.125σ、投影光学系PLの開口数をNA=1.2とすると、ランダム偏光光を用いるよりも、焦点深度(DOF)を150nm程度増加させることができる。
また、直線偏光照明と小σ照明法(照明系の開口数NAiと投影光学系の開口数NApとの比を示すσ値が0.4以下となる照明法)との組み合わせも有効である。
また、例えばArFエキシマレーザを露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、微細なライン・アンド・スペースパターン(例えば25〜50nm程度のライン・アンド・スペース)を基板W上に露光するような場合、マスクMの構造(例えばパターンの微細度やクロムの厚み)によっては、Wave guide効果によりマスクMが偏光板として作用し、コントラストを低下させるP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりS偏光成分(TE偏光成分)の回折光が多くマスクMから射出されるようになる。この場合、上述の直線偏光照明を用いることが望ましいが、ランダム偏光光でマスクMを照明しても、投影光学系PLの開口数NAが0.9〜1.3のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。
また、マスクM上の極微細なライン・アンド・スペースパターンを基板W上に露光するような場合、Wire Grid効果によりP偏光成分(TM偏光成分)がS偏光成分(TE偏光成分)よりも大きくなる可能性もあるが、例えばArFエキシマレーザを露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、25nmより大きいライン・アンド・スペースパターンを基板W上に露光するような場合には、S偏光成分(TE偏光成分)の回折光がP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりも多くマスクMから射出されるので、投影光学系PLの開口数NAが0.9〜1.3のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。
更に、マスク(レチクル)のラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明(S偏光照明)だけでなく、特開平6−53120号公報に開示されているように、光軸を中心とした円の接線(周)方向に直線偏光する偏光照明法と斜入射照明法との組み合わせも効果的である。特に、マスク(レチクル)のパターンが所定の一方向に延びるラインパターンだけでなく、複数の異なる方向に延びるラインパターンが混在(周期方向が異なるライン・アンド・スペースパターンが混在)する場合には、同じく特開平6−53120号公報に開示されているように、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法とを併用することによって、投影光学系の開口数NAが大きい場合でも高い結像性能を得ることができる。例えば、透過率6%のハーフトーン型の位相シフトマスク(ハーフピッチ63nm程度のパターン)を、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法(輪帯比3/4)とを併用して照明する場合、照明σの値を0.95、投影光学系PLの開口数をNA=1.00とすると、ランダム偏光光を用いるよりも、焦点深度(DOF)を250nm程度増加させることができ、ハーフピッチ55nm程度のパターンで投影光学系の開口数NA=1.2では、焦点深度を100nm程度増加させることができる。
更に、上述の各種照明法に加えて、例えば特開平4−277612号公報や特開2001−345245号公報に開示されている累進焦点露光法や、多波長(例えば二波長)の露光光を用いて累進焦点露光法と同様の効果を得る多波長露光法を適用することも有効である。
なお、本実施形態の液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい、例えば、露光光ELの光源がFレーザである場合、このFレーザ光は水を透過しないので、液体LQとしてはFレーザ光を透過可能な例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)やフッ素系オイル等のフッ素系流体であってもよい。この場合、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。また、液体LQとしては、その他にも、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系PLや基板W表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なもの(例えばセダー油)を用いることも可能である。この場合も表面処理は用いる液体LQの極性に応じて行われる。
なお、上記各実施形態の基板Wとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Wとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Wとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Wを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、露光装置EXとしては、第1パターンと基板Wとをほぼ静止した状態で第1パターンの縮小像を投影光学系(例えば1/8縮小倍率で反射素子を含まない屈折型投影光学系)を用いて基板W上に一括露光する方式の露光装置にも適用できる。この場合、更にその後に、第2パターンと基板Wとをほぼ静止した状態で第2パターンの縮小像をその投影光学系を用いて、第1パターンと部分的に重ねて基板W上に一括露光するスティッチ方式の一括露光装置にも適用できる。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板W上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Wを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報などに開示されているツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、特開平11−135400号公報に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材や各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態においては、投影光学系PLと基板Wとの間に局所的に液体を満たす露光装置を採用しているが、本発明は、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置にも適用可能である。
露光装置EXの種類としては、基板Wに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
基板ステージPSTやマスクステージMSTにリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージPST、MSTは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
各ステージPST、MSTの駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージPST、MSTを駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージPST、MSTに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージPST、MSTの移動面側に設ければよい。
基板ステージPSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−166475号公報(USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
マスクステージMSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−330224号公報(USP 5,874,820)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図8に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する処理を有するステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。

Claims (21)

  1. 投影光学系を介して基板に露光光を照射して前記基板を露光する露光装置において、
    前記投影光学系は、該投影光学系の像面に最も近い第1光学素子と、前記第1光学素子に次いで前記像面に近い第2光学素子とを有し、
    前記第2光学素子は、前記第1光学素子に対向する第1面と、該第1面とは反対側の第2面とを有し、
    前記第2光学素子の第1面側の第1空間に液体を満たす液浸機構と、
    前記第2光学素子の第2面側の第2空間に気体を満たす気体供給機構と、
    前記第1空間の液体の圧力と、前記第2空間の気体の圧力との圧力差を調整する調整機構とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記調整機構は、前記第1空間の液体と前記第2空間の気体との圧力差が予め定められた許容値以下となるように、前記第1空間の液体の圧力に応じて、前記第2空間の気体の圧力を調整する請求項1記載の露光装置。
  3. 前記圧力差と前記投影光学系の結像特性との関係を予め記憶した記憶装置を備え、
    前記調整機構は、前記記憶装置の記憶情報を参照し、所望の結像特性が得られるように前記第2空間の気体の圧力を調整する請求項2記載の露光装置。
  4. 前記記憶情報は、前記圧力差に応じた前記第2光学素子の変形量情報又は変動量情報を含む請求項3記載の露光装置。
  5. 前記第1空間の液体と前記第2空間の気体との圧力差に基づいて、前記投影光学系の結像特性を調整する結像特性調整装置を備えた請求項1〜4のいずれか一項記載の露光装置。
  6. 前記第2空間の気体の圧力に応じて、所望の結像特性が得られるように、前記投影光学系を構成する複数の光学素子のうち特定の光学素子を駆動する結像特性調整装置を備えた請求項1〜5のいずれか一項記載の露光装置。
  7. 前記第1空間の液体の圧力を検出する第1検出器と、前記第2空間の気体の圧力を検出する第2検出器とを備え、
    前記調整機構は、前記第1、第2検出器の検出結果に基づいて、前記第2空間の気体の圧力を調整する請求項1〜6のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 前記調整機構は、所定時間内における前記第1空間の液体の圧力変動が予め定められた所定範囲内におさまるように、該第1空間の液体の圧力を設定する請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記液浸機構は、前記第1光学素子と前記基板との間の空間に液体を満たし、
    前記調整機構は、前記第1光学素子と前記基板との間の空間の液体の圧力と、前記第1空間の液体の圧力との圧力差を調整することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の露光装置。
  10. 前記気体供給機構は、前記調整機構を兼ねる請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記第1光学素子と前記基板との間にも液体が満たされ、
    前記第2光学素子と前記第1光学素子との間の液体、及び前記第1光学素子と前記基板との間の液体を介して前記基板上に露光光を照射して、前記基板を露光する請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記調整機構は、前記第1空間の液体と前記第2空間の気体との圧力差に基づいて、前記第2光学素子を変形又は変動する請求項1記載の露光装置。
  13. 前記液浸機構は、前記第1光学素子と前記基板との間の空間に液体を満たし、
    前記結像特性調整装置は、前記第1空間の液体の圧力と、前記第2空間の気体の圧力と、前記第1光学素子と前記基板との間の液体の圧力とに基づいて、前記投影光学系の結像特性を調整する請求項1〜4のいずれか一項記載の露光装置。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれか一項記載の露光装置を用いるデバイス製造方法。
  15. 投影光学系を介して基板に露光光を照射して前記基板を露光する露光方法において、
    前記投影光学系は、該投影光学系の像面に最も近い第1光学素子と、前記第1光学素子に次いで前記像面に近い第2光学素子とを有し、
    前記第2光学素子は、前記第1光学素子に対向する第1面と、該第1面とは反対側の第2面とを有し、
    前記第2光学素子の第1面側の第1空間に満たされた液体の圧力と、前記第2光学素子の第2面側の第2空間に満たされる気体の圧力との圧力差を調整することを特徴とする露光方法。
  16. 前記第1空間の液体と前記第2空間の気体との圧力差が予め定められた許容値以下となるように調整することを特徴とする請求項15記載の露光方法。
  17. 前記第1空間の液体の圧力に応じて、前記第2空間の気体の圧力を調整する請求項16記載の露光方法。
  18. 前記第1光学素子と前記基板との間の空間にも液体が満たされ、
    前記第1光学素子と前記基板との間の空間の液体の圧力と、前記第1空間の液体の圧力との圧力差を調整することを特徴とする請求項15記載の露光方法。
  19. 前記圧力差と前記投影光学系の結像特性との関係を予め求め、
    所望の結像特性が得られるように、前記関係に基づいて前記第2空間の気体の圧力を調整する請求項15記載の露光方法。
  20. 前記第1光学素子と前記基板との間の空間を液体で満たし、
    前記第1空間の液体の圧力と、前記第2空間の気体の圧力と、前記第1光学素子と前記基板との間の液体の圧力とに基づいて、前記投影光学系の結像特性を調整する請求項15記載の露光方法。
  21. 請求項14〜請求項20のいずれか一項記載の露光方法を用いるデバイス製造方法。
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