JP4720664B2 - 電源バックアップシステム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン起動時にバッテリの電圧を昇圧させる昇圧回路を備えた電源バックアップシステムの構成に関する。
近年、燃料消費量の節減やエミッションの低減を目的として、信号待ち等の車両停止時にエンジンを一時的に自動停止させるようにしたアイドルストップ車両が実用化されている。この種の車両では、車速やアクセル開度等の所定のアイドル判断情報に基づいて、車両が停止中と推測されるときにエンジンを自動停止させ、その後に運転者の発進意思を表わすエンジン始動条件が成立したときに、スタータによりエンジンを自動始動させて発進に備えている。
一般的に、エンジン起動用のスタータの消費電力は大きいため、エンジン起動の瞬間には、バッテリ出力系統の電圧が一時的に低下する現象が発生する可能性がある。
このような現象は、停車および発進を頻繁に繰返す市街地走行等を行うことにより、電源として用いられるバッテリの消耗が激しくなった場合に、特に顕著となる。
このような電圧低下が発生すると、車両内の電気機器に用いられるマイコン(マイクロコンピュータ)がリセットされて、その時点までの学習内容等の記憶内容が消失してしまったり、計器類の照明等が一時的に暗くなって車両の品質感を大きく損なってしまったりするという不具合が発生してしまう。
そこで、前述のアイドルストップ車両においては、エンジン停止後の再起動時におけるバッテリ出力系統の電圧低下を防止するために昇圧用の電圧補償回路を設け、エンジン起動時のスタータ動作期間において当該昇圧回路を動作させる構成が提案されている。
このように、エンジン起動時に昇圧回路を動作させる構成としては、例えば特許文献1に示すように、アイドルストップ後のエンジン再始動時直前のバッテリ電圧をサンプルホールドして、その電圧を昇圧目標値として昇圧コンバータにより昇圧させるように構成したものがある。
特開2005−237149号公報
前述のごとく、エンジン起動時に昇圧回路を作動させてバッテリの電圧を昇圧することで、スタータ動作等によるバッテリ出力の電圧低下を防止し、マイコンの誤動作や照明等の明減を抑えることが可能となる。
しかし、前記特許文献1に記載の電源装置のように、昇圧を開始する直前のバッテリ電圧を昇圧目標値として、一定の電圧値に昇圧した場合、図11に示すように、昇圧を開始する直前のバッテリ電圧が高いと昇圧目標値Vpが高く設定され、昇圧回路の出力電圧が、負荷が必要とする電圧以上に高くなってしまい、電力消費が増大してしまうという問題が生じる。
また、消費電力を抑えるために、予め低い電圧を昇圧目標値として設定したうえで昇圧回路を駆動させた場合、次のような問題がある。
つまり、図12に示すように、エンジン始動直前のバッテリ電圧よりも低い電圧を昇圧目標値Vpとして設定すると、エンジンが始動を開始してバッテリ電圧が急に下降したときに、昇圧回路の出力もバッテリ電圧の下降に沿って、成り行きで急激に下降することとなる。
また、エンジン始動後に、バッテリ電圧が昇圧目標値Vpよりも高くなった際には、昇圧回路の出力値がバッテリ電圧の上昇に伴って、成り行きで急激に上昇することとなる。
このように、昇圧回路の出力値の下降・上昇が急激に行われることで、マイコンの誤動作や照明等の明減が発生する恐れがある。
そこで、本発明においては、昇圧回路の昇圧目標値を時間の経過とともに変化させ、昇圧回路の出力値が急激に変化することを防止しつつ、電力消費を抑えることができる電源バックアップシステムを提供するものである。
上記課題を解決する電源バックアップシステムは、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、エンジン始動時に、電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる電源バックアップシステムにおいて、前記昇圧手段は、該昇圧手段の起動時点では所定の電圧を昇圧目標値として昇圧を行い、その後前記昇圧目標値を時間の経過とともに低下させる。
これにより、仮に昇圧手段の起動時点での昇圧目標値が高く設定された場合でも、時間とともに昇圧目標値が低下していくので、負荷へ必要以上に高い電圧を印加することがなく、負荷の消費電力を抑えることができる。
また、請求項2記載の如く、エンジン始動時に、電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる電源バックアップシステムにおいて、前記昇圧手段は、エンジンが始動した後に、昇圧目標値を時間の経過とともに上昇させ、電源電圧が昇圧手段による昇圧電圧よりも高くなると、該昇圧手段による昇圧を終了させる。
これにより、エンジン始動後においても、負荷への印加電圧を必要以上に高くなることがなく、該負荷の消費電力を抑えることができる。
また、請求項3記載の如く、エンジン始動時に、電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる電源バックアップシステムにおいて、前記昇圧手段は、該昇圧手段の起動時点では所定の電圧を昇圧目標値として昇圧を行い、その後前記昇圧目標値を時間の経過とともに低下させ、エンジンが始動した後には、昇圧目標値を時間の経過とともに上昇させ、電源電圧が昇圧手段による昇圧電圧よりも高くなると、該昇圧手段による昇圧を終了させる。
これにより、仮に昇圧手段の起動時点での昇圧目標値が高く設定された場合でも、時間とともに昇圧目標値が低下していくので、負荷へ必要以上に高い電圧を印加することがなく、さらにエンジン始動後においても、負荷への印加電圧を必要以上に高くなることがなく、該負荷の消費電力を抑えることができる。
また、請求項4記載の如く、前記昇圧目標値の変化度合いが毎秒あたり5V以下である。
これにより、昇圧手段の昇圧目標値が急激に変化することがなく、負荷に大きな電源電圧変動を与えることがなく、負荷の誤動作等を防止することができる。
本発明によれば、エンジン始動時に電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる際に、負荷へ必要以上に高い電圧を印加することがなく、負荷の消費電力を抑えることができる。
また、負荷に大きな電源電圧変動を与えることがなく、負荷の誤動作等を防止することができる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示す電源バックアップシステム1は、例えば信号待ち等の車両停止時にエンジンを一時的に自動停止させるとともに、その後所定のエンジン始動条件が成立したときにエンジンを自動始動させるようにしたアイドルストップ機能を備えた車両に備えられ、一時停止後のエンジン起動時に電源であるバッテリ2の電圧(電源電圧)を昇圧させるためのシステムであり、特に、昇圧回路の起動時点では電源電圧等の所定の電圧を昇圧目標値として昇圧を行い、その後前記昇圧目標値を時間の経過とともに低下させるシステムである。
該電源バックアップシステム1は、エンジン起動時にバッテリ2の電圧(電源電圧)を昇圧させる昇圧回路である昇圧コンバータ14と、前記電源電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路11と、前記サンプルホールド回路11にてサンプルホールドされた電圧値に基づいて、前記昇圧コンバータ14の昇圧目標値を設定するとともに、該昇圧目標値をサンプルホールド電圧値から経時的に連続して低下させるスロープ回路12と、前記電源電圧と昇圧目標値とを比較し、その比較結果をスロープ回路12へ出力する比較器13とを備えている。
また、該電源バックアップシステム1には、前記バッテリ2から電力供給を受ける複数の負荷5a・5b・5cが接続されている。
図2に示すように、前記サンプルホールド回路11は、バッテリ2の電圧低下を予め予測させる信号(例えばエンジンの停止信号やエンジンの始動予告信号)が入力される信号入力端子11aを有しており、該サンプルホールド回路11においては、入力端子11aにバッテリ2の電圧低下を予め予測させる信号が入力されると、スイッチ11bがオンしてバッテリ2の電圧をサンプルホールドするように構成されている。
前記スロープ回路12は、前記サンプルホールド回路11にてサンプルホールドされた電圧値をクランプして、昇圧目標値として前記昇圧コンバータ14へ出力するクランプ回路12a、および前記比較器13からの出力に応じてオン・オフが切り換えられるスイッチ12bを備えている。
前記スイッチ12bは、比較器13から「昇圧目標値の方が電源電圧よりも高い」という比較結果が出力されると(Hi信号が出力されると)オンし、スロープ回路12においては、スイッチ12bがオンするとクランプ回路12aにおける昇圧目標値が序々に低下するように構成されている。
また、比較器13から「昇圧目標値よりも電源電圧の方が高い」という比較結果が出力されると(Lo信号が出力されると)前記スイッチ12bはオフされ、スロープ回路12においては昇圧目標値の低下が停止される。
前記昇圧コンバータ14は、誤差増幅器14a、PWM制御回路14b、およびスイッチング素子14c等を有しており、バッテリ2の電圧を昇圧目標値まで昇圧させて負荷5a・5b・5cへ供給するように構成されている。
但し、昇圧コンバータ14からの出力値よりもバッテリ2の電圧の方が大きい場合は、該バッテリ2から負荷5a・5b・5cへ直接電力供給されるように構成されている。
つまり、昇圧コンバータ14は、該昇圧コンバータ14からの出力とバッテリ2の電圧とのうち、電圧が高い方から負荷5a・5b・5cへ電力供給を行うように構成されている。
次に、このように構成される電源バックアップシステム1における、エンジン起動時の電圧制御について、図3、図4を用いて説明する。
まず、時刻t1においてエンジンが停止すると、エンジン停止信号がサンプルホールド回路11の入力端子11aに入力される。該サンプルホールド回路11はエンジン停止信号の入力によりエンジンの停止を検知し(S01)、スイッチ11bがオンして電源電圧をサンプルホールドする(S02)。
昇圧コンバータ14は、時刻t2において、サンプルホールド回路11でのサンプルホールド値を昇圧目標値として昇圧動作を開始する(S03)。
昇圧コンバータ14は、昇圧動作開始後、前記スイッチ12bがオンすることにより昇圧目標値を経時的に連続して低下させていく。この昇圧目標値の低下は、該昇圧目標値が、負荷5a・5b・5cが動作する最低の電圧である負荷最低動作電圧に達するまで実行される。
また、この間、昇圧目標値が電源電圧を下回るとスロープ回路12および比較器13の機能により該昇圧目標値の低下が停止され、昇圧目標値が電源電圧より低くならないように制御される。
さらに、この場合、昇圧目標値の低下度合いは、毎秒あたり5V以下(5V/1sec)となるように行われる。
つまり、電源バックアップシステム1においては、昇圧開始後(S03)、昇圧目標値が負荷最低動作電圧に達するまで(S04)、および昇圧目標値が電源電圧を下回らないように(S05)、毎秒あたり5V以下の速度で(S06)、該昇圧目標値を低下させていく。
このように昇圧目標値を低下させていった場合、昇圧開始時(時刻t2)からエンジン始動時(時刻t3)までの間は、バッテリ2の電圧の低下度合いは小さく、序々に電圧低下していくため、昇圧コンバータ14からの出力はバッテリ2の電圧に追随して低下することとなる。
また、エンジン始動時(時刻t3)直後は、スタータの駆動等によりバッテリ2の電圧(図3において点線にて表示)は急激に低下して負荷最低動作電圧より低くなるが、昇圧コンバータ14の出力は5V/1sec以下の速度で低下するとともに、負荷最低動作電圧に達した時点で低下が停止する。
その後、昇圧コンバータ14の出力電圧は、バッテリ2の電圧が負荷最低動作電圧より低い間は負荷最低動作電圧を維持し、バッテリ2の電圧が上昇して負荷最低動作電圧よりも高くなると、該出力電圧もバッテリ2の電圧上昇に伴って上昇していく。
このように、エンジン始動時において、昇圧コンバータ14の出力電圧を、昇圧開始から負荷最低動作電圧に達するまで経時的に連続して序々に低下させているので、該負荷5a・5b・5cへ必要以上に高い電圧を印加することがなく、負荷5a・5b・5cの消費電力を抑えることができる。
また、昇圧コンバータ14の出力は5V/1sec以下の速度で低下するように制御されているので、エンジン始動時に昇圧コンバータ14の昇圧目標値が急激に変化することがなく、負荷5a・5b・5cに大きな電源電圧変動を与えることがない。
これにより、負荷5a・5b・5cの誤動作や明減(負荷5a・5b・5cが照明等であった場合)を防止することができる。
前述の昇圧コンバータ14による昇圧動作は、エンジン動作が安定するまで行われ(S07)、エンジン動作が安定すると昇圧動作は終了する(S08)。
この場合、バッテリ2の電圧が上昇してエンジン停止時(時刻t1)の電圧に達した時点(時刻t4)でエンジン動作が安定したと判断し、その時刻t4にて昇圧コンバータ14による昇圧動作を停止するようにしている。
なお、本例においては、昇圧コンバータ14の起動時点ではバッテリ2の電圧を昇圧目標値として昇圧を行っているが、その他の電圧値を昇圧目標値として用いることもでき、例えば昇圧コンバータ14の起動時点における昇圧目標値としては、予め設定された所定電圧の固定電圧を用いたり、負荷15a・15b・15cへ供給される昇圧コンバータ14からの出力電圧値をサンプルホールドして、昇圧目標値として用いたりすることもできる。
このように、所定の電圧値を昇圧コンバータ14の起動時点での昇圧目標値として用いることができるが、この昇圧目標値は、前記負荷15a・15b・15cの動作電圧範囲内であることが必要である。
また、図1に示した電源バックアップシステム1においては、図5に示すように、昇圧コンバータ14の入力側および出力側の少なくとも一方に、電流検出器15a・15bを設けて、昇圧コンバータ14の入力電流または出力電流を検出するように構成することもできる。
ここで、昇圧コンバータ14の入力電流Iinは、効率をXとすると、
Iin=(Iout×Vout)/(Vin×X)
の式により表わされる(Ioutは昇圧コンバータ14の出力電流、Vinは昇圧コンバータ14の入力電圧、Voutは昇圧コンバータ14の出力電圧)。
従って、昇圧コンバータ14の入力電圧が低いとき、および、出力電圧または出力電流が高いときには入力電流が大きくなって過電流となる恐れがある。
そこで、電流検出器15a・15bにより昇圧コンバータ14の入力電流または出力電流を検出し、検出した昇圧コンバータ14の入力電流または出力電流が、予め設定した所定の閾値より大きくなったときに、昇圧目標値の変化度合いを大きくすることで(この場合、変化度合いを5V/1secよりも大きくすることも可能)、昇圧コンバータ14の入力電流を迅速に低下させることができ、過電流防止を図ることができる。
また、電源バックアップシステム1は、次のように構成することもできる。
つまり、図6に示す電源バックアップシステム1は、前述のアイドルストップ機能を備えた車両に備えられ、一時停止後のエンジン起動時に電源であるバッテリ2の電圧(電源電圧)を昇圧させるためのシステムであり、特にエンジンが始動した後に、昇圧目標値を時間の経過とともに上昇させるシステムである。
図6の電源バックアップシステム1は、前記昇圧コンバータ14と、該昇圧コンバータ14によるバッテリ2の電圧(電源電圧)の昇圧を開始する際に、予め設定された所定の電圧値が初期昇圧目標値として入力される初期昇圧目標値設定器21と、エンジンが停止した際のバッテリ2の電圧をサンプルホールドするとともに、エンジン始動後に昇圧コンバータ14の昇圧目標値を、前記初期昇圧目標値設定器21に入力された初期昇圧目標値から経時的に連続して上昇させるスロープ回路22とを備えている。
また、該電源バックアップシステム1には、前記バッテリ2から電力供給を受ける複数の負荷5a・5b・5cが接続されている。
図7に示すように、前記初期昇圧目標値設定器21は、昇圧開始信号が入力される昇圧開始信号入力端子21b、予め設定された所定の電圧値が初期昇圧目標値として入力される初期昇圧目標値入力端子21cを備えており、昇圧開始信号入力端子21bに昇圧開始信号が入力されると、該初期昇圧目標値設定器21のスイッチ21aがオンして、前記初期昇圧目標値入力端子21cに初期昇圧目標値が入力されるように構成されている。
前記スロープ回路22は、エンジンが停止した際のバッテリ2の電圧をサンプルホールドするクランプ回路22a、エンジン始動信号が入力されるエンジン始動信号入力端子22b、およびスイッチ22cを備えており、該エンジン始動信号入力端子22bが入力されるとスイッチ22cがオンして、昇圧コンバータ14の昇圧目標値を、前記初期昇圧目標値設定器21に入力された初期昇圧目標値から経時的に連続して上昇させるように構成されている。
また、前記昇圧コンバータ14は、前述の図1、図2に示した電源バックアップシステム1のものと同じであるため、説明を省略する。
次に、このように構成される電源バックアップシステム1における、エンジン起動時の電圧制御について、図8、図9を用いて説明する。
まず、時刻t11においてエンジンが停止すると、前記スロープ回路22がエンジンの停止を検知し(S11)、時刻t12において、該スロープ回路22のクランプ回路22aにて、エンジン停止時の電源電圧をサンプルホールドする(S12)。
その後、時刻t13になると昇圧開始信号が前記初期昇圧目標値設定器21の昇圧開始信号入力端子21bに入力され、初期昇圧目標値入力端子21cに予め設定された所定の電圧値が初期昇圧目標値として入力されるとともに、入力された初期昇圧目標値を目指して昇圧するように、前記昇圧コンバータ14が昇圧動作を開始する(S13)。
昇圧コンバータ14の出力電圧が初期昇圧目標値に達した後の時刻t14においてエンジンが始動すると、エンジン始動信号がスロープ回路22のエンジン始動信号入力端子22bに入力され、該スロープ回路22がエンジンの始動を検知し(S14)、その後時刻t15において昇圧コンバータ14の昇圧目標値を上昇させる。
この昇圧目標値の上昇は、昇圧コンバータ14の出力値が、前記クランプ回路22aにてサンプルホールドされたエンジン停止時の電源電圧値に達するまで行われる。
また、この場合の昇圧目標値の上昇度合いは、毎秒あたり5V以下(5V/1sec)となるように行われる。
つまり、電源バックアップシステム1においては、時刻t15以降に昇圧目標値を上昇させる場合、昇圧目標値がクランプ回路22aにてサンプルホールドされた電圧値よりも低いか否かを判断し(S15)、低い値であれば、昇圧目標値の上昇度合いが毎秒あたり5V以下の速度となるように、該昇圧目標値を上昇させていく(S16)。
また、昇圧目標値がクランプ回路22aにてサンプルホールドされた電圧値に達すると、その時点で昇圧目標値の上昇を停止させる。
その後、前述の昇圧コンバータ14による昇圧動作は、エンジン動作が安定するまで行われ(S17)、エンジン動作が安定すると昇圧動作は終了する(S18)。
この場合、バッテリ2の電圧が、時刻t12においてクランプ回路22aにてサンプルホールドされたエンジン停止時の電圧値に達するまで上昇した時点(時刻t16)で、エンジン動作が安定したと判断し、その時刻t16にて昇圧コンバータ14による昇圧動作を終了するようにしている。
このように、エンジン始動後(前記時刻t14後)において、昇圧コンバータ14の昇圧目標値を、予め設定された初期昇圧目標値から、クランプ回路22aにてサンプルホールドされたエンジン停止時の電圧値に達するまで、経時的に連続して序々に(5V/1sec以下の速度で)上昇させているので、昇圧コンバータ14の出力電圧を急激に変化させることなく上昇させることができるとともに、該負荷5a・5b・5cへの印加電圧を必要以上に高くさせずに、負荷5a・5b・5cの消費電力を抑えることができる。
なお、本例では、前記スロープ回路22によるエンジンの停止の検知が、昇圧コンバータ14の昇圧動作開始のトリガーとなっているが、これに限るものではなく、負荷5a・5b・5cの駆動により大電流が消費される旨の信号等、バッテリ2の電圧低下が予測できる信号を、昇圧コンバータ14の昇圧動作開始のトリガーとすることもできる。
また、昇圧コンバータ14が昇圧動作を終了する閾値を、クランプ回路22aにてサンプルホールドされた電圧値としているが、バッテリ2の通常動作範囲の値であれば、予め設定された規定値とすることもできる。
さらに、前記初期昇圧目標値は、昇圧目標値の上限値となるクランプ回路22aにてサンプルホールドされた電圧値よりも低い値であればよく、特に限定するものではない。
つまり、昇圧コンバータ14のエンジン始動時(時刻t14)以降の昇圧動作は、昇圧目標値が前記上限値以下であり、昇圧目標値の上昇度合いが5V/1secとなるように行われる。
また、電源バックアップシステム1は、次のように構成することもできる。
つまり、図10に示す電源バックアップシステム1は、前述のアイドルストップ機能を備えた車両に備えられ、一時停止後のエンジン起動時に電源であるバッテリ2の電圧(電源電圧)を昇圧させるためのシステムであり、特に、前記昇圧コンバータ14の起動時点では電源電圧を昇圧目標値として昇圧を行い、その後前記昇圧目標値を時間の経過とともに低下させ、エンジンが始動した後には、昇圧目標値を時間の経過とともに上昇させるシステムである。
図10に示す電源バックアップシステム1は、図1、図2に示したシステムと同様の前記昇圧コンバータ14、サンプルホールド回路11、および比較器13を備え、さらに昇圧目標値を経時的に連続して低下および上昇させるスロープ回路32を備えており、該電源バックアップシステム1には、前記バッテリ2から電力供給を受ける複数の負荷5a・5b・5cが接続されている。
前記スロープ回路32は、前記サンプルホールド回路11にてサンプルホールドされた電圧値をクランプして、昇圧目標値として前記昇圧コンバータ14へ出力するクランプ回路32a、前記比較器13からの出力信号およびエンジン始動信号によりオン・オフが切り換えられるスイッチ32b、ならびにエンジン始動信号によりオン・オフが切り換えられるスイッチ32cを備えている。
前記スイッチ32bは、具体的には、エンジン始動信号が反転して入力されるとともに比較器13からの出力信号が入力されるAND回路18からの出力によりオン・オフが切り換えられるように構成されており、エンジン始動信号がLo(AND回路18へHiとして入力される)で、かつ比較器13からの出力信号がHiである場合にオンされ、その他の場合にはオフされるように構成されている。
スロープ回路32においては、該スイッチ32bがオンするとクランプ回路32aにおける昇圧目標値が序々に低下し、スイッチ32bがオフすると昇圧目標値の低下が停止されるように構成されている。
また、前記スイッチ32cは、具体的には、エンジン始動信号がHiであるときに(エンジンが始動開始した後に)オンされ、エンジン始動信号がLoであるときに(エンジンが停止しているとき)オフされるように構成されている。
以上のように構成される電源バックアップシステム1においては、エンジンが停止してから再始動するまでの間(図3におけるt1〜t3の間)には、図1、図2に示したシステムと同様に、昇圧コンバータ14がサンプルホールド回路11でのサンプルホールド値を昇圧目標値として昇圧動作を開始した後、前記スイッチ32bのオンにより昇圧目標値を経時的に連続して低下させていく。
また、エンジンが再始動した後は(図8におけるt14以降は)、図6、図7に示したシステムと同様に、スイッチ32cのオンにより昇圧コンバータ14の昇圧目標値を上昇させる。
この場合は、昇圧目標値がサンプルホールド回路11でのサンプルホールド値まで上昇したら昇圧目標値の上昇を停止させ、エンジン動作が安定した時点(図8におけるt16)で昇圧動作は終了する。
このように、電源バックアップシステム1を図10に示すように構成することで、
エンジン始動時においては、昇圧コンバータ14の出力電圧を経時的に連続して序々に(例えば5V/1sec以下の速度で)低下させているので、負荷5a・5b・5cへ必要以上に高い電圧を印加することがなく、該負荷5a・5b・5cの消費電力を抑えることができる。
また、エンジン始動時に昇圧コンバータ14の昇圧目標値が急激に変化することがなく、負荷5a・5b・5cに大きな電源電圧変動を与えることがない。これにより、負荷5a・5b・5cの誤動作や明減(負荷5a・5b・5cが照明等であった場合)を防止することができる。
さらに、エンジン始動後(図8における時刻t14後)においては、昇圧コンバータ14の昇圧目標値を、経時的に連続して序々に(例えば5V/1sec以下の速度で)上昇させて、昇圧コンバータ14の出力電圧を急激に変化させることなく上昇させることができるとともに、該負荷5a・5b・5cへの印加電圧を必要以上に高くさせずに、負荷5a・5b・5cの消費電力を抑えることができる。
電源バックアップシステムの第1の実施形態の概略を示す回路図である。 電源バックアップシステムの第1の実施形態の詳細を示す回路図である。 図1、図2に示す電源バックアップシステムによるバッテリ電圧の昇圧プロファイルを示す図である。 図1、図2に示す電源バックアップシステムによるバッテリ電圧の昇圧フローを示す図である。 図1、図2に示す電源バックアップシステムの昇圧コンバータの入力側および出力側に電流検出器を設けた例を示す概略図である。 電源バックアップシステムの第2の実施形態の概略を示す回路図である。 電源バックアップシステムの第2の実施形態の詳細を示す回路図である。 図6、図7に示す電源バックアップシステムによるバッテリ電圧の昇圧プロファイルを示す図である。 図6、図7に示す電源バックアップシステムによるバッテリ電圧の昇圧フローを示す図である。 電源バックアップシステムの第3の実施形態を示す回路図である。 従来の電源バックアップシステムによるバッテリ電圧の昇圧プロファイルの第1の例を示す図である。 従来の電源バックアップシステムによるバッテリ電圧の昇圧プロファイルの第2の例を示す図である。
符号の説明
1 電源バックアップシステム
2 バッテリ(電源)
5a・5b・5c 負荷
11 サンプルホールド回路
12・22・32 スロープ回路
13 比較器
14 昇圧コンバータ
21 初期昇圧目標値設定器

Claims (4)

  1. エンジン始動時に、電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる電源バックアップシステムにおいて、
    前記昇圧手段は、該昇圧手段の起動時点では所定の電圧を昇圧目標値として昇圧を行い、その後前記昇圧目標値を時間の経過とともに低下させる、
    ことを特徴とする電源バックアップシステム。
  2. エンジン始動時に、電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる電源バックアップシステムにおいて、
    前記昇圧手段は、エンジンが始動した後に、昇圧目標値を時間の経過とともに上昇させ、
    電源電圧が昇圧手段による昇圧電圧よりも高くなると、該昇圧手段による昇圧を終了させる、
    ことを特徴とする電源バックアップシステム。
  3. エンジン始動時に、電源電圧を昇圧手段により所定の電圧に昇圧させる電源バックアップシステムにおいて、
    前記昇圧手段は、該昇圧手段の起動時点では所定の電圧を昇圧目標値として昇圧を行い、その後前記昇圧目標値を時間の経過とともに低下させ、
    エンジンが始動した後には、昇圧目標値を時間の経過とともに上昇させ、
    電源電圧が昇圧手段による昇圧電圧よりも高くなると、該昇圧手段による昇圧を終了させる、
    ことを特徴とする電源バックアップシステム。
  4. 前記昇圧目標値の変化度合いが毎秒あたり5V以下である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の電源バックアップシステム。


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