JP4719725B2 - 多気筒内燃機関の動弁制御装置 - Google Patents

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本発明は、複数の気筒を有する機関本体のシリンダヘッドに開閉作動可能に配設される機関弁の作動態様を切り換えるべく各気筒毎に配設される油圧式の弁作動態様変更機構と、前記弁作動態様変更機構に作用する油圧を制御するため油圧制御手段とを備え、その油圧制御手段が、前記シリンダヘッドに取付けられるホルダと、前記ホルダに取付けられるバルブボディにスプール弁体が摺動可能に収容されて成るとともに前記弁作動態様変更機構に作用する油圧を制御するスプール弁とを有する多気筒内燃機関の動弁制御装置に関する。
複数の気筒毎に配設される弁作動態様変更機構に作用する油圧を制御するための油圧制御手段を備え、該油圧制御手段が、シリンダヘッドに取付けられるホルダ、ならびに前記ホルダに取付けられるバルブボディにスプール弁体が摺動可能に収容されて成るスプール弁を有するものである多気筒内燃機関の動弁制御装置は、たとえば特許文献1等で既に良く知られている。
特開2002−155718号公報
ところで、たとえば複数気筒の機関弁の作動態様の組み合わせを複数種類とするために、油圧制御手段で油圧を制御すべき油路の個数を増やすことがあるが、その場合、単一のスプール弁に多数個の出力ポートを設けるか、複数のスプール弁で前記油路の油圧を制御することが考えられる。しかるに単一のスプール弁とする場合には、スプール弁自体が大型化するとともに、加工が煩雑となるだけでなく、油路の形成も複雑となる。また複数のスプール弁を用いる場合には、増加した油路の干渉を回避するための大型化といった課題が生じる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、一対のスプール弁を用いて加工の簡略化および油路形成の単純化を図りつつ、大型化を回避し得るようにした多気筒内燃機関の動弁制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の気筒を有する機関本体のシリンダヘッドに開閉作動可能に配設される機関弁の作動態様を切り換えるべく各気筒毎に配設される油圧式の弁作動態様変更機構と、前記弁作動態様変更機構に作用する油圧を制御するため油圧制御手段とを備え、その油圧制御手段が、前記シリンダヘッドに取付けられるホルダと、前記ホルダに取付けられるバルブボディにスプール弁体が摺動可能に収容されて成るとともに前記弁作動態様変更機構に作用する油圧を制御するスプール弁とを有する多気筒内燃機関の動弁制御装置において、前記油圧制御手段は、元圧油路の油圧を相互に独立した第1および第2油路に択一的に切り換えて作用せしめるように作動するようにして第1スプール弁体が前記バルブボディに摺動可能に収容されて成る第1スプール弁と、第2スプール弁体が前記バルブボディに摺動可能に収容されて成るとともに第1および第2油路を介して第1スプール弁に接続される第2スプール弁とを有し、第1油路が前記バルブボディに形成され、第2油路がホルダに形成されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記第2油路が、前記ホルダの前記バルブボディへの結合面に形成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、第1および第2スプール弁体が、直列に配置される複数の前記気筒の気筒配列方向と直交する方向で相互に平行な軸線を有して前記バルブボディに摺動可能に収容されることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、第1および第2スプール弁体が、それらのスプール弁体の端部をそれぞれ個別に臨ませるパイロット油圧室を相互に近接させるとともに、両パイロット油圧室への油圧作用時の作動方向が相互に反対方向となるようにして、前記バルブボディに摺動可能に収容されることを特徴とする。
なお実施例の吸気弁VIおよび排気弁VEが本発明の機関弁に対応する。
請求項1記載の発明によれば、第1および第2スプール弁間を結んで相互に独立した第1および第2油路のうち第1油路がバルブボディに形成され、第2油路がホルダに形成されるので、相互に別部材であるバルブボディおよびホルダに分けて第1および第2油路を形成することで、第1および第2油路の相互干渉を回避しつつ第1および第2油路の形成に必要なスペースを小さくするようにして小型化を図ることができるとともに第1および第2油路の加工性を高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、第2油路がホルダのバルブボディへの結合面に形成されるので、第2油路の形成が容易となる。
請求項3記載の発明によれば、直列に配置される複数の気筒の気筒配列方向と直交する方向で相互に平行な軸線を有するようにして、第1および第2スプール弁体がバルブボディに摺動可能に収容されるので、気筒の気筒配列方向でのバルブボディの小型化を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、第1および第2スプール弁のパイロット油圧室を相互に近接させることにより、両パイロット油圧室に通じる2つのパイロット油圧路を近接させ、両パイロット油路の配置をコンパクト化してパイロット油路での油圧圧損を低く抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図18は本発明の一実施例を示すものであり、図1は本発明を適用したV型多気筒内燃機関の右側面図、図2は後部ヘッドカバーを外すとともにカムシャフトを省略した状態での図1の2−2線断面図、図3は前部ヘッドカバーを外すとともにカムシャフトを省略した状態での図1の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は図2の8−8線断面図、図9は図7の9−9線断面図、図10は後部バンクの吸気側および排気側弁作動態様変更機構への油路接続状態を簡略化して示す図、図11は前部バンクの吸気側および排気側弁作動態様変更機構への油路接続状態を簡略化して示す図、図12は後部バンク側の油圧制御手段のバルブボディを省略した状態での平面図、図13は図12の13−13線断面図、図14は図12の14−14線断面図、図15は図12の15−15線断面図、図16は図12の16−16線断面図、図17は図13の17−17線矢視図、図18はバルブボディを図13の18−18線矢視方向から見た図である。
先ず図1において、車両に搭載されるV型多気筒の内燃機関の機関本体20は、後部バンクBRと、該後部バンクBRと協働してV字形をなすようにして後部バンクBRの前方に配置される前部バンクBFとを有し、後部バンクBRは、後部シリンダブロック21Rと、後部シリンダブロック21Rの上端に結合される後部シリンダヘッド22Rと、後部シリンダヘッド22Rに結合される後部ヘッドカバー23Rとで構成され、前部バンクBFは、前部シリンダブロック21Fと、前部シリンダブロック21Fの上端に結合される前部シリンダヘッド22Fと、前部シリンダヘッド22Fに結合される前部ヘッドカバー23Fとで構成される。而して後部および前部シリンダブロック21R,21Fは、クランクケース24と一体に形成される。
後部バンクBFは、図2で示すように、車両の進行方向前方に向かって右側から順に直列に並ぶ第1、第2および第3気筒C1,C2,C3を有し、前部バンクBFは、図3で示すように、車両の進行方向前方に向かって右側から順に直列に並ぶ第4、第5および第6気筒C4,C5,C6を有する。
後部および前部シリンダブロック21R,21Fには、前記各気筒C1〜C6毎にシリンダボア25…が設けられ、それらのシリンダボア25…にそれぞれ摺動可能に嵌合されるピストン26…が、後部および前部バンクBR,BFの気筒配列方向27に沿って延びて前記クランクケース24で回転自在に支承される単一のクランクシャフト28に、コンロッド29…を介して共通に連結される。
図4〜図8を併せて参照して、機関本体20における後部バンクBR側の構成について説明すると、後部シリンダヘッド22Rと、シリンダボア25…内のピストン26…との間には第1〜第3気筒C1〜C3毎に燃焼室30…が形成される。各燃焼室30…に対応する部分で後部シリンダヘッド22Rには、燃焼室30に通じ得る一対の吸気弁口31…と、それらの吸気弁口31…に共通に通じて後部シリンダヘッド22Rの前部側面に開口する吸気ポート32と、燃焼室30に通じ得る一対の排気弁口33…と、それらの排気弁口33…に共通に通じて後部シリンダヘッド22Rの後部側面に開口する排気ポート34とがそれぞれ設けられる。
第1〜第3気筒C1〜C3毎に対をなす吸気弁口31…を個別に開閉可能である一対の機関弁としての吸気弁VI,VIのステムは、後部シリンダヘッド22Rに設けられたガイド筒35…に摺動可能に嵌合され、吸気弁VI…の上端部に設けられたリテーナ36…と、後部シリンダヘッド22Rとの間に吸気弁VI…を閉弁方向に付勢する弁ばね37…が設けられる。また第1〜第3気筒C1〜C3毎に対をなす排気弁口33…を個別に開閉可能である一対の機関弁としての排気弁VE,VEのステムは、後部シリンダヘッド22Rに設けられたガイド筒38…に摺動可能に嵌合され、排気弁VE…の上端部に設けられたリテーナ39…と、後部シリンダヘッド22Rとの間に排気弁VE…を閉弁方向に付勢する弁ばね40…が設けられる。
第1〜第3気筒C1〜C3の吸気弁VI,VI…および排気弁VE,VE…は、動弁装置41Rにより開閉駆動されるものであり、該動弁装置41Rは、前記クランクシャフト28と平行な軸線を有するカムシャフト42と、該カムシャフト42と平行な軸線を有する吸気側および排気側ロッカシャフト43,44と、第1〜第3気筒C1〜C3毎に吸気側ロッカシャフト43に揺動可能に支承される吸気側駆動ロッカアーム45…および吸気側自由ロッカアーム46…と、第1〜第3気筒C1〜C3の排気弁VE…毎に排気側ロッカシャフト44に揺動可能に支承される排気側駆動ロッカアーム47…および排気側自由ロッカアーム48…とを備える。
後部シリンダヘッド22Rには、各燃焼室30…を相互間に挟むようにして複数(この実施例では4つ)の軸受部49…が気筒配列方向27に沿って間隔をあけて一体に突設されており、カムシャフト42は、それらの軸受部49…で回転自在に支承される。しかもカムシャフト42には、クランクシャフト28から1/2の減速比で減速された回転動力が伝達される。
吸気側および排気側ロッカシャフト43,44は、前記カムシャフト42の上方で固定配置されるものであり、吸気側および排気側ロッカシャフト43,44を支持するロッカシャフトホルダ50が、前記各軸受部49…の上面に締結、固定される。
図9を併せて参照して、吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46は相互に隣接した位置で吸気側ロッカシャフト43に揺動可能に支承される。吸気側駆動ロッカアーム45は、一対の吸気弁VI,VIのステムの上方に延びるように形成されており、吸気側駆動ロッカアーム45に進退位置を調節可能として螺合される一対のタペットねじ51,51が、吸気弁VI,VIのステムの上端に当接することにより、吸気側駆動ロッカアーム45が吸気弁VI,VIに連動、連結される。
また排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48は、排気弁VEに対応する位置で隣接して排気側ロッカシャフト44に揺動可能に支承されるものであり、排気側駆動ロッカアーム47は、該排気側駆動ロッカアーム47に進退位置を調節可能として螺合されるタペットねじ52を排気弁VEの上端に当接させることにより、排気弁VEに連動、連結される。
また第1〜第3気筒C1〜C3毎に対をなす排気側駆動ロッカアーム47,47間に配置されるようにして後部シリンダヘッド22Rにプラグ挿入筒53…が取付けられており、該プラグ挿入筒53…に挿入される点火プラグ54…が各燃焼室30…に臨むようにして後部シリンダヘッド22Rに螺合される。
カムシャフト42には、吸気側自由ロッカアーム46に軸支されたローラ55をころがり接触させる吸気側カム56(図5参照)と、排気側自由ロッカアーム48に軸支されたローラ57をころがり接触させる排気側カム58(図7参照)と、吸気側駆動ロッカアーム45に設けられたスリッパ45aを摺接させる休止部59(図4参照)と、排気側駆動ロッカアーム47に設けられたスリッパ47aを摺接させる休止部60(図6参照)とが設けられ、休止部59,60の外周は、吸気側および排気側カム56,58のベース円部に対応して前記カムシャフト42の中心から同一半径を有する円形に形成される。すなわち休止部59,60は、吸気弁VI,VIおよび排気弁VE,VEを閉弁休止せしめるように形成されるものであり、吸気弁VI,VIは、吸気側自由ロッカアーム46に吸気側駆動ロッカアーム45が連結された状態では吸気側自由ロッカアーム46が吸気側カム56に従動して揺動することによって開閉作動するのであるが、吸気側自由ロッカアーム46への吸気側駆動ロッカアーム45の連結が解除されたときには吸気側駆動ロッカアーム45がそのスリッパ45aを弁ばね37で休止部59に摺接させる側に付勢されたままとなることによって閉弁休止状態となる。また排気弁VEは、排気側自由ロッカアーム48に排気側駆動ロッカアーム47が連結された状態では排気側自由ロッカアーム48が排気側カム58に従動して揺動することによって開閉作動するのであるが、排気側自由ロッカアーム48への排気側駆動ロッカアーム47の連結が解除されたときには排気側駆動ロッカアーム47がそのスリッパ47aを弁ばね40で休止部60に摺接させる側に付勢されたままとなることによって閉弁休止状態となる。
吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46には、吸気側自由ロッカアーム46への吸気側駆動ロッカアーム45の連結および連結解除を油圧で切換えることにより、吸気弁VI,VIの作動態様を、開閉作動状態および閉弁休止状態間で切換えるようにした油圧式の吸気側弁作動態様変更機構63が設けられる。
図9において、吸気側弁作動態様変更機構63は、吸気側駆動ロッカアーム45内に形成される休止側油圧室64に一端を臨ませて吸気側駆動ロッカアーム45に摺動可能に嵌合されるピストン65と、該ピストン65の他端に一端を摺接させて吸気側自由ロッカアーム46および吸気側駆動ロッカアーム45に摺動可能に嵌合されるとともに吸気側自由ロッカアーム46内に形成される作動側油圧室66に他端を臨ませる連結ピン67と、作動側油圧室66に収容されて吸気側自由ロッカアーム46および連結ピン67間に設けられる戻しばね68とを備える。
この吸気側弁作動態様変更機構63では、作動側油圧室66に油圧を作用せしめたときには、図9で示すように、相互に連接された連結ピン67およびピストン65が休止側油圧室64の容積を最小とする位置に移動し、連結ピン67で吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46が連結される。また休止側油圧室64に油圧を作用せしめたときには、相互に連接されたピストン65および連結ピン67が作動側油圧室66の容積を最小とする位置に移動し、ピストン65および連結ピン67の接触面が吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46間に在ることにより吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46の連結が解除される。
このようにして吸気側弁作動態様変更機構63は、休止側油圧室64および作動側油圧室66への択一的な油圧の作用によって吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46の連結および連結解除を切り換えて吸気弁VI,VIの作動態様を開閉作動状態および閉弁休止状態間で変更するものであり、第1〜第3気筒C1〜C3において吸気弁VI,VIが閉弁休止状態となる気筒は気筒休止状態となる。また戻しばね68は、機関の運転停止に応じて休止側油圧室64および作動側油圧室66のいずれにも油圧が作用しない状態でピストン65および連結ピン67ががたつくのを回避し得る程度のばね力を発揮すればよい。
吸気側ロッカシャフト43内には、該ロッカシャフト43内を4つに分割する2つの筒状の分割部材69,70が嵌入されており、これらの分割部材69,70により吸気側ロッカシャフト43内には、図4および図8で示すように、第1および第2作動側油路71,72と、第1および第2休止側油路73,74とが相互に独立して形成される。
図10を併せて参照して、第1作動側油路71は、第1および第2気筒C1,C2における吸気側弁作動態様変更機構63…の作動側油圧室66…に連通し、第2作動側油路72は第3気筒C3における吸気側弁作動態様変更機構63の作動側油圧室66に連通し、第1休止側油路73は、第1および第2気筒C1,C2における吸気側弁作動態様変更機構63…の休止側油圧室64…に連通し、第2休止側油路74は第3気筒C3における吸気側弁作動態様変更機構63の休止側油圧室64に連通する。
再び図9において、排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48には、排気側自由ロッカアーム48への排気側駆動ロッカアーム47の連結および連結解除を油圧で切換えることにより、排気弁VEの作動態様を、開閉作動状態および閉弁休止状態間で切換えるようにした排気側弁作動態様変更機構75が設けられる。
排気側弁作動態様変更機構75は、排気側駆動ロッカアーム47内に形成される作動側油圧室76に一端を臨ませて排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48に摺動可能に嵌合される連結ピン77と、該連結ピン77の他端に一端を摺接させて排気側自由ロッカアーム48に摺動可能に嵌合されるとともに排気側自由ロッカアーム48内に形成される休止側油圧室78に他端を臨ませたピストン79と、作動側油圧室76に収容されて排気側駆動ロッカアーム47および連結ピン77間に設けられる戻しばね80とを備える。
この排気側弁作動態様変更機構75では、作動側油圧室76に油圧を作用せしめたときには、図9で示すように、相互に連接された連結ピン77およびピストン79が休止側油圧室78の容積を最小とする位置に移動し、連結ピン77で排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48が連結される。また休止側油圧室78に油圧を作用せしめたときには、相互に連接された連結ピン77およびピストン79が作動側油圧室76の容積を最小とする位置に移動し、連結ピン77およびピストン79の接触面が排気側自由ロッカアーム48および排気側駆動ロッカアーム47間に在ることにより排気側自由ロッカアーム48および排気側駆動ロッカアーム47の連結が解除される。
このようにして排気側弁作動態様変更機構75は、作動側油圧室76および休止側油圧室78への択一的な油圧の作用によって排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48の連結および連結解除を切り換えて排気弁VEの作動態様を開閉作動状態および閉弁休止状態間で切換えるものであり、第1〜第3気筒C1〜C3において一対の排気弁VE,VEが閉弁休止状態となった気筒は気筒休止状態となる。また戻しばね80は、機関の運転停止に応じて作動側油圧室76および休止側油圧室78のいずれにも油圧が作用しない状態で連結ピン77およびピストン79ががたつくのを回避し得る程度のばね力を発揮すればよい。
排気側ロッカシャフト44内には、該ロッカシャフト44内を4つに分割する筒状の分割部材81,82が嵌入されており、これらの分割部材81,82により排気側ロッカシャフト44内には、図4および図8で示すように、第3および第4作動側油路83,84と、第3および第4休止側油路85,86とが相互に独立して形成される。
図10において、第3作動側油路83は、第1および第2気筒C1,C2における排気側弁作動態様変更機構75…の作動側油圧室76…に連通し、第4作動側油路84は第3気筒C3における排気側弁作動態様変更機構75の作動側油圧室76に連通し、第3休止側油路85は、第1および第2気筒C1,C2における排気側弁作動態様変更機構75…の休止側油圧室78…に連通し、第4休止側油路86は第3気筒C3における排気側弁作動態様変更機構75の休止側油圧室78に連通する。
ところで吸気側弁作動態様変更機構63が吸気側自由ロッカアーム46および吸気側駆動ロッカアーム45の連結を解除した状態で、吸気側自由ロッカアーム46のローラ55をカムシャフト42の吸気側カム56に押しつけるばね力を発揮するロストモーションばね87が、ロッカシャフトホルダ50および吸気側自由ロッカアーム46間に設けられる。また排気側弁作動態様変更機構75が排気側自由ロッカアーム48および排気側駆動ロッカアーム47の連結を解除した状態で、排気側自由ロッカアーム48のローラ57をカムシャフト42の排気側カム58に押しつけるばね力を発揮するロストモーションばね88が、ロッカシャフトホルダ50および排気側自由ロッカアーム48間に設けられる。
図3に注目して、前部バンクBFの前部シリンダヘッド22Fにおいて第4〜第6気筒C4〜C6毎にそれぞれ一対ずつ配設される吸気弁VI,VI…および排気弁VE,VE…は、動弁装置41Fにより開閉駆動される。この動弁装置41Fは、前記クランクシャフト28と平行な軸線を有するカムシャフト91(図1参照)と、該カムシャフト91と平行な軸線を有する吸気側および排気側ロッカシャフト92,93と、第4気筒C4において吸気側ロッカシャフト92に揺動可能に支承される吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46と、第4気筒C4の排気弁VE,VE毎に排気側ロッカシャフト93に揺動可能に支承される排気側駆動ロッカアーム47…および排気側自由ロッカアーム48…と、第5および第6気筒C5,C6において対をなす吸気弁VI,VIに対して1つずつ吸気側ロッカシャフト92に揺動可能に支承される吸気側ロッカアーム94…と、第5および第6気筒C5,C6において各排気弁VE…に対して1つずつ排気側ロッカシャフト93に揺動可能に支承される排気側ロッカアーム95…とを備える。
前記カムシャフト91は、前部シリンダヘッド22Fに回転自在に支承され、吸気側および排気側ロッカシャフト92,93は、前記カムシャフト91の上方で固定配置されるものであり、吸気側および排気側ロッカシャフト92,93を支持するロッカシャフトホルダ96が、前部シリンダヘッド22Fに締結、固定される。
第4気筒C4において、吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46は隣接して吸気側ロッカシャフト92に揺動可能に支承される。吸気側駆動ロッカアーム45は、一対の吸気弁VI,VIのステムの上方に延びるように形成されており、吸気側駆動ロッカアーム45に進退位置を調節可能として螺合される一対のタペットねじ51,51が、吸気弁VI,VIのステムの上端に当接することにより、吸気側駆動ロッカアーム45が吸気弁VI,VIに連動、連結される。また第5および第6気筒C5,C6において、吸気側ロッカアーム94は、一対の吸気弁VI,VIのステムの上方に延びるように形成されており、吸気側ロッカアーム94に進退位置を調節可能として一対ずつ螺合されるタペットねじ51,51が、吸気弁VI,VIのステムの上端に当接することにより、吸気側ロッカアーム94が吸気弁VI,VIに連動、連結される。
第4気筒C4において、排気側駆動ロッカアーム47…および排気側自由ロッカアーム48…は排気弁VE…に対応する位置で隣接して排気側ロッカシャフト93に揺動可能に支承される。排気側駆動ロッカアーム47は、該排気側駆動ロッカアーム47に進退位置を調節可能として螺合されるタペットねじ52を排気弁VEの上端に当接させることにより排気弁VEに連動、連結される。また第5および第6気筒C5,C6において、排気側ロッカアーム95…に進退位置を調節可能として螺合されるタペットねじ52…が、排気弁VE…のステムの上端に当接することにより、排気側ロッカアーム95…が排気弁VE…に連動、連結される。
また第4気筒C4における一対の排気側駆動ロッカアーム47,47間、ならびに第5および第6気筒C5,C6において一対ずつ配設される排気側ロッカアーム95,95…間に配置されるようにして前部シリンダヘッド22Fにプラグ挿入筒53…が取付けられており、該プラグ挿入筒53…に挿入される点火プラグ(図示せず)が各燃焼室30…に臨むようにして前部シリンダヘッド22Fに螺合される。
カムシャフト91には、第4気筒C4における吸気側自由ロッカアーム46に軸支されたローラ55ならびに第5および第6気筒C5,C6における吸気側ロッカアーム94…に軸支されたローラ97…をころがり接触させる吸気側カム56…(図1参照)と、第4気筒C4における排気側自由ロッカアーム48に軸支されたローラ57ならびに第5および第6気筒C5,C6における排気側ロッカアーム95…に軸支されたローラ98…をころがり接触させる排気側カム58…(図1参照)とが設けられるとともに、第4気筒C4において、吸気側自由ロッカアーム46への吸気側駆動ロッカアーム45の連結が解除されるとともに排気側自由ロッカアーム48への排気側駆動ロッカアーム47の連結が解除されたときに吸気弁VI,VIおよび排気弁VE,VEを閉弁休止状態とすべく吸気側自由ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48…を摺接させる休止部(図示せず)とが設けられる。
第4気筒C4における吸気側駆動ロッカアーム45および吸気側自由ロッカアーム46には、後部バンクBR側の第1〜第3気筒C1〜C3と同様に、吸気側自由ロッカアーム46への吸気側駆動ロッカアーム45の連結および連結解除を油圧で切換える吸気側弁作動態様変更機構63が設けられる。この吸気側弁作動態様変更機構63は、休止側油圧室64および作動側油圧室66への択一的な油圧の作用によって吸気側駆動ロッカアーム45への吸気側自由ロッカアーム46の連結および連結解除を切り換えて第4気筒C4における吸気弁VI,VIの作動態様を開閉作動状態および閉弁休止状態間で切換えるものであり、吸気弁VI,VIが閉弁休止することによって第4気筒C4は気筒休止状態となる。
また第4気筒C4における排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48には、後部バンクBR側の第1〜第3気筒C1〜C3と同様に、排気側自由ロッカアーム48への排気側駆動ロッカアーム47の連結および連結解除を油圧で切換える排気側弁作動態様変更機構75が設けられ、この排気側弁作動態様変更機構75は、作動側油圧室76および休止側油圧室78への択一的な油圧の作用によって排気側駆動ロッカアーム47および排気側自由ロッカアーム48の連結および連結解除を切り換えて排気弁VEの作動態様を開閉作動状態および閉弁休止状態間で切換えるものであり、一対の排気弁VE,VEが閉弁休止することによって第4気筒C4は気筒休止状態となる。
吸気側ロッカシャフト92内には、該ロッカシャフト92内を2つに分割する分割部材99(図1参照)が嵌入され、排気側ロッカシャフト93内には、該ロッカシャフト93内を2つに分割する分割部材100(図1参照)が嵌入される。
図11を併せて参照して、吸気側ロッカシャフト92内には、前記分割部材99によって、第5作動側油路101と、第5休止側油路102とが相互に独立して形成され、排気側ロッカシャフト93内には、前記分割部材100によって、第6作動側油路103と、第6休止側油路104とが相互に独立して形成される。
第5作動側油路101は、第4気筒C4における吸気側弁作動態様変更機構63の作動側油圧室66に連通し、第6作動側油路72は第4気筒C4における排気側弁作動態様変更機構75の作動側油圧室76に連通し、第5休止側油路102は、第4気筒C4における吸気側弁作動態様変更機構63の休止側油圧室64に連通し、第6休止側油路104は第3気筒C4における排気側弁作動態様変更機構75の休止側油圧室78に連通する。
上述のようにして、第1〜第6気筒C1〜C6のうち第1〜第4気筒C1〜C4は、吸気弁VI…および排気弁VE…を開閉作動せしめる状態と、吸気弁VI…および排気弁VE…を閉弁休止する気筒休止状態とを切換え可能であり、このV型多気筒内燃機関では、第1〜第6気筒C1〜C6の全てで吸気弁VI…および排気弁VE…を開閉作動せしめる6気筒作動状態と、第3および第4気筒C3,C4の吸気弁VI…および排気弁VE…を閉弁休止した4気筒作動状態と、第1〜第3気筒C1〜C3の吸気弁VI…および排気弁VE…を閉弁休止した3気筒作動状態とを運転状態に応じて切換え可能である。
而して第1〜第3気筒C1〜C3における吸気弁VI…および排気弁VE…の開閉作動状態および閉弁休止状態は、気筒配列方向27に沿って第3気筒C3の外方側すなわち車両の進行方向前方に向かって後部シリンダヘッド22Rの左端部に配設される油圧制御手段108Rの油圧制御によって切換えられ、第4気筒C4における吸気弁VI…および排気弁VE…の開閉作動状態および閉弁休止状態は、気筒配列方向27に沿って第4気筒C4の外方側すなわち車両の進行方向前方に向かって前部シリンダヘッド22Rの右端部に配設される油圧制御手段108Fの油圧制御によって切換えられる。
図12および図13において、後部バンクBR側の油圧制御手段108Rは、本発明に従って構成されるものであり、該油圧制御手段108Rは、後部シリンダヘッド22Rの前記左端部上面に取付けられるホルダ109と、該ホルダ109に連設されるバルブボディ110と、該バルブボディ110に配設される第1および第2スプール弁111,112と、第1および第2スプール弁111,112の作動を制御すべく前記ホルダ109に配設される第1および第2電磁開閉弁113,114とで構成される。
前記ホルダ109は、後部シリンダヘッド22Rに締結される後部ヘッドカバー23Rおよび後部シリンダヘッド22R間に収容される被収容部109aと、後部シリンダヘッド22Rおよび後部ヘッドカバー23Rの外側方に突出する突出部109bとが連結部109cで一体に連結されて成る。
前記被収容部109aには、気筒配列方向27と直交して前後方向に延びる取付け腕部109d,109dが一体に連設されており、それらの取付け腕部109d…がボルト115,115によって後部シリンダヘッド22Rの上面に締結される。また前記両取付け腕部109d…間で前記被収容部109aの上面には、前記取付け腕部109d…の後部シリンダヘッド22Rへの結合面と平行かつ平坦な結合面109eが形成される。
前記連結部109cは、気筒配列方向27と直交する方向での断面形状が台形状となるように形成されるものであり、該連結部109cの上面には、後部ヘッドカバー23Rとの間のシール面116が形成される。而して後部ヘッドカバー23Rは、前記シール面116および後部シリンダヘッド22Rとの間にゴム製ガスケットを介在させて後部シリンダヘッド22Rに結合される。また連結部109cの下面には、後部シリンダヘッド22Rとの間のシール面117が形成され、このシール面117には後部シリンダヘッド22Rとの間に介在せしめるようにして液体ガスケットが塗布される
図14〜図18を併せて参照して、前記ホルダ109とは別体である前記バルブボディ110の前記ホルダ109における被収容部109a側の面には、前記ホルダ109の後部シリンダヘッド22Rへの結合面と平行である平坦な結合面110aが形成される。而してバルブボディ110の前記結合面110aは、前記ホルダ109における被収容部109aの上面すなわち結合面109eに、平板状のセパレートプレート118を結合面109eとの間に介在させるようにして結合されるものであり、前記結合面109e,110aおよび前記セパレートプレート118は、ほぼ同一の外形形状を有するように形成される。
前記バルブボディ110および前記セパレートプレート118には、前記結合面110aおよび前記セパレートプレート118の外周部に間隔をあけて配置される複数個たとえば6個の挿通孔119,119…が設けられ、前記ホルダ109の被収容部109aには、それらの挿通孔119,119…に対応したねじ孔120,120…が設けられる。而して前記挿通孔119,119…に挿通されるボルト121,121…(図2参照)を前記ねじ孔120,120…に螺合して締めつけることにより、バルブボディ110がセパレートプレート118を前記ホルダ109における被収容部109aの結合面109eとの間に介在させてホルダ109の被収容部109aに締結される。
すなわちホルダ109の前記被収容部109aが、該被収容部109aに一体に連なって両側に延びる取付け腕部109d,109dのボルト115,115による締結によって後部シリンダヘッド22Rの上面に取付けられるのに対して、前記バルブボディ110の結合面110aは、被収容部109aの後部シリンダヘッド22Rへのボルト115…による2個所の締結個所間に配置されることになる。
第1スプール弁111は、一端部を第1パイロット油圧室122に臨ませた第1スプール弁体123がバルブボディ110に摺動可能に収容されて成り、第2スプール弁112は、一端部を第2パイロット油圧室124に臨ませた第2スプール弁体125がバルブボディ110に摺動可能に収容されて成る。
また第1スプール弁111の第1スプール弁体123および第2スプール弁112の第2スプール弁体125は、気筒配列方向27と直交する方向で相互に平行な軸線をしてバルブボディ110に摺動可能に収容されるものであり、第1および第2スプール弁体123,125の端部をそれぞれ個別に臨ませる第1および第2パイロット油圧室122,124を相互に近接させるとともに、両パイロット油圧室122,124への油圧作用時の作動方向が相互に反対方向となるようにして、第1および第2スプール弁体123,125が前記バルブボディ110に摺動可能に収容される。
すなわちバルブボディ110には、車両の進行方向前方に向かって外端を開口する有底の第1収容孔126と、車両の進行方向後方に向かって外端を開口する有底の第2収容孔127とが、気筒配列方向27と直交する方向で前後方向に延びるようにして穿設されており、第1および第2収容孔126,127の内端を閉じるようにして第1および第2収容孔126,127間に介在する隔壁128がバルブボディ110に設けられる。
第1スプール弁体123は、前記隔壁128との間に第1パイロット油圧室122を形成するようにして第1収容孔126に摺動可能に収容されており、第1収容孔126の外端を塞ぐようにしてバルブボディ110に固定される閉塞部材129および第1スプール弁体123間には第1ばね室130が形成され、第1パイロット油圧室122の容積を縮小する側に第1スプール弁体123をばね付勢するばね131が前記第1ばね室130に収納されて第1スプール弁体123および閉塞部材129間に縮設される。
第1スプール弁体123は、前記第1ばね室130側に開放した有底円筒状に形成されるものであり、第1スプール弁体123の外周には、第1パイロット油圧室122側から順に第1および第2環状凹部132,133が軸方向に間隔をあけて設けられ、第1環状凹部132を前記第1ばね室130に連通させる複数の第1連通孔134…と、第2環状凹部133よりも第1ばね室130側で第1スプール弁体123の外周に開口する複数の第2連通孔135…とが第1スプール弁体123に設けられる。
またバルブボディ110には、第1解放ポート138、第1出力ポート139、第1入力ポート140および第2出力ポート141が、内端を第1収容孔126の内周に開口するとともに外端をバルブボディ110の前記結合面110aに開口するようにして、第1パイロット油圧室122側から順に軸方向に間隔をあけて設けられており、前記第1解放ポート138に内端を通じさせるとともに外端をバルブボディ110の上面に開口したドレン孔142(図2および図18参照)がバルブボディ110に設けられる。
バルブボディ110の結合面110aには、図18で示すように、第2出力ポート141を第1入力ポート140との間に挟む凹部143と、第2出力ポート141を迂回して第1入力ポート140および前記凹部143間を結ぶ連通溝144とが設けられる。前記凹部143および前記連通溝144は、元圧油路145の一部を構成するものであり、第1入力ポート140には前記元圧油路145からの油圧が作用することになる。
第1パイロット油圧室122に油圧が作用していない第1スプール弁111のOFF状態で、第1スプール弁体123は、図13〜図16で示すように、第2環状凹部133を介して第1入力ポート140および第1出力ポート139間を連通する位置にあり、第1入力ポート140および第2出力ポート141間は遮断されている。この際、第2出力ポート141は第2連通孔135…を介して第1ばね室130に連通し、第1ばね室130は第1連通孔134…および第1解放ポート138を介してドレン孔142に通じており、第2出力ポート141の油圧は解放される。
また第1パイロット油圧室122に油圧が作用した第1スプール弁111のON状態で、第1スプール弁体123は第1ばね室130の容積を縮小する側に移動し、第1入力ポート140は第2環状凹部133を介して第2出力ポート141に連通し、第1出力ポート139は第1入力ポート140から遮断される。この際、第1環状凹部132は第1解放ポート138および第1出力ポート139間を連通した状態となり、第1出力ポート139は第1解放ポート138を介してドレン孔142に通じているので第1出力ポート139の油圧は解放され、第2連通孔135…は第1収容孔126の内周で閉じられる。
第2スプール弁112の第2スプール弁体125は、前記隔壁128との間に第2パイロット油圧室124を形成するようにして第2収容孔127に摺動可能に収容されており、第2収容孔127の外端を塞ぐようにしてバルブボディ110に固定される閉塞板149および第2スプール弁体125間には第2ばね室150が形成され、第2パイロット油圧室124の容積を縮小する側に第2スプール弁体125をばね付勢するばね151が第2ばね室150に収納されて第2スプール弁体125および閉塞板149間に縮設される。
第2スプール弁体125の外周には、第2パイロット油圧室124側から順に第3および第4環状凹部152,153が軸方向に間隔をあけて設けられる。またバルブボディ110には、第2解放ポート154、第3出力ポート155、第2入力ポート156、第4出力ポート157および第3入力ポート158が、内端を第2収容孔127の内周に開口するとともに外端をバルブボディ110の前記結合面110aに開口するようにして、第2ばね室150側から順に軸方向に間隔をあけて設けられており、第2ばね室150および第2解放ポート152に通じるドレン用凹部159(図18参照)が、バルブボディ110の内側側壁に開口するようにして該バルブボディ110に設けられる。
第2パイロット油圧室124に油圧が作用していない第2スプール弁112のOFF状態で、第2スプール弁体125は、図13〜図16で示すように、第3環状凹部152を介して第2入力ポート156および第3出力ポート155間を連通する位置にあり、この状態で、第2入力ポート156および第4出力ポート157間、第3出力ポート155および第2解放ポート154間、ならびに第3入力ポート158および第4出力ポート157間は遮断されている。
また第2パイロット油圧室124に油圧が作用した第2スプール弁112のON状態で、第2スプール弁体125は第2ばね室150の容積を縮小する側に移動し、第2入力ポート156は第4環状凹部153を介して第4出力ポート157に連通し、第3出力ポート155は第3環状凹部152を介して第2解放ポート154に連通し、第3入力ポート158および第4出力ポート157間は遮断される。
ところでクランクケース24(図1参照)には、クランクシャフト28から伝達される動力で駆動されるオイルポンプ(図示せず)が配設されており、該オイルポンプから吐出される油圧は、前記クランクケース24から後部シリンダブロック21Rを経て後部シリンダヘッド22Rに導かれ、前記ホルダ109には、後部シリンダヘッド22Rから油圧が導かれる油圧供給路160が、被収容部109aの上面である前記結合面109eに開口するようにして設けられ、油圧供給路160の開口端には前記セパレートプレート118およびホルダ109で挟持されるようにしてオイルフィルタ161が配設される。
しかも前記セパレートプレート118には、前記油圧供給路160および前記凹部143間を連通する第1連通孔162が設けられており、前記油圧供給路160、第1連通孔162、前記凹部143および前記連通溝144が、前記オイルポンプからの元圧を導く元圧油路145を構成する。
前記ホルダ109には、前記元圧油路145からの油圧を第1および第2電磁開閉弁113,114側に導くパイロット用入力油路163が前記結合面109eに開口するようにして設けられ、前記セパレートプレート118には、前記元圧油路145における連通溝144を前記パイロット用入力油路163に連通させる第2連通孔164が設けられる。
また前記ホルダ109には、第1電磁開閉弁113を前記パイロット用入力油路163との間に介在させた第1パイロット用出力油路165が第1スプール弁111の第1パイロット油圧室122に対応する位置で前記結合面109eに開口するようにして設けられるとともに、第2電磁開閉弁114を前記パイロット用入力油路163との間に介在させた第2パイロット用出力油路166が第2スプール弁112の第2パイロット油圧室124に対応する位置で前記結合面109eに開口するようにして設けられ、前記セパレートプレート18には、第1パイロット用出力油路165を第1パイロット油圧室122に通じさせる第3連通孔167と、第2パイロット用出力油路166を第2パイロット油圧室124に通じさせる第4連通孔168とが設けられる。
第1スプール弁111は、そのOFF状態では第1入力ポート140および第1出力ポート139間を連通するとともに第1入力ポート140および第2出力ポート141間を遮断し、そのON状態では第1入力ポート140および第2出力ポート141間を連通するとともに第1入力ポート141および第1出力ポート139間を遮断するものであり、第1出力ポート139は第1油路171を介して第2スプール弁112の第2入力ポート156に連通し、第2出力ポート141は第1油路171とは独立した油路である第2油路172を介して第2スプール弁112の第3入力ポート158に連通する。すなわち第1スプール弁111は、元圧油路145の油圧を相互に独立した第1および第2油路171,172に択一的に切り換えて作用せしめるように作動するものであり、第2スプール弁112は、第1および第2油路171,172を介して第1スプール弁111に接続される。
第1油路171は、第1スプール弁111の第1出力ポート141および第2スプール弁112の第2入力ポート156間を連通するようにしてバルブボディ110に形成される。また第2油路172は、第1スプール弁111の第2出力ポート141および第2スプール弁112の第3入力ポート158間を結ぶようにしてホルダ109に形成されるものであり、第2油路172は、ホルダ109のバルブボディ110への結合面109eに溝状に形成される。而して前記セパレートプレート118には、第1スプール弁111の第2出力ポート141を第2油路172の一端に連通させる第5連通孔173と、第2スプール弁112の第3入力ポート158を第2油路172の他端に通じさせる第6連通孔174とが設けられる。
ところでホルダ109の前記被収容部109aには、動弁装置41Rにおける吸気側および排気側ロッカシャフト43,44の一端部が嵌入されており、前記第2油路172は、吸気側および排気側ロッカシャフト43,44の軸線と略直交する方向に長く延びるように形成される。
また前記ホルダ109においてバルブボディ110への結合面109eには、第2油路172だけでなく、第2油路172と略平行に延びる溝状の第3、第4および第5油路175,176,177が、前記吸気側および排気側ロッカシャフト43,44の軸線方向に間隔をあけて形成されており、セパレートプレート118には、第1スプール弁111の第1出力ポート139を第3油路175に通じさせる第7連通孔178と、第2スプール弁112における第3出力ポート155を第4油路176に通じさせる第8連通孔179と、第2スプール弁112における第4出力ポート157を第5油路177に通じさせる第9連通孔180とが設けられる。
而して第2油路172の一端側を吸気側ロッカシャフト43内の第1休止側油路73に通じさせる吸気側第1連通路181がホルダ109および吸気側ロッカシャフト43に設けられ、第2油路172の他端側を排気側ロッカシャフト44内の第3休止側油路85に通じさせる排気側第1連通路182がホルダ109および排気側ロッカシャフト44に設けられ、第3油路175の一端側を吸気側ロッカシャフト43内の第1作動側油路71に通じさせる吸気側第2連通路183がホルダ109、吸気側ロッカシャフト43および分割部材69に設けられ、第3油路175の他端側を排気側ロッカシャフト44内の第3作動側油路83に通じさせる排気側第2連通路184がホルダ109、排気側ロッカシャフト44および分割部材82に設けられ、第4油路176の一端側を吸気側ロッカシャフト43内の第2作動側油路72に通じさせる吸気側第3連通路185がホルダ109および吸気側ロッカシャフト43に設けられ、第4油路176の他端側を排気側ロッカシャフト44内の第4作動側油路85に通じさせる排気側第3連通路186がホルダ109および排気側ロッカシャフト44に設けられ、第5油路177の一端側を吸気側ロッカシャフト43内の第2休止側油路72に通じさせる吸気側第4連通路187がホルダ109、吸気側ロッカシャフト43および分割部材70に設けられ、第5油路177の他端側を排気側ロッカシャフト44内の第4休止側油路86に通じさせる排気側第4連通路188がホルダ109、排気側ロッカシャフト44および分割部材81に設けられる。
さらに第5油路177に通じる検出通路190がホルダ109に設けられ、ホルダ109には前記検出通路190の油圧を検出する油圧検出器189が取付けられる。
図3に注目して、前部バンクBF側の油圧制御手段108Fは、前部シリンダヘッド22Fの上面に取付けられるホルダ191と、該ホルダ191に取付けられるバルブボディ192と、該バルブボディ192に配設されるスプール弁(図示せず)と、該スプール弁の作動を制御すべく前記ホルダ191に配設される第3電磁開閉弁194とで構成される。
前記ホルダ191は、前部シリンダヘッド22Fにおいて車両の進行方向前方に向かって右側の端部上面に締結されるものであり、気筒配列方向27に沿うホルダ191の内端上面には、前部ヘッドカバー23Fとの間のシール面195が形成され、このシール面195には前部ヘッドカバー23Fとの間に介在せしめるようにして液体ガスケットが塗布される。
前記ホルダ191には、吸気側ロッカシャフト92および排気側ロッカシャフト93の端部が嵌入されており、前記バルブボディ192に配設されるスプール弁は、図示しない元圧油路からの油圧を、吸気側ロッカシャフト92内の第5作動側油路101および排気側ロッカシャフト93内の第6作動側油路103に作用せしめる状態と、吸気側ロッカシャフト92内の第5休止側油路102および排気側ロッカシャフト93内の第6休止側油路104に作用せしめる状態とを、第3電磁開閉弁194の開閉作動に応じて択一的に切換えるように構成される。
また前記ホルダ191には、第5および第6休止側油路102,104に作用する油圧を検出する油圧検出器196が取付けられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、後部バンクBR側の油圧制御手段108Rは、後部シリンダヘッド22Rの上面に取付けられるホルダ109と、該ホルダ109に連設されるバルブボディ110と、該バルブボディ110に配設される第1および第2スプール弁111,112と、第1および第2スプール弁111,112の作動を制御すべく前記ホルダ109に配設される第1および第2電磁開閉弁113,114とで構成されており、ホルダ109は、後部ヘッドカバー23Rおよび後部シリンダヘッド22R間に収容される被収容部109aと、後部シリンダヘッド22Rおよび後部ヘッドカバー23Rの外側方に突出するとともに第1および第2電磁開閉弁113,114が取付けられる突出部109bとが連結部109cで一体に連結されて成り、連結部109cには、後部ヘッドカバー23Rおよび後部シリンダヘッド22Rとの間のシール面116,117が形成され、バルブボディ110が後部ヘッドカバー23Rおよび後部シリンダヘッド22R間に収容されるようにして前記ホルダ109の被収容部109aに連設されている。
したがってバルブボディ110からのドレン油を、ドレン孔142およびドレン用凹部159から後部ヘッドカバー23R内に直接戻すことができ、ホルダ109における連結部109cに設けられるのは、該ホルダ109に取付けられる第1および第2電磁開閉弁113,114に接続される油路、すなわちパイロット用入力油路163、第1パイロット用出力油路165および第2パイロット用出力油路166だけであるので、シール面116,117が形成される部分でのホルダ109の横断面積すなわち連結部109cの横断面積を比較的小さく設定することができ、シール面116,117でのシール性を高めることができる。
またホルダ109の前記被収容部109aが相互に間隔をあけた2個所でボルト115,115によって後部シリンダヘッド22Rに締結され、ホルダ109とは別体に形成されるバルブボディ110の前記被収容部109aへの結合面110aが、ホルダ109の後部シリンダヘッド22Rへの結合面と平行に設定されるとともに、前記被収容部109aの後部シリンダヘッド22Rへの2個所の締結個所間に配置されるので、バルブボディ110が取付け剛性の高い部分でホルダ109の被収容部109aに取付けられることになり、バルブボディ110の取付け剛性を高めることができる。
また油圧制御手段108Rは、元圧油路145の油圧を相互に独立した第1および第2油路171,172に択一的に切り換えて作用せしめるように作動するようにして第1スプール弁体123が前記バルブボディ110に摺動可能に収容されて成る第1スプール弁111と、第2スプール弁体125がバルブボディ110に摺動可能に収容されて成るとともに第1および第2油路171,172を介して第1スプール弁111に接続される第2スプール弁112とを有し、第1油路171がバルブボディ110に形成され、第2油路172がホルダ109に形成されるので、相互に別部材であるバルブボディ110およびホルダ109に分けて第1および第2油路171,172を形成することで、第1および第2油路171,172の相互干渉を回避しつつ第1および第2油路171,172の形成に必要なスペースを小さくするようにして小型化を図ることができるとともに第1および第2油路171,172の加工性を高めることができる。
しかも第2油路172が、ホルダ109のバルブボディ110への結合面109eに形成されるので、第2油路172の形成が容易となる。
また第1および第2スプール弁111,112がそれぞれ備える第1および第2スプール弁体123,125が、気筒配列方向27と直交する方向で相互に平行な軸線を有して、バルブボディ110に摺動可能に収容されるので、気筒配列方向27でのバルブボディ110の小型化を図ることができる。
さらに第1および第2スプール弁体123,125が、それらのスプール弁体123,125の端部をそれぞれ個別に臨ませる第1および第2パイロット油圧室122,124を相互に近接させるとともに、第1および第2パイロット油圧室122,124への油圧作用時の作動方向が相互に反対方向となるようにして、バルブボディ110に摺動可能に収容されるので、第1および第2パイロット油圧室122,124を相互に近接させることにより、両パイロット油圧室122,124に通じる第1および第2パイロット用出力油路165,166を近接させ、両パイロット用出力油路165,166の配置をコンパクト化してパイロット用出力油路165,166での油圧圧損を低く抑えることができる。
しかもバルブボディ110に配設される第1および第2スプール弁111,112の第1および第2スプール弁体123,125は、相互間に介在した隔壁128で内端を閉じるとともに外端を相互に反対側に向けて開放するようにしてバルブボディ111に設けられた第1および第2収容孔126,127に、前記隔壁128との間に第1および第2パイロット油圧室122,124を形成するようにして第1および第2収容孔126,127の外端側から摺動可能に挿入されるものであり、第1および第2収容孔126,127の外端側にばね131,151を収容し、さらに閉塞部材129および閉塞板149で第1および第2収容孔126,127の外端開放部を閉じればよいので、第1および第2スプール弁111,112の組付け作業性を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、吸気側弁作動態様変更機構63および排気側弁作動態様変更機構75が、複数気筒C1〜C3の吸気弁VI…および排気弁VE…の作動態様を開閉作動状態および閉弁休止状態間で変更するように構成されていたが、吸気弁VIおよび排気弁VEの開弁リフト量および開弁角を変更するように弁作動態様変更機構が構成されていてもよい。
V型多気筒内燃機関の右側面図である。 後部ヘッドカバーを外すとともにカムシャフトを省略した状態での図1の2−2線断面図である。 前部ヘッドカバーを外すとともにカムシャフトを省略した状態での図1の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 図2の7−7線断面図である。 図2の8−8線断面図である。 図7の9−9線断面図である。 後部バンクの吸気側および排気側弁作動態様変更機構への油路接続状態を簡略化して示す図である。 前部バンクの吸気側および排気側弁作動態様変更機構への油路接続状態を簡略化して示す図である。 後部バンク側の油圧制御手段のバルブボディを省略した状態での平面図である。 図12の13−13線断面図である。 図12の14−14線断面図である。 図12の15−15線断面図である。 図12の16−16線断面図である。 図13の17−17線矢視図である。 バルブボディを図13の18−18線矢視方向から見た図である。
符号の説明
20・・・機関本体
22R・・・シリンダヘッド
27・・・気筒配列方向
63・・・吸気側弁作動態様変更機構
75・・・排気側弁作動態様変更機構
108R・・・油圧制御手段
109・・・ホルダ
109e・・・ホルダのバルブボディへの結合面
110・・・バルブボディ
111・・・第1スプール弁
112・・・第2スプール弁
122,124・・・パイロット油圧室
123・・・第1スプール弁体
125・・・第2スプール弁体
145・・・元圧油路
171・・・第1油路
172・・・第2油路
C1,C2,C3・・・気筒
VI・・・機関弁である吸気弁
VE・・・機関弁である排気弁

Claims (4)

  1. 複数の気筒(C1,C2,C3)を有する機関本体(20)のシリンダヘッド(22R)に開閉作動可能に配設される機関弁(VI,VE)の作動態様を切り換えるべく各気筒(C1〜C3)毎に配設される油圧式の弁作動態様変更機構(63,75)と、前記弁作動態様変更機構(63,75)に作用する油圧を制御するため油圧制御手段(108R)とを備え、その油圧制御手段(108R)が、前記シリンダヘッド(22R)に取付けられるホルダ(109)と、前記ホルダ(109)に取付けられるバルブボディ(110)にスプール弁体(123,125)が摺動可能に収容されて成るとともに前記弁作動態様変更機構(63,75)に作用する油圧を制御するスプール弁(111,112)とを有する多気筒内燃機関の動弁制御装置において、
    前記油圧制御手段(108R)は、元圧油路(145)の油圧を相互に独立した第1および第2油路(171,172)に択一的に切り換えて作用せしめるように作動するようにして第1スプール弁体(123)が前記バルブボディ(110)に摺動可能に収容されて成る第1スプール弁(111)と、第2スプール弁体(125)が前記バルブボディ(110)に摺動可能に収容されて成るとともに第1および第2油路(171,172)を介して第1スプール弁(111)に接続される第2スプール弁(112)とを有し、第1油路(171)が前記バルブボディ(110)に形成され、第2油路(172)がホルダ(109)に形成されることを特徴とする多気筒内燃機関の動弁制御装置。
  2. 前記第2油路(172)が、前記ホルダ(109)の前記バルブボディ(110)への結合面(109e)に形成されることを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の動弁制御装置。
  3. 第1および第2スプール弁体(123,125)が、直列に配置される複数の前記気筒(C1〜C3)の気筒配列方向(27)と直交する方向で相互に平行な軸線を有して前記バルブボディ(110)に摺動可能に収容されることを特徴とする請求項1または2記載の多気筒内燃機関の動弁制御装置。
  4. 第1および第2スプール弁体(123,125)が、それらのスプール弁体(123,125)の端部をそれぞれ個別に臨ませるパイロット油圧室(122,124)を相互に近接させるとともに、両パイロット油圧室(122,124)への油圧作用時の作動方向が相互に反対方向となるようにして、前記バルブボディ(110)に摺動可能に収容されることを特徴とする請求項3記載の多気筒内燃機関の動弁制御装置。
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