JP2003106215A - エンジンの動弁装置 - Google Patents
エンジンの動弁装置Info
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Abstract
トを有するエンジンの動弁装置において油圧供給のため
の油路を構成簡単で加工容易なものとする。 【解決手段】 シリンダヘッド本体上部の動弁室にフレ
ーム構造のカムキャリア11を配置し、カムキャリア1
1にカム軸方向のオイルギャラリ91、92を設け、オ
イルギャラリ91、92から各気筒のタペットガイドホ
ール25、26に向けて分岐する作動油供給通路93、
94を構成するため、カムキャリア11側面からキリ加
工によりタペットガイドホール25、26の気筒列方向
中心に対しオフセットした位置に開口するよう加工孔を
設ける。また、カムキャリア11のカムキャップとの共
締め位置に近い側壁部24とカムジャーナル部10との
間にコーナリブを設けて剛性を高め、加工孔はコーナー
リブの端縁にかからない内方位置か完全にコーナーリブ
から外れた位置を通るよう斜めに形成する。
Description
置に関し、特に、タペットを介して弁を直接カムで駆動
するダイレクトタイプの動弁装置に関する。
弁をタペットを介して直接カムで駆動するダイレクトタ
イプの動弁装置において、タペットに油圧作動式のリフ
ト可変機構を設け、高速運転時と低速運転時で弁の作動
リフト特性を大リフト状態と小リフト状態、あるいはリ
フト状態と非リフト状態とに変更可能としたものが従来
から知られている。そして、そのリフト可変機構の油圧
室に油圧を供給するための構成として、シリンダヘッド
に設けたタペットガイドホールの内面とタペット外面の
どちらか一方の油路開口部をタペット摺動方向の長溝と
し、他方の油路開口部を丸穴とすることでシリンダヘッ
ド側の油路とタペット側の油路とを常時連通させるよう
にしたものがあり、また、そのように長溝によって連通
させるのではオイル漏れによる油圧の低下を防止するこ
とが難しいということで、シリンダヘッド側の油路開口
部とタペット側の油路開口部を共に丸穴とし、タペット
がカムのベースサークル部と当接した時だけ連通させる
ことにより、油圧室に可変機構作動のための油圧を供給
するようにしたものがある。
筒エンジンにおける動弁装置のリフト可変機構が開示さ
れている。
分割タペット式のリフト可変機構を備えた動弁装置が開
示され、シリンダヘッド側の油路をタペットに対しカム
軸方向に開口させたものが開示されている。
左右に分割されたカムキャリアに、リフト可変機構の一
種である分割タペット式弁停止機構を備えた動弁装置を
配置した構造で、カム軸方向の油路をタペットガイドホ
ールとラップさせることにより弁停止機構に油圧を供給
するようにしたものが開示されている。
細書には、DOHC(ダブルオーバヘッドカム)の直列
4気筒エンジンで、左右一体型カムキャリアを有するも
のが開示されている。
に油圧作動式のリフト可変機構を設け、高速運転時と低
速運転時で弁の作動リフト特性を変更可能とするよう動
弁装置を構成するについては、そのリフト可変機構に油
圧を供給する油路を如何にして簡単に加工できるように
するかが課題である。
リフト可変機構への油路についての開示はない。また、
特公平3−46642号公報に開示された動弁装置で
は、シリンダヘッド側の油路の加工が難しい。また、特
開平8−74543号公報に開示されたカム軸方向の油
路をタペットガイドホールとラップさせる構造は、カム
キャリア側の油路のタペット側の開口部が面積の大きい
長穴となり、オイル漏れしやすいという問題がある。上
記ドイツ特許第3940845号明細書に開示された動
弁装置は、リフト可変機構を備えたものではない。
備えたタペットを有するエンジンの動弁装置において、
リフト可変機構に油圧を供給するための油路を構成が簡
単で加工容易なものとすることを目的とする。
ル部を有するとともにタペットガイド部を有するカムキ
ャリアをシリンダヘッド本体とは別体に形成して、ヘッ
ド上部の動弁室に内蔵する形で着脱自在に取り付けるエ
ンジンの場合に、動弁装置のリフト可変機構へ油圧を供
給するシリンダヘッド側の油路は、別体のカムキャリア
に形成することにより、構成簡単で加工容易なものとす
ることができ、かつ、オイル漏れ防止を容易なものとす
ることができることを見いだし、各請求項に係る構成に
より上記課題を解決したものである。
装置は、カムプロフィールの異なる複数のカムとの当接
状態を切り換えて弁の作動リフト特性を選択的に変更す
る油圧式のリフト可変機構を備えたタペットを有するエ
ンジンの動弁装置において、当該エンジンは、燃焼室の
一部を画成するとともに動弁室外郭を構成するシリンダ
ヘッド本体の上面にカムキャップと協働してカムシャフ
トを支持するカムジャーナル部を備えるとともにタペッ
トを摺動自在に支持するタペットガイドホールを備えた
カムキャリアを着脱自在に取り付け、シリンダヘッド本
体の側壁部に動弁室を覆うシリンダヘッドカバーの周縁
をシール状態で当接させ、シリンダヘッド本体と前記シ
リンダヘッドカバーとで動弁室を画成して、該動弁室に
カムキャリアを内蔵する構成とし、カムキャリアに、カ
ム軸方向に延びるオイルギャラリを設けるとともに、オ
イルギャラリから分岐する作動油供給通路を形成するよ
う、カムキャリア側面からオイルギャラリに向けて直線
的に延びてタペットガイドホールを貫通する加工孔を形
成し、タペットに、カムキャリアの加工孔により構成す
る作動油供給通路とタペットに設けたリフト可変機構の
油圧室とを連通させる油路を形成したことを特徴とす
る。
とは別部材として形成するため、側面からオイルギャラ
リに向けて直線的に延びてタペットガイドホールを貫通
するようキリ加工等により加工孔を形成することは容易
であり、その加工孔によりオイルギャラリーから分岐す
る作動油供給通路を容易に形成でき、タペットによって
作動油供給通路が塞がれるためオイルが多量に洩れるこ
とはなく、また、カムキャリア自体がシリンダヘッド上
部の動弁室に内蔵されていて、加工孔を塞がなくても洩
れたオイルは動弁室内に流出するため、オイルが外部に
漏れる恐れがない。
記請求項1の動弁装置において、当該エンジンがカム軸
方向に複数の気筒を配設した多気筒エンジンで、カムキ
ャリアは、各気筒に対応する点火プラグ用又は燃料噴射
弁用の取付ホール部と、気筒列幅方向中央部に位置し前
記取付ホール部を連結して気筒列方向に延びる中央ウェ
ブと、該中央ウェブの幅方向両側方に間隔をおいて配置
され気筒列方向に延びる側壁部を備え、中央ウェブと両
側方の側壁部の間にカムジャーナル部及びタペットガイ
ドホールを有するタペットガイドホール部が各々配置さ
れて、それぞれが中央ウェブ及び側壁部にリブで連結さ
れ、オイルギャラリが中央ウェブに形成され、作動油供
給通路の少なくとも一部がタペットガイドホール部を中
央ウェブ及び側壁部に連結するリブに形成されたもので
ある。
ーム構造とすることができる。そして、そのカムキャリ
アの剛性を確保しながら、直線的で加工簡単な油路とす
ることができる。
記請求項2の動弁装置において、タペットは、カム軸方
向中央のセンタタペットとカム軸方向両側方のサイドタ
ペットとに分割して、センタタペットとサイドタペット
とがタペット摺動方向に相対移動可能で、かつロック手
段により相互に係合及び離脱可能とし、ロック手段は、
センタタペットとサイドタペットを貫通してカム軸方向
に延びる貫通孔にロックピンを摺動嵌合させるととも
に、貫通孔の一方のサイドタペットを貫通する貫通孔部
分にロックピンを駆動する油圧プランジャを摺動嵌合さ
せ、該油圧プランジャの背面に油圧室を形成し、該油圧
室に作動油を供給する油路を該一方のサイドタペットに
設けた構成とし、作動油供給油路を構成する加工孔は、
オイルギャラリ側がタペットガイドホールに対し気筒列
方向中心から列方向に所定量オフセットした位置に開口
する構成としたものである。
より作動リフト特性を切り換え可能なリフト可変機構を
備えたタペットが構成されるとともに、そのロック手段
作動のための油圧をオイルギャラリから分岐して供給す
る作動油供給通路のタペットガイドホール側開口部を丸
穴に近い形として、開口面積を小さくし、作動油供給通
路とタペット側油路との接続部分からのオイル漏れを抑
制するようにできる。
記請求項3の動弁装置において、カムジャーナル部と協
働してカムシャフトを支持するカムキャップのうち、カ
ムキャリアの中央ウェブに対し片方側に取り付けるカム
キャップの少なくとも一部は、中央ウェブ側をカムキャ
リアに取付ボルトで固定するとともに、側壁部側をカム
キャリアと共にボルトによる共締めによってシリンダヘ
ッド本体に固定し、カムキャリアの共締めでボルト固定
した側の側壁部に、カムジャーナル部と側壁部とをコー
ナ部において連結するコーナリブを設け、該コーナーリ
ブを設けた片方側のタペットガイドホールに対し、作動
油供給油路を構成する加工孔はコーナーリブの端縁にか
からない内方位置か完全にコーナーリブから外れた位置
を通るようカムキャリア幅方向に対し斜めに形成したも
のである。
のフレーム構造を複雑にすることなくカムキャップ及び
カムキャリアの取付剛性を確保することができるととも
に、コーナリブにより共締め側を補強してカムキャリア
自体の剛性を確保しつつ、リフト可変機構に作動油圧を
供給する油路を構造簡単で加工容易なものとすることが
できる。
記請求項4の動弁装置において、カムキャリアの中央ウ
ェブに対し他方側に取り付けるカムキャップの側壁部側
をカムキャリアに取付ボルトで固定し、該他方側のタペ
ットガイドホールに対し、作動油供給油路を構成する加
工孔は、タペットガイドホールの中心からオフセットし
た位置において該タペットガイドホールを気筒列方向に
直交する方向に貫通するよう形成したものである。
では共締めしないため、コーナリブで補強しない構造で
あってよく、タペット自体は両側で共通化しつつ、作動
油供給油路を構成する加工孔は単純に気筒列方向に直交
する方向に形成することができる。
に基づいて説明する。
ジンにおけるシリンダヘッド部分の断面構造を示してい
る。この例は、DOHC(ダブルオーバヘッドカム)の
直列4気筒エンジンに係るもので、当該エンジンは、直
列4気筒のシリンダボアを設けたシリンダブロック1を
有し、該シリンダブロック1の上部に、各気筒の燃焼室
頂部を画成するとともにヘッド上部の動弁室の外郭を構
成するシリンダヘッド2が連結され、シリンダヘッド2
の上部にカム室外郭を構成するシリンダヘッドカバー3
が取り付けられる。
の吸気ポートと二つの排気ポートが設けられ、二つの吸
気弁と二つの排気弁を備えた4弁タイプのエンジンで、
吸気弁及び排気弁をそれぞれタペットを介して直接カム
で駆動するダイレクトタイプの動弁装置を備えている。
そして、その動弁装置は、エンジンの高速運転時と低速
運転時とで弁リフトを変更可能なリフト可変手段を備え
ている。
するとともに動弁室外郭を構成するシリンダヘッド本体
4と、カムキャップ5、6と協働して吸気カムシャフト
7及び排気カムシャフト8を支持するカムジャーナル部
9、10を備えたカムキャリア11との分割構造で、カ
ムキャリア11は、後述のタペット50を摺動自在に支
持するタペットガイドホール25、26を備え、シリン
ダヘッド本体4の上面に着脱自在に取り付けられる。シ
リンダヘッド本体4には、その側壁部12にシール状態
で当接するようシリンダヘッドカバー3が取り付けら
れ、シリンダヘッド本体4とシリンダヘッドカバー3と
で動弁室13が画成される。そして、その動弁室13に
カムキャリア11が内蔵される。
室頂部に臨んで所定配置で吸気ポート及び排気ポート、
プラグホール等(いずれも図示せず)が形成され、吸気
ポートには吸気弁が配設され、排気ポートを開閉する排
気弁が配設される。そして、プラグホールに点火プラグ
が螺合装着される。また、シリンダヘッド本体4の吸気
側及び排気側の各側端面には、吸気マニホールド及び排
気マニホールド(いずれも図示せず)が連結される。
ように、シリンダヘッド本体4の各気筒毎のプラグホー
ルに対応する配置の点火プラグ取付ホール部21と、気
筒列幅方向中央に位置し各気筒の点火プラグ取付ホール
部21を連結して気筒列方向に延びる中央ウェブ22
と、中央ウェブ22の幅方向両側に間隔をおいて配置さ
れ気筒列方向に延びる側壁部23、24を備え、中央ウ
ェブ22と両側壁部23、24の間には、吸気側及び排
気側のカムジャーナル部9、10と、吸気側及び排気側
のタペットガイドホール25、26を構成するタペット
ガイド部27、28が配置され、それらカムジャーナル
部9、10及びタペットガイド部27、28が中央ウェ
ブ22と側壁部23、24にそれぞれリブ29、30に
より連結されたフレーム構造の部材である。最前方の点
火プラグ取付ホール部21は、後述の油圧制御弁取付ホ
ール部と一体に2円連接形状に形成されている。
は、相互に平行に気筒列方向に配置され、カムキャリヤ
11のカムジャーナル部9、10においてカムキャップ
5、6により支持される。そして、吸気カムシャフト7
及び排気カムシャフト8は、シリンダヘッド2の上部を
構成するカムキャリヤ11の前端(図2において右端)
から夫々突出し、その突出した吸気カムシャフト7及び
排気カムシャフト8の前端部にはカムプーリが夫々固着
される。それらカムプーリとシリンダブロック1の前端
から突出するクランクシャフトの前端部に固着されたク
ランクブーリにはタイミングベルトが巻つけられ、それ
によりクランクシャフトの回転が伝達され、クランクシ
ャフトの1/2の角速度で吸気カムシャフト7及び排気
カムシャフト8が駆動される。
9、10は、吸気側及び排気側にそれぞれ5箇所設けら
れている。それらカムジャーナル部9、10は、基本的
に同形状で、カム軸方向に一定間隔で配置されたもので
ある。但し、最前方のカムジャーナル部9、10だけ
は、他と形状が異なり、且つ、カムプーリ側に寄った配
置で、隣接するカムジャーナル部9、10との間隔が広
くなっている。
で、傾斜した配置とされ、その中に、後述のタペットが
カムに従動して吸気弁及び排気弁を往復作動させるよう
摺動自在に収容される。
に、ボルト31〜34によりカムキャリヤ11の各カム
ジャーナル部9、10に固定される。但し、吸気側のカ
ムキャップ5のうちの最前方のカムキャップ5を除く4
個は、カムキャップ5をカムキャリヤ11のカムジャー
ナル部9に固定する一対のボルト31、32のうち、中
央ウェブ22側のボルト32がカムキャリヤ11を貫通
してシリンダヘッド本体4にねじ込まれ、カムキャリア
11と共締めで固定される。また、排気側のカムキャッ
プ6のうちの最前方のカムキャップ6を除く4個は、カ
ムキャップ6をカムキャリヤ11のカムジャーナル部1
0に固定する一対のボルト33、34のうち、側壁部2
4側のボルト34がカムキャリヤ11を貫通してシリン
ダヘッド本体4にねじ込まれ、カムキャリア11と共締
めで固定される。
とカムキャリヤ11を共締めする上記ボルト32、34
の他、図2〜4に示す最前方のカムジャーナル部9の後
方に隣接する左右側方の2箇所と、後端部の側方片側1
箇所のボルト穴41、42、43を貫通するボルト(図
示せず)によりシリンダヘッド本体4に固定される。
4のうち、排気側のカムキャップ6とカムキャリヤ11
を共締めするボルト34が貫通する部分に近い排気側の
側壁部24には、剛性を高めるため、図5に示すよう
に、カムジャーナル部10と側壁部24とをコーナ部に
おいて連結するコーナリブ45が設けられている。一
方、吸気側のカムキャップ5とカムキャリヤ11を共締
めするボルト32は、元々剛性の大きい中央ウェブ22
を貫通する。そのため、カムキャリヤ11はその部分で
剛性が大きい。そのため、図6に示すように、カムキャ
リヤ11の吸気側の側壁部は、図6に示すように、コー
ナリブのない平坦な形状とされている。
に左右一対で気筒列方向に間隔をおいて配置されたヘッ
ドボルト穴44を貫通するヘッドボルト(図示せず)に
よってシリンダブロッグ1に固定される。
全体として円筒状で、カム摺接方向に長い略矩形平面状
のセンタカム当接面を構成するセンタタペット51と、
該センタタペット51のカム当接面の両側方に配置さ
れ、センタタベット51のセンタカム当接面と合わせて
略円形平面状となる形状のサイドカム当接面を構成する
サイドタペット52とに分割され、センタタペット51
とサイドタペット52とがタペット摺動方向に相対移動
可能で、且つ、後述のロック機構により相互に結合及び
離脱可能に構成されている。
を有する左右一対の筒状部52a、52bが、弁のステ
ムエンドとの当接部を構成する下部連結部52cにより
一体に連結された構造で、その下部連結部52cの上に
タペットスプリング53が設置され、その上から左右筒
状部52a、52bの間にセンタタペット51が組み込
まれる。タペット50は、下部連結部52cの下面が図
示しないシムを介して吸気弁及び排気弁のステムエンド
と当接する。
のセンタカム当接面のカム摺接方向に沿う両長辺側の縁
部から垂直下方に延びるカム摺接方向及びタペット摺動
方向に平行でタペット軸心に対し対称な一対の側方端面
54a、54bを有し、また、両短辺側の縁部から垂直
下方に延びるタペット摺動方向に平行でタペット軸心に
対し対称な断面円弧状の一対の外方周面55a、55b
を有する。
方向に平行でタペット軸心に対し同心状に片方の側方端
面から他方の側方端面に貫通する貫通孔56が形成され
ている。
面55a、55bの部分の円周方向両縁部に、外側が外
方周面55a、55bから連続して円弧状にサイドタペ
ット52側に張り出し、内側が側方端面54a、54b
から略直角にカム軸方向に張り出す形で、タペット軸方
向の略全長に亘ってサイドタペット52との摺接面を構
成する張出部57a〜57dが形成されている。
状部52a、52bのサイドカム当接面のカム摺接方向
に沿って対向する内側の縁部から垂直下方に延びるカム
摺接方向及びタペット摺動方向に平行でタペット軸心に
対し対称な対向する内方端面58a、58bを有すると
ともに、各内方端面58a、58bのカム摺接方向の両
端にセンタタペット51の側方端面54a、54bと所
定の間隔をもって非摺接状態で対峙する突出部59a〜
59dを有し、また、サイドカム当接面のカム軸方向外
端側の縁部から垂直下方に延びるタペット摺動方向に平
行でタペット軸心に対し対称な断面円弧状の外側周面6
0a、60bを有する。
a、52bには、カム軸方向に平行でタペット軸心と同
心状に各内方端面58a、58bから外側周面60a、
60bに貫通する貫通孔61a、61bが、センタタペ
ット51のセンタカム摺接面とサイドタペット52のサ
イドカム摺接面が面一となる時にセンタタペット51の
上記貫通孔56と一直線に段差なく連通するよう形成さ
れている。
a、52bにおける内方端面58a、58bのカム摺接
方向の端部には、センタタペット51のカム摺接方向の
縁部に形成された上記張出部57a〜57dの摺接面に
摺接する摺接部62a〜62dがタペット軸方向の略全
長に亘ってリブ状に形成されている。
とは、センタタペット51の側方端面54a、54b
と、サイドタペット52の筒状部52a、52bの内方
端面58a、58bの両端に位置する突出部59a〜5
9dとが所定の間隔をもって非摺接状態で対峙し、ま
た、センタタペット51の張出部57a〜57dと、サ
イドタペット52の筒状部52a、52bの摺接部62
a〜62dとが摺接自在である。
8は、各タペット50に対して、図8に示すように、そ
れぞれ低リフト量の同一カムプロフィールを有する2枚
のサイドカム70a、70b(低速用カム)と、それら
2枚のサイドカム70a、70bの間にあって、高リフ
ト量のカムプロフィールを有する高速用の1枚のセンタ
カム70c(高速用カム)とを備えている。
は、センタタペット51のセンタカム摺接面がセンタカ
ム70cのベースサークル部に当接し、サイドタペット
52のサイドカム摺接面がサイドカム70a、70bの
ベースサークル部に当接している状態で、センタタペッ
ト51のセンタカム摺接面とサイドタペット52のサイ
ドカム摺接面とが略面一となり、その状態で、センタタ
ペット51の貫通孔56とサイドタペット52の貫通孔
61a,61bが一直線に連通する。
a、60bがタペットガイドホール25、26の内周面
とカム軸方向に略当接する。そして、サイドタペット5
2の突出部59a〜59dとセンタタペット51との間
には所定の間隙が保持され、この間隙により、タペット
ガイドホール25、26の内側でタペット50のサイド
タペット52とセンタタペット51の加工誤差が許容さ
れる。
通孔56(貫通孔部分)とサイドタペット52の貫通孔
61a、61b(貫通孔部分)は、上述のようにセンタ
タペット51のセンタカム摺接面がセンタカム70cの
ベースサークル部に当接し、サイドタペット52のサイ
ドカム摺接面がサイドカム70a、70bのベースサー
クル部に当接した状態で、カム軸方向に一直線に連通
し、一連の貫通孔を構成する。そして、この貫通孔に
は、サイドタペット52の一方の筒状部52bを貫通す
る貫通孔部分(貫通孔61b)に、油圧によりセンタタ
ペット51を貫通する貫通孔部分(貫通孔56)に突出
可能なよう油圧プランジャ71が内蔵され、センタタペ
ット51を貫通する貫通孔部分(貫通孔56)に、油圧
プランジャ71を介して油圧によりサイドタペット52
の他方の筒状部52aを貫通する貫通孔部分(貫通孔6
1a)に突出可能なようロックピン72が内蔵され、ま
た、ロックピン72をセンタタペット51とサイドタペ
ット52とが相互に離脱しタペット摺動方向に相対移動
可能となる位置へ付勢するよう押圧スプリング73が内
蔵されている。
圧プランジャ71、ロックピン72及び押圧スプリング
73等により、センタタペット51とサイドタペット5
2とを相互に結合及び離脱可能とするロック手段が構成
される。
孔56)には、サイドタペット52との分割部分の両端
部に、センタタペット51の側方端面54a、54bと
面一となるようブッシュ74、75がそれぞれ挿入固定
される。そのうち、油圧プランジャ71側の端部に固定
されるブッシュ75は、ロックピン72外周の鍔部76
に当接してロックピン72の油圧プランジャ71側への
移動を規制する。また、もう一方の端部に固定されるブ
ッシュ74は、ロックピン72外周の上記鍔部76との
間に押圧スプリング73を圧縮状態で保持する。
分(貫通孔61a、61b)には、ブッシュ77、78
が各々挿入固定される。そのうち、油圧プランジャ71
を内蔵する方の筒状部52bの貫通孔部分(貫通孔61
b)に挿入固定されたブッシュ78は、タペット外周側
が端壁78aで塞がれ、内方側に油圧プランジャ71を
摺動嵌合させる嵌合孔78bを有する。
(貫通孔61a)に挿入固定されるブッシュ77は、軸
方向中央部にロックピン72の移動を規制するストッパ
部としての隔壁77aを有し、該隔壁77aを挟んで内
方側にロックピン72の端部を嵌合させる嵌合孔77b
を有し、タペット外周側には、後述の回止部材を嵌合さ
せる嵌合孔77cを有し、隔壁77aには、両嵌合孔7
7b、77cを連通する貫通孔77dを有する。
ッシュ77、78は、センタタペット51側の端部を貫
通孔部分(貫通孔61a、61b)より所定寸法突出さ
せ、センタタペット51の貫通孔部分(貫通孔56)に
挿入固定したブッシュ74、75の端面にそれぞれ所定
間隔をおいて対峙させている。
プランジャ71は、油圧が印加されるとロックピン72
側に移動して端部がセンタタペット51側の貫通孔部分
(貫通孔56)に入り込むとともに、ロックピン72を
押圧スプリング73に抗して移動させ、ロックピン72
の端部をサイドタペット52の貫通孔部分(貫通孔61
a)を入り込ませる。この時、油圧プランジャ71がセ
ンタタペット51とサイドタペット52の一方の筒状部
52bとの分割部分に跨がるとともに、ロックピン72
がセンタタペット51とサイドタペット52の他方の筒
状部52aとの分割部分に跨がり、それらが協動してセ
ンタタペット51とサイドタペット52とを結合し、ロ
ック状態となる。また、油圧が解放されると、押圧スプ
リング73がロックピン72を油圧プランジャ71側に
移動させ、油圧プランジャ71が元の位置に復帰して、
ロックピン72の両端面がセンタタペット51の貫通孔
56内でセンタタペット51とサイドタペット52との
分割部分と面一になって、センタタペット51がサイド
タペット52から離脱し、アンロック状態(ロック解
除)となる。
ク状態とアンロック状態とに切り換え可能で、ロック状
態においてはサイドタペット52とセンタタペット51
とが結合し、サイドタペット52とセンタカム70cに
より駆動されるセンタタペット51とが協働して吸気弁
及び排気弁を高速態様でリフトさせ、アンロック状態に
おいてはセンタタペット51がサイドタペット52から
離脱して、相対的に摺動し、サイドカム70a、70b
により駆動されて吸気弁及び排気弁を低速態様でリフト
させる。
油圧プランジャ71を内蔵する方の貫通孔61bを有す
る筒状部52aに、上記ロック機構に作動油圧を供給す
るよう3本の加工孔からなる油路81、82、83が設
けられている。第1油路81は、サイドタペット52の
反カム側から穿設加工された加工孔により構成され、カ
ム軸方向中心面からオフセットした位置においてタペッ
ト摺動方向に延びる。また、第2油路82は、サイドタ
ペット52の外周面から第1油路81に向け垂直に穿設
加工された加工孔により構成され、第1油路81をカム
キャリア11に設けた後述の作動油供給通路93、94
と連通可能とする。また、第3油路83は、サイドタペ
ット52の貫通孔61bのタペット外周側開口部から第
1油路81を構成する加工孔のカム側端部に向けて穿設
加工された加工孔により構成され、油圧プランジャ71
背部の作動油圧室となる貫通孔61bのタペット外周側
端部を第1油路81に連通させる。
油圧プランジャ71を内蔵する貫通孔61bに挿入固定
されるブッシュ78には、上記第3油路83を油圧プラ
ンジャ71背部の作動油圧室に連通するよう開口部84
が形成されている。
71を内蔵しない方の筒状部52aの貫通孔61aに固
定されるブッシュ77のタペット外周側の嵌合孔77c
にタペット回止部材としての球状部材86が、タペット
外周から一部はみ出した状態で転動自在に保持される。
この球状部材86は、折曲爪部87aを備えたリング状
の保持部材87を外方から貫通孔61aの内周に沿って
挿し込み、ブッシュ77の端部外面に設けた縮径部との
間に嵌合固定することにより転動自在に保持される。
ペットガイドホール25(26)の内周には、タペット
50側に保持されたタペット回止部材としての球状部材
86を係合させてタペット摺動方向にのみ移動可能とす
るよう、タペット摺動方向に延びる溝88が設けられて
いる。球状部材86はこのタペットガイドホール25
(26)内周の溝88と協働してタペット50の回転を
規制する。
ト52の筒状部52a、52bと対峙する両側方端面5
4a、54bには、貫通孔56の下方においてカム軸方
向にサイドタペット52の筒状部52a、52bの内方
端面58a、58bへ向けて突出し、サイドタペット5
2の筒状部52a、52bの貫通孔61a、61bから
内方へ突出したブッシュ77、78の端部に係止される
係止部89a、89bが形成されている。これら係止部
89a、89bが両側でサイドタペット52側のブッシ
ュ77、78に係止されることにより、センタタペット
51はタペット摺動方向上方への移動が規制される。
点火プラグ取付ホール部21を挟む吸気側及び排気側の
両側に、各気筒のタペットガイドホール部27、28に
近接してシリンダヘッド長手方向(カム軸方向)に延び
るオイルギャラリ91、92が設けられ、また、これら
オイルギャラリ91、92からの油圧を各タペット50
のリフト可変機構へ供給するよう、オイルギャラリ9
1、92から分岐してタペットガイドホール25、26
の内周面に開口する作動油供給通路93、94が設けら
れている。
ア11の側端面から穿設形成された加工孔により構成さ
れ、吸気側及び排気側共にタペットガイドホール25、
26に対し気筒列方向中心から列方向に所定量オフセッ
トした位置でオイルギャラリ91、92に開口し、タペ
ットガイドホール25、26の内周面に対しカム軸方向
中心面からオフセットした位置に開口する。
は、オイルギャラリ91から直角に分岐してタペットガ
イドホール25に達するよう形成されたもので、カムキ
ャリア11の成形後に側壁部23側からのキリ加工等に
より、タペットガイドホール25をホール中心からオフ
セットして気筒列方向に直交する方向に貫通しオイルギ
ャラリ91に達するよう形成された加工孔により構成さ
れている。通常、このように加工孔を形成する場合は、
反オイルギャラリ側を塞ぐ必要があるが、油圧のリーク
は一応タペットによってほとんどが防げるとともに、本
実施の形態ではカムキャリア構造としているため、例え
リークしたとしても動弁室内にリークするだけで問題が
ない。そのため、加工孔を塞ぐ工程や部品を省くことが
可能となるのである。
イルギャラリ92から斜めに分岐してタペットガイドホ
ール26に達するよう形成されたもので、カムキャリア
11の成形後に側壁部24側からのキリ加工等により、
タペットガイドホール26をホール中心からオフセット
して気筒列方向に対し斜めに貫通してオイルギャラリ9
2に達し、側壁側のコーナーリブ45の端縁にかからな
い内方位置あるいは完全にコーナーリブ45から外れた
位置を通るよう、カムキャリア幅方向に対し斜めに延
び、少なくとも一部がタペットガイドホール部28を中
央ウェブ22及び側壁部24に連結するリブ32の部分
を貫通して形成された加工孔により構成される。
トガイドホール25、26の内周面における開口部は、
サイドタペット52のサイドカム摺接面がサイドカム7
0a、70bのベースサークル部に当接した状態で、サ
イドタペット25の一方の筒状部52bに設けられた上
記第2油路82と相互に連通する。
は、最前方の点火プラグ取付ホール部21の前方側に、
点火プラグ取付ホール部21と一体となる2円連接形状
に形成された油圧制御弁取付ホール部95を備え、さら
にその前方に油圧制御プラグ取付ホール部96を備え、
油圧制御弁取付ホール部95にタペット50のロック機
構に供給される作動油圧を制御する油圧制御弁97が配
設され、油圧制御プラグ取付ホール部96に油圧制御プ
ラグ(図示せず)が配設される。
は、油圧源であるオイルポンプからの油圧を油圧制御弁
97へ導入する作動油流入油路98と、油圧制御弁97
からの油圧をオイルギャラリ91、92へ導出する作動
油流出油路99が形成され、また、オイルギャラリー9
1、92内の油を動弁室13に排出する絞り部を備えた
作動油排出路120が設けられ、油圧制御弁97がオイ
ルギャラリー91、92と作動油排出路120とを断接
する構成とされている。
1の最前端頂部には、中央ウェブ11のオイルギャラリ
91、92に近接する部分からカムジャーナル部9、1
0にかけて、最前端側のカムジャーナル部9、10とカ
ムキャップ5、6との合わせ面にカムジャーナル潤滑用
油路を画成する溝101、102が形成される。
カムジャーナル潤滑用油路を画成する溝101、102
とオイルギャラリー91、92とをカムジャーナル部
9、10と近接する位置において相互に連通させるよ
う、直線状の連通路103、104が形成されている。
これら連通路103、104は、カムジャーナル部9、
10のカムキャップ5、6との合わせ面側からキリ加工
等で穿設された加工孔により構成される。また、これら
連通路103、104のオイルギャラリ91、92との
各連通部には、絞り部105、106が設けられてい
る。
01、102により画成されるカムジャーナル潤滑用油
路にオイルポンプ(油圧源)から上記油圧制御プラグ取
付ホール部96に配設される油圧制御プラグを介して所
定圧の潤滑油を供給する潤滑用流入油路107、108
が形成されている。これら潤滑用流入油路107、10
8は側方からキリ加工等で穿設された加工孔により構成
されたものである。加工孔の側端部は加工後に塞がれ
る。
ャ71を作動させるための油圧は、油圧制御弁97によ
り制御され、タペット50のロック手段をロック状態と
する高速時に油圧供給通路93、94を介して作動油圧
室に供給される。その際、オイルポンプ(油圧源)から
の油圧は作動油流入油路98を経て油圧制御弁97に導
入され、油圧制御弁97から作動油流出油路99を通っ
てオイルギャラリ91、92に導かれ、サイドタペット
52のサイドカム摺接面がサイドカム70a、70bの
ベースサークル部に当接し、作動油供給通路93、94
のタペットガイドホール25、26の内周面における開
口部がサイドタペット25の第2油路82と相互に連通
した状態で、作動油供給通路93、94を経て第2油路
82に導入され、第2油路82から第1油路81、第3
油路83を経て貫通孔61b内に導入され、油圧プラン
ジャ71背部の作動油圧室に供給される。
滑用流入油路107、108及び連通路103、104
を介して上記溝101、102により画成されるカムジ
ャーナル潤滑用油路に常時所定油圧のオイルが潤滑油と
して供給され、その油圧が、連通路103、104を経
てオイルギャラリ91、92に供給される。そして、こ
の連通路103、104を経てオイルギャラリ91、9
2に供給される油圧は絞り部105、106により流量
が制限されることにより制御される。また、その際、オ
イルギャラリ91、92内からは油圧制御弁97を介し
作動油排出路120を介して動弁室13内にオイルが排
出されるが、作動油排出路120には流量を制限する絞
り部120aが形成されていて、それにより、オイルギ
ャラリ91、92内の油圧の低下が抑制される。こうし
て、タペット50のロック手段をアンロック状態(非作
動)とする低速運転時において、オイルギャラリ91、
92内の油圧がロック機構が作動しない所定油圧に保持
される。
ムキャリアに点火プラグ取付ホール部を設けたものにつ
いて説明したが、ディーゼルエンジンや直噴ガソリンエ
ンジンで、カムキャリアに燃料噴射弁取付ホール部を有
する場合にも本発明を適用できることは勿論である。
によれば、油圧作動式のリフト可変機構を備えたタペッ
トを有するエンジンの動弁装置において、リフト可変機
構に油圧を供給するための油路を構成が簡単で加工容易
なものとすることができる。
シリンダヘッド部の気筒列方向に直交する縦断面図であ
る。
アの平面図である。
アの左側面図である。
アの右側面図である。
アの正面図である。
アの背面図である。
よびタペットガイドホール部の横断面図である。
よびタペットガイドホール部のカム軸方向の縦断面図で
ある。
よびタペットガイドホール部のカム軸方向に直交する一
部縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 カムプロフィールの異なる複数のカムと
の当接状態を切り換えて弁の作動リフト特性を選択的に
変更する油圧式のリフト可変機構を備えたタペットを有
するエンジンの動弁装置において、 当該エンジンは、燃焼室の一部を画成するとともに動弁
室外郭を構成するシリンダヘッド本体の上面にカムキャ
ップと協働してカムシャフトを支持するカムジャーナル
部を備えるとともに前記タペットを摺動自在に支持する
タペットガイドホールを備えたカムキャリアを着脱自在
に取り付け、前記シリンダヘッド本体の側壁部に動弁室
を覆うシリンダヘッドカバーの周縁をシール状態で当接
させ、前記シリンダヘッド本体と前記シリンダヘッドカ
バーとで動弁室を画成して、該動弁室にカムキャリアを
内蔵する構成とし、 前記カムキャリアに、カム軸方向に延びるオイルギャラ
リを設けるとともに、該オイルギャラリから分岐する作
動油供給通路を形成するよう、カムキャリア側面から前
記オイルギャラリに向けて直線的に延びて前記タペット
ガイドホールを貫通する加工孔を形成し、 前記タペットに、前記カムキャリアの加工孔により構成
する作動油供給通路と前記タペットに設けたリフト可変
機構の油圧室とを連通させる油路を形成したことを特徴
とするエンジンの動弁装置。 - 【請求項2】 当該エンジンがカム軸方向に複数の気筒
を配設した多気筒エンジンで、前記カムキャリアは、各
気筒に対応する点火プラグ用又は燃料噴射弁用の取付ホ
ール部と、気筒列幅方向中央部に位置し前記取付ホール
部を連結して気筒列方向に延びる中央ウェブと、該中央
ウェブの幅方向両側方に間隔をおいて配置され気筒列方
向に延びる側壁部を備え、 前記中央ウェブと前記両側方の側壁部の間に前記カムジ
ャーナル部及び前記タペットガイドホールを有するタペ
ットガイドホール部が各々配置されて、それぞれが中央
ウェブ及び側壁部にリブで連結され、 前記オイルギャラリが前記中央ウェブに形成され、 前記作動油供給通路の少なくとも一部が前記タペットガ
イドホール部を前記中央ウェブ及び側壁部に連結するリ
ブに形成された請求項1記載のエンジンの動弁装置。 - 【請求項3】 前記タペットは、カム軸方向中央のセン
タタペットとカム軸方向両側方のサイドタペットとに分
割して、センタタペットとサイドタペットとがタペット
摺動方向に相対移動可能で、かつロック手段により相互
に係合及び離脱可能とし、 前記ロック手段は、前記センタタペットとサイドタペッ
トを貫通してカム軸方向に延びる貫通孔にロックピンを
摺動嵌合させるとともに、前記貫通孔の一方のサイドタ
ペットを貫通する貫通孔部分に前記ロックピンを駆動す
る油圧プランジャを摺動嵌合させ、油圧プランジャ背部
に油圧室を形成し、該油圧室に作動油を供給する油路を
該一方のサイドタペットに設けた構成とし、 前記作動油供給油路を構成する加工孔は、オイルギャラ
リ側が前記タペットガイドホールに対し気筒列方向中心
から列方向に所定量オフセットした位置に開口する構成
とした請求項2記載のエンジンの動弁装置。 - 【請求項4】 カムジャーナル部と協働してカムシャフ
トを支持するカムキャップのうち、前記カムキャリアの
中央ウェブに対し片方側に取り付けるカムキャップの少
なくとも一部は、中央ウェブ側を前記カムキャリアに取
付ボルトで固定するとともに、側壁部側を前記カムキャ
リアと共にボルトによる共締めによって前記シリンダヘ
ッド本体に固定し、 前記カムキャリアの共締めでボルト固定した側の側壁部
に、カムジャーナル部と側壁部とをコーナ部において連
結するコーナリブを設け、 該コーナーリブを設けた片方側のタペットガイドホール
に対し、前記作動油供給油路を構成する加工孔はコーナ
ーリブの端縁にかからない内方位置か完全にコーナーリ
ブから外れた位置を通るようカムキャリア幅方向に対し
斜めに形成した請求項3記載のエンジンの動弁装置。 - 【請求項5】 前記カムキャリアの中央ウェブに対し他
方側に取り付けるカムキャップの側壁部側を前記カムキ
ャリアに取付ボルトで固定し、 該他方側のタペットガイドホールに対し、前記作動油供
給油路を構成する加工孔は、タペットガイドホールの中
心からオフセットした位置において該タペットガイドホ
ールを気筒列方向に直交する方向に貫通するよう形成し
た請求項4記載のエンジンの動弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001298899A JP4045766B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | エンジンの動弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001298899A JP4045766B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | エンジンの動弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003106215A true JP2003106215A (ja) | 2003-04-09 |
JP4045766B2 JP4045766B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=19119730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001298899A Expired - Fee Related JP4045766B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | エンジンの動弁装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4045766B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100785144B1 (ko) | 2006-12-15 | 2007-12-11 | 현대자동차주식회사 | 실린더 디액티베이션 엔진용 오일회로 |
KR100868210B1 (ko) | 2006-12-07 | 2008-11-11 | 현대자동차주식회사 | 가변 기통 정지 시스템용 오일 공급 회로 |
CN106988815A (zh) * | 2015-12-15 | 2017-07-28 | 现代自动车株式会社 | 具有供油系统的双缸发动机 |
CN109707526A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-05-03 | 郭严成 | 一种定位点火的新能源汽车发动机缸盖 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001298899A patent/JP4045766B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100785144B1 (ko) | 2006-12-15 | 2007-12-11 | 현대자동차주식회사 | 실린더 디액티베이션 엔진용 오일회로 |
CN106988815A (zh) * | 2015-12-15 | 2017-07-28 | 现代自动车株式会社 | 具有供油系统的双缸发动机 |
CN109707526A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-05-03 | 郭严成 | 一种定位点火的新能源汽车发动机缸盖 |
CN109707526B (zh) * | 2018-12-26 | 2021-12-14 | 濉溪泰高科技有限公司 | 一种定位点火的新能源汽车发动机缸盖 |
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JP4045766B2 (ja) | 2008-02-13 |
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