JP4719708B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の制動に使用する対向ピストン型ディスクブレーキの改良に関する。具体的には、パッドのライニングの円周方向の偏摩耗を抑えられる構造を、低コストで実現可能とするものである。
自動車の制動を行なう為に、ディスクブレーキが広く使用されている。ディスクブレーキによる制動時には、車輪と共に回転するロータの軸方向両側に配置された一対のパッドを、ピストンによりこのロータの両側面に押し付ける。この様なディスクブレーキとして従来から各種構造のものが知られているが、ロータの両側にピストンを、互いに対向する状態で設けた、対向ピストン型ディスクブレーキは、安定した制動力を得られる事から、近年使用例が増えている。この様な対向ピストン型ディスクブレーキとして従来から、例えば特許文献1〜10に記載された構造のものが知られている。このうちの特許文献8の記載に基づいて、対向ピストン型ディスクブレーキの基本的構造を図7により、具体的構造を図8〜11により、それぞれ説明する。
図7に示す様に対向ピストン型のディスクブレーキ1は、車輪と共に回転するロータ2を挟む位置に、アウタボディ部3及びインナボディ部4から成るキャリパ5を設けている。又、これら各ボディ部3、4内にアウタシリンダ及びインナシリンダを、それぞれの開口部を前記ロータ2を介して互いに対向させた状態で設けている。そして、これらアウタシリンダ及びインナシリンダ内にアウタピストン及びインナピストンを、液密に、且つ前記ロータ2の軸方向に関する変位を可能に嵌装している。又、前記アウタボディ部3にはアウタパッドを、前記インナボディ部4にはインナパッドを、それぞれ前記ロータ2の軸方向に関する変位を可能に支持している。制動時には、前記アウタシリンダ及びインナシリンダ内に圧油を送り込み、前記アウタピストン及びインナピストンにより、前記アウタパッド及びインナパッドを、前記ロータ2の内外両側面に押し付ける。
又、図8〜11に示した、より具体的なディスクブレーキ1aも、ロータ2を跨ぐ状態で配置されたキャリパ5aを備える。このキャリパ5aは、アルミニウム合金製の素材により一体に造ったもので、前記ロータ2の軸方向(図8、10の表裏方向、図9の上下方向、図11の左右方向)両側に配置されたアウタボディ部3a及びインナボディ部4aと、これら両ボディ部3a、4aの周方向(図9〜10の左右方向)両端部同士を連結する一対の連結部6、6とを備える。そして、図示の例の場合には、前記両ボディ部3a、4aにそれぞれ3個ずつ、合計6個のアウタ、インナ各シリンダ7、7(8、8)を設け、これら各シリンダ7、7(8、8)にアウタ、インナ各ピストン9、9(10、10)を嵌装している。そして、これら各ピストン9、9(10、10)により、前記ロータ2を挟んで前記両ボディ部3a、4aに支持されたアウタ、インナ両パッド11、12を、前記ロータ2に押圧する事で制動を行なう様に構成している。
前記アウタボディ部3aとインナボディ部4aとの周方向中間部で前記両連結部6、6の間に位置する部分のうち、径方向外端部同士の間に、一対のアンカピン13、13と1本の中間結合ピン14とを、それぞれ前記両ボディ部3a、4a同士の間に掛け渡す状態で設けている。これら各ピン13、14のうち、両アンカピン13、13は、前記アウタ、インナ両パッド11、12のプレッシャプレート15、15を周方向両側から挟む位置で、ロータ2の外周縁よりも径方向外寄り部分に設けている。又、前記中間結合ピン14は、前記両パッド11、12よりも径方向外側で前記両アンカピン13、13の間部分に設けている。これら各ピン13、14は、前記アウタボディ部3aとインナボディ部4aとの間隔が、制動の為の加圧時の反力で拡がる方向に変形する事を極力阻止する役目を果たす。
又、前記両アンカピン13、13は、前記アウタ、インナ両パッド11、12を構成するプレッシャプレート15、15の周方向両端縁に、当接若しくは近接対向させている。これに対して、残りの中間結合ピン14と、前記両パッド11、12のプレッシャプレート15、15の径方向外周縁との間に、パッドクリップ16を設けて、これら両プレッシャプレート15、15に、径方向内方に向く弾力と、互いに離れる方向の弾力とを付与している。
更に、前記アウタボディ部3a及びインナボディ部4aの径方向内寄り部分に、これら両ボディ部3a、4a毎に独立した支持ピン17、17を、これら両ボディ部3a、4a毎に2本ずつ設けている。これら各支持ピン17、17はそれぞれ、これら両ボディ部3a、4aの径方向内端部で周方向両端部近傍位置に、それぞれ固定している。この状態で前記各支持ピン17、17の一部外周面に、前記両パッド11、12のプレッシャプレート15、15の径方向内端縁が、前記パッドクリップ16の弾力に基づいて押し付けられる。前記各支持ピン17、17は、前記両パッド11、12が前記キャリパ5aから、前記ロータ2の径方向内方に抜け出る事を防止すると共に、非制動時に前記両パッド11、12ががたつく事を防止する。
上述の様に構成する対向ピストン型ディスクブレーキによる制動時には、前記各アウタシリンダ7、7及びインナシリンダ8、8に圧油を送り込む。そして、前記アウタピストン9、9及びインナピストン10、10を押し出して、前記アウタ、インナ両パッド11、12を前記ロータ2の両側面に押圧する。この結果、これら両パッド11、12を構成するライニング18、18と前記ロータ2の両側面との摩擦により、制動が行なわれる。尚、この摩擦に基づいて前記両パッド11、12に加わる制動トルクは、前記両アンカピン13、13のうちのアンカ側(ロータ2の回出側)のアンカピン13により支承する。
上述した様に構成され作用する、従来から一般的に使用されているディスクブレーキは、インナ、アウタ両パッド11、12を構成するライニング18、18が偏摩耗する事が多い。又、この偏摩耗は、一般的には、ロータ2の回入側(反アンカ側)の摩耗が回出側(アンカ側)の摩耗よりも多くなる態様で進む。この様な偏摩耗が生じる理由は、ロータ2の軸方向両側に配置した一対のパッド11、12を押圧する部分が、このロータ2の回転方向に関して対称に存在する為である。言い換えれば、従来から一般的に使用されていたディスクブレーキは、前記ロータ2の回転方向に関して、車輪の停止状態でピストンにより前記両パッド11、12を構成するプレッシャプレート15の裏面を押圧した場合のこの押圧部分の中心と、これら両パッド11、12の前記ロータ2との摺動面の中心とが一致していた。従って、制動時に一対のパッド11、12を前記ロータ2の軸方向両側面に押し付ける力は、走行状態から減速する場合の制動開始時点(これら両パッド11、12のライニング18、18と前記ロータ2の軸方向両側面との間に作用する摩擦力が無視できる程小さい場合)で、次述するモーメント(サーボ作用)を考慮しなければ、このロータ2の回入側も回出側もほぼ同じとなる。そして、前記押し付ける力が同じであれば、前記両パッド11、12のライニング18、18が偏摩耗する事はない。
但し、前記両パッド11、12のライニング18、18と前記ロータ2の軸方向両側面とが強く擦れ合った状態では、これら両パッド11、12が、これらライニング18、18とロータ2の軸方向両側面との摩擦面を入力側とするモーメントを受ける。即ち、走行状態から減速する場合、制動の為の摩擦により前記両パッド11、12に、前記ロータ2の回入側をこのロータ2の側面に押し付ける方向のモーメント(サーボ作用)が加わる。このモーメントにより、前記両パッド11、12と前記ロータ2の両側面との当接圧が、回入側で高く、回出側で低くなる。この為、前記インナ側、アウタ側両パッド11、12のライニング18、18の摩耗が、前記ロータ2の回入側で回出側よりも著しくなる。
上述の様な偏摩耗を生じると、前記両パッド11、12の交換時期が早くなって、自動車の使用者に掛けるコスト負担が増すだけでなく、制動時に鳴きと呼ばれる騒音や振動が発生し易くなる。この様な問題の原因となる、前記偏摩耗を抑える為には、前記アウタ側、インナ側両ピストン9、10により前記ロータ2の側面に押し付けられる、前記両パッド11、12のライニング18、18と前記ロータ2の軸方向両側面との当接圧を、このロータ2の回転方向に関して均一にする事が、効果がある。即ち、前述の様な理由で制動時に前記両パッド11、12に加わる、回入側をロータ2の側面に巻き込む様に加わるモーメント(サーボ作用)に拘らず、前記当接圧を均一にすれば、前記ライニング18、18の摩耗は、回入側から回出側迄均一に進行する事になる。
この様な事情に鑑みて考えられたディスクブレーキとして従来から、例えば特許文献11に記載された構造が知られている。この特許文献11に記載されたディスクブレーキは、図12に記載した様に、ロータ2の側面に対しパッド11(12)を押し付ける位置を、このロータ2の回転方向(図12の反時計方向)に関して、このパッド11(12)の中心よりもこのロータ2の回出側(アンカ側、図12の左側)にずらせている。この様に押圧中心を回出側にずらせると、前述した様な制動に伴うモーメントが発生しないと仮定した状態で、ライニング18とロータ2側面との当接圧が、回出側で大きく、回入側で小さくなる傾向になる。但し、実際の制動時には、前記モーメントが発生し、このモーメントに基づいて、前記当接圧が回入側で大きく、回出側で小さくなる傾向になる。この様に、モーメントが発生しないと仮定した場合とモーメントが発生した場合とで、回入側、回出側のそれぞれの当接圧の大きさが異なる傾向は互いに逆であるので、前記両方の傾向が相殺し合って、前記当接圧が回入側から回出側に迄均一になる。要するに、前記回入側をロータ2の側面に巻き込む様に加わるモーメント(サーボ作用)が減少すると同時に前記回出側の押圧力が増大して、前記ライニング18と前記ロータ2の側面との当接圧が、このロータ2の回転方向に関して均一に近くなる。この結果、前記ライニング18の摩耗が、回入側から回出側迄均一に進行する。
但し、上述の図12に示した構造の第1例の場合、左右のディスクブレーキの構造を鏡面対称にする必要があり、左右のディスクブレーキ同士の間で、一部の部品、特に、主要部品であるキャリパの共通化を図れず、ディスクブレーキの製造コストが嵩む原因となる。これに対して、各パッドを構成するプレッシャプレートの前面にライニングを、回出側に偏らせて添着すれば、比較的製造が容易なパッドを変えるのみで、前記偏摩耗を抑えられる。但し、この場合でも部品種類の増大により、部品製造、部品管理、組立作業が面倒になる。
この様な事情に鑑みて特許文献12には、左右のディスクブレーキ同士の間で部品の共通化を図りつつライニングの偏摩耗を抑える事を目的とした、図13に示す様な構造が記載されている。この図13に示した構造では、キャリパ5bを構成する一対の連結部6a、6a同士の間に、パッド11(12)と、矩形のスペーサ19とを、ロータ2の回転方向に関して、互いに直列に配置している。前記特許文献12に記載された従来構造の第4例の場合には、前記スペーサ19を、前記ロータ2の回出側(アンカ側、図13の左側)に配置する事で、このロータ2の側面に対し前記パッド11(12)を押し付ける位置を、このロータ2の回転方向(図13の反時計方向)に関して、このパッド11(12)の中心よりもこのロータ2の回出側にずらせている。この為、上述の図12に示した従来構造の第3例の場合と同様の理由で、前記パッド11(12)のライニング18の偏摩耗を抑えられる。又、前記従来構造の第4例の場合には、前記スペーサ19を装着する位置を変えるのみで、左右のディスクブレーキに関してライニングの偏摩耗を抑えられるので、部品の共通化によるコスト低減を図れる。
但し、前記従来構造の第4例の場合には、前記スペーサ19として、前記ロータ2の回転方向に関して両端縁同士が互いに平行な、矩形のものを使用している為、このロータ2の側面と前記パッド11(12)のライニング18との擦れ合い状態を最適にできない。この理由は、前記スペーサ19により前記パッド11(12)を、前記ロータ2の回転方向ではなく、径方向に対し直角方向に平行移動させる為である。この為、このロータ2の外周縁と前記ライニング18の外周縁とを、常に平行に維持する事はできない。例えば、図13に示した状態では、ライニング18の右端部外周縁がロータ2の外周縁よりも径方向外方に位置している。これに対して、前記スペーサ19を図13の右側に移動させ、前記パッド11(12)を同じく左側に移動させると、前記ライニング18の左端部外周縁がロータ2の外周縁よりも径方向外方に位置する状態になる。本来、これらライニング18の外周縁とロータ2の外周縁とは、同心円上に位置する事が好ましい為、上述の様に、スペーサ19の設置位置により、前記ライニング18の外周縁と前記ロータ2の外周縁との位置関係が変わる事は、安定した制動力を得、しかも制動時に発生する騒音や振動を抑える面からは好ましくない。
特開平5−106662号公報 特開平7−127674号公報 特開平8−159185号公報 特開平8−254228号公報 特開平9−257063号公報 特開2003−120724号公報 特開2004−183904号公報 特開2005−121174号公報 特開2005−299930号公報 特表2005−517877号公報 実開平2−93532号公報 特開平9−25963号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、対向ピストン型ディスクブレーキのうちで、一対のパッドに加わるブレーキトルクをアンカピンにより支承する構造を有するものを対象とし、左右のディスクブレーキに関して部品を共通化してコスト低減を図りつつ、ライニングの偏摩耗を抑えられ、しかも各パッドのライニングとロータとの位置関係を常に適正にできる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキは、従来から知られているディスクブレーキと同様に、キャリパと、複数のシリンダと、複数のピストンと、一対のパッドと、一対のアンカピンとを備える。
このうちのキャリパは、車輪と共に回転するロータを挟んで設けられたアウタ、インナ両ボディ部、及び、このロータの回転方向に関しこれら両ボディ部の両端部同士を前記ロータの外周縁よりも径方向外方位置で連結する一対の連結部を設けている。
又、前記各シリンダは、前記両ボディ部のうちで前記ロータの回転方向に関する中央部に関して対称となる位置に、互いに対向して設けられている。
又、前記各ピストンは、前記各シリンダ内に、液密に、且つ、前記ロータの軸方向に関する変位を可能に嵌装されている。
又、前記両パッドは、前記ロータの両側面と前記両ボディ部の互いに対向する側面との間に、前記軸方向に関する変位を可能として支持されている。
更に、前記両アンカピンは、前記ロータの回転方向に関して前記両ボディ部の両端寄り部分で、このロータの外周縁よりも径方向外方位置に掛け渡された状態で設けられている。そして、制動時に前記両パッドに加わるブレーキトルクを、これら両パッドを構成するプレッシャプレートを介して前記キャリパに支承させる。
特に、本発明の対向ピストン型ディスクブレーキに於いては、前記両パッドの寸法及び形状を、互いに同じとしている。
又、前記両アンカピンを、前記各シリンダとは異なり、前記両ボディ部のうちで前記ロータの回転方向に関する中央部に関して非対称となる位置に掛け渡している。即ち、前記両アンカピンを、当該位置にアンカピンを位置させて前記両パッドを保持したと仮定した場合に、これら両パッドの前記ロータとの摺動面の中心と、前記車輪の停止状態で前記各ピストンによりこれら両パッドを押圧した場合のこの押圧力の中心とが一致する基準位置から、前記ロータの中心軸を中心として所定角度だけ前進状態での前記ロータの回入側に回転移動させた位置に設けている。そして、前記両アンカピン同士の間に支持された前記両パッドの、前記ロータの回転方向に関する位置を調節している。要するに、前記両アンカピンによる一対のパッドの支持位置を、前記各ピストンの押圧中心に対して、前述の図8〜10に示した従来構造の様な中立位置から、前記ロータの回転方向に移動させている。
更に、前記両パッドを前記両アンカピン同士の間に保持した状態で、これら両アンカピンの互いに対向する面を、前記両パッドを構成するプレッシャプレートのうちで前記ロータの回転方向に関して両端縁部に当接若しくは近接対向させており、且つ、前記ロータの外周縁と前記両パッドを構成するライニングの外周縁とを同心円上に位置させている。
上述の様な本発明の対向ピストン型ディスクブレーキを実施する場合に、例えば請求項2に記載した様に、前記両パッドを構成するプレッシャプレートの一部で、前記ロータの回転方向に関して両端縁部に、このロータの径方向に関して内外両側と前記プレッシャプレートの中央側との3方向を囲まれた係止凹部を、前記両パッド毎に一対ずつ設ける。そして、これら各係止凹部に、前記両アンカピンを係合させる事により、前記両パッドが前記ロータの径方向に変位する事を抑える。
或いは、請求項3に記載した様に、前記両ボディ部の互いに対向する側面で前記ロータの外周縁よりも径方向内側部分に複数本の支持ピンを突設し、これら各支持ピンの周面を、前記両パッドを構成するプレッシャプレートのうちで前記ロータの径方向に関して内径側端縁に当接させる。そして、前記両ボディ部の中間部同士の間に掛け渡された部材と、前記両パッドを構成するプレッシャプレートのうちで前記ロータの径方向に関して外径側端縁との間に弾性材製のパッドクリップを設け、前記両パッドを前記径方向に関して内方に抑え付ける事により、前記両パッドが前記ロータの径方向に変位する事を抑える。
上述の様に構成する本発明の対向ピストン型ディスクブレーキによれば、左右のディスクブレーキに関して部品を共通化してコスト低減を図りつつ、ライニングの偏摩耗を抑えられ、しかも各パッドのライニングとロータとの位置関係を常に適正にできる構造を実現できる。
即ち、ディスクブレーキの構成部品のうち、一対のパッドを保持すると共にピストンを内蔵する、主要部品であるキャリパを構成する一対のボディ部同士の間に掛け渡す、一対のアンカピンの設置位置を調節する事により、車輪の停止状態でピストンにより前記両パッドを押圧した場合のこの押圧力の中心と、これら両パッドの前記ロータとの摺動面の中心とを、前記ロータの回転方向に関してずらす事ができる。そして、前記両アンカピンの設置位置の、基準位置に対するずれ量(前記ロータの中心軸を中心として所定角度だけ前進状態での前記ロータの回入側に回転移動させる角度)を調節する事により、これら両中心同士をずらせる量を、ディスクブレーキを搭載した自動車の使用状態、ディスクブレーキの性能や構成各部材の配置状態、ディスクブレーキを組み付ける自動車の各種性能や使用地域の環境、運転者の使用状況等に応じて適切に調節すれば、前述した従来構造の場合と同様に、パッドのライニングと前記ロータの側面との摩擦面の当接圧に差が生じる傾向を互いに逆にできる。この結果、ライニングが偏摩耗する傾向を、回入側と回出側とで互いに相殺して、このライニングの偏摩耗を抑えられる。
この様にライニングの偏摩耗を抑えるのに、左右のディスクブレーキ同士の間で、前記キャリパとして、基本的に同種のものを使用できる。即ち、左右のディスクブレーキ同士の間で、前記両アンカピン同士の間に支持される前記両パッドの位置を、前記基準位置に対しずらせる方向を互いに逆にする事で、同種の中間素材から左右のディスクブレーキを構成する為のキャリパを造れる。又、使用するパッドに関しても、左右のディスクブレーキ同士の間で同種のものを使用できる。この為、部品の製造、管理に要する手間を軽減して、コスト低減を図れる。又、インナ側とアウタ側とのパッドを共用化する事で、ライニングが摩耗したパッドを交換する際に、誤った方向のパッドを組み付けて、ライニングの偏摩耗が著しくなる事を防止できる。
更に、前記ライニングの偏摩耗を抑える為に行なう、前記両パッドの中心位置の移動を、これら両パッドを支持する為の前記両アンカピンを前記ロータの回転方向に回転移動させる事で行なう為、前記両パッドの中心位置の移動に拘らず、このロータの側面と前記両パッドのライニングとの位置関係を最適なままに維持できる。つまり、前記両アンカピンの移動の前後で、前記ロータの外周縁と前記ライニングの外周縁とを、同心円上に位置させたままにできる。この為、これらロータの側面とライニングとの摩擦状態を不均一にせずに最適にできて、制動時に発生する異音や振動を抑えられる。
請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の1例に就いて、図1〜4により説明する。本例のディスクブレーキ1bを構成するキャリパ5bは、アルミニウム合金をダイキャスト成形する事により一体に造られたもので、アウタボディ部3b及び前記インナボディ部4bと、ロータ2(図7、9〜13参照)の回転方向に関してこれら両ボディ部3b、4bの両端部同士を連結した、一対の連結部6b、6bとを備える。又、このうちのインナボディ部4bの一部で、前記ロータ2の径方向内側でこのロータ2の回転方向に離隔した2個所位置に、前記キャリパ5bをナックル等の懸架装置に結合固定する為の取付座28、28を設けている。この様なキャリパ5bは、基本的には(次述する一対のアンカピン13a、13aの設置位置を除き)前記ロータ2の回転方向に関して対称な形状を有する。又、前記アウタボディ部3bと前記インナボディ部4bとの周方向中間部両端寄り部分で前記両連結部6b、6bの近傍部分のうち、径方向外端部同士の間に、一対のアンカピン13a、13aを、それぞれ前記両ボディ部3b、4b同士の間に掛け渡す状態で設けている。これら両アンカピン13a、13aは、アウタ、インナ両パッド11a、12aを周方向両側から挟む位置で、前記ロータ2の外周縁よりも径方向外寄り部分に設けている。
前記両アンカピン13a、13aは、ステンレス鋼、軸受鋼等の鉄系合金の様に、ヤング率が高く(弾性変形しにくく、引っ張り方向の力に対する剛性が高く)、耐摩耗性が優れた金属材料により造られている。前記両アンカピン13a、13aはそれぞれ、断面円形の杆部20と、この杆部20の基端部に固設した、外向フランジ状で小判形の鍔部21とを備える。上記杆部20の先端部には、この杆部20の先端面中央部に開口するねじ孔を形成している。組立時には、前記両アンカピン13a、13aの杆部20を、前記両ボディ部3b、4bの両端部外径寄り部分の互いに整合する位置に形成した通孔に挿通すると共に、前記鍔部21を、前記インナボディ部4bの外側面に切削等の機械加工により形成した、係合凹部22に係合させる。この状態で、前記両アンカピン13a、13aの回転が阻止されるので、これら両アンカピン13a、13aの先端部に形成したねじ孔にボルト23、23を螺合させる。そして、これら両ボルト23、23の頭部と前記鍔部21、21との間で、前記両ボディ部3b、4bの外側面両端寄り部分を抑え付ける。
一方、アウタ、インナ両パッド11a、12aはそれぞれ、プレッシャプレート15aの両側面のうちで前記ロータ2に対向する面に、ライニング18aを添設する事により構成している。特に、本例の場合には、前記両パッド11a、12aを構成するプレッシャプレート15aのうち、前記ロータ2の回転方向に関して両端部でこのロータ2の外周縁よりも径方向外方に位置する部分に、この回転方向に関して前記ライニング18aよりも突出する、延出部24、24を形成している。そして、これら各延出部24、24に、切り欠き状の係止凹部25、25を形成している。これら各係止凹部25、25は、前記ロータ2の径方向に関して内外両側と前記プレッシャプレート15aの中央側との3方向を囲まれたもので、前記プレッシャプレート15aの端縁のうちでロータ2の回転方向に関して両端縁側に開口している。この様な、前記各係止凹部25、25は、それぞれの内側に前記両アンカピン13a、13aの中間部をがたつきなく内嵌できるだけの大きさを有する。尚、前記アウタ、インナ両パッド11a、12aの寸法及び形状は、互いに同じである。この為、これら両パッド11a、12aは、前記ロータ2の回転方向中間位置に関して対称な形状である。
上記両アンカピン13a、13aにより、前記両パッド11a、12aをキャリパ5bに支持するには、先ず、一方のアンカピン13aを前記両ボディ部3b、4b同士の間に掛け渡す。次いで、前記両パッド11a、12aを構成するプレッシャプレート15a、15aの一端側の係止凹部25、25を前記一方のアンカピン13aに係合させ、前記両パッド11a、12aをこの一方のアンカピン13aを中心に揺動させて、前記両ボディ部3b、4b同士の間に入り込ませる。その後、残りのアンカピン13aを、前記両パッド11a、12aを構成するプレッシャプレート15a、15aの他端側の係止凹部25、25に係合させつつ前記両ボディ部3b、4b同士の間に掛け渡す。この状態で、前記両パッド11a、12aが前記キャリパ5bに、前記ロータ2の軸方向の変位を可能に支持される。又、これら両パッド11a、12aは、前記両アンカピン13a、13aと、前記各係止凹部25、25との係合に基づき、前記ロータ2の内径側にも外径側にも抜け出る事がなくなる。即ち、前記両アンカピン13a、13aの中間部外周面と、前記各係止凹部25、25の両内側面とを当接若しくは近接対向させて、前記両パッド11a、12aが前記ロータ2の径方向に変位する事を阻止する。前記キャリパ5bから前記両パッド11a、12aを取り外す作業は、上述の組み付け作業と逆の手順で行なう。
尚、上述の様に、前記両パッド11a、12aを前記キャリパ5bに組み付けた状態で前記両パッド11a、12aが、走行時の振動等によりがたつかない様に、これら両パッド11a、12aと前記両アンカピン13a、13aとの間に、適切なパッドクリップを設ける。この様なパッドクリップに関しては、特願2006−301887だけでなく、多くの刊行物に記載されており、本発明の特徴部分とも関係しない為、図示並びに詳しい説明は省略する。
又、前記両ボディ部3b、4bは、これら両ボディ部3b、4bのうちで前記ロータ2の回転方向に関する中央部に関して対称となる位置に1乃至複数ずつのシリンダを、前記両ボディ部3b、4bの互いに対向する面に開口し、互いに対向する状態で設けている。そして、前記各シリンダ内に、それぞれアウタ、インナ各ピストン9、10を、液密に、且つ、前記ロータ2の軸方向に関する変位を可能に嵌装している。尚、図1〜4に示した構造では、前記両ボディ部3b、4b毎に2個ずつ、合計4個の、互いに内径が同じであるシリンダを前記ロータ2の回転方向にずらせた状態で形成している。この様な構造の場合、本発明の特徴である、これら各シリンダに内嵌した前記各ピストン9、10による押圧中心Oは、上記インナボディ部4bに設けられる2個のインナシリンダ8、8の中間位置となる。即ち、これら2個のインナシリンダ8、8に嵌装した2個のインナピストン10、10よる押圧中心Oは、これら両インナシリンダ8、8の中間位置に一致する。尚、上記各シリンダへの圧油の給排は、前記インナボディ部4bに設けた給油ポート26と、このインナボディ部4b内に設けた給油通路と前記アウタボディ部3b内に設けた給油通路との間に掛け渡した給油管27とを通じて行なう。
更に、本例の対向ピストン型ディスクブレーキの場合には、前記両アンカピン13a、13aを、前記ロータ2の回転方向中間位置に関して非対称に配置している。具体的には、これら両アンカピン13a、13aの設置位置を、図1〜2に示した右車輪用の構造と、図3〜4に示した左車輪用の構造とで、互いに逆方向にオフセットさせている。即ち、上述した様な本例の対向ピストン型ディスクブレーキの基本構造に、本発明を適用しない場合(前記両パッド11a、12aのライニング18a、18aの偏摩耗防止の為の考慮をしない場合)には、図5〜6に示す様に、一対のアンカピン13a、13aをロータ2の回転方向に関して対称に設置する。但し、前記図5〜6に示した様な対称構造の場合には、前述した理由により、前記両パッド11a、12aのライニング18a、18aが偏摩耗する。
本例の構造の場合には、上述の図5〜6に示した様な対称構造の場合に生じる、ライニング18a、18aの偏摩耗を防止する為に、右車輪用の構造と左車輪用の構造とで、前記両アンカピン13a、13aの設置位置を互いに逆方向にオフセットさせると共に、前記給油管27の設置位置も異ならせている。先ず、図1〜2に示した左車輪用の構造の場合には、前進時に前記ロータ2は、図1〜2の矢印α方向に回転する。そこで、前記図5〜6に示した対称構造に対して前記両アンカピン13a、13aを、前記ロータ2の回転中心を中心として、このロータ2の回転方向と逆方向(前記矢印αと反対方向)に所定角度回転させた部分に設置する。又、図3〜4に示した右車輪用の構造の場合には、前進時に前記ロータ2は、図3〜4の矢印β方向に回転する。そこで、前記図5〜6に示した対称構造に対して前記両アンカピン13a、13aを、前記ロータ2の回転中心を中心として、このロータ2の回転方向と逆方向(前記矢印βと反対方向)に所定角度回転させた部分に設置する。この為、左車輪用、右車輪用、何れの構造を得る場合でも、前記両ボディ部3b、4bのうちで前記オフセット分だけ、前記対称構造からずれた位置に、前記両アンカピン13a、13aを挿通する為の前記通孔をボール盤等により穿設すると共に、前記インナボディ部4bの外側面に前記係合凹部22を機械加工により形成する。又、前記給油管27に関しては、何れの場合でも、損傷防止の為に、車両に組み込んだ状態で前記キャリパ5bの上側に設置する。
上述の様に構成する本例の構造によれば、同種の素材に多少の(前記通孔を穿設し、前記係合凹部22を形成する為の)機械加工を施すのみで、左車輪用、右車輪用と、異なる2種類の対向ピストン型ディスクブレーキを得られる。そして、何れの種類の対向ピストン型ディスクブレーキの場合も、前記アウタ、インナ両パッド11a、12aのライニング18a、18aが偏摩耗する傾向を、回入側と回出側とで互いに相殺して、これら各ライニング18a、18aの偏摩耗を抑えられる。この為、前述した様に、コスト低減を図りつつライニングの偏摩耗を抑えられ、しかも各パッドのライニングとロータとの位置関係を常に適正にできる。
又、本例の構造の場合には、制動に伴って前記両パッド11a、12aに加わるブレーキトルクを、アンカ側のアンカピン13aを介して前記キャリパ5bに支承させるが、このアンカピン13aは、その両端部をこのキャリパ5bに対し支持しているので、十分な剛性を確保して、大きなブレーキトルクを支承できる。又、本例の構造によれば、2本のアンカピン13a、13aのみで、前記キャリパ5bに対し前記両パッド11a、12aを脱落しない様に組み付けられると同時に、これら両パッド11a、12aに加わる大きなブレーキトルクを支承できる。この為、対向ピストン型ディスクブレーキの軽量化及びコスト低減を図れる。尚、右車輪用、左車輪用は、キャリパ5bをロータ2の前側に設けるか後側に設けるかで、図面に表れる形状が左右逆になる。以上の説明は、前側に設ける場合であり、図1、3は、車両の前方から見た図である。
本発明は、上述の図1〜4に示した様な構造に限らず、特許請求の範囲に記載した様な構造で、一対のアンカピンを備えた対向ピストン型ディスクブレーキであれば実施できる。例えば、前述の図8〜11に示した様な、一対のアンカピン13、13と複数本の支持ピン17、17とによりアウタ、インナ両パッド11、12を支承する構造に関しても実施できる。即ち、この様な構造の場合も、前述の図5〜6に示した構造を図1〜2、図3〜4に示した構造に変換する場合と同様にして、本発明を適用できる。上記図8〜11に示した構造の場合には、キャリパ6の素材の形状は左右非対称に設計されているが、本発明を適用する事で、シリンダの加工位置やシリンダ径、ピストンを共通化しつつ、パッドの偏摩耗を軽減する事ができる。
本発明の実施の形態の1例を示す、例えば左車輪用に構成したディスクブレーキを径方向外方から見た図。 図1のA−A断面図。 例えば右車輪用に構成したディスクブレーキに関する、図1と同様の図。 図3のB−B断面図。 図1〜4に示した対向ピストン型ディスクブレーキに関して、本発明を適用しない場合の構造を示す、図1と同様の図。 図5のC−C断面図。 従来から知られているディスクブレーキの第1例を示す斜視図。 同第2例を示す正面図。 一部を切断して、図8の上方である、径方向外方から見た図。 図9のD−D断面図。 図10のE−E断面図。 従来から知られているディスクブレーキの第3例を示す、図10と同様の図。 同第4例を示す、図10と同様の図。
符号の説明
1、1a、1b ディスクブレーキ
2 ロータ
3、3a、3b アウタボディ部
4、4a、4b インナボディ部
5、5a、5b キャリパ
6、6a、6b 連結部
7 アウタシリンダ
8 インナシリンダ
9 アウタピストン
10 インナピストン
11、11a アウタパッド
12、12a インナパッド
13、13a アンカピン
14 中間結合ピン
15、15a プレッシャプレート
16 パッドクリップ
17 支持ピン
18、18a ライニング
19 スペーサ
20 杆部
21 鍔部
22 係合凹部
23 ボルト
24 延出部
25 係止凹部
26 給油ポート
27 給油管
28 取付座

Claims (3)

  1. 車輪と共に回転するロータを挟んで設けられたアウタ、インナ両ボディ部、及び、このロータの回転方向に関しこれら両ボディ部の両端部同士をこのロータの外周縁よりも径方向外方位置で連結する一対の連結部を備えたキャリパと、前記両ボディ部のうちで前記ロータの回転方向に関する中央部に関して対称となる位置に、互いに対向して設けられた複数のシリンダと、これら各シリンダ内に液密に且つ前記ロータの軸方向に関する変位を可能に嵌装された複数のピストンと、前記ロータの両側面と前記両ボディ部の互いに対向する側面との間に、前記軸方向に関する変位を可能として支持された一対のパッドと、前記ロータの回転方向に関して前記両ボディ部の両端寄り部分で、このロータの外周縁よりも径方向外方位置に掛け渡された状態で設けられ、制動時に前記両パッドに加わるブレーキトルクを、これら両パッドを構成するプレッシャプレートを介して前記キャリパに伝達する為の一対のアンカピンとを備えた対向ピストン型ディスクブレーキに於いて、
    前記両パッドの寸法及び形状が互いに同じであり、
    前記両アンカピンを、当該位置にアンカピンを位置させて前記両パッドを保持したと仮定した場合に、これら両パッドの前記ロータとの摺動面の中心と、前記車輪の停止状態で前記各ピストンによりこれら両パッドを押圧した場合のこの押圧力の中心とが一致する基準位置から、前記ロータの中心軸を中心として所定角度だけ前進状態での前記ロータの回入側に回転移動させた位置に設ける事により、前記両アンカピン同士の間に支持された前記両パッドの、前記ロータの回転方向に関する位置が調節されており、
    これら両パッドが前記両アンカピン同士の間に保持された状態で、これら両アンカピンの互いに対向する面が、前記両パッドを構成するプレッシャプレートのうちで前記ロータの回転方向に関して両端縁部に当接若しくは近接対向しており、且つ、前記ロータの外周縁と前記両パッドを構成するライニングの外周縁とが同心円上に位置している事を特徴とする対向ピストン型ディスクブレーキ。
  2. 前記両パッドを構成するプレッシャプレートの一部で、前記ロータの回転方向に関して両端縁部に設けられ、このロータの径方向に関して内外両側と前記プレッシャプレートの中央側との3方向を囲まれた、前記両パッド毎に一対ずつの係止凹部に前記両アンカピンを係合させる事により、前記両パッドが前記ロータの径方向に変位する事を抑えた、請求項1に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ。
  3. 前記両ボディ部の互いに対向する側面で前記ロータの外周縁よりも径方向内側部分に突設した複数本の支持ピンを、前記両パッドを構成するプレッシャプレートのうちで前記ロータの径方向に関して内径側端縁に当接させると共に、前記両ボディ部の中間部同士の間に掛け渡された部材と、前記両パッドを構成するプレッシャプレートのうちで前記ロータの径方向に関して外径側端縁との間に弾性材製のパッドクリップを設け、前記両パッドを前記径方向に関して内方に抑え付ける事により、前記両パッドが前記ロータの径方向に変位する事を抑えた、請求項1に記載した対向ピストン型ディスクブレーキ。
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