JP4719103B2 - プロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造 - Google Patents

プロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造 Download PDF

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Description

この発明は、車載エンジンの燃料チューブを外傷から保護するプロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造に関する。
一般に、車載エンジンの燃料供給系には、燃料を貯留するための燃料タンク、この燃料タンク内の燃料を吐出・圧送するための燃料ポンプ、そして燃料の供給通路としての燃料チューブ等が設けられている。このうち、燃料チューブは通常、合成樹脂等の柔軟な材料によって形成されているため、例えば車両に大きな衝撃が加わった際などには、エンジンルーム内に配置されている鋭利な部材がこの燃料チューブに打ち当たるなどして同燃料チューブを損傷させる懸念がある。
そこで従来は、このような燃料チューブを外傷から保護すべく、例えば特許文献1に記載されているようなプロテクタ(保護カバー)なども提案されるに至っている。ちなみに、この特許文献1に記載のプロテクタは、エンジン全体を保護カバーにて覆うことによって上記燃料チューブも含めた総合的な保護を行うものである。このため、こうしたカバーが燃料チューブの必要箇所をも的確に覆い得る態様にて配設されることにより、上述した燃料チューブの外傷等も回避されるようになる。
特開2004−360581号公報 特開2006−22911号公報 特開2006−64093号公報
このようなプロテクタを採用することで、確かに上記燃料チューブの保護も可能とはなる。ただし、少なくとも同特許文献1に記載のプロテクタの場合、車両に上述した大きな衝撃が加わり、それに伴ってプロテクタ自身に変形が生じるようなことがあると、同プロテクタの上記燃料チューブを導出すべく切り欠かれた部分のエッジ等がこの燃料チューブの側面に打ち当たるなどして同チューブに損傷を与えてしまう可能性も否定できない。またそもそも、このようにエンジン全体を保護しようとすれば、設計の自由度はもとより、スペース的な制約も無視できず、燃料チューブの保護を図るプロテクタとしてはなお課題を残すものとなっている。
なお従来、例えば特許文献2、あるいは特許文献3に見られるように、燃料チューブのコネクタを対象としてその保護を図るようにしたプロテクタなども提案されてはいるが、これらはいずれも、上記燃料チューブ自体をその外傷から保護し得るものではない。しかも、特に上記特許文献2に記載のプロテクタなどの場合、同プロテクタ自身にその上方あるいは側方から大きな力が加わるようなことがあると、途中に設けられた平板状の連結部の変形を通じて、燃料チューブの側面に対向するプロテクタ下端部のエッジが同燃料チューブの側面に打ち当たる可能性も避けきれない。すなわち、燃料チューブ自体の保護といった観点からすれば、むしろそうした要求に逆行しているともいえるプロテクタ構造となっている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設計上、また設置スペース的にも高い自由度をもって燃料チューブをその外傷から的確に保護することのできるプロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車載エンジンの燃料供給系に設けられる燃料チューブを外傷から保護すべく同チューブに沿うように配設されるプロテクタとして、前記燃料チューブの側面の任意区間を覆う剛性体からなって前記燃料チューブの側面を保護する保護部と、この保護部の長手方向の両端部に連結部を介して連結されて各々前記燃料チューブに装着される装着部とを備えるとともに、前記連結部が、前記保護部の保護面に直交する方向への前記装着部の変位を許容する低剛性構造を有する構造としている。
プロテクタとしてのこのような構造によれば、上記保護部を通じて燃料チューブの側面が外傷から保護されることはもとより、その保護区間も、例えばエンジンルーム内に配置されている鋭利な部材と対向する区間に対応して同保護部を設けることで済むことから、設計上の自由度はもとより、設置スペース的な自由度も高く維持される。しかも、この保護部を燃料チューブに装着するための装着部は、上記低剛性構造を有する連結部を介して同保護部に連結されていることから、保護部の保護面に直交する方向に対する装着部の変位、すなわちこの装着部が装着される燃料チューブの変位にも柔軟に対応することができるなど、剛性体からなる保護部を有しながら、プロテクタ自体の柔軟性も高く維持することができ、燃料チューブに対する外傷を多角的に保護することができるようにもなる。
また、上記請求項1に記載のプロテクタにおいて、請求項2に記載の発明では、前記保護部を半筒形状に形成し、該半筒形状の内周壁面にて前記燃料チューブの側面を覆うことによりこれを保護する構造とした。
上記保護部をこのような半筒形状に形成することで、保護部を薄い板状の材料で形成する場合であれ、同保護部としての高い剛性を維持することができるようになる。
またこの場合、特に請求項3に記載の発明によるように、保護部としての前記半筒形状を半円筒形状とすることで、通常は円筒状からなる燃料チューブについてその側面を高効率に保護することが可能となる。
また、請求項2または3に記載のプロテクタにおいて、請求項4に記載の発明では、前記保護部を、前記半筒形状の筒開き面を同一平面として維持し得る方向に曲率をもって屈曲した部分を有する構造とした。
上記保護部をこのような屈曲構造とすることにより、上記燃料チューブの屈曲して配される部分にも当該プロテクタを装着することが可能となる。すなわち、燃料チューブの屈曲部についても的確にこれを保護することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明では、前記保護部の前記曲率をもって屈曲した部分を、同保護部の一方の端部からこれに連結される前記連結部及び前記装着部にかけての長手方向への延設方向を90度変換する態様にて設ける構造とした。
例えば鉛直面に設けられたコネクタに装着されて重力方向下方に引き出される燃料チューブなどは、その90度に屈曲する部分、並びにその近傍が特に外傷に対しても弱い部分となる。この点、プロテクタとしてのこうした構造によれば、燃料チューブのこのような部分への装着が可能になるとともに、燃料チューブの同部分の保護も的確に図られるようになる。
一方、上記請求項1〜5に記載のプロテクタにおいて、請求項6に記載の発明では、前記連結部を前記保護部からその長手方向に共通の中心線を有して延出し、同連結部の前記低剛性構造を、前記保護部の保護面に直交する方向への変形が可能な態様にてその延出幅が縮小された構造とした。
上記連結部をこのような態様にて形成することで、同連結部としての上記低剛性構造を容易に実現することが可能となる。
またこの場合、特に請求項7に記載の発明によるように、前記連結部が、前記保護部の燃料チューブに対向する面を前記装着部の同燃料チューブに対向する面よりも同燃料チューブから離間せしめる態様にて前記装着部に対し段差をもって形成される構造とすることで、このプロテクタを燃料チューブに装着した際に、プロテクタの保護部とこの保護部を通じて保護される燃料チューブの側面との間に緩衝用の隙間を形成することが可能となる。車両への大きな衝撃等によって、たとえ保護部に変形が生じるような場合であれ、このような保護部の変形に起因する燃料チューブの損傷を緩和、抑制することが可能となる。
また一方、上記請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロテクタにおいて、請求項8に記載の発明では、前記装着部を、前記燃料チューブの外周面を挟み込むクランプ機構とした。
上記装着部としてこうしたクランプ機構を採用することにより、保護対象とする燃料チューブへの当該プロテクタの装着も容易となる。
また、前記保護部及び前記連結部及び前記装着部が金属板のプレス成形によって形成されるとするとき、例えば請求項9に記載の発明によるように、このクランプ機構を構成する装着部についてはその表面を樹脂によって被覆するようにしてもよく、これによって燃料チューブに接触する装着部自体が燃料チューブに損傷を与えるようなことを抑制することができるようになる。
他方、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロテクタにおいて、請求項10に記載の発明によるように、前記保護部の角部を所定の曲率にて面取りするようにしてもよい。
これにより、保護部の角部が燃料チューブに接触することに伴う燃料チューブの損傷についてもこれを抑制することができるようになる。
また、上記目的を達成するため、請求項11に記載の発明では、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロテクタによって車載エンジンの燃料供給系に設けられる燃料チューブの側面の任意区間を保護する構造とした。
上記保護構造によれば、上記プロテクタの保護部を通じて燃料チューブの側面が外傷から保護されることはもとより、その保護区間も、例えばエンジンルーム内に配置されている鋭利な部材と対向する区間に対応して同保護部が位置するように当該プロテクタを設けることで済むことから、設計上の自由度はもとより、設置スペース的な自由度も高く維持される。しかも、このプロテクタを燃料チューブに装着する装着部は、上記低剛性構造を有する連結部を介して同プロテクタの保護部に連結されていることから、この保護部の保護面に直交する方向に対する装着部の変位、すなわちこの装着部を通じてプロテクタが装着される燃料チューブの変位にも柔軟に対応することができ、剛性体からなる保護部を有するプロテクタでありながら、プロテクタ自体の柔軟性も高く維持することができ、燃料チューブに対する外傷を多角的に保護することができるようになる。
また、この請求項11に記載のプロテクタによる燃料チューブの保護構造において、請求項12に記載の発明によるように、前記プロテクタの保護部と該保護部を通じて保護される前記燃料チューブの側面との間に緩衝用の隙間を形成することとすれば、車両への大きな衝撃等によって、たとえ保護部に変形が生じるような場合であれ、このような保護部の変形に起因する燃料チューブの損傷を緩和、抑制することが可能となる。
図1〜3に、この発明にかかるプロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造についてその一実施の形態を示す。
図1は、この実施の形態のプロテクタによる燃料チューブの保護構造についてその概要を示した斜視図である。
この実施の形態のプロテクタによる燃料チューブの保護構造では、図1に示されるように、燃料の供給通路としての燃料チューブ1、及びこの燃料チューブ1と他の燃料配管とを連通接続するコネクタ2、そして燃料チューブ1を外傷から保護するためのプロテクタ3が装着されている。
ここで、上記燃料チューブ1は、燃料に対する化学的耐性を有し、且つ柔軟性を有するナイロンなどの合成樹脂によって円筒状に形成されている。また、上記コネクタ2は金属によって略L字筒状に形成されており、その一方の端部には上記他の燃料配管が内嵌される第1接続部21が設けられるとともに、その他方の端部には上記燃料チューブ1が外嵌される第2接続部22が設けられている。そして、このコネクタ2の上記第1接続部21と第2接続部22との間には90度の曲率をもった屈曲部23が設けられており、この屈曲部23において第1接続部21との間には他の部分に比してその外径が拡径された拡径部23Aが設けられている。なお、第2接続部22の外周面には燃料チューブ1の抜けを防ぐための環状の突条24A,24Bが形成されている。
一方、上記プロテクタ3は、基本的に、第1装着部31A、第2装着部31B、及び保護部32を備えている。そして、上記燃料チューブ1の一端に上記コネクタ2の第2接続部22が内嵌された状態で、コネクタ2の拡径部23Aへの上記第1装着部31Aの装着及び燃料チューブ1への上記第2装着部31Bの装着を通じて、これら燃料チューブ1及びコネクタ2に沿うように同プロテクタ3が配設されている。
図2(a)〜(d)は、このプロテクタ3の平面構造、図2(a)のA−A線における断面構造、図2(a)のB−B線における断面構造、及び図2(a)のC方向からの側面構造をそれぞれ示したものである。また、図3(a)は図2(a)のD方向からの側面構造、図3(b)は図2(a)のE方向からの側面構造をそれぞれ示したものである。
図2(a)に示されるように、このプロテクタ3は、半円筒形状に形成された保護部32、この保護部32の長手方向の両端部に第1連結部33A、第2連結部33Bを介して連結されて各々燃料チューブ1に装着される第1装着部31A、第2装着部31Bを備えている。
ここで、上記保護部32は、その半円筒形状の内周面にて上記燃料チューブ1及びコネクタ2の側面を覆うように形成されている。すなわち、上記コネクタ2の屈曲部23の曲率(この場合、90度)に応じて、上記半円筒形状の筒開き面を同一平面として維持し得る方向に90度の曲率をもって屈曲した部分を有して形成されている。また、この保護部32とこれを通じて保護される上記燃料チューブ1の側面との間に緩衝用の隙間が形成されるように、同保護部32の内径は上記燃料チューブ1の外径よりも余裕をもって大きく形成されている。
また、図2(b)に示されるように、上記第2装着部31Bは、上記燃料チューブ1の外周面を包み込むクランプ機構となっている。すなわち、この第2装着部31Bは断面略C字状であってその開口部が外側に曲折された形状をなしており、同開口部を通じて燃料チューブ1が装着されやすくなっている。また、図2(c)に示されるように、上記第1装着部31Aも上記第2装着部31Bと同様に、上記コネクタ2の外周面を包み込むクランプ機構となっている。さらに、図2(b)、(c)に符号NCとして示すように、これら装着部31A,31Bの表面は燃料に対する化学的耐性を有し、且つ柔軟性を有するナイロンなどの樹脂によって被覆されている。
また、図2(a)に示されるように、上記第1連結部33Aは、上記保護部32からその長手方向に共通の中心線C1を有して延出して形成されている。そしてこの第1連結部33Aは、保護部32の保護面に直交する方向(図3(a)における矢印P方向及びその逆方向)への第1装着部31Aの変位が許容されるように、その延出幅D1が保護部32の弧の長さL1に比して縮小されて形成されることにより、保護部32に比して低剛性構造となっている。また、第2連結部33Bも、第1連結部33Aと同様の構造を有して形成されている。
また、上記保護部32とこれを通じて保護される上記燃料チューブ1の側面との間には上述した緩衝用の隙間が形成される構造となっている。すなわち、図2(d)、図3(b)に併せ示されるように、上記第1連結部33Aは、保護部32の上記燃料チューブ1に対向する面を第1装着部31Aの同燃料チューブ1に対向する面よりも燃料チューブ1から距離d1だけ離間させる態様で上記第1装着部31Aに対し段差をもって形成されている。同じく、図3(a)に示されるように、上記第2連結部33Bも、保護部32の上記燃料チューブ1に対向する面を第2装着部31Bの同燃料チューブ1に対向する面よりも燃料チューブ1から距離d2(d2<d1)だけ離間させる態様で上記第2装着部31Bに対し段差をもって形成されている。ここで、第1連結部33Aと第2連結部33Bとでそれぞれ上記燃料チューブ1に対向する面からの離間距離d1,d2が異なるのは、第1連結部33A、第2連結部33Bによってそれぞれ連結される装着部31A,31Bの径が、これらが装着されるコネクタ2及び燃料チューブ1の径に応じてそれぞれ異なるためである。なお、これら保護部32及び連結部33A,33B及び装着部31A,31Bは一枚の金属板をプレス成形することによって形成されている。また上記保護部32の角部32A〜32Dは所定の曲率にて面取りされている。
したがって、このようなプロテクタ3が装着された燃料チューブ1にあっては、車両に大きな衝撃が加わってエンジンルーム内に配置されている鋭利な部品がこの燃料チューブ1に打ち当たろうとしても、上記プロテクタ3の保護部32を通じて燃料チューブ1の側面が外傷から保護されるようになる。またこのような場合、この衝撃に伴う力が燃料チューブ1及びプロテクタ3に作用することともなる。ただし上述したように、プロテクタ3は、上記保護部32をコネクタ2に装着するための第1装着部31A、そして上記保護部32を燃料チューブ1に装着するための第2装着部31Bが、上記低剛性構造を有する第1連結部33A、第2連結部33Bを介して同保護部32に連結されている。また、保護部32とこれを通じて保護される上記燃料チューブ1の側面との間には緩衝用の隙間が形成されている。このため、上記衝撃に伴う力は、保護部32の保護面に直交する方向への第1連結部33A、第2連結部33Bの変形を通じて吸収されるようになり、またこの変形に伴う保護部32の上記燃料チューブ1に対する圧迫等も上記緩衝用の隙間によって緩和されるようになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるプロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造によれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)燃料チューブ1を外傷から保護すべく同チューブ1に沿うように装着されるプロテクタとして、上記保護部32と、この保護部32にそれぞれ連結部33A,33Bを介して連結されて燃料チューブ1及びコネクタ2に装着される装着部31A,31Bとを備える構造とした。そして、連結部33A,33Bについてはこれを、保護部32の保護面に直交する方向への装着部31A,31Bの変位を許容する低剛性構造を有する構造とした。これにより、上記保護部32を通じて燃料チューブ1の側面が外傷から的確に保護されるようになる。また、その保護区間も、例えばエンジンルーム内に配置されている鋭利な部材と対向する区間に対応して同保護部を設けることで済むことから、設計上の自由度はもとより、設置スペース的な自由度も高く維持される。しかも、上記低剛性構造を有する連結部33A,33Bの変形を通じて装着部31A,31Bが装着される燃料チューブ1の変位にも柔軟に対応することができるなど、剛性体からなる保護部32を有しながら、プロテクタ3自体の柔軟性も高く維持することができるようになる。
(2)保護部32を半円筒形状に形成し、この半円筒形状の内周壁面にて燃料チューブ1の側面を覆うことによりこれを保護する構造とした。このため、プレス加工される薄い板状の材料を用いる場合であれ、保護部32としての高い剛性を維持することができるとともに、燃料チューブ1の側面を高効率に保護することが可能となる。
(3)保護部32を、半円筒形状の筒開き面を同一平面として維持し得る方向に曲率をもって屈曲した部分を有する構造とした。これにより、上記コネクタ2の屈曲して配される部分にも当該プロテクタ3を装着することが可能となる。すなわち、コネクタ2の屈曲部23についても的確にこれを保護することが可能となる。
(4)連結部33A,33Bを、保護部32からその長手方向に共通の中心線C1を有して延出されるとともに、その延出幅D1が保護部32の弧の長さL1に比して縮小される構造とした。これにより、同連結部33A,33Bとしての上記低剛性構造を容易に実現することが可能となる。
(5)連結部33A,33Bが、保護部32の燃料チューブ1に対向する面を装着部31A,31Bの同燃料チューブ1に対向する面よりも同燃料チューブ1から離間させる態様で装着部31A,31Bに対し段差をもって形成されるようにした。これにより、プロテクタ3を燃料チューブ1に装着した際にプロテクタ3の保護部32とこの保護部32を通じて保護される燃料チューブ1の側面との間に緩衝用の隙間が形成されることとなり、装着部31A,31Bや保護部32の変形に起因する燃料チューブ1の損傷はもとより、その圧迫等についてもこれを緩和、抑制することが可能となる。
(6)装着部31A,31Bを、燃料チューブ1の外周面を挟み込むクランプ機構とした。これにより、保護対象とする燃料チューブ1への当該プロテクタ3の装着も容易となる。
(7)クランプ機構を構成する装着部31A,31Bの表面を樹脂によって被覆した。これにより、燃料チューブ1に接触する装着部31A,31B自体が燃料チューブ1に損傷を与えるようなことを抑制することができるようになる。
(8)保護部32の角部32A〜32Dを所定の曲率にて面取りした。これにより、保護部32の角部32A〜32Dが燃料チューブ1に接触することに伴う燃料チューブ1の損傷についてもこれを抑制することができるようになる。
なお、この発明にかかるプロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造は上記実施の形態にて例示した構造に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施の形態では、燃料チューブ1及びコネクタ2に沿うようにプロテクタ3を配設したが、第1装着部31Aを第2装着部31Bと同一の径にて形成し、燃料チューブ1のみにプロテクタ3を装着するようにしても勿論よい。ちなみにこの場合には、連結部33A,33Bは、保護部32の燃料チューブ1に対向する面と装着部31A,31Bの同燃料チューブ1に対向する面とを共に距離d2だけ離間させる態様で装着部31A,31Bに対し段差をもって形成される構造となる。
また、例えば鉛直面に設けられたコネクタ2に装着されて重力方向下方に引き出される燃料チューブのように、燃料チューブ自体が90度に屈曲する部分を有する場合においても、上記実施の形態の保護部32と同様な構造の保護部を備えたプロテクタを適用することができる。すなわち、保護部の曲率をもって屈曲した部分を、保護部の一方の端部からこれに連結される連結部及び装着部にかけての長手方向への延設方向を90度変換する態様にて設ける構造とすれば、燃料チューブの屈曲する部分への装着が可能になるとともに、燃料チューブの同部分の保護も的確に図られるようになる。
・上記実施の形態では、上記保護部32の角部32A〜32Dを所定の曲率にて面取りしたものを例示したが、これに加えて保護部32のエッジの全領域を面取りするようにしてもよい。これにより、保護部32と燃料チューブ1との接触に伴う燃料チューブ1の損傷をより的確に抑制することができるようになる。
・上記実施の形態のように、上記保護部32の角部32A〜32Dを所定の曲率にて面取りすることが保護部32と上記燃料チューブ1との接触に伴う損傷を抑制する上で望ましい。しかし、例えば保護部32とこれを通じて保護される燃料チューブ1の側面との間に緩衝用の十分な隙間が形成されるなど、こうした隙間によって保護部32の変形に起因する燃料チューブ1の損傷等が緩和、抑制可能である場合には、上記面取りを割愛することもできる。すなわち、このような条件が満たされる限り、上記保護部32の角部を面取りしない構造も採用することができる。
・上記実施の形態では、プロテクタ3の保護部32及び連結部33A,33B及び装着部31A,31Bを一枚の金属板をプレス成形することによって形成したが、他に例えば、保護部、連結部、及び装着部をそれぞれ別部材によって形成した後に、これらを溶着等によって一体化するようにしてもよい。
・上記実施の形態のように、上記クランプ機構を構成する装着部31A,31Bの表面を樹脂によって被覆することが、装着部31A,31B自体が燃料チューブ1に損傷を与えるようなことを抑制する上で望ましい。しかし、例えば装着部のエッジが面取りされているものなど、装着部自体が燃料チューブ1に損傷を与える懸念のない構造となっている場合には、特にこのような樹脂による被覆は割愛することができる。
・上記実施の形態では、装着部31A,31Bを、燃料チューブ1あるいはコネクタ2の外周面を挟み込むクランプ機構としたが、他に例えば、ばねの付勢力を利用したバインダによって代用するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、上記連結部33A,33Bを保護部32からその長手方向に共通の中心線C1を有して延出させるとともに、同連結部33A,33Bとしての低剛性構造を、保護部32の保護面に直交する方向への変形が可能な態様にてその延出幅D1が保護部32の弧の長さL1に比して縮小される構造として実現した。しかし、連結部としての低剛性構造はこれに限られるものではなく、他に例えば、保護部32と装着部31A,31Bとを適宜に離間させた上で、連結部を形成する材料を、保護部や装着部を形成する材料とは異なる脆弱な材料とすることで低剛性構造を実現するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、保護対象である燃料チューブ1あるいはコネクタ2の形状に合わせて、保護部32を、半円筒形状の筒開き面を同一平面として維持し得る方向に曲率をもって屈曲した部分を有する構造とした。しかし、基本的に車載エンジンの燃料供給系に設けられる燃料チューブであればこの発明の適用は可能である。例えば図4に例示するように、保護対象としての燃料チューブが直線状に配置される場合であれ、これに例えば直線状の保護部132を有したプロテクタを配設することとすれば、上記実施の形態に準じた効果を得ることが可能である。
・図4の例も含めて上記実施の形態では、保護部32を半円筒形状に形成する構造としたが、他に例えば、保護部を断面「へ」の字形状や「コ」の字形状などの半角筒形状に形成するようにしてもよい。また、例えばエンジンルーム内に配置されている鋭利な部材などから燃料チューブを保護する区間が限定されているような場合には、こうした保護部を平板状に形成するようにしてもよい。
この発明にかかるプロテクタ及びプロテクタによる燃料チューブの保護構造の一実施の形態についてその概要を示す斜視図。 (a)は、同実施の形態にかかるプロテクタの平面構造を示す平面図。(b)は、(a)に示したプロテクタのA−A線に沿った断面構造を示す断面図。(c)は、(a)に示したプロテクタのB−B線に沿った断面構造を示す断面図。(d)は、(a)に示したプロテクタのC方向から見た側面構造を示す側面図。 (a)は、同実施の形態にかかるプロテクタの正面構造、すなわち図2(a)に示したプロテクタのD方向から見た構造を示す正面図。(b)は、図2(a)に示したプロテクタのE方向から見た側面構造を示す側面図。 上記実施の形態のプロテクタの変形例を示す平面図。
符号の説明
1…燃料チューブ、2…コネクタ、21…第1接続部、22…第2接続部、23…屈曲部、23A…拡径部、24A,24B…突条、3…プロテクタ、31A,131A…第1装着部、31B,131B…第2装着部、32、132…保護部、33A,133A…第1連結部,33B,133B…第2連結部。

Claims (12)

  1. 車載エンジンの燃料供給系に設けられる燃料チューブを外傷から保護すべく同チューブに沿うように配設されるプロテクタであって、
    前記燃料チューブの側面の任意区間を覆う剛性体からなって前記燃料チューブの側面を保護する保護部と、この保護部の長手方向の両端部に連結部を介して連結されて各々前記燃料チューブに装着される装着部とを備えるとともに、前記連結部は、前記保護部の保護面に直交する方向への前記装着部の変位を許容する低剛性構造を有して形成されてなる
    ことを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記保護部は半筒形状に形成されてなり、該半筒形状の内周壁面にて前記燃料チューブの側面を覆うことによりこれを保護する
    請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記半筒形状が半円筒形状である
    請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記保護部は前記半筒形状の筒開き面を同一平面として維持し得る方向に曲率をもって屈曲した部分を有して形成されてなる
    請求項2または3に記載のプロテクタ。
  5. 前記保護部の前記曲率をもって屈曲した部分が、同保護部の一方の端部からこれに連結される前記連結部及び前記装着部にかけての長手方向への延設方向を90度変換する態様にて設けられてなる
    請求項4に記載のプロテクタ。
  6. 前記連結部は前記保護部からその長手方向に共通の中心線を有して延出され、同連結部の前記低剛性構造は、前記保護部の保護面に直交する方向への変形が可能な態様にてその延出幅が縮小された構造として実現されてなる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロテクタ。
  7. 前記連結部は、前記保護部の前記燃料チューブに対向する面を前記装着部の同燃料チューブに対向する面よりも同燃料チューブから離間せしめる態様にて前記装着部に対し段差をもって形成されてなる
    請求項6に記載のプロテクタ。
  8. 前記装着部が前記燃料チューブの外周面を挟み込むクランプ機構からなる
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロテクタ。
  9. 前記保護部及び前記連結部及び前記装着部は金属板のプレス成形によって形成されてなり、前記クランプ機構を構成する装着部の表面は樹脂によって被覆されてなる
    請求項8に記載のプロテクタ。
  10. 前記保護部の角部は所定の曲率にて面取りされてなる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロテクタ。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロテクタによって車載エンジンの燃料供給系に設けられる燃料チューブの側面の任意区間が保護されてなる
    ことを特徴とするプロテクタによる燃料チューブの保護構造。
  12. 前記プロテクタの保護部と該保護部を通じて保護される前記燃料チューブの側面との間には緩衝用の隙間が形成されてなる
    請求項11に記載のプロテクタによる燃料チューブの保護構造。
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