JP4719033B2 - 製紙用シーム付きフェルト及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、有端の織布の折り畳みによる折曲部での経糸の折り返しにより接合ループが形成された基布を有する製紙用シーム付きフェルト及びその製造方法に関するものである。
湿紙のプレス工程で使用される製紙用フェルトにおいては、要求条件の1つに、抄紙条件に応じた所要の厚みが圧縮下で必要とされ、特に高い搾水性を確保する目的で空隙量が大きくなるように、経糸を三重あるいは四重に配した多重構造の基布が採用されることがある。また、抄紙機への掛け入れ作業性を向上させるため、有端のフェルトをフェルトランに引き込んだ上でその両端部を互いに接合して無端とする、いわゆるシーム付きフェルトがあり、前記の多重構造の基布を採用したフェルトにおいてもシーム化が望まれる。
しかるに、この種のシーム付きフェルトでは、基布を構成する経糸の折り返しにより丈方向の両端部に形成されたループをかみ合わせてできた共通孔に芯線を通すことで、両端部を接合するようにしており、製造するにあたっては、抄紙機上の緯糸を織機上で経糸(整経糸)とし、抄紙機上の経糸を織機上で打込み糸として織り上げることで、基布の両端部にループを形成する方式の他に、有端の織布を折り畳むことで両端部に形成された折曲部での経糸の折り返しによりループを形成する方式が知られている(特許文献1・2参照)。
特開平1−306696号公報 特許第2838547号公報
しかるに、前記の折り畳み方式によるシーム付きフェルトは、有端の織物を用いることができることから、小型や高速の織機を用いて低コストに製造することができ、また織布を適当な寸法に裁断することで多様な丈寸法の基布を容易に製造することができる利点を有しているが、従来の折り畳み方式では、端部を接合してリング状にした一重織の織布を単に潰すように折り畳んで製造することから、一重織の織物層を2層重ね合わせた構成の基布となり、大きな空隙量を確保する要望を十分に満足することができない難点があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、大きな空隙量を確保可能な多重構造の基布を折り畳み方式により効率良く製造することができるように構成された製紙用シーム付きフェルト及びその製造方法を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明においては、請求項1に示すとおり、基布に不織繊維層をニードリングにより積層一体化してなり、前記基布となる有端の織布の折り畳みによる折曲部での経糸の折り返しにより接合ループが形成された製紙用シーム付きフェルトにおいて、前記基布が、前記織布を折り畳んで厚さ方向に重なり合う織物層が少なくとも4層形成されたものであり、前記織布における前記折曲部より端部側の部分を、丈方向の両端の前記折曲部を互いに結ぶように丈方向の全長に渡って連続的に延在する部分の間に挟み込まれるように内側に折り返すことで、前記織布の端部が、相互に接合されない状態で、丈方向の中間位置で且つ中間の前記織物層を形成するように配置されるとともに、前記折曲部が丈方向の両端にそれぞれ複数形成されて、その折曲部により前記接合ループが丈方向の両端にそれぞれ2列以上形成されたものとした。特に、請求項2に示すとおり、製紙面側の前記折曲部に対して走行面側の前記折曲部が丈方向にずれるように前記織布が折り畳まれて、前記基布の各端部に2列ずつ設けられた前記接合ループが丈方向にずらして配置された構成とするとよい。
また本発明においては、請求項3に示すとおり、基布に不織繊維層をニードリングにより積層一体化してなり、前記基布となる有端の織布の折り畳みによる折曲部での経糸の折り返しにより接合ループが形成された製紙用シーム付きフェルトの製造方法において、前記基布を、前記織布を折り畳んで厚さ方向に重なり合う織物層が少なくとも4層形成されたものとし、このとき、前記織布における前記折曲部より端部側の部分を、丈方向の両端の前記折曲部を互いに結ぶように丈方向の全長に渡って連続的に延在する部分の間に挟み込まれるように内側に折り返すことで、前記織布の端部を、相互に接合されない状態で、丈方向の中間位置で且つ中間の前記織物層を形成するように配置するとともに、前記折曲部を丈方向の両端にそれぞれ複数形成して、その折曲部により前記接合ループを丈方向の両端にそれぞれ2列以上形成するものとした。
これによると、織物層を四層以上重ね合わせた多重構造となるため、大きな空隙量を確保することができる。さらに丈方向の端部に複数形成される折曲部により、端部接合用のループを2列以上設けて接合強度を高めることができる。
しかも、基布の丈方向の全長に渡って連続的に延在する織布部分が少なくとも2層形成され、また基布の丈方向に部分的に延在する織布部分も、ニードリングにより絡み付く不織繊維層の形成繊維により強固に一体化されるため、織布の端部を溶着や縫合などにより接合せずとも、丈方向に作用する外力に対して十分な強度を確保することができ、製造工数を削減することができる。
この場合、織布の組織構造は特に限定されないが、一重織りの織物とし、特に平織りの織物とすると、適正な形状の接合ループを形成する上で有効であり、これにより接合ループのかみ合わせが容易になり、作業性を向上させることができる。
このように本発明によれば、大きな空隙量を確保可能な多重構造の基布を折り畳み方式により効率良く製造することができるため、抄紙機のプレスパート(圧搾部)で要求される高い搾水性を有するフェルトを安価に製造する上で大きな効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明によるシーム付きフェルトの一例を示す模式的な断面図であり、(A)に織布の折り畳み要領を示し、(B)に完成状態を示している。このシーム付きフェルトは、基布1に不織繊維層2をニードリングにより積層一体化してなるものであり、基布1は、4層の織物層L1〜L4が厚さ方向に重なり合う多重構造をなしている。
基布1は、1枚の有端の織布を折り畳んで製作され、丈方向の両端にそれぞれ2つ合計4つの折曲部3c〜3fが形成される。織布3の端部3a・3bは、丈方向の中間位置に配置され、相互に接合されていない。
基布1は、織布3の折り畳みによる折曲部3c〜3fでの経糸5の折り返しにより、基布1の丈方向の端部1a・1bにそれぞれ接合ループ6・7が厚さ方向に重なり合う態様で2列ずつ形成されており、これらの接合ループ6・7を互いの中心孔が整合するように交互にかみ合わせて形成された共通孔に芯線8を挿通することで基布1の端部1a・1bが相互に接合される。
この基布1では、4つの折曲部3c〜3fを境界にして第1〜第5の部分3g〜3kに区画され、第2・第3・第4の部分3h・3i・3jが、基布1の丈方向の全長に渡って連続的に延在する。他方、端部3a・3bをそれぞれ備えた第1・第5の部分3g・3kは、基布1の丈方向に部分的に延在するが、ニードリングにより絡み付く不織繊維層2の形成繊維により、第1〜第5の部分3g〜3kの互いに重なり合うもの同士が強固に一体化されるため、丈方向に作用する外力に対して十分な強度を得ることができる。
特にここでは、端部3a・3bをそれぞれ備えた第1・第5の部分3g・3kが基布1の内側に配置され、第2の部分3hと第3の部分3iと第4の部分3jとの間に挟み込まれている。さらに第3の部分3iが屈曲して2つの端部3a・3b間を通り、この屈曲部を挟んで右側の領域では、製紙面9側から第2の部分3h、第1の部分3g、第3の部分3i、及び第4の部分3jで4層構造が形成され、第3の部分3iの屈曲部を挟んで左側の領域では、第2の部分3h、第3の部分3i、第5の部分3k、及び第4の部分3iで4層構造が形成されている。
織布3の組織構造は特に限定されないが、一重織りの織物とし、特に平織りの織物とすると、適正な形状の接合ループ6・7を形成する上で有効であり、これにより掛け入れ作業性を向上させることができる。
図2は、図1に示した織布の上面図である。織布3から基布を製作するにあたっては、まず所定の丈寸法に織製あるいは裁断された織布3に、折り畳む際の目安となる4つの折曲部3c〜3fのマークを付ける。また端部3a・3bをそれぞれ備えた第1・第5の部分3g・3kと第3の部分3iとを重ね合わせる際の位置合わせのためのマークを付ける。
図3は、図1に示した基布の製造過程を段階的に示す模式的な断面図である。まず図3(A)に示すように、縫合糸31で端部3a・3bを第3の部分3iに縫い付けて仮止めする。なお、折曲部3c〜3fがずれないように、端部3a・3b及び第3の部分3iと共に第2の部分3h及び第4の部分3iを縫い付けたり、また折曲部3c〜3fの近傍部分で第1〜第5の部分3g〜3kを縫い付けるようにしても良い。
次に、織布3を折り畳んで第1〜第5の部分3g〜3kを互いに重ね合わせ、また折曲部3c〜3fの緯糸を所定本数抜き取ることにより、図3(B)に示すように、両端部に接合ループ6・7を形成する。ついで図3(C)に示すように、両端部の接合ループ6・7をかみ合わせて芯線32を通すことにより、折り畳まれた状態の織布3をエンドレスに接合して、形状を安定させるための熱セットを行う。そして図3(D)に示すように、端部3a・3bが厚さ方向に重ならないように余剰部分33・34を切除する。
このようにして基布1が製作され、再度、接合ループ6・7を噛み合わせて芯線32を通してエンドレスに接合した上で、不織繊維層2を形成するためのバットを重ねてニードリングを行うことにより、図1(B)に示したシーム付きフェルトが得られる。
図4は、本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図であり、(A)に織布の折り畳み要領を示し、(B)に完成状態を示している。ここでは、前記の例と同様に、基布41が、織布43の端部43a・43bを丈方向の中間位置に配置した状態で、丈方向の両端に2つずつ合計4つの折曲部43c〜43fが形成されるように織布43を折り畳んで、4層の織物層L1〜L4が厚さ方向に重なり合う多重構造をなし、端部41a・41bにそれぞれ接合ループ6・7が2列ずつ形成されている。
特にここでは、織布43の端部43a・43bをそれぞれ備えた第1・第5の部分43g・43kが基布1の外側に配置されて、第2〜第4の部分43h〜43jが屈曲して2つの端部43a・43b間を通り、この屈曲部を挟んで右側の領域では、製紙面9側から第2の部分43h、第3の部分43i、第4の部分43j、及び第5の部分43kで4層構造が形成され、屈曲部を挟んで左側の領域では、第1の部分43g、第2の部分43h、第3の部分43i、及び第4の部分43iで4層構造が形成されている。
図5は、本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図であり、(A)に織布の折り畳み要領を示し、(B)に完成状態を示している。ここでは、前記の図1の例と同様に、基布51が、織布53を折り畳んで4層の織物層L1〜L4が重なり合う多重構造をなし、端部51a・51bにそれぞれ接合ループ6・7が2列ずつ形成されているが、前記の例とは異なり、丈方向の両端に2つずつ及び丈方向の中間位置に2つ合計6つの折曲部53c〜53hが形成されるように織布53が折り畳まれている。織布53の端部53a・53bは丈方向の中間位置で互いに突き合わされ、また丈方向の中間位置の折曲部53c・53fも互いに突き合わされている。
この基布51では、6つの折曲部53c〜53hを境界にして織布53が第1〜第7の部分53i〜53oに区画され、第3の部分53k及び第6の部分53nが、基布1の丈方向の全長に渡って連続的に延在する。他方、第1の部分53i、第2の部分53j、第4の部分53l、第5の部分53m、及び第7の部分53oは、基布1の丈方向に部分的に延在するが、ニードリングにより絡み付く不織繊維層の形成繊維により、第1〜第7の部分53i〜53oの互いに重なり合うもの同士が強固に一体化されるため、丈方向に作用する外力に対して十分な強度を得ることができる。
またこの基布51では、織布53の端部53a・53bをそれぞれ備えた第1・第7の部分53i・53oが、基布1の内側に配置され、第2の部分53jと第6の部分53nとの間に挟み込まれて、両面から強固に拘束されるため、第1・第7の部分53i・53oのずれを抑制することができる。
図6は、本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図であり、(A)に織布の折り畳み要領を示し、(B)に完成状態を示している。ここでは、前記の図1の例と略同様に、基布61が、織布63の端部63a・63bを丈方向の中間位置に配置した状態で、丈方向の両端に2つずつ合計4つの折曲部63c〜63fが形成されるように織布63を折り畳んで、第1〜第5の部分63g〜63kが互いに重なり合って4層の織物層L1〜L4が形成されている。
特にここでは、前記の例とは異なり、製紙面9側の折曲部63c・63dに対して走行面10側の折曲部63e・63fが丈方向にずれるように織布63が折り畳まれ、基布61の各端部61a・61bに2列ずつ設けられた接合ループ6・7が丈方向にずらして配置される。これにより、シーム部と地部との間での特性の違い、特に通水抵抗の違いを小さくすることができるため、シームマークを抑制することができる。
図7は、本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図であり、(A)に織布の折り畳み要領を示し、(B)に完成状態を示している。ここでは、基布71が、前記の図1の例と略同様に、織布73の端部73a・73bを丈方向の中間位置に配置した状態で、丈方向の両端に2つずつ合計4つの折曲部73c〜73fが形成されるように織布73を折り畳んで、第1〜第5の部分73g〜73kが互いに重なり合って4層の織物層L1〜L4が形成されている。
特にここでは、前記の例とは異なり、走行面10側の折曲部73e・73fでは接合ループが形成されず、製紙面9側の折曲部73c・73dにより基布71の端部71a・71bに接合ループ6・7が1列ずつ設けられている。また走行面10側の折曲部73e・73fが製紙面9側の折曲部73c・73dに対して丈方向にずれるように織布73が折り畳まれ、接合ループを形成しない走行面10側の折曲部73fにより、接合ループ7の走行面10側に突出部74が形成されている。この突出部74は接合ループ6・7の走行面10側を保護して、接合ループ6・7の摩耗により接合強度が低下することを避けることができる。
なお、この例とは逆に、走行面10側の折曲部73e・73fで接合ループを形成し、製紙面9側の折曲部73c・73dで接合ループを形成しない態様も可能である。この場合、接合ループ6・7の製紙面9側を覆うように不織繊維層2を突出させたフラップ11を保護して、フラップ11の損傷を抑制することができる。
図8は、本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図であり、(A)に織布の折り畳み要領を示し、(B)に完成状態を示している。ここでは、基布81が、図1に示した基布1に織物層を2層追加した形態となっており、織布83の端部83a・83bを丈方向の中間位置に配置した状態で、丈方向の両端に3つずつ合計6つの折曲部83c〜83hが形成されるように織布83を折り畳んで、6層の織物層L1〜L6が厚さ方向に重なり合う多重構造をなしており、さらに折曲部83c〜83hでの経糸5の折り返しにより、基布1の丈方向の端部81a・81bにそれぞれ接合ループ6・7が3列ずつ形成されている。
またこの基布81は、6つの折曲部83c〜83hを境界にして織布83が第1〜第7の部分83i〜83oに区画され、第3の部分83k、第4の部分83l、第5の部分83m、及び第6の部分83nが、基布1の丈方向の全長に渡って連続的に延在し、他方、端部83a・83bをそれぞれ備えた第1・第7の部分83i・83oが、基布1の丈方向に部分的に延在しており、前記の各例と同様に、ニードリングにより絡み付く不織繊維層2の形成繊維により、第1〜第7の部分83i〜83oの互いに重なり合うもの同士が強固に一体化されるため、丈方向に作用する外力に対して十分な強度を得ることができる。
本発明にかかる製紙用シーム付きフェルト及びその製造方法は、大きな空隙量を確保可能な多重構造の基布を折り畳み方式により効率良く製造する効果を有し、抄紙機のプレスパート(圧搾部)で用いられるプレスフェルトなどとして有用である。
本発明によるシーム付きフェルトの一例を示す模式的な断面図 図1に示した織布の上面図 図1に示した基布の製造過程を段階的に示す模式的な断面図 本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図 本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図 本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図 本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図 本発明によるシーム付きフェルトの別の例を示す模式的な断面図
符号の説明
1・41・51・61・71・81 基布
2 不織繊維層
3・43・53・63・73・83 織布
3a・3b・43a・43b・53a・53b・63a・63b・73a・73b・83a・83b 端部
3c〜3f・43c〜43f・53c〜53h・63c〜63f・73c〜73f・83c〜83h 折曲部
5 経糸
6・7 接合ループ
8 芯線
L1〜L6 織物層

Claims (3)

  1. 基布に不織繊維層をニードリングにより積層一体化してなり、前記基布となる有端の織布の折り畳みによる折曲部での経糸の折り返しにより接合ループが形成された製紙用シーム付きフェルトであって、
    前記基布が、前記織布を折り畳んで厚さ方向に重なり合う織物層が少なくとも4層形成されたものであり、前記織布における前記折曲部より端部側の部分を、丈方向の両端の前記折曲部を互いに結ぶように丈方向の全長に渡って連続的に延在する部分の間に挟み込まれるように内側に折り返すことで、前記織布の端部が、相互に接合されない状態で、丈方向の中間位置で且つ中間の前記織物層を形成するように配置されるとともに、前記折曲部が丈方向の両端にそれぞれ複数形成されて、その折曲部により前記接合ループが丈方向の両端にそれぞれ2列以上形成されたことを特徴とする製紙用シーム付きフェルト。
  2. 製紙面側の前記折曲部に対して走行面側の前記折曲部が丈方向にずれるように前記織布が折り畳まれて、前記基布の各端部に2列ずつ設けられた前記接合ループが丈方向にずらして配置されたことを特徴とする請求項1に記載の製紙用シーム付きフェルト。
  3. 基布に不織繊維層をニードリングにより積層一体化してなり、前記基布となる有端の織布の折り畳みによる折曲部での経糸の折り返しにより接合ループが形成された製紙用シーム付きフェルトの製造方法であって、
    前記基布を、前記織布を折り畳んで厚さ方向に重なり合う織物層が少なくとも4層形成されたものとし、このとき、前記織布における前記折曲部より端部側の部分を、丈方向の両端の前記折曲部を互いに結ぶように丈方向の全長に渡って連続的に延在する部分の間に挟み込まれるように内側に折り返すことで、前記織布の端部を、相互に接合されない状態で、丈方向の中間位置で且つ中間の前記織物層を形成するように配置するとともに、前記折曲部を丈方向の両端にそれぞれ複数形成して、その折曲部により前記接合ループを丈方向の両端にそれぞれ2列以上形成することを特徴とする製紙用シーム付きフェルトの製造方法。
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