JP4718570B2 - エレベータのドア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗場出入口又はかご出入口を開閉するドア本体を有するエレベータのドア装置に関するものである。
従来のエレベータの乗場出入口装置では、乗場の戸の戸開側端部(戸袋側端部)に遮蔽板を取り付け、出入口枠の昇降路側端部に遮蔽板に対向する折り曲げ部を形成することにより、戸閉時の乗場の戸と出入口枠との間の隙間が狭くされている。これにより、火災時に発生した煙が乗場出入口から昇降路内へ進入するのが抑制される(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−247086号公報
しかし、上記のような従来の乗場出入口装置では、戸閉時に遮蔽板が折り曲げ部に衝突しないように、かつ隙間をできるだけ小さくするように遮蔽板及び折り曲げ部の位置を調整するのが難しく、乗場の戸の据付調整に手間がかかる。また、遮蔽板と折り曲げ部との間にある程度の隙間が残るため、遮煙性及び遮音性が低下してしまう。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、遮煙性及び遮音性を向上させることができるエレベータのドア装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのドア装置は、一対の縦枠と上枠とを有し、出入口の両側部及び上部に設けられている出入口枠、出入口を開閉するドア本体、ドア本体の戸袋側端部に沿って連続的に設けられ、かつ弾性体からなり、戸閉状態のときに先端部が縦枠に接触して縦枠とドア本体の戸袋側端部との間の隙間を遮蔽するシール部材、ドア本体の戸袋側端部に固定され、シール部材の基端部をドア本体との間に保持して固定する保持部材、及びドア本体の厚さ方向へのシール部材の位置決め時に縦枠に当接される位置決め面を有し、少なくとも位置決め時に保持部材に係合される位置決め部材を備え、保持部材に位置決め部材を係合させたときの位置決め面とシール部材との位置関係が予め設定されている
この発明のエレベータのドア装置は、ドア本体の据付誤差等によらず、出入口枠へのシール部材への当たり量を安定させることができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1によるエレベータの乗場ドア装置を示す正面図(乗場側から見た図)である。図において、乗場出入口1の両側部及び上部には、出入口枠(三方枠)2が固定されている。出入口枠2は、垂直に延びる一対の縦枠3と、縦枠3の上端部間に水平に設けられた上枠4とを有している。乗場出入口1の床部には、乗場敷居5が固定されている。乗場出入口1は、一対のドア本体6により開閉される。実施の形態1の乗場ドア装置は、中央開き式である。
図2は図1のII−II線に沿う断面図である。第1要素である上枠4上には、ドア本体6の幅方向に平行に延びるシール部材(上部シール部材)7が付属部品としての保持部材(押さえ部材)8により固定されている。シール部材7は、例えばゴム等の弾性体からなっている。また、シール部材7は、ドア本体6の幅方向に沿って連続して設けられ、かつドア本体6の幅方向の全体に渡って設けられている。
第2要素であるドア本体6の上端部には、断面L字形の金属製の上部遮蔽部材9が複数のボルト10により固定されている。ドア本体6の厚さ方向(図2の左右方向)への上部遮蔽部材9の取付位置は、ボルト10を緩めることにより調整可能になっている。
上部遮蔽部材9は、ドア本体6の幅方向に沿って連続して設けられ、かつドア本体6の幅方向の全体に渡って設けられている。また、上部遮蔽部材9は、ドア本体6の幅方向全体に渡ってシール部材7に接触している。さらに、上部遮蔽部材9は、ドア本体6の上端面に接合された接合部9aと、接合部9aの上枠4側の端部から垂直下方へ延び、シール部材7に当接している当接部9bとを有している。
シール部材7に上部遮蔽部材9が押し当てられることにより、シール部材7は、予め設定された量だけ弾性変形されている。従って、シール部材7は、その弾性力により上部遮蔽部材9に押し当てられている。これにより、戸閉状態のときには、ドア本体6の上端部と上枠4との間の隙間が気密に遮蔽される。ドア本体6の開閉動作時には、上部遮蔽部材9がシール部材7に対して摺動する。
上枠4上には、上部遮蔽部材9の取付位置を位置決めするための位置決め部材11が搭載されている。位置決め部材11は、蝶ボルト等の取付具12により保持部材8上に取り付けられている。また、位置決め部材11は、上部遮蔽部材9の位置決め時に当接部9bが当接する複数の位置決め面11aを有している。
保持部材8には、位置決め部材11を位置決めするための基準面8aが設けられている。基準面8aは、当接部9b及び位置決め面11aと平行な平面である。位置決め部材11は、その一部を基準面8aに当接させることにより、シール部材7に対して位置決めされる。
位置決め部材11は、取付具12を緩めることにより、ドア本体6に接離する方向へ変位可能になっている。即ち、位置決め部材11は、上枠4上で、基準面8aに当接した位置決め位置(図5、図6)と基準面8bから開離した待機位置(図2)との間で変位可能になっている。
図3は図2の矢印III方向から見た位置決め部材11を示す正面図、図4は図3の位置決め部材11を示す平面図である。位置決め部材11は、位置決め面11a、保持部材8に接合される接合面11b、及び基準面8aに当接される当接面11cを有している。
位置決め面11aは、ドア本体6の幅方向両端部に対応する位置決め部材11の長さ方向両端部に設けられている。位置決め面11a及び当接面11cは、1枚の板材から折り曲げ形成されている。また、位置決め部材11の長さ方向の中央部には、位置決め部材11の変位を許容する孔、ここでは長孔11dが設けられている。
次に、上部遮蔽部材9の位置決め方法について説明する。まず、図5に示すように、上部遮蔽部材9をシール部材7から開離させておき、位置決め部材11を基準面8aに当接させる。即ち、位置決め部材11を位置決め位置に変位させる。
この後、図6に示すように、当接部9bが位置決め面11aに当接するまで上部遮蔽部材9を上枠4側へ変位させる。そして、ボルト10により上部遮蔽部材9の位置を固定する。これにより、上部遮蔽部材9の位置決めが完了する。
このとき、位置決め部材11が位置決め位置にあるときの位置決め面11aとシール部材7との位置関係を予め設定しておくことにより、上部遮蔽部材9のシール部材7への当たり量(潰し量)、即ちシール部材7の弾性変形量も予め設定された量とすることができる。
このような乗場ドア装置では、上部遮蔽部材9を当接させることにより上部遮蔽部材9の位置決めをするための位置決め面11aを有する位置決め部材11を上枠4上の保持部材8上に設け、保持部材8には、上部遮蔽部材9の位置決め時に位置決め部材11を位置決めするための基準面8aを設けたので、ドア本体6の据付誤差等によらず、上部遮蔽部材9のシール部材7への当たり量を安定させることができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。また、遮光性を向上させることもできる。
さらに、シール部材7及び上部遮蔽部材9の据付作業や保守作業の作業性を向上させることができる。
さらにまた、シール部材7の全体に対して上部遮蔽部材9を均等に当接させることができるので、シール部材7と上部遮蔽部材9との摺動音を低減できるとともに、シール部材7の部分的な摩耗を防止してシール部材7の長寿命化を図ることができる。
また、上枠4にシール部材7を固定するための保持部材8に基準面8aを設けたので、シール部材7に対する位置決め面11aの位置をより正確に設定することができる。
さらに、位置決め部材11は、上枠4上の位置決め位置と待機位置との間で変位可能になっているため、上部遮蔽部材9の位置決め後も位置決め部材11を上枠4上に残しておくことができ、据付作業や保守作業の作業性をさらに向上させることができる。
なお、実施の形態1では、位置決め部材11の両端部のみに位置決め面11aを設けたが、位置決め部材の中間部にも位置決め面を設けてもよい。
実施の形態2.
次に、図7は実施の形態2による位置決め部材を示す平面図、図8は図7の位置決め部材を示す左側面図である。なお、位置決め部材を除く構成は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2において、位置決め部材13は、位置決め部材本体14と、この位置決め部材本体14の長さ方向両端部に取り付けられた一対の可動片15と、可動片15を位置決め部材本体14に固定するための可動片固定ねじ16とを有している。可動片15は、位置決め部材本体14に対してドア本体6(図2参照)の厚さ方向へ変位可能になっている。
位置決め部材本体14は、保持部材8(図2参照)上に接合される接合面部14aと、接合面部14aの両端部に折り曲げ形成され、可動片15が取り付けられる一対の可動片取付部14bとを有している。接合面部14aの中央部には、取付具12(図2参照)が挿通される取付具挿通孔14cが設けられている。
各可動片取付部14bには、可動片15の変位を案内するガイド孔14dが設けられている。また、各可動片取付部14bには、基準面8a(図2参照)に当接される当接面14eが設けられている。
可動片15の一端部には、上部遮蔽部材9(図2参照)の位置決め時に当接部9bが当接する位置決め面15aが折り曲げ形成されている。可動片15の他端部には、可動片15を変位させる際にガイド孔14d内を摺動される摺動部15aが折り曲げ形成されている。また、可動片15には、可動片固定ねじ16が挿通される長孔(図示せず)が設けられている。
位置決め面15aは、可動片15を変位させることにより上部遮蔽部材9を位置決めするための位置決め位置と、位置決め位置から開離した待機位置との間で変位可能になっている。また、ガイド孔14dには、位置決め面15aが位置決め位置にあるときに摺動部15aが当接するストッパ面14fが設けられている。
このような位置決め部材13を用いて上部遮蔽部材9の位置決めをする場合、まず基準面8aに当接面14eが当接するように位置決め部材本体14を保持部材8上に固定する。このとき、取付具挿通孔14cは、当接面14eをより確実に基準面8aに当接させられるように、予め取付具12の取付具挿通孔14cを貫通する部分の径に対してある程度の余裕を持って設計されている。
この後、摺動部15aがストッパ面14fに当接するまで可動片15をドア本体6側へ変位させ、可動片固定ねじ16を締め付けて、位置決め部材本体14に対して可動片15を固定する。これにより、位置決め面15aは位置決め位置に固定されるので、上部遮蔽部材9を位置決め面15aに当接させ、上部遮蔽部材9の位置決めを行う。上部遮蔽部材9の位置決め固定後は、可動片固定ねじ16を緩め、可動片15をドア本体6から開離する方向へ変位させ、待機位置に固定しておく。
このような乗場ドア装置では、可動片15に位置決め面15aを設けたので、位置決め部材13全体を変位させるのに十分なスペースが確保できない場合にも、位置決め面15aを位置決め位置と待機位置との間で変位させることができる。
また、位置決め部材本体14には、位置決め面15aが位置決め位置にあるときに可動片15が当接するストッパ面14fが設けられているので、より簡単かつより正確に位置決め面15aを位置決め位置に変位させることができる。
実施の形態3.
次に、図9は実施の形態3によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。この例では、上部遮蔽部材9の当接部9bとは反対側の端部にドア本体6の背面と平行に延びる操作部9cが設けられている。操作部9cは、ドア本体6の幅方向全体に渡って連続して設けても部分的に設けてもよい。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、上部遮蔽部材9に操作部9cを設けることにより、上部遮蔽部材9の位置決め時に上部遮蔽部材9を容易に変位させることができ、作業性を向上させることができる。
なお、実施の形態1〜3では、シール部材7を上枠4に固定し、上部遮蔽部材9をドア本体6に固定したが、逆にシール部材7をドア本体6に固定し、上部遮蔽部材9を上枠4に固定してもよい。即ち、ドア本体の上端部を第1要素とし、上枠を第2要素としてもよい。
また、実施の形態1〜3では、シール部材7を固定した後、上部遮蔽部材9を位置決めしたが、上部遮蔽部材を固定してからシール部材の位置決めを行う場合にも、この発明の位置決め部材を適用できる。
さらに、実施の形態1〜3では、位置決め後も位置決め部材11が上枠4上に残されるが、位置決め後には位置決め部材を撤去するようにしてもよい。
さらにまた、実施の形態1〜3では、付属部品である保持部材8に基準面8aを設けたが、位置決め部材をシール部材に対して位置決めすることができれば、上枠の一部や他の付属部品に基準面を設けてもよい。
また、実施の形態1〜3では、上枠4とドア本体6の上端部との間の遮蔽について述べたが、同様の構造を縦枠とドア本体の戸袋側端部との間に適用してもよい。
さらに、シール部材は、その長さ方向に複数に分割してもよく、その場合、位置決め部材もシール部材に対応して分割すればよい。また、遮蔽部材についても、長さ方向に複数に分割してもよい。
実施の形態4.
次に、図10は実施の形態4によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図であり、図1のX−X線に沿う断面図に相当する。図において、ドア本体6の戸袋側端部には、断面L字形の取付部材21が取り付けられている。取付部材21には、ゴム等の弾性体からなるシール部材(側部シール部材)22が保持部材(押さえ部材)23により固定されている。シール部材22は、ドア本体6の戸袋側端部に沿って連続的に設けられており、戸閉状態のときに縦枠3に接触して縦枠3とドア本体6の戸袋側端部との間の隙間を遮蔽する。
保持部材23には、位置決め部材25が取り付けられている。保持部材23及び位置決め部材25は、ねじ24により取付部材21に固定されている。ねじ24を緩めることにより、保持部材23及び位置決め部材25はシール部材22とともにドア本体6の厚さ方向へ変位可能になっている。
位置決め部材25には、縦枠3に対するシール部材22の位置決め時に縦枠3に当接される位置決め面25a、及び位置決め時に保持部材23に係合する凹部(切り欠き部)25bが設けられている。また、保持部材23に凹部25bを係合させたときの位置決め面25aとシール部材22との位置関係は、予め設定されている。
図11は図10の矢印XIに沿って見た位置決め部材25を示す側面図、図12は図11の位置決め部材25を示す平面図である。位置決め部材25は、平板状の部材を折り曲げ加工することにより製作されている。
このような乗場ドア装置では、保持部材23に凹部25bを係合させたときの位置決め面25aとシール部材22との位置関係が予め設定されているため、位置決め面25aが縦枠3に当接するように保持部材23を固定すれば、縦枠3のシール部材22への当たり量(潰し量)、即ちシール部材22の弾性変形量も予め設定された量とすることができる。従って、ドア本体6の据付誤差等によらず、縦枠3のシール部材22への当たり量を安定させることができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。また、遮光性を向上させることもできる。
さらに、シール部材22の据付作業や保守作業の作業性を向上させることができる。
さらにまた、シール部材22の全体に対して縦枠3を均等に当接させることができるので、シール部材22と縦枠3との摺動音を低減できるとともに、シール部材22の部分的な摩耗を防止してシール部材22の長寿命化を図ることができる。
また、縦枠3にシール部材22を固定するための保持部材23に位置決め部材25を係合させたので、シール部材22に対する位置決め面25aの位置をより正確に設定することができる。
実施の形態5.
次に、図13は実施の形態5によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。この例では、縦枠3の位置決め面25aが当接する部分に段部3aが設けられている。他の構成は、実施の形態4と同様である。
このような断面構造を持つ縦枠3を用いる場合でも、保持部材23に凹部25bを係合させたときの位置決め面25aとシール部材22との位置関係を予め設定しておくことにより、位置決め面25aが段部3aに当接するように保持部材23を固定すれば、縦枠3のシール部材22への当たり量(潰し量)、即ちシール部材22の弾性変形量も予め設定された量とすることができる。従って、縦枠3のシール部材22への当たり量を安定させることができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。
実施の形態6.
次に、図14は実施の形態6による位置決め部材を示す側面図、図15は図14の位置決め部材を示す平面図である。なお、位置決め部材を除く構成は、実施の形態4と同様である。図において、位置決め部材26は、位置決め部材本体27と、位置決め部材本体27の長さ方向両端部に取り付けられた一対の可動片28と、可動片28を位置決め部材本体27に固定するための可動片固定ねじ29とを有している。
可動片28は、位置決め部材本体27に対してドア本体6(図10参照)の厚さ方向へ変位可能になっている。図15は可動片28が最も昇降路側に移動した状態を示し、図16は図15の可動片28が最も乗場側へ移動した状態を示している。
位置決め部材本体27は、保持部材23(図10参照)上に接合される接合面部27aと、接合面部27aの両端部に折り曲げ形成され、可動片28が取り付けられる一対の可動片取付部27bとを有している。接合面部27aには、ねじ24(図10参照)が挿通される複数の取付具挿通孔27cが設けられている。
各可動片取付部27bには、可動片固定ねじ29が螺着されるねじ孔(図示せず)が設けられている。また、各可動片取付部27bには、シール部材22はの位置決め時に保持部材23(図10参照)に係合する凹部(切り欠き部)27dが設けられている。
各可動片28の一端部には、シール部材22(図10参照)の位置決め時に縦枠3に当接される位置決め面28aが折り曲げ形成されている。また、各可動片28には、可動片取付部27bの端面に当接することにより可動片28の可動範囲を規制する第1及び第2ストッパ部28b,28cが設けられている。さらに、各可動片28には、可動片固定ねじ29が挿通される長孔28dが設けられている。
このような乗場ドア装置では、縦枠3とドア本体6の正面との間の隙間寸法c(図10参照)に応じて、可動片28を位置決め部材本体27に対して変位させることができる。例えば、隙間寸法cが4mmのタイプと隙間寸法cが5mmのタイプとが存在する場合、可動片28の可動範囲は1mmにしておく。そして、隙間寸法cが4mmのタイプでは、図15に示すように、第1ストッパ部28bを可動片取付部27bに当接させた状態で可動片28を固定する。また、隙間寸法cが5mmのタイプでは、図16に示すように、第2ストッパ部28cを可動片取付部27bに当接させた状態で可動片28を固定する。
勿論、それぞれの場合において、位置決め面28aとシール部材22との位置関係は予め設定されている。また、可動片28を可動片取付部27bに固定した後の位置決め部材26の使用方法、即ちシール部材22の位置決め方法は実施の形態4と同様である。
従って、位置決め面28aが縦枠3に当接するように保持部材23を固定すれば、縦枠3のシール部材22への当たり量(潰し量)、即ちシール部材22の弾性変形量も予め設定された量とすることができる。このため、ドア本体6の据付誤差等によらず、縦枠3のシール部材22への当たり量を安定させることができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。
また、位置決め部材本体27に対して変位可能な可動片28に位置決め面28aを設けたので、縦枠3とドア本体6との間の隙間寸法cが異なるタイプのドア装置にも容易に対応することができる。
さらに、可動片28にストッパ部28b,28cを設けたので、可動片28の位置調整を容易にすることができる。
なお、実施の形態6では、可動片28の固定位置を2段階に調整可能としたが、3種類以上の隙間タイプのドア装置に対応するために、可動片28の固定位置を3段階以上に調整可能としてもよい。
また、多くの隙間タイプのドア装置に対応したい場合、各隙間タイプに対応した複数種類の可動片を予め製造しておき、複数種類のうちの1つの可動片を隙間タイプに応じて選択的に位置決め部材本体に固定することも可能である。
さらに、実施の形態4〜6では、位置決め後も位置決め部材が保持部材上に残されるが、位置決め後には位置決め部材を撤去するようにしてもよい。
さらにまた、実施の形態4〜6では、縦枠とドア本体の戸袋側端部との間の遮蔽について述べたが、同様の構造を上枠とドア本体の上端部との間に適用してもよい。
また、シール部材は、その長さ方向に複数に分割してもよく、その場合、位置決め部材もシール部材に対応して分割すればよい。
さらに、実施の形態4〜6では、位置決め部材に凹部を設けて保持部材に係合させるようにしたが、例えば、保持部材側に凹部を設けて、位置決め部材側に凸部を設けるなど、他の係合構造であってもよい。
さらにまた、上記の例では中央開き式のドア装置を示したが、片開き式のドア装置にもこの発明は適用できる。
実施の形態7.
次に、図17は実施の形態7によるエレベータの乗場ドア装置の断面図であり、図1のXVII−XVII線に沿う断面図に相当する。
図において、ドア本体6は、ドアパネル31と、ドアパネル31の下端部裏面に固定された下部補強部材32とを有している。下部補強部材32には、保持部材(押さえ部材)33によりシール部材(下部シール部材)34が固定されている。シール部材34は、例えばゴム等の弾性体からなり、敷居溝5aよりも乗場側で乗場敷居5の上面に接触している。ドア本体6の開閉動作時には、シール部材34は乗場敷居5上を摺動される。
下部補強部材32には、敷居溝5a内に挿入される複数の戸の脚(図示せず)が固定されている。シール部材34は、戸の脚の部分を除いて、ドア本体6の幅方向全体に配置されている。戸閉状態のとき、ドア本体6の下端部と乗場敷居5との間の隙間は、シール部材34により遮蔽される。
保持部材33は、複数の取付ねじ35により下部補強部材32に固定されている。下部補強部材32には、取付ねじ35が螺着される複数のねじ孔が設けられている。
図18は図17の保持部材33を示す正面図である。図において、保持部材33には、取付ねじ35が挿通される複数の長孔33aが設けられている。長孔33aは上下方向に延びている。これにより、保持部材33は、取付ねじ35を緩めることにより上下方向に変位可能となっている。また、シール部材34は、保持部材33を変位させることにより、乗場敷居5に対して接離可能となっている。
図19は図17のシール部材34の位置決め前の状態を示す断面図である。保持部材33と下部補強部材32との間には、所定の厚さを有する平板状の位置決めスペーサ36が挟持されている。
図20は図19の位置決めスペーサ36を示す正面図である。位置決めスペーサ36には、取付ねじ35を挿通する複数の切欠孔36aが設けられている。位置決めスペーサ36は、取付ねじ35を取り外すことなく緩めるだけで、保持部材33と下部補強部材32との間に着脱可能となっている。
このような乗場ドア装置では、例えばビル建築中でエレベータの据付直後のときなどに、図19に示すように、保持部材33と下部補強部材32との間に位置決めスペーサ36が挟持され、シール部材34が乗場敷居5から開離される。これにより、建築作業により発生するゴミ等によりシール部材34が損傷されるのが防止され、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。また、遮光性を向上させることもできる。さらに、シール部材34の長寿命化を図ることができる。
また、位置決めスペーサ36の厚さ寸法は、予め設定された大きさとなっており、シール部材34を位置決めして乗場敷居5上に接触させる際には、図21に示すように、位置決めスペーサ36が乗場敷居5上に置かれ、保持部材33の下端部が位置決めスペーサ36上に当接される。即ち、位置決めスペーサ36の上面が位置決め面36bとなる。このように、位置決め面36bに保持部材33を当接させることにより、シール部材34の乗場敷居5への当たり量(潰し量)、即ちシール部材34の弾性変形量を予め設定された量とすることができる。
従って、シール部材34を乗場敷居5上に均等に押し付けることができ、シール部材34の部分的な摩耗も防止され、これによってもシール部材34の長寿命化を図ることができる。
エレベータの通常運転時には、位置決めスペーサ36は、例えば図17に示すように、下部補強部材32のポケット状の部分にねじ止めしておく(又は単に収容して)おくことができる。これにより、シール部材34の保守時や交換時にシール部材34の再位置決めを容易に行うことができる。
このように、実施の形態7の乗場ドア装置によれば、簡単な構成により、シール部材34の位置決めを容易に行うことができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。また、ビル建築中などには、シール部材34を乗場敷居5から開離させておくことができ、シール部材34の長寿命化を図ることができる。
また、位置決めスペーサ36は、取付ねじ35を取り外すことなく緩めるだけで、保持部材33と下部補強部材32との間に着脱可能となっているので、位置決めスペーサ36の着脱が容易である。
実施の形態8.
次に、図22は実施の形態8によるエレベータの乗場ドア装置の断面図である。図において、保持部材33には、位置調整部材(位置調整板)37が搭載されている。シール部材34は、乗場敷居5上に置かれた位置決めスペーサ36の位置決め面36bに位置調整部材37を当接させることにより位置決めされる。
このように、保持部材33を位置決めスペーサ36に直接当接させず、保持部材33に搭載された位置調整部材37を位置決めスペーサ36に当接させる場合であっても、シール部材34の位置決めを容易に行うことができる。
なお、実施の形態7、8では、乗場出入口1の床部に乗場敷居5が固定されているが、乗場床に敷居溝が直接設けられている場合にもこの発明は適用できる。
また、シール部材及び保持部材は、ドア本体の幅方向に複数分割されていてもよい。
さらに、実施の形態7、8では、位置決めスペーサの片面を位置決め面としたが、位置決めスペーサの片面に部分的に凹部や凸部を設け、その部分を位置決め面としてもよい。これにより、位置決めスペーサを保持部材とドア本体との間に介在させたときのシール部材の変位量と、シール部材を位置決めしたときの保持部材の位置とをそれぞれ独立して設定することができる。
さらにまた、上記の例では、乗場ドア装置について示したが、かごドア装置にもこの発明は適用でき、かご室内と外部との間の遮光性及び遮煙性を向上させることができる。
実施の形態1によるエレベータの乗場ドア装置を示す正面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2の矢印III方向から見た位置決め部材を示す正面図である。 図3の位置決め部材を示す平面図である。 図3の上部遮蔽部材の位置決め前の状態を示す断面図である。 図3の上部遮蔽部材の位置決め直後の状態を示す断面図である。 実施の形態2による位置決め部材を示す平面図である。 図7の位置決め部材を示す左側面図である。 実施の形態3によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。 実施の形態4によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。 図10の矢印XIに沿って見た位置決め部材を示す側面図である。 図11の位置決め部材を示す平面図である。 実施の形態5によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。 実施の形態6による位置決め部材を示す側面図である。 図14の位置決め部材を示す平面図である。 図15の可動片が最も乗場側へ移動した状態を示す平面図である。 図17は実施の形態7によるエレベータの乗場ドア装置の断面図である。 図17の保持部材を示す正面図である。 図17のシール部材の位置決め前の状態を示す断面図である。 図19の位置決めスペーサを示す正面図である。 図17のシール部材の位置決め時の状態を示す断面図である。 実施の形態8によるエレベータの乗場ドア装置の断面図である。
符号の説明
1 乗場出入口、2 出入口枠、6 ドア本体、22 シール部材、23 保持部材、25,26 位置決め部材、25a,28a 位置決め面、27 位置決め部材本体、28 可動片、28b 第1ストッパ部、28c 第2ストッパ部。

Claims (3)

  1. 一対の縦枠と上枠とを有し、出入口の両側部及び上部に設けられている出入口枠、
    上記出入口を開閉するドア本体、
    上記ドア本体の戸袋側端部に沿って連続的に設けられ、かつ弾性体からなり、戸閉状態のときに先端部が上記縦枠に接触して上記縦枠と上記ドア本体の戸袋側端部との間の隙間を遮蔽するシール部材、
    上記ドア本体の戸袋側端部に固定され、上記シール部材の基端部を上記ドア本体との間に保持して固定する保持部材、及び
    上記ドア本体の厚さ方向への上記シール部材の位置決め時に上記縦枠に当接される位置決め面を有し、少なくとも上記位置決め時に上記保持部材に係合される位置決め部材
    を備え
    上記保持部材に上記位置決め部材を係合させたときの上記位置決め面と上記シール部材との位置関係が予め設定されていることを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. 上記位置決め部材は、位置決め部材本体と、上記位置決め部材本体に設けられ、上記位置決め部材本体に対して上記ドア本体の厚さ方向へ変位可能な可動片とを有し、上記位置決め面は、上記可動片に設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
  3. 上記可動片には、上記位置決め部材本体の端面に当接することにより上記可動片の可動範囲を規制する複数のストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のエレベータのドア装置。
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