JP4716963B2 - 表示画面上の画像作成方法 - Google Patents

Description

本発明は、本発明は、ＰＬＣ（プログラマブルロジックコントローラ）と接続して使用される表示器に係り、その表示画面上に画像として表示するための部品（画像表示用部品）においてその部品により表示する画像を作成する方法に関するものである。

従来より、ＰＬＣと接続して使用される表示器が提供されている。このような表示器は、画像データを記憶する記憶部と、表示画面を有する表示部と、表示部の表示を制御する表示制御部とを備えている。このような表示器において特に小型の表示器では表示部がカラー表示ではなくモノクロ表示になっているものがある。

表示器の表示画面上の画像を作成する画像作成装置は、画像作成プログラムを実行するパーソナルコンピュータにより構成され、このパーソナルコンピュータを用いて作成した表示画面の画像データを表示器に転送し、表示器の記憶部に記憶させることによって、表示器の表示画面上に表示する画像が作成される。

この表示器の表示方式がモノクロ表示となっている場合に、パーソナルコンピュータで作成したカラー表示画像はモノクロ化して表示器の表示画面上でモノクロ表示することができる画像データに変えて転送する必要がある。

この表示画面上に画像を表示するための画像表示用部品がある。

パーソナルコンピュータの編集画面上で画像表示用部品を作成する場合、この画像表示用部品により表示させる画像をユーザの好みに応じて選択することができるようにした画像作成装置がある。この画像作成装置はパーソナルコンピュータにより構成されており、一般にパーソナルコンピュータでは画像をカラー表示で作成している。そのため、このカラー表示画像を一律にモノクロ化してモノクロ表示画像としたのでは、ユーザが意図しないモノクロ表示の形態になるおそれがある。そのため、表示器に画像データを転送する前にパーソナルコンピュータの編集画面上ではカラー表示されている画像に対してユーザが意図するモノクロ表示形態の画像を選択することができるようにしたうえで表示器にそのモノクロ表示形態を有する画像表示用部品を含む画像データを転送することが好ましい。

そして本出願人は上記に鑑みて図１１ないし図１７を参照して詳細に説明するような画像作成方法を考えている。まず、図１１にパーソナルコンピュータよりなる画面作成装置の編集画面３０を示す。次いで、図１２で示すように図１１の編集画面３０上に画像表示機能（表示制御と表示プログラム）を持つ画像表示用部品４０を配置する。次いで、図１３で示すように、この編集画面３０上に画像表示用部品４０に画像表示のためのプロパティを設定するためのプロパティ設定ダイアログ５０を呼び出す。このプロパティ設定ダイアログ５０には画像表示用部品により表示する画像をプレビュー表示してユーザが所望する画像であるか否かの確認を可能とするプレビュー表示５１と、画像表示用部品の画像を複数種類の中の画像の中から選択するための画像選択ボタン５２と、が設けられている。

この画像選択ボタン５２をユーザがマウスクリックすると図１４で示す画像選択ダイアログ６０が呼び出される。この画像選択ダイアログ６０には複数種類、例えば３種類の画像Ａ，Ｂ，Ｃが表示されている。この場合、上記３種類の画像Ａ，Ｂ，Ｃは画像選択ダイアログ６０上では赤、青、緑の混合により多種類のカラーによりカラー表示された画像になっている。このカラー表示画像の中からユーザは所望するカラー表示画像として例えば任意のカラー表示画像Ａを選択することができる。

この選択により図１５で示すように上記カラー表示されている画像Ａを異なる階調でモノクロ表示した複数種類のモノクロ化パターンａ１，ａ２，ａ３を表示したモノクロ化パターン選択ダイアログ７０が呼び出される。このモノクロ化パターンａ１，ａ２，ａ３の中からユーザは例えばモノクロ化パターンａ１を選択することができる。このモノクロ化パターンは、ビットマップ形式の画像である。

こうして、モノクロ化パターンの選択が終了すると、このモノクロ化パターンは図１６のプロパティ設定ダイアログ５０上でプレビュー表示される。

このプレビュー表示された画像でよければユーザはＯＫ操作することにより、図１７で示すようにモノクロ表示の画像表示用部品４０の作成が終了する。

以上の方法では、図１４で示す画像選択ダイアログ６０上で画像を選択（第１選択）することと、図１５で示すモノクロ化パターン選択ダイアログ７０上でモノクロ化パターンを選択（第２選択）することとは、それぞれ異なるダイアログ上であり、モノクロ化パターンを図１６で示すようにプレビュー表示した結果、さらに別のモノクロ化パターンに選択を変更したい場合がある。このようなモノクロ化パターンの変更はプレビュー表示の都度、発生してくる可能性が高いものであり、また、このような画像の設定作業はきわめて多数あり、ユーザには膨大な作業手間を要するものとなっていた。

なお、従来の特許文献１には複数のＧＵＩ部品を有する画像を表示するために、ＧＵＩ部品ごとに、カラー表示用の表示色と、モノクロ表示用の階調とを対応づけたＧＵＩ部品テーブルを作成して保持し、ＧＵＩ部品のモノクロ表示を行う際に、ＧＵＩ部品テーブルに基づいて当該ＧＵＩ部品に指定された階調を決定して表示する、技術が開示されている。
特開２００４−１７８２０４号公報

本発明により解決すべき課題は、画像表示用部品で表示させるための画像の選択を複数のカラー表示画像の中から行い、次いで、この選択したカラー表示画像をモノクロ化する場合、選択候補として表示されている複数のモノクロ化パターンの中から所望するモノクロ化パターンを選択して画像表示部品を作成する画像作成作業を容易化することである。

本発明による表示画面上の画像作成方法は、画像作成装置の編集画面上において表示器の表示画面に画像を表示するための部品を配置すると共にこの部品により表示する画像を複数種類のカラー表示画像の中から選択（第１選択）し、その第１選択に係るカラー表示画像のモノクロ化のパターンを複数種類のモノクロ化パターンの中から選択（第２選択）する表示画面上の画像作成方法において、上記第１選択と上記第２選択との両選択を上記編集画面上に呼び出した同一のダイアログ上において実施可能としたことを特徴とするものである。

上記複数種類のモノクロ化パターンの表示形態には、種々あり、特に限定されないが、これには例えば組織的ディザ法、濃度パターン法、誤差拡散法、ランダムドット法、ブルーノイズ法等がある。

本発明では、画像選択ダイアログにおいて表示されている複数種類のカラー表示画像の中から任意のカラー表示画像を第１選択した際に、その画像選択ダイアログ内で、複数種類のモノクロ化パターン中からユーザの意向に沿った任意のモノクロ化パターンを第２選択することができる。

その結果、本発明では、従来のように、画像選択ダイアログ上で複数のカラー表示画像の中から任意のカラー表示画像を第１選択した後、この画像選択ダイアログとは別のパターン選択ダイアログを呼び出し、このパターン選択ダイアログでモノクロ化パターンを第２選択する必要がなくなり、上記第１選択と、第２選択との選択作業を容易化することができる。

本発明の好ましい一態様として、上記ダイアログ上で、複数種類のカラー表示画像の表示と、上記複数種類のカラー表示画像の中から任意のカラー表示画像を選択する上記第１選択と、上記第１選択したカラー表示画像に対応した複数種類のモノクロ化パターンの表示と、複数種類のモノクロ化パターンの中からの任意のモノクロ化パターンを選択する上記第２選択と、上記モノクロ化パターン上のクリック操作での当該モノクロ化パターンの詳細プレビュー表示と、を実行可能とすることである。

本発明の好ましい一態様として、上記カラー表示画像はカラービットマップ形式の画像であり、上記モノクロ表示画像はモノクロビットマップ形式の画像である。

本発明によれば、画像選択ダイアログで、複数のカラー表示画像の中から１つのカラー表示画像を第１選択する際に、同時に、この選択したカラー表示画像に対応する複数のモノクロパターンの中から１つのモノクロ化パターンを第２選択することが可能であるから、選択作業を簡単化することができる。

以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る画像作成方法を説明する。

図１にパーソナルコンピュータ１０と表示器２０とを示す。パーソナルコンピュータ１０は、画像作成装置として、内蔵プログラムを実行して画像データを作成すると共にその作成した画像データを表示器２０に転送し、表示器２０の記憶部に記憶させる。パーソナルコンピュータ１０は、図２で示すように、一般の汎用パーソナルコンピュータと同様に、ＣＰＵ１１、記憶部（ＲＡＭ、ＲＯＭ、外部記憶装置等）１２、表示部１３および操作部（キーボード、マウス等）１４を有している。パーソナルコンピュータ１０は、作成した画像データをインターフェース１５を通じて上記のように表示器２０に転送したり、表示器２０から配信された図示略のＰＬＣの入出力データを収集したりする処理を行うことができる。

そして、パーソナルコンピュータ１０は、上記記憶部１２に画像表示用部品が表示する複数種類のカラー表示画像Ａ，Ｂ，Ｃ…や、カラー表示画像Ａ，Ｂ，Ｃ…それぞれに対応した複数種類のモノクロ化パターンを記憶している。例えば、カラー表示画像Ａではモノクロ化パターンはａ１，ａ２，ａ３…、カラー表示画像Ｂではモノクロ化パターンはｂ１，ｂ２，ｂ３，…、カラー表示画像Ｃではモノクロ化パターンはｃ１，ｃ２，ｃ３，…である。実施形態では、カラー表示画像の種類数は限定されないが、説明の理解で３種類とし、モノクロ化パターンの種類数は限定されないが、説明の理解で各カラー表示画像ごとに３種類としている。

表示器２０は、そのブロック構成は略するが、ＲＡＭ、ＲＯＭ、フラッシュＲＯＭ、ＶＲＡＭなどの記憶部や、ＣＰＵなどの演算処理部を有している。表示器２０は、表示画面の表示制御等のために各種のデータ処理を行うことができる。表示器２０は、パーソナルコンピュータ１０で作成された画像データに基づいてＶＲＡＭなどを用いて表示画面上に描画させることができる。この表示画面においては、部品等が外部入出力機器の動作に応じて動くようになっており、これら機器の動作状況が視覚化されている。

そして、表示器２０は、カラー表示ではなくモノクロ表示用の表示部を備えた構成になっている。この表示部はカラー表示用の液晶表示部で構成し、内部でこの液晶表示部をモノクロ表示用として用いるようにしてもよい。

図３以降を参照してパーソナルコンピュータ１０を画像作成装置１０としこの画像作成装置１０による画像データの作成方法を説明する。

図３は画像作成装置１０の編集画面３０を示す。

まず、図４で示すように、画像作成装置１０の編集画面３０上に画像表示用部品４０を配置する。この部品４０はＨＭＩ部品であり、制御とプログラムとを含み、表示画面上で画像を表示することを目的とする。この画像の仕組みの詳細は本発明では特に必要としないから説明を略する。

次いで、図５で示すように、上記編集画面３０上に、画像表示用部品４０のプロパティを設定するためのプロパティ設定ダイアログ５０が呼び出される。このプロパティ設定ダイアログ５０には画像表示用部品４０のプレビュー表示部５１と画像表示用部品４０の画像を選択する画像選択部５２とを示している。プロパティ設定ダイアログ５０の他の構成の図示ならびに説明は略する。

次いで、ユーザにより画像選択部５２が操作される。この画像選択部５２は、画像表示用部品４０が表示する画像を選択するために操作されるものである。この画像は上記したカラー表示画像Ａ，Ｂ，Ｃ…である。

画像選択部５２が操作されると、図６で示すように画像選択ダイアログ６０が呼び出される。画像選択ダイアログ６０は、画像表示領域６１と、モノクロ化パターン表示領域６２と、を有し、この画像表示領域６１に例えば３種類の画像Ａ，Ｂ，Ｃが表示されている。図６では画像Ａが選択されている状態で示されている。モノクロ化パターン表示領域６２にはこの画像Ａの選択に伴い、モノクロ化パターンとして３種類のモノクロ化パターンａ１，ａ２，ａ３が表示されている。

図７に画像選択ダイアログ６０を拡大して示す。このダイアログ６０は「ファイルを開く」ファイル選択ダイアログでありユーザは表示されているファイルを開くことができる。このファイルにはカラー表示画像が表示されている。

この画像選択ダイアログ６０を説明すると、画像選択ダイアログ６０には、１つの画像表示部品４０に対して３種類のカラー表示画像Ａ，Ｂ，Ｃが表示されている。ただし、図７ではそのカラー表示の状態は図解の制約からモノクロ表示で表現している。これらカラー表示画像Ａ，Ｂ，Ｃはカラービットマップ形式で表示されている。この画像選択ダイアログ６０においてはカラー表示画像Ａが選択されている。この選択に対応して画像選択ダイアログ６０にはそのカラー表示画像Ａをモノクロ表示した場合のモノクロ化パターンａ１，ａ２，ａ３が３種類表示されている。この３種類のモノクロ化パターンａ１，ａ２，ａ３は、それぞれ、「Ｔｈｒｅｓｈｏｌｄ」（スレショルド）、「Ｄｉｆｆｕｓｉｏｎ」（拡散）、「Ｒａｎｄｏｍ」（ランダム）である。カラー表示画像Ｂが選択されると、それのモノクロ化としては上記ｂ１，ｂ２，ｂ３、カラー表示画像Ｃが選択されると、それのモノクロ化としては上記ｃ１，ｃ２，ｃ３である。

そして、これら３種類のモノクロ化パターンａ１，ａ２，ａ３のうち、モノクロ化パターンａ１は「Ｔｈｒｅｓｈｏｌｄ」である。この画像選択ダイアログで「開く」を操作すると、図８で示すように「Ｔｈｒｅｓｈｏｌｄ」のモノクロ化パターンａ１が拡大でプレビュー表示される。また、モノクロ化パターンａ２を選択し、「開く」と、図９で示すように「Ｄｉｆｆｕｓｉｏｎ」のモノクロ化パターンａ２が拡大でプレビュー表示され、モノクロ化パターンａ３を選択し、「開く」と、図１０で示すように「Ｒａｎｄｏｍ」のモノクロ化パターンａ３が拡大でプレビュー表示される。

すなわち、この画像選択ダイアログ６０では、カラー表示画像の選択とその選択したカラー表示画像それぞれのモノクロ化パターンも選択することができるので、ユーザは、カラー表示画像のモノクロ化作業が容易になる。

図１はパーソナルコンピュータと表示器とを示す図である。 図２はパーソナルコンピュータのブロック図である。 図３はパーソナルコンピュータの編集画面を示す図である。 図４は画像表示用部品を配置した編集画面を示す図である。 図５は画像表示用部品のプロパティ設定ダイアログを呼び出した編集画面を示す図である。 図６は図５の表示状態から画像選択ダイアログを呼び出した編集画面を示す図である。 図７は画像選択ダイアログを拡大して示す図である。 図８はモノクロ化パターンを拡大して示す図である。 図９は他のモノクロ化パターンを拡大して示す図である。 図１０はさらに他のモノクロ化パターンを拡大して示す図である。 図１１はパーソナルコンピュータの編集画面を示す図である。 図１２は画像表示用部品を配置した編集画面を示す図である。 図１３は画像表示用部品のプロパティ設定ダイアログを呼び出した編集画面を示す図である。 図１４は図１３の表示状態から画像選択ダイアログを呼び出した編集画面を示す図である。 図１５は図１３の表示状態からモノクロ化パターンダイアログを呼び出した編集画面を示す図である。 図１６は編集画面とその編集画面上に呼び出した、プレビュー表示しているプロパティ設定ダイアログとを示す図である。 図１７は編集画面とその編集画面上に配置した画像表示用部品とを示す図である。

符号の説明

１０ パーソナルコンピュータ
１１ ＣＰＵ
１２ 記憶部
１３ 表示部
１４ 操作部
１５ インターフェース
２０ 表示器
３０ 編集画面
４０ 画像表示部品
５０ 部品プロパティ設定ダイアログ
５１ プレビュー表示
５２ 画像選択部
６０ 画像選択ダイアログ
６１ 画像表示領域
６２ モノクロ化パターン表示領域
Ａ，Ｂ，Ｃ 画像表示部品により表示される画像
ａ１，ａ２，ａ３ モノクロ化パターン

Claims (3)

1. 画像作成装置の編集画面上において表示器の表示画面に画像を表示するための部品を配置すると共にこの部品により表示する画像を複数種類のカラー表示画像の中から選択（第１選択）し、その第１選択に係るカラー表示画像のモノクロ化のパターンを複数種類のモノクロ化パターンの中から選択（第２選択）する表示画面上の画像作成方法において、
   上記第１選択と上記第２選択との両選択を上記編集画面上に呼び出した同一のダイアログ上において実施可能とした、ことを特徴とする表示画面上の画像作成方法。
2. 上記ダイアログ上で、
   複数種類のカラー表示画像の表示と、
   上記複数種類のカラー表示画像の中から任意のカラー表示画像を選択する上記第１選択と、
   上記第１選択したカラー表示画像に対応した複数種類のモノクロ化パターンの表示と、
   複数種類のモノクロ化パターンの中からの任意のモノクロ化パターンを選択する上記第２選択と、
   上記モノクロ化パターン上のクリック操作での当該モノクロ化パターンの詳細プレビュー表示と、
   を実行可能とした、ことを特徴とする請求項１に記載の表示画面上の画像作成方法。
3. 上記カラー表示画像はカラービットマップ形式の画像であり、
   上記モノクロ表示画像はモノクロビットマップ形式の画像である、
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の表示画面上の画像作成方法。

Images