JP4715795B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に適用されて好適な無段変速機に係り、特にトロイダル式無段変速装置(バリエータ)にプラネタリギヤ装置を組合せて、トルク循環を利用して無段変速装置の変速比に比して大きな範囲の出力変速比を得ることができる無段変速機に用いて好適であり、詳しくはバリエータの逆転を防止したトロイダル式無段変速機に関する。
従来、バリエータを用い、一軸状に各部材を配置したトロイダル式無段変速機が提案されている(特許文献1及び2)。該無段変速機(無限変速機)は、トロイダル式無段変速装置(バリエータ)とプラネタリギヤ装置とを組合せて、該バリエータの変速回転と入力軸からの一定回転とを合成して、トルク循環を利用して、ギヤニュートラル(GN)を含む自動車の出力回転として適当な正逆変速回転を得ることができる(IVT;infinitely variable transmission)。
上記バリエータは、それぞれ半円型の曲面(円弧面)を有する2個の入力ディスクと、これら入力ディスクの間に位置しかつ両側面にそれぞれ半円型の曲面を有する1個の出力ディスクと、入力ディスク及び出力ディスクの対向する曲面に接触するパワーローラと、からなり、前側(エンジン側)の入力ディスクが入力軸(主軸)に固定され、出力ディスクが、上記入力軸に被嵌しているスリーブ軸(出力伝達軸)に連結され、更に後側の入力ディスクのボス部が上記スリーブ軸に被嵌されており、入力軸及び後側の入力ディスクボス部がプラネタリギヤ装置の同じ要素(キャリヤ)に連結されると共に、上記スリーブ軸がプラネタリギヤ装置の他の要素(サンギヤ)に連結されている。
上記無段変速機におけるトロイダル式無段変速装置(バリエータ)、特にフルトロイダル式無段変速装置は、それぞれ対向する入力ディスク及び出力ディスクの円弧面にて円形のキャビティを形成し、パワーローラの接触点がキャビティの中心点の互いに反対側にあって、パワーローラにスラスト力が生ぜず、パワーローラを軸に直交する方向にシフトすることにより、少ない力で変速操作が可能であるが、反対方向に回転すると、パワーローラの挟持力が緩んでしまい、ローラが脱落してしまう虞がある。
本出願人は、トロイダル式無段変速装置の入力ディスクと固定部材との間に、入力ディスクの逆回転を阻止するワンウェイクラッチを介在した無段変速機を提案した(特許文献2)。これにより、例えトロイダル式無段変速装置(バリエータ)に逆回転力が作用しても、入力ディスクの逆回転を阻止してパワーローラに緩みが生じることを防止している。
国際公開公報 WO03/100295 A1 特開2006−292080号公報
上記入力ディスクと固定部材との間にワンウェイクラッチを配置したものは、バリエータの逆回転によるローラ脱落は阻止し得ても、入力ディスクを回転支持する固定部材に上記ワンウェイクラッチを配置することになり、ワンウェイクラッチに大径のものを用いる必要がある。このため、該ワンウェイクラッチのインナレースとアウタレースとの相対回転速度が大きくなり、大きな引きずり損失を生じる。
また、上記固定部材にワンウェイクラッチを配置するため、ワンウェイクラッチ用の軸方向スペースを必要とし、その分無段変速機の軸方向寸法の長大化の原因となる。特に、出力ディスクからの出力トルクを、該出力ディスクの外周側からドラム状の出力伝達軸で取り出して、動力循環機構としてプラネタリギヤを用い、従来のステップピニオンからなる伝動効率の低下を防止したものであっては、後方の入力ディスクが上記ドラム状の出力伝達軸で囲まれるため、該後側方の入力ディスクに上記ワンウェイクラッチを介在することができない。このため、前側(エンジン側)の入力ディスクと固定部材との間に上記ワンウェイクラッチを配置することになるが、この構造によると、バリエータより前方で入力軸とケースとの間にワンウェイクラッチを配置することになって、無段変速機の軸方向寸法が大幅に延びてしまう。
そこで、本発明は、入力ディスクと一体に回転する入力軸と出力ディスクと一体に回転する出力伝達軸との間にワンウェイクラッチを配置することにより、上述した課題を解決したトロイダル式の無段変速機を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は、入力軸(12)に連結された入力ディスク(2)と、出力伝達軸(13)に連結された出力ディスク(3)と、これら両ディスクに挟持され、両ディスクとの接触位置を変更することにより前記出力ディスクを無段に変速するローラ(4)と、を有するトロイダル式無段変速装置(5)を備えてなる無段変速機(1)において、
前記入力軸(12)と前記出力伝達軸(13,13’)との間に、正回転方向に前記出力伝達軸が前記入力軸より速く回転することを阻止するワンウェイクラッチ(21)を配置した、
ことを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、前記トロイダル式無段変速装置(5)は、それぞれ一側面に円弧面を有する第1及び第2の前記入力ディスク(2)(2)と、これら両入力ディスクの間に配置され両側面に円弧面を有する前記出力ディスク(3)と、前記各入力ディスクと出力ディスクの対向する前記円弧面(2a)(3a)に接触するように配置された前記ローラ(4)と、を有し、かつ前記各入力ディスクと出力ディスクの対向する前記円弧面にて略々円形のキャビティ(31)(31)を構成する、フルトロイダルダブルキャビティタイプであり、
前記出力伝達軸(13)は、前記出力ディスク(3)の外周側にて連結され、かつ前記第2の入力ディスク(2)の外径方向を囲むようにして延びてなる、
請求項1記載の無段変速機にある。
請求項3に係る本発明は、前記入力軸(12)に連結された第1の要素(C1;図1参照)(R1’;図2参照)と、前記出力伝達軸に連結された第2の要素(S1)と、ローモード出力要素(17)と、ハイモード出力要素(19)と、を有するプラネタリギヤ装置(U)と、
前記ローモード出力要素又はハイモード出力要素の回転を選択的に出力軸に取出すロー・ハイ切換え機構(10)と、を備え、
前記プラネタリギヤ装置(U)は、
前記第1の要素(S1;図1参照)(R1’;図2参照)と、前記第2の要素(S1)と、前記ローモード出力要素(17)に連結された出力要素(R1;図1参照)(C1’;図2参照)と、を有し、前記第1の要素と第2の要素とを動力循環するように合成して前記出力要素に出力する動力循環機構(6)(6’)と、
前記出力伝達軸(13)の回転を反転して前記ハイモード出力要素(19)に出力する反転ギヤ機構(7)と、を備え、
前記第2の要素がサンギヤ(S1)であり、かつ前記出力伝達軸(13)が分岐されて前記サンギヤに伝動するサンギヤ軸(13’)を有し、
前記ワンウェイクラッチ(21)が、前記入力軸(12)と前記サンギヤ軸(13’)との間に介在してなる、
請求項1又は2記載の無段変速機にある。
例えば図1を参照すると、前記動力循環機構(6)は、デュアルピニオンプラネタリギヤであって、前記第1の要素がキャリヤ(C1)であり、前記第2の要素が前記サンギヤ(S1)であり、前記出力要素がリングギヤ(R1)である。
例えば図2及び図3を参照すると、前記動力循環機構(6’)は、シンプルプラネタリギヤであって、前記第1の要素がリングギヤ(R1’)であり、前記第2の要素が前記サンギヤ(S1)であり、前記出力要素がキャリヤ(C1’)である。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより請求項記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、トロイダル式無段変速装置(バリエータ)に逆方向の回転トルクが作用しても、バリエータの逆転を防止してローラの緩み当による不具合を防止できるものでありながら、入力ディスクに連結する入力軸と出力ディスクに連結する出力伝達軸との間にワンウェイクラッチを配置したので、該ワンウェイクラッチ用の特別な軸方向スペースを必要とせず、無段変速機の軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
請求項2に係る本発明によると、フルトロイダルダブルキャビティタイプの無段変速装置は、入力ディスク同士及び出力ディスクにより軸力(押圧力)がキャンセルされ、かつローラの円弧面との接触点がキャビティの中心点で互に反対側であってスラスト力が作用しないが、ローラに逆回転が作用するとローラ挟持力が緩んでローラが脱落する虞があるが、該逆転を阻止してローラの脱落等を確実に防止できる。
また、出力伝達軸が、出力ディスクの外周側にて連結されて、第2の入力ディスクの外径方向を囲むように延びており、第2の入力ディスクと固定部材との間にワンウェイクラッチを介在することが困難であっても、上述したように入力軸と出力伝達軸との間にワンウェイクラッチを配置することにより、軸方向寸法を増加することなく容易にローラ緩み防止用のワンウェイクラッチを配置することができる。
請求項3に係る本発明によると、動力循環機構と反転ギヤ機構を備えた無限変速機(IVT)であって、動力循環機構のサンギヤに出力伝達軸を連動するサンギヤ軸と入力軸との間に前記ワンウェイクラッチを配置したので、ワンウェイクラッチは小径なものを用いることが可能となり、ワンウェイクラッチの引きずり損失を低減することができる。
動力循環機構にデュアルピニオンプラネタリギヤを用いると、所定の変速比を得ることができると共に、サンギヤ軸を小径にして更なる引きずり損失の低減を図ることができる。
動力循環機構にシンプルプラネタリギヤを用いると、構造が簡単になると共に装置をコンパクトにまとめることができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
無段変速機(IVT)1は、図1(a)に示すように、トロイダル式無段変速装置(バリエータ)5と、動力循環機構6及び反転ギヤ機構7からなるプラネタリギヤ装置Uと、ロー・ハイ切換え機構10とからなる。無段変速装置5は、フルトロイダル式無段変速装置からなり、入力軸12に連結された2個の入力ディスク2,2と、2個の入力ディスクの間に配置される1個の出力ディスク3と、両ディスクの間に挟持されるパワーローラ4,4と、を有する。入力ディスク2,2及び出力ディスク3は、それぞれ対向するように円形の一部を形成する円弧状の凹溝2a,3aを有しており、2列のパワーローラを挟んでダブルキャビティを構成して、入力ディスク同士のスラスト力を打消す構成からなる。パワーローラ4,4は、軸に直角方向にシフトさせることにより傾斜して、入力ディスク2,2と出力ディスク3との接触半径を変更することにより、無段に連続して変速する。出力ディスク3はその外周側にドラム状の出力伝達軸13が連結されており、該ドラム状軸13は後側入力ディスク2を囲むようにして後方に延びている。
動力循環機構6は、デュアルプラネタリギヤからなり、互に噛合する第1のピニオンP1aと第2のピニオンP1bとを支持するキャリヤC1と、第1のピニオンP1aに噛合するリングギヤR1と、第2のピニオンP1bに噛合するサンギヤS1とからなる。上記キャリヤ(第1の要素)C1は入力軸12に連結して、エンジンからの一定回転(変速前の回転)が伝達され、上記サンギヤ(第2の要素)S1は前記ドラム状の出力伝達軸13に連結して、バリエータ5の変速(出力)回転が伝達され、そしてリングギヤ(出力要素)R1はロー・ハイ切換え機構10のロークラッチLに出力している。
反転ギヤ機構7は、ステップピニオンからなり、固定部材15に回転自在に支持された軸16に固定された2個のピニオンP2,P3からなる。大ピニオンP2は前記ドラム状軸13に固定されたリングギヤR2に噛合して、バリエータ5の出力回転が伝達され、小ギヤP3はサンギヤS3に噛合して、ロー・ハイ切換え機構10のハイクラッチHに出力している。即ち、該反転ギヤ機構7は、キャリヤC2が固定されたプラネタリギヤからなる。
ロー・ハイ切換え機構10は、上述した動力循環機構6からの出力回転がロー伝達軸(ローモード出力要素)17を介して伝達されるロークラッチLと、反転ギヤ機構7からの出力回転がスリーブ状のハイ伝達軸(ハイモード出力要素)19を介して伝達されるハイクラッチHとからなり、これらロークラッチL及びハイクラッチHは切換えられて、出力軸16に出力する。なお、バリエータ5、プラネタリギヤ装置U及びロー・ハイ切換え機構10並びに入力軸12及び出力軸16は、一軸状に配置されている。
前記動力循環機構6からのロー伝達軸17と反転ギヤ機構7からのハイ伝達軸19との間に、ハイ伝達軸19の回転がロー伝達軸17の回転よりも低回転となることを規制するバリエータの変速比規制(脱落防止)用ワンウェイクラッチ20が介在している。
そして、入力軸12とドラム状の出力伝達軸13に一体のサンギヤ軸13’との間に、本発明に係る逆転防止用ワンウェイクラッチ21が介在している。入力ディスク2(2,2)と一体の入力軸12と、出力ディスク3と一体のサンギヤ軸(出力伝達軸)13’とは、バリエータ5がいかなる変速比であっても、常にお互い同士が反対方向に回転している。エンジンの回転方向は一定(例えば右回転とする)なので、入力軸12が右回転でサンギヤ軸13’が左回転の場合、上記ワンウェイクラッチ21は空転するよう設定されている。
トロイダル式無段変速機1を搭載した車輌の発進時又は後進時においては、不図示のシフトレバーや油圧制御装置による油圧制御に基づきロー・ハイ切換え機構10が制御されて、ハイクラッチHが解放されると共にロークラッチLが係合され、トロイダル式無段変速機1はローモード状態にされる。すると、図1(a)及び(b)に示すように、エンジン出力軸に連結されている入力軸12の回転が、バリエータ5の入力ディスク2,2、及び動力循環機構6のキャリヤC1に伝達される。このうち入力ディスク2,2に入力された入力軸12の回転はバリエータ5で変速され、出力ディスク3よりバリエータ出力回転Voutが出力されて、出力伝達軸13を介してサンギヤS1及びリングギヤR2に入力される。
サンギヤS1にバリエータ出力回転Voutが入力されると、動力循環機構6においては、キャリヤC1に入力される入力軸12の回転とサンギヤS1の上記バリエータ出力回転Voutとがトルク循環される形で合成されて、リングギヤR1より出力される。このリングギヤR1の出力回転は、バリエータ5の変速比の幅に応じて、減速の逆転回転からニュートラル位置(GNポイント)を介して減速の正転回転までの幅に変速された出力回転OutLとなる。そして、このリングギヤR1の出力回転OutLは、ローモード状態の出力回転として、伝達軸17及びロークラッチLを介して出力軸16に出力される。
以上のような伝達経路を形成するローモード時においては、動力循環機構6における入力軸12の回転及びバリエータ出力回転Voutの合成回転に基づいて動力循環を行う動力循環(IVT)モードとなり、バリエータ出力回転Vout(バリエータ5の変速比)が、図1(b)中の一点鎖線で示すギヤニュートラル状態GNである際に、リングギヤR1の回転がニュートラル状態となるため、つまりローモード時の出力回転OutLがニュートラル状態となる。上述したように、この状態においては、エンジン回転数(入力軸12の回転)と出力軸16の回転とが無関係となるので、例えば走行レンジに切換える際にバリエータ5の変速比をギヤニュートラル状態GNに合せた後にロークラッチLを係合することで、回転数差を吸収することが不要であり、トルクコンバータ等の回転数差を吸収する装置を必ずしも設ける必要がない。
ここで、例えば不図示のシフトレバーがリバース(R)レンジであって、このギヤニュートラル状態GNより例えば車速やアクセル開度に応じてバリエータ5の変速比を大きくしていくと(図1(b)中のバリエータ出力回転Voutを下方側にシフトしていくと)、出力軸16の出力回転OutLは、反転回転側に増速していき、つまり後進側に増速されていく。
また反対に、例えば不図示のシフトレバーがドライブ(D)レンジであって、ギヤニュートラル状態GNより例えば車速やアクセル開度に応じてバリエータ5の変速比を小さくしていくと(図1(b)中のバリエータ出力回転Voutを上方側にシフトしていくと)、出力軸16の出力回転OutLは、正転回転側に増速していき、つまり前進側に増速されていく。
つづいて、上述のローモード状態で出力軸16の出力回転OutLが増速されていき(バリエータ5の変速比が小さくされていき)、図1(b)に示すシンクチェンジSCの変速比に達して例えば車速やアクセル開度に応じて変速判断がなされると、不図示の油圧制御装置による油圧制御に基づきロー・ハイ切換え機構10が制御されて、ロークラッチLが解放されると共にハイクラッチHが係合され、トロイダル式無段変速機1はハイモード状態にされる。
すると、図1(a)及び(b)に示すように、このハイモード状態においては、バリエータ出力回転Voutが、反転ギヤ機構7のリングギヤR2に入力され、該リングギヤR2に入力された回転は、ケース15に固定されたキャリヤC2に回転自在に支持された、ステップピニオンP2及びP3を介して、即ちギヤ比R2/P2及びS3/P3に基づき、バリエータ出力回転Voutが僅かな増速回転に変速されると共に、反転されてサンギヤS3から出力される。そして、このサンギヤS3の出力回転OutHは、ハイモード状態の出力回転として、ハイ伝達軸19及びハイクラッチHを介して出力軸16に出力される。このように、ハイモード時においては、動力循環機構6で動力循環を行うことなく、バリエータ出力回転Voutに基づき回転を出力する非動力循環(ダイレクト)モードとなる。
ところで、上記シンクチェンジSC時におけるローモード状態とハイモード状態との切換えにおいては、バリエータ5の変速比(バリエータ出力回転Vout)が最も小さくなる同じ変速比で切換えが行われるように各ギヤのギヤ比が設定されている。つまりローモード状態においては、バリエータ5の変速比が小さく変速されていくと出力回転OutLが増速され、シンクチェンジSCを境に、ハイモード状態においてはパワーローラ4,4の傾斜方向が反転され、バリエータ5の変速比が大きく変速されていくと出力回転OutHが増速されていく。
このシンクチェンジSCの変速比の付近、即ちバリエータ5の変速比が最も小さくなる付近の状態にあって、例えば車両が坂道を走行している場合やフットブレーキによる急制動が行われた場合のように、外的な要因により入力軸12と出力軸16との回転数変化が生じた場合等に、ハイ伝達軸19の回転がロー伝達軸17の回転よりも負方向(マイナス方向)の回転状態において低回転になろうとする状況が生じることがある。
例えば上記ローモード時にあって、入力軸12の回転に対する出力軸16の回転の比(エンジン回転数に対する駆動車輪の速度比)が大きくなり、図1(b)に示すローモードの出力回転OutLの上端より正方向に大きくなろうとすると、動力循環機構6及び反転ギヤ機構7を介して連動するロー伝達軸17及びハイ伝達軸19は、互いに回転が近づく形となり、同回転となった時点でワンウェイクラッチ20が係合する。
このようにローモード時にあってワンウェイクラッチ20が係合すると、ハイ伝達軸19の回転がロー伝達軸17の回転よりも低回転になることが防止され、それによって、バリエータ5における変速比が上記シンクチェンジSCの変速比を超えることが防止される。このため、パワーローラ4,4が過傾斜となることが防止され、これによってパワーローラの両ディスク2,3からの飛び出し等が防止される。
また同様に、上記ハイモード時にあっても、入力軸12の回転に対する出力軸16の回転の比(エンジン回転数に対する駆動車輪の速度比)が小さくなり、図1(b)に示すハイモードの出力回転OutHの下端より正方向にあって小さくなろうとすると、動力循環機構6及び反転ギヤ機構7を介して連動するロー伝達軸17及びハイ伝達軸19は、互いに回転が近づく形となり、同回転となった時点でワンウェイクラッチ20が係合する。これによって、同様にパワーローラ4,4の両ディスク2,3からの飛び出し等が防止される。
そして、バリエータ5がいかなる変速比にあろうとも、バリエータの入力ディスク2,2が正転方向(例えば右回転)に回転し、パワーローラ4がそれに応じて従動回転している場合、出力ディスク3に連結しているサンギヤ軸13’が入力ディスク2に連結している入力軸12よりも速く正転方向(例えば右回転)に回転することはなく、両軸12,13’の間に介在しているワンウェイクラッチ21は空転している。例えば、エンジンの逆転(エンジンが停止する際に僅かに逆転)又は登り坂での停車中に車輪側からバリエータ5に逆トルクが入力する等で、パワーローラ4が逆方向に従動回転しようとする場合、サンギヤ軸13’が入力軸12に対して正転方向(右方向)に速く回転することになり、ワンウェイクラッチ21がロックして上記入力ディスク2の逆回転は阻止される。これにより、パワーローラ4が逆方向に従動回転してパワーローラの挟持力が緩んでしまい、ローラが脱落するような事態は未然に防止される。
上記ワンウェイクラッチ21は、入力軸12とサンギヤ軸13’との間に介在され、動力循環機構6のサンギヤS1の内径側である小径部分(入力軸12に近い部分)に配置され、該ワンウェイクラッチ21の径は小さくなり、引きずりによる損失を低減できる。また、該ワンウェイクラッチ21は、サンギヤS1の内径側にあって特別な軸方向スペースを必要としない。特に、本実施の形態のように、出力ディスク3の外周側からドラム状の出力伝達軸によりバリエータ出力回転を取出す場合、後方側の入力ディスクを回転支持する支持ブロックに上記逆転防止用ワンウェイクラッチを配置することができなくなり、この場合、従来のように(特許文献2参照)、入力部材と入力ディスクとの間にワンウェイクラッチを配置するものであっては、前方側入力ディスクとその支持部材との間にワンウェイクラッチを配置することになり、軸方向寸法の増加の原因となる。
図2は、一部変更した実施の形態を示す。本実施の形態は、動力循環機構をシンプルプラネタリギヤにしたものであり、他の構成は、デュアルプラネタリギヤを用いた先の実施の形態(図1参照)と同様なので、同一符号を付して説明を省略する。
即ち、シンプルプラネタリギヤからなる動力循環機構6’は、サンギヤ(第2の要素)S1がドラム状の出力伝達軸13にサンギヤ軸13’を介して連結している点で同じであるが、リングギヤR1’が入力軸12に連結して第1の要素を構成し、キャリヤC1’がローモード出力要素である伝達軸17に連結して出力要素を構成する点で相違する。従って、図1(b)に示す速度線図において、バリエータ5の入力要素が(C1−R1’)に、ローモード出力回転OutLが(R1→C1’)になるように変更される。
そして、本実施の形態においても同様に、入力ディスク2と一体に回転する入力軸12と、出力ディスク3と一体に回転するサンギヤ軸13’との間に、正方向回転に出力伝達軸13’(13)が入力軸12により速く回転することを阻止するワンウェイクラッチ21が介在されている。
本実施の形態においても同様に、ロークラッチLが接続しハイクラッチHが解放しているローモードにあっては、シンプルプラネタリギヤからなる動力循環機構6において、入力軸12の回転がリングギヤR1’に伝達されると共にバリエータ5の出力ディスク3からの変速回転が出力伝達軸13,13’を介してサンギヤS1に伝達され、これら両回転が動力循環する形で合成されて出力要素であるキャリヤC1’から出力される。該出力回転は、ロー伝達軸17及びロークラッチLを介して出力軸16に伝達される。
ハイクラッチHが接続し、ロークラッチLが解放しているハイモードにあっては、バリエータ5の変速出力回転が、ドラム状の出力伝達軸13を介して反転ギヤ機構7のリングギヤR2に伝達される。そして、該反転ギヤ機構7において反転・増速した回転がサンギヤS3、ハイ伝達軸19及びハイクラッチHを介して出力軸16に伝達される。
そして、バリエータ5がいかなる変速比にあろうとも、バリエータの入力ディスク2が正転方向に回転して、それに従動してパワーローラ4が回転して出力ディスク3に伝達する正常状態にあっては、入力軸12がサンギヤ軸13’に比して正転方向に速く回転しており、ワンウェイクラッチ21は空転している。何らかの異常状態により、入力軸13が逆転するか又は出力ディスク3から入力ディスク2に正転方向のトルクが伝達しようとする場合、サンギヤ軸13’が入力軸12に対して正転方向に速く回転しようとしても、該回転は、ワンウェイクラッチ21により阻止される。これにより、パワーローラ4が両ディスク2,3の間で緩むことはなく、パワーローラの脱落等の不測の事態は未然に防止される。
ついで、上記図2の実施の形態による具体的な構成を図3に沿って説明する。無段変速機(IVT)1は、ミッションケース23内に収納されており、該ケース23は、筒状のメインケース23a、該メインケースの前側に固定されるハウジング23bからなる。ハウジング23bは、その前端をエンジンに結合され、ダンパ装置(図示せず)が収納される。即ち、本IVT1は、前述したようにギヤニュートラル(GN)を有するので、従来の自動変速機(AT)及び無段変速機(CVT)に必要とされた、トルクコンバータ等の発進装置が不要となり、従ってハウジング23b内には、エンジンの振動及び脈動等を吸収するダンパ装置のみで足りる。
メインケース23aには、トロイダル式無段変速装置(バリエータ)5と、動力循環機構6’及び反転ギヤ機構7からなるプラネタリギヤ装置Uとロー・ハイ切換え機構10とが配置される。メインケース23aの下方は、開口されており、かつ該開口はオイルパン21により閉塞されている。該オイルパン21部分に、一体となったポンプ・バルブブロック及びフォルクラムブロックとが収納される状態で、前記メインケース23aの開口部分に固定されている。
ハウジング23bとメインケース23aとに挟まれるように前隔壁板25が固定されており、該隔壁板25の中心ボス部25aには、ニードルベアリング26を介して入力軸(主軸)12の前側部分が回転自在に支持されている。該入力軸12の先端部(前方端部)は、ハウジング23b内に延び、該ハウジング内のダンパ装置を介してエンジン出力軸と連結している。入力軸12には、皿状の支持板27が一体に固定されており、該支持板に隣接して前側(第1の)入力ディスク2が支持されている。該入力ディスク2は、支持板27とその外周部分にてスプライン係合をしていると共に、該入力ディスク2の背面と支持板27との間に押圧装置29が配置されており、入力ディスク2は、入力軸12と一体に回転すると共に、バリエータ5に必要とする押圧力が付与される。
入力軸12には出力ディスク3が遊嵌されており、該出力ディスク3はその外周側においてドラム状の出力伝達軸13が連結されており、該出力伝達軸13は、後側の入力ディスク2の外方を囲むようにしてプラネタリギヤ装置Uに延びている。後側の入力ディスク2はその内周側においてスリーブ軸12’が連結されており、該スリーブ軸12’は入力軸12に被嵌すると共にスプライン係合して、一体の入力軸12を構成している。
前記前側(第1の)入力ディスク2に形成された環状円弧面2aと、出力ディスク3の前方に形成された環状円弧面3aとの間にそれぞれ複数枚(3枚)のパワーローラ4が挟持されており、同様に後側(第2の)入力ディスク2に形成された環状円弧面2aと、出力ディスク3の後方に形成された環状円弧面3aとの間にそれぞれ複数枚(3枚)のパワーローラ4が挟持されている。前記互いに対向する円弧面2a,3aにより断面円形状の2個のキャビティ31,31が形成され、前記パワーローラ4は、その中心が前記各円形キャビティ31,31の中心にあってかつ該中心を通るセンタ軸を中心に回転する。即ち、バリエータ5は、フルトロイダルダブルキャビティ型からなり、従ってダブルキャビティ(2列)からなることにより、1列のものに比してトルク容量が2倍となると共に、入力ディスク同士、出力ディスク同士でスラスト力を打消し合い、軸受負荷とならず、かつパワーローラ4の2個の接触点がキャビティ31の中心点の互いに反対側にあって打消し合うので、パワーローラに殆どスラスト力が作用しない。
なお、支持板27の押圧装置29は、予め定められた予圧を作用するスプリング(板ばね)と、前記ポンプ・バルブブロックからの油圧が作用するダブルピストンからなる油圧アクチュエータを有しており、各ローラ4が入力ディスク2,2及び出力ディスク3の各円弧面2a,3aに所定圧力で押付ける押付け力を作用しており、これによりトラクションオイルの介在の基に、各ローラとディスクとの間にトラクション力が作用する。即ち、バリエータ5は、トラクションドライブにより入力ディスク2,2と出力ディスク3との間に動力が伝達される。
前記ドラム状の出力伝達軸13には、後側入力ディスク2の後方にて円板状プレート13aが前後方向に位置決めされてスプライン係合されており、該プレート13aの内周側にてサンギヤ軸13’が一体に固定されている。そして、該サンギヤ軸13’は、入力軸と一体のスリーブ軸12’の外周との間で所定間隔を隔てて同軸状に延びており、該サンギヤ軸13’と入力軸12’との間に、本発明に係るワンウェイクラッチ21が配置されている。
フルトロイダルバリエータ5は、ローラにスラスト力が作用せず、上述したようにローラ4を軸に直交方向にシフトさせることにより、少ない力で変速が可能であるが、反対方向に回転すると、パワーローラ4の挟持力が緩んでしまう。このため、万一、エンジンの逆転又は車輪から逆駆動により、バリエータ5に逆方向のトルクが作用しても、上記ワンウェイクラッチ21によりバリエータ5が逆回転することを阻止している。
前記後側入力ディスク2の後方には、同軸状に後方に向けて動力循環機構6’、反転ギヤ機構7そしてロー・ハイ切換え機構10が順次配置されている。動力循環機構6’は、シンプルプラネタリギヤからなり、かつドラム状の出力伝達軸13に内包されるように配置されている。そのサンギヤS1が前記サンギヤ軸13’に形成されている。前記入力スリーブ軸12’に一体に形成された外径方向に延びるフランジ部12bの外周部にリングギヤR1が一体に固定されている。キャリヤC1は、リングギヤR1を囲むように配置されたカップ状のキャリヤプレート31と、リング状のディスク32とからなり、これらプレート31とディスク32との間に亘ってシャフトが配置され、これらシャフトにピニオンP1が回転自在に支持されている。
前記キャリヤプレート31の外周縁部後端にはロー伝達軸17のフランジ部17aが一体に固定されており、該ロー伝達軸17は、その内径側にて入力軸12の先端部分をベアリング35を介して回転自在に支持している。入力スリーブ軸12’はナット36により後側入力ディスク2と共に入力軸12に対して軸方向が位置決めされており、かつ該スリーブ軸フランジ部12bに対してサンギヤ軸13’及びロー伝達軸フランジ部17bがスラストベアリングを介して軸方向に位置決めされている。
ミッションケース23にはその反転ギヤ機構7の収納部分にて断面Z字状の隔壁15が固定されている。該隔壁の内径側ボス15aには前記ロー伝達軸17の軸部分がベアリング39を介して回転自在に支持されている。また、該隔壁15に固定したリング状支持プレート15bによりステップピニオンからなる反転ギヤ機構7の支持軸40が支持されている。支持軸40に回転自在に支持されるステップピニオンの大ピニオンP2は、前記ドラム状の出力伝達軸13の先端部に固定されたリングギヤR2に噛合しており、小ピニオンP3はハイ伝達軸19に形成されたサンギヤS3噛合している。即ち、反転ギヤ機構7は、ケース23aと一体の隔壁(固定部材)15にキャリヤC2が支持されたプラネタリギヤからなる。
前記ロー伝達軸17は、そのフランジ部17aにてキャリヤC1と一体に構成されていると共に隔壁15にベアリング39を介して回転自在に支持されている。従って、入力軸12の後側は、上記ロー伝達軸17を介して固定部材である隔壁15に2個のベアリング39,35を介して回転自在に支持されている。つまり、入力軸12は、その前端側で支持板27にベアリング26を介して支持されていると共に、その後端側で隔壁15にロー伝達軸17及びベアリング39,35を介して支持されており、従って入力軸12は、入力ディスク2,2と共に両持ち構造にて回転自在に支持されている。
前記ハイ伝達軸19は、ロー伝達軸17に遊嵌していると共にハイクラッチ用ハブ19aが一体に固定されている。前記ロー伝達軸17の先端部には段付構造のロークラッチ用ハブ17dがスプライン係合しており、ハイクラッチ用ハブ19aとロークラッチ用ハブ17dの段付部との間に、脱落防止用ワンウェイクラッチ20が配置されている。
一方、ミッションケース23のエンドケース部分にはボス23dが一体に固定されており、該ボス23dの内周側には出力軸16がニードルベアリング41及びラジアルベアリング42を介して回転自在に支持されている。該出力軸16には、上記ボス23dを取り囲む形でドラム部材45のスリーブ部45aが一体に結合されており、該ドラム部材45は、ロー・ハイ切換え機構10を構成するハイクラッチH及びロークラッチLをその油圧アクチュエータ46,47と共に内包している。
ハイクラッチHは、前記ハイクラッチ用ハブ19aと上記ドラム部材45との間の多板摩擦板により構成され、ロークラッチLは、前記ロークラッチ用ハブ17dと上記ドラム部材45との間の多板摩擦板により構成される。ドラム部材45にはハイクラッチ用油圧アクチュエータ46を構成するピストン46aが油密状に嵌合しており、該ピストンはロークラッチ用のドラム側(外)摩擦板を貫通する複数のピン49を介してハイクラッチ用摩擦板を操作し得る。ドラム部材のスリーブ部45aに軸方向を位置決めされてシリンダプレート50が支持されており、該シリンダプレート50にはロークラッチ用油圧アクチュエータ47を構成するピストン47aが油密状に嵌合しており、該ピストンはロークラッチ用摩擦板を操作し得る。
前記ハイ伝達軸19、ロークラッチ用ハブ17d、出力軸16(のフランジ部)は、隔壁15とボス23dとの間においてそれぞれスラストベアリングを介在して軸方向に位置決めされている。
(a)は本発明の実施の形態を示す概略図であり、(b)はその速度線図である。 一部変更した本発明の実施の形態を示す概略図である。 上記一部変更した実施の形態の断面図である。
符号の説明
1 無段変速機(無限変速機;IVT)
,2 入力ディスク
2a,3a 円弧面
3 出力ディスク
4 (パワー)ローラ
5 トロイダル式無段変速装置(バリエータ)
6,6’ 動力循環機構
7 反転ギヤ機構
10 ロー・ハイ切換え機構
12,12’ 入力軸
13 (ドラム状)出力伝達軸
13’ サンギヤ軸
17 ローモード出力要素(ロー伝達軸)
19 ハイモード出力要素(ハイ伝達軸)
21 ワンウェイクラッチ
31,31 キャビティ
C1,R1’ 第1の要素(キャリヤ、リングギヤ)
S1 第2の要素(サンギヤ)
U プラネタリギヤ装置

Claims (3)

  1. 入力軸に連結された入力ディスクと、出力伝達軸に連結された出力ディスクと、これら両ディスクに挟持され、両ディスクとの接触位置を変更することにより前記出力ディスクを無段に変速するローラと、を有するトロイダル式無段変速装置を備えてなる無段変速機において、
    前記入力軸と前記出力伝達軸との間に、正回転方向に前記出力伝達軸が前記入力軸より速く回転することを阻止するワンウェイクラッチを配置した、
    ことを特徴とする無段変速機。
  2. 前記トロイダル式無段変速装置は、それぞれ一側面に円弧面を有する第1及び第2の前記入力ディスクと、これら両入力ディスクの間に配置され両側面に円弧面を有する前記出力ディスクと、前記各入力ディスクと出力ディスクの対向する前記円弧面に接触するように配置された前記ローラと、を有し、かつ前記各入力ディスクと出力ディスクの対向する前記円弧面にて略々円形のキャビティを構成する、フルトロイダルダブルキャビティタイプであり、
    前記出力伝達軸は、前記出力ディスクの外周側にて連結され、かつ前記第2の入力ディスクの外径方向を囲むようにして延びてなる、
    請求項1記載の無段変速機。
  3. 前記入力軸に連結された第1の要素と、前記出力伝達軸に連結された第2の要素と、ローモード出力要素と、ハイモード出力要素と、を有するプラネタリギヤ装置と、
    前記ローモード出力要素又はハイモード出力要素の回転を選択的に出力軸に取出すロー・ハイ切換え機構と、を備え、
    前記プラネタリギヤ装置は、
    前記第1の要素と、前記第2の要素と、前記ローモード出力要素に連結された出力要素と、を有し、前記第1の要素と第2の要素とを動力循環するように合成して前記出力要素に出力する動力循環機構と、
    前記出力伝達軸の回転を反転して前記ハイモード出力要素に出力する反転ギヤ機構と、を備え、
    前記第2の要素がサンギヤであり、かつ前記出力伝達軸が分岐されて前記サンギヤに伝動するサンギヤ軸を有し、
    前記ワンウェイクラッチが、前記入力軸と前記サンギヤ軸との間に介在してなる、
    請求項1又は2記載の無段変速機。
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