JP4715445B2 - 鋼矢板 - Google Patents

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Description

本発明は遮水機能を有する鋼矢板に関し、特に全高さが低く、単位壁幅当たりの鋼材重量が少ないものに関する。
鋼矢板は、土木工事において、互いに連接して、連続壁を形成する。連続壁が河川や汚染物質に汚染された地下水の漏出を防止するために用いられる場合は、鋼矢板の継手部には遮水性や止水性が要求され、種々の形状の継手部を有する鋼矢板が提案されている。
特許文献1は、鋼矢板及びその製造方法に関し、継手の爪底部の内面側に溝を形成し、その中に、水に接触すると体積が数倍に膨張する、例えば、天然ゴムにセルロース系の高分子物質を配合した止水材を充填させ、5kgf/mm以上の高水圧の環境で使用する鋼矢板が提案されている。
特許文献2は、遮水性に優れた鋼矢板およびその打設方法に関し、ラルゼン型継手の爪底部の内面に止水材を充填する溝を加工するとともに、継手の爪外隅に面取りを加工する。
更に、フランジの先端部近傍に屈折部を設け、隣り合う鋼矢板の継手部を嵌合した際、前記面取り部と前記屈折部によってV字形状の溝部を形成させ、当該溝部を溶接し、継手嵌合部からの汚染地下水の漏出を防止することが記載されている。
特許文献3は、ハット型鋼矢板に関し、ラルゼン型継手を左右に有するハット型断面において、直爪部はその爪底を継手支持部とほぼ同じ高さとし、曲り爪部は爪底を継手支持部よりウエブ側に持ち上げ、それぞれを熱間圧延により成形可能な最適な形状とする。
更に、フランジの継手支持部側の部分に増厚部を設けて、段重ねや、1枚ずつの分離が容易とし、前記曲がり爪側の爪底に円形断面の止水材が収容可能な溝部を加工した、遮水性も向上させた鋼矢板が記載されている。
特開2003−160929号公報 特開2004−150012号公報 特開2005−54488号公報
ところで、土壌汚染対策法(2003年2月15日施工)の制定に伴い、工場跡地に残留する汚染物質に汚染された地下水の漏出防止が強く要望されるようになり、特許文献1〜3記載などに記載の遮水性に優れる鋼矢板を用いた連続壁の施工工事が増加している。
しかしながら、工場跡地は住宅地に隣接する場合も多く、両者の境界となる狭隘な個所での施工であったり、連続壁としての壁厚が厚く、必要以上の土地が壁として使用されたり、必要以上の鋼材を使うといったケースがあった。
そこで、本発明は、全高さが低く、狭い現場での打設と保管が容易で、且つ高い遮水性を有する軽量の鋼矢板を提供することを目的とする。
本発明の課題は以下の手段により達成可能である。
1.ウエブとフランジと腕部と左右が非対称で、継手底部には長手方向で連続した溝を形成した爪継手を有し、全高さが継手噛合せ高さと等しい鋼矢板であって、前記腕部は該板厚の範囲内に前記爪継手の噛み合い中心を含むように前記フランジの先端に前記ウエブと平行となるように形成され、前記爪継手と反対側で腕部から上下に方向を異とする左右のフランジによって、上下の溝部を形成し、前記溝部の底部はウエブとなし、その外表面が前記爪継手の他方の爪底部の外表面と同一面上となるように加工されていることを特徴とする鋼矢板。
2.左右で上下の異なる溝部の間において、ステップ部がウエブと平行な階段状に加工されていることを特徴とする1記載の鋼矢板。
本発明によれば、以下の作用効果が得られ、産業上極めて有用である。
1.鋼矢板の全高さが低く、有効幅が広いので、壁幅当たりの鋼材使用量を減少することが可能となる。
2.鋼矢板の有効幅が広いので、土木工事における継手部の数が減少し、止水処理個所を減らすことが可能となる。
3.鋼矢板の全高さが低いので、連続壁が薄くなり、土地の有効活用割合が増加することや、狭隘な個所での打設作業が容易となる。
4.鋼矢板の壁面の凹凸が少なくなるので、壁としての平面性に優れる事及び、現地での保管や搬送時の積み重ねが安定し、荷崩れし難い。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係る鋼矢板の一実施例を示す断面図で、図において1は鋼矢板、2は上向き爪継手、3は下向き爪継手、4は腕部、5a,5bはウエブ、6は溝部、7a、7bはフランジ、9、10は突条、21は上向き爪継手2の爪底部の外表面、31は下向き爪継手3の爪底部の外表面、51は上ウエブ5aの上面、61は下ウエブ5bの外表面、62は上下溝部をつなぐ傾斜壁、hは継手噛合せ高さを示す。
本発明に係る鋼矢板1は、上下ウエブ5a,5bとフランジ7a,7bを有し、フランジ7aはその先端には腕部4を介して突条9を有する上向き爪継手2を備え、フランジ7bはその先端には腕部4を介して突条10を有する下向き爪継手3を備える。左右が非対称で、図3に示すように同一方向で噛み合わされる継手であって、継手の底部には約10mmΦ程度の空間が確保できる長手方向に連続した溝(ポケット)を有するものである。
本発明に係る鋼矢板1は、壁幅あたりの鋼材重量を小さくするため、鋼矢板の全高さ(=上ウエブ5aの上面51と下ウエブ5bの外表面61の間隔)を必要最小値である継手噛合せ高さh(=上向き継手2の爪底部の外表面21と下向き継手3の爪底部の外表面31の間隔)とする。
鋼矢板1の打設時における、継手部を変形させるモーメント力が小さくなるように、腕部4は腕部4の厚み、すなわち、腕部4の板厚の範囲内に爪継手2、3の噛合い中心が含まれるようにフランジ7a,7bの先端にウエブ5と平行となるように形成する。
このような断面形状とした場合、段重ね時に、上下の鋼矢板1間で、左右方向にズレ易くなるため、ズレ止めとして、フランジ7bと下向き継手3を介する腕部4から、フランジ7bにかけての部分に凹部8を形成する。
溝部6は底部の外表面61が上ウエブ5aと平行で、爪継手2の爪底部の外表面21と同一水平面上となるように加工し、鋼矢板1の全高さを規定する上面である上ウエブ5aと、下面である外表面21と外表面61の全てを平行とする。その結果、水平が保たれ、熱間圧延や、製造後の搬送、保管、打設作業が容易となる。
また、腕部4からフランジ7bにかけて凹部8を加工する際、腕部4の長さが爪継手3の爪底部31の長さとなるように加工し、段重ねした際、下側となる鋼矢板の爪底部31がフランジ7bと突条10の間で挟まれるようにする。
図2は、鋼矢板1a,1b,1cを段重ねした状態を示し、鋼矢板1a(1b)の上向き爪継手2と鋼矢板1b(1c)のフランジ7aとの間に空隙が生じても、凹部8の傾斜壁であるフランジ7bが鋼矢板1bの下向き爪継手3に接触して、鋼矢板1a(1b)と鋼矢板1b(1c)間での左右方向のズレが防止される。
本発明では、断面形状において、ウエブ5a,5b、溝部6などの各部の寸法は、鋼矢板1が、1枚で自立できるように適宜選定すれば良く特に規定しない。上ウエブ5aの上面51の長さと溝部6の底部の外表面61の長さを等しくし、鋼矢板1を点対称の形状とすると幅方向の断面係数が大きくなり、鋼矢板の広幅化が容易となる。
例えば、一般的な鋼矢板の有効幅は400〜600mmであるが、本発明に係る鋼矢板では、900mm超広幅の有効幅とすることも可能である。
また、図4に示すように、鋼矢板1の高さ方向の断面係数を大きくし、自立をより容易とする場合は、上ウエブ5aと下ウエブ5bを同じ長さとし、ステップ部71がウエブ5a,5bと平行となる階段状に加工する。
すなわち、図4は、本発明に係る鋼矢板1において、溝部6と上ウエブ5aの間のフランジが、階段状に加工されている形状を示し、フランジ傾斜部7cとフランジ傾斜部7dの中間に長さLで、ウエブ5a,5bに平行なステップ部71が加工されている。
尚、図において図1と共通する符号は同じものを指す。鋼矢板1の高さ方向の断面係数は、上ウエブ5aの上面51、ステッブ部71の長さLと溝部6の底部の外表面61の3個所の合計長さにより調整可能で、要求される特性に応じて適宜設定する。
図5は、鋼矢板1a,1b,1cを段重ねした状態を示し、フランジで階段状に加工された部分は上下方向に干渉することなく、凹部8の傾斜壁であるフランジ7bが鋼矢板1bの下向き爪継手3に接触して、鋼矢板1a(1b)と鋼矢板1b(1c)間での左右方向のズレが防止される。
上述したように、本発明に係る鋼矢板は、全高さを継手噛合せ高さとした薄手のため、鋼材使用量が少なくて安価で、且つ、狭隘な個所での施工が容易である。図3、図6に本発明に係る鋼矢板1d、1e,1fを打設して連続壁を施工した状況を模式的に示す。壁厚が薄く、継手部の数が少ない連続壁を形成することが可能である。
また、腕部からフランジ部にかけて凹部を設けることにより保管、搬送などにおいて荷崩れが容易に発生しない。更に、溝部の幅の調整や、フランジ部を階段状に加工することにより、断面係数を制御し、使用状況に応じた特性(剛性)を付与することも可能である。
尚、遮水に適用した例としては、噛合せる一方の爪継手には打設前に水膨張型の止水ゴムを充填し、他方の爪継手には硬鋼線を詰め、打設後、当該硬鋼線を引き抜き、その後、シリコンを注入することが好ましい。
本発明の実施例に係る鋼矢板の断面形状を示す模式図。 図1に示した鋼矢板を段重ねした状況を示す図。 図1に示した鋼矢板を用いた連続壁の上面図。 本発明の他の実施例に係る鋼矢板の断面形状を示す模式図。 図4に示した鋼矢板を段重ねした状況を示す図。 図4に示した鋼矢板を用いた連続壁の上面図。
符号の説明
1 鋼矢板
2 上向き爪継手
3 下向き爪継手
4 腕部
5a 上ウエブ
5b 下ウエブ
6 溝部
7a、7b フランジ
8 凹部
9、10 突条
21、31 爪継手の爪底部の外表面
51 ウエブの上面
61 溝部の外表面、
62 傾斜壁
71 ステップ部
h 継手噛合せ高さ

Claims (2)

  1. ウエブとフランジと腕部と左右が非対称で、継手底部には長手方向で連続した溝を形成した爪継手を有し、全高さが継手噛合せ高さと等しい鋼矢板であって、前記腕部は該板厚の範囲内に前記爪継手の噛み合い中心を含むように前記フランジの先端に前記ウエブと平行となるように形成され、前記爪継手と反対側で腕部から上下に方向を異とする左右のフランジによって、上下の溝部を形成し、前記溝部の底部はウエブとなし、その外表面が前記爪継手の他方の爪底部の外表面と同一面上となるように加工されていることを特徴とする鋼矢板。
  2. 左右で上下の異なる溝部の間において、ステップ部がウエブと平行な階段状に加工されていることを特徴とする請求項1記載の鋼矢板。
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