JP4714564B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関するものである。
携帯電話、PDA、DVC、及びDSCといったポータブルエレクトロニクス機器の高機能化が加速するなか、こうした製品が市場で受け入れられるためには小型・軽量化が必須となっており、その実現のために高集積のシステムLSIが求められている。
こうした高集積のシステムLSIを実現するモジュールの一例として高周波バイポーラトランジスタがあり、高周波バイポーラトランジスタの高性能化を目指す構造の一例としてベース層がシリコンゲルマニウム(SiGe)合金からなるヘテロ接合バイポーラトランジスタが挙げられる。
特開平4−179235号公報 特許文献1に記載のバイポーラトランジスタ製造技術におけるSiGeベースヘテロ接合バイポーラトランジスタの構成を、図13および図14を用いて説明する。図13は、SiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタの素子断面図であり、図14はエミッタ・ベース領域を中心とした部分拡大図である。
図13において、p型シリコン基板(図示せず)上にn型コレクタ埋め込み層101を介してコレクタ層となるn型層(エピタキシャル層)102がエピタキシャル成長されている。n型層102は、コレクタ層およびコレクタ取り出し層として必要な部分を残してエッチング除去されている。素子分離領域には溝が形成され、この溝に酸化膜103を介して多結晶シリコン膜104が埋め込み形成されている。コレクタ形成と素子分離埋め込みが行われた基板表面は、酸化膜(埋め込み酸化膜)105により平坦化され、この上にさらにエピタキシャル成長によりベースおよびエミッタが形成されている。すなわち内部ベース層となるp型SiGe層(SiGe合金層)106がエピタキシャル成長され、この上にエミッタ層となるn型シリコン層107およびエミッタ・コンタクト層(エミッタ電極)となるn型シリコン層108が順次エピタキシャル成長されている。n型シリコン層108およびn型シリコン層107はエミッタとして必要な領域のみ残して酸化膜109をマスクにエッチング除去されている。そして残されたp型SiGe層106のうち内部ベース層として働く領域の外側が、酸化膜(側壁膜)110および酸化膜109をマスクに所定深さエッチングされ、ここに外部ベース層となるp型SiGe層111が選択エピタキシャル成長により形成されている。
図14に示すように、従来のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタ構造では、エミッタ層であるn型シリコン層107は断面凸状(エミッタ層107とエミッタ電極108との接触面150が側壁膜110の下面160より上方に位置している形状)となる。エミッタ−ベース接合は凸部のボトム側に形成されることから接合部分の寸法幅(エミッタ層の寸法幅)はWe2であり、n型シリコン層(エミッタ電極)108の寸法幅We1よりも大きくなっている。
今後さらに高性能な半導体装置(SiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタ)を製造する場合、従来構造ではn型シリコン層(エミッタ電極)108をさらに微細に加工することでWe1を細くし、その結果としてエミッタ層の寸法幅We2を微細化する必要がある。しかしながら、そのためには高精度な露光装置の導入が不可欠となり、製造コストの増加につながってしまう。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、エミッタ層の寸法幅を微細化した高性能な半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、素子分離領域に囲まれた活性領域が形成された半導体基板の上に、ベース層として機能する導電層およびシリコン膜を形成する第1の工程と、活性領域の上方におけるシリコン膜の上に、第1不純物を含むエミッタ電極を形成する第2の工程と、エミッタ電極をマスクとしてシリコン膜をエッチングする第3の工程と、半導体基板の全面を覆うように絶縁膜を形成した後、絶縁膜をエッチバックすることによって、エミッタ電極の側壁を覆う側壁膜を形成する第4の工程と、側壁膜の形成後に、活性領域の表面に達するように第2不純物を導入し、導電層およびシリコン膜に不純物領域を形成する第5の工程と、エミッタ電極に含まれる第1不純物をシリコン膜の表面に拡散させ、シリコン膜内に、第1不純物を含む第1の領域と第1不純物を含まない第2の領域を形成する第6の工程と、を備え、第3の工程において、シリコン膜は、第1の領域とエミッタ電極との接触面が、側壁膜の下面より上方に位置するような凸形状に加工され、第6の工程において、シリコン膜の第2の領域の少なくとも一部が、導電層と側壁膜との間に位置し、且つ、導電層および側壁膜と接するように形成されることを特徴とする。
このような製造方法とすることにより、エミッタ層である第1の領域の寸法幅は、エミッタ層の寸法幅がシリコン膜と導電層界面の寸法幅と同じである従来構造に比べ、シリコン膜と導電層界面の寸法幅より小さくなるので、少ない電流で同じ電流密度が得られ、高い電流増幅率を得ることができる。このため、低消費電力のトランジスタを形成することができる。また、シリコン膜の第2の領域の少なくとも一部が、導電層と側壁膜との間に位置し、且つ、導電層および側壁膜と接しているので、エミッタ−ベース接合面積は、従来構造(第2の領域もエミッタ層として機能する場合)に比べて狭くなる。このため、従来構造よりも接合面積が狭い分の接合容量が削減されたトランジスタを得ることができる。これらの結果、高性能な半導体装置を提供することができる。
また、本製造方法によれば、シリコン膜の第2の領域の少なくとも一部が導電層と側壁膜との間に位置し、導電層と側壁膜とが直接接していないので、導電層と側壁膜との界面におけるベース電流の再結合を抑制することができ、良好なベース電流特性を有する半導体装置を製造することができる。
さらに、第6の工程における第1不純物の拡散では、第1の領域とエミッタ電極との接触面が側壁膜の下面より上方に位置しているため、側壁膜が不純物の拡散障壁となり横方向への拡散が抑えられ、第1の領域の寸法幅をより制御性よく小さくすることができる。
なお、こうした製造方法において、導電層は、シリコンゲルマニウム(SiGe)合金層であり、第1の領域の下面が、導電層の中に達していることが望ましい。このようにすることにより、SiGe合金層のバンドギャップがシリコン膜のバンドギャップより狭いので、第1の領域の下面が導電層の中に達していない場合(第1の領域の下面がシリコン膜の中にある場合)に比べ、エミッタ層からベース層へ注入される電子に対する障壁の高さが小さくなり、この結果、エミッタ注入効率が大きく、より高い電流増幅率を得ることができ、より高性能な半導体装置を提供することができる。
なお、本発明において、導電層は、半導体にP型またはN型不純物を導入して導電性を帯びさせたものも含む。
さらに、こうした製造方法において、第6の工程の後に、不純物領域の表面にシリサイド膜を形成する第7の工程をさらに備え、少なくとも第7の工程の前までに、不純物領域の表面のダメージ層を除去する第8の工程を行うことを特徴とする。
ダメージ層を含む不純物領域(シリコン膜)の表面にシリサイド膜を形成した場合には、ダメージ層に対応するシリサイド膜の膜質劣化やシリサイド膜の形状バラツキのために、配線抵抗の増加を引き起こしてしまうが、上記製造方法とすることにより、ダメージ層が除去された不純物領域の表面にシリサイド膜が形成されるため、不純物領域の上のシリサイド膜の膜質が向上し、配線抵抗を低減させることができる。特に、不純物領域の表面のダメージ層を除去する第8の工程を第7の工程の直前のみにまとめて1回で行った場合には、工程数の削減による低コスト化だけでなく、ダメージ層の除去に伴う不純物領域の膜減りを最低限に抑えることができるため、不純物領域を構成するシリコン膜の薄膜化が可能となり、製造コストをさらに削減することができる。これらの結果、高性能な半導体装置を低コストで提供することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、エミッタ層の寸法幅が微細化された高性能な半導体装置が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1は、本発明のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタの素子断面図であり、図2はエミッタ・ベース領域を中心とした部分拡大図である。
図1において、シリコン基板1上に、コレクタ層として用いるエピタキシャル層2、及びエピタキシャル層2の一部にSTI(Shallow Trench Isolation)である素子分離領域3が形成されている。この素子分離領域3に周囲を囲まれたエピタキシャル層2の一部が活性領域2aとなる。さらに活性領域2a上には、ベース領域として用いるSiGe合金層4が形成され、SiGe合金層4上には、シリコン膜5、及びエミッタ層として用いるn型拡散層6が形成されている。このn型拡散層6は、断面凸状のシリコン膜5にn型不純物を拡散させて形成したもので、拡散前のシリコン膜5は凸状に加工されている。またn型拡散層6の上には、多結晶シリコン膜7aおよびシリサイド膜11aが形成されている。さらにn型拡散層6、多結晶シリコン膜7a、及びシリサイド膜11aは、絶縁膜からなる側壁膜9(通称サイドウォールと呼ばれる)で囲われている。ここでn型拡散層6と多結晶シリコン膜7aとの接触面50は、側壁膜9の下面60より上方に位置する。また、シリコン膜5は、絶縁膜からなる側壁膜9とSiGe合金層4との間に位置し、且つ、側壁膜9とSiGe合金層4に接している。その周囲にはベース領域につながるp拡散層10が形成され、さらにこのp拡散層10の表面には外部ベース層の低抵抗層として用いるシリサイド膜11bが形成されている。なお、SiGe合金層4は本発明の「導電層」、シリコン膜5は本発明の「第2の領域」、n型拡散層6は本発明の「第1の領域」、多結晶シリコン膜7aは本発明の「エミッタ電極」、及びp拡散層10は本発明の「不純物領域」の一例である。
図3〜図11は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。
(工程1:図3参照) p型シリコン基板1に、STI等の素子分離領域3を形成する。次に、活性領域2a(コレクタ層2)を作製するために、n型不純物をイオン注入して活性化する。例えば、燐(P)を500〜4000keV程度の加速エネルギーで、3×1013cm−2から3×1015cm−2程度の濃度になるように注入する。
(工程2:図4参照) 減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、ホウ素(B)を1×1019cm−3程度ドーピングしたシリコンゲルマニウム(SiGe)合金層4、及びゲルマニウム(Ge)を含まないシリコン膜5をエピタキシャル成長させる。SiGe合金層4e、及びシリコン膜5eの膜厚は、それぞれ10nmから100nm程度とする。
SiGe合金層4eでのGe濃度は、層内で一定であってもよいが、シリコン膜5eと接する側からコレクタ層2に向かって徐々にGe濃度が増加する傾斜型プロファイルとすれば、ベースを走行する電子の走行時間を短縮することができ、高速動作するトランジスタを形成できる。この際、Ge濃度は、シリコン膜5eと接する側で実質的に0%程度とし、コレクタ層2eと接する側で15%から20%程度とするのが好ましい。
また、シリコン膜5eには、ホウ素(B)をSiGe合金層4eと同様にドーピングしてもよく、またはドーピングしなくてもよい。
さらに、SiGe合金層4eの成膜の前に、ホウ素(B)を含まないシリコン膜、もしくはホウ素(B)を含まないSiGe合金層を減圧CVD法によってエピタキシャル成長させておいてもよい。
(工程3:図5参照) 次に、リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、ドライエッチングにより、シリコン膜5eおよびSiGe合金層4eの不要な部分を除去する。これにより、活性領域2a上に、所望のパターンに加工されたベース領域として用いるSiGe合金層4、及びシリコン膜5が形成される。ドライエッチング条件としては、例えば、圧力15mT、ガス流量O/HBr=2/180sccm、RFパワーUpper/Lower=250/12Wである。
(工程4:図6参照) 減圧CVD法により、1×1020cm−3程度以上のn型不純物をドーピングした多結晶シリコン膜7eを成膜し、さらに、シリコン窒化膜8eを成膜する。n型不純物としては、例えば、砒素(As)又は燐(P)を用いる。多結晶シリコン膜7eの膜厚は、100nmから300nm程度とし、シリコン窒化膜8eの膜厚は、50nmから200nm程度とする。なお、n型不純物は本発明の「第1不純物」の一例である。
(工程5:図7参照) リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、ドライエッチングにより、シリコン窒化膜8e、多結晶シリコン膜7e、シリコン膜5の順にエッチング加工する。このとき、ドライエッチングは、シリコン膜5を完全に除去するまで行わず、SiGe合金層4上の全面に一部が残存する状態で終了させる。この結果、シリコン膜5は断面凸状の形状70に仕上がる。さらに、シリコン膜5の表面80aにはエッチングダメージが入り、ダメージ層が形成される。なお、この際、多結晶シリコン膜7eは、エミッタ電極となる多結晶シリコン膜7aと、SiGe合金層4とシリコン膜5の周囲に多結晶シリコン膜からなる側壁膜7bとして加工される。シリコン窒化膜8eは、シリコン窒化膜8として加工され、多結晶シリコン膜7eをエッチング加工する際のマスクとして機能する。ドライエッチング条件としては、例えば、圧力15mT、ガス流量O/HBr=2/180sccm、RFパワーUpper/Lower=250/12Wである。
(工程6:図8参照) CVD法を用いて絶縁膜であるシリコン酸化膜を形成し、続いてドライエッチングを用いて全面エッチバックすることにより、シリコン窒化膜8、多結晶シリコン膜7a、及びシリコン膜5の凸部の周囲に、サイドウォールと呼ばれるシリコン酸化膜からなる側壁膜9を形成する。このドライエッチングにより、シリコン膜5の表面80bにさらにエッチングダメージが加わり、ダメージ層が形成される。なお、シリコン酸化膜は、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)/酸素(O)混合ガスを720℃程度で加熱処理することによって成膜され、膜厚は約100nmから400nm程度である。ドライエッチング条件としては、例えば、圧力250mT、ガス流量:CHF/CF/Ar=20/20/400sccm、RFパワー395W)である。
(工程7:図9参照) イオン注入法を用いてホウ素(B)をイオン注入した後、熱処理による活性化を行い、外部ベース層として機能するp拡散層10を形成する。イオン注入条件は、例えばBFを1keVから40keVの加速エネルギーで、1×1014cm−2から5×1015cm−2の注入量とする。この注入条件では、多結晶シリコン膜7a上に存在する約50nmの膜厚のシリコン窒化膜8をイオンが通過しないため、多結晶シリコン膜7aにホウ素が注入されることはない。なお、ホウ素は本発明の「第2不純物」の一例である。
(工程8:図10参照) 次に、熱処理を行って、多結晶シリコン膜7aのn型不純物をシリコン膜5の中に拡散させ、n型拡散層6を形成する。この結果、エミッタ−ベース接合がシリコン膜5内に形成される。熱処理は、RTA装置を用いて、1050℃程度の熱処理を5秒〜30秒間程度行う。
ここで、シリコン膜5内に形成されるエミッタ層(n型拡散層6)は、多結晶シリコン膜7aからのn型不純物の拡散によって形成されるが、拡散は深さ方向だけでなく横方向へも進むため、有効なエミッタ幅は多結晶シリコン膜7aの幅よりも広くなることがある。しかしながら、本発明の第1実施形態では、エミッタ層(n型拡散層6)とエミッタ電極(多結晶シリコン膜7a)との接触面50が側壁膜9の下面60より上方に位置しているため、側壁膜9が拡散障壁となりn型拡散層6の横方向への拡散が抑えられる。このため、エミッタ層の寸法幅が微細化されることになる。
(工程9:図11参照) 熱処理後、希フッ酸および燐酸を用いて、ベース電極上(図示せず)、エミッタ電極上、及びコレクタ電極上(図示せず)のシリコン窒化膜8を除去する。さらに、先に述べた工程5および工程6においてシリコン膜5の表面80a,80bに加わったエッチングダメージ(ダメージ層)を除去するために、ドライエッチングによってp拡散層10(シリコン膜5)の表面側の一部を除去する。ここで、ドライエッチング条件は、例えば、圧力1250mT、ガス流量:O/CF=200/100sccm、RFパワー450W)であり、工程5および工程6におけるドライエッチング条件とは異なり、p拡散層10(シリコン膜5)に対してダメージの少ない条件で行っている。このドライエッチングにより除去されるp拡散層10(シリコン膜5)の膜厚は例えば、10nm程度である。
なお、工程5のドライエッチング後にシリコン膜5の表面80aのエッチングダメージ(ダメージ層)を除去したり、あるいは工程6のドライエッチング後にシリコン膜5の表面80bのエッチングダメージ(ダメージ層)を除去したりしてもよいが、工程ごとにエッチングダメージ(ダメージ層)の除去を行った場合には、シリコン膜5の膜減りが大きくなるため、例えば、シリコン膜5がエッチング除去され、SiGe合金層4が露出するような場合には、その部分でシリサイド膜の形成が阻害され、均一な膜質・膜厚のシリサイド膜を設けることが困難となる。このため、エッチングダメージ(ダメージ層)の除去は、最後にシリコン膜5にエッチングダメージが加わった工程以降、後述するシリサイド膜の形成工程(工程12)の直前までの間にまとめて1回で行うことがより好ましい。
(工程12:図1参照) 多結晶シリコン7aの表面およびp拡散層10の表面に、コバルト(Co)を形成し、熱処理を行ってコバルトシリサイド膜(シリサイド膜)11a、11bを形成する。このシリサイド膜11a、11bのシート抵抗値は、7Ω/□程度であり、従来のp型SiGe層(p拡散層10)のシート抵抗値100Ω/□程度と比べ、極めて低い抵抗値である。このため、内部ベース層と、外部ベース層につながるベース電極(図示せず)との間に発生する寄生抵抗を下げることができる。
なお、シリサイド処理では、コバルトに代えて、チタン(Ti)を形成してチタンシリサイド膜を形成しても同様の効果が得られる。
次に、特に図示しないが、プラズマTEOS膜等の層間絶縁膜を半導体基板の表面に堆積させ、NPNトランジスタのコレクタ電極部、ベース電極部、及びエミッタ電極部のコンタクト開口を行い、チタニウム等からなるバリアメタル層、及びアルミニウム又はアルミニウム合金からなる導電層を形成し、NPNトランジスタを有するバイポーラトランジスタを製造することができる。
先の図14に示したように、従来構造のエミッタ層では、エミッタ−ベース接合部分の寸法幅はWe2であった。これに対して、本発明の第1実施形態では、図2に示すように、同じ加工寸法のシリコン膜内部に第1の領域と第2の領域が存在し、さらにこの第1の領域をエミッタ層として用いている。このエミッタ層のボトム側部分にエミッタ−ベース接合が形成されるため、接合部分の寸法幅はWe3となり、シリコン膜とSiGe合金層界面の寸法幅(従来構造での寸法幅We2)より小さくなる。また、シリコン膜5へのn型不純物の拡散を制御することで、エミッタ層の接合部分の寸法幅を実質的にWe1と等しくすることができる。この結果、高精度な露光装置を導入することなく、エミッタ層の寸法幅を微細化することができる。エミッタ層の寸法幅が小さくなると、すなわち寸法幅がWe3またはWe1になると、シリコン膜とSiGe合金層界面の寸法幅We2のときに比べ、少ない電流で同じ電流密度が得られる。このため、低消費電力のトランジスタを形成することができ、その結果として高性能な半導体装置を得ることができるようになる。
本発明の第1実施形態では、シリコン膜5の少なくとも一部が、SiGe合金層4と側壁膜9との間に位置し、且つ、SiGe合金層4および側壁膜9と接しているので、エミッタ−ベース接合面積は、従来構造(シリコン膜5部分もエミッタ層として機能する場合)に比べて狭くなる。このため、従来構造よりも接合寸法面積が狭い分の接合容量が削減されたトランジスタ(半導体装置)を提供することができる。
また、エッチングダメージ(ダメージ層)を含むp拡散層10の表面にシリサイド膜を形成した場合には、エッチングダメージ(ダメージ層)に対応するシリサイド膜の膜質劣化やシリサイド膜の形状バラツキのために、配線抵抗の増加を引き起こしてしまうが、本製造方法によれば、エッチングダメージ(ダメージ層)が除去されたp拡散層10(シリコン膜5)の表面にシリサイド膜が形成されるため、シリサイド膜の膜質が向上し、配線抵抗を低減させることができる。特に、p拡散層10(シリコン膜5)の表面のエッチングダメージ(ダメージ層)を除去する工程12の直前のみにまとめて1回で行っているので、工程数の削減による低コスト化だけでなく、エッチングダメージ(ダメージ層)の除去に伴うp拡散層10(シリコン膜5)の膜減りを最低限に抑えることができるため、シリコン膜5の薄膜化が可能となり、製造コストをさらに削減することができる。
表1は、各条件で作製したシリサイド膜のシート抵抗の測定結果を示す。なお、表中には、(a)シリコン膜の表面のダメージを除去した後にシリサイド膜を形成した場合(条件1)、(b)シリコン膜の表面のダメージを除去せずにシリサイド膜を形成した場合(条件2)、及び(c)シリコン膜にダメージを加えずにシリサイド膜を形成した場合(条件3)を示す。表1から明らかなように、シリコン膜の表面にダメージが加わった場合には、その後形成したシリサイド膜のシート抵抗値は大幅に上昇していることが分かる。これに対し、ダメージを除去する処理を行った場合には、シリコン膜にダメージを加える前と同程度までシート抵抗値が回復していることが分かる。
Figure 0004714564
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態によるSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタの素子断面図である。第1実施形態と異なる箇所は、n型拡散層6の下面がSiGe合金層の中に設けられていることである。なお、シリコン膜5aは本発明の「第2の領域」およびn型拡散層6aは本発明の「第1の領域」の一例である。
n型拡散層6aの下面がSiGe合金層4の中に達していることより、SiGe合金層4に達していない場合に比べて、エミッタ層として機能するn型拡散層6aの下面からコレクタ層2までの距離が短くなり、エミッタ層側からコレクタ層に流れる電子の移動時間を短縮することができ、高速動作するトランジスタを形成できる。したがって、より高性能な半導体装置を提供することができる。
本発明の第2実施形態による半導体装置を製造するには、第1実施形態の工程2において、減圧CVD法によりシリコン膜5aを30nm程度形成し、工程8において、RTA装置を用いて1050℃程度の熱処理を5秒間程度行う。このようにすることで、多結晶シリコン膜7aのn型不純物は、コレクタ層2側に向かって40nm程度拡散するため、膜厚30nm程度のシリコン膜5aを通過し、SiGe合金層4内に達する。この結果、n型拡散層6aの下面(エミッタ−ベース接合部)がSiGe合金層4の中に達していない場合(n型拡散層6aの下面がシリコン膜5aの中にある場合)に比べて、エミッタ注入効率が大きく、より高い電流増幅率を得ることができる。これは、n型拡散層6aの下面がSiGe合金層4の中にある場合に、SiGe合金層のバンドギャップがシリコン膜のバンドギャップより狭いことにより、n型拡散層6aの下面がシリコン膜5aの中にある場合に比べてエミッタ層からベース層へ注入される電子に対する障壁の高さが小さくなるためである。これにより、エミッタ層からベース層へ注入される電子に対する障壁の高さを、ベース層からエミッタ層に注入される正孔に対する障壁の高さよりもさらに小さくすることができるため、エミッタ注入効率を大きくすることができ、より高い電流増幅率を実現することができる。したがって、より高性能な半導体装置を提供することができる。
以上、実施の形態により本発明を詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々のバイポーラトランジスタに適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置を説明するための部分拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置を説明するための断面図である。 従来のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタ構造を説明するための断面図である。 従来のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタ構造を説明するための部分拡大図である。
符号の説明
1 p型シリコン基板
2 コレクタ層(エピタキシャル層)
2a 活性領域
3 素子分離領域(STI)
4 シリコンゲルマニウム(SiGe)合金層
5 シリコン膜
6 n型拡散層(エミッタ層)
7a 多結晶シリコン膜(エミッタ電極)
9 シリコン酸化膜からなる側壁膜(サイドウォール)
10 p拡散層
11a、11b シリサイド膜
50 n型拡散層と多結晶シリコン膜の界面
60 側壁膜の下面
70 凸状に形成されたシリコン膜の凸部

Claims (3)

  1. 素子分離領域に囲まれた活性領域が形成された半導体基板の上に、ベース層として機能する一導電型の導電層およびシリコン膜を形成する第1の工程と、
    前記活性領域の上方における前記シリコン膜の上に、逆導電型の第1不純物を含むエミッタ電極を形成する第2の工程と、
    前記エミッタ電極をマスクとして前記シリコン膜をエッチングし、前記エミッタ電極下方の前記シリコン膜が、その他の領域の前記シリコン膜に対して凸部を有するように、前記シリコン膜を加工する第3の工程と、
    前記半導体基板上面を覆うように絶縁膜を形成した後、前記絶縁膜をエッチバックすることによって、前記エミッタ電極の側壁及び前記シリコン膜の凸部の側壁を覆う側壁膜を形成する第4の工程と、
    前記側壁膜の形成後に、前記活性領域の表面に達するように、一導電型の第2不純物を導入し、前記導電層および前記シリコン膜に一導電型の不純物領域を形成する第5の工程と、
    前記エミッタ電極に含まれる前記第1不純物を前記シリコン膜の凸部の前記エミッタ電極との接触面から拡散させ、前記シリコン膜内に、前記第1不純物を含む逆導電型の第1の領域と前記第1不純物を含まない一導電型の第2の領域を形成する第6の工程と、
    を備え、
    前記第6の工程において、前記シリコン膜の第2の領域の少なくとも一部が、前記導電層と前記側壁膜との間に位置し、且つ、前記導電層および前記側壁膜と接するように形成されることを特徴とした半導体装置の製造方法。
  2. 前記導電層は、シリコンゲルマニウム(SiGe)合金層であり、前記第1の領域の下面が、前記導電層の中に達していることを特徴とした請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第6の工程の後に、前記不純物領域の表面にシリサイド膜を形成する第7の工程をさらに備え、
    少なくとも前記第7の工程の前までに、前記不純物領域の表面のダメージ層を除去する第8の工程を行うことを特徴とした請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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