JP2006100610A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006100610A
JP2006100610A JP2004285610A JP2004285610A JP2006100610A JP 2006100610 A JP2006100610 A JP 2006100610A JP 2004285610 A JP2004285610 A JP 2004285610A JP 2004285610 A JP2004285610 A JP 2004285610A JP 2006100610 A JP2006100610 A JP 2006100610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
element isolation
emitter
active region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004285610A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Koide
辰彦 小出
Yoshikazu Ihara
良和 井原
Koichi Saito
浩一 齋藤
Daichi Suma
大地 須磨
Yoshiki Fujimori
麗樹 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004285610A priority Critical patent/JP2006100610A/ja
Priority to US11/239,105 priority patent/US20060065950A1/en
Publication of JP2006100610A publication Critical patent/JP2006100610A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

【課題】 高性能な半導体装置を提供する。
【解決手段】 シリコン基板1上に、素子分離膜3に周囲を囲まれた活性領域2aが設けられる。活性領域2aの上には、ベース層として機能するSiGe合金層4およびエミッタ層として機能するn型拡散層5が設けられ、さらにSiGe合金層4およびn型拡散層5は、シリコン酸化膜からなる側壁膜6で囲われている。n型拡散層5の上の多結晶シリコン膜7およびシリサイド膜8は、n型拡散層5、側壁膜6、及び素子分離膜3にまたがって設けられる。尚、多結晶シリコン膜7の下に位置する側壁膜6は、活性領域2aと素子分離膜3との境界50にまたがって設けられる。そして層間絶縁膜10を設けて平坦化した後、素子分離膜3の上のシリサイド膜8に接続するように、エミッタ層(n型拡散層5)につながる引き出し電極21が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関するものである。
携帯電話、PDA、DVC、及びDSCといったポータブルエレクトロニクス機器の高機能化が加速するなか、こうした製品が市場で受け入れられるためには小型・軽量化が必須となっており、その実現のために高集積のシステムLSIが求められている。
こうした高集積のシステムLSIを実現するモジュールの一例として高周波バイポーラトランジスタがあり、高周波バイポーラトランジスタの高性能化を目指す構造の一例としてベース層がシリコンゲルマニウム(SiGe)合金からなるヘテロ接合バイポーラトランジスタが挙げられる。
特開2002−16077号公報 図13および図14を用いて、特許文献1に記載のバイポーラトランジスタ製造技術におけるSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタの構成について説明する。図13は、従来のバイポーラトランジスタの主要な構成を示す上面図(レイアウト図)であり、図14は、図13における構成をA−A’断面で示した断面図である。
埋め込みサブコレクタ層101を設けたp型シリコン基板110に、素子分離のためのLOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜(素子分離膜)103を形成し、素子分離膜103に囲まれた活性領域102aを設ける。素子分離膜103および活性領域102aの上には、ベース層となるエピタキシャル成長させたシリコンゲルマニウム(SiGe)合金層107が形成され、一方の素子分離膜103の上にはチタンシリサイド膜113を介して、Al−Si合金からなるベース電極141が設けてある。もう一方の素子分離膜103には、埋め込みサブコレクタ層101まで達するコレクタ開口部を設け、コレクタ補償領域105、多結晶シリコン膜111、及びチタンシリサイド膜113を順次載置して、Al−Si合金からなるコレクタ電極131を設けてある。さらに、素子分離膜103がない部分(活性領域102a)には、コレクタ層として機能するリンドープのシリコンエピタキシャル層102を設け、このエピタキシャル層102の上にベース層となるSiGe合金層107、エミッタ層として機能するシリコンエピタキシャル膜108と、多結晶シリコン膜111およびチタンシリサイド膜113を順次載置して、Al−Si合金からなるエミッタ電極121を設けてある。エミッタ層108および多結晶シリコン膜111の周囲には絶縁膜からなる側壁115が設けてある。
従来構造では、エミッタ層108、多結晶シリコン膜111、及び多結晶シリコン膜111の表面に形成されたチタンシリサイド膜113の寸法(面積)は、同じ大きさに形成され、且つエミッタ電極であるAl−Si合金121は、チタンシリサイド膜113の上面で接続するように形成される。したがって、エミッタ電極121とチタンシリサイド膜113との接続(コンタクト)は、トランジスタの活性領域102aの直上に配置されるため、デバイス特性を劣化させないためにボーダーレス形状にならない通常のコンタクト形状になることが望まれる。さらに製造マージンを考慮すると、コンタクト径は、エミッタ層108(多結晶シリコン膜111)の寸法幅Wよりも小さくなることが望まれる。
この構造でバイポーラトランジスタの高性能化を実現するには、エミッタ電極(エミッタ層)の寸法幅の微細化が不可欠である。エミッタ層の寸法幅が小さくなると、それに対応してエミッタ面積が縮小され、寄生容量および寄生抵抗が低減されるので、高周波特性に優れたトランジスタを形成することができる。しかしながら、前記したように、エミッタ電極の寸法幅の微細化は、それに対応したコンタクト径の微細化を実現する必要がある。一方、コンタクト径は、所望のエミッタ電流を流すために、一定面積を確保することが要求されるので、コンタクト径を一定値より小さくすることができない。今後、より高性能なバイポーラトランジスタ(半導体装置)を実現するには、この2つの相反する要求にこたえる必要がある。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、高性能な半導体装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板に設けられた素子分離膜と、素子分離膜に囲まれ、コレクタ層として機能する活性領域と、活性領域の上に設けられたベース層と、ベース層の上に設けられたエミッタ層と、エミッタ層およびベース層の側壁を覆う絶縁膜と、エミッタ層に接し、且つエミッタ層、絶縁膜、及び素子分離膜の上にまたがって設けられた導電膜と、を備え、導電膜の下に位置する絶縁膜は、活性領域と素子分離膜との境界にまたがっていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、素子分離膜の上に、エミッタ層につながる導電膜を設けることが可能となるため、エミッタ層の寸法幅に依存せず、且つ引き出し電極に流れる所望電流値を維持しつつ、導電膜に引き出し電極を接続することができる。この結果、より高性能なバイポーラトランジスタ(半導体装置)を提供することができる。
具体的には、絶縁膜が活性領域と素子分離膜との境界上にまたがって位置することにより、境界上に位置しない場合に生ずる導電膜とコレクタ層との短絡不良を防止できるため、素子分離膜の上にまで、エミッタ層につながる導電膜を設けることが可能となる。
上記構成において、ベース層は、シリコンゲルマニウム(SiGe)合金層からなることが望ましい。このようにすることにより、より高周波特性に優れたトランジスタを得ることができる。
上記構成において、導電膜は、エミッタ層に接して直線状に設けられ、且つその両端が、素子分離膜の上に設けられていることが望ましい。このようにすることにより、導電膜をエッチング加工する際のリソグラフィ工程において、レジストパターンの位置合せずれが発生した場合でも、活性領域上の導電膜の面積(エミッタ−ベース接合面積)は一定に加工されるため、安定した性能を有するバイポーラトランジスタ(半導体装置)を低コストで提供することができる。
本発明によれば、高性能な半導体装置が提供される。
以下、本発明の実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1は、本発明のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタの主要な構成を示す上面図(レイアウト図)であり、図2は、図1における構成をA−A’断面で示した断面図である。
シリコン基板1上に、コレクタ層として用いるエピタキシャル層2およびエピタキシャル層2の一部にSTI(Shallow Trench Isolation)である素子分離膜3が形成されている。この際、素子分離膜3に周囲を囲まれた活性領域2a(エピタキシャル層2の一部)が設けられる。活性領域2aの上には、ベース層として機能するSiGe合金層4が形成され、さらにSiGe合金層4上には、エミッタ層として機能するn型拡散層5が形成されている。このn型拡散層5は、SiGe合金層4に、後述する多結晶シリコン膜7からn型不純物を拡散させて形成したものである。SiGe合金層4およびn型拡散層5は、シリコン酸化膜からなる側壁膜6(通称サイドウォールと呼ばれる)で囲われている。この側壁膜6は、活性領域2aと素子分離膜3との境界50にまたがって位置している。またn型拡散層5の上には、多結晶シリコン膜7およびシリサイド膜8が形成されている。これら多結晶シリコン膜7およびシリサイド膜8は、n型拡散層5、側壁膜6、及び素子分離膜3にまたがって形成されている。さらに多結晶シリコン膜7およびシリサイド膜8は、絶縁膜からなる側壁膜9で囲われている。そして層間絶縁膜10を設けて平坦化した後、素子分離膜3の上のシリサイド膜8に接続するように、エミッタ層(n型拡散層5)につながる引き出し電極21が形成されている。尚、SiGe合金層4は本発明の「ベース層」、側壁膜6は本発明の「絶縁膜」、及び多結晶シリコン膜7は本発明の「導電膜」の一例である。
図に示すように、側壁膜6が活性領域2aと素子分離膜3との境界50の上にまたがって位置することにより、境界50の上に位置しない場合に生ずる多結晶シリコン膜7とコレクタ層(活性領域2a)との短絡不良を防止できるため、素子分離膜3の上に、エミッタ層(n型拡散層5)につながる多晶シリコン膜7を設けることが可能となる。すなわち、本発明の構成により、エミッタ層の直上に引き出し電極21を設けなくても、多結晶シリコン膜7と引き出し電極21との接続ができることになるため、エミッタ層の寸法幅の微細化と、引き出し電極に流れる所望電流値の維持とを両立させ、より高性能なバイポーラトランジスタ(半導体装置)を提供することができる。
図3〜図12は、本発明の実施形態による半導体装置の製造プロセスを説明するための断面図である。
(工程1:図3参照) まずp型シリコン基板1に、STI等の素子分離膜3を形成する。次に、コレクタ層2(活性領域2a)を作製するために、n型不純物をイオン注入して活性化する。例えば、燐(P)を500〜4000keV程度の加速エネルギーで、3×1013cm−2から3×1015cm−2程度の濃度になるように注入し、1000℃程度の熱処理を行う。さらにコレクタ引き出し用拡散層を形成する(図示せず)。
(工程2:図4参照) 減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、ホウ素(B)を1×1019cm−3程度ドーピングしたシリコンゲルマニウム(SiGe)合金層4をエピタキシャル成長させる。SiGe合金層4の膜厚は、10nmから100nm程度とし、より好ましくは80nm程度とする。ここで、SiGe合金層4は、コレクタ層2(活性領域2a)の上では、エピタキシャル成長によって下地基板(p型シリコン基板1)の格子定数と同じに形成されてエピタキシャルSiGe層(図示せず)となるが、素子分離膜3の上では、多結晶化して多結晶SiGe層(図示せず)となる。
SiGe合金層4でのGe濃度は、層内で一定であってもよいが、表面側(後にエミッタ層が形成される側)からコレクタ層2に向かって徐々にGe濃度が増加する傾斜型ドーピングとすれば、ベースを走行する電子の走行時間を短縮することができ、高速動作するトランジスタを形成できる。この際、Ge濃度は、表面側で実質的に0%程度とし、コレクタ層2と接する側で15%から20%程度とするのが好ましい。
また、SiGe合金層4の成膜の前又は後のいずれか一方、もしくは成膜前後の両方に、ホウ素(B)を含まないシリコン膜、もしくはホウ素(B)を含まないSiGe合金層を減圧CVD法によってエピタキシャル成長させておいてもよい。
(工程3:図5参照) リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、ドライエッチングにより、SiGe合金層4の不要な部分を除去する。この際、後述する側壁膜6が形成される部分の活性領域2aが露出することになる。
(工程4:図6参照) CVD法を用いてシリコン酸化膜を形成し、続いてドライエッチングを用いて全面エッチバックすることにより、SiGe合金層4の周囲に、サイドウォールと呼ばれるシリコン酸化膜からなる側壁膜6を形成する。シリコン酸化膜は、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)/酸素(O)混合ガスを720℃程度で加熱処理することによって成膜され、膜厚は約10nmから200nm程度とし、より好ましくは100nm程度とする。尚、この側壁膜6は、後工程で形成する多結晶シリコン膜7が活性領域2aと素子分離膜3をまたぐ部分では、少なくとも活性領域2aと素子分離膜6との境界50の上にまたがるように形成している。
(工程5:図7参照) 減圧CVD法により、1×1020cm−3程度以上のn型不純物をドーピングした多結晶シリコン膜7を成膜し、さらに、シリコン窒化膜12を成膜する。n型不純物としては、例えば、砒素(As)又は燐(P)を用いる。多結晶シリコン膜7の膜厚は、100nmから300nm程度とし、シリコン窒化膜12の膜厚は、50nmから200nm程度とする。
(工程6:図8参照) リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、ドライエッチングにより、シリコン窒化膜12および多結晶シリコン膜7の順にエッチング加工する。尚、図1に示すように、多結晶シリコン膜7は、後述するエミッタ層(n型拡散層5)に接して直線状に設けられ、且つその両端が素子分離膜3の上に設けられているので、レジストパターンの位置合せずれが発生した場合でも、活性領域2a上の多結晶シリコン膜7の面積(エミッタ−ベース接合面積)を一定に加工することができる。
また、エミッタ層上の多結晶シリコン膜7を直線状に加工するため、図13に示した従来の多結晶シリコン膜111のようにピラー形状に加工する必要がなくなるので、高精度な露光装置の導入が不要となり、製造コストを低減することが可能となる。
(工程7:図9参照) CVD法を用いてシリコン酸化膜を形成し、続いてドライエッチングを用いて全面エッチバックすることにより、シリコン窒化膜12および多結晶シリコン膜7の周囲に、サイドウォールと呼ばれるシリコン酸化膜からなる側壁膜9を形成する。シリコン酸化膜は、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)/酸素(O)混合ガスを720℃程度で加熱処理することによって成膜され、膜厚は約100nmから400nm程度である。
特に図示しないが、減圧CVD法を用いて全面にシリコン酸化膜を形成し、イオン注入法を用いてホウ素(B)をイオン注入した後、熱処理による活性化を行い、外部ベース層として機能するp拡散層を形成する。イオン注入条件は、例えばBFを1keVから30keVの加速エネルギーで、1×1014cm−2から5×1015cm−2の注入量とする。この注入条件では、多結晶シリコン膜7上に存在する約100nmの膜厚のシリコン窒化膜12をイオンが通過しないため、多結晶シリコン膜7にホウ素が注入されることはない。
(工程8:図10参照) 熱処理を行って、多結晶シリコン膜7のn型不純物をSiGe合金層4の中に拡散させ、n型拡散層5を形成する。この結果、エミッタ−ベース接合がSiGe合金層4内に形成される。熱処理は、RTA装置を用いて、1050℃程度の熱処理を5秒〜30秒間程度行う。
(工程9:図11参照) 熱処理後、希フッ酸および燐酸を用いて、ベース電極上、エミッタ電極上、及びコレクタ電極上(図示せず)のシリコン酸化膜(図示せず)およびシリコン窒化膜12を除去する。
(工程10:図12参照) 多結晶シリコン7の表面およびp拡散層(図示せず)の表面に、コバルト(Co)を形成し、熱処理を行ってコバルトシリサイド膜(シリサイド膜)8を形成する。このシリサイド膜8のシート抵抗値は、5Ω/□程度であり、従来のp拡散層(図示せず)のシート抵抗値100Ω/□程度と比べ、極めて低い抵抗値である。このため、内部ベース層と、外部ベース層につながるベース引き出し電極41(図示せず)との間に発生する寄生抵抗を下げることができる。
尚、シリサイド処理では、コバルトに代えて、チタン(Ti)を形成してチタンシリサイド膜を形成しても同様の効果が得られる。
(工程11:図1参照) プラズマTEOS膜等の層間絶縁膜10を半導体基板の表面に堆積させ、NPNトランジスタのコレクタ電極部31(図示せず)、ベース電極部41(図示せず)、及びエミッタ電極部21のコンタクト開口を行い、チタニウム等からなるバリアメタル層、及びアルミニウム又はアルミニウム合金からなる導電層を形成し、NPNトランジスタを有するバイポーラトランジスタ(半導体装置)を製造する。
以下に、多結晶シリコン膜7の下に位置する側壁膜6を活性領域2aと素子分離膜3との境界50にまたがって設ける理由について、図15(a)〜(d)を用いて説明する。図15(a)は、従来構造において側壁膜6を設けずに多結晶シリコン膜7を素子分離膜3にまで設けた場合、図15(b)は、活性領域2aと素子分離膜3との境界50が側壁膜6の外側に位置する場合、図15(c)は、境界50が側壁膜6の内側(境界50がSiGe合金層4の下側)に位置する場合、及び図15(d)は、境界50が側壁膜6の下側に位置する場合、それぞれの素子断面概略図である。
図15(a)および(b)の場合、多結晶シリコン膜7とコレクタ層2(活性領域2a)が直接接するため、エミッタ−コレクタ短絡不良となり、バイポーラトランジスタ(半導体装置)は動作しない。図15(c)の場合、素子分離膜3の上に設けられたSiGe合金層4は、ベース層として機能するエピタキシャルSiGe合金層4とは膜質が異なり、多結晶化した多結晶SiGe層4aとして形成される。このため、この多結晶SiGe層4a部分を介してエミッタ−ベース短絡不良となり、バイポーラトランジスタ(半導体装置)は動作しない。尚、この現象は、SiGe合金層形成時の一般的な特徴であり、活性領域2aのようなエピタキシャル下地(単結晶下地)上では、下地の結晶性を継承して成膜されるためSiGe合金層はエピタキシャルSiGe合金層となるが、単結晶以外の下地、例えば素子分離膜3のような絶縁膜下地では、下地に結晶性がないので結晶成長(エピタキシャル成長)できず、SiGe合金層は多結晶SiGe層となることに起因している。これらに対して、図15(d)の場合、多結晶シリコン膜7とコレクタ層(活性領域2a)との間には側壁膜6が介在し、エミッタ−コレクタ短絡不良を防止している。また、ベース層として機能するSiGe合金層部分は、すべてコレクタ層(活性領域2a)の上に形成されているため、多結晶SiGe層に起因するエミッターコレクタ短絡不良は発生しない。
以上のように、活性領域2aと素子分離膜3との境界50が側壁膜6の下側に位置する場合にのみ、多結晶シリコン膜7を素子分離膜3にまで設けることが可能となる。この結果、エミッタ層に接する部分の多結晶シリコン膜の加工と、引き出し電極と接する部分の多結晶シリコン膜の加工とを、それぞれ独立して制御することができるため、より高性能なバイポーラトランジスタ(半導体装置)を実現するのに必要な、エミッタ層の寸法幅の微細化と、引き出し電極に流れる所望電流値の維持とを両立させることが可能となる。
以上、実施の形態により本発明を詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々のバイポーラトランジスタに適用することができる。
本実施形態に係る半導体装置を説明するための主要な構成を示す上面図(レイアウト図)である。 本実施形態に係る半導体装置を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 従来のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタ構造を説明するための主要な構成を示す上面図(レイアウト図)である。 従来のSiGeベースへテロ接合バイポーラトランジスタ構造を説明するための断面図である。 側壁膜と、活性領域と素子分離膜の境界との位置関係を示す断面概略図である。
符号の説明
1 p型シリコン基板
2、2a コレクタ層(活性領域)
3 素子分離領域(STI)
4 シリコンゲルマニウム(SiGe)合金層
5 n型拡散層(エミッタ層)
6 絶縁膜からなる側壁膜
7 多結晶シリコン膜
8 シリサイド膜
9 シリコン酸化膜からなる側壁膜(サイドウォール)
10 層間絶縁膜
21 引き出し電極
50 活性領域と素子分離膜との境界

Claims (3)

  1. 半導体基板に設けられた素子分離膜と、
    前記素子分離膜に囲まれ、コレクタ層として機能する活性領域と、
    前記活性領域の上に設けられたベース層と、
    前記ベース層の上に設けられたエミッタ層と、
    前記エミッタ層および前記ベース層の側壁を覆う絶縁膜と、
    前記エミッタ層に接し、且つ前記エミッタ層、前記絶縁膜、及び前記素子分離膜の上にまたがって設けられた導電膜と、
    前記素子分離膜の上の導電膜に接して設けられた引き出し電極と、
    を備え、
    前記導電膜の下に位置する前記絶縁膜は、前記活性領域と前記素子分離膜との境界にまたがっていることを特徴とした半導体装置。
  2. 前記ベース層は、シリコンゲルマニウム(SiGe)合金層からなることを特徴とした請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記導電膜は、前記エミッタ層に接して直線状に設けられ、且つその両端が、前記素子分離膜の上に設けられていることを特徴とした請求項1または2に記載の半導体装置。
JP2004285610A 2004-09-30 2004-09-30 半導体装置 Withdrawn JP2006100610A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004285610A JP2006100610A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 半導体装置
US11/239,105 US20060065950A1 (en) 2004-09-30 2005-09-30 Semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004285610A JP2006100610A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006100610A true JP2006100610A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36240114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004285610A Withdrawn JP2006100610A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006100610A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7465969B2 (en) Bipolar transistor and method for fabricating the same
US7105415B2 (en) Method for the production of a bipolar transistor
JP2009141375A (ja) 半導体プロセスおよび集積回路
US7285470B2 (en) Method for the production of a bipolar semiconductor component, especially a bipolar transistor, and corresponding bipolar semiconductor component
KR100554465B1 (ko) SOI 기판 위에 구현된 SiGe BiCMOS 소자 및그 제조 방법
JP2002289834A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
US7129530B2 (en) Semiconductor device
US7564075B2 (en) Semiconductor device
JP3732814B2 (ja) 半導体装置
US20030062589A1 (en) Method for manufacturing and structure of semiconductor device with shallow trench collector contact region
JP2006100610A (ja) 半導体装置
JP2008211105A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006120868A (ja) 半導体装置
JP2006278420A (ja) 半導体装置
JP2006120717A (ja) 半導体装置
US20060170074A1 (en) Semiconductor device
JP4714564B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006286811A (ja) 半導体装置
JP3956879B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP4458895B2 (ja) バイポーラトランジスタ
JP2006210889A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006228995A (ja) 半導体装置
JPH0629304A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007180254A (ja) 半導体装置
JP2001015524A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20061012

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080331

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20081006

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761