JP4458895B2 - バイポーラトランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、バイポーラトランジスタとその製造方法に関するものである。
携帯電話、PDA、DVC、DSCといったポータブルエレクトロニクス機器の高機能化が加速するなか、こうした製品が市場で受け入れられるためには小型・軽量化が必須となっており、その実現のために高集積のシステムLSIが求められている。
こうした高集積のシステムLSIを実現するモジュールの一例として高周波バイポーラトランジスタがあり、高周波バイポーラトランジスタの高性能化を目指す構造の一例として自己整合型バイポーラトランジスタが挙げられる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術をはじめ、従来のバイポーラトランジスタ製造技術においては、多くの層を形成する工程および多くの熱酸化を行う工程を有するために、ベース領域に与える熱履歴によってベース領域のドーパントが拡散してしまい、バイポーラトランジスタの高性能化の妨げとなるという課題を有していた。また、SiNなどの絶縁体をエッチストッパーとして用いていたため、エミッタ電極の電気抵抗値の低減化などの妨げとなるという課題を有していた。
米国特許5117271号
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、その目的は、電気的特性に優れ、信頼性の高いバイポーラトランジスタを提供するところにある。
本発明によれば、半導体基板上に設けられ、エミッタ領域、ベース領域、コレクタ領域を有するバイポーラトランジスタであって、エミッタ領域上に設けられた、開口部を有する絶縁膜と、絶縁膜の上面に設けられた導電膜と、エミッタ領域および導電膜の上に設けられ、開口部でエミッタ領域と接続するエミッタ電極とを備えることを特徴とするバイポーラトランジスタが提供される。
また、導電膜は、導電性を有するシリコン膜であってもよい。さらにまた、導電膜およびエミッタ電極は、いずれもドープドシリコンであってもよく、その不純物濃度は、1×1020cm−3以上、1×1021cm−3以下であってもよい。
本発明においては、絶縁膜上面に設けられた導電膜をエミッタ電極の一部として用いることができるので、エミッタコンタクト形成の際のエミッタ電極の電気抵抗値のバラツキを抑制させることができ、電気的特性に優れ、信頼性の高いバイポーラトランジスタを提供することができる。
また、エミッタ領域とベース領域とが、Si、SiGe、またはSiとSiGeとの積層物を含んでいてもよい。
本発明によれば、半導体基板上に、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域が設けられたバイポーラトランジスタの製造方法であって、該半導体基板上にコレクタ領域を形成する工程と、コレクタ領域上に第一の絶縁層を形成する工程と、第一の絶縁層上に半導体層を形成する工程と、半導体層上に第二の絶縁層を形成する工程と、第二の絶縁層上に膜を形成する工程と、膜上にペデスタルを形成する工程と、ペデスタルを保護膜として半導体層の一部に不純物を注入することで外部ベース領域を形成する工程と、ペデスタルを保護膜として前記膜の上部を熱酸化して一部を第三の絶縁層に変化させる工程と、ペデスタルを除去し、除去した箇所の膜をエッチングにより除去する工程と、第三の絶縁層を保護膜として第一の絶縁層の一部をエッチングにより除去して半導体層の一部を露出するとともに第三の絶縁層を除去する工程と、上記工程により露出された膜と、半導体層との上にエミッタ電極を形成する工程と、エミッタ電極を熱処理することで、半導体層のうち、半導体層とエミッタ電極との界面近傍をエミッタ領域に変化させる工程とを含むバイポーラトランジスタの製造方法が提供される。
本発明において、「第三の絶縁層を保護膜として第一の絶縁層の一部をエッチングにより除去して半導体層の一部を露出するとともに第三の絶縁層を除去する工程」には、半導体層の一部の露出の際に第三の絶縁層の一部が残存し、その後、残存した第三の絶縁層を除去する場合も含むものとする。
本発明によれば、エッチングの際のストッパーとしての保護膜を別途成膜する必要がなくなるので、過剰な熱履歴をベース領域に与えることなくバイポーラトランジスタを製造することができる。この結果、ベース領域のドーパントの拡散が抑制された信頼性の高いバイポーラトランジスタを提供することができる。また、製造プロセスの簡略化を実現することができる。
また、膜は導電性の膜であってもよい。こうすることにより、エミッタ電極の電気抵抗値のバラツキを抑制することができ、電気的特性に優れ、信頼性の高いバイポーラトランジスタを提供することができる。
本発明によれば、電気的特性に優れ、信頼性の高いバイポーラトランジスタを提供することができる。
第一の実施の形態
図1〜図9は本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。
図1(a)に示すように、シリコン基板102にAsを注入することにより、埋め込みコレクタ領域602を形成する。ここで、Asのイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は100keV程度、添加量は1×1016cm−2程度である。次に、図1(b)に示すように、埋め込みコレクタ領域602上に、たとえばCVD法によって、シリコンエピタキシャル層604を形成する。ここで、シリコンエピタキシャル層604はNタイプであり、たとえば、リン濃度は1×1016cm−3程度とする。
さらに、図1(c)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、ドライエッチングにより露出されたコレクタリーチスルー領域606にリンをイオン注入する。この時のイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は100keV程度、添加量は3×1015cm−2程度である。次に、図1(d)に示すように、STI(Shallow Trench Isolation)608を用いて、コレクタ引き出し領域とベース領域とを分離し、その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて表面610を平坦化する。また、STI構造のかわりに、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)構造を用いてコレクタ引き出し領域とベース領域とを分離させてもよい。
図2(a)に示すように、表面上に、たとえばCVD法を用いて、SiO膜612を成膜する。この時のSiO膜612の膜厚は、たとえば、5〜100nmとする。次に、図2(b)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、領域614のみを開口することにより、シリコンエピタキシャル層604を露出させる。さらに、図2(c)に示すように、表面上に、たとえばCVD法を用いて、Si/SiGe膜616を成膜する。ここで、Si層およびSiGe層の厚さは、たとえば、それぞれ20〜50nmとする。
ここで、Si/SiGe膜616は、シリコンエピタキシャル層604上ではエピタキシャル成長しており、SiO膜612上では多結晶化している。また、Si/SiGe膜616にはボロンをin−situで導入しており、その量はたとえば、1×1019cm−3程度である。さらにまた、SiGe層のGeの濃度は傾斜プロファイルを有しており、たとえば、埋め込みコレクタ領域側のGeの濃度は15%で、表面側に近づくにつれて漸次的に減少するというプロファイルとすることができる。
図3(a)に示すように、たとえばCVD法を用いてSiO膜618を成膜し、さらにその上にCVD法を用いて多結晶シリコン膜620を成膜する。SiO膜618および多結晶シリコン膜620のそれぞれの膜厚は、たとえば、100nm程度とする。次に、図3(b)に示すように、たとえばCVD法を用いてSiN膜622とSiO膜624を成膜し、その後、図3(c)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設けて、領域626以外の領域のSiN膜622およびSiO膜624を選択的に除去する。
エミッタ領域のレジストを除去した後に、図4(a)に示すように、SiO膜を積層させた後、エッチバックすることでスペーサー628を形成し、SiN膜622と、SiO膜624と、スペーサー628とをあわせたペデスタル630を形成する。
ペデスタル630は、後述するSi/SiGe層616の一部にボロンをイオン注入する際のハードマスクになるとともに、エミッタ電極用の開口位置を制御することができる。したがって、ペデスタル630によって開口位置が制御されたエミッタ開口部の側壁の存在により、エミッタ電極をセルフアラインさせることができる。
次に、図4(b)に示すように、ペデスタル630をハードマスクにして、Si/SiGe層616の一部にp型不純物であるボロンをイオン注入して、外部ベース領域632とする。この時のイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は80keV程度、添加量は、1×1015cm−2程度である。
次に、図5に示すように、ウエットエッチングにより、SiO膜624とスペーサー628を除去し、その後、多結晶シリコン膜620を表面から熱酸化して、多結晶シリコン膜620上にSiO膜634を徐々に成膜する。ここで、多結晶シリコン膜620には、熱酸化の速度を上げるためにp型不純物としてAsをイオン注入している。この時のイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は100keV程度、添加量は、1×1016cm−2程度である。また、Asの代わりにリンをイオン注入してもよい。したがって、多結晶シリコン膜620は導電膜である。このとき、多結晶シリコン膜620の全てが熱酸化されてSiO膜634にならないような範囲で、熱酸化時間と酸化温度を適宜調節する。
こうすることによって、多結晶シリコン膜620の下部は、熱酸化されてSiO膜になることなく、多結晶シリコン膜のまま維持されるので、後述するエッチングの際のストッパーとして利用することができる。したがって、本実施形態に係るバイポーラトランジスタの製造工程においては、エッチストッパーとして別途SiN膜などの保護膜を成膜する必要がない。この結果、バイポーラトランジスタの製造プロセスを簡略化することができる。
また、SiN膜などの保護膜を成膜する必要がないことから、SiN膜などの保護膜を成膜する際に必要となる熱量を削減することができ、バイポーラトランジスタの製造工程における総必要熱量を削減することができる。このため、外部ベース領域632にドープされたボロンの、熱による拡散を抑制することができる。したがって、外部ベース領域632のキャリアプロファイルを急峻に制御することが可能になり、従来のバイポーラトランジスタの製造方法と比較してベース幅をより小さくすることができる。この結果、本実施形態に係るバイポーラトランジスタの遮断周波数を向上させることができ、高性能バイポーラトランジスタを製造することができるという効果が得られる。
なお、この時、熱酸化されて成膜されたSiO膜634の膜厚は、たとえば、10〜50nmとする。ここで、SiN膜622の下面と、その上面で接する多結晶シリコン膜620は、SiN膜622により保護されているため熱酸化されない。
図6(a)に示すように、ウエットエッチング処理によってSiN膜622を除去する。エッチング液としては、たとえば、リン酸などが好ましく用いられる。次に、図6(b)に示すように、SiO膜634をハードマスクとして、異方性ドライエッチングにより、多結晶シリコン膜620のうち表面でSiO膜634と接していない部分を除去する。
図7に示すように、SiO膜634および多結晶シリコン膜620をハードマスクとして、異方性ドライエッチングとウエットエッチングによって、SiO膜618のうち表面がマスキングされていない部分を除去し、Si/SiGe膜616を露出させる。
なお、上記エッチングの過程で、SiO膜634は除去されるが、多結晶シリコン膜620は残存する。また、上記エッチングの過程でSiO膜634が完全に除去されない場合には、さらにSiO膜634をエッチングすることにより完全に除去する。
図8(a)に示すように、上記工程で露出させたSi/SiGe膜616および多結晶シリコン膜620の上に、多結晶シリコン膜636を成膜した後に、上述した多結晶シリコン膜636にAsイオンを注入する。この時のイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は100keV程度、添加量は1×1016cm−2程度である。次に、図8(b)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設けた後に、多結晶シリコン膜636を加工してエミッタ電極638とし、さらに、多結晶シリコン膜620およびSiO膜618それぞれの一部をエッチングにより除去することで外部ベース領域632を開口し、外部ベース領域632およびSiO膜612それぞれの一部をエッチングにより除去することでコレクタリーチスルー領域606を開口する。ここで、エミッタ電極638のAsイオン濃度は、1×1020cm−3以上、1×1021cm−3以下である。
次に、図9に示すように、エミッタ電極638を形成した後に、RTA処理を施す。処理条件としては、たとえば、処理温度は900℃〜1100℃程度、処理時間は5〜30秒程度が好ましく用いられる。こうすることにより、Si/SiGe膜616中にAsイオンが拡散され、Si/SiGe膜616中にエミッタ領域649が形成される。つづいて、エミッタ電極638上にエミッタコンタクトが設けられる(不図示)。
ここで、多結晶シリコン膜620にはp型不純物としてAsがイオン注入されているので、多結晶シリコン膜620は導電膜である。ここで、エミッタ電極638上にエミッタコンタクトが形成される際に、エミッタコンタクトがエミッタ電極638のエミッタ領域649上方に該る位置以外に形成される場合がある。特許文献1記載の技術に代表される従来技術においては、エッチストッパーとしてSiNなどの絶縁体が用いられていたため、エミッタコンタクトが上記位置以外に形成される場合にはエミッタ抵抗の増加や抵抗値のバラツキが生じる場合があった。一方、本実施形態においては、エッチストッパーとして導電膜である多結晶シリコン膜620を用い、多結晶シリコン膜620がエミッタ電極の一部となっている。このため、エミッタコンタクトが上記位置以外に形成される場合のエミッタ抵抗の増加や抵抗値のバラツキを抑制することができる。また、この課題を解決するために、エミッタ電極に用いられる多結晶シリコン膜の膜厚を厚くすることも考えられるが、この場合にはエミッタ領域上方の位置も含め、エミッタ電極全体の高さが高くなってしまうので、エミッタ抵抗が増加してしまう。一方、本実施形態においては、エミッタ電極638に用いられる多結晶シリコン膜の膜厚を変化させる必要がない。そのため、エミッタ抵抗の増加を抑制することができる。この結果、バイポーラトランジスタを効率よく製造できるとともに、エミッタ抵抗の増加やそのバラツキが抑制された高性能のバイポーラトランジスタを実現できる。
第二の実施形態
本実施形態においては、単結晶シリコン膜がSi/SiGe膜616上にエピタキシャル成長により成膜された場合の形態について説明する。
第一の実施形態における図2(c)の工程の後に、図10(a)に示すように、CVD法により、SiO膜618を成膜する。次に、図10(b)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設け、異方性ドライエッチングによりエミッタ領域上のSiO膜618を除去する。次に、図10(c)に示すように選択エピタキシャル成長技術を用いて、露出されたSi/SiGe膜616の上に単結晶シリコン膜642を成膜する。ここで、SiO膜618上には多結晶シリコン膜644が成膜される。
図11(a)に示すように、単結晶シリコン膜642および多結晶シリコン膜644の上に、多結晶シリコン膜646を成膜した後に、多結晶シリコン膜646にAsイオンを注入する。この時のイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は100keV程度、添加量は1×1016cm−2程度である。次に、図11(b)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設けた後に、多結晶シリコン膜646を加工してエミッタ電極648とし、さらに、多結晶シリコン膜644およびSiO膜618それぞれの一部をエッチングにより除去することで外部ベース領域632を開口し、外部ベース領域632およびSiO膜612それぞれの一部をエッチングにより除去することでコレクタリーチスルー領域606を開口する。ここで、エミッタ電極648のAsイオン濃度は、1×1020cm−3以上、1×1021cm−3以下である。
次に、図12に示すように、エミッタ電極648を形成した後に、RTA処理を施す。処理条件としては、たとえば、処理温度は900℃〜1100℃程度、処理時間は5〜30秒程度が好ましく用いられる。こうすることにより、Si/SiGe膜616中にAsイオンが拡散され、Si/SiGe膜616中にエミッタ領域651が形成される。つづいて、エミッタ電極648上にエミッタコンタクトが設けられる(不図示)。
選択エピタキシャル成長技術を用いることにより、単結晶シリコン膜642を所望の位置にのみ成膜できる。このため、エミッタ領域のn型不純物と外部ベース領域のp型不純物とが接しにくい構造とすることができる。この結果、効率良く、本実施形態に係るバイポーラトランジスタの遮断周波数を向上させることができ、高性能バイポーラトランジスタを実現することができるという効果が得られる。
第三の実施形態
本実施形態においては、エミッタ開口部に多結晶シリコン膜を成膜して活性領域を微細化した場合の形態について説明する。
第一の実施形態における図6(b)の工程の後に、図13(a)に示すように、SiO膜618上であって、SiO膜634および多結晶シリコン膜620と接する位置に多結晶シリコン膜650を成膜する。
図13(b)に示すように、SiO膜634、多結晶シリコン膜620および多結晶シリコン膜650をハードマスクとして、異方性ドライエッチングとウエットエッチングによって、SiO膜618のうち表面がマスキングされていない部分を除去し、Si/SiGe膜616を露出させる。
なお、上記エッチングの過程で、SiO膜634は消滅するが、多結晶シリコン膜620および多結晶シリコン膜650は残存する。
図14(a)に示すように、上記工程で露出させたSi/SiGe膜616、多結晶シリコン膜620および多結晶シリコン膜650の上に、多結晶シリコン膜652を成膜した後に、上述した多結晶シリコン膜652にAsイオンを注入する。この時のイオン注入条件は、たとえば、打ち込み電圧は100keV程度、添加量は1×1016cm−2程度である。次に、図14(b)に示すように、リソグラフィ法によりレジストパターンを設けた後に、多結晶シリコン膜652を加工してエミッタ電極654とし、さらに、多結晶シリコン膜620およびSiO膜618それぞれの一部をエッチングにより除去することで外部ベース領域632を開口し、外部ベース領域632およびSiO膜612それぞれの一部をエッチングにより除去することでコレクタリーチスルー領域606を開口する。ここで、エミッタ電極654のAsイオン濃度は、1×1020cm−3以上、5×1020cm−3以下である。
次に、図15に示すように、エミッタ電極654を形成した後に、RTA処理を施す。処理条件としては、たとえば、処理温度は900℃〜1100℃程度、処理時間は5〜30秒程度が好ましく用いられる。こうすることにより、Si/SiGe膜616中にAsイオンが拡散され、Si/SiGe膜616中にエミッタ領域653が形成される。つづいて、エミッタ電極654上にエミッタコンタクトが設けられる(不図示)。
本実施形態においては、バイポーラトランジスタのエミッタ活性領域が微細化されている。そのため、本実施形態に係るバイポーラトランジスタの消費電力を低減できるという効果が得られる。
以上、発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施形態を変形可能なことはもちろんである。
たとえば、上記実施形態においては、膜として、Asイオンをドープした多結晶シリコン膜を用いる形態について説明したが、非晶質シリコンや、微結晶シリコンのような他のシリコンを用いてもよいし、シリコン以外であっても、熱酸化したときにエッチストッパーとして用いることのできる、たとえば、SiGe、SiC、Hf、Zr、Taなどの膜を用いてもよい。こうすることにより、エッチストッパーとして別途SiN膜などの保護膜を成膜する必要がないため、バイポーラトランジスタの製造プロセスを簡略化することができる。
また、上記実施形態においては、NPNバイポーラトランジスタの製造工程について説明したが、PNPバイポーラトランジスタを製造する場合について用いてもよい。この場合には、適宜シリコン層に注入するドーパントを変更することで、PNPバイポーラトランジスタを製造することができる。
また、上記実施形態においては、p型不純物としてボロン、n型不純物としてリンやAsイオンを添加する形態について説明したが、p型不純物としてInや他のIII族元素を、n型不純物としてSbなどの他のV族元素を添加してもよい。
また、上記実施形態においては、成膜方法としてCVD法を用いる形態について説明したが、たとえば、MBE法などにより成膜してもよい。
本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。
符号の説明
102 シリコン基板、602 コレクタ領域、604 シリコンエピタキシャル層、606 コレクタリーチスルー領域、608 STI、610 表面、612 SiO膜、614 領域、616 Si/SiGe膜、618 SiO膜、620 多結晶シリコン膜、622 SiN膜、624 SiO膜、626 領域、628 スペーサー、630 ペデスタル、632 外部ベース領域、634 SiO膜、636 多結晶シリコン膜、638 エミッタ電極、642 単結晶シリコン膜、644 多結晶シリコン膜、646 多結晶シリコン膜、648 エミッタ電極、649 エミッタ領域、650 多結晶シリコン膜、651 エミッタ領域、652 多結晶シリコン膜、653 エミッタ領域、654 エミッタ電極。

Claims (1)

  1. 半導体基板上に、コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域が設けられたバイポーラトランジスタの製造方法であって、
    該半導体基板上にコレクタ領域を形成する工程と、
    前記コレクタ領域上に第一の絶縁層を形成する工程と、
    前記第一の絶縁層上に半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層上に第二の絶縁層を形成する工程と、
    前記第二の絶縁層上に導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜上にペデスタルを形成する工程と、
    前記ペデスタルを保護膜として前記半導体層の一部に不純物を注入することで外部ベース領域を形成する工程と、
    前記ペデスタルを保護膜として前記導電膜の上部を熱酸化して一部を第三の絶縁層に変化させる工程と、
    前記ペデスタルを除去し、除去した箇所の前記導電膜をエッチングにより除去する工程と、
    前記第三の絶縁層を保護膜として前記第一の絶縁層の一部をエッチングにより除去して前記半導体層の一部を露出するとともに前記第三の絶縁層を除去する工程と、
    前記工程により露出された前記導電膜と、前記半導体層との上にエミッタ電極を形成する工程と、
    前記エミッタ電極を熱処理することで、前記半導体層のうち、前記半導体層と前記エミッタ電極との界面近傍をエミッタ領域に変化させる工程と、
    を含むバイポーラトランジスタの製造方法。
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