JP4712531B2 - 長尺部材の固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺部材の固定方法に関する。
例えば、車両用の電線固定方法の一例として、本願出願人は、ワイヤハーネス(電線束;組電線)を覆うとともにパーティングライン面を構成するパネル材(被固定部材)の裏面(主表面)で閉塞されたキャビティに射出成形する手法を開発した(特許文献1参照)。特許文献1に示す技術は、射出成形の一形態としてのアウトサート成形(あるいは直接成形)を応用・発展させたものであり、例えば、樹脂ボード、ケナフボード等で構成されるドアトリム等の車両用内装パネル材において、意匠面(キャビン内側の面)とは反対側の面(パネル材裏面)にワイヤハーネス等を保持・固定する際に活用される。また、このような技術は、例えばバンパー等の外装材裏面にランプ用配線等を保持・固定する際にも利用できる。さらに、上記技術は、光ファイバーケーブル、樹脂製パイプ、ゴム製ホース等の保持・固定にも応用できる。
特許第3642426号公報
しかし、ワイヤハーネス(具体的には各電線)自身が銅線等の芯線とその外側を覆う樹脂製等の外被とを有しているので、上記した直接成形用のキャビティに射出成形する溶融樹脂の熱によって、電線の外被が溶けたり溶融樹脂に熱融着したりすると、絶縁不良(ショート)を発生するおそれがある。これを防止するため、電線の外被に応じて、溶融樹脂(材質)を選定し、射出温度・射出圧力等を調整すると、成形工程が煩雑になり、また汎用性にも欠けるため、製造コストの上昇を招く場合がある。
本発明の課題は、熱影響による機能障害(例えば電線における絶縁不良)の発生を防止しつつ、汎用性が高く安価な長尺部材の固定方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明に係る長尺部材の固定方法は、
外周部が熱により軟化する性質を有し被固定部材の主表面に沿って配置される単一の又は束状の長尺部材を、その被固定部材の主表面に保持・固定するための固定方法であって、
前記長尺部材の延設方向から見て、その長尺部材の外周面と自身の内面との間に所定の隙間が形成されるように、その長尺部材の外側を迂回して覆うことのできる覆い部と、その覆い部の一端側で一体化して前記長尺部材から遠ざかるように延びるとともに、前記被固定部材の主表面と接合することのできる取付面を有する取付部とを備える長尺部材固定具を、固定型と可動型とを備える成形型を用いて射出一体成形する第一射出工程と、
その第一射出工程で成形された前記長尺部材固定具を前記可動型の内部に保持させた状態で前記固定型から分離する型開き工程と、
前記主表面がパーティングライン面となるように、前記型開き工程で分離された前記可動型を前記被固定部材に組み合わせて、前記長尺部材固定具を含み、かつ前記覆い部の内側において前記隙間を形成するキャビティに溶融高分子材料を射出し、その溶融高分子材料が、前記隙間で前記長尺部材を前記覆い部の内面に押圧保持する形態で固化することにより保持部を形成するとともに、前記取付部の取付面と前記被固定部材の主表面との間に漏れ出して固化することによりそれら両面を接合する接合部を形成する第二射出工程と、
を含むことを特徴とする。
このような長尺部材の固定方法では、第一射出工程において、被固定部材(例えばドアトリム)の主表面(例えばパネル裏面)に沿って配置される長尺部材(例えば電線)の外側を迂回して覆うことのできる覆い部と、その主表面と接合することのできる取付面を有する取付部と、を備える長尺部材固定具を射出一体成形する。長尺部材固定具を射出一体成形することによって、長尺部材を取付・固定する工程を簡略化して取付作業時間を短縮できる。
次に、型開き工程において、長尺部材固定具を可動型の内部に保持させた状態で固定型から分離する。このように、長尺部材固定具を可動型の内部に保持させておくことによって、別の成形型で射出一体成形した長尺部材固定具を可動型の内部に挿入する必要がなくなる。したがって、次工程の第二射出工程で直接成形(アウトサート成形)を行う際に、第一射出工程で射出成形された長尺部材固定具をキャビティ構成要素としてそのまま用いることができ、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、第二射出工程において、溶融高分子材料(例えば溶融樹脂)が覆い部と長尺部材との間の隙間で固化することにより保持部を形成し、取付部の取付面と被固定部材の主表面との間に漏れ出して固化することにより接合部を形成する。これによって、覆い部と長尺部材との間の隙間にあとから注入(射出)された溶融高分子材料は固化するまでに上記隙間で冷却され、長尺部材の外周部に直接的な熱影響を及ぼしにくい。つまり、長尺部材の外周部が溶けたり溶融高分子材料に熱融着したりしにくくなって、熱影響による機能障害(例えば絶縁不良)の発生を防止できる。このとき、長尺部材(の外周部)に応じた溶融高分子材料(材質)の選定や射出温度・射出圧力等の調整を簡便にすることができ、成形工程が煩雑化せず、汎用性も増すため、製造コストの上昇を抑制することができる。また、溶融高分子材料は長尺部材を覆い部の内面に押圧保持する形態(すなわち、長尺部材を覆い部と保持部とで挟み込む形態)で固化して保持部を形成し、取付部の取付面と被固定部材の主表面とを接合する接合部を形成するので、長尺部材の抜けや脱落を防ぎながら被固定部材の主表面に保持・固定することができる。
しかも、溶融高分子材料が取付部の取付面と被固定部材の主表面との間に漏れ出して固化することにより接合部を形成するので、保持部と接合部とをほぼ同時に形成することができる。したがって、長尺部材を被固定部材の主表面に短時間で取り付けることができ、位置ズレ等も発生しにくい。
また、第二射出工程では、主表面がパーティングライン面となるように、可動型を被固定部材に組み合わせて、長尺部材固定具(覆い部と取付部と)を含み、かつ覆い部の内側において隙間を形成するキャビティに溶融高分子材料を射出し、上記した通り保持部と接合部とを形成する。このように、直接成形法(アウトサート成形法)により保持部及び接合部を形成する場合には、長尺部材を取付・固定する工程を簡略化して取付作業時間を短縮できる。
ところで、長尺部材の代表例は、銅線等の芯線(芯材)とその外側を覆う樹脂製等の外被とを有する単一の電線又は束状の電線(フラットワイヤハーネス、丸型ワイヤハーネス等)であり、その熱影響による機能障害は絶縁不良(ショート)である。そして、このような車両用電線に上記固定方法を適用した場合、隙間に注入された溶融高分子材料が固化して保持部を形成することにより電線を覆い部と保持部とで挟み込むとともに、その溶融高分子材料が接合部を形成することにより取付部の取付面と被固定部材の主表面とを接合して、電線を被固定部材の主表面に保持・固定する車両用電線固定構造となる。
なお、長尺部材の他の例として、光ファイバーケーブルを挙げることができ、この場合の熱影響による機能障害は、コア(芯材)とクラッド(外被)との境界面での全反射の破壊現象に伴う光の漏洩(漏れ)である。また、その他には、冷却水、燃料、混合気等を通すための樹脂製パイプやゴム製ホースを挙げることができ、この場合の熱影響による機能障害は、パイプやホースの損傷に伴う流体の漏洩(漏れ)である。
ここで、高分子材料にはプラスチックとエラストマーとを含む。「プラスチック(plastic)」とは、可塑性(外力を加えると歪を生じて破壊することなく変形し、外力を除いてももとに戻らない性質)を示す高分子物質をいい、「プラストマー(plastomer)」ともいう。また、「エラストマー(elastomer)」とは、常温付近でゴム状弾性(外力を加えると変形するが、外力を除くと完全にもとに戻る性質)を示す高分子物質をいう。通常、合成樹脂はプラスチック(プラストマー)に、合成ゴムはエラストマーに分類される。
第一射出工程において、長尺部材固定具には、取付部に貫通形成され射出用ノズルと連通することのできる射出用貫通路と、その射出用貫通路内に突出形成されその貫通路を少なくとも部分的に閉鎖する閉鎖部とが形成され、
型開き工程又は第二射出工程において、閉鎖部による射出用貫通路の閉鎖状態が解除された後、
第二射出工程では、射出用ノズルから射出された溶融高分子材料が、閉鎖部による閉鎖状態を解除された射出用貫通路を通り、隙間を形成するキャビティへ流入する。
このように、長尺部材固定具に射出用貫通路と閉鎖部とを形成することにより、第一射出工程における長尺部材固定具の一体射出成形と第二射出工程における溶融高分子材料の射出成形とが、同じ射出用ノズル位置で行なえる。第一射出工程と第二射出工程とで射出用ノズルの接続位置を変更しなくて済むので、さらなる作業効率の向上を図ることができる。なお、閉鎖部は、例えば射出用貫通路内へ突出形成する舌片で構成することができる。
具体的には、第二射出工程において、閉鎖部は射出用ノズルから射出された溶融高分子材料の射出圧力により、射出用貫通路の閉鎖状態を解除することができる。このように、溶融高分子材料の射出圧力を利用することによって、閉鎖部による閉鎖状態を容易に解除することができる。閉鎖部を射出用貫通路内へ突出形成する薄い舌片で構成すればよいので、簡便で安価に実施できる。
あるいは、第一射出工程において、閉鎖部には、成形型の離型時にアンダーカット状態を生じるアンダーカット部分が形成され、型開き工程において、そのアンダーカット部分が可動型及び/又は固定型に接触又は係合して射出用貫通路の閉鎖状態を解除することもできる。このように、通常では型開きの障害となるアンダーカット状態を生起させる(利用する)ことによって、閉鎖部による閉鎖状態を解除するようにしてもよい。
そして、第一射出工程において、取付部の取付面には、射出用貫通路の射出先端部と隙間とを繋ぐ射出用連通路が形成され、
第二射出工程において、射出用ノズルから射出された溶融高分子材料は、射出用貫通路と射出用連通路とを経由し隙間に流入して固化することにより保持部を形成する一方、射出用連通路から取付部の取付面と被固定部材の主表面との間に漏れ出して固化することにより接合部を形成することができる。
取付部の取付面に射出用連通路が形成されることによって、溶融高分子材料は隙間(キャビティ)に流入するまでの間に冷却され、長尺部材の外周部に及ぼす熱影響がさらに軽減される。
いずれにしても、第二射出工程において、溶融高分子材料は、取付部の取付面と被固定部材の主表面との間を通ってから隙間に流入することにより、長尺部材の外周部との間に融着層を生成する温度以下に冷却された後、隙間で固化して保持部を形成することが望ましい。これにより、隙間に流入(注入)する溶融高分子材料(例えば、キャビティに射出成形する溶融樹脂)の熱影響が長尺部材の外周部(例えば電線の外被)に及びにくくなり、長尺部材の外周部を溶かしたり熱融着したりしなくなるので、熱影響による機能障害(例えば絶縁不良)の発生を一層抑制することができる。
また、第一射出工程において、覆い部は長尺部材の延設方向に所定の幅を有するとともに、隙間は覆い部を幅全体にわたって貫通する形態で形成され、第二射出工程において、溶融高分子材料は、その一部が貫通形態の隙間を通り覆い部の外側へ流出して固化することを許容しつつ、その隙間で固化して保持部を形成することができる。このように、長尺部材の延設方向に貫通した形態の隙間を形成することにより、直接成形法により溶融高分子材料を射出成形する場合に、貫通形態の隙間からキャビティ内圧を逃がすことができる。これによって、被固定部材に対する型締め力(被固定部材の押え力)を小さく(例えば100kg以下)できるので、射出装置の小型化を図り、被固定部材の変形を防止することができる。また、貫通形態の隙間を通り抜けた溶融高分子材料は、長尺部材に沿って覆い部の外側へ流出して固化するので、保持部の押え幅が大きくなり、長尺部材の延設方向への位置ズレを防止できる。さらに、隙間の幅方向両端が開放されているため、隙間に注入した溶融高分子材料の冷却効果が高められ、長尺部材の外周部への熱影響がさらに減少する。
なお、覆い部と取付部とが長尺部材の延設方向に等しい幅を有するように形成されていると、溶融高分子材料の固化により形成される接合部の接合幅(接合面積)を保持部の押え幅(押え面積)に見合った大きさにすることができる。
さらに、第一射出工程において、長尺部材固定具は、第二射出工程で保持部及び接合部を形成する溶融高分子材料と同種の材料を用いて射出一体成形することができる。このように、長尺部材固定具(覆い部及び取付部)が保持部及び接合部と同種の材料で構成されていると、長尺部材固定具が保持部及び接合部と接合(接着)しやすくなり、材料費が安価になる。なお、「同種の材料」というとき、長尺部材固定具(覆い部及び取付部)と溶融高分子材料(保持部及び接合部)とが同一の材質(例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリカーボネート樹脂(PC))である場合のほか、同系統の材質(例えば、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂)である場合を含む。
さらに、第一射出工程において、覆い部を長尺部材の延設方向から見て半円状に形成するとともに、取付部を半円状の覆い部の一端からその覆い部の半径方向外側に向けて延長形成するとよい。このように、覆い部と取付部とが比較的単純な形状に形成されているので、第一射出工程で一体成形しておくことが容易になる。また、半円状の(しかもアーチ状かつ閉鎖状の)覆い部としたことにより、単一の長尺部材、束状の長尺部材(例えば、フラットワイヤハーネス、丸型ワイヤハーネス等)を問わず、その内側に容易に配置することができる。
なお、覆い部と取付部とが長尺部材の延設方向から見て等しい厚みを有するように形成されていると、覆い部と取付部とを第一射出工程で一体成形しておく際に、成形が容易でありかつ強度を大きくとれる。
被固定部材が、樹脂、ケナフ等の非金属性有機質材料から構成され、かつ主表面が平坦面に形成された扁平な板状部材であると、曲がり(反り)等の塑性変形を起こしにくくなる。したがって、例えば、ドアトリム等の車両用内装パネル材を被固定部材として実施した場合に、意匠面となるパネル材表面側に反りに伴う皺等を発生することなく、裏面側に電線等を保持・固定することができる。
(実施例)
次に、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の固定方法を概略的に示す工程図、図9は図1の固定方法に基づく固定構造を示す説明図である。この実施例では、図9(b)に示すように、銅線等の芯線8a(芯材)とその外側を覆う樹脂製等の外被8bとを有する単一の車両用電線(以下、単に電線という)8を長尺部材(車両用長尺部材)とし、ドアトリム7の裏面を被固定部材の主表面7aとして、電線8をドアトリム7の主表面7aに保持・固定している。このドアトリム7は、樹脂、ケナフ等の非金属性有機質材料から構成され、主表面7aが平坦面に形成された扁平な板状部材である。
図9に示す電線固定構造は、電線8の延設方向(又は軸直交断面)で見たとき、電線8の外側を覆う覆い部11と、覆い部11の一端側と連結されて電線8から離間する方向へ延びる取付部12と、第二溶融樹脂P2(溶融高分子材料)が冷却・固化した保持部21及び接合部22とを備えている。このうち、覆い部11は、その内面11aと電線8の外被8aの外周面との間に隙間20が形成されるように、電線8の外側を半円筒状に迂回してアーチ状にかつ閉鎖状に覆っている。また、取付部12は、半円筒状の覆い部11の一端側から覆い部11の半径方向外側に向けて延長形成され、下面がドアトリム7の主表面7aと接合する取付面12aに形成されている。さらに、保持部21は、隙間20に注入される第二溶融樹脂P2が電線8を覆い部11の内面11aに押圧保持する形態で固化することにより形成されている。そして、接合部22は、その第二溶融樹脂P2が取付部12の取付面12aとドアトリム7の主表面7aとの間に漏れ出して固化することにより形成されている。なお、ここで「第二溶融樹脂P2」と呼称する理由は、詳しくは後述するように、この電線固定構造が2段階の成形によって構成されており、そのうちの後段で注入される樹脂であることを示すためである。
このように、隙間20に注入された第二溶融樹脂P2が固化して保持部21を形成することにより電線8を覆い部11と保持部21とで挟み込み、その第二溶融樹脂P2が接合部22を形成することにより取付部12の取付面12aとドアトリム7の主表面7aとを接合する。これによって、電線8をドアトリム7の主表面7aに保持・固定する車両用電線固定構造を構成している。
なお、覆い部11と取付部12とは略等しい厚みを有するように形成されている。これによって、覆い部11と取付部12とを射出一体成形して固定クリップ10(長尺部材固定具;図8参照)を構成するとき、両者の強度バランスがよくなり、長寿命の固定クリップ10ひいては電線固定構造が得られる。
このような電線固定構造は、図1に概略を示す4工程の固定方法により製造されている。
(1)第一射出工程(図1(a)):可動型2と固定型3とからなる成形型1を用い、第一溶融樹脂P1(溶融高分子材料)を射出して固定クリップ10(覆い部11及び取付部12)を一体成形する。
(2)第一型開き工程(図1(b)):固定クリップ10を可動型2の内部に保持させた状態で固定型3から分離する。
(3)第二射出工程(図1(c)):可動型2をドアトリム7の主表面7aと組み合わせ、隙間20を形成するキャビティ4に第二溶融樹脂P2を射出して、直接成形により保持部21及び接合部22を形成する。
(4)第二型開き工程(図1(d)):ドアトリム7の主表面7aから可動型2を分離して電線固定構造を完成させる。
以下、各工程の詳細について説明する。
(1)第一射出工程(図1(a),図2,図6)
射出装置5のノズル6から連通口6aを介して第一溶融樹脂P1を射出し、固定クリップ10(覆い部11及び取付部12)を一体成形する。図2及び図6に示すように、この工程で一体成形される固定クリップ10の取付部12には、ノズル6と連通する所定断面形状の射出用貫通路(以下、単に貫通路という)12bが上下方向に貫通形成されている。また、貫通路12bの上端部(ノズル6側の端部)には、矩形状の薄い(例えば厚さ1mm以下)舌片12c(閉鎖部)が貫通路12bの大部分を閉鎖するように貫通路12b内に突出形成されている。具体的には、ノズル6(連通口6a)の軸線Oは舌片12cを通るように配置され、第二射出工程においてノズル6が第一射出工程と同じ位置(軸線O位置)で第二溶融樹脂P2(溶融高分子材料)を射出するための貫通路12bを確保できるように、第一溶融樹脂P1が舌片12cに供給(射出)される。
なお、貫通路12bの断面形状は図2では矩形状、図6では円形状に形成されている。また、矩形状の舌片12cの突出方向は図2では覆い部11と取付部12との連結部から遠ざかる方向、図6ではその連結部へ近づく方向に形成されている。
さらに、取付部12の取付面12aには、貫通路12bの射出先端部(下端部)と隙間20とを繋ぐ射出用連通路(以下、単に連通路という)12dが断面半円形樋状に形成されている。そして、覆い部11は電線8の延設方向に所定の幅を有する形態に形成されるとともに、隙間20は覆い部11を幅全体にわたって貫通する形態に形成されている。また、覆い部11と取付部12とが略等しい幅を有するので、接合部22の接合幅(接合面積)を保持部21の押え幅(押え面積)に見合った大きさにすることができる。
(2)第一型開き工程(図1(b),図3)
可動型2は、固定クリップ10を内部に保持した状態で固定型3から分離し、そこから離れた場所に位置するドアトリム7(及びその主表面7aに配置された電線8)へ移動する。なお、固定型3とドアトリム7との間の可動型2の移動は、作業者が手に持って又は運搬具を用いて行ってもよいが、ロボット(アーム等のマニピュレータ)に保持させて自動化すれば作業の効率や精度が向上する。あるいは、可動型2を固定型3から分離上昇させたとき、これらの間にドアトリム7を挿入保持し、可動型2を下降させてドアトリム7にセットしてもよく、この場合には水平方向の作業スペースが小さくてすむ。
(3)第二射出工程(図1(c),図4,図7,図8)
主表面7aがパーティングライン面となるように可動型2をドアトリム7に組み合わせ、覆い部11の内側において隙間20を形成するキャビティ4に、射出装置5のノズル6から連通口6aを介して第二溶融樹脂P2(溶融高分子材料)を射出し、第二溶融樹脂P2が保持部21及び接合部22を形成する。保持部21は、第二溶融樹脂P2が隙間20で電線8を覆い部11の内面11aに押圧保持する形態で固化することにより形成される。接合部22は、第二溶融樹脂P2が取付部12の取付面12aとドアトリム7の主表面7aとの間に漏れ出して固化することにより形成される。
このとき、図4に示すようにノズル6(連通口6a)の軸線Oの位置は第一射出工程と同じ位置に設定されている。これは既述の通り、固定クリップ10の取付部12に貫通路12bと舌片12cとを設けたことによる。第一射出工程と第二射出工程とでノズル6の射出位置(軸線Oの位置)を共用化できるようになったことにより、工程ごとにノズルの接続位置を変更しなくてすむので、作業効率が向上する。
また、ノズル6の射出位置を共用化できるため、第一溶融樹脂P1と第二溶融樹脂P2とに同種の材料(例えばともにポリアミド系樹脂)を用いることも容易になる。そして、固定クリップ10が保持部21及び接合部22と接合(接着)しやすくなるとともに、材料費の節減にもなる。
さらに、図7に示すように、ノズル6から射出された第二溶融樹脂P2の射出圧力により、舌片12cは射出先端側(下方側)へ撓んで貫通路12bの閉鎖状態が解除される。薄片状の舌片12cをシャッターの如く形成し、これを射出圧力によって押し開けるだけの簡便で安価な構成により、2段階の射出が容易に実施できる。
また、舌片12cを押し開けることによって、第二溶融樹脂P2は貫通路12bを通り、連通路12d(取付部12の取付面12aとドアトリム7の主表面7aとの間)を通ってから隙間20(キャビティ4)に流入する。したがって、第二溶融樹脂P2は、電線8の外被8bとの間に融着層を生成する温度以下に冷却された後、隙間20で固化して保持部21を形成する。これにより、隙間20に流入(注入)する第二溶融樹脂P2の熱影響が電線8の外被8bに及びにくくなり、外被8bを溶かしたり熱融着したりしなくなるので、絶縁不良(ショート)の発生を抑制できる。
図8又は図9に示すように、第二溶融樹脂P2の一部は、覆い部11を幅全体にわたって貫通する形態の隙間20を通り覆い部11の外側へ流出して固化する。直接成形法(第二射出工程)により第二溶融樹脂P2を射出成形する場合、貫通形態の隙間20からキャビティ内圧を逃がすことができ、ドアトリム7に対する型締め力(ドアトリム7の押え力)を小さくできる。例えば、この押え力を数十kgのレベルにまで低下させることが可能であり、射出装置5自体を小型化して、ドアトリム7の変形を防止することができる。また、貫通形態の隙間20を通り抜けた第二溶融樹脂P2は、電線8に沿って覆い部11の外側へ流出して固化するので、保持部21の押え幅が大きくなり、電線8の延設方向への位置ズレを防止できる。さらに、隙間20の幅方向両端が開放されているため、隙間20に射出した第二溶融樹脂P2の冷却効果が高められ、電線8の外被8bへの熱影響(絶縁不良の発生)がさらに減少する。
(4)第二型開き工程(図1(d),図5)
第二溶融樹脂P2が固化して保持部21及び接合部22が形成されると、電線8及び固定クリップ10はドアトリム7の主表面7aに保持・固定され、電線固定構造が構成されている。よって、ドアトリム7の主表面7aから可動型2を分離して、引き続き次の第一射出工程(図1(a),図2)を開始することができる。なお、可動型2を離型するときまでに、取付部12の貫通路12b及び舌片12cは、冷却・固化した第二溶融樹脂P2で充填され埋められた状態になっている。
このように、固定クリップ10(覆い部11及び取付部12)と保持部21と接合部22とを組み合わせた電線固定構造を構成することによって、電線8の外被8bが溶けたり第二溶融樹脂P2に熱融着したりしにくくなり、絶縁不良(ショート)の発生を防止できる。さらに、第二溶融樹脂P2は電線8を覆い部11の内面に押圧保持する形態(すなわち、電線8を覆い部11と保持部21とで挟み込む形態)で固化して保持部21を形成し、取付部12の取付面12aとドアトリム7の主表面7aとの間で接合部22を形成する。これにより、電線8の抜けや脱落を防いでドアトリム7の主表面7aに保持・固定することができる。
そして、第一射出工程において、第一溶融樹脂P1を射出して、覆い部11と取付部12とを備える固定クリップ10を一体成形することによって、電線8を取付・固定する工程を簡略化して取付作業時間を短縮できる。また、第一型開き工程において、固定クリップ10を可動型2の内部に保持させ、キャビティ構成要素としてそのまま用いることによって、直接成形工程(第二射出工程)での作業効率の向上を図ることができる。さらに、第二射出工程において、第二溶融樹脂P2は固化するまでに連通路12dや隙間20で冷却されるので、電線8の外被8bが溶けたり第二溶融樹脂P2に熱融着したりしにくくなり、絶縁不良(ショート)の発生を防止できる。
(変形例)
図10は他の長尺部材の固定例を示している。図10(a)は、複数(例えば4本)の電線8をビニルテープ81a等で扁平状に束ねたフラットワイヤハーネス81(長尺部材)がドアトリム7の主表面7aに保持・固定される場合を示す。図10(b)は、複数(例えば4本)の電線8をビニルテープ82a等で丸形状に束ねた丸型ワイヤハーネス82(長尺部材)がドアトリム7の主表面7aに保持・固定される場合を示す。図10(c)は、樹脂製パイプ83(長尺部材)又はゴム製ホース84(長尺部材)がドアトリム7の主表面7aに保持・固定される場合を示す。なお、図10において図1〜図9(実施例1)と共通する機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略する。
以上の説明では、長尺部材8,81,82,83,84をドアトリム7に保持・固定する場合について述べたが、被固定部材としてドアトリム以外のボード材、パネル材は勿論、扁平な板状部材でなくても適用できる。また車両用以外に建築用(特に住宅用)、家電品用等にも適用可能である。
本発明の固定方法を概略的に示す工程図。 図1の第一射出工程を示す説明図。 図1の第一型開き工程を示す説明図。 図1の第二射出工程を示す説明図。 図1の第二型開き工程を示す説明図。 固定クリップの一例を示す斜視図、平面図、正面断面図及び側面図。 第二射出工程における舌片の作動を示す説明図。 第二射出工程における保持部及び接合部の形成状態を示す説明図。 図1の固定方法に基づく固定構造を示す説明図。 他の長尺部材の固定例を示す説明図。
符号の説明
1 成形型
2 上型(可動型)
3 下型(固定型)
4 キャビティ
5 射出装置
6 ノズル(射出用ノズル)
7 ドアトリム(被固定部材)
7a 主表面(裏面;パーティングライン面)
8 電線(長尺部材)
8a 芯線(芯材)
8b 外被
10 固定クリップ(長尺部材固定具)
11 覆い部
11a 内面
12 取付部
12a 取付面
12b 貫通路(射出用貫通路)
12c 舌片(閉鎖部)
12d 連通路(射出用連通路)
20 隙間
21 保持部
22 接合部
P1 第一溶融樹脂(溶融高分子材料)
P2 第二溶融樹脂(溶融高分子材料)

Claims (7)

  1. 外周部が熱により軟化する性質を有し被固定部材の主表面に沿って配置される単一の又は束状の長尺部材を、その被固定部材の主表面に保持・固定するための固定方法であって、
    前記長尺部材の延設方向から見て、その長尺部材の外周面と自身の内面との間に所定の隙間が形成されるように、その長尺部材の外側を迂回して覆うことのできる覆い部と、その覆い部の一端側で一体化して前記長尺部材から遠ざかるように延びるとともに、前記被固定部材の主表面と接合することのできる取付面を有する取付部とを備える長尺部材固定具を、固定型と可動型とを備える成形型を用いて射出一体成形する第一射出工程と、
    その第一射出工程で成形された前記長尺部材固定具を前記可動型の内部に保持させた状態で前記固定型から分離する型開き工程と、
    前記主表面がパーティングライン面となるように、前記型開き工程で分離された前記可動型を前記被固定部材に組み合わせて、前記長尺部材固定具を含み、かつ前記覆い部の内側において前記隙間を形成するキャビティに溶融高分子材料を射出し、その溶融高分子材料が、前記隙間で前記長尺部材を前記覆い部の内面に押圧保持する形態で固化することにより保持部を形成するとともに、前記取付部の取付面と前記被固定部材の主表面との間に漏れ出して固化することによりそれら両面を接合する接合部を形成する第二射出工程と、
    を含むことを特徴とする長尺部材の固定方法。
  2. 前記第一射出工程において、前記長尺部材固定具には、前記取付部に貫通形成され射出用ノズルと連通することのできる射出用貫通路と、その射出用貫通路内に突出形成されその貫通路を少なくとも部分的に閉鎖する閉鎖部とが形成され、
    前記型開き工程又は前記第二射出工程において、前記閉鎖部による前記射出用貫通路の閉鎖状態が解除された後、
    前記第二射出工程では、前記射出用ノズルから射出された溶融高分子材料が、前記閉鎖部による閉鎖状態を解除された前記射出用貫通路を通り、前記隙間を形成するキャビティへ流入する請求項1に記載の長尺部材の固定方法。
  3. 前記第二射出工程において、前記閉鎖部は、前記射出用ノズルから射出された溶融高分子材料の射出圧力により、前記射出用貫通路の閉鎖状態を解除する請求項2に記載の長尺部材の固定方法。
  4. 前記第一射出工程において、前記取付部の取付面には、前記射出用貫通路の射出先端部と前記隙間とを繋ぐ射出用連通路が形成され、
    前記第二射出工程において、前記射出用ノズルから射出された前記溶融高分子材料は、前記射出用貫通路と射出用連通路とを経由し前記隙間に流入して固化することにより前記保持部を形成する一方、前記射出用連通路から前記取付部の取付面と前記被固定部材の主表面との間に漏れ出して固化することにより前記接合部を形成する請求項2又は3に記載の長尺部材の固定方法。
  5. 前記第二射出工程において、前記溶融高分子材料は、前記取付部の取付面と前記被固定部材の主表面との間を通ってから前記隙間に流入することにより、前記長尺部材の外周部との間に融着層を生成する温度以下に冷却された後、前記隙間で固化して前記保持部を形成する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の長尺部材の固定方法。
  6. 前記第一射出工程において、前記覆い部は前記長尺部材の延設方向に所定の幅を有する形態に形成されるとともに、前記隙間は前記覆い部を幅全体にわたって貫通する形態に形成され、
    前記第二射出工程において、前記溶融高分子材料は、その一部が前記貫通形態の隙間を通り前記覆い部の外側へ流出して固化することを許容しつつ、その隙間で固化して前記保持部を形成する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の長尺部材の固定方法。
  7. 前記第一射出工程において、前記長尺部材固定具は、前記第二射出工程で前記保持部を形成する溶融高分子材料と同種の材料を用いて射出一体成形される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の長尺部材の固定方法。
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