JP4711467B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関し、特に、メイン基板の不正な交換を防止するための技術に関する。
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体に一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得した遊技媒体を種々の景品に交換することができる。遊技機には、その筐体内部に、遊技媒体の供給に基づいて作動させるランプ装置や音声発生装置などの様々な各種駆動装置及びこれら駆動装置を制御させるために対応させた制御回路装置を備えており、遊技者が遊技を行う際にこれらを適宜作動させることによって遊技を興趣に溢れたものとしている。また、近年では、所定の識別情報(図柄)を変動表示し得るリール表示装置または液晶画像表示装置等の図柄可変表示装置を内蔵し、所定条件を満たしたときに識別情報を変動させた後に停止表示させるように図柄可変表示装置を作動させるものが主流となっている。これらの装置は制御回路装置によって制御されている。
最近の遊技機の内部に配設されている制御回路装置は、基板上に設けられたCPU(central processing unit)が、制御プログラムに従って電子制御を行うものが一般的である。制御プログラムは、マスクROM(read only memory)のような基板上に装着されたICチップにデータとして記憶されており、CPUは、遊技状態に応じてICチップから制御プログラムのデータを逐次読み出して実行することによって制御を行っている。
遊技場に設置される遊技機は、制御プログラムが不正に改変されないよう管理されており、制御回路装置(メイン基板)を収納ケースに収納し、その収納ケースを、本体枠の所定部材に組み付けるなどして、メイン基板及び制御プログラムを記憶するROMが不正に交換されないように配慮がなされている。さらに、ROMには封印シールが貼付されるなどして、装着されている基板上から容易に外すことができないようになっている。
しかしながら、上記のようにメイン基板をケースに収納したり、ROMに封印シールを貼付するようにしても、メイン基板やROMの不正な交換は後を絶たない。
特開2004−358076号公報 この公報は、制御プログラムの不正な改変を確実に防止することを目的とし、メイン基板を収納するカバーの開放を検出する検出手段(スイッチ)を設け、カバーの開放を検出したときその旨を報知することを開示する。
特許文献1では、カバーの開放を検出し報知するために、当該カバーにスイッチを備えていた。メイン基板の交換の前に必ずカバーを開ける必要があることから、特許文献1によれば、当該スイッチの出力に基づきメイン基板の交換を確実に検知できるものの、当該スイッチを設けるためにコストが増大するという問題があった。
この発明は上記課題を解決することを目的になされたもので、スイッチなどの部品を追加する必要がなく、コストの増大を抑えつつメイン基板の不正な交換を検出し報知できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、遊技に係る抽選処理及び当該抽選処理に係る設定の変更を行うメイン基板と、前記メイン基板からコマンド信号を受けて演出処理を行うサブ基板と、前記メイン基板と前記サブ基板を電気的に接続するワイヤハーネスとを備える遊技機において、
前記メイン基板は、前記抽選処理に係る設定の変更を行った回数を示す設定変更回数を記憶する第1記憶部と、前記抽選処理に係る設定の変更を行ったときに、前記第1記憶部に記憶されている前記設定変更回数を増加させるとともに、電源断時及び電源投入時に前記第1記憶部から前記設定変更回数を読み出して前記サブ基板へ送信する第1処理部とを備え、
前記サブ基板は、第2記憶部と、電源断時に前記メイン基板から受けた前記設定変更回数を電源断時設定変更回数として前記第2記憶部に記憶させるとともに、電源投入時に前記メイン基板から受けた前記設定変更回数を前記第2記憶部に記憶されていた前記電源断時設定変更回数と比較し、両者が一致していないときに異常と判定する第2処理部とを備えることを特徴とするものである。
前記第2処理部は、前記設定変更回数と前記電源断時設定変更回数が一致していないときに、警報を発生して異常を報知することが好ましい。
前記第2処理部は、予め定めた時間よりも長く前記警報を継続したときに、前記警報を停止するとともに、電源投入時に前記メイン基板から受けた設定変更回数を前記電源断時設定変更回数として前記第2記憶部に記憶させるようにしてもよい。所定時間(例えば30秒以上)警報を報知した後に前記第2記憶部の前記電源断時設定変更回数を更新することで、次回から警報が発生しなくなる。正規の保守時の作業に支障を与えないためである。不正行為の場合は、長時間の警報の報知に耐えることができないので、上記のように更新しても不正行為の抑止効果を十分に維持できる。
本発明によれば、電源断時にメイン基板からサブ基板へ設定変更回数を送信し、これをサブ基板で電源断時設定変更回数として記憶し、電源投入時にメイン基板からサブ基板へ設定変更回数を送信し、これを記憶していた電源断時設定変更回数と比較し、両者が一致しないときその旨の警報を発生する。これにより、電源投入時にメイン基板が交換されたかどうか検知することができる。メイン基板が交換されたと判定されたとき、エラー報知を行ったり、遊技を停止することで不正行為を抑止することができる。
この発明の実施の形態に係る遊技機について図面を参照して説明する。
図1は扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた扉130とを備えている。前記扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右側下方に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左側下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。
図2はスロットマシン100の電気的な概略構造を示すブロック図である。この図において電源系統についての表示は省略されている。スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板1と、これからコマンドを受けて動作するサブ基板2とを備える。なお、メイン基板1とサブ基板2はそれぞれ、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板1は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板1は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。メイン基板1のROM内には例えば設定値1〜6にそれぞれ対応する複数の抽選テーブル(図示しない)が格納されており、後述する設定変更によって設定された設定値に対応した抽選テーブルを用いて抽選処理が行われる。
サブ基板2は、メイン基板1からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板2は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
コマンドの流れはメイン基板1からサブ基板2への一方のみであり、逆にサブ基板2からメイン基板1へコマンド等が出されることはない。
図2において、メイン基板1は、前記内部抽選の抽選処理に係る設定の変更を行った回数を示す設定変更回数を記憶する第1記憶部1aと、前記抽選処理に係る設定の変更を行ったときに、第1記憶部1aに記憶されている前記設定変更回数を増加させるとともに、電源断時及び電源投入時に第1記憶部1aから前記設定変更回数を読み出してサブ基板2へ送信する第1処理部1bとを備える。第1記憶部1aは具体的には半導体メモリ(RAM)であり、第1処理部1bは具体的にはCPUである。メイン基板1には元々遊技に関する処理や抽選に関する処理を行うためのCPUやRAMを備えるので、第1記憶部1a、第1処理部1bをそれらCPU、RAMと共用するようにしてもよい。
同様に、サブ基板2は、第2記憶部2aと、電源断時にメイン基板1から受けた前記設定変更回数を電源断時設定変更回数として第2記憶部2aに記憶させるとともに、電源投入時にメイン基板1から受けた前記設定変更回数を第2記憶部2aに記憶されている前記電源断時設定変更回数と比較し、両者が一致していないときに異常と判定する第2処理部2bとを備える。メイン基板1の場合と同様に、第2記憶部2a、第2処理部2bをサブ基板2上のCPU、RAMと共用するようにしてもよい。
スロットマシンは、基本的に図柄が揃ったときにメダルを払い出すものであるが、図柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理については、所定の範囲内で設定可能(当選の確率を高くしたり低くしたり)であり、スロットマシンが設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。通常のスロットマシンは、BB,RB、小役等の抽選確率の異なる複数(例えば6つ)の抽選テーブルを予め備える。スロットマシンの抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/ハズレの判定がなされる。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定を変更することを、設定の変更(設定変更)と称している。第1記憶部1aで記憶する値は、そのような設定変更を行った回数である。設定変更の具体的な手順は後述する。
メイン基板1にはスタートスイッチ134,ストップスイッチ140,リール駆動部70,リール位置検出回路71、ホッパー駆動部80及びホッパー81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82、設定キースイッチ90、設定スイッチ91が接続されている。サブ基板2には液晶表示装置62を制御する液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。以下、スタートスイッチ134,ストップスイッチ140を除く、これらの周辺基板/装置について説明する。
リール駆動部70は、ゲーム表示部131から見ることのできる、3つのリール(図示しない)を回転駆動する図示しないステッピングモータを駆動する回路である。各ステッピングモータはリール駆動部70によって1−2相励磁され、所定数のパルスの駆動信号が供給されるとそれぞれ1回転する。
リール位置検出回路71は、前記リールの近傍に設けられて前記リールの回転位置を検出するための図示しないフォトセンサから出力パルス信号を受け、3つの前記リールそれぞれの回転位置を検出し、その検出信号を出力するものである。図示しないフォトセンサは各前記リールが一回転する毎に各前記リールに設けられた遮蔽板を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール位置検出回路71を介してメイン基板1のCPUに与えられる。メイン基板1のRAM内には、各前記リールについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されており、CPUはリセットパルスを受け取ると、RAM内に形成されたこの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、各図柄の移動表示と各ステッピングモータの回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
ホッパー駆動部80は、メダルを収納するとともに指示された入賞に応じた枚数のメダルを払い出すホッパー81のモータを駆動する回路である。
メダル検出部82は、ホッパー81から払い出されるメダル数を計数するためのものである。メイン基板1のCPUは、このメダル検出部82から受けた実際に払い出しのあったメダル計数値が入賞に応じた所定の配当枚数データに達した時に、ホッパー駆動部80による駆動を停止させ、メダル払い出しを終了させる。ホッパー駆動部80,メダル検出部82により、遊技の結果にて得られた入賞に基づいて所定枚数のメダルが遊技者に払い出される。
設定キースイッチ90は、上述の設定変更を行うためのスイッチである。当該スイッチ90は筐体の内部に収納され、前扉130を開けるための鍵を持つホール係員のみが操作できるようになっている。
液晶制御基板200は、ゲーム表示部131の右側に設けられた液晶表示装置62を駆動するための回路である。
スピーカ基板201は、図示しないスピーカを吹鳴駆動するための回路である。
LED基板202は、図示しない表示ランプやバックランプを駆動するための回路である。
前記液晶表示装置62、図示しないスピーカや表示ランプ等は演出表示装置を構成する。この演出表示装置は、遊技者に入賞等を報知したり、いわゆるアシストタイム(AT)において、一定ゲーム間に特定の小役を台自体が何らかのアクションを伴ってユーザに教えるためのものである。
なお、メイン基板1のROMには、このスロットマシン100で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、入賞確率テーブル,図柄テーブルおよび入賞図柄組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。入賞確率テーブルは、図示しない乱数発生部で抽出された乱数を各入賞態様に区分けするように区分されており、乱数発生部で発生する一定範囲の数値の中から抽出される乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。すなわち、入賞確率テーブルは、図示しない乱数発生部がとる乱数の全領域に対応して、各入賞態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を入賞1、入賞2、・・・というように設定する。抽出された乱数データは、乱数発生部から生成される乱数と対応するようにした全領域中の各入賞態様ごとに区分された入賞確率領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数データが属する入賞態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数の数値が、入賞確率テーブルのどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば入賞1の区分であれば「入賞1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が入賞確率テーブルの外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチ140が所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。各種の入賞はこのような入賞確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生し図柄の停止制御が行われるため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
上述のようにスロットマシンでは、メイン基板1の他にサブ基板2を持ち、ここで音や光、画像表示など演出の制御を行っている。メイン基板1とサブ基板2は片方向の通信のみ行うことのできる通信線(ワイヤハーネス)にてメイン基板1からサブ基板2にデータを送出している。本発明の実施の形態において、この通信路を利用してメイン基板1における設定変更の回数をサブ基板2へ送り、設定変更回数に基づきメイン基板1が交換されたかどうか判定する。
メイン基板1の第1記憶部1aは不揮発性メモリであるか、又は揮発性メモリであっても電源のバックアップ機能(充電式電池を備える等)を有している。すなわち、スロットマシンの電源断の間でも書き込まれた内容を保持することができる。サブ基板2の第2記憶部2aも同様である。
本発明の実施の形態では、メイン基板1で初期稼動から設定変更回数を第1記憶部1aに記録させる。第1記憶部1aには、例えば設定変更の累積回数が記録される。
電源断時に、メイン基板1からサブ基板2へ現在の設定変更回数を送信する。サブ基板2では、設定変更回数を受信し、これを第2記憶部2aに記録した後に、第2処理部2bを含むサブ基板2の各素子はスリープ状態へ移行する。
次回起動時に再度設定変更回数をメイン基板1からサブ基板2へ送信する。サブ基板2では、受信した設定変更回数を電源断時に記録した設定変更回数と比較する。異なる値を検出すれば、光・音などを利用して警報を発生する。
メイン基板1が不正に交換された場合、設定変更回数が異なる可能性が高い。設定変更は一律に行われず、設定変更を行うか否か、行う場合でもその時期はスロットマシンごとに異なるからである。
本発明の実施の形態では、設定変更回数をいわば秘密の合言葉として使用している。設定変更回数はスロットマシンごとに異なる固有のもので、しかもそれを外部から窺い知ることは困難である。このような理由から設定変更回数は秘密の合言葉として適当である。通常の使用状態において、メイン基板1とサブ基板2の設定変更回数は一致していて両者の整合性は取れているが、メイン基板1が交換されるとそれに記憶されている設定変更回数と、サブ基板2に記憶されている設定変更回数は整合しなくなる。これを検知してエラー報知することによりメイン基板1が交換されたことを容易に知ることができる。なお、修理等においてメイン基板1を交換することがあるが、所定の条件を満たしたとき(長時間エラー報知が継続するような不正行為者にとって耐えられないような条件)、エラーをリセットするとともに、サブ基板2の設定変更回数を、メイン基板1のそれに適合させることにより通常の使用に支障しないようにできる。
図3は発明の実施の形態に係るスロットマシンの処理の全体を示すフローチャートである。
S1:スロットマシンの電源スイッチをオンにする。設定変更を行うときは設定キースイッチ90をオンにしつつ、スロットマシンの電源スイッチをオンにする。設定キースイッチ90は図示しない電源部(扉の内側に設けられている)のパネルに設けられている。通常はオフである。設定キースイッチがオンの場合、図示しない表示部(例えば図柄表示窓13の下側に設けられている)に現在の設定値が表示される。
S2:電源スイッチのオン時に設定キースイッチがオン(S2でYES)であれば設定モードになり、S3及びS4の処理を行う。オフ(S2でNO)であればS5に進み、通常遊技状態になる。
S3:設定変更処理を行う。設定変更処理の詳細は後述する(図4参照)。
S4:設定変更処理の後に、第1記憶部1aの設定変更回数を更新する。例えば、第1記憶部1aに記憶されている設定変更回数がMであるとき、新たな設定変更回数をM+1とする。この場合、Mは設定変更回数の累積を意味する。なお、秘密の合言葉としては+1に限らず+2、+3、・・・であってもよい。メイン基板1のプログラムとサブ基板2のプログラムで設定変更回数をどのように計算するか、両者の整合がとれるように予め定めておけばよい。さらに言えば、初期値から所定の関数に基づき設定変更の際に一意に算出される値であってもよく、このような値も本発明に係る設定変更回数に含まれる。設定の変更を行うと、その回数をサブ基板2にも通知するので、サブ基板2の第2記憶部2aの設定変更回数を更新する。
S5:通常遊技処理を行う。
次に、図4を参照して内部設定処理について説明する。
S31:内部設定を選択する。内部設定は例えば1〜6段階に設定できる。設定スイッチ91を操作すると、表示される設定値が変化する。
S32:スタートスイッチ134を操作する。
S33:S32の操作により設定値が確定する。
S34:設定キースイッチ90をオフにする。すると、当該設定値がメイン基板1に記憶され、表示器の設定値表示が消える。
次に、図5乃至図7を参照して発明の実施の形態に係る不正行為検知方法の処理を説明する。
図5は電源スイッチをオフにしたときの処理フローチャートを示し、図6は電源スイッチをオンにしたときの処理フローチャートを示す。図7(a)は電源スイッチをオフにしたときのタイミングチャートを示し、図7(b)は電源スイッチをオンにしたときのタイミングチャートを示す。
図7(a)において電源スイッチがオンのとき、電源電圧は規定値である(期間P1)。電源スイッチがオンからオフにされたとき(時刻T1)サブ基板2等に供給される電源電圧はすぐには低下せず、電源スイッチのオフからしばらく時間が経ってから電源電圧がゼロになる(時刻T2)。この間(期間P2)でサブ基板2のCPU等は所定の処理を行うことができる。電源スイッチがオンからオフにされたとき(時刻T1)の直後にその旨を示す電源断信号が有効になるので、CPU等は電源断信号を契機に電源終了時の処理を実行することができる。具体的には期間P2において図5の処理を行う。
すなわち、メイン基板1の第1処理部1bが第1記憶部1aから設定変更回数を読み出すとともに、当該設定変更回数をサブ基板2へ送る(S11)。その後、第1処理部1bを含むメイン基板1の各機能はスリープモード(非使用時に自動的に消費電力を抑えるための状態、プログラムの実行が休止状態にある)に突入する(S12)。図7の電源断の期間P3の間はスリープモードが維持される。電源断であっても、第1記憶部1aの内容は保持され、書き込んだ前記設定変更回数が失われることはない。
メイン基板1による処理S11が実行されると、サブ基板2で設定変更回数を受信する(S21)。受信した当該設定変更回数を第2記憶部2aに記憶する(S22)。当該設定変更回数は電源断時における情報であるので、第2処理部2bはこれを電源断時設定変更回数として第2記憶部2aに記憶する。前述のように、設定変更は電源オンの状態で行われるので、メイン基板1が交換されない限り、次の電源投入までの間にメイン基板1とサブ基板2とで設定変更回数が変化することはない。その後、第2処理部2bを含むサブ基板2の各機能はスリープモードに突入する(S23)。図7の電源断の期間P3の間はスリープモードが維持される。電源断であっても、第2記憶部2aの内容は保持され、書き込んだ前記設定変更回数が失われることはない。
次に、図7(b)に示すように、電源スイッチがオンになると(時刻T3)電源電圧が上昇し速やかに規定値に達する。その際に通常はリセット信号が発生し、その後の期間P4においてCPU等は初期動作を開始する。初期動作のひとつとして図6の処理を行う。
すなわち、メイン基板1の第1処理部1bが第1記憶部1aから設定変更回数を読み出すとともに、当該設定変更回数をサブ基板2へ送る(S13)。
メイン基板1による処理S13が実行されると、サブ基板2で設定変更回数を受信する(S24)。第2処理部2bは第2記憶部2aから電源断時設定変更回数を読み出す(S25)。そして、受信した設定変更回数を読み出した電源断時設定変更回数と比較する(S26)。一致すれば問題ないと考えられるが、一致しないとき(S26でNO)、メイン基板1が交換されたと考えられるので、警報を発生し、その報知を行う(S27)。例えば、エラー信号を発生し、それを、スロットマシンを管理する図示しないホールコンピュータへ送るとともに、スピーカー基板201へ信号を送りスピーカーを鳴動させ、音響による警報を行う。さらに、液晶表示基板200へ信号を送り液晶表示装置62にエラー発生のメッセージを表示させ、LED基板202へ信号を送りアーチランプ136などを点滅させる。このような警報は非常に目立つので、ホールの係員が直ちに知ることになる。
S27の警報発生・報知は予め定められた所定時間が経過するまで継続する(S28)。その後、警報を停止し、第2記憶部2aの電源断時設定変更回数を、受信した設定変更回数で置き換える(S29)。メイン基板1の取り外しを検知した後、一定時間警告を発生している。S29の処理が実行されない限り、スロットマシンの電源を再度断にし復帰を行っても継続して警報が発生する。上記S27〜S29の処理により、スロットマシンの電源断によっては第2記憶部2aの内容を更新できない。こうすることで、不正行為を発見しやすくなる。
なお、S27で警報を発生した後は、別途、図示しないリセットスイッチの操作等の予め定められた操作を行わない限り警報の解除が不可能になるようにしてもよい。リセットスイッチは施錠されたスロットマシン筐体の内部に設けられていて、ホールの係員以外は操作できないようになっている。
また、S27において、警報を発生するとともに遊技の実行を不可能としてもよく、所定時間の経過又はリセットスイッチの操作等の予め定められた操作を行わない限り遊技の実行を不可能にしてもよい。
本発明の実施の形態によれば、電源断時にメイン基板からサブ基板へ設定変更回数を送信し、これをサブ基板で電源断時設定変更回数として記憶し、電源投入時に電源断時にメイン基板からサブ基板へ設定変更回数を送信し、これを記憶していた電源断時設定変更回数と比較し、両者が一致しないときその旨の警報を発生する。これにより、電源投入時にメイン基板が交換されたかどうか検知することができる。メイン基板が交換されたと判定されたとき、エラー報知を行ったり、遊技を停止することで不正行為を抑止することができる。
設定変更は何回も行われ、しかも通常は回数を記録することがない。設定変更回数はスロットマシンごとに固有のものでそれを外部から知ることは困難である。したがって、設定変更回数は誰も知らない秘密のパスワードとして利用することができ、これを用いた発明の実施の形態に係る装置/方法のセキュリティは非常に高い。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、本発明の実施の形態では、電源断時にメイン基板1からサブ基板2へ設定変更回数を送信したが、設定変更回数の更新時(図3のS4)にメイン基板1からサブ基板2へ設定変更回数を送信し、サブ基板2の第2記憶部2aに電源断時設定変更回数を記憶させるようにしてもよい。
また、電源断時及び設定変更回数の更新時(図3のS4)の両方でメイン基板1からサブ基板2へ設定変更回数を送信し、サブ基板2の第2記憶部2aに電源断時設定変更回数を記憶させるようにしてもよい。設定変更回数を送信する機会を多くすることで、サブ基板2の第2記憶部2aに設定変更回数を確実に記憶させることができる。電源断時に送信した設定変更回数をサブ基板2で正しく受信できなかったとしても、設定変更回数の更新時に正しく受信できていれば問題は生じない。
遊技機(スロットマシン)の正面図である。 発明の実施の形態に係る遊技機のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の電源投入時の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る内部設定処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る不正行為判定処理フローチャートである(電源断時)。 発明の実施の形態に係る不正行為判定処理フローチャートである(電源投入時)。 発明の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 メイン基板
1a 第1記憶部
1b 第1処理部
2 サブ基板
2a 第2記憶部
2b 第2処理部
62 液晶表示装置
70 リール駆動部
71 リール位置検出回路
80 ホッパー駆動部
81 ホッパー
82 メダル検出部
90 設定キースイッチ
91 設定スイッチ
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体
130 扉
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートスイッチ
135 払出し口
136 アーチランプ
140 ストップスイッチ
200 液晶制御基板
201 スピーカ基板
202 LED基板

Claims (3)

  1. 遊技に係る抽選処理及び当該抽選処理に係る設定の変更を行うメイン基板と、前記メイン基板からコマンド信号を受けて演出処理を行うサブ基板と、前記メイン基板と前記サブ基板を電気的に接続するワイヤハーネスとを備える遊技機において、
    前記メイン基板は、前記抽選処理に係る設定の変更を行った回数を示す設定変更回数を記憶する第1記憶部と、前記抽選処理に係る設定の変更を行ったときに、前記第1記憶部に記憶されている前記設定変更回数を増加させるとともに、電源断時及び電源投入時に前記第1記憶部から前記設定変更回数を読み出して前記サブ基板へ送信する第1処理部とを備え、
    前記サブ基板は、第2記憶部と、電源断時に前記メイン基板から受けた前記設定変更回数を電源断時設定変更回数として前記第2記憶部に記憶させるとともに、電源投入時に前記メイン基板から受けた前記設定変更回数を前記第2記憶部に記憶されていた前記電源断時設定変更回数と比較し、両者が一致していないときに異常と判定する第2処理部とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技に係る抽選処理及び当該抽選処理に係る設定の変更を行うメイン基板と、前記メイン基板からコマンド信号を受けて演出処理を行うサブ基板と、前記メイン基板と前記サブ基板を電気的に接続するワイヤハーネスとを備える遊技機において、
    前記メイン基板は、前記抽選処理に係る設定の変更を行った回数を示す設定変更回数を記憶する第1記憶部と、前記抽選処理に係る設定の変更を行ったときに、前記第1記憶部に記憶されている前記設定変更回数を増加させるとともに、電源投入時とともに電源断時及び/又は前記設定の変更を行ったときに、前記第1記憶部から前記設定変更回数を読み出して前記サブ基板へ送信する第1処理部とを備え、
    前記サブ基板は、第2記憶部と、電源断時及び/又は前記設定の変更を行ったときに前記メイン基板から受けた前記設定変更回数を電源断時設定変更回数として前記第2記憶部に記憶させるとともに、電源投入時に前記メイン基板から受けた前記設定変更回数を前記第2記憶部に記憶されていた前記電源断時設定変更回数と比較し、両者が一致していないときに異常と判定するとともに、異常判定後において電源断により前記第2記憶部の内容を更新できないようにする第2処理部とを備えることを特徴とする遊技機。
  3. 前記第2処理部は、前記設定変更回数と前記電源断時設定変更回数が一致していないときに、警報を発生して異常を報知し、
    前記第2処理部は、不正行為者が耐えられない程度の長時間だけ前記警報を継続した後において、前記警報を停止するとともに、電源投入時に前記メイン基板から受けた設定変更回数を前記電源断時設定変更回数として前記第2記憶部に記憶させ、通常の使用に支障しないようにすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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