JP2010273725A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】副制御部が主制御部から送信されるコマンドをより正確かつ確実に受信することにより、電断発生後に生じる遊技上の不具合を抑制すること。
【解決手段】遊技の進行を制御する主制御手段と、遊技に関する演出制御を行う副制御手段と、主制御手段、副制御手段のそれぞれに供給される電圧を監視する電圧監視手段とを備えた遊技台において、主制御手段は、主制御電源投入処理後の1回目のコマンド送信処理では遊技の進行に関わらないコマンドのみを副制御手段に送信し、2回目以降のコマンド送信処理で遊技の進行に関わるコマンドを副制御手段に送信することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】遊技の進行を制御する主制御手段と、遊技に関する演出制御を行う副制御手段と、主制御手段、副制御手段のそれぞれに供給される電圧を監視する電圧監視手段とを備えた遊技台において、主制御手段は、主制御電源投入処理後の1回目のコマンド送信処理では遊技の進行に関わらないコマンドのみを副制御手段に送信し、2回目以降のコマンド送信処理で遊技の進行に関わるコマンドを副制御手段に送信することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明はスロットマシン(パチスロ)に代表される遊技台に関する。
スロットマシン等の遊技台では、遊技制御用の制御回路部(主制御部)と演出制御用の制御回路部(副制御部)とを備え、これらの制御部が制御負担を分散して遊技台の動作を制御している。
ここで、電源投入処理中に落雷等に起因する電断が発生すると、主制御部は、電源投入処理中に電断の検出を行うことができないため、主制御部及び副制御部で電断処理が開始されているか否かに関わらず、副制御部にコマンドを送信してしまう。一方、副制御部は、電断処理の開始後には、コマンドを受信することができない。このため、副制御部がコマンド受信処理を行う前に電断処理が開始された場合には、コマンドの受信漏れが生じてしまう。また、電源が再投入された後においても、主制御部から既に送信済みのコマンドを受信することはできなかった。
係る問題を解決するため、例えば特許文献1では、主制御部が副制御部へのコマンド送信処理中に電断が発生した場合、主制御部は電断が発生した際に送信中のコマンドを電源投入処理後に副制御部に再送信する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、電断発生時に送信中であったコマンドを電源投入時に再送信するものであるため、主制御部が再送信したコマンドを副制御部が電断発生時に既に受信していた場合には、同じコマンドを重複して受信することとなる。このため、主制御部が再送信したコマンドが遊技の進行を制御するような重要なコマンドである場合には、電断発生後の遊技が適正に行われない可能性がある。
従って、本発明の目的は、副制御部が主制御部から送信されるコマンドをより正確かつ確実に受信することにより、電断発生後に生じる遊技上の不具合を抑制することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る遊技台は、遊技の進行を制御する主制御手段と、遊技に関する演出制御を行う副制御手段と、前記主制御手段に供給される主制御電圧が予め設定された第1閾値よりも低いと判定した場合に主制御電断検出信号を前記主制御手段に出力する第1電圧監視手段と、前記副制御手段に供給される副制御電圧が前記第1閾値よりも低く予め設定された第2閾値よりも低いと判定した場合に副制御電断検出信号を前記副制御手段に出力する第2電圧監視手段と、を備えた遊技台において、前記主制御手段は、前記第1電圧監視手段が前記主制御電断検出信号を出力したことを検出した場合には、現在の処理内容を保存して処理を終了する主制御電断処理を行う一方、前記遊技台の電源が投入された場合には、予め定めた主制御電源投入処理を行った後、制御コマンドを前記副制御手段に送信するコマンド送信処理、及び、前記第1電圧監視手段が出力する前記主制御電断検出信号を検出する、該コマンド送信処理後の電断検出処理を含む主制御割り込み処理を周期的に行い、前記副制御手段は、前記第2電圧監視手段が前記副制御電断検出信号を出力したことを検出した場合には、処理を終了する副制御電断処理を行う一方、前記遊技台の電源が投入された場合には、予め定めた副制御電源投入処理を行った後、前記主制御手段から送信されるコマンドを受信するコマンド受信処理を含む副制御割り込み処理を周期的に行い、前記主制御手段は、前記主制御電源投入処理後の1回目の前記コマンド送信処理では遊技の進行に関わらないコマンドのみを前記副制御手段に送信し、2回目以降の前記コマンド送信処理で遊技の進行に関わるコマンドを前記副制御手段に送信することを特徴とする。
本発明によれば、副制御部が主制御部から送信されるコマンドをより正確かつ確実に受信することにより、電断発生後に生じる遊技上の不具合を抑制することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
<全体の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技台の外観斜視図である。図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技台の外観斜視図である。図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望のメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔160はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
図2は、前面扉を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。筐体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。筐体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、筐体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、筐体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔160に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<制御部>
図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
[主制御部]
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
基本回路302は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、基本回路302には、センサ回路320を設けており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口134の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322を設けており、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324を設けており、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326を設けており、各種ランプ339(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を設けている。
主制御部300は、基本回路302に供給される電圧を監視する電圧監視回路330を設けている。電圧監視回路330は、図4の回路図で示すように、主制御部300(例えば、CPU304)に供給される主制御電圧が予め設定された第1閾値よりも低いか否かを監視しており、主制御電圧が第1閾値よりも低いと判定した場合、すなわち、電断を検出した場合には、主制御電断検出信号を主制御部300のCPU304に出力する。
外部電源から供給される電源電圧は、図6で示すように、電源生成部及び電源貯留部を備えた電源管理部を介して、主制御部300の変圧回路で所定の電圧に変圧された後にCPU304に供給される。電圧監視回路330は、この変圧回路に供給される電圧レベルを監視している。
電源貯留部は、所定容量のコンデンサを有しているため、外部からの電源供給が停止した場合(例えば、停電等による電断時)でも、急激な電圧低下を抑制することができる。このため、主制御部300および第1副制御部400の電圧監視回路430が電圧の低下を検知し、バックアップ等の処理を行う時間を確保することができる。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
[副制御部]
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングを基に、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)を設けている。
第1副制御部400は、基本回路402(すなわち、CPU404)に供給される電圧を監視する電圧監視回路430を設けている。電圧監視回路440は、図5の回路図で示すように、第1副制御部400(例えば、CPU404)に供給される副制御電圧が、主制御部300の電圧監視レベルである第1閾値よりも低く予め設定された第2閾値よりも低いか否かを監視しており、副制御電圧が第2閾値よりも低いと判定した場合、すなわち、電断を検出した場合には、副制御電断検出信号を第1副制御部400のCPU404に出力する。
外部電源から供給される電源電圧は、図6で示すように、電源生成部及び電源貯留部を備えた電源管理部を介して、第1副制御部400の変圧回路で所定の電圧に変圧された後にCPU404に供給される。電圧監視回路430は、この変圧回路に供給される電圧レベルを監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、演出画像表示装置157や各種演出用駆動装置160の制御を行う。第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置160の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
[主制御部メイン処理]
図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図7に示す主制御部メイン処理を実行する。
まず、ステップSA01で電源投入処理を行う。なお、この電源投入処理の詳細な処理手順については後述する。ステップSA03ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップSA05へ進む。
ステップSA05では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップSA07では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップSA09では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップSA07で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップSA11では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップSA13では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップSA15では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップSA11で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップSA17へ進む。ステップSA17では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップSA19では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップSA21では遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップSA03へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
[主制御部電源投入処理]
図8を用いて、ステップSA01の電源投入処理の詳細な処理について説明する。まず、ステップSA101で出力ポートのクリアを行い、ステップSA102で制御コマンド要求バッファに正常復帰コマンドを設定する。制御コマンド要求バッファに正常復帰コマンドを最優先で設定することで、それ以外のコマンドが第1副制御部400に取りこぼされることを防止することができる。そして、ステップSA103で設定キースイッチがオンであるか否かを判定する。オンである場合には、ステップSA104で強制RAMクリアが行われたか否かを判定する。強制RAMクリアが行われたと判定された場合には、ステップSA105でスタックポインタを復帰させて、ステップSA110に進む。
図8を用いて、ステップSA01の電源投入処理の詳細な処理について説明する。まず、ステップSA101で出力ポートのクリアを行い、ステップSA102で制御コマンド要求バッファに正常復帰コマンドを設定する。制御コマンド要求バッファに正常復帰コマンドを最優先で設定することで、それ以外のコマンドが第1副制御部400に取りこぼされることを防止することができる。そして、ステップSA103で設定キースイッチがオンであるか否かを判定する。オンである場合には、ステップSA104で強制RAMクリアが行われたか否かを判定する。強制RAMクリアが行われたと判定された場合には、ステップSA105でスタックポインタを復帰させて、ステップSA110に進む。
一方、ステップSA103で設定キースイッチがオフである場合には、ステップSA108で設定変更処理を行い、ステップSA109で制御コマンド要求バッファに設定変更完了コマンドを設定した後に、ステップSA110に進む。
また、ステップSA104でRAMのクリアが行われていない場合には、ステップSA106でRAMのクリアを行い、ステップSA107で制御コマンド要求バッファに強制RAMクリアコマンドを設定した後に、主制御部メイン処理におけるステップSA03に進む。
ステップSA110ではレジスタを復帰させる処理を行う。そして、ステップSA111で割り込み処理を許可して、ステップSA112で電断発生時の処理へ復帰する。割り込み処理を電源投入処理の最後に行うことにより、コマンド送信及び電断検出を行うタイミングを遅らせることができる。
本実施形態では、上述の通り、強制RAMクリアコマンド等の重要な制御コマンドの取りこぼしを防止するために、初回の割り込みで取りこぼしても影響の無い正常復帰コマンドを送信するように設定している。また、制御コマンド要求バッファにコマンドを設定する際に正常復帰コマンドの送信優先順を最優先とすることで、他のコマンドの取りこぼしを防止している。しかし、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば割り込み回数をカウントし、その回数に基づいて送信する制御コマンドを変更しても良い。
[主制御部タイマ割込処理]
図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB02では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB03では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップSB04では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。
ステップSB05では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップSB06では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB07では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップSB08では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップSB03において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップSB09では、電圧監視回路330が低電圧信号(主制御電断検出信号)を出力したか否かを判定する。そして、低電圧信号を出力したことを検出した場合(すなわち、電源の遮断を検知した場合)にはステップSB11に進み、低電圧信号を出力したことを検出した場合(すなわち、電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB10に進む。
ステップSB10では、タイマ割込処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB11では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
[主制御部電断処理]
図10を用いて、主制御部300の電断処理について説明する。ステップSB101では、スタックポインタの保存処理を行う。次に、ステップSB102では、電源ステータスを更新して、ステップSB103でチェックSUMを設定する。そして、ステップSB104で内蔵RAMをアクセス禁止に設定する。ステップSB105で制御コマンド要求バッファの内容を待避させて復帰する。バッファに設定されている情報を待避させることにより、次回の電源投入時に制御コマンドを送信することが可能となる。
図10を用いて、主制御部300の電断処理について説明する。ステップSB101では、スタックポインタの保存処理を行う。次に、ステップSB102では、電源ステータスを更新して、ステップSB103でチェックSUMを設定する。そして、ステップSB104で内蔵RAMをアクセス禁止に設定する。ステップSB105で制御コマンド要求バッファの内容を待避させて復帰する。バッファに設定されている情報を待避させることにより、次回の電源投入時に制御コマンドを送信することが可能となる。
[第1副制御部の処理]
図11を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
図11を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC02では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC03で電断を検出したか否かを判定する。電断を検出しなかった場合には、ステップSC04の電断処理に進み、電断を検出した場合には、ステップSC05に進む。なお、電断処理の詳細については、後述する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、SC07で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップSC13では、SC07で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップSC15では、ステップSC07で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップSC02へ戻る。
次に、図12(a)乃至(c)を用いて各処理の詳細について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行する電断処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC101では、電断検出信号以外の割り込みを禁止する旨の設定を行う。すなわち、コマンド割り込み信号及びタイマ割り込み信号を割り込み禁止に設定する。次に、ステップSC102でチェックSUMを設定し、ステップSC103で内蔵RAMへのアクセスを禁止する旨の設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSC111では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部400のタイマ割込処理のステップSC121では、図11に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSC122では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<具体例>
図13乃至図17を用いて、上述のフローチャートのより具体的な手順について説明する。図13において、例えば、主制御部300に供給される電圧12[V]が停電等に起因する電断により低下していくと、まず、第1閾値である9.5[V]で主制御部300の電圧監視回路330が主制御部300の電断を検出する。そして、第2閾値である7.5[V]まで電圧が低下すると、第1副制御部400の電圧監視回路430が第1副制御部400の電断を検出する。主制御部300が電断を検出した時間と第1副制御部400が電断を検出した時間との差が電断検出遅延時間として表中に表される。
図13乃至図17を用いて、上述のフローチャートのより具体的な手順について説明する。図13において、例えば、主制御部300に供給される電圧12[V]が停電等に起因する電断により低下していくと、まず、第1閾値である9.5[V]で主制御部300の電圧監視回路330が主制御部300の電断を検出する。そして、第2閾値である7.5[V]まで電圧が低下すると、第1副制御部400の電圧監視回路430が第1副制御部400の電断を検出する。主制御部300が電断を検出した時間と第1副制御部400が電断を検出した時間との差が電断検出遅延時間として表中に表される。
更に、電圧が7.0[V]まで低下すると、主制御部300の動作が停止する。主制御部300の電圧監視回路330が電断を検出した時間と主制御部300が実際に動作を停止した時間との差が主制御部電断処理猶予時間として表中に表される。同様に、電圧が4.5[V]まで低下すると、第1副制御部400の動作が停止する。第1副制御部400の電圧監視回路430が電断を検出した時間と第1副制御部400が実際に動作を停止した時間との差が第1副制御部電断処理猶予時間として表中に表される。
図14は、従来の遊技台における主制御部300が電源投入処理中に電断が発生した場合の主制御部300及び第1副制御部400の処理内容を示す図である。まず、遊技台に電源が投入されると、第1副制御部400は、主制御部300の主制御電源投入処理よりも先に副制御電源投入処理を開始し、副制御電源投入処理を主制御電源投入処理よりも先に完了する。これは、第1副制御部400が主制御部300から送信されるコマンドを取りこぼすことなく受け取り可能とするためである。その後、主制御部300が電源投入処理を行い、電源投入処理が完了すると、割り込み処理が許可される。本例のように電源投入処理中に電断が発生した場合には、主制御部300の電圧監視回路330から電断検出信号が送信される。そして、割り込み処理が許可されると、一単位がコマンド送信処理、他の処理、電断検出処理、電断処理からなる割り込み処理を実行する。このコマンド送信処理では、遊技の進行に影響を与えないコマンド(例えば、正常復帰コマンド)と、遊技の進行を制御するコマンド(例えば、強制RAMクリアコマンド、RAMエラーコマンド、設定変更開始コマンド等)とが合わせて第1副制御部400に送信される。一方、第1副制御部400は、第1副制御部400の電圧監視回路430から送信された電断検出信号を検出すると、即座に電断処理を開始する。このため、主制御部300が第1副制御部400の電断処理開始時点よりも後にコマンドを送信した場合には、第1副制御部400はそのコマンドを受信することができない。
図15は、本発明に係る遊技台における主制御部300が電源投入処理中に電断が発生した場合の主制御部300及び第1副制御部400の処理内容を示す図である。図16は、主制御部300及び第1副制御部400の処理内容を示す図である。
上述の従来の遊技台におけるコマンド送信処理では、遊技の進行に影響を与えないコマンドと遊技の進行を制御するコマンドとを混在させて送信していたが、この場合には、遊技の進行を制御するコマンドを受信できない場合が生じるため遊技が適正に行われなくなる可能性がある。また、主制御部300は、電源投入処理中に電断が発生したことを検出することができないため、コマンド送信処理の後に行われる電断検出処理で初めて電断が発生したことを検出することとなる。
このため、本実施例では、主制御部300は、主制御電源投入処理後の1回目のコマンド送信処理では遊技の進行に関わらないコマンドのみを第1副制御部400に送信し、2回目以降のコマンド送信処理で遊技の進行に関わるコマンドを第1副制御部400に送信する。なお、主制御電源投入処理後の1回目の割り込み処理では、コマンド送信処理を行わないことも可能である。
遊技の進行に関わらないコマンドとしては、例えば、正常に主制御電源投入処理を完了したことを示す正常復帰コマンドが挙げられる。一方、遊技の進行に関わるコマンドは、電断時に保存した処理状態に基づいて生成されるものであり、例えば、強制RAMクリアコマンド、RAMエラーコマンド、設定情報を更新する設定変更処理の開始を示す設定変更開始コマンド等が挙げられる。ここでいう設定情報とは、遊技媒体の払出率を示す、遊技に関する内部抽選処理で用いるための情報である。
図17は、主制御部300が割り込み処理中に電断が発生した場合の主制御部300及び第1副制御部400の処理内容を示す図である。主制御部300の1回目の割り込み処理中に電断が発生した場合には、主制御部300の電圧監視回路330から電断検出信号が送信される時間と第1副制御部400の電圧監視回路430から電断検出信号が送信される時間との間に電断検出遅延時間を設けているため、主制御部300が遊技の進行に関わるコマンドを送信した場合であっても、第1副制御部400は、電断処理を行う前に確実にコマンドを受信することができる。
<その他>
上記各実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の技術的範囲は、上記各実施形態に限定されるものではない。また、上記各実施形態は、相互に又は部分的に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜複合的に構成することができる。同様に、上記各実施形態を構成する各構成は、必ずしもその実施形態に拘束されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で独立して抽出され発明を構成することができる。
上記各実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の技術的範囲は、上記各実施形態に限定されるものではない。また、上記各実施形態は、相互に又は部分的に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜複合的に構成することができる。同様に、上記各実施形態を構成する各構成は、必ずしもその実施形態に拘束されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で独立して抽出され発明を構成することができる。
300 主制御部
400 第1副制御部
330、430 電圧監視回路
400 第1副制御部
330、430 電圧監視回路
Claims (5)
- 遊技の進行を制御する主制御手段と、
遊技に関する演出制御を行う副制御手段と、
前記主制御手段に供給される主制御電圧が予め設定された第1閾値よりも低いと判定した場合に主制御電断検出信号を前記主制御手段に出力する第1電圧監視手段と、
前記副制御手段に供給される副制御電圧が前記第1閾値よりも低く予め設定された第2閾値よりも低いと判定した場合に副制御電断検出信号を前記副制御手段に出力する第2電圧監視手段と、
を備えた遊技台において、
前記主制御手段は、
前記第1電圧監視手段が前記主制御電断検出信号を出力したことを検出した場合には、現在の処理内容を保存して処理を終了する主制御電断処理を行う一方、
前記遊技台の電源が投入された場合には、予め定めた主制御電源投入処理を行った後、制御コマンドを前記副制御手段に送信するコマンド送信処理、及び、前記第1電圧監視手段が出力する前記主制御電断検出信号を検出する、該コマンド送信処理後の電断検出処理を含む主制御割り込み処理を周期的に行い、
前記副制御手段は、
前記第2電圧監視手段が前記副制御電断検出信号を出力したことを検出した場合には、処理を終了する副制御電断処理を行う一方、
前記遊技台の電源が投入された場合には、予め定めた副制御電源投入処理を行った後、前記主制御手段から送信されるコマンドを受信するコマンド受信処理を含む副制御割り込み処理を周期的に行い、
前記主制御手段は、前記主制御電源投入処理後の1回目の前記コマンド送信処理では遊技の進行に関わらないコマンドのみを前記副制御手段に送信し、2回目以降の前記コマンド送信処理で遊技の進行に関わるコマンドを前記副制御手段に送信することを特徴とする遊技台。 - 前記主制御手段は、前記主制御電源投入処理後の2回目以降の前記コマンド送信処理で前記保存した処理状態に基づく遊技の進行に関わるコマンドを前記副制御手段に送信することを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
- 前記副制御手段は、前記副制御電源投入処理を前記主制御電源投入処理よりも先に完了することを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
- 予め定めた態様で外部に報知を行う報知手段を更に備え、
前記主制御手段は、前記主制御電源投入処理後の1回目の前記コマンド送信処理で正常に前記電源投入処理を完了したことを示す正常復帰コマンドを前記副制御手段に送信し、
前記副制御手段は、前記副制御電源投入処理後の前記コマンド受信処理で前記主制御手段から前記正常復帰コマンドを受信した場合に、前記報知手段により報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技台。 - 前記主制御手段は、遊技媒体の払出率を示す設定情報に基づいて、遊技に関する内部抽選処理を行い、前記主制御電源投入処理後の1回目の前記コマンド送信処理で前記設定情報を更新するための設定変更処理の開始を示す設定変更開始コマンドを前記副制御手段に送信することを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
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