JP4711416B2 - ポリアセタール樹脂製光ディスク駆動装置部品 - Google Patents
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Description
しかしながらこれら駆動部品に従来のポリアセタール樹脂を使用した場合、光ディスクと直接接触或いは摺動させるとディスク表面に傷がついてしまい、音声や映像が乱れるなどの不具合が発生する。この問題を改善する方法としてディスク表面をハードコートする方法が提案されているが、この方法ではディスク作成コストが高く、またディスク傷つき性低減効果も十分とは言えず、光ディスク表面の傷付き性の改善が切に望まれている。
即ち、本発明は下記に記載したとおりのポリアセタール樹脂製光ディスク駆動装置部品に関する。
(2)ポリアセタール樹脂のメルトフローレート値が、9〜60g/10minである事を特徴とする請求項1記載のポリアセタール樹脂製部品。
上記の失活方法により得られた重合体が不安定な末端水酸基を有する場合には、従来公知の方法で、例えばトリエチルアミン水溶液などの塩基性物質と加熱処理をする事によって不安定部分を分解除去する。以上の方法により、ポリアセタール樹脂が得られる。
上記光ディスク駆動装置部品の成形方法は特に指定するものではなく、一般に用いられている射出成形によって得る事ができ、得られた駆動装置部品は摺動性に優れ、光ディスク表面の傷付き性を改善する事ができる。
(A)ポリアセタール樹脂中のオキシアルキレン単位挿入率とシーケンス分析方法
ポリアセタール樹脂10gを100mlの3規定塩酸水溶液に入れ、密封容器中で120℃×2時間加熱分解させる。冷却後、水溶液中のアルキレングリコール、ジアルキレングリコール、トリアルキレングリコールの量をガスクロマトグラフィー(FID)にて測定し、オキシアルキレンユニットの量をオキシメチレンユニットに対するモル%で表す。ガスクロマトグラフィーの条件は、以下の通りとする。
a) GC−MS
・カラム:TC−WAX(30m)
・INJ温度:230℃ DET温度:250℃
b) GC(FID)
・カラム:TENAX(1.1m) カラム温度:150℃
・INJ温度:230℃
ASTM D1238 E条件(2.16kg、190℃)に準じて測定した。
(C)光ディスク傷つき性評価方法
a) POM製ピン型成形品の成形条件
成形機:80トン射出成形機
金型:先端5φで高さ12mmの円柱型成形品
樹脂温度:195℃(ノズル出の温度)
金型温度:40℃(固定側、移動側とも)
成形サイクル:射出時間/冷却時間=5秒/12秒
b) 傷つき性試験
図1に示したように、上記先端5φの円柱型成形品をCD−Rの記録面上に載せ、その状態で先端5φの円柱成形品の上から200grの荷重を加え、円柱成形品を往復回数100回まで動かした。その後、摺動面を変えて合計10回繰返し、CD−R記録面上に付いている傷の本数を光学顕微鏡(×25倍)で観察した。この時のディスク往復動速度を10mm/sec、往復動距離を10mmとした。
c) 傷つき性評価基準
記号◎:傷発生本数が0本。記録面上に傷は全く発生していない。
記号○:傷発生本数が1〜2本。
記号△:傷発生本数が3〜5本
記号×:傷発生本数が5本以上
d−1:ポリエチレングリコール(数平均分子量:6000)
d−2:グリセリンモノステアレート
d−3:エチレングリコールジステアリン酸エステル
d−4:ポリエチレングリコールモノステアリン酸エステル(PEG40モル)
高純度トリオキサン(トリオキサン中の水≦5ppm、蟻酸10ppm)と1,3−ジオキソラン、分子量調節剤としてメチラールを2枚のΣ羽根を有するニーダーに入れ、70℃に昇温した。次に、三弗化ホウ素ジブチルエーテルを加え重合反応を開始させた。重合反応開始30分後にトリエチルアミン5%を含む水をモノマーに対して100重量部加え1時間攪拌し触媒を失活させ、内容物を取出し微粉砕した。微粉砕したポリマーは濾過し、アセトン洗浄後、乾燥した。得られたポリマー100重量部に対して、水5重量部、トリエチルアミン1重量部、ペンタエリスリチルーテトラキス〔3−(3、5―ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(Irganox1010、チバガイギー社製)0.3重量部添加し、ベント付2軸押出し機を用いて200℃、50Torrで溶融混練し、不安定末端部を除去・安定化した。その後、ポリアセタール樹脂中のオキシアルキレン単位挿入量とシーケンス及びMFR値を測定した。
この安定化したポリアセタール樹脂100重量部に対して、数平均分子量が6000のポリエチレングリコールを1重量部添加し、30φのベント付き短軸押出し機で溶融混練した。得られたポリアセタール樹脂組成物を射出成形機を用いてピン型成形品を成形し、光ディスク傷つき性を評価した。結果を表1に示した。
添加した化合物の種類を変更した以外は、比較例1と同様の操作を行った。結果を表1に示した。
[比較例6〜11]
オキシアルキレン単位挿入量とシーケンス及びMFR値が異なるポリアセタール樹脂を用いた以外は比較例1と同様の操作を行った。結果を表1に示した。
Claims (2)
- ポリアセタール樹脂に、ポリアルキレングリコール化合物と、脂肪酸エステル化合物及び該ポリアルキレングリコール化合物と該脂肪酸エステル化合物から合成される脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物より成る群から選ばれる少なくとも一種とをポリアセタール樹脂100重量部に対して0.1重量部〜10重量部添加してなり、前記ポリアルキレングリコール化合物の数平均分子量が1000〜1000000であり、前記ポリアセタール樹脂がオキシメチレン単位[−(CH2O)−]と下記一般式(1)で表されるオキシアルキレン単位とを含んでおり、オキシメチレン単位とオキシアルキレン単位との合計量を100モル%としたとき、オキシアルキレン単位の含有量が0.1〜1.2モル%であることを特徴とする、光ディスク駆動装置部において用いられる光ディスクと接触または摺動するポリアセタール樹脂製部品。
- ポリアセタール樹脂のメルトフローレート値が、9〜60g/10minである事を特徴とする請求項1記載のポリアセタール樹脂製部品。
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