以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。
最初に、本実施の形態の就業管理について簡単に説明する。就業時間等の就業に関する情報(以下、就業情報とする)について、出勤時刻(出勤打刻)、退勤時刻(退勤打刻)は、タイムカード、IDカード等により打刻を記憶するタイムレコーダにより自動的に取得され、直行、直帰等の出退勤に関する情報は、人物の入力により取得され、それらの情報が管理される。
また、出退勤に関する情報は、就業者が自在に入力でき、出勤時刻、退勤時刻及び出退勤に関する情報は、就業者が編集可能であるものとすると、不正に入力、編集されるおそれがある。このため、就業情報を就業者自身としての申請者が入力、編集して申請し、その申請を上司等の承認者が承認し、その承認済の就業情報が正当な情報として登録される構成とする。
承認後の就業情報は、申請者が改竄できないようにガードされているが、本実施の形態では、申請情報を申請者が取消申請し、その取消申請が承認者に承認されれば取り消され、再度申請者が新たな就業情報を申請することができるものである。
次に、図1〜図4を参照して本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の就業管理システム100の構成を示す。図2に、就業管理サーバ装置10の構成を示す。図3に、申請者クライアント装置20の構成を示す。図4に、承認者クライアント装置30の構成を示す。
図1に示すように、本実施の形態のサーバ装置10は、就業管理サーバ装置10と、申請者クライアント装置20と、承認者クライアント装置30と、人事システム40と、給与システム50と、タイムレコーダ連動モジュール60と、人事クライアント装置70と、を備えて構成される。就業管理サーバ装置10は、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30、人事システム40、給与システム50及び人事クライアント装置70と通信ネットワークNで通信接続される。また、就業管理サーバ装置10は、タイムレコーダ連動モジュール60と通信接続される。
通信ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)とするが、データ通信網、電話回線網、WAN(Wide Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、広帯域通信回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV(Cable Television)回線、光通信回線、無線通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダなどを含む構成でもよい。
就業管理サーバ装置10は、就業情報を管理するサーバ装置である。申請者クライアント装置20は、就業情報の承認申請を行う申請者が使用するクライアント装置である。承認者クライアント装置30は、就業情報の承認申請を行う申請者が使用するクライアント装置である。
人事システム40は、人事に関する情報を含む人事データベースを管理するシステムである。給与システム50は、給与に関する情報を含む給与データベースを管理するシステムである。
タイムレコーダ連動モジュール60は、図示しないタイムレコーダから、就業者の識別情報、出勤打刻及び退勤打刻の情報を取得して就業管理サーバ装置10に送信する。人事クライアント装置70は、人事、給与等を設定、変更できる権限がある人物が使用するクライアント装置である。人事クライアント装置70の使用により、人事システム40の人事データベース、給与システム50の給与データベースの情報入力、設定、変更等を行う。
なお、就業管理システム100では、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30、人事クライアント装置70が各1台で表現されているが、この台数に限定されるものではない。即ち、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30、人事クライアント装置70が夫々複数台ずつ設けられていてもよい。また、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30、人事クライアント装置70は、説明を容易にするため別々に表現したが、申請者、承認者、人事権限者で共有して使用されるクライアント装置としてもよい。このクライアント装置において、使用者の識別情報及びパスワード入力等により使用者が特定され、その使用者に対応した表示、入力、機能実行等が可能となる。
また、就業管理サーバ装置10は1台で表現されているが、就業管理サーバ装置10内の機能を複数の装置で分担してもよい。その場合、各装置の処理負担が軽減される。
図2に示すように、就業管理サーバ装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、入力部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備えて構成され、各部はバス17により接続されている。
CPU11は、就業管理サーバ装置10の各部を中央制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。このCPU11とプログラムとの協働により、第1、第2、第3、第4の判別手段、第1、第2の申請情報生成手段、表示制御手段、申請登録手段、取消申請情報生成手段、取消申請情報登録手段、設定手段が構成される。
入力部12は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とし、操作者によりキーボードで押下された押下信号をCPU11に出力する。また、入力部12は、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成としてもよい。
RAM13は、揮発性のメモリであり、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有し、情報を一時的に格納する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などで構成され、CPU11からの表示信号に従って、画面表示を行う。
記憶部15は、各種プログラム、各種データなどが予め記憶され又は書込み可能な記録媒体(図示せず)を有し、当該記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体などの不揮発性メモリなどのCPU11読取り可能な記録媒体で構成されている。当該記録媒体としては、固定ハードディスク、フラッシュメモリなどの固定的に設けたものや、CD―R(Recordable)/RW(Rewritable)、DVD(Digital Versatile Disk)−R/RW、メモリカード、携帯ハードディスク、青色レーザを用いる大容量情報記録媒体などの着脱自在に装着する可搬型のものが用いられる。また、記憶部15は、プログラムなどを読み出し可能に記憶するROM(Read Only Memory)などを含む構成でもよい。
通信部16は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカードなどにより構成され、通信ネットワークN上の機器等の外部機器との通信を介する。
図3に示すように、申請者クライアント装置20は、CPU21と、入力手段としての入力部22と、RAM23と、表示手段、第1、第2の表示手段としての表示部24と、記憶部25と、通信部26と、を備えて構成され、各部はバス27により接続されている。CPU21、入力部22、RAM23、表示部24、記憶部25、通信部26は、それぞれ、就業管理サーバ装置10のCPU11、入力部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16と同様の構成であり、記憶部25に記憶する情報は記憶部15に記憶する情報と異なる。
図4に示すように、承認者クライアント装置30は、CPU31と、入力部32と、RAM33と、表示部34と、記憶部35と、通信部36と、を備えて構成され、各部はバス37により接続されている。CPU31、入力部32、RAM33、表示部34、記憶部35、通信部36は、それぞれ、申請者クライアント装置20のCPU21、入力部22、RAM23、表示部24、記憶部25、通信部26と同様の構成であり、記憶部35に記憶する情報は記憶部25に記憶する情報と異なる。
次に、図5を参照して、就業管理サーバ装置10の記憶部15に記憶する情報を説明する。図5(a)に、出退勤明細トランザクションファイル200の構成を示す。図5(b)に、出退勤計算トランザクションファイル300の構成を示す。図5(c)に、届出トランザクションファイル400の構成を示す。図5(d)に、シフトテーブル500の構成を示す。図5(e)に、勤怠項目テーブル600の構成を示す。
図5(a)に示すように、記憶部15に記憶される出退勤明細トランザクションファイル200は、出退勤に関する明細データを含む。出退勤明細トランザクションファイル200は、一般、午前シフト等の就業のシフトを識別するシフト201と、出勤日、休日等のカレンダ区分202と、タイムレコーダからの出勤打刻203と、出勤時刻204と、退勤打刻205と、退勤時刻206と、出勤、早出、直行等の出勤に関する勤怠を識別する出勤勤怠コード207と、退勤、残業、直帰等の退勤に関する勤怠を識別する退勤勤怠コード208と、出勤時刻の申請における承認者の承認状況を識別する出勤承認区分209と、退勤時刻の承認状況を識別する退勤承認区分210と、を含む。
出勤承認区分209、退勤承認区分210は、例えば、数字によりコード化され、0が未申請、1が申請(中)、2が承認済、3が否認(済)、4が取消、5が取消申請(中)、9が人事決裁済であることを示す。人事決裁済の就業情報は、人事システム40、給与システム50で使用中又は使用された状態であり、取消申請によっても変更不可能な状態となる。
さらに、出退勤明細トランザクションファイル200は、自動遅早退コード211と、食事回数等の回数区分212と、有給日数等の日数区分213と、休憩時間等の時間区分214と、出退勤の年月度215と、対象者の社員番号216と、出退勤の年月日217と、変更申請が承認されて補正された出勤時刻である出勤補正時刻218と、補正された退勤時刻である退勤補正時刻219と、を含む。
図5(b)に示すように、記憶部15に記憶される出退勤計算トランザクションファイル300は、出退勤に関する情報(勤務状況表の情報)の編集等において計算されるデータを含む。出退勤計算トランザクションファイル300は、年月度301と、社員番号302と、年月日303と、遅刻日数304と、早退日数305と、有給日数306と、半休日数307と、食事回数308と、時間外時間数309と、早出時間数310と、残業時間数311と、法定内時間数312と、普通残時間数313と、深夜残時間数314と、を含む。
図5(c)に示すように、記憶部15に記憶される届出トランザクションファイル400は、就業情報の申請又は取消申請の内容のデータを含む。届出トランザクションファイル400は、年月度401と、社員番号402と、年月日403と、勤怠コード404と、申請における勤務の開始時刻405と、勤務の終了時刻406と、時間数407と、振替実施日408と、振替予定日409と、申請の更新状態を示す更新フラグ410と、変更内容を示す変更411と、申請、変更等の事由412と、承認区分413と、を含む。
更新フラグ410は、例えば、数字でコード化されており、0が新規な状態、1が変更した状態、2が削除した状態であることを示す。
図5(d)に示すように、記憶部15に記憶されるシフトテーブル500は、シフトに関する予め設定された参照データを含む。シフトテーブル500は、シフト501と、シフト名502と、会社で決められた定時の出勤時刻としての出勤503と、会社で決められた定時の退勤時刻としての退勤504と、残業代を支払う必要の無い法定残業時間帯の開始時刻としての法定内開始505と、法定残業時間帯の終了時刻としての法定内終了506と、普通残業代を支払う必要がある普通残業時間帯の開始時刻としての普通残開始507と、普通残業時間帯の終了時刻としての普通残終了508と、深夜残業代を支払う必要がある深夜残業時間帯の開始時刻としての深夜残開始509と、深夜残業時間帯の終了時刻としての深夜残終了510と、昼休み等の休憩時間帯の開始時刻としての休憩1開始511と、休憩時間帯の終了時刻としての休憩1終了512と、を含む。
図5(e)に示すように、記憶部15に記憶される勤怠項目テーブル600は、勤怠項目に関する予め設定された参照データを含む。勤怠項目テーブル600は、勤怠コード601と、勤怠項目名602と、勤怠コードが出勤に関する項目であるか否かを示す出勤時項目603と、勤怠コードが退勤に関する項目であるか否かを示す退勤時項目604と、勤怠コードが申請項目であるか否かを示す申請区分605と、勤怠コードが自動申請項目であるか否かを示す自動申請区分606と、勤務時間が延長になる場合(早出、残業)に参照する勤怠コードを示す自動時間外コード607と、勤務時間が短縮になる場合(遅刻、早退)に参照する勤怠コードを示す自動遅早退コード608と、勤怠コードが食事等の回数項目であるか否かを示す回数区分609と、勤怠コードが有給等の日数項目であるか否かを示す日数区分610と、時間区分であるか否かを示す時間区分611と、を含む。
また、図示しないが、年月日、曜日、祝日等の予め設定された参照データを含むカレンダテーブルと、各種パラメータ等の予め設定された参照データを含むパラメータテーブルと、が記憶部15に記憶される。
次に、図6〜図14を参照して、就業管理システム100の動作を説明する。図6に、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30において実行される入力処理の流れを示す。図7に、就業管理サーバ装置10において実行される勤務状況表編集処理の流れを示す。図8に、第1の勤務変更届申請処理の流れを示す。図9に、第2の勤務変更届申請処理の流れを示す。図10に、勤務変更届取消申請処理の流れを示す。図11に、就業管理サーバ装置10において実行される勤務変更届承認処理の流れを示す。
先ず、図6を参照して、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30において実行される入力処理について説明する。本実施の形態では、就業管理サーバ装置10において実行される処理の表示と、操作者の入力とを、申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30側において行う構成をとる。この構成において、入力処理は、就業管理サーバ装置10から送信された表示情報に基づいて、操作者の各種入力を受け付けて就業管理サーバ装置10に送信する処理である。
簡単のため、申請者クライアント装置20において実行する入力処理を説明するが、承認者クライアント装置30でも同様である。
例えば、就業管理サーバ装置10から通信ネットワークN、通信部26を介して各種表示情報を受信開始したことをトリガとして、記憶部25から入力処理プログラムが適宜読み出されてRAM23に展開され、CPU21と、展開された入力処理プログラムとの協働により入力処理が実行される。
先ず、就業管理サーバ装置10から通信ネットワークN、通信部26を介して各種表示情報が受信され、その表示情報に対応する画面が表示部24に表示される(ステップS1)。そして、申請者からの表示画面に対応する各種入力が、入力部22を介して受け付けられる(ステップS2)。そして、ステップS2で入力された入力情報に基づいて、その入力情報を就業管理サーバ装置10に送信する、又は入力を終了するか否かが判別される(ステップS3)。
送信又は終了しない場合(ステップS3;NO)、ステップS2に移行される。入力情報を送信する場合(ステップS3;送信)、入力情報が通信部26、通信ネットワークNを介して就業管理サーバ装置10に送信され(ステップS4)、入力処理を終了する。入力を終了する場合(ステップS3;終了)、入力処理を終了する。
次いで、図7〜図10を参照して、就業管理サーバ装置10において実行される勤務状況表編集処理を説明する。勤務状況表編集処理は、申請者クライアント装置20における申請者の入力により、勤務状況表の編集と、勤務変更届の申請と、申請中の勤務変更届の修正と、承認済の勤務変更届の取消申請と、を行う処理である。
例えば、申請者クライアント装置20で勤務状況表編集処理の実行指示が入力され、就業管理サーバ装置10において、その実行指示情報を通信部16、通信ネットワークNを介して申請者クライアント装置20から受信したことをトリガとして、記憶部15から勤務状況表編集処理プログラムが適宜読み出されてRAM13に展開され、CPU11と、展開された勤務状況表編集プログラムとの協働により勤務状況表編集処理が実行される。
勤務状況表とは、日付ごとに、シフト、出勤時刻、退勤時刻、勤怠コード、時間数等を含む表である。
先ず、記憶部15に記憶された出退勤明細トランザクションファイル200が参照され、出退勤明細トランザクションファイル200の情報に基づいて勤務状況表を表示するための勤務状況表表示情報が生成されて申請者クライアント装置20に送信される(ステップS11)。ステップS11は、ステップS1に対応する。
そして、勤務状況表に対応する入力情報が申請者クライアント装置20から受信される(ステップS12)。入力情報は、編集後の出勤時刻、退勤時刻、勤怠コードや、画面上の終了ボタン、更新ボタンの押下情報等である。ステップS12は、ステップS2に対応する。
そして、ステップS12の入力情報が終了ボタン押下等による終了入力であるか否かが判別される(ステップS13)。終了入力である場合(ステップS13;YES)、勤務状況表編集処理が終了される。終了入力でない場合(ステップS13;NO)、出退勤明細トランザクションファイル200の出勤承認区分209、退勤承認区分210が参照され、ステップS12の入力情報が承認済(のレコード)に対応するか否かが判別される(ステップS14)。具体的には、出勤承認区分209、退勤承認区分210が、承認済、否認又は人事決裁済である場合に、承認済であるものとする。なお、人事決裁済のものは、取消申請が不可能とする。
入力情報が承認済に対応しない場合(ステップS14;NO)、ステップS12の入力情報が更新ボタン押下等による更新入力であるか否かが判別される(ステップS15)。更新入力でない場合(ステップS15;NO)、ステップS12に移行される。更新入力である場合(ステップS15;YES)、記憶部15に記憶された勤怠項目テーブル600の時間区分611が参照され、入力情報に対応する勤怠項目(勤怠コード)が時間項目に対応するか否かが判別される(ステップS16)。
時間項目である場合(ステップS16;YES)、記憶部15に記憶されたシフトテーブル500の項目を用いて、入力された出勤時刻、退勤時刻に対応する時間数が算出される(ステップS17)。具体的には、出勤503<出勤時刻である場合に、遅刻の時間数=出勤時刻−出勤503が算出される。また、出勤503>出勤時刻である場合に、早出の時間数=出勤503−出勤時刻が算出される。また、退勤504>退勤時刻である場合に、早退の時間数=退勤504−退勤時刻が算出される。また、退勤504<退勤時刻である場合に、残業の時間数=退勤時刻−退勤504が算出される。
また、法定内終了506<退勤時刻である場合に、法定内の時間数=法定内開始505−退勤504が算出される。また、法定内終了506<退勤時刻でない場合に、法定内の時間数=退勤時刻−法定内開始505が算出される。また、普通残終了508<退勤時刻である場合に、普通残の時間数=普通残終了508−普通残開始507が算出される。また、普通残終了508<退勤時刻でない場合に、普通残の時間数=退勤時刻−普通残開始507が算出される。また、深夜残開始509<退勤時刻である場合に、深夜残の時間数=退勤時刻−深夜残開始509が算出される。また、深夜残終了510<退勤時刻である場合に、深夜残の時間数=深夜残終了510−深夜残開始509が算出される。
そして、記憶部15に記憶された勤怠項目テーブル600の自動申請区分606が参照され、入力情報に対応する勤怠項目(勤怠コード)が自動申請項目に対応するか否かが判別される(ステップS18)。自動申請項目である場合(ステップS18;YES)、記憶部15に記憶されたシフトテーブル500の項目を用いて、入力された出勤勤怠コード、退勤勤怠コードが、適切な出勤勤怠コード、退勤勤怠コードに設定される(ステップS18)。
具体的には、ステップS17で算出した残業の時間値>0、又は早出の時間値>0の場合に、入力した(デフォルトの)出勤勤怠コード(出勤)、退勤勤怠コード(退勤)に対応するレコードの自動時間外コード607の内容が出勤勤怠コード、退勤勤怠コードに設定し直される。また、ステップS17で算出した遅刻の時間値>0、又は早退の時間値>0の場合に、入力した(デフォルトの)出勤勤怠コード(出勤)、退勤勤怠コード(退勤)に対応するレコードの自動遅早退コード608の内容が出勤勤怠コード、又は退勤勤怠コードに設定し直される。
そして、記憶部15に記憶された勤怠項目テーブル600の申請区分605が参照され、入力情報に対応する勤怠項目(勤怠コード)、又はステップS19で自動設定された勤怠項目(勤怠コード)が申請項目に対応するか否かが判別される(ステップS20)。時間項目でない場合(ステップS16;NO)、又は自動申請項目でない場合(ステップS18;NO)、ステップS20に移行される。
申請項目である場合(ステップS20;YES)、記憶部15に記憶された出退勤明細トランザクションファイル200の出勤承認区分209、退勤承認区分210、又は届出トランザクションファイル400の承認区分413が参照され、入力情報に対応したレコードが申請中であるか否かが判別される(ステップS21)。なお、承認区分413が申請中であっても、更新フラグ410が“削除”である場合は、申請中でないものとする。
申請中でない場合(ステップS21;NO)、後述する第1の勤務変更届申請処理が実行される(ステップS22)。申請中である場合(ステップS21;YES)、後述する第2の勤務変更届申請処理が実行される(ステップS23)。承認済である場合(ステップS14;YES)、後述する勤務変更届取消申請処理が実行される(ステップS24)。
そして、ステップS12,S17,S19,S22,S23,S24で入力、算出、設定等された情報(出退勤明細データ)が、記憶部15に記憶された出退勤明細トランザクションファイル200、出退勤計算トランザクションファイル300の対応するレコードに記録されて更新され(ステップS25)、ステップS11に移行される。
図8を参照して、勤務状況表編集処理の第1の勤務変更届申請処理(ステップS22)を説明する。先ず、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400等が参照され、届出トランザクションファイル400の情報と、勤務状況表編集処理で用いた入力、算出、設定等された情報と、に基づいて、これから申請する勤務変更届を表示するための勤務変更届申請画面表示情報が生成されて申請者クライアント装置20に送信される(ステップS221)。ステップS221は、ステップS1に対応する。
勤務変更届とは、変更した勤務状況表の情報を承認者に申請するための情報である。勤務変更届申請画面(表示情報)には、日付、曜日、勤怠コード(勤怠項目名)、計算した時間数、事由412等が含まれる。
そして、勤務変更届申請画面に対応する入力情報が申請者クライアント装置20から受信される(ステップS222)。入力情報は、申請する出勤時刻、退勤時刻、勤怠コード(勤怠項目名)、事由の変更入力情報や、画面上の終了ボタン、更新ボタンの押下情報等である。ステップS222は、ステップS2に対応する。
そして、ステップS222の入力情報が終了ボタン押下等による終了入力であるか否かが判別される(ステップS223)。終了入力である場合(ステップS223;YES)、第1の勤務変更届編集処理が終了され、ステップS25に移行される。終了入力でない場合(ステップS223;NO)、ステップS222の入力情報が更新ボタン押下等による更新入力であるか否かが判別される(ステップS224)。更新入力でない場合(ステップS224;NO)、ステップS222に移行される。
更新入力である場合(ステップS223;YES)、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400の対応する日付のレコードに、変更され又は変更されていない出勤時刻、退勤時刻、時間数、勤怠コード、事由等が、開始時刻405、終了時刻406、時間数407、勤怠コード404、事由412等に記録されて更新され、承認区分413が申請中に変更され(ステップS225)、第1の勤務変更届編集処理が終了され、ステップS25に移行される。
次いで、図9を参照して、図7に示す勤務状況表編集処理の第2の勤務変更届申請処理(ステップS23)を説明する。
先ず、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400等が参照され、届出トランザクションファイル400の情報と、勤務状況表編集処理で用いた入力、算出、設定等された情報と、に基づいて、変更履歴情報を追加した事由が生成される(ステップS231)。具体的には、申請中の勤務変更届の事由412に、今回変更する内容が変更履歴情報として追加されることにより生成される。
そして、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400等が参照され、届出トランザクションファイル400の情報と、勤務状況表編集処理で用いた入力、算出、設定等された情報と、ステップS231で生成した事由と、に基づいて、選択入力された申請中の勤務変更届を表示するための勤務変更届申請画面表示情報が生成されて申請者クライアント装置20に送信される(ステップS232)。ステップS231は、ステップS1に対応する。なお、ステップS231で生成した事由そのものは変更できず、情報の追加だけが許可されるものとする。
勤務変更届申請画面(表示情報)には、日付、曜日、勤怠コード(勤怠項目名)、計算した時間数、生成した事由等が含まれる。
そして、勤務変更届申請画面に対応する入力情報が申請者クライアント装置20から受信される(ステップS233)。入力情報は、取消申請する勤務変更届の選択情報である。ステップS222は、ステップS2に対応する。入力情報は、申請する出勤時刻、退勤時刻、勤怠コード(勤怠項目名)、事由の変更入力情報や、画面上の終了ボタン、更新ボタンの押下情報等である。ステップS233は、ステップS2に対応する。
ステップS234、S235は、第1の勤務変更届申請処理のステップS223、S224と同様である。
更新入力である場合(ステップS235;YES)、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400の対応するレコードについて、変更前のレコードの更新フラグ410が削除にされそのまま残され、変更後のレコードの更新フラグ410が変更にされ、変更された又は変更されていない日付、出勤時刻、退勤時刻、時間数、勤怠コード、事由等が、年月日403、開始時刻405、終了時刻406、時間数407、勤怠コード404、事由412等を含む新たなレコードが生成されて更新され(ステップS235)、第2の勤務変更届編集処理が終了され、ステップS25に移行される。
次いで、図10を参照して、図7に示す勤務状況表編集処理の勤務変更届取消申請処理(ステップS24)を説明する。
先ず、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400等が参照され、届出トランザクションファイル400の情報に基づいて、承認区分413が人事決裁、取消又は取消申請中以外の全てのレコード(取消申請可能なレコード)を取消可能な勤務変更届の情報として表示するための勤務変更届取消申請画面表示情報が生成されて申請者クライアント装置20に送信される(ステップS241)。ステップS241は、ステップS1に対応する。
勤務変更届取消申請画面(表示情報)には、日付、曜日、勤怠コード(勤怠項目名)、事由等が含まれる。
そして、勤務変更届取消申請画面に対応する入力情報が申請者クライアント装置20から受信される(ステップS242)。入力情報は、取消申請する勤務変更届の選択情報である。ステップS222は、ステップS2に対応する。
ステップS243、S244は、第1の勤務変更届申請処理のステップS223、S224と同様である。
更新入力である場合(ステップS244;YES)、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400のステップS242で取消入力された各レコードについて、承認区分413が未承認である場合に、承認区分413が“変更”に変更され、更新フラグ410が削除に変更されて更新され、また承認区分413が承認済である場合に、承認区分413が取消申請中に変更され、事由412に“取消申請”が追加されて更新され(ステップS245)、第2の勤務変更届編集処理が終了され、ステップS25に移行される。
なお、ステップS241において、承認区分413が人事決裁済、取消又は取消申請中以外の全てのレコードの勤務状況表を表示し、ステップS242においてその表示した勤務状況表の中から未承認での取消又は承認済での取消申請をするものを選択入力する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS12の入力情報に対応する勤務状況表(勤務変更届)のみを表示し、その取消申請の有無を入力する構成や、承認区分413が申請中のみの全てのレコードの勤務状況表を表示し、その表示した勤務状況表の中から取消申請するものを選択入力する構成等としてもよい。
次いで、図11を参照して、就業管理サーバ装置10において実行される勤務変更届承認処理を説明する。勤務変更届承認処理は、承認者クライアント装置30における承認者の入力により、申請中、取消申請中の勤務変更届の承認又は否認を行う処理である。
例えば、承認者クライアント装置30で勤務変更届承認処理の実行指示が入力され、就業管理サーバ装置10において、その実行指示情報を通信部16、通信ネットワークNを介して承認者クライアント装置30から受信したことをトリガとして、記憶部15から勤務変更届承認処理プログラムが適宜読み出されてRAM13に展開され、CPU11と、展開された勤務変更届承認プログラムとの協働により勤務変更届承認処理が実行される。
先ず、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400等が参照され、届出トランザクションファイル400の承認区分413が人事決裁済以外の全てのレコードに対応する承認対象の勤務変更届を表示するための勤務変更届承認画面表示情報が生成されて承認者クライアント装置30に送信される(ステップS31)。ステップS31は、ステップS1に対応する。なお、勤務変更届承認画面に対応して、勤務変更届の絞込み条件が入力されて、その条件により絞り込まれた勤務変更届を含む勤務変更届承認画面が再表示される構成としてもよい。
勤務変更届承認画面(表示情報)には、日付、曜日、勤怠コード(勤怠項目名)、出勤時刻、退勤時刻、時間数、事由等が含まれる。
そして、勤務変更届承認画面に対応する入力情報が承認者クライアント装置30から受信される(ステップS32)。入力情報は、勤務変更届の選択情報と、その承認又は否認の情報、終了ボタンの押下情報、更新ボタンの押下情報等である。ステップS32は、ステップS2に対応する。
ステップS33、S34は、第1の勤務変更届申請処理のステップS223、S224と同様である。
更新入力である場合(ステップS34;YES)、記憶部15に記憶された届出トランザクションファイル400の承認するレコードについて、承認区分413が申請中である場合に、承認区分413が承認済にされて更新され、承認区分413が取消申請中である場合に、承認区分413が取消承認にされ、更新フラグ410が“削除”に変更されて更新され、これとともに、出退勤明細トランザクションファイル200の出勤承認区分209又は退勤承認区分210の対応する項目が、変更後の承認区分413に合わせて変更され(ステップS35)、勤務変更届承認処理が終了される。
次に、図12〜図14を参照して、勤務変更届編集処理の具体例を説明する。図12(a)に、勤務変更届申請前の勤務状況表の構成を示す。図12(b)に、勤務変更届申請画面900の構成を示す。図12(c)に、勤務変更届申請後の勤務状況表の構成を示す。図13(a)に、勤務変更届申請中で変更前の勤務状況表の構成を示す。図13(b)に、勤務変更届申請画面910の構成を示す。図14(a)に、勤務変更届承認済の勤務状況表の構成を示す。図14(b)に、警告画面920の構成を示す。図14(c)に、勤務変更届取消申請画面930の構成を示す。
図12を参照して、勤務変更届編集処理の勤務変更届申請例を説明する。第1の勤務変更届申請例として、出勤時刻、退勤時刻及び勤怠コードを変更入力した場合の勤務変更届申請例を説明し、第2の勤務変更届申請例として、出勤時刻及び退勤時刻を変更入力した場合の勤務変更届申請例を説明する。
第1の勤務変更届申請例では、先ず、勤務変更届編集処理のステップS11に対応して、図12(a)に示すような勤務状況表が申請者クライアント装置20の表示部24に表示される。ここで、ステップS12に対応して、ある未申請の勤務変更届において、出勤時刻入力欄801に修正後の出勤時刻→0820(8:20に対応、以下同様)が入力され、勤怠コードのドロップダウンリスト802を介して勤怠コードが出勤→早出に変更入力され、退勤時刻入力欄803に修正後の出勤時刻→1736が入力され、勤怠コードのドロップダウンリスト804により、ある勤務変更届の勤怠コードが退勤→残業に変更入力される。
そして、ステップS14に対応して、入力対象の勤務状況表の出勤承認区分209、退勤承認区分210が承認済でなく、ステップS16に対応して、入力した勤怠コードの早出、残業が時間項目であり、ステップS17において、早出、残業、法定内、普通残の各時間数が計算される。例えば、出勤503=0830、退勤504=1720、法定内開始505=1720、法定内終了506=1720、普通残開始507=1730、普通残終了508=2200である場合に、早出、残業、法定内、普通残の各時間数は、それぞれ、10、16、10、6となる。
そして、ステップS18に対応して、入力した勤怠コードの早出、残業が自動申請項目ではなく、ステップS20に対応して、入力した勤怠コードの早出、残業が申請項目であり、ステップS21に対応して、入力した勤怠コードのレコードの承認区分が未申請であり、ステップS22の第1の勤務変更届申請処理が実行される。そして、ステップS221に対応して、図12(b)に示すような勤務変更届取消申請画面900が表示部24に表示される。勤務変更届取消申請画面900には、勤怠コード901に、入力した早出、残業が設定され、時間数902に、自動算出された入力した早出、残業の時間数(図面上では1時間を1としている)が設定される。ここで、ステップS222に対応して、早出、残業の事由903が申請者に入力される。
そして、ステップS223に対応して、終了ボタン904が押下入力されなく、ステップS224に対応して、更新ボタン905が押下入力され、ステップS225に対応して、届出トランザクションファイル400の対応するレコードの項目が、入力、算出、設定等された情報に変更されるとともに、承認区分413が申請中に変更される。そして、ステップS25に対応して、出退勤明細トランザクションファイル200、出退勤計算トランザクションファイル300の対応するレコードの項目が、入力、算出、設定等された情報に変更されるとともに、出勤承認区分209、210が申請中に変更される。
更新後の勤務状況表では、図12(c)に示すように、申請中のマーク811、812が含まれる。
第2の勤務変更届申請例では、先ず、勤務変更届編集処理のステップS11に対応して、図12(a)に示すような勤務状況表が申請者クライアント装置20の表示部24に表示される。ここで、ステップS12に対応して、ある勤務変更届において、出勤時刻入力欄801に修正後の出勤時刻→0820が入力され、退勤時刻入力欄803に修正後の出勤時刻→1736が入力される。ドロップダウンリスト802、804は、それぞれ、出勤、退勤のままであるものとする。
そして、ステップS16に対応して、勤怠コードの出勤、退勤が時間項目であり、ステップS17において、早出、残業、法定内、普通残の各時間数が計算される。そして、ステップS18に対応して、勤怠コードの出勤、退勤が自動申請項目であり、ステップS19に対応して、それぞれ、早出、残業に自動変更される。
そして、ステップS20に対応して、設定した勤怠コードの早出、残業が申請項目であり、ステップS22の第1の勤務変更届申請処理が実行される。その後は、第1の勤務変更届申請例と同様である。
次いで、図13を参照して、勤務変更届編集処理の申請中の勤務変更届変更例を説明する。予め、申請中の勤務変更届に対応する情報(のレコード)が、届出トランザクションファイル400及び出退勤明細トランザクションファイル200に含まれているものとする。
この申請中の勤務変更届変更例では、先ず、勤務変更届編集処理のステップS11に対応して、図13(a)に示すような勤務状況表が申請者クライアント装置20の表示部24に表示される。ここで、ステップS12に対応して、ある申請中の勤務変更届において、勤怠コードのドロップダウンリスト821により、勤怠コードが残業→直帰に変更入力される。
そして、ステップS14に対応して、入力対象の勤務状況表の出勤承認区分209、退勤承認区分210が承認済でなく、ステップS16に対応して、入力した勤怠コードの直帰が時間項目でなく、ステップS20に移行される。そして、ステップS20に対応して、入力した勤怠コードの直帰が申請項目であり、ステップS21に対応して、入力した勤怠コードのレコードの承認区分が申請中であり、ステップS23の第2の勤務変更届申請処理に移行される。
そして、ステップS231に対応して、事由“[変更]残業→直帰”が生成される。そして、ステップS232に対応して、図13(b)に示すような勤務変更届申請画面910が表示部24に表示される。ここで、ステップS233に対応して、自動生成された事由911は、自動生成された部分が申請者の入力による変更が不可能であり、その自動生成された部分に、申請者の入力による情報入力された情報が追加される。
そして、ステップS234に対応して、終了ボタン912が押下入力されなく、ステップS235に対応して、更新ボタン913が押下入力され、ステップS236に対応して、届出トランザクションファイル400の対応する変更前のレコードの更新フラグ410が削除に設定され、また、入力、設定等された情報を含み、承認区分413が申請中の新たなレコードが生成されて更新される。そして、ステップS25に対応して、出退勤明細トランザクションファイル200の対応するレコードの項目が、入力、設定等された情報に変更される。
次いで、図14を参照して、勤務変更届編集処理の勤務変更届取消申請例を説明する。この勤務変更届取消申請例では、先ず、勤務変更届編集処理のステップS11に対応して、勤務状況表が申請者クライアント装置20の表示部24に表示される。ここで、ステップS12に対応して、ある承認済の勤務変更届において、各種入力が行われる。例えば、図14(b)に示すような承認済のマーク831を有する勤務状況表において、ドロップダウンリスト832により残業→他の情報に変更入力される。
そして、ステップS14に対応して、入力対象の勤務状況表の出勤承認区分209、退勤承認区分210が承認済であり、ステップS24の勤務変更届取消申請処理に移行される。勤務変更届取消申請処理の開始時に、例えば、図14(a)に示すような、承認済のために変更不可能な警告画面920が表示部24に表示されることとしてもよい。
そして、ステップS241に対応して、図14(c)に示すような勤務変更届取消申請画面930が表示部24に表示される。勤務変更届取消申請画面930には、承認区分403が、人事決裁済以外の全てのレコードに対応する勤務変更届が表示され、ステップS242に対応して、取消申請するものをチェック入力可能としている。ここでは、勤務変更届941がチェック選択されたものとする。
そして、ステップS243に対応して、終了ボタン932が押下入力されなく、ステップS244に対応して、更新ボタン933が押下入力される。そして、ステップS245に対応して、届出トランザクションファイル400の対応するレコードについて、承認区分413が取消申請中に変更される。そして、ステップS25に対応して、出退勤明細トランザクションファイル200の対応するレコードについて、出勤承認区分209、210が取消申請中に変更される。
次いで、図15を参照して、勤務変更届承認処理による勤務変更届承認例を説明する。図15(a)に、勤務変更届承認画面940の構成を示す。図15(b)に、取消申請承認後の勤務状況表の構成を示す。
この勤務変更届承認例では、先ず、勤務変更届承認処理のステップS31に対応して、図15(a)に示すような勤務変更届承認画面940が承認者クライアント装置30の表示部34に表示される。ここで、ステップS32に対応して、ある申請中又は取消申請中の勤務変更届において、承認又は否認のチェック入力が行われる。例えば、図15(a)に示すような取消申請の勤務変更届941において、チェック入力マーク942により承認が入力される。
そして、ステップS33に対応して、終了ボタン943が押下入力されなく、ステップS34に対応して、更新ボタン944が押下入力される。そして、ステップS35に対応して、届出トランザクションファイル400内の勤務変更届941に対応するレコードについて、承認区分413が取消に変更される。そして、ステップS25に対応して、出退勤明細トランザクションファイル200の対応するレコードについて、退勤承認区分210が取消に変更される。
届出トランザクションファイル400、出退勤明細トランザクションファイル200の承認区分が取消申請中に変更された後は、図15(b)に示す勤務状況表のように、取消承認前に残業であった部分に承認済マーク又は申請中マークが表示されなく、勤怠コードがドロップダウンリスト841により再度変更可能となる。
以上、本実施の形態によれば、勤務状況表編集処理において、記憶部15に記憶された出退勤明細トランザクションファイル200、勤怠項目テーブル600に基づいて、申請者クライアント装置20(入力部22)により入力した勤怠コードが、時間項目又は自動申請項目に対応するか否かを判別し、入力した勤怠コードが時間項目に対応すると判別された場合に、入力した出勤時刻、退勤時刻と、シフトテーブル500と、に基づいて各種時間数を算出するので、各種時間数を容易に自動的に算出でき、操作者の負担を軽減できるとともに、時間数の計算間違いを防ぐことができ、就業管理を容易にできる。
また、入力した勤怠コードが自動申請項目に対応すると判別された場合に、入力した勤怠コードと、勤怠項目テーブル600と、に基づいて勤怠コードを変更するので、勤怠コードを容易に自動的に適切なものへ変更でき、操作者の負担を軽減できるとともに、変更間違いを防ぐことができる。
また、入力した勤怠コードが申請項目に対応するか否かを判別し、入力した勤怠コードが申請項目に対応すると判別された場合に、第1又は第2の勤務変更届申請処理を自動的に実行するので、申請漏れを防ぐことができる。また、時間項目、自動申請項目、申請項目を、会社等ごとに自在に設定することで、勤怠項目に対する就業管理を多様にできる。特に、申請項目をオフに設定すると、申請をしない設定にすることもできる。
また、第1の勤務変更届申請処理において、勤務変更届申請画面を申請者クライアント装置20(表示部24)で表示し、表示した勤務変更届申請画面の申請可(更新ボタン押下)が入力された場合に、承認区分を申請中にして、届出トランザクションファイル400、出退勤明細トランザクションファイル200、出退勤計算トランザクションファイル300のレコードを変更するので、申請者が目視により容易に勤務変更届を確認でき、容易な操作により勤務変更届の申請を登録できる。
また、出退勤明細トランザクションファイル200又は届出トランザクションファイル400に基づいて、入力情報が申請中の勤務変更届(勤務状況表)を変更するための情報か否かを判別し、入力情報が申請中の勤務変更届を変更するための情報である場合に、第2の勤務変更届申請処理により、入力情報に基づいて申請中の勤務変更届を変更し、届出トランザクションファイル400の変更前のレコードの更新フラグを削除にし、入力情報に基づいて変更後のレコードを新たに生成するので、申請中の勤務変更届の情報を変更できる。
また、申請中の勤務変更届の変更後の事由に、変更履歴情報を追加するので、その変更履歴情報により承認者等が目視により変更履歴を容易に確認できる。例えば、不正な変更を容易に確認できる。
また、出退勤明細トランザクションファイル200又は届出トランザクションファイル400に基づいて、入力情報が承認済の勤務変更届を変更するための情報か否かを判別し、入力情報が承認済の申請情報を変更するための情報であると判別された場合に、入力情報に基づいて承認済の勤務変更届を取消すための取消申請情報を生成するので、取消申請情報により、承認済の勤務変更届を承認者に取消申請できるとともに、承認済の勤務変更届の不正な変更を防止できる。また、取消申請により、承認者に作業負担が集中することを防ぐことができる。
また、承認済の申請情報を含む勤務変更届取消申請画面を申請者クライアント装置20(表示部24)に表示し、更新ボタン押下が入力された場合に、届出トランザクションファイル400のレコードの承認区分を取消申請中にして取消申請登録するので、申請者が目視により容易に勤務変更届を確認でき、容易な操作により勤務変更届の取消申請を実行できる。
また、取消申請中の勤務変更届が承認された場合に、当該取消申請中の勤務変更届に対応する勤務状況表の変更を許可するので、取消後に勤務状況表を再度編集できる。
また、勤務変更届の取消申請の事由に、取消申請を示す履歴情報を追加するので、その取消申請の履歴情報により、承認者等が目視により変更履歴を容易に確認できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る就業管理装置、就業管理プログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、勤務状況表編集処理に伴って勤務変更届取消申請処理を行う構成であったが、これに限定されるものではない。勤務変更届取消申請処理を単独で行う構成としてもよい。例えば、申請者クライアント装置20において、勤務変更届取消申請処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、就業管理サーバ装置10で、図11に示す勤務変更届取消申請処理が実行される。
また、上記実施の形態では、勤務状況表編集処理が、ステップS12において変更後の勤怠コードのみが入力された場合には対応していない構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS16において、勤怠コードが時間項目であり時刻が入力されていない場合に、時刻の入力を促す画面を表示した後でステップS11に移行される構成としてもよい。また、ステップS16において、勤怠コードが時間項目であり時刻が入力されていない場合に、時間数の計算をせずに、ステップS22、S23に進み、第1の勤務変更届申請処理のステップS222、S233で時刻を入力し、ステップS225、S235の実行前に、時間数の算出を行う構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、勤務状況表編集処理において、出勤時刻、退勤時刻、勤怠コードを編集し、その編集の勤務変更届を申請する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、食事等の回数、有給等の日数等の他の就業情報を編集可能とし、その情報の勤務変更届を申請する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、就業管理システム100において、情報の表示及び入力を申請者クライアント装置20、承認者クライアント装置30で行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、情報の表示及び入力を就業管理サーバ装置10で行うこととしてもよい。また、情報の表示及び入力を、通信ネットワークN上に通信接続可能な、申請者、承認者が所有する、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の端末において行う構成としてもよい。
また、上記実施の形態における各装置等の各構成要素の細部構成、及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。