JP4709618B2 - 車両用空気調和機およびその送風制御装置 - Google Patents

車両用空気調和機およびその送風制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の空気調和、特にバスの空気調和に用いられる車両用空気調和機およびその送風制御装置に関する。
従来、バスに用いられる車両用空気調和機は、一般の乗用車用の空気調和機と異なり、室内空気をエバポレータに通風させる複数の送風ファンと、各送風ファンを回転駆動させる複数の電動モータとが備えられている。
上述のバスに用いられる車両用空気調和機においては、複数の電動モータに電力を供給する回路の接続を、直列や並列に切り替えることにより、電動モータに供給する電力を制御し、送風ファンから送風される風量を制御する方法が、一般に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−338486号公報(第4−6頁、図1,図2等)
上述の特許文献1においては、複数の第1送風ファンをそれぞれ駆動する複数の第1電動モータを有し、各第1電動モータ制御することができる車両用送風制御装置であって、複数の第2送風ファンをそれぞれ駆動する複数の第2電動モータと、各第2電動モータを直列または並列に接続する接続制御手段と、を有する車両用送風制御装置が開示されている。
上述の車両用送風制御装置によれば、第2電動モータを直列または並列に接続することにより、リレースイッチやレジスタの数の増加を抑えつつ、送風量を変化させることができる。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された車両用送風制御装置においては、送風量を最小値にする最小モード(Loモード)や、中間値にする第1の中間モード、第2の中間モード(Me1モード、Me2モード)時においては、レジスタ(抵抗素子)を用いて第1電動モータに供給される電力を調整していた。
このレジスタは発熱体であるため、レジスタに当たる風量等が変化するとレジスタ温度が変化し、その特性が変化するという問題があった。
具体的には、ファンの配置方向や、レジスタの配置位置や、第1,第2ファンにより送風された空気を導くダクトの形状などにより、レジスタに当たる風量等は影響される。そのため、事前に車両試験等を行い、レジスタの配置位置が適正であるか等を確認する必要があった。
また、上述の特許文献1に開示された車両用送風制御装置においては、第1電動モータおよび第2電動モータは、バスの右側および左側に前後方向へ列をなして配置されている。バスの右側または左側に列状に並ぶ第1電動モータは、同じ列中の他の第1電動モータと対を形成し、当該一対の第1電動モータは、電源に対して直列または並列に切替接続されていた。
このような構成においては、例えば、上記一対の第1電動モータが並列に接続されている場合に、一方の第1電動モータがロックすると、ロックした一方の第1電動モータに電流のほとんどが流れ、他方の第1電動モータに電流がほとんど流れなくなる。そのため、ロックしていない他方の第1電動モータはほとんど回転せず、上記一対の第1電動モータの両者が回転しなくなるという問題があった。
このように、バスの右側または左側に並ぶ第1電動モータの内の2つが同時に停止すると、左右から吹き出す風量のアンバランスが発生する。かかる場合に車両用空調装置をフロスト条件近傍で運転していると、第1電動モータが停止した側のエバポレータがフロスト(凍結)するという問題があった。
この問題を解決するためには、両側のエバポレータにフロストを検出するセンサを配置する方法が知られているが、センサを配置する必要があり、製造コストが上昇するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、車両試験等を不要にするとともに、モータロック時における左右の風量アンバランスを抑えることができる車両用空気調和機およびその送風制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の車両用空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を放熱させる放熱器と、放熱された冷媒の圧力を減圧させる減圧器と、減圧された冷媒に熱を吸収させる少なくとも2つの吸熱器と、を有する車両用空気調和機であって、一方の送風ファンを駆動して一方の吸熱器に対して空気を送風する一方の第1電動モータおよび一方の第2電動モータと、他方の送風ファンを駆動して他方の吸熱器に対して空気を送風する他方の第1電動モータおよび他方の第2電動モータと、を有し、前記一方の第1電動モータおよび前記他方の第1電動モータが、電源に対して並列に配置され、前記一方の第2電動モータおよび前記他方の第2電動モータが、前記電源に対して並列に配置され、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとを、前記電源に対して直列または並列に切替接続する第1接続部が設けられ、最大送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して並列に接続され、最小送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して直列に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、第1接続部により、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが、最大送風モードにおいて電源に対して並列に接続され、最小送風モードにおいて電源に対して直列に接続されるため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく風量制御することができる。そのため、レジスタを用いた車両用空気調和機のように車両試験等を行うことなく、車両用空気調和機に所定の性能を発揮させることができる。
つまり、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが電源に対して並列に接続された場合には、一方および他方の第1電動モータ、一方および他方の第2電動モータのそれぞれに電源の電圧が印加されるため、一方および他方の第1電動モータ、一方および他方の第2電動モータは定格回転数で駆動され、最大送風モードを実現できる。
一方、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが電源に対して直列に接続された場合には、一方および他方の第1電動モータ、一方および他方の第2電動モータのそれぞれに電源の電圧より低い電圧が印加されるため、一方および他方の第1電動モータ、一方および他方の第2電動モータは定格回転数より低い回転数で駆動され、最小送風モードを実現できる。
そのため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく風量制御することができる。
例えば、一方の第1電動モータがロックした場合、一方の第1電動モータと他方の第1電動モータとは並列に接続されているため、一方の第1電動モータには第1電動モータ対に流れる電流の大半が流れるとともに、他方の第1電動モータには第1電動モータ対に流れる電流の残りが流れる。つまり、一方の第1電動モータがロックすると、他方の第1電動モータに流れる電流が少なくなるため、他方の第1電動モータもほとんど回転しなくなる。
そのため、一方および他方の第1電動モータに駆動される一方の送風ファンと他方の送風ファンとは回転しなくなり、一方の吸熱器および他方の吸熱器に送風される空気流量はともに減少する。つまり、一方の第1電動モータがロックした場合でも、一方の吸熱器および他方の吸熱器に送風される空気流量のアンバランスを防止することができる。
なお、第1電動モータ対の他方の第1電動モータがロックした場合も同様であり、第2電動モータ対の一方または他方の第2電動モータがロックした場合も同様である。
上記発明においては、前記圧縮機と、前記放熱器と、前記減圧器と、前記一方および他方の吸熱器とが、1つの冷媒回路に接続され、前記一方の吸熱器の少なくとも1つに前記吸熱器の温度を測定する温度検出部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、一方および他方の吸熱器が1つの冷媒回路に接続されているとともに、一方および他方の吸熱器における空気流量が常に略同じであるため、これら吸熱器の温度条件は略同一となる。そのため、一方の吸熱器の少なくとも1つに吸熱器の温度を測定する温度検出部を設けることにより、一方および他方の吸熱器の全ての温度を推定できる。
例えば、温度検出部として吸熱器のフロストセンサを用いた場合には、一方の吸熱器にフロストセンサを配置することにより、一方および他方の吸熱器におけるフロストを検出することができる。また、一方および他方の第1電動モータ、一方および他方の第2の電動モータのいずれかがロックした場合であっても、一方および他方の吸熱器における空気流量が略同じであるため、一方および他方の吸熱器のフロストを検出することができる。
上記発明においては、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合における、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとの間に、電流を制限する制限部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合における、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとの間には制限部が配置されている。そのため、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合に、一方の第1電動モータ、他方の第1電動モータ、一方の第2電動モータ、他方の第2電動モータの中のいずれかの電動モータがロックしても、制限部により電流が制限され、一方の第1電動モータ、他方の第1電動モータ、一方の第2電動モータ、他方の第2電動モータの温度上昇を防止することができる。
上記発明においては、一方の送風ファンを駆動して一方の吸熱器に対して空気を送風する一方の第3電動モータと、他方の送風ファンを駆動して他方の吸熱器に対して空気を送風する他方の第3電動モータと、前記一方の第3電動モータと、前記他方の第3電動モータとを前記電源に対して直列または並列に切替接続する第2接続部と、を有し、前記最大送風モードにおいて、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して並列に接続され、前記最小送風モードにおいて、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとが、前記第3接続部により、前記電源に対して直列に接続されることが望ましい。
本発明によれば、第2接続部により、一方の第3電動モータと他方の第3電動モータとが、最大送風モードにおいて電源に対して並列に接続され、最小送風モードにおいて電源に対して直列に接続されるため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく風量制御することができる。そのため、レジスタを用いた車両用空気調和機のように車両試験等を行うことなく、車両用空気調和機に所定の性能を発揮させることができる。
つまり、一方の第3電動モータと他方の第3電動モータ対とが電源に対して並列に接続された場合には、一方および他方の第3電動モータのそれぞれに電源の電圧が印加されるため、一方および他方の第3電動モータは定格回転数で駆動され、最大送風モードを実現できる。
一方、一方および他方の第3電動モータが電源に対して直列に接続された場合には、一方および他方の第3電動モータのそれぞれに電源の電圧より低い電圧が印加されるため、一方および他方の第3電動モータは定格回転数より低い回転数で駆動され、最小送風モードを実現できる。
そのため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく風量制御することができる。
上記発明においては、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとが直列に接続された場合における、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとの間に、電流を制限する制限部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、一方の第3電動モータと他方の第3電動モータとが直列に接続された場合における、一方の第3電動モータと他方の第3電動モータとの間には制限部が配置されている。そのため、一方の第3電動モータと他方の第3電動モータとが直列に接続された場合に、一方または他方の第3電動モータのいずれかの電動モータがロックしても、制限部により電流が制限され、一方および他方の第3電動モータの温度上昇を防止することができる。
本発明の車両用空調装置の送風制御装置は、一方の送風ファンを駆動して一方の吸熱器に対して空気を送風する一方の第1電動モータおよび一方の第2電動モータと、他方の送風ファンを駆動して他方の吸熱器に対して空気を送風する他方の第1電動モータおよび他方の第2電動モータと、を有し、前記一方の第1電動モータおよび前記他方の第1電動モータが、電源に対して並列に配置され、前記一方の第2電動モータおよび前記他方の第2電動モータが、前記電源に対して並列に配置され、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとを、前記電源に対して直列または並列に切替接続する第1接続部が設けられ、最大送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して並列に接続され、最小送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して直列に接続され、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合における、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとの間に、電流を制限する制限部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1接続部により、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが、最大送風モードにおいて電源に対して並列に接続され、最小送風モードにおいて電源に対して直列に接続されるため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく風量制御することができる。そのため、レジスタを用いた車両用空気調和機の送風制御装置ように車両試験等を行うことなく、車両用空気調和機の送風制御装置に所定の性能を発揮させることができる。
例えば、一方の第1電動モータがロックした場合、一方の第1電動モータと他方の第1電動モータとは並列に接続されているため、一方の第1電動モータには第1電動モータ対に流れる電流の大半が流れるとともに、他方の第1電動モータには第1電動モータ対に流れる電流の残りが流れる。つまり、一方の第1電動モータがロックすると、他方の第1電動モータに流れる電流が少なくなるため、他方の第1電動モータもほとんど回転しなくなる。
そのため、一方および他方の第1電動モータに駆動される一方の送風ファンと他方の送風ファンとは回転しなくなり、一方および他方の送風ファンにより送風される空気流量はともに減少する。つまり、一方の第1電動モータがロックした場合でも、一方および他方の送風ファンにより送風される空気流量のアンバランスを防止することができる。
一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合における、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとの間に制限部が配置されている。そのため、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合に、一方の第1電動モータ、他方の第1電動モータ、一方の第2電動モータ、他方の第2電動モータの中のいずれかの電動モータがロックしても、制限部により電流が制限され、一方の第1電動モータ、他方の第1電動モータ、一方の第2電動モータ、他方の第2電動モータの温度上昇を防止することができる。
本発明の車両用空調装置の送風制御装置によれば、第1接続部により、一方および他方の第1電動モータと、一方および他方の第2電動モータとが、最大送風モードにおいて電源に対して並列に接続され、最小送風モードにおいて電源に対して直列に接続されるため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく風量制御することができる。そのため、レジスタを用いた車両用空気調和機のように車両試験等を行うことなく、車両用空気調和機に所定の性能を発揮させることができるという効果を奏する。
一方および他方の第1電動モータとは並列に接続され、一方および他方の第2電動モータとは並列に接続されているため、一方および他方の第1電動モータのいずれか、または、一方および他方の第2電動モータのいずれかがロックしても、一方および他方の第1電動モータの両者または一方および他方の第2電動モータの両者が停止するため、モータロック時における左右の風量アンバランスを抑えることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係るバス用空気調和機について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るバス用空気調和機の全体構成を説明する概略図である。図2は、図1のバス用空気調和機の回路構成を説明する回路図である。
バス用空気調和機(車両用空気調和機)1は、図1および図2に示すように、冷媒を圧縮する2台の圧縮機3,3と、圧縮された冷媒の熱を外気に放出するコンデンサ(放熱器)5を有するコンデンサユニット7と、熱を放出した冷媒の圧力を減圧させる膨張弁(減圧器)9および減圧された冷媒がバス内の空気の熱を奪うエバポレータ(吸熱器、一方の吸熱器、他方の吸熱器)11とを有する2つのエバポレータユニット13R,13Lと、から概略構成されている。
これら圧縮機3,3と、コンデンサ5と、膨張弁9,9と、エバポレータ11,11とは、1系統の冷媒循環流路15により接続されている。なお、圧縮機3,3と、膨張弁9,9と、エバポレータ11,11とは、冷媒循環流路15に並列に接続されている。
バスBの後部には圧縮機3,3が配置され、例えば、エンジンなどの駆動源により回転駆動される。
バスBの前方の屋根上にはコンデンサユニット7が配置され、コンデンサユニット7には、コンデンサ5に外気を送風する複数のコンデンサファン17が設けられている。
バスBの天井であって、コンデンサユニット7の後方には、エバポレータユニット13R,13Lが左右に分かれて配置されている。エバポレータユニット13には、エバポレータ11にバス内空気を送風する後述する電動モータに駆動される8台のエバポレータファンが設けられている。
具体的には、右側のエバポレータユニット13Rには、バスBの前方(図2における右側)から後方(図2における左側)に向けて順にエバポレータファンB1,B2,B3,B4が一列に配置されている。左側のエバポレータユニット13Lには、同様に、エバポレータファンB5,B6,B7,B8が一列に配置されている。
図3は、図1のバス用空気調和機におけるエバポレータファンの制御回路を説明する回路図である。
制御回路(送風制御装置)19は、図3に示すように、エバポレータユニット13R,13Lの前方に配置されたエバポレータファンB1,B2,B5,B6(図2参照)を制御する第1制御回路21と、エバポレータユニット13R,13Lの前方に配置されたエバポレータファンB3,B4,B7,B8(図2参照)を制御する第2制御回路23と、第1制御回路21および第2制御回路23に電力を供給するバッテリ(電源)25と、から概略構成されている。
第1制御回路21は、各エバポレータファンB1,B2,B5,B6をそれぞれ回転駆動する電動モータ(一方の第3電動モータ)M1,M2と、電動モータ(他方の第3電動モータ)M5,M6と、リレースイッチAR1,AR2と、リレースイッチ(第2接続部)AR5,AR6,AR11,AR12と、ヒューズF1,F2,F5,F6と、ヒューズ(制限部)F11,F12と、から概略構成されている。
ここで、電動モータM1,M2,M5,M6は同一容量のモータであり、例えばステップモータを用いることができる
ヒューズF1,F2,F5,F6は同じ溶断特性を有するものである。例えばブレードヒューズを例示することができる。また、ヒューズF11,F12は同じ溶断特性であって、ヒューズF1,F2,F5,F6より低い溶断特性を有するものである。これらヒューズF1,F2,F5,F6,F11,F12としては、例えばブレードヒューズを用いることができる。
リレースイッチAR1はバッテリ25と電動モータM1との間に直列に接続され、リレースイッチAR1とバッテリ25との間にはヒューズF1が配置されている。電動モータM1とグランドGとの間には、リレースイッチAR11が直列に接続されている。
リレースイッチAR5は、バッテリ25と電動モータM5との間に直列に接続され、リレースイッチAR5とバッテリ25との間にはヒューズF5が配置されている。電動モータM5はグランドGに接続されている。リレースイッチAR5と電動モータ5との間にはリレースイッチAR11から延びる配線が接続され、当該配線には、ヒューズF11が直列に接続されている。
リレースイッチAR2はバッテリ25と電動モータM2との間に直列に接続され、リレースイッチAR2とバッテリ25との間にはヒューズF2が直列に接続されている。電動モータM2はグランドGと接続されている。
リレースイッチAR6はバッテリ25と電動モータM6との間に直列に接続され、リレースイッチAR6とバッテリ25との間にはヒューズF6が直列に接続されている。電動モータM6とグランドGとの間には、リレースイッチAR12が直列に接続されている。リレースイッチAR12から延びる配線はリレースイッチAR2と電動モータM2との間に接続され、当該配線にはヒューズF12が直列に接続されている。
第2制御回路23は、各エバポレータファンB3,B4,B7,B8をそれぞれ回転駆動する電動モータ(一方の第1電動モータ)M3と、電動モータ(他方の第1電動モータ)M7と、電動モータ(一方の第2電動モータ)M4と、電動モータ(他方の第2電動モータ)M8と、リレースイッチAR3と、リレースイッチ(第1接続部)AR4,AR13,AR14と、ヒューズF3,F4と、ヒューズ(制限部)F13と、から概略構成されている。
ここで、電動モータM3,M4,M7,M8は同一容量のモータであり、例えばステップモータを用いることができる。
ヒューズF3,F4は同じ溶断特性を有するものである。例えばブレードヒューズを例示することができる。また、ヒューズF13は、ヒューズF3,F4と比較して低い溶断特性を有するものである。これらヒューズF3,F4,F13としては、例えばブレードヒューズを用いることができる。
電動モータM3,M7はバッテリ25に対して並列に接続され、リレースイッチAR3は電動モータM3,M7とバッテリ25との間に直列に接続されている。電動モータM3とグランドGとの間にはリレースイッチAR13が直列に接続され、電動モータM7とグランドGとの間にはリレースイッチAR14が直列に接続されている。
電動モータM8,M4はバッテリ25に対して並列に接続され、リレースイッチAR24は電動モータM3,M8とバッテリ25との間に直列に接続されている。電動モータM3,M8はグランドGに接続されている。
リレースイッチAR4と電動モータM3,M8との間から分岐する配線は、途中で二つに分かれてリレースイッチAR13,AR14に接続され、当該配線にはヒューズF13が直列に接続さている。
次に、上記の構成からなる車両用空気調和機における作用について説明する。
まず、バス用空気調和機1における冷媒の流れを図1および図2を参照しながら説明する。
冷媒は、図1および図2に示すように、圧縮機3,3により圧縮され、コンデンサ5に向けて送り出される。圧縮された冷媒はコンデンサ5に流入し、バスB外の空気に熱を放出して、凝縮・液化する。コンデンサ5には、コンデンサファン17によりバスB外の空気が通風されている。
液化した冷媒は、エバポレータユニット13R,13Lの膨張弁9により減圧されエバポレータ11に流入する。エバポレータ11に流入した冷媒は、バスB内の空気から熱を奪い、蒸発・気化する。エバポレータ11には後述するエバポレータファンによりバスB内の空気が通風されている。気化した冷媒は、圧縮機3,3に吸込まれ、再び圧縮されてコンデンサ5に向けて送り出される。
以下、冷媒は上述のサイクルを繰り返して循環され、バス用空気調和機1はバスB内の空気を冷却する。
次に、エバポレータファンB1からB8を駆動する電動モータM1からM8の制御について説明する。
バス用空気調和機1は、制御回路19により電動モータM1からM8の回転数を制御して、エバポレータファンB1からB8から送風される風量を、最大送風モード(以後、Hiモードと表記する。)、中間送風モード(以後、Meモードと表記する。)、最小送風モード(以後、Loモードと表記する。)の3段階に調整することができる。
具体的には、制御回路19のリレースイッチAR1からAR14のオン・オフ(接続・切り離し)を下の表に示すように制御することにより、Hiモード、Meモード、Loモードの切替を行っている。
Figure 0004709618
なお、上記の表において、HiはHiモードを意味し、Me、LoはそれぞれMeモード、Loモードを意味する。また、N、Fはそれぞれリレーのオンとオフを意味し、N/F、F/Nはそれぞれリレーのオンとオフを5分ごとに切り替えることを意味する。
以下、Hiモード、Meモード、Loモードの詳細について説明する。
図4は、図3の制御回路におけるHiモード時の回路構成を説明する図である。
Hiモード時の制御回路19において、リレースイッチAR1からAR14の全てのリレーは、図4に示すように接続される。
具体的には、第1制御回路21において、電動モータM1は、リレースイッチAR1により一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR11により他方の端子がグランドGと接続される。電動モータM5は、リレースイッチAR5により一方の端子がバッテリ25と接続される。
電動モータM2は、リレースイッチAR2により一方の端子がバッテリ25と接続される。電動モータM6は、リレースイッチAR6により一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR12により他方の端子がグランドGと接続される。
また、第2制御回路23において、電動モータM3,M7は、リレースイッチAR3によりバッテリ25と接続され、リレースイッチAR13,AR14によりグランドGに接続される。電動モータM4,M8は、リレースイッチAR24によりバッテリ25と接続される。
上述のように全てのリレースイッチAR1からAR14を接続することにより、全ての電動モータM1からM8が、バッテリ25とグランドGとの間で並列に接続され、バッテリ25の電圧(例えば24V)が印加される。そのため、全ての電動モータM1からM8が最大回転数で回転して送風ファンB1からB8から送風される風量を最大にすることができる。
図5は、図3の制御回路におけるLoモード時の回路構成を説明する図である。
Loモード時の制御回路19においてリレースイッチAR1からAR14は、図5に示すように、それぞれ接続、切り離しされる。
具体的には、第1制御回路21において、電動モータM1は、リレースイッチAR1を接続することにより一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR11を接続することにより他方の端子が電動モータM5の一方の端子に接続される。電動モータM5は、リレースイッチAR5を切り離すことにより一方の端子がバッテリ25と切り離される。
電動モータM6は、リレースイッチAR6により一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR12により他方の端子が電動モータM2の一方の端子に接続される。電動モータM2は、リレースイッチAR2を切り離すことにより一方の端子がバッテリ25と切り離される。
また、第2制御回路23において、電動モータM3,M7は、リレースイッチAR3により一方の端子がバッテリ25に接続され、リレースイッチAR13,AR14により他方の端子が電動モータM4,M8の一方の端子に接続される。電動モータM4,M8は、リレースイッチAR4を切り離すことにより一方の端子がバッテリ25と切り離される。
上述のようにリレースイッチAR1からAR14を接続、切り離しすることにより、第1制御回路21においては、電動モータM1と電動モータM5とがバッテリ25とグランドGとの間で直列に接続され、電動モータM2と電動モータM6とがバッテリ25とグランドGとの間で直列に接続される。第2制御回路23においては、並列に配置された電動モータM3,M7と、電動モータM4,M7と、がバッテリ25とグランドGとの間で直列に接続される。
そのため、全ての電動モータM1からM8に対してバッテリ25の電圧の約半分の電圧(例えば12V)が印加され、電動モータM1からM8は最大回転数のより低い低回転数で回転する。電動モータM1からM8の回転数が低下すると、送風ファンB1からB8から送風される風量も低下し、Loモードとなる。
図6は、図3の制御回路におけるMeモード時の回路構成を説明する図である。
Meモード時の制御回路19においてリレースイッチAR1からAR14は、図6に示すように、それぞれ接続、切り離しされる。
具体的には、第1制御回路21において、電動モータM1は、リレースイッチAR1が接続されることにより一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR11が接続されることにより他方の端子がグランドGと接続される。電動モータM5は、リレースイッチAR5が接続されることにより一方の端子がバッテリ25と接続される。
電動モータM6は、リレースイッチAR6が接続されることにより一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR12が5分ごとに接続・切り離しされることにより他方の端子がグランドGと接続・切り離しされるとともに、電動モータM2の一方の端子に切り離し・接続される。電動モータM2は、リレースイッチAR2が5分ごとに接続・切り離しされることにより一方の端子がバッテリ25と接続・切り離しされる。
第2制御回路23において、電動モータM3,M7は、リレースイッチAR3が接続されることにより一方の端子がバッテリ25と接続され、リレースイッチAR13,AR14が5分ごとに切り離し・接続されることにより他方の端子がグランドGに切り離し・接続されるとともに、電動モータM4,M8の一方の端子に接続・切り離しされる。電動モータM4,M8は、リレースイッチAR4が5分ごとに切り離し・接続されることにより一方の端子がバッテリ25と切り離し・接続される。
上述のように、リレースイッチAR1からAR14を接続、切り離しすることにより、第1制御回路21においては、電動モータM1と電動モータM5とが、バッテリ25とグランドGとの間で並列に接続される。一方、電動モータM5と電動モータM2とは、バッテリ25とグランドGとの間での接続が、5分ごとに直列接続と並列接続とに切り替えられる。
第2制御回路23において、並列に配置された電動モータM3,M7と、電動モータM4,M8とは、バッテリ25とグランドGとの間での接続が、5分ごとに並列接続と直列接続とに切り替えられる。
なお、第1制御回路21において電動モータM5と電動モータM2とが直列接続されている間は、第2制御回路23において電動モータM3,M7と、電動モータM4,M8とは並列接続されている。逆に、第1制御回路21において電動モータM5と電動モータM2とが並列接続されている間は、第2制御回路23において電動モータM3,M7と、電動モータM4,M8とは直列接続されている。
そのため、電動モータM1,M5には常にバッテリの電圧(例えば24V)が印加され、電動モータM2,M6には、バッテリの電圧と、その約半分の電圧(例えば12V)が5分ごとに交代して印加される。電動モータM3,M4,M7,M8には、バッテリの電圧の約半分の電圧と、バッテリの電圧とが5分ごとに交代して印加される。
その結果、電動モータM1,M5は常に最高回転数で回転し、電動モータM2,M6と電動モータM3,M4,M7,M8とは、一方が最高回転数で回転するときは他方が低回転数で回転し、一方が低回転数で回転するときは他方が最高回転数で回転する。このように電動モータを回転駆動することにより、送風ファンB1からB8による送風量を最大送風量と最低送風量との中間とすることができる。
次に、第2制御回路23における電動モータのいずれかがロックした場合の作用について説明する。
まず、並列に配置された電動モータM3,M7と電動モータM4,M8とが、図4に示すように、並列に配置されている場合(Hiモードの場合)について説明する。例えば電動モータM3,M7のいずれかがロックすると、ヒューズF3に流れる電流が過大になる。すると、ヒューズF3は溶断して、電動モータM3,M7は停止する。
また、ヒューズF3が溶断しない場合には、ロックした電動モータ(例えばM3)には電動モータM3,M7全体に供給される電流の大半が流れ、ロックしていない電動モータ(例えばM7)には、残りのわずかな電流が流れる。そのため、ロックしていない電動モータには電力がほとんど供給されず、回転しない。
電動モータM4,M8のいずれかがロックした場合も同様である。
つぎに、並列に配置された電動モータM3,M7と電動モータM4,M8とが、図5に示すように、直列に配置されている場合(Loモードの場合)について説明する。電動モータM3,M4,M7,M8のいずれかがロックすると、ヒューズF13に流れる電流が過大になる。すると、ヒューズF13は溶断して、電動モータM3,M4,M7,M8は停止する。
また、例えば、電動モータM3,M7のいずれかがロックしてヒューズF13が溶断しない場合には、ロックした電動モータ(例えばM3)には電動モータM3,M7全体に供給される電流の大半が流れ、ロックしていない電動モータ(例えばM7)には、残りのわずかな電流が流れる。そのため、ロックしていない電動モータには電力がほとんど供給されず、回転しない。電動モータM4,M8は正常に回転する。
これは、電動モータM4,M8のいずれかがロックした場合も同様である。
次に、第1制御回路21における電動モータのいずれかがロックした場合の作用について説明する。
まず、電動モータM1,M5が、図4に示すように、並列に配置されている場合(Hiモードの場合)について説明する。電動モータM1,M5のいずれかがロックすると、ロックした電動モータに接続されたヒューズには過大な電流が流れる。すると、ヒューズは溶断して、ロックした電動モータには電流が流れなくなり、電動モータの温度上昇を防止できる。
つぎに、電動モータM1,M5が、図5に示すように、直列に配置されている場合(Loモードの場合)について説明する。電動モータM1,M5のいずれかがロックすると、電動モータM1,M5に供給される電流が増大し、ヒューズF11に過大な電流が流れる。すると、ヒューズF11は溶断して、電動モータM1,M5は停止する。
これは、電動モータM2,M6についても同様である。
上記の構成によれば、第2制御回路23において、電動モータM3,M7と電動モータM4,M8とが、リレースイッチAR24,AR12,AR14により、Hiモード時にはバッテリ25とグランドGとの間で並列に接続され、Loモード時には直列に接続されるため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく電動モータM3,M4,M7,M8の回転数を制御できる。そのため、エバポレータファンB3,B4,B7,B8の回転数を制御して風量制御することができる。
その結果、従来のレジスタを用いた車両用空気調和機では必須であった車両試験等を行うことなく、車両用空気調和機に所定の性能を発揮させることができる。
例えば、電動モータM3,M7のいずれかがロックした場合、電動モータM3,M7は並列に接続されているため、ロックした電動モータには電動モータM3,M7に流れる電流の大半が流れるとともに、ロックしていない電動モータには残りのわずかな電流が流れる。つまり、電動モータM3,M7のいずれかがロックすると、ロックしていない電動モータに流れる電流がほとんどなくなり、電動モータM3,M7の両者が回転しなくなる。
そのため、送風ファンB3,B7も回転しなくなり、エバポレータユニット13R,13Lのエバポレータ11,11に送風される空気流量はともに減少する。つまり、電動モータM3,M7のいずれかがロックした場合でも、エバポレータ11,11に送風される空気流量のアンバランスを防止することができる。
その結果、バス用空気調和機1に、エバポレータ11のフロストを検出するフロストセンサ(温度検出部)を設ける場合には、エバポレータ11,11における空気流量が略同じであるため、エバポレータユニット13R,13Lのいずれか一方にフロストセンサを設けることで、両エバポレータユニット13R,13Lのエバポレータ11,11のフロストを検出することができる。
なお、電動モータM4,M8のいずれかがロックした場合も同様である。
電動モータM3,M7と電動モータM4,M8とが直列に接続された場合(Loモードの場合)における、電動モータM3,M7と電動モータM4,M8との間にはヒューズF13が配置されている。そのため、Loモードにおいて、電動モータM3,M4,M7,M8のいずれかがロックしても、ヒューズF13が溶断するため、電動モータM3,M4,M7,M8に電流が流れなくなる。その結果、ロック時における電動モータM3,M4,M7,M8の温度上昇を防止することができる。
例えば、電動モータM3,M7のいずれかがロックした場合、電動モータM3,M7は並列に接続されているため、ロックした電動モータには電動モータM3,M7に流れる電流の大半が流れるとともに、ロックしていない電動モータには残りのわずかな電流が流れる。つまり、電動モータM3,M7のいずれかがロックすると、ロックしていない電動モータに流れる電流がほとんどなくなり、電動モータM3,M7の両者が回転しなくなる。
そのため、送風ファンB3,B7も回転しなくなり、エバポレータユニット13R,13Lのエバポレータ11,11に送風される空気流量はともに減少する。つまり、電動モータM3,M7のいずれかがロックした場合でも、エバポレータ11,11に送風される空気流量のアンバランスを防止することができる。
なお、電動モータM4,M8のいずれかがロックした場合も同様である。
第1制御回路21において、電動モータM1,M5が、リレースイッチAR5,AR11により、Hiモード時にバッテリ25とグランドGとの間で並列に接続され、Loモード時に直列に接続されるため、熱の影響を受けるレジスタを用いることなく電動モータM1,M5の回転数を制御できる。そのため、エバポレータファンB1,B5の回転数を制御して風量制御することができる。
その結果、従来のレジスタを用いた車両用空気調和機では必須であった車両試験等を行うことなく、車両用空気調和機に所定の性能を発揮させることができる。
なお、電動モータM2,M6についても同様である。
第1制御回路21における、電動モータM1,M5が直列に接続された場合(Hiモードの場合)において、ヒューズF11が配置されているため、電動モータM1,M5のいずれかがロックしても、ヒューズF11が溶断するため、電動モータM1,M5に電流が流れなくなる。その結果、ロック時における電動モータM1,M5の温度上昇を防止することができる。
また、エバポレータユニット13Rにおいて停止する電動モータM1と、エバポレータユニット13Lにおいて停止する電動モータM5と、台数が同数であるため、エバポレータ11,11に送風される空気流量のアンバランスを防止することができる。
なお、電動モータM2,M6においても同様である。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、電動モータにステップモータを用いてエバポレータファンの回転数を制御する構成に適用して説明したが、そのほかに、パワートランジスタを用いてエバポレータファンの回転数を制御する構成や、サーミスタ制御により制御する構成など、その他さまざまな構成に適用することができるものである。
本発明の一実施形態に係るバス用空気調和機の全体構成を説明する概略図である。 図1のバス用空気調和機の回路構成を説明する回路図である。 図1のバス用空気調和機におけるエバポレータファンの制御回路を説明する回路図である。 図3の制御回路におけるHiモード時の回路構成を説明する図である。 図3の制御回路におけるLoモード時の回路構成を説明する図である。 図3の制御回路におけるMeモード時の回路構成を説明する図である。
符号の説明
1 バス用空気調和機(車両用空気調和機)
3 圧縮機
5 コンデンサ(放熱器)
9 膨張弁(減圧器)
11 エバポレータ(吸熱器、一方の吸熱器、他方の吸熱器)
19 制御回路(送風制御装置)
25 バッテリ(電源)
M1,M2 電動モータ(一方の第3電動モータ)
M5,M6 電動モータ(他方の第3電動モータ)
AR5,AR6,AR11,AR12 リレースイッチ(第2接続部)
F11,F12,F13 ヒューズ(制限部)
M3 電動モータ(一方の第1電動モータ)
M7 電動モータ(他方の第1電動モータ)
M4 電動モータ(一方の第2電動モータ)
M8 電動モータ(他方の第2電動モータ)
AR4,AR13,AR14 リレースイッチ(第1接続部)

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    圧縮された冷媒の熱を放熱させる放熱器と、
    放熱された冷媒の圧力を減圧させる減圧器と、
    減圧された冷媒に熱を吸収させる少なくとも2つの吸熱器と、を有する車両用空気調和機であって、
    一方の送風ファンを駆動して一方の吸熱器に対して空気を送風する一方の第1電動モータおよび一方の第2電動モータと、
    他方の送風ファンを駆動して他方の吸熱器に対して空気を送風する他方の第1電動モータおよび他方の第2電動モータと、を有し、
    前記一方の第1電動モータおよび前記他方の第1電動モータが、電源に対して並列に配置され、前記一方の第2電動モータおよび前記他方の第2電動モータが、前記電源に対して並列に配置され、
    前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとを、前記電源に対して直列または並列に切替接続する第1接続部が設けられ、
    最大送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して並列に接続され、
    最小送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して直列に接続されることを特徴とする車両用空気調和機。
  2. 前記圧縮機と、前記放熱器と、前記減圧器と、前記一方および他方の吸熱器とが、1つの冷媒回路に接続され、
    前記一方の吸熱器の少なくとも1つに前記吸熱器の温度を測定する温度検出部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和機。
  3. 前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合における、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとの間に、電流を制限する制限部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空気調和機。
  4. 前記一方の送風ファンを駆動して前記一方の吸熱器に対して空気を送風する一方の第3電動モータと、
    前記他方の送風ファンを駆動して前記他方の吸熱器に対して空気を送風する他方の第3電動モータと、
    前記一方の第3電動モータと、前記他方の第3電動モータとを前記電源に対して直列または並列に切替接続する第2接続部と、を有し、
    前記最大送風モードにおいて、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して並列に接続され、
    前記最小送風モードにおいて、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとが、前記第3接続部により、前記電源に対して直列に接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用空気調和機。
  5. 前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとが直列に接続された場合における、前記一方の第3電動モータと前記他方の第3電動モータとの間に、電流を制限する制限部が設けられていることを特徴とする請求項4記載の車両用空気調和機。
  6. 一方の送風ファンを駆動して一方の吸熱器に対して空気を送風する一方の第1電動モータおよび一方の第2電動モータと、
    他方の送風ファンを駆動して他方の吸熱器に対して空気を送風する他方の第1電動モータおよび他方の第2電動モータと、を有し、
    前記一方の第1電動モータおよび前記他方の第1電動モータが、電源に対して並列に配置され、前記一方の第2電動モータおよび前記他方の第2電動モータが、前記電源に対して並列に配置され、
    前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとを、前記電源に対して直列または並列に切替接続する第1接続部が設けられ、
    最大送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して並列に接続され、
    最小送風モードにおいて、前記一方および他方の第1電動モータと前記一方および他方の第2電動モータとが、前記第1接続部により、前記電源に対して直列に接続され、
    前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとが直列に接続された場合における、前記一方および他方の第1電動モータと、前記一方および他方の第2電動モータとの間に、電流を制限する制限部が設けられていることを特徴とする車両用空調装置の送風制御装置。
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