JP4709570B2 - 留置具 - Google Patents

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Description

本発明は、外科手術等に際して体腔内に留置される留置具に関する。
腹腔鏡下もしくは開腹による外科手術において、体腔内、主に胃や大腸等の管腔器官の内側に生じた病変部を把握するための処置として点墨法がある。点墨法とは、手術の数日から数週間前に、管腔器官の内側から、病変部を生じた生体組織に目印となる墨汁を注入し、管腔器官の外側から病変部の位置を直接的または間接的に肉眼で特定し易くする処置である。具体的には、内視鏡を口から挿入し、管腔器官の内側から病変部近傍に位置する器官壁部に針を刺して墨汁を注入する。注入された墨汁は壁部に沿って広がり、切除の際に病変部を肉眼で確認する際の補助となる。
このとき、針の先端が壁部を突き抜けず、かつ管腔器官を外側から見て入れ墨の位置が視認できるぎりぎりの深さに注入するように心がける必要がある。もし、針が壁部を貫いた場合、病変部位が不明になるだけでなく、他の多くの臓器が墨汁によって覆われ、手術が続行できない状態となる場合がある。また、胃や大腸の外側に見えるように墨汁を注入できなければ、病変部位が判別できず、病変の取り残しの原因となり得る。要するに、この点墨法の問題点は、確実に点墨を実施するべく、針を刺す深度を調整するための高い技術を要することである。
そこで、腹腔鏡下もしくは開腹による外科手術において、高い技量を要する点墨を行わなくても、管腔器官の所望の箇所を正確に把握することを可能にする方法が提案されている。その方法とは、胃や大腸等の消化器官の内側に生じた病変部の位置を把握するために、手術前に予め内視鏡を消化器官に挿入して、病変部又はその近傍に墨汁の代わりに留置具を留置して目印とするものである。
このような留置具を留置するために、例えば、クリップが使用される。そして、クリップの探知を容易にするために留置具に磁性体を取り付け、又は、クリップ自身にも磁力を帯びさせて、磁石やクリップ自身の磁力を探知することによって病変部の位置を確認する方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。この方法によれば、クリップ自体が小さいために内視鏡で視認することが困難な場合であっても磁石を検知することができる。
一方、病変部を切除する手技において、磁石が配された留置具を病変部の近傍に配して、外部から磁力を作用させて体内の磁石を持上げ、あわせてクリップで把持した病変部等を正常組織に対して持上げる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
さらに、管腔器官の内側の所定の位置にあらかじめ磁性体を留置しておき、手術にあたって管腔器官の外側に磁束密度可変式の磁性体鉗子を近づけ、管腔器官の内側に留置した磁性体を管腔器官の生体組織ごと磁性体鉗子に引き寄せるという方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
この方法に従えば、内側に磁性体を留置した管腔器官の外側に磁性体鉗子を近づけると、磁性体が磁性体鉗子に引き寄せられ、磁性体を留置した管腔器官の壁部が外側に盛り上がるように変形する。そこで、管腔器官の外側からその変形を視認することにより、磁性体を留置した位置を簡単かつ短時間のうちに正確に把握することができる。
また、管腔器官の内側に留置した磁性体を管腔器官の生体組織ごと磁性体鉗子に引き寄せるだけでなく、磁性体を管腔器官の生体組織ごと磁性体鉗子に吸着させることにより、管腔器官の所望の箇所を正確に、かつ生体組織を傷つけることなく把持することが可能である。
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載の留置具は、クリップそのものに磁力を発生させた場合、留置場所によっては留置具を検知させるのに十分な磁力を発生させることが困難である。
また、特許文献2に記載の留置具は、磁石がクリップよりも小さいために、留置具を探知するために十分な磁力を発生させるのが困難である。
さらに、特許文献3に記載の留置具は、クリップと磁石とを別々に所定の部位まで挿入しなければならない。そして、例えば、磁石を内視鏡の挿入部に配された鉗子チャンネルに挿通した把持鉗子によって磁石を把持した状態で挿入部を管腔器官に挿入して磁石を挿入しなければならない。そのため、磁石を管腔器官内に安全に留置するための手技が複雑となって時間がかかる。
また、非特許文献1に記載の留置具は磁性体を具備しているが、非特許文献1には磁性体をいかにして管腔器官に挿入するかについての具体的な方法については開示されていない。
国際公開WO99/02098号パンフレット 特開2002−159508号公報 特開2004−105247号公報 日本外科学会雑誌第105巻臨時増刊号2004年3月15日発行「第104階日本外科学会的学術集会抄録集」、第307頁「鏡視下手術における病変捕捉および腸管切除における磁束密度可変式磁力操作鉗子の有用性:大平 猛、昌子 正實、永井秀雄」
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、磁性体を安全に管腔器官の所望の部位まで挿入でき、その後の管腔器官の手技を容易にし、かつ、処置を短時間で行うことができる留置具を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る留置具は、体腔内に留置される留置具であって、内視鏡の挿入部の先端近傍で前記内視鏡に支持されて、前記挿入部とともに体腔内に挿入される磁性体と、前記体腔内に前記磁性体を位置決めする固定部と、該固定部と前記磁性体とを繋ぐ連結部とを備え、前記固定部が前記チャンネル内を挿通可能な大きさとされ、前記磁性体が、前記挿入部に外嵌してスライド可能な形状に形成されていることを特徴とする。
この留置具は、磁性体をチャンネル径よりも大きくすることができ、チャンネル内に挿入可能な大きさの磁性体よりも強い磁力を発生させることができる。また、磁性体を挿入する際、把持鉗子等で磁性体を把持することなく挿入部に支持させて体腔内まで挿入することができる。
さらに、この留置具は、固定部をチャンネル内で移動規制させることによって、挿入部に外嵌させた磁性体を挿入部とともに管腔内に挿入する際、磁性体と体腔内との間に生じる摩擦力が挿入部に対して磁性体を手元側に移動しようとしても、固定部が連結部を介して挿入部に対する磁性体の相対移動を規制することができ、磁性体を挿入部とともに体腔内に挿入することができる。
また、本発明に係る留置具は、前記留置具であって、前記磁性体に、前記挿入部の先端方向の視野を確保する貫通孔が配されていることを特徴とする。
この留置具は、磁性体を挿入部の先端に配置した場合でも、貫通孔を通して挿入部の先端方向の視野を確保することができる。
また、本発明の係る留置具は、体腔内に留置される留置具であって、内視鏡の挿入部の先端近傍で前記内視鏡に支持されて、前記挿入部とともに体腔内に挿入される磁性体を備え、前記磁性体に、前記挿入部の先端方向の視野を確保する貫通孔が配されていることを特徴とする。
この留置具は、磁性体をチャンネル径よりも大きくすることができ、チャンネル内に挿入可能な大きさの磁性体よりも強い磁力を発生させることができる。また、磁性体を挿入する際、把持鉗子等で磁性体を把持することなく挿入部に支持させて体腔内まで挿入することができる。さらに、この留置具は、磁性体を挿入部の先端に配置した場合でも、貫通孔を通して挿入部の先端方向の視野を確保することができる。
本発明によれば、磁性体を安全に管腔器官等の体腔内の所望の部位まで挿入でき、その後の体腔内の手技を容易にし、かつ、処置を短時間で行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
本実施形態に係る留置具1は、例えば、大腸等の比較的大きい管腔器官内に生じた病変部の近傍に留置されるものであって、図1及び図2に示すように、内視鏡2の挿入部3に配されたチャンネル5の外部で、挿入部3の先端に接続された円筒状の先端フード(支持部)6内に収納可能に支持されて、挿入部3とともに管腔器官に挿入される磁石(磁性体)7を備えている。
磁石7は、弾性を有してシート状に形成されており、先端フード6内に収納可能な大きさに巻回される。
この留置具1は、図3に示すように、留置具押し出し具8によって先端フード6から外部に押し出される。
留置具押し出し具8は、先端フード6内を進退自在な外径とされて、内視鏡2の挿入部3先端に配された観察窓10及び照明窓11が先端外方から視認可能な開口孔12Aを有する押し出し部材12と、チャンネル5内に挿通可能な大きさとされて押し出し部材12と係合される押し出し棒13と、押し出し棒13をチャンネル5内で進退操作する押し出し操作部15とを備えている。
押し出し操作部15は押し出し棒13に対して着脱自在とされている。
次に、本実施形態に係る留置具1の使用方法、及び、作用・効果について図4も含めて説明する。
まず、先端フード6を挿入部3に装着する前に、押し出し棒13と分離した留置具押し出し具8の押し出し部材12を先端フード6内に収納する。
次に、留置具1の磁石を巻回して内部に収納した先端フード6を挿入部3に接続する。
このとき、磁石7が弾性を有しているので、磁石7が復元力により先端フード6内で拡径しようとする。しかし、先端フード6によってこれが規制され、磁石7が先端フード6の内壁を押圧することによって先端フード6から脱落せずに収納される。
内視鏡2の挿入部3を管腔器官16内に挿入する前に、留置具押し出し具8の構成部材を係合装着する。即ち、留置具押し出し具8の押し出し棒13をチャンネル5内に挿通し、挿入部3の先端から突出させて先端フード6内の押し出し部材12と係合するとともに、押し出し操作部15を押し出し棒13に装着する。なお、先端フード6を装着する前に留置具押し出し具8の係合装着を完了しても構わない。
この状態で留置具1を留置すべき場所まで内視鏡2の挿入部3を管腔器官16内に挿入する。
病変部17の近傍まで内視鏡2の挿入部3を挿入後、押し出し操作部15をチャンネル5に対して遠位側に移動させる。このとき、押し出し部材12によって磁石7が先端フード6内から外部に押し出される。
磁石7が外部に押し出された際、磁石7の復元力によって、管腔器官16内で磁石7が拡径する。しかし、今度は管腔器官16の内壁16Aによってこれが規制され、管腔器官16の内壁を径方向外方に押圧した状態で管腔器官16内の病変部17近傍に留置される。
この留置具1によれば、磁石7を先端フード6内に収納することによって、留置具1を挿入部3とともに管腔器官16に挿入することができる。
従って、磁石7をチャンネル5径よりも大きくすることができ、チャンネル5内に挿入可能な大きさの磁石よりも強い磁力を発生させることができる。また、磁石7を挿入する際、把持鉗子等で磁石7を把持することなく挿入部3に支持させて安全に所望の部位まで挿入でき、その後の管腔器官の手技を容易にし、かつ、処置を短時間で行うことができる。
この際、自身の復元力によって管腔器官内に留置させることができ、クリップ等の固定具を不要にすることができる。
なお、留置具押し出し具8は、図3に示すものに限らず、図5に示すように、留置具1の磁石7に接続されたワイヤ18と、ワイヤ18を挿通可能な挿通孔19Aが先端に配された押し出し棒19とを備えるものとしても構わない。
この場合、ワイヤ18を把持して押し出し棒19をチャンネル先端に押し出すことによって、磁石7を押し出すことができる。
次に、第2の実施形態について図6を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る留置具20が、管腔器官に磁石21を位置決めするクリップ(固定部)22と、クリップ22と磁石21とを繋ぐ糸(連結部)23とを備え、磁石21が、磁力を有して金属からなる複数のシート部25と、シート部25間に配されてこれらを接続する弾性部26とを備えているとした点である。
この留置具20も、挿入部3に挿入する際には、第1の実施形態と同様に、図1及び図2における先端フード6内に巻回して収納する。
従って、弾性部26間のシート部25長さは、先端フード6の内径よりも小さくなるように形成される。
この際、弾性部26にて折り曲げながら磁石21を巻回して収納することにより、弾性部26の復元力によって磁石21が拡開する際、シート部25が先端フード6の内壁を押圧する。従って、第1の実施形態と同様に、先端フード6内で磁石が支持される。
糸23の一端23Aは、磁石21に接続されており、他端23Bはクリップ22に接続されている。
クリップ22は、チャンネル5内を挿通可能な大きさに形成されている。磁石21を先端フード32内に収納する際には、クリップ22は図示しない内視鏡のチャンネル内に収納されている。
留置具20を管腔器官内に留置する際には、第1の実施形態の場合と比べて弾性部26の復元力が小さいため、復元力を利用するとともに、図示しないクリップ操作具によって管腔器官の内壁にクリップ22を固定して磁石21を留置する。
この留置具20によれば、磁石そのものが弾性状の第1の実施形態の場合よりも金属のシート部25の磁力を強い状態に維持することができる。
次に、第3の実施形態について図7を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る留置具30における磁石31が、先端フード32内に収納可能な円筒状に形成されており、磁石31の表面に、先端フード32の内表面に配された支持部側係合部33Aと係合可能な留置具側係合部33Bが配されているとした点である。
磁石31には、内視鏡2の挿入部3の先端に配された観察窓10及び照明窓11の視野を確保する複数の貫通孔35が中心軸線C方向に配されている。
磁石31の一端面31Aに糸23が接続されている。
留置具側係合部33Bは、磁石31の側面に配され、中心軸線C方向に延びる溝状に形成されている。
支持部側係合部33Aは、先端フード32の内壁面から径方向内方に突出して形成されている。
次に、本実施形態に係る留置具の使用方法、及び、作用・効果について説明する。
まず、内視鏡2の挿入部3の先端に先端フード32を装着する。
そして、先端フード32内に留置具30の磁石31を収納する。
このとき、糸23が接続された一端面31Aを挿入部3の先端面3Aと対向して配するとともに、留置具側係合部33Bと支持部側係合部33Aとが係合するようにして先端フード32内に磁石31を挿入する。同時に、クリップ22をチャンネル5内に挿入する。
この状態で挿入部3を図示しない管腔器官の病変部近傍まで挿入する。
このとき、支持部側係合部33Aと留置具側係合部33Bとが係合されているので、磁石31の先端フード32内での移動が規制され、挿入部3に支持された状態で磁石31が管腔器官まで移動する。
貫通孔35を通して観察窓10及び照明窓11によって管腔器官内を観察しながら、挿入部3を所定の位置に位置決め後、チャンネル内に挿入した図示しないクリップ操作具によって、クリップ22をチャンネル先端側に押し出し、そのまま磁石31を先端フード32から押し出す。
こうして、図示しないクリップ操作具によって管腔器官の内壁にクリップ22を固定して磁石31を留置する。
この留置具30によれば、磁石31を先端フード32内に収納した際、支持部側係合部33Aと留置具側係合部33Bとを係合させることによって、先端フード32内で磁石31を固定することができる。
この際、磁石31を先端フード32内に配置した場合でも、磁石31が先端フード32内で回転することがないので、貫通孔35の移動によって不用意に視界が妨げられることがなく、貫通孔35を通して挿入部3の先端方向の視野を確保することができる。
次に、第4の実施形態について図8及び図9を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と上記第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る留置具40の磁石41が、内視鏡2の挿入部3に外嵌してスライド可能に形成されているとした点である。
磁石41は、円筒状に形成されており、内径が挿入部3の外径と略同一とされている。磁石41が挿入部3をスライドする際の摩擦力は、磁石41を挿入した際の図示しない管腔器官の内壁との間の摩擦力よりも小さくされている。
この留置具40の使用方法、及び、作用・効果について説明する。
まず、磁石41を挿入部3に外嵌し、クリップ22を挿入部3のチャンネル5内に挿入する。
そして、クリップ22を、図示しないクリップ操作具によって保持した状態で挿入部3を体腔器官まで挿入する。
このとき、図示しない管腔器官の内壁と磁石41との間の摩擦によって、磁石41が挿入部3に対して手元側に移動しようとする。しかし、糸23を介してクリップ22を位置決めしているため、糸23に引っ張られて磁石41の移動が規制される。
この状態にて所定の部位に挿入部3を挿入後、クリップ22をチャンネル5内から挿入部3の外部に押し出して管腔器官に固定する。そして、挿入部3を手元側に引き抜く。
これによって、磁石41が挿入部3から離脱して管腔器官内に留置される。
この留置具40によれば、先端フード32等を装着しなくても磁石41を挿入部3とともに管腔器官に挿入することができる。
次に、第5の実施形態について図10を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と上記他の実施形態との異なる点は、内視鏡50の挿入部51の先端に挿入部側磁性体52が配されており、本実施形態に係る留置具53の磁石55が、挿入部側磁性体52に着脱可能に形成されているとした点である。
この磁石55は、挿入部3の先端に配された図示しない観察窓や照明窓を覆わないように円環状に形成されている。
糸23は、上記他の実施形態と異なり、図示しないクリップと着脱可能とされて磁石55の内側に十文字状に配されている。なお、この糸23は、十文字状に限らず一文字状であっても三本以上の糸23が交差して配されていても構わず、少なくとも一本の糸23がチャンネル5の先端の空間を通過するように配されていればよい。
挿入部側磁性体52は、磁力を発する部材から構成されていてもそうでなくても構わない。
この磁石55と挿入部側磁性体52との間の磁界の強さは、糸23を引っ張った際に挿入部側磁性体52から脱離可能な程度とされている。
次に、本実施形態に係る留置具53の使用方法、及び、作用・効果について説明する。
まず、糸23の一部がチャンネル5の開口上に位置するように磁石55を挿入部51先端の挿入部側磁性体52に装着する。
この状態で挿入部51を図示しない管腔器官の病変部近傍まで挿入する。
図示しない観察窓及び照明窓によって観察しながら挿入部51を位置決め後、チャンネル内に挿入した図示しないクリップ操作具によって、クリップをチャンネル5先端側に押し出す。
この際、クリップが糸23と係合して糸23を挟んだ状態で磁石55を挿入部側磁性体52から取り外す。
こうして、図示しないクリップ操作具によって管腔器官の内壁にクリップを固定して磁石55を留置する。
この留置具53によれば、内視鏡50の挿入部51先端に配された挿入部側磁性体52との間に作用する磁力によって磁石55を挿入部3先端に接続させることができ、磁石55を挿入部3に支持させた状態で管腔器官に挿入することができる。
次に、第6の実施形態について図11及び図12を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と上記他の実施形態との異なる点は、内視鏡2の挿入部3に装着される先端フード60が、挿入部3の先端に接続される外筒部61と、外筒部61に対して出没可能な長さと外径とに形成された内筒部62とを備えており、本実施形態に係る留置具63が、内筒部62の外表面に係合可能に形成された磁石65と、弾性変形して内筒部62の外表面を締付可能な固定バンド(固定具)66とを備えているとした点である。
磁石65と固定バンド66とは円環状に形成されており、それぞれ中心軸線C1方向に並列可能に互いに糸23にて連結されている。
固定バンド66は、通常時は内筒部62よりも小さい径とされているのに対し、拡径させた際には内筒部62の外径まで拡径可能とされている。
先端フード60の内筒部62の基端には、チャンネル5に挿通可能とされて、内筒部62を外筒部61に対して進退操作するための牽引ワイヤ67が接続されている。
外筒部61は、挿入部3の先端に接続部68を介して装着されており、内筒部62の外周面に磁石65及び固定バンド66とを配した際に、外筒部61の先端面61Aがこれらと当接可能な内径とされている。
内筒部62の軸方向長さは、表面に磁石65及び固定バンド66を配した状態で基端側の一部が外筒部61内に没入可能な長さとされている。
次に、本実施形態に係る留置具63の使用方法、及び、作用・効果について説明する。
まず、内筒部62を外筒部61から所定の長さで突出させ、その外周面に、外筒部61の先端面61Aから磁石65、固定バンド66の順に装着する。この状態で先端フード60の接続部68を挿入部3に装着する。この際、固定バンド66の径方向内方への締付力が大きいので、磁石65が内筒部62に位置決めされるとともに、内筒部62が外筒部61に対して位置決めされる。
この状態で挿入部を体腔器官内に挿入する。
病変部17の近傍に挿入部3を配した後、図示しない吸引源によってチャンネル5を介して病変部17を内筒部62内に吸引する。
この状態で、牽引ワイヤ67を手元側に引っ張って内筒部62を外筒部61に対して挿入部3側に移動して外筒部61内に没入させる。この際、外筒部61の先端面61Aが磁石65と当接してこれを相対的に内筒部62の先端側に押し出す。
磁石65に押されて内筒部62から押し出された固定バンド66は、内筒部62から離脱してそのまま病変部17を締付けながら縮径する。
続いて、磁石65が内筒部62から押し出されて離脱して、磁石65が固定バンド66を介して体腔器官に留置される。
この留置具63によれば、先端フード60に固定バンド66を装着することによって、挿入部3に磁石65を支持させて管腔器官に挿入することができる。
また、留置具63を留置する際には、内筒部62の外表面に磁石65及び固定バンド66を係合した状態で内筒部62を外筒部61内に没入させる。この際、相対的に外筒部61の先端が内筒部62に対して移動して固定バンド66と磁石65とを内筒部62から押し出させることができる。この際、内筒部62から脱落した固定バンド66によって病変部17を把持させることができ、磁石65を体腔管内に位置決めすることができる。
次に、第7の実施形態について図13及び図14を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第7の実施形態と第6の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る留置具70が、磁石65及び固定バンド66を複数備え、先端フード71の内筒部72が、表面に複数の磁石65及び固定バンド66を連接可能な長さとされて、外筒部73に対して内筒部72を一定間隔で進退移動させる移動手段75に接続されているとした点である。
移動手段75は、牽引ワイヤ67と、牽引ワイヤ67の基端が接続されて内視鏡2の操作部77に配されたリール78とを備えている。
リール78には牽引ワイヤ67が巻回されており、例えば、1/4回転することによって、一組の磁石65及び固定バンド66の厚さ分だけ牽引ワイヤ67をリール78に巻回し、その分、内筒部72を外筒部73内に没入するように調整されている。
次に、本実施形態に係る留置具70の使用方法、及び、作用・効果について説明する。
まず、固定バンド66と磁石65とを一組ずつ、第6の実施形態と同様に、磁石65が手元側となるように先端フード71の内筒部72の外表面に順に配する。
そして、先端フード71の接続部68を内視鏡2の挿入部3に装着して、挿入部3を体腔器官内に挿入する。
病変部17の近傍に挿入部3を配した後、第6の実施形態と同様に、病変部17を内筒部72内に吸引する。
この状態で、リール78を回転して牽引ワイヤ67を巻回する。
リール78が1/4回転している間、内筒部72が移動して外筒部73内に没入する一方、外筒部73の先端面73Aが磁石65と当接してこれを内筒部72の先端側に押し出す。
このとき、内筒部72の最先端に配された一組の固定バンド66と磁石65とが内筒部72から押し出されて離脱する。そして第6の実施形態と同様に、固定バンド66が病変部17を締付けて固定する。
続いて、挿入部3先端の位置を別の病変部の近傍に移動し、リール78をさらに1/4回転する。
この際、内筒部72が外筒部73に対してさらに移動して、上述と同様の作用によって、別の一組の固定バンド66と磁石65とが内筒部72から押し出されて離脱する。
こうして、磁石65と固定バンド66とが次々に内筒部72から押し出されて離脱して、管腔器官に留置される。
この留置具70によれば、上記第6の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。特に、複数の磁石65と固定バンド66とを内筒部72の外表面に一列に配した状態で、移動手段75によって内筒部72を外筒部73に没入させた際に、磁石65と固定バンド66とを一組ずつ内筒部72から次々と取り外すことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記第7の実施形態では、内筒部72の外筒部73に対する移動距離をリール78の回転数によって調整するものとしているが、図15(a)に示すように、内壁面に径方向内方に突出する突起80aが一定の間隔で複数配された外筒部80を有する先端フード81を、挿入部3に接続して使用しても構わない。この突起80aは、図15(b)に示すように、例えば、略半円形とされて円周方向に3つ配されている。この突起80aの形状は、楔形状であっても構わない。
この場合、突起80aの間隔は、一組の磁石65と固定バンド66との厚さ以下の間隔とされている。牽引ワイヤ67を手元側に牽引した際、内筒部72が外筒部80に対して移動して、突起80aが内筒部72の手元側基端面72Aに当接する。そして、この度に一組の磁石65が外筒部80の先端面80Aに押圧されるので、固定バンド66とともに内筒部72から磁石65を離脱させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る留置具を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る留置具を内視鏡の挿入部に支持させた状態を示す(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の際1の実施形態に係る留置具と留置具を体腔器官内に挿入する際に使用する押し出し具を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る留置具の使用状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る留置具の使用状態の変形例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る留置具を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る留置具を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る留置具を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る留置具の使用状態を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る留置具を示す(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の第6の実施形態に係る留置具を内視鏡の挿入部に支持させた状態を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る留置具を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る留置具を内視鏡の挿入部に支持させた状態を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る留置具を送り出す際に使用するリールを内視鏡に装着した状態を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る留置具を(a)内視鏡の挿入部に支持させた状態の変形例を示す平面図、(b)設置する内筒部を示す正面図である。
符号の説明
1、20、30、40、53、63、70 留置具
2、50 内視鏡
3、51 挿入部
5 チャンネル
6、32、60、71、81 先端フード(支持部)
7、21、31、41、55、65 磁石(磁性体)
22 クリップ(固定具)
23 糸(連結部)
25 シート部
26 弾性部
52 挿入部側磁性体
61、73、80 外筒部
62、72 内筒部
66 固定バンド(固定具)
75 移動手段

Claims (3)

  1. 体腔内に留置される留置具であって、
    内視鏡の挿入部の先端近傍で前記内視鏡に支持されて、前記挿入部とともに体腔内に挿入される磁性体と、
    前記体腔内に前記磁性体を位置決めする固定部と、
    該固定部と前記磁性体とを繋ぐ連結部とを備え、
    前記固定部が前記チャンネル内を挿通可能な大きさとされ、
    前記磁性体が、前記挿入部に外嵌してスライド可能な形状に形成されていることを特徴とする留置具。
  2. 前記磁性体に、前記挿入部の先端方向の視野を確保する貫通孔が配されていることを特徴とする請求項1に記載の留置具。
  3. 体腔内に留置される留置具であって、
    内視鏡の挿入部の先端近傍で前記内視鏡に支持されて、前記挿入部とともに体腔内に挿入される磁性体を備え、
    前記磁性体に、前記挿入部の先端方向の視野を確保する貫通孔が配されていることを特徴とする留置具。
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