JP4708903B2 - 棚板等支持用支柱、並びにそれを用いた物品収納什器および病室用床頭装置 - Google Patents
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Description
(1)棚板等支持用支柱において、左右方向を向く垂直の基片の両側端より前方を向く短寸の側片を連設し、かつ両側片の前端より、互いに内方を向く内向き片を連設し、両内向き片の前面に、棚板等を支持するブラケットを係止するための複数の係合孔を、上下方向に並べて設ける。
請求項1記載の発明によると、基片と側片とによって互いに連結された左右の内向き片の前面に、棚板等を支持するブラケットを係止するための複数の係合孔が、上下方向に並べて設けられているので、単一の支柱で、棚板等を、安定して、確実に支持することができるとともに、支柱の内部を、配管や配線用のダクトとして利用することができ、しかも支柱の構造が簡単で、安価に製造することができる。
また、支柱内に、配管や配線を収容したときは、それらが支柱から脱落するのを防止することができる。
さらに、支柱の前面開口部がカバー部材により閉塞されることによって、支柱の強度が向上する。
カバー部材の前面を、内向き片の前面より後方に位置させたときは、カバー部材の前面側に、棚板上に載置した電気機器類の配線を、棚板を横切って、縦方向に通すことができる。
また、左右幅の大きな単一の支柱で、水平板を安定して支持することができるとともに、従来の2本の支柱を用いる場合のように、相互の位置決めを正確に行う必要がなく、支柱の取り付け作業が容易である。
因みに、側板を、物品を出し入れすることのない方の側面のみに設け、物品を出し入れすることのある側面には、側板を設けないで、解放したままとしておいてもよい。
また、支柱と配管用ダクトとの両方に、医療用配管や配線を、体裁よく収容することができるとともに、状況の変化に応じて、それらの配置を変更したり、削除または追加したりすることができる。
図1は、本発明の棚板等支持用支柱、並びにそれを用いた物品収納什器および
病室用床頭装置の一実施形態を設けた病院の病室内を示す。
(1)は、病室の床面、(2)は、床面(1)上に配置した患者用ベッド、(3)は、床頭側の壁面、(4)は、本発明には直接関係しない補助床頭台である。
支柱(7)と配管用ダクト(6)とは、患者用ベッド(2)を左右から挟むようにして、壁面(3)に沿って、床面(1)上に立設されている。
また、配管用ダクト(6)と支柱(7)との両方に、医療用配管や配線を、体裁よく収容することができるとともに、状況の変化に応じて、それらの配置を変更したり、削除または追加したりすることができる。
また、横連結杆(8)の前面を、ピンナップボードとして使用したり、横連結杆(8)の前面に、医療用配管(5)に接続した、上記酸素供給接続口(13)、圧縮空気供給接続口(14)、吸引用接続口(15)等を設けたりすることもできる。
この物品収納什器(23)は、左右1対のブラケット(24)(24)(25)(25)をもって支柱(7)の前面上下部に架設された前方を向く水平板である天板(26)および底板(27)と、この天板(26)と底板(27)との間に形成された物品収容空間(S)の前面を開閉する扉(28)とを、基本的な構成部材として備えている。
各ブラケット(24)(25)は、必要に応じて、天板(26)および底板(27)の下面にねじ止めしてもよい。
また、扉(28)が、枢軸(32)(33)を中心とする円弧状をなし、その円弧状の面に沿って移動するので、開閉時に、前方に突出するものがなく、安全であり、しかも、開閉操作を楽に行うことができ、使い勝手かよく、床頭台として使用するのに最適である。
前部物品収容空間(S1)内には、左右の等高の係合孔(40)(40)に、後端の下向き係止片(41a)(41a)(42a)(42a)をそれぞれ係止した、ブラケット(24)(25)と同様の左右1対ずつのブラケット(41)(41)(42)(42)をもって、棚板(43)や収納かご(44)が、中仕切板(39)の前面に、上下多段状に装着されている。
なお、側板(47)を、物品を出し入れすることのない左方の側面のみに設け、物品を出し入れすることのある右側面には、側板を設けないで、解放したままとしておいたり、または後部物品収容空間(S2)における物品を出し入れすることのない左方の側面をも、同様の側板(47)をもって閉塞してもよい。
この物品収納什器(23)は、上記のものより奥行きを小とした天板(26)と底板(27)とを、支柱(7)の前面に、上記と同様にして架設し、それに、上記のものと同一とした扉(28)を装着して、物品収容空間(S)を形成し、その内部に、複数の収容かご(44)を、上記と同様にして、支柱(7)の前面に上下多段状に装着したものとしてある。
その他の構成は、上記のものと同一である。
このように、本発明においては、各部品を組み合わせて支柱(7)に装着することにより、使用状況に応じた種々の使用態様を採ることができる。
例えば、支柱(7)は、壁面(3)から離して、床面(1)上に立設して実施してもよい。
(S1)前部物品収容空間
(S2)後部物品収容空間
(1)床面
(2)ベッド
(3)壁面
(4)補助床頭台
(5)医療用配管
(6)配管用ダクト
(7)支柱
(8)横連結杆
(9)病室用床頭装置
(10)酸素供給管
(11)圧縮空気供給管
(12)吸引管
(13)酸素供給接続口
(14)圧縮空気接続口
(15)吸引用接続口
(16)基片
(16a)固定ねじ
(17)側片
(18)内向き片
(19)段部
(20)支柱本体
(21)カバー部材
(22)係合孔
(23)物品収納什器
(24)(25)ブラケット
(24a)(25a)下向き係止片
(26)天板(水平板)
(27)底板(水平板)
(28)扉
(28a)取っ手
(29)凹部
(30)(31)アーム
(32)(33)枢軸
(34)(35)補強杆
(36)(37)ストッパ
(38)支持脚
(39)中仕切板
(40)係合孔
(41)(42)ブラケット
(41a)(42a)下向き係止片
(43)棚板
(44)収納かご
(45)ブラケット
(45a)下向き係止片
(46)棚板(水平板)
(47)側板
(48)取付金具
(49)止めねじ
Claims (8)
- 左右方向を向く垂直の基片の両側端より前方を向く短寸の側片を連設し、かつ両側片の前端より、互いに内方を向く内向き片を連設し、両内向き片の前面に、棚板等を支持するブラケットを係止するための複数の係合孔を、上下方向に並べて設けたことを特徴とする棚板等支持用支柱。
- 左右の内向き片間の間隙を、カバー部材により閉塞したことを特徴とする請求項1記載の棚板等支持用支柱。
- 左右の内向き片の互いに対向する端部に、後方に向かって凹入する段部を設け、この段部に、カバー部材の両側端部を嵌合することにより、カバー部材の前面を、内向き片の前面とほぼ整合するか、またはそれより後方に位置するようにしたことを特徴とする請求項2記載の棚板等支持用支柱。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の支柱を、室内の床面に立設し、前記支柱の前面における左右の等高の係合孔に係止した前方を向く複数対のブラケットをもって、複数の水平板を上下多段状に支持し、上下の水平板間に、物品収容空間を形成したことを特徴とする物品収納什器。
- 水平板の後端部の左右幅を、支柱の左右幅より大とし、前記水平板の後端中央に、前記支柱が嵌合するようにした凹部を設けたことを特徴とする請求項4記載の物品収納什器。
- 上下の水平板の側端に、上下方向を向く側板の上下部を固着し、前記側板により、物品収容空間の側面を閉塞したことを特徴とする請求項4記載の物品収納什器。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の支柱と、医療用配管を収容した上下方向を向く配管用ダクトとを、室内の壁面に沿って、かつ患者用ベッドを挟んで、左右に配設し、前記支柱と配管用ダクトとを、左右方向を向く横連結杆をもって互いに連結し、前記支柱の前面に、請求項4〜6のいずれかに記載の物品収納什器を設けたことを特徴とする病室用床頭装置。
- 横連結杆を中空ダクト状に形成し、その中に電気配線を収容するとともに、前面に、前記電気配線に接続した電気部品を設けたことを特徴とする請求項7記載の病室用床頭装置。
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