JP4707747B2 - エレベータの昇降路配線方法および装置 - Google Patents

エレベータの昇降路配線方法および装置 Download PDF

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本発明は、エレベータの昇降路に配線を敷設するための配線方法および装置に関する。
一般に、エレベータの設置された建物では、エレベータの運転に必要な各種の機器が各所に設置されている。具体的には、各階のエレベータホールに乗場呼び装置が設置されており、昇降路の最上部および最下部には終端階検出用のリミットスイッチが設けられている。最下部のピット内には照明用の電源設備やP波地震感知器などが設置されている。
また、エレベータの昇降路に沿って、エレベータの運転に必要な信号や電力等を伝達するための配線が敷設され、エレベータの制御盤と各種の電気機器が接続されている。特に、昇降路に沿って鉛直に設けられる主幹ケーブルは、電気機器と接続される枝線が多数本分岐している。
従来から、エレベータの昇降路に配線を敷設する作業の能率を高め、あるいは電線の無駄を無くすために、種々の改良、工夫が行われている。
例えば、特許文献1には、主幹ケーブルの内部電線に枝線を圧着して接続することにより、分岐接続部に配線荷重が掛からないようにし、主幹ケーブルにループ状の分岐部分を形成する必要をなくし、主幹ケーブルの配線長を短縮できるようにした配線方法が提案されている。
また、特許文献2には、電気機器に接続する電線の余長を無くすために、配線受け金具をガイドレールに取り付け、この配線受け金具に沿って配線経路を確立することが提案されている。
特開2004−67361号公報 特開2007−119119号公報
エレベータの昇降路に配線を施すにあって問題になるのは、建物の躯体構造が建物ごとに異なっていることである。つまり、建物の躯体構造は建物ごとに独自の構造を持っているのに対して、エレベータの昇降路の方は、昇降路の長さや乗りかごの大きさなどによって規定されるものの同じ機種では同じになるという違いがある。
これを昇降路を上からみた図11を参照して具体的に説明する。図11において、参照符合1は乗りかごを示している。昇降路として利用されるのは、四方を建物の壁2で囲まれた空間である。乗りかご1は、かご用のガイドレール3a、3bに沿って昇降し、図示しないカウンタウェイトは、カウンタウェイト用のガイドレール4a、4bに沿って昇降する。参照番号5は、エレベータの制御盤を示している。
上述したように、建物の壁2で区画された空間の大きさは、建物ごとに異なってくるのに対して、乗りかご1の昇降路は、かご用のガイドレール3a、3bとカウンタウェイト用のガイドレール4a、4bの配置によって決まることになる。したがって、昇降路のレイアウトは建物によらずに一定であるのに、壁2で仕切られた昇降路外側の空間の大きさは建物によってさまざまである。
このような事情があるため、建物にエレベータの配線を手配する場合、手配担当者がその建物の図面と、エレベータのレイアウト図面とを対比しながら、配線の引き回しの手配を計画することになるが、現地の工事にて配線長が足りなくならないように、あらかじめ配線の余長分を見込んで長めに配線手配するのが通常である。
例えば、図11において、具体的に説明すると、主幹ケーブルには壁2にそって鉛直方向に敷設される主幹ケーブル6と、制御盤5から壁2伝いに水平方向に延びる主幹ケーブル7があるが、この水平方向に延びる主幹ケーブル7は、建物の構造によって長さが変わってくることになる。また、鉛直方向に延びる主幹ケーブル15から分岐する枝線も壁に沿って配線されるので建物の構造によって長さが変わってくる。このため、上述のようにあらかじめ配線の余長分を見込んで配線手配するために、無駄になる余長分の電線の量は高層ビルではかなりのものになるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、エレベータが設置される建物の構造に依存することなく、配線長を決められるようにするエレベータの昇降路配線方法および装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、エレベータの昇降路にエレベータ制御装置、各階乗り場の呼び装置、センサ、スイッチなどの各種電気機器の間を接続、電力や信号伝送する配線を昇降路にそって配線する昇降路配線方法であって、建物の壁面によって区画された空間に昇降路を形成する昇降路躯体の最上部構造物に上部配線分岐装置を配線長の基準位置に設置し、前記昇降路の上部に設置されるエレベータ制御装置の制御盤と前記上部配線分岐装置を接続し建物に依存しない配線長さを有する第1の主幹ケーブルを前記昇降路躯体および最上部構造物に沿って敷設し、前記上部配線分岐装置に接続され建物に依存しない配線長さを有する第2主幹ケーブルを前記昇降路の躯体に沿って鉛直方向に敷設したことを特徴とするものである。
前記発明では、前記昇降路躯体の下部に、前記第2主幹ケーブルの下端が接続され下部配線分岐装置を配線長の基準位置に設置し、前記下部配線分岐装置から昇降路の下部に配置される各種電気機器に接続される枝線を分岐させるようにしてもよい。また、前記第1主幹ケーブルは、前記鉛直方向に延びる配線経路を昇降路躯体にそって設け、前記昇降路に対して垂直に水平方向に延びる配線経路を前記最上部構造物に設けるようにしてもよい。
また、本発明は、エレベータの昇降路にエレベータ制御装置、各階乗り場の呼び装置、センサ、スイッチなどの各種電気機器の間を接続、電力や信号伝送する配線を昇降路にそって配線する昇降路配線装置であって、建物の壁面によって区画された空間に昇降路を形成する昇降路躯体の最上部構造物で配線長の基準位置に設置した上部配線分岐装置と、前記昇降路の上部に設置されるエレベータ制御装置の制御盤と前記上部配線分岐装置を接続する主幹ケーフルであって前記昇降路躯体および最上部構造物に沿って敷設され建物依存しない配線長さを有する第1の主幹ケーブルと、前記上部配線分岐装置に接続され前記昇降路の躯体に沿って鉛直方向に敷設した建物に依存しない配線長さを有する第2主幹ケーブルと、を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、建物の構造に依存せずに、主幹ケーブルや枝線の配線長を上部配線分岐装置や下部配線分岐装置の位置を基準にして決めることが可能になるので、配線余長が少なくなるように配線手配において正確に配線長を把握し、効率よく無駄のない配線が可能になる。
以下、本発明によるエレベータの昇降路配線方法および装置の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態が適用されるエレベータを示す。図1において、参照番号10はエレベータの昇降路を示す。図2は、昇降路10の最上部のレイアウトを示す図である。
参照番号11は建物の壁面で、昇降路10はこの壁面11に四方を囲まれた空間に設けられる。昇降路10には、かご用ガイドレール12a、12bやカウンタウェイト用ガイドレール13a、13bといったレールが上下に延びている。昇降路躯体は、これらのかご用ガイドレール12a、12b、カウンタウェイト用ガイドレール13a、13bなどによって構築されている。
昇降路躯体の最上部には、図2に示すように、やぐら14と呼ばれる構造物が設置されている。このやぐら14は、四方組みした4枚の桁15を含み、かご用ガイドレール12a、12bおよびカウンタウェイト用ガイドレール13a、13bに固定されている。エレベータの運転に必要なさまざま装置、電気機器のうち、巻上機のモータ16はやぐら14に設置されている。
エレベータ制御装置の制御盤17は、やぐら14の下にあってカウンタウェイト用レール13bに固定されている。その他、主要な機器としては、昇降路躯体の最上部には、ガバナ18や高ガル地震計19などが設置されている。
昇降路10の最下部には、主要な機器として、P波地震計20がピットの床面21に設置されている。また各階の乗り場には乗り場呼び装置22が設置されている。
このような各所に設置されているエレベータ制御装置の制御盤17、巻上機のモータ16、各階の乗場に設置される乗場呼び装置22、P波地震計20などの各種電気機器の間を接続し、電力や信号伝送する配線は、次のように構成されている。
図1において、参照番号23は、昇降路10の上部に敷設される第1の主幹ケーブルを示し、参照番号24は、昇降路の最上部から下まで鉛直方向に敷設される第2の主幹ケーブルを示す。第1主幹ケーブル23と第2主幹ケーブル24は、やぐら14に設置されている上部配線分岐装置26を介して接続されている。
まず、第1主幹ケーブル23の一端は、制御盤17に接続されている。そして、この第1主幹ケーブル23は、カウンタウェイト用ガイドレール13bにそって配線され、やぐら14に到達したところで、やぐら14の桁15にそって水平に敷設されて上部配線分岐装置26まで延びている。昇降路最上部付近に配置される各種電気機器への配線は、上部配線分岐装置26から枝線27が分岐し、やぐら14の桁15やガイドレールを伝わって、例えば、高ガル地震計19など各所に延びるようになっている。
これに対して、第2主幹ケーブル24は、上部配線分岐装置26から下方に向かって昇降路躯体にそって下部配線分岐装置28まで延びるようになっている。この第2主幹ケーブル24の途中からは枝線29が分岐し、各階に設置されている乗場呼び装置22に接続されている。
そして、下部配線分岐装置28は、かご用ガイドレール12aのブラケットなどに取り付けられており、ピットの床面21に設置されているP波地震計20などのセンサ類や、各種スイッチなどの電気機器へは、この下部配線分岐装置28から延びる枝線30によって配線がなされている。
次に、第1主幹ケーブル23、第2主幹ケーブル24と上部配線分岐装置26、下部配線分岐装置28を用いた配線の態様についてより具体的に説明する。
図1、図2において、昇降路躯体の最上部に設けられるやぐら14には、上部配線分岐装置26が所定の配線長の基準となる位置に設置される。なお、図3は、上部配線分岐装置26が設置される昇降路10の最上部を示す。
第1主幹ケーブル23の配線長は、次のようにして、上部配線分岐装置26の位置を基準にして設定される。
図1に示すように、第1主幹ケーブル23の配線経路のうち、垂直配線部23aの経路は、制御盤17からカウンタウェイト用ガイドレール13bを伝わって鉛直に延びる経路である。図2に示すように、第1主幹ケーブル23の水平配線部23bの経路は、昇降路躯体の最上部のやぐら14を伝わって水平に延びる経路である。垂直配線部23a、水平配線部23bのいずれも昇降路躯体を配線経路に利用しているので、建物の構造に依存せずにその配線長を決めることが可能になる。すなわち、昇降路躯体の構造や制御盤17の設置位置はエレベータの機種により統一されているので、上部配線分岐装置23の位置を基準にして、それぞれ第1主幹ケーブル23の垂直配線部23aと水平配線部23bの配線長は建物の構造に関係なく決まることになる。
そして、昇降路最上部に設置された、例えば、高ガル地震計19などのセンサ、スイッチへの配線についても、上部配線分岐装置26から枝線27を分岐させて、昇降路躯体にそって配線することにより、この枝線27の配線長も上部配線分岐装置26の位置を基準に決まることになる。このようにして、昇降路上部での配線について、建物の構造に依存せずに上部配線分岐装置26の位置を基準に配線長を決めることができるので、配線余長が少なくなるように配線手配において正確に配線長を把握し、効率よい配線が可能になる。
同様に、上部配線分岐装置26から下方に下部配線分岐装置28まで鉛直に昇降路躯体にそって延びる第2主幹ケーブル24についても、その配線長は、建物の構造に依存せずに、上部配線分岐装置26と下部配線分岐装置28の位置を基準に決めることができる。したがって、建物に依存せずに、配線長を統一化したり、配線手配の段階で第2主幹ケーブル24の配線長についても正確に把握し、効率のよい配線が可能になる。
そして、昇降路最下部のピットの床面21に設置された、例えば、P波地震計20やローブ伸び検出スイッチなどのセンサ、スイッチへの配線についても、下部配線分岐装置28から枝線30を分岐させて、昇降路躯体を構成するかご用ガイドレール12bにそってピットの床面21まで配線することにより、この枝線30の配線長も下部配線分岐装置28の位置を基準に決まることになる。図4に示すように、ピットの床面21では、バッファ32の設置してあるバッファ固定台33が昇降路躯体の最下部を構成し、枝線30はこのバッファ固定台33を伝ってP波地震計やロープ伸び検出スイッチ31などの機器と接続される。このようにして、昇降路下部での配線について、建物の構造に依存せずに下部配線分岐装置28の位置を基準に配線長を決めることができるので、配線余長が少なくなるように配線手配において正確に配線長を把握し、効率のよい配線が可能になる。
なお、下部配線分岐装置28を設置する位置に関しては、図4に示すように、一階フロアレベルに設置することが好ましい。ピットに設置されるセンサやスイッチ類の電気機器は、ピットが冠水しても配線端子部に水が入り込まないよう防水構造になっているのに対して、下部配線分岐装置28は、オプション仕様によりビット電気機器まての配線数が客先によって異なり、防水加工まで施すことがむずかしい。そこで、下部配線分岐装置28の設置高さを一階フロアレベルにすることにより、冠水することがない高さに設置できる上に、下部配線分岐装置28の配線作業も容易になる利点がある。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。
上述した第1実施形態のエレベータは、オフィス用のビルに設置される乗用エレベータであるの対して、この第2実施形態は、集合住宅に設置される住居用エレベータに本発明を適用した実施形態である。
乗用エレベータと住居用エレベータとの大きな違いは、住居用エレベータでは、乗りかごにおいて、ドアと対向するかご側面にトランク部が設けられていることである。このため、乗りかごが最上階に停止したときに、トランク部が干渉しないように、制御盤17や巻き上げ機のモータ16の位置が乗用エレベータとは異なる位置に設置される。
このように制御盤17などの機器の配置が変わっても、第1実施形態と基本的に同じ考え方で次のように配線を行うことができる。
すなわち、第1主幹ケーブル23の鉛直配線部23aは、昇降路躯体にそって上にやぐら14まで延び、水平配線部23bはやぐら14の桁15にそって水平に敷設されて上部配線分岐装置26まで延びている。昇降路最上部付近に配置される各種電気機器への配線は、上部配線分岐装置26から枝線27が分岐し、やぐら14の桁15やガイドレールを伝わって、例えば、高ガル地震計19など各所に延びるようになっている。
また、第2主幹ケーブル24は、上部配線分岐装置26から下方に向かって昇降路躯体にそって下部配線分岐装置28まで延びるようになっている。この第2主幹ケーブル24の途中からは枝線29が分岐し、各階に設置されている乗場呼び装置21に接続されている。
そして、下部配線分岐装置28からは枝線30が延び、ピットの床面21に設置されているP波地震計20などのセンサ類や、各種スイッチなどの電気機器へ配線がなされている。
以上のように、エレベータの形式が変わっても、昇降降での配線について、建物の構造に依存せずに上部配線分岐装置26と下部配線分岐装置28の位置を基準に配線長を決めることができるので、配線余長が少なくなるように配線手配において正確に配線長を把握し、効率のよい配線が可能になる。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について、図6を参照して説明する。
上述した第1実施形態および第2実施形態が適用されるエレベータでは、各階の乗場呼び装置22は、乗り込み口に向かって右側に配置されている。これは、乗場呼び装置22の一般的な配置である。この配置に対応させて、第2主幹ケーブル24が乗場呼び装置22の付近を通るように、上部配線分岐装置26を図2に示すように配置してある。
ところが、客先仕様によっては、乗場呼び装置22を乗り込み口に向かって左側に配置することがある。
このような仕様に対応するには、第1主幹ケーブル23を少し延長し、上部配線分岐装置26を図6に示す位置に設置するとともに、第2主幹ケーブル24が乗場呼び装置22の付近を通るようにすればよい。これにより、乗場呼び装置22に接続させる枝線の配線長を変更せずに短い配線長で勝手違いに仕様に対応することが可能になる。
第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について、図7乃至図10を参照して説明する。 この第4実施形態は、上部配線分岐装置26と下部配線分岐装置28の内部構成についての実施形態である。
図7は、上部配線分岐装置26の内部構成の説明図である。制御盤17から延びる第1主幹ケーブル23の端末は、ケーブル固定具43によって固定されるとともにコネクタ44に接続されている。他方、第2主幹ケーブル24の端末はコネクタ45に接続されている。昇降路最上部に設置される個々のセンサ、スイッチなどの電気機器に接続される各枝線27は、それぞれコネクタ46、47に接続される。コネクタ44と、コネクタ45、46、47の中間には電圧測定装置42が設けられており、この上部配線分岐装置26では配線が分岐するともに、それぞれの配線に流れる信号の電圧を監視できるうようになっている。
図8は、電圧測定装置42で電圧を測定する安全回路の電圧の表示例を示す。第2主幹ケーブル24を伝送されてくる安全回路の信号の例として、ピットに設置されるピット安全装置、ピット梯子スイッチ、ロープ伸び検出スイッチなどがある。これらのスイッチの一つ一つに対応させて、電圧測定装置42には、ランプ低47a、ランプ中47b、ランプ高47cが設けられている。図9に示すように、ランプ低47a、ランプ中47b、ランプ高47cには異なる抵抗値をもつ抵抗48a、48b、48cが並列に接続されている。この場合、入力電圧が24Vであれば、ランプ低47aはしきい値3V以上で点灯し、ランプ中47bはしきい値20Vで点灯し、ランプ高47cは、しきい値23.5Vで点灯するように、それぞれ抵抗48a、48b、48cの抵抗値が設定されている。
また、本実施形態の上部配線分岐装置26では、安全回路信号の電圧を監視することに加えて、上部配線分岐安全装置50が接続されている。この上部配線分岐安全装置50は、電圧測定装置42を介して第1主幹ケーブル22と接続され、この第1主幹ケーブル22を経由して、制御盤17と接続されている。
この上部配線分岐安全装置50は、上部配線分岐装置26の蓋が開けられると、そのスイッチが遮断されるように構成されているので、制御盤17によってスイッチの遮断が検出される。そして、制御盤17は、乗りかごを上昇しないようにする。
なお、図10は、下部配線分岐装置28の内部構成を示す図であるが、下部配線分岐装置28には、第2主幹ケーブル24と枝線30が接続される以外は、基本的に上部配線分岐装置26と同じ構成になっているので、同一の構成要素には同一の参照符合を付してその説明は省略する。ただし、下部配線分岐安全装置51に関しては、下部配線分岐装置28の蓋が開けられると、そのスイッチが遮断され、制御盤27によって乗りかごを下降しないように制御する。
以上のような第4実施形態によれば、次のような効果が得られる。
図3に示すように、上部配線分岐装置26を点検する場合、作業者100は、乗りかご101の上面に乗って作業を行うことになるが、乗りかご101を作業し易い位置に停止させてから作業員100は乗ることになる。そして、作業員100が上部配線分岐装置26の蓋を開けると、安全スイッチが遮断され、乗りかご101が上昇するの確実に防止できるように二重の安全チェックが働くので、作業員は100は安心して作業を続けることができる。
また、上部配線分岐装置26では、電圧測定装置42のランプランプ低47a、ランプ中47b、ランプ高47cの点灯によって安全回路の信号の電圧レベルをテスターを用意していなくても、視覚的に把握することが可能になる。
図4に示すように、下部配線分岐装置28を点検する場合、作業者100は、ピットに降りて作業を行うことになるが、作業員100は下部配線分岐装置26の蓋を開けると、安全スイッチが遮断され、乗りかごが下降するの確実に防止できるように二重の安全チェックが働くので、作業員は100は安心して作業を続けられ、また、安全回路の信号の電圧レベルを視覚的にることができる点は同様である。
本発明の第1実施形態によるエレベータ昇降路の配線状況を示す斜視図である。 同エレベータ昇降路の最上部のレイアウトを示す平面図である。 同エレベータ昇降路の最上部での上部配線分岐装置の取り付け位置を示す説明図。 同エレベータ昇降路の最下部での下部配線分岐装置の取り付け位置を示す説明図。 本発明の第2実施形態によるエレベータ昇降路の配線状況を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態によるエレベータ昇降路の最上部のレイアウトを示す平面図である。 上部配線分岐装置の内部構成の説明図。 上部配線分岐装置の電圧測定装置の表示ランプの説明図。 表示ランプの抵抗を示す回路図である。 下部配線分岐装置の内部構成の説明図。 従来のレベータ昇降路の最上部のレイアウトを示す平面図である。
10 昇降路
11 建物の壁面
14 やぐら
15 桁
16 巻上機のモータ
17 制御盤
19 高ガル地震計
20 P波地震計
22 乗場呼び装置
23 第1主幹ケーブル
24 第2主幹ケーブル
26 上部配線分岐装置
28 下部配線分岐装置

Claims (10)

  1. エレベータの昇降路にエレベータ制御装置、各階乗り場の呼び装置、センサ、スイッチなどの各種電気機器の間を接続、電力や信号伝送する配線を昇降路にそって配線する昇降路配線方法であって、
    建物の壁面によって区画された空間に昇降路を形成する昇降路躯体の最上部構造物に上部配線分岐装置を配線長の基準位置に設置し、
    前記昇降路の上部に設置されるエレベータ制御装置の制御盤と前記上部配線分岐装置を接続し建物に依存しない配線長さを有する第1の主幹ケーブルを前記昇降路躯体および最上部構造物に沿って敷設し、
    前記上部配線分岐装置に接続され建物に依存しない配線長さを有する第2主幹ケーブルを前記昇降路の躯体に沿って鉛直方向に敷設したことを特徴とするエレベータの配線昇降路方法。
  2. 前記昇降路躯体の下部に、前記第2主幹ケーブルの下端が接続され下部配線分岐装置を配線長の基準位置に設置し、前記下部配線分岐装置から昇降路の下部に配置される各種電気機器に接続される枝線を分岐させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの昇降路配線方法。
  3. 前記第1主幹ケーブルは、前記鉛直方向に延びる配線経路を昇降路躯体にそって設け、前記昇降路に対して垂直に水平方向に延びる配線経路を前記最上部構造物に設けることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの昇降路配線方法。
  4. 前記上部配線分岐装置から分岐し昇降路最上部に配置される各種電気機器に接続される枝線の配線経路を前記最上部構造物に設けることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの昇降路配線方法。
  5. 前記下部配線分岐装置を1階乗り場のフロアレベルの位置に設置し、前記下部配線分岐装置から前記鉛直方向に延びる枝線の配線経路を昇降路躯体にそって設け、前記昇降路に対して垂直に水平方向に延びる枝線の配線経路を昇降路のピット床面に設けることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの昇降路配線方法。
  6. エレベータの昇降路にエレベータ制御装置、各階乗り場の呼び装置、センサ、スイッチなどの各種電気機器の間を接続、電力や信号伝送する配線を昇降路にそって配線する昇降路配線装置であって、
    建物の壁面によって区画された空間に昇降路を形成する昇降路躯体の最上部構造物で配線長の基準位置に設置した上部配線分岐装置と、
    前記昇降路の上部に設置されるエレベータ制御装置の制御盤と前記上部配線分岐装置を接続する主幹ケールであって前記昇降路躯体および最上部構造物に沿って敷設され建物依存しない配線長さを有する第1の主幹ケーブルと、
    前記上部配線分岐装置に接続され前記昇降路の躯体に沿って鉛直方向に敷設した建物に依存しない配線長さを有する第2主幹ケーブルと、を備えることを特徴とするエレベータの昇降路配線装置。
  7. 前記第2主幹ケーブルの下端が接続され、前記昇降路躯体の下部で配線長の基準位置に設置された下部配線分岐装置をさらに備え、前記下部配線分岐装置から昇降路の下部に配置される各種電気機器に接続される枝線が分岐することを特徴とする請求項に記載のエレベータの昇降路配線装置。
  8. 前記第1主幹ケーブルは、前記鉛直方向に延びる配線経路が昇降路躯体にそって設けられ、前記昇降路に対して垂直に水平方向に延びる配線経路が前記最上部構造物に設けられたことを特徴とする請求項に記載のエレベータの昇降路配線装置。
  9. 上部配線分岐装置と下部配線分岐装置は、安全回路の信号電圧を視覚的に表示する表示手段を有する電圧測定装置を備えることを特徴とする請求項に記載のエレベータの昇降路配線装置
  10. 前記上部配線分岐装置と下部配線分岐装置は、蓋を開けたときにエレベータの制御装置に安全スイッチの遮断信号を送る安全装置を備えることを特徴とする請求項に記載のエレベータの昇降路配線装置
JP2009055224A 2009-03-09 2009-03-09 エレベータの昇降路配線方法および装置 Expired - Fee Related JP4707747B2 (ja)

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