JP4706501B2 - V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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Description

本発明は、V型8気筒内燃機関の排気浄化装置に関する。
吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されているNOxを還元するときには、該吸蔵還元型NOx
触媒に流入する排気の空燃比を比較的に短い周期でスパイク的(短時間)にリッチとする、所謂リッチスパイク制御が実行される。このリッチスパイク制御は、還元剤添加弁から排気通路へ還元剤を噴射することにより行われる。
そして、4番気筒の開弁時期に還元剤添加を行うことにより、該還元剤を排気の流れに乗せつつ、NOx触媒に到達させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、還元剤を排気の流れに乗せることができるので、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒へ速やかに到達し得る。
特開2001−280125号公報 特開2002−106332号公報
ところで、還元剤添加弁は排気に晒されているため、煤による詰まりが発生することがある。この詰まりを抑制するために、たとえば所定の時間毎に還元剤添加弁から還元剤を噴射させることがある。この詰まり抑制のための還元剤添加は、NOx還元のための還元
剤添加とは異なり、NOx触媒の温度によらず行わなければならない。すなわち、還元剤
添加弁の詰まりを抑制するためには、NOx触媒が活性温度に達していない場合にも還元
剤を噴射させる必要がある。この場合、添加した還元剤がNOx触媒で反応せずにそのま
ま該NOx触媒を通過するおそれがある。また、NOx触媒の温度が高いときに還元剤を噴射させなければならない場合もある。この場合、NOx触媒の温度がさらに上昇して該N
Ox触媒が過熱するおそれがある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、V型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、還元剤の流出および吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制しつつ、
還元剤添加弁の詰まりを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明によるV型8気筒内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明によるV型8気筒内燃機関の排気浄化装置は、
クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、
NOxを吸蔵し且つ吸蔵していたNOxが還元剤により還元される吸蔵還元型NOx触媒
と、
内燃機関と前記吸蔵還元型NOx触媒との間に還元剤を噴射する還元剤添加弁と、
を夫々のバンク毎に備え、
還元剤が噴射される箇所の排気の流動が最小となる時期に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とする。
ここで、還元剤添加弁から還元剤が添加されてから吸蔵還元型NOx触媒に到達するま
での時間が短いと、排気中に還元剤があまり拡散しないので、高濃度の還元剤が吸蔵還元型NOx触媒に供給されることとなる。そのため、吸蔵還元型NOx触媒の温度が低いと還
元剤が反応せずにすり抜け、温度が高いと該吸蔵還元型NOx触媒が過熱するおそれがあ
る。一方、還元剤添加弁から還元剤が添加されてから吸蔵還元型NOx触媒に到達するま
での時間が長いと、排気中に還元剤が拡散するために排気中の還元剤濃度が低くなる。吸蔵還元型NOx触媒へ還元剤が到達するまでの時間が長くなれば、その間に該吸蔵還元型
NOx触媒の温度が変わり得るため、還元剤のすり抜け、または吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制し得る。また、還元剤の濃度が低下することにより、吸蔵還元型NOx触媒にお
いて反応せずに通過する還元剤が減少する。さらに、吸蔵還元型NOx触媒の温度上昇が
緩慢となるため、該吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制できる。
ところで、クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関では、片側バンク毎に見ると片側バンクの4気筒が何れも排気行程でない期間がある。このように、排気行程が行われていない期間では、排気の流動が最小となる。そして、このような時期に還元剤添加弁から還元剤を噴射させると、還元剤が排気通路へ付着する。その後排気の流れが再開すると、還元剤が徐々に蒸発するため、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒へ到達するまでの時間が長くなる。また、排気中の還元剤濃度は低くなる
。したがって、排気の流動が最小となる時期に還元剤を噴射させることにより、吸蔵還元型NOx触媒の低温時における還元剤のすり抜けや高温時における過熱を抑制することが
できる。
なお、排気の流動が最小となる時期は、片側バンクで排気の流れが停止する期間、または片側バンクで排気が行われていない期間としてもよい。
さらに、本発明においては前記内燃機関からクランクアングルで少なくとも180度の期間排気が行われないときに前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することができる。
クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置では、片側のバンクにおいてクランクアングルで少なくとも180度、内燃機関から排気が行われない期間がある。このようにクランクアングルで少なくとも180度の間内燃機関から排気が流出しない場合には、この期間中に排気の流動が最小となり得る。そのため、この期間中に、還元剤添加弁から還元剤を噴射すれば、噴射した還元剤が排気通路に付着する。これにより、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒へ到達するまでの時
間を長くすることができる。
本発明においては、前記吸蔵還元型NOx触媒の温度が第1所定温度よりも低い場合に
前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することができる。
この第1所定温度とは、吸蔵還元型NOx触媒が活性化しているときの温度の最低値で
ある。NOxの浄化率が許容値以上のときとしてもよい。吸蔵還元型NOx触媒が活性化する温度に達していない場合には、該吸蔵還元型NOx触媒において還元剤がほとんど反応
しないため、排気の流動が最小となっているときに還元剤を噴射させる。これにより、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒をすり抜けることを抑制できる。
また、本発明においては、前記吸蔵還元型NOx触媒の温度が前記第1所定温度よりも
高い温度である第2所定温度よりも高い場合に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することができる。
この第2所定温度とは、排気の流れに還元剤を乗せつつ還元剤を供給したときに吸蔵還元型NOx触媒が過熱するおそれのない温度の最高値である。吸蔵還元型NOx触媒が過熱するおそれがある場合には、排気の流動が最小となっている時期に還元剤を噴射させることにより、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒へ到達するまでの時間を長くする。その間に吸
蔵還元型NOx触媒の温度が低下すれば、該吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制することができる。また、還元剤の濃度が低下すれば、吸蔵還元型NOx触媒の温度上昇が緩慢とな
るため、吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制できる。
本発明に係るV型8気筒内燃機関の排気浄化装置によれば、還元剤の流出および吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制しつつ、還元剤添加弁の詰まりを抑制することができる。
以下、本発明に係るV型8気筒内燃機関の排気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係るV型8気筒の内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関1とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、V型8気筒の4サイクル・ディーゼルエンジンである。内燃機関1は、クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行う。すなわち、クランクアングル90度毎に何れかの気筒で燃焼が行われる。
内燃機関1は、右バンク2および左バンク3を備えて構成されている。右バンク2および左バンク3には、夫々4つの気筒4が備わる。右バンク2には、1,3,5,および7番気筒が備わり、左バンク3には、2,4,6,および8番気筒が備わる。右バンク2には、該右バンク2の各気筒4に接続される右排気マニホールド5が接続されている。また、左バンク3には、該左バンク3の各気筒4に接続される左排気マニホールド6が接続されている。そして、右排気マニホールド5は右排気管7へ接続され、左排気マニホールド6は左排気管8へ接続されている。
右排気管7の途中には、右吸蔵還元型NOx触媒9(以下、右NOx触媒9という。)が設けられ、左排気管8の途中には、左吸蔵還元型NOx触媒10(以下、左NOx触媒10という。)が設けられている。右NOx触媒9および左NOx触媒10は、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低く且つ還元
剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。
右NOx触媒9よりも上流の右排気管7には、該右排気管7を流通する排気中に還元剤
たる燃料(軽油)を添加する右燃料添加弁11を備えている。また、左NOx触媒10よ
りも上流の左排気管8には、該左排気管8を流通する排気中に還元剤たる燃料(軽油)を添加する左燃料添加弁12を備えている。右燃料添加弁11および左燃料添加弁12は、後述するECU13からの信号により開弁して排気中へ燃料を噴射する。右燃料添加弁11および左燃料添加弁12から右排気管7および左排気管8内へ噴射された燃料は、右排気管7および左排気管8の上流から流れてきた排気の空燃比をリッチにする。そして、NOx還元時には、右NOx触媒9および左NOx触媒10に流入する排気の空燃比を比較的
に短い周期でスパイク的(短時間)にリッチとする、所謂リッチスパイク制御を実行する。なお、本実施例においては、右燃料添加弁11および左燃料添加弁12が、本発明における還元剤添加弁に相当する。また、右NOx触媒9および左NOx触媒10を合わせて以下、NOx触媒9,10という。
また、右NOx触媒9よりも上流の右排気管7には、該右排気管7を流通する排気の温
度に応じた信号を出力する右排気温度センサ15が取り付けられている。また、左NOx
触媒10よりも上流の左排気管8には、該左排気管8を流通する排気の温度に応じた信号を出力する左排気温度センサ16が取り付けられている。右排気温度センサ15により右
NOx触媒9の温度が検出され、左排気温度センサ16により左NOx触媒10の温度が検出される。なお、右NOx触媒9および左NOx触媒10に直接温度センサを取り付けても良い。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU13が併設されている。このECU13は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。ECU13には、前記センサの他、内燃機関1のクランクアングルに応じた信号を出力するクランクポジションセンサ14が電気配線を介して接続され、これらの出力信号がECU13へ入力されるようになっている。一方、ECU13には、右燃料添加弁11および左燃料添加弁12が電気配線を介して接続され、該ECU13により右燃料添加弁11および左燃料添加弁12が制御される。
そして、本実施例では、右燃料添加弁11および左燃料添加弁12の詰まりを抑制するために、所定の時間毎に右燃料添加弁11および左燃料添加弁12から燃料を噴射させている。この詰まりを抑制するための燃料噴射を、右NOx触媒9および左NOx触媒10の状態によらず行うことにより、詰まりを抑制する。この場合、右NOx触媒9または左N
Ox触媒10の温度が活性領域以外であっても燃料噴射を行うことになる。なお、活性領
域とは、NOxの浄化率が許容値以上でかつ過熱のおそれのない温度領域をいう。そして
、本実施例においては、活性領域の最低温度が、本発明における第1所定温度に相当し、活性領域の最高温度が、本発明における第2所定温度に相当する。
NOx触媒9,10の温度が活性領域よりも低い場合には、該NOx触媒9,10にて燃料が反応しないまま該NOx触媒9,10をすり抜けるおそれがある。また、NOx触媒9,10の温度が活性領域よりも高い場合には、該NOx触媒9,10にて燃料が反応する
ことにより該NOx触媒9,10の温度がさらに上昇して過熱するおそれがある。そこで
、本実施例においては、NOx触媒9,10の温度が活性領域内の場合には排気の流れに
乗せるように燃料を添加し、活性領域外の場合には排気の流れが最小となっているとき、若しくは停止しているときに燃料を添加する。これを右バンク2および左バンク3の夫々について行う。
ここで、図2は、内燃機関1の各気筒4の燃焼順序を示した図である。右バンク2では、1,7,3,5番気筒の順に燃焼が行われ、左バンク3では、2,4,6,8番気筒の順に燃焼が行われる。ここで、右バンク2では、5番気筒の排気が完了してから1番気筒の排気が開始されるまでに排気を行う気筒4がない。すなわち、このクランクアングルで180度の期間は排気の流動が最小となる、若しくは排気の流れが停止する。また、左バンク3では、2番気筒の排気が完了してから4番気筒の排気が開始されるまでに排気を行う気筒4がない。すなわち、このクランクアングルで180度の期間は排気の流動が最小となる、若しくは排気の流れが停止する。このようにクランクアングルで180度の期間排気が行われない期間に燃料添加を行うことにより、燃料を右排気管7または左排気管8に付着させることができる。これにより、右NOx触媒9および左NOx触媒10での排気の空燃比を高く保つことができる。
一方、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度が活性領域内であれば、排気の流れがあるときに燃料添加を行うことにより、燃料を積極的に排気の流れに乗せることができる。これにより、右NOx触媒9および左NOx触媒10の温度を活性領域内に維持することが可能となる。たとえば、何れかの気筒4が排気行程のときに燃料添加を行うことにより、排気の流れに燃料を乗せることができる。なお、右NOx触媒9または左NOx触媒10の一部分の温度が活性領域内であっても同様に排気の流れに燃料を乗せることにより、その一部分の温度を活性領域内に維持することができる。
図3は、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度と燃料添加のタイミングとの関係を示した図である。図3(A)はNOx触媒9,10の温度が活性領域内の場合、図3(
B)はNOx触媒9,10の温度が活性領域よりも低い場合、図3(C)はNOx触媒9,10の温度が活性領域よりも高い場合、図3(D)はNOx触媒9,10の一部分の温度
が活性領域内で他の部分の温度が活性領域よりも低い場合を示している。図3ではNOx
触媒9,10を上流から下流に向かって3つの部分に分けて夫々の温度がどのようになっているか示している。「適」と表している部分は活性領域内の温度であることを示し、「低」と表している部分は活性領域よりも温度が低いことを示し、「高」と表している部分は活性領域よりも温度が高いことを示している。たとえば、NOx触媒9,10の複数個
所に温度センサを取り付けることにより、複数部分の温度を検出することができる。
図3(A)の場合には、NOx触媒9,10の温度が活性領域内であるため、NOx触媒9,10へ燃料を添加することにより該NOx触媒9,10の温度を活性領域内で維持す
ることができる。すなわち、排気の流れが「流動」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気の流れに乗せ、速やかに燃料をNOx触媒9,10へ到達させる。これにより、
燃料が排気中へ拡散することを抑制することができるので、NOx触媒9,10に流入す
る排気の空燃比が低くなる。そして、燃料の反応熱によりNOx触媒9,10の温度を活
性温度内に維持することが可能となる。
図3(B)の場合には、NOx触媒9,10の温度が活性領域よりも低いため、排気の
流れがあるときにNOx触媒9,10へ燃料を添加すると、燃料が該NOx触媒9,10をすり抜けるおそれがある。これを抑制するために、排気の流れが「停止」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気管に付着させ、徐々に蒸発させつつNOx触媒9,10へ
到達させる。これにより、燃料が排気中へ拡散するので、NOx触媒9,10に流入する
排気の空燃比が高くなる。そのため、NOx触媒9,10の活性が低くても燃料を反応さ
せることができるようになるので、燃料のすり抜けを抑制することが可能となる。
図3(C)の場合には、NOx触媒9,10の温度が活性領域よりも高いため、排気の
流れがあるときにNOx触媒9,10へ燃料を添加すると、該NOx触媒9,10の温度が急激に上昇して過熱するおそれがある。これを抑制するために、排気の流れが「停止」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気管に付着させ、徐々に蒸発させつつNOx触
媒9,10へ到達させる。これにより、燃料が排気中へ拡散するので、NOx触媒9,1
0に流入する排気の空燃比が高くなる。そのため、NOx触媒9,10の温度が徐々に上
昇するため、その上昇している間にNOx触媒9,10の熱を排気が持ち去るので、NOx触媒9,10の過熱を抑制することが可能となる。なお、NOx触媒9,10の一部分の
温度のみが活性領域よりも高い場合であっても同様に、排気の流れが「停止」しているときに燃料添加を行うことにより、この一部分の過熱を抑制することができる。
図3(D)の場合には、NOx触媒9,10の一部の温度が活性領域内であり、他の部
分の温度が活性領域よりも低いので、燃料の添加により少なくとも活性領域にある部分において温度を維持することができる。すなわち、排気の流れが「流動」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気の流れに乗せ、速やかに燃料をNOx触媒9,10へ到達さ
せる。これにより、燃料が排気中へ拡散することを抑制することができるので、NOx触
媒9,10に流入する排気の空燃比を低くなる。そして、温度が活性領域内の部分では、燃料の反応熱によりNOx触媒9,10の温度を活性温度内に維持することが可能となる
。これにより、燃料のすり抜けも抑制される。
以上説明したように、本実施例では、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度が活性領域よりも低い場合には、活性領域よりも温度の低いNOx触媒への燃料添加を排気の
流動が最小となっているきに行う。これにより、活性領域よりも温度の低いNOx触媒9
,10を燃料がすり抜けることを抑制できる。また、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度が活性領域よりも高い場合にも、活性領域よりも温度の高いNOx触媒への燃料
添加を排気の流動が最小となっているときに行う。これにより、NOx触媒9,10の過
熱を抑制できる。また、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度が活性領域にある場合には、排気の流れに乗せるように燃料を添加する。これにより、NOx触媒の温度を活
性領域に維持することができる。
実施例に係るV型8気筒の内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 内燃機関の各気筒の燃焼順序を示した図である。 右NOx触媒または左NOx触媒の温度と燃料添加のタイミングとの関係を示した図である。図3(A)はNOx触媒の温度が活性領域内の場合、図3(B)はNOx触媒の温度が活性領域よりも低い場合、図3(C)はNOx触媒の温度が活性領域よりも高い場合、図3(D)はNOx触媒の一部の温度が活性領域内で他の部分の温度が活性領域よりも低い場合を示している。
符号の説明
1 内燃機関
2 右バンク
3 左バンク
4 気筒
5 右排気マニホールド
6 左排気マニホールド
7 右排気管
8 左排気管
9 右NOx触媒
10 左NOx触媒
11 右燃料添加弁
12 左燃料添加弁
13 ECU
14 クランクポジションセンサ
15 右排気温度センサ
16 左排気温度センサ

Claims (3)

  1. クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、
    NOxを吸蔵し且つ吸蔵していたNOxが還元剤により還元される吸蔵還元型NOx触媒
    と、
    内燃機関と前記吸蔵還元型NOx触媒との間に還元剤を噴射する還元剤添加弁と、
    を夫々のバンク毎に備え、
    前記吸蔵還元型NOx触媒の温度が活性領域の最低温度である第1所定温度よりも低い
    場合において、還元剤が噴射される箇所の排気の流動が最小となる時期に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とするV型8気筒内燃機関の排気浄化装置。
  2. クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、
    NOxを吸蔵し且つ吸蔵していたNOxが還元剤により還元される吸蔵還元型NOx触媒
    と、
    内燃機関と前記吸蔵還元型NOx触媒との間に還元剤を噴射する還元剤添加弁と、
    を夫々のバンク毎に備え、
    前記吸蔵還元型NOx触媒の温度が活性領域の最高温度である第2所定温度よりも高い
    場合において、還元剤が噴射される箇所の排気の流動が最小となる時期に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とするV型8気筒内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記内燃機関からクランクアングルで少なくとも180度の期間排気が行われないときに前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とする請求項1または2に記載のV型8気筒内燃機関の排気浄化装置。
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