JP4705650B2 - 通信ノード - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、アドホックネットワークに接続される通信ノードに関するものである。
【0002】
近年、インフラストラクチャ(infrastructure)を使用することなく、複数の通信ノード間でデータ通信を実行することができるアドホックネットワーク(Ad-hoc Network)が利用されつつある。
【0003】
しかし、このアドホックネットワーク環境では、インフラストラクチャを使用することなくネットワークを構成するため、有線ネットワークのDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)のようなIPアドレス自動割当プロトコルを利用することができなかった。
【0004】
したがって、アドホックネットワークに接続する通信ノードは、アドホックネットワークに接続された他の通信ノードにおけるIPアドレスと重複しないように、自装置のIPアドレスを設定する必要があった。
【0005】
そこで、特許文献1および特許文献2では、各通信ノードが使用するIPアドレスの情報を、アドホックネットワークを構成している他の通信ノードに定期的に送信し、IPアドレスの情報を受信した各通信ノードは、IPアドレスが自装置のIPアドレスと重複しているか否かを判定し、IPアドレスが重複している場合には、再度IPアドレスを設定し直して、設定し直したIPアドレスを各通信ノードに送信することによって、各送信ノードのIPアドレスが重複することを防止している。
【0006】
【特許文献1】
特開2004−274750号公報
【特許文献2】
特開2005−12761号公報
【発明の開示】
しかしながら、上述した従来技術では、アドホックネットワークに接続された各通信ノードにIPアドレスを効率よく割り当てることができず、各通信ノード間でデータ通信を開始するまでに時間を要してしまうという問題があった。
【0007】
なぜなら、IPアドレスの重複が検出されて再度IPアドレスが割り当てられる過程において、IPアドレスが他の通信ノードと再び重複することがあるからである。また、複数の通信ノードがアドホックネットワークに接続されている場合には、各通信ノードのIPアドレスが重複する可能性が極めて高くなり、他の通信ノードと重複しないIPアドレスが割り当てられるまで、割り当て、検出、再割り当てが何度も繰り返されてしまう。
【0008】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、アドホックネットワークに接続された各通信ノードに、重複しないIPアドレスを効率よく割り当てることができる装置を提供することと、アドレス重複を解消した結果、通信ノードのアドレスが変更されても、通信ノード配下の端末間のデータ通信を継続させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、アドホックネットワークに含まれる通信ノード群に含まれるいずれかの通信ノードであって、前記通信ノード群のそれぞれに割り当てられたアドレスを記録する記録手段と、他の通信ノードから前記アドホックネットワークに対する接続要求を受け付けた場合に、前記他の通信ノードに割り当てられたアドレスの情報を取得し、取得した前記アドレスが前記記録手段に記録されたアドレスのいずれかと一致するか否かを定する判定手段と、前記判定手段によってアドレスが一致すると判定された場合に、前記アドレス群のいずれとも一致しないアドレスを生成する生成手段と、生成したアドレスを、前記他の通信ノード及び前記通信ノード群に含まれる少なくとも1つの通信ノードに送信する送信手段とを備えたことを特徴とする
【0010】
本発明によれば、アドホックネットワークを構成している通信ノードに割り当てられたアドレスの情報であるアドレス管理情報を記録し、通信ノードからアドホックネットワークに対する接続要求を受け付けた場合に、接続要求を行った通信ノードに割り当てられたアドレスの情報を取得し、当該アドレスがアドホックネットワークを構成している通信ノードに割り当てられたアドレスのいずれかと重複するか否かを前記アドレス管理情報を基に判定し、アドレスが重複すると判定された場合に、他の通信ノードと重複しないアドレスを生成し、接続要求を行った通信ノードに対して当該アドレスを送信してアドレスを割り当てるので、従来技術のように新たなIPアドレスが他のIPアドレスと再度重複してしまうといった問題を解消することができ、通信ノードにIPアドレスを効率よく割り当てることができる。
【0011】
また、また、通信ノードが、アドホックネットワークを構成している全ての通信ノード配下の端末に対し、各端末に割り当てられている実際のIPアドレスとは別の、仮想IPアドレスを割り当て、実際のIPアドレスと仮想IPアドレスを適宜変換し通信させることにより、アドレス重複を解消した結果、通信ノードのアドレスが変更されても、通信ノード配下の端末間のデータ通信は継続させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明にかかる通信ノードの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
まず、本発明の特徴について説明する。本発明では、アドホックネットワーク(無線LANアクセスポイントのような機器を必要としない、無線で接続できる端末<パソコン、PDA、携帯電話など>のみで構成されたネットワーク)に参加する各通信ノードが、アドホックネットワークを構成している通信ノードに設定されたIPアドレスの情報を保持し、同一のIPアドレス(アドホックネットワークを構成している通信ノードのいずれかのIPアドレスと重複するIPアドレス)を持つ通信ノードからの接続要求を受け付けると、接続要求を受け付けた通信ノードは、他の通信ノードと重複しない新たなIPアドレスを生成して、接続要求を行った通信ノードに新たなIPアドレスを通知してIPアドレスを変更するように指示すると共に、アドホックネットワークを構成している他の通信ノードに新たなIPアドレスを通知する。
【0014】
このように、本発明は、各通信ノードがアドホックネットワークを構成している全通信ノードに設定されたIPアドレスの情報(以下、アドレス管理情報と表記する)を保持し、アドレス管理情報を基にして、他の通信ノードと重複しないIPアドレスを生成し、接続要求を行った通信ノードに対してIPアドレスを割り振るので、従来技術のように新たなIPアドレスが他のIPアドレスと再度重複してしまうといった問題を解消することができ、通信ノードにIPアドレスを効率よく割り当てることができる。
【0015】
図1は、本実施例1にかかるアドホックネットワークの一例を示す図である。同図に示すように、本実施例1にかかるアドホックネットワーク50は、通信ノード100〜300によって構成されている。なお、ここでは、説明の便宜上、通信ノード100〜300のみを示すが、アドホックネットワーク50は、任意の個数の通信ノードによって構成されている。
【0016】
通信ノード100〜300は、アドホックネットワーク50を構成している各通信ノードとデータ通信を行う装置である。なお、通信ノード100〜300に関する説明は同様であるため、以下では、通信ノード100のみの説明を行い、通信ノード200,300に関する説明は省略する。
【0017】
図2は、本実施例1にかかる通信ノードの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この通信ノード100は、ネットワークインターフェース部110、制御部120、記憶部130、インターフェース部140〜170を有する。
【0018】
ネットワークインターフェース部110は、所定の通信プロトコルを利用して、他の通信ノード(例えば、図1に示す通信ノード200,300)と通信を行う処理部である。また、インターフェース部140は、通信ノード100に接続された端末10〜30と所定の通信プロトコルを利用して通信を行う処理部であり、インターフェース部150〜170は、端末を接続するための処理部である。なお、ここでは、説明の便宜上、インターフェース部150〜170、端末10〜30のみを示すが、この通信ノード100は、任意の数のインターフェース部を有し、任意の数の端末に接続される。
【0019】
制御部120は、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードのIPアドレスが重複しないように各通信ノードにIPアドレスを割り当てる処理部である。この制御部120は、通信処理部120a、アドレス割当部120b、を有する。
【0020】
通信処理部120aは、インターフェース部150〜170に接続された端末10〜30と、アドホックネットワーク50に接続された他の通信ノードに接続された端末とのデータ通信を実行するための処理部である。
【0021】
アドレス割当部120bは、他の通信ノード(アドホックネットワーク50に接続されていなかった通信ノード)からアドホックネットワーク50に対する接続要求を受け付けた場合に、接続要求を行った通信ノードに割り当てられたIPアドレスの情報を取得し、このIPアドレスがアドホックネットワーク50を構成している通信ノードに割り当てられたIPアドレスのいずれかと重複するか否かを記憶部130に記憶されたネットワーク管理情報130aを基にして判定し、IPアドレスが重複すると判定した場合に、他の通信ノードと重複しない新たなIPアドレスを生成し、接続要求を行った通信ノードとアドホックネットワーク50を構成している通信ノードに対して新たなIPアドレスを送信して新たなアドホックネットワークを構成するためのIPアドレスを割り当てる処理部である。
【0022】
ここで、記憶部130は、ネットワーク管理情報130aを記憶する記憶部である。ネットワーク管理情報130aは、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードに設定されたIPアドレスの情報および通信ノードのMAC(Media Access Control)アドレスの情報を有する。図3は、ネットワーク管理情報130aの一例を示す図である。
【0023】
図3に示すように、ネットワーク管理情報130aは、MACアドレスおよびIPアドレスを有する(図3に示す例では、アドホックネットワーク50は、通信ノード100,200によって構成されているものとする)。MACアドレスは、ネットワークに接続する全ての機器が持つ固有の情報であるため、このMACアドレスによって、各通信ノードを識別することができる。
【0024】
すなわち、図3から、MACアドレス「A」を有する通信ノード(例えば、通信ノード100)には、IPアドレス「a」が設定されており、MACアドレス「B」を有する通信ノードには、IPアドレス「b」が設定されていることがわかる。
【0025】
アドレス割当部120bの説明に戻ると、アドレス割当部120bは、定期的に広報パケットを生成し、送信する。この広報パケットは、この広報パケットを一意に識別するためのID(以下、パケットIDと表記する)と、ネットワーク管理情報130aが含まれる。
【0026】
アドレス割当部120bは、通信ノード100のMACアドレスと広報パケットを生成する時点での日時の情報とを任意の関数(どのような関数でもよい)に代入し、上記パケットIDを生成する。図4は、広報パケットの一例を示す図である。アドレス割当部120bは、生成したパケットIDを一時的に保持し、新たにパケットIDを生成するたびに、保持しているパケットIDを順次更新する。以下、アドレス割当部120bが保持するパケットIDを保持パケットIDと表記する。
【0027】
また、アドレス割当部120bは、アドホックネットワーク50に接近してきた他の通信ノードから広報パケットを受信した場合に、受信した広報パケットに含まれるパケットIDと、保持パケットIDとを比較し、保持パケットIDのほうが大きい場合(保持パケットID>他の通信ノードから取得したパケットID)に、他の通信ノードから受信した広報パケットに含まれるネットワーク管理情報によって、記憶部130に記録されたネットワーク管理情報130aを更新する。
【0028】
続いて、アドレス割当部120bのアドレス割当にかかる処理について説明する。なお、ここでの処理は、通信ノード100,200がアドホックネットワーク50を構成しており、通信ノード300が新たにアドホックネットワーク50に接続し、通信ノード100が当該通信ノード300にIPアドレスを割り振るものとする。
【0029】
図5は、通信ノード100のアドレス割当にかかる処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、通信ノード300はパケットIDおよび通信ノード300のMACアドレスおよびIPアドレスを広報している(ステップS101)。図6は、通信ノード300が、ステップS101において、通信ノード100に送信するパケット(以下、接続パケット)の一例を示す図である。
【0030】
通信ノード100は、通信ノード300から接続パケットを取得し、取得した接続パケットに含まれるパケットIDと保持パケットIDとを比較し、保持パケットIDの方が大きい場合に、ネットワーク管理情報130aと接続パケットとを基にして、IPアドレスが重複するか否かを判定する。
【0031】
図3に示したネットワーク管理情報130aと図6に示した接続パケットの例では、MACアドレス「A」のIPアドレス「a」とMACアドレス「C」のIPアドレス「a」とが重複しているため、アドレス割当部120bは、重複した各IPアドレスを他のIPアドレス(重複しないIPアドレス)に置き換える(ステップS102)。例えば、MACアドレス「A」のIPアドレスを「a」から「c」に置き換え、MACアドレス「C」のIPアドレスを「a」から「d」に置き換える。
【0032】
続いて、アドレス割当部120bは、置き換えたIPアドレスに対応するように、ネットワーク管理情報130aを更新すると共に、通信ノード300にかかるMACアドレスおよびIPアドレスの情報をネットワーク管理情報130aに追加する。図7は、情報が更新・追加された後のネットワーク管理情報130aの一例を示す図である。
【0033】
同図に示すように、このネットワーク管理情報130aは、図3に示したものと比較して、MACアドレス「A」のIPアドレスが「a」から「c」に置き換えられており、通信ノード300にかかるMACアドレスおよびIPアドレスの情報が追加されている。
【0034】
そして、アドレス割当部120bは、アドホックネットワーク50を構成している他の通信ノード(図5の例では、通信ノード200)に置き換えたIPアドレスの情報と、新たに加わる通信ノード(図5の例では、通信ノード300)の情報(MACアドレス、IPアドレス)を送信し、通信ノード200は、図7に示すネットワーク管理情報と同様のネットワーク管理情報を保持する(ステップS103)。
【0035】
また、アドレス割当部120bは、通信ノード300に、置き換えたIPアドレスと、アドホックネットワーク50を構成していた通信ノードのMACアドレスおよびIPアドレスを通知する。通信ノード300は、アドホックネットワーク50に接続する前は、図8に示すようなネットワーク管理情報を記憶しているが、上記情報を取得することによって、図7に示すネットワーク管理情報と同様のネットワーク管理情報を保持する(ステップS104)。図8は、通信ノード300がアドホックネットワークに接続される前に記録していたネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【0036】
なお、アドレス割当部120bは、通信ノード300から取得した接続パケットに含まれているIPアドレスが、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードのIPアドレスと重複しない場合には、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードに、新たに加わる通信ノード(図5の例では、通信ノード300)の情報(MACアドレス、IPアドレス)を送信すると共に、アドレス割当部120bは、通信ノード300に、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードのMACアドレスおよびIPアドレスを通知する。
【0037】
上述してきたように、本実施例1にかかる通信ノード100は、アドレス割当部120bが、他の通信ノード(アドホックネットワーク50に接続されていなかった通信ノード)からアドホックネットワーク50に対する接続要求を受け付けた場合に、接続要求を行った通信ノードに割り当てられたIPアドレスの情報を取得し、このIPアドレスがアドホックネットワーク50を構成している通信ノードに割り当てられたIPアドレスのいずれかと重複するか否かを記憶部130に記憶されたネットワーク管理情報130aを基にして判定し、IPアドレスが重複すると判定した場合に、他のノードと重複しない新たなIPアドレスを生成し、接続要求を行った通信ノードに対して重複しないIPアドレスを送信してアドホックネットワークに接続するためのIPアドレスを割り当てるので、従来技術のように新たなIPアドレスが他のIPアドレスと再度重複してしまうといった問題を解消することができ、通信ノードにIPアドレスを効率よく割り当てることができる。
【0038】
また、本実施例1では、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードのIPアドレスが重複した場合に、IPアドレスが重複した各通信ノードのIPアドレスを変換する(例えば、通信ノード100のIPアドレスと通信ノード300のIPアドレスが重複した場合に、通信ノード100および通信ノード300双方のIPアドレスを、元のIPアドレスとは異なったIPアドレスに変換する)ので、パケットが予期せぬ通信ノードに送信されてしまうといった問題を防止することができる。これは、IPアドレスが重複した通信ノードのうち、片方の通信ノードのIPアドレスだけを変更すると、アドレス重複の解消以前に、アドレスが変更されてしまった通信ノードに向けて送信されたデータが、アドレス重複解消の結果、アドレスが変更されなかった通信ノードに誤って配信されてしまうためである。
【実施例2】
【0039】
つぎに、本実施例2にかかる通信ノードの特徴について説明する。上記した実施例1の通信ノード100は、アドホックネットワーク50を構成している通信ノードに設定されるIPアドレスが重複しないように各通信ノードにIPアドレスを割り当てたが、本実施例2にかかる通信ノードは、IPアドレスのほかに、通信ノードに接続された端末のURL(Uniform Resource Locator)が他の通信ノードに接続された端末のURLと重複しないように、各通信ノードの端末にURLを割り当てる。以下、通信ノードに接続されている端末のURLを端末URLと表記する。
【0040】
すなわち、本実施例2にかかる通信ノードは、アドホックネットワークを構成している通信ノードのIPアドレスの情報と端末URLの情報とをアドレス管理情報として保持し、通信ノードは、他の通信ノードからの接続要求を取得した場合には、アドレス管理情報を基にして、他の通信ノードと重複しないIPアドレスおよび端末URLを生成し、接続要求を行った通信ノードにIPアドレスおよび端末URLを送信して、IPアドレスおよび端末URLを割り当てる。
【0041】
このように、本実施例2にかかる通信ノードが、接続要求を行った通信ノードに対してIPアドレスおよび端末URLを送信して、他の通信ノードと重複しないIPアドレスおよび端末URLを割り当てるので、IPアドレスおよび端末URLとを迅速に通信ノードに割り当てることができ、効率よく接続要求元の通信ノードをアドホックネットワークに接続させることができる。
【0042】
図9は、本実施例2にかかるアドホックネットワークの一例を示す図である。同図に示すように、本実施例2にかかるアドホックネットワーク60は、通信ノード400〜600によって構成される。なお、ここでは、説明の便宜上、通信ノード400〜600のみを示すが、アドホックネットワーク60は、任意の個数の通信ノードによって構成されている。
【0043】
通信ノード400〜600は、アドホックネットワーク60を構成している各通信ノードとデータ通信を行う装置である。なお、通信ノード400〜600に関する説明は同様であるため、以下では、通信ノード400のみの説明を行い、通信ノード500,600に関する説明は省略する。
【0044】
図10は、本実施例2にかかる通信ノードの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この通信ノード400は、制御部410および記憶部420を有する。その他の構成および要素は、図2に示した通信ノード100と同様であるため、同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
制御部410は、アドホックネットワーク60を構成している通信ノードのIPアドレスおよび端末URLが重複しないように、各通信ノードにIPアドレスおよび端末URLを割り当てる処理部である。この制御部410は、通信処理部410aおよびアドレス割当部410aを有する。
【0046】
通信処理部410aは、インターフェース部150〜170に接続された端末10〜30と、アドホックネットワーク60を構成している他の通信ノードに接続された端末とのデータ通信を実行するための処理部である。
【0047】
アドレス割当部410bは、他の通信ノード(アドホックネットワーク60に接続されていなかった通信ノード)からアドホックネットワーク60に対する接続要求を受付けた場合に、接続要求を行った通信ノードに割り当てられたIPアドレスおよび端末URLを取得し、このIPアドレスおよび端末URLがアドホックネットワーク60を構成している通信ノードに割り当てられたIPアドレスおよび端末URLのいずれかと重複するか否かを記憶部420に記憶されたネットワーク管理情報420aを基にして判定し、IPアドレスまたは端末URLが重複すると判定した場合に、他の通信ノードと重複しないIPアドレスまたは端末URLを生成し、接続要求を行った通信ノードとアドホックネットワーク60を構成している通信ノードに対して新たなIPアドレスまたは端末URLを送信して、IPアドレスおよび端末URLを割り当てる処理部である。
【0048】
記憶部420は、ネットワーク管理情報420aを記憶する記憶部である。ネットワーク管理情報420aは、アドホックネットワーク60を構成している通信ノードに設定されたIPアドレスの情報、通信ノードのMACアドレスの情報、端末URL、端末URLにかかる情報を有する。図11は、本実施例2にかかるネットワーク管理情報420aの一例を示す図である。
【0049】
図11に示すように、ネットワーク管理情報420aは、MACアドレス、IPアドレス、URL(端末URL)、プロフィールを有する(図11に示す例では、アドホックネットワーク60には、通信ノード400が接続されているものとする)。ここで、プロフィールには、端末URLを補足説明する情報(例えば、端末使用者の氏名や、アプリケーション名など)が登録される。
【0050】
アドレス割当部410bは、定期的に広報パケットを生成し、送信する。この広報パケットは、この広報パケットを一意に識別するためのパケットIDと、ネットワーク管理情報420aが含まれる。
【0051】
アドレス割当部410bは、通信ノード400のMACアドレスと広報パケットを生成する時点での日時の情報とを任意の関数(どのような関数でもよい)に代入し、上記パケットIDを生成する。そして、アドレス割当部410bは、生成したパケットIDを一時的に保持し、新たにパケットIDを生成するたびに、保持しているパケットID(保持パケットID)を順次更新する。
【0052】
また、アドレス割当部410bは、アドホックネットワーク60を構成している他の通信ノードから広報パケットを受信した場合に、受信した広報パケットに含まれるパケットIDと、保持パケットIDとを比較し、保持パケットIDのほうが大きい場合(保持パケットID>他の通信ノードから取得したパケットID)に、他の通信ノードから受信した広報パケットに含まれるネットワーク管理情報によって、記憶部720に記録されたネットワーク管理情報720aを更新する。
【0053】
続いて、アドレス割当部410bのアドレス割当にかかる処理について説明する。なお、ここでの処理は、通信ノード400がアドホックネットワーク60を構成しており、通信ノード600が新たにアドホックネットワーク60に接続し、通信ノード400が通信ノード600にIPアドレスおよび端末URLを割り振るものとする。
【0054】
図12は、本実施例2にかかる通信ノード400のアドレス割当にかかる処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、通信ノード400は、通信ノード400に接続された端末から、端末URLおよびプロフールの情報を取得し、ネットワーク管理情報420aに登録する(ステップS201)。
【0055】
通信ノード600は、アドホックネットワーク60に参入するために、接続パケットを通信ノード400に送信する(ステップS202)。ここで、通信ノード600が送信する接続パケットには、パケットID、MACアドレス、IPアドレス、端末URLおよびプロフィールの情報が含まれている。図13は、通信ノード600が、ステップS202において、通信ノード400に送信する接続パケットの一例を示す図である。
【0056】
通信ノード400は、通信ノード600から接続パケットを取得し、取得した接続パケットに含まれるパケットIDと保持パケットIDとを比較し、保持パケットIDの方が大きい場合に、ネットワーク管理情報420aと接続パケットとを基にして、IPアドレスおよび端末URLが重複するか否かを判定する。
【0057】
図11に示したネットワーク管理情報420aと図13に示した接続パケットの例では、MACアドレス「A」の端末URL「urlA1」とMACアドレス「B」の端末URL「urlA1」とが重複しているため、アドレス割当部410bは、重複した各URLを他のURLに置き換える(ステップS203)。例えば、MACアドレス「A」の端末URL「urlA1」を「urlA3」に置き換え、MACアドレス「B」の端末URL「urlA1」を「urlB1」に置き換える。
【0058】
アドレス割当部410bは、置き換えた端末URLに対応するように、ネットワーク管理情報420aを更新すると共に、通信ノード600にかかるMACアドレス、IPアドレス、端末URL、プロフィールの情報をネットワーク管理情報420aに追加する。図14は、情報が更新・追加された後のネットワーク管理情報420aの一例を示す図である。
【0059】
図14に示すように、このネットワーク管理情報420aは、図11に示したものと比較して、MACアドレス「A」の端末URL「urlA1」が「urlA3」に置き換えられており、通信ノード600にかかるMACアドレス、IPアドレス、端末URL、プロフィールの情報が追加されている。
【0060】
アドレス割当部410bは、通信ノード600に、置き換えた端末URLと、アドホックネットワーク60を構成している通信ノードの情報(MACアドレス、IPアドレス、端末URL、プロフィールの情報)を通知する。通信ノード600は、アドホックネットワーク60に接続する前は、図15に示すようなネットワーク管理情報を記憶しているが、上記情報を取得することによって、図14に示すネットワーク管理情報と同様のネットワーク管理情報を保持する(ステップS204)。図15は、通信ノード600がアドホックネットワーク60に接続される前に記憶していたネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【0061】
なお、アドレス割当部410bは、通信ノード600から取得した接続パケットに含まれているIPアドレスが、アドホックネットワーク60を構成している通信ノードのIPアドレスと重複した場合には、図2に示したアドレス割当部120bと同様の手法を用いてIPアドレスを置き換え、通信ノード600に置き換えたIPアドレスを送信し、他の通信ノードと重複しないIPアドレスを割り当てる。
【0062】
上述してきたように、本実施例2にかかる通信ノード400は、アドレス割当部410bが、他の通信ノードからアドホックネットワーク60に対する接続要求を受付けた場合に、接続要求を行った通信ノードに割り当てられたIPアドレスおよび端末URLを取得し、このIPアドレスおよび端末URLがアドホックネットワーク60に接続されている通信ノードに割り当てられたIPアドレスおよび端末URLのいずれかと重複するか否かを記憶部420に記憶されたネットワーク管理情報420aを基にして判定し、IPアドレスまたは端末URLが重複すると判定した場合に、他の通信ノードと重複しないIPアドレスまたは端末URLを生成し、接続要求を行った通信ノードに対して新たなIPアドレスまたは端末URLを送信して、IPアドレスおよび端末URLを割り当てるので、各通信ノードに接続された端末に重複しないURLを迅速に割り当てることができる。
【実施例3】
【0063】
つぎに、本実施例3にかかる通信ノードの特徴について説明する。本実施例3にかかる通信ノードは、アドホックネットワークを構成している通信ノード配下の端末に、実アドレスとは別の、端末間で重複しない仮想アドレスを割り当てる。そして、通信ノード配下の端末から他の通信ノード配下の端末にパケットを送信する場合に、仮想アドレスと実アドレスを変換して、データ通信を行う。
【0064】
このように、通信ノード間でデータ通信を行う場合に、仮想アドレスおよび実アドレスを利用することによって、通信ノードのアドレスが変更されても、端末の仮想アドレスと実アドレスの組み合わせは変化しないことから、アドレス変更後も継続してデータ通信を行うことができる。
【0065】
図16は、本実施例3にかかるアドホックネットワークの一例を示す図である。同図に示すように、本実施例3にかかるアドホックネットワーク70は、通信ノード700〜900によって構成される。なお、ここでは、ここでは、説明の便宜上、通信ノード700〜900のみを示すが、アドホックネットワーク70は、任意の個数の通信ノードによって構成されている。
【0066】
通信ノード700〜900は、アドホックネットワーク70を構成している各通信ノードとデータ通信を行う装置である。なお、通信ノード700〜900に関する説明は同様であるため、以下では、通信ノード700のみの説明を行い、通信ノード800、900に関する説明は省略する。
【0067】
図17は、本実施例3にかかる通信ノードの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この通信ノード700は、制御部710および記憶部720を有する。その他の構成および要素は、図2に示した通信ノード100と同様であるため、同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
制御部710は、アドホックネットワーク70を構成している通信ノードのIPアドレスおよび端末URLが重複しないように、各通信ノードにIPアドレスおよび端末URLを割り当てる処理部である。また、制御部710は、各インターフェース150〜170に接続された端末10〜30に実アドレスおよび仮想アドレスを割り当てると共に、ゲートウェイアドレス(通信ノード700の端末側IPアドレス)を送信する。この制御部710は、アドレス割当部710aおよび通信処理部710bを有する。
【0069】
アドレス割当部710aは、他の通信ノード(アドホックネットワーク70に接続されていなかった通信ノード)からアドホックネットワーク70に対する接続要求を受付けた場合に、接続要求を行った通信ノードに割り当てられたIPアドレスおよび端末URLを取得し、このIPアドレスおよび端末URLがアドホックネットワーク70に接続されている通信ノードに割り当てられたIPアドレスおよび端末URLのいずれかと重複するか否かを記憶部720に記憶されたネットワーク管理情報720aを基にして判定し、IPアドレスまたは端末URLが重複すると判定した場合に、他の通信ノードと重複しないIPアドレスまたは端末URLを生成し、接続要求を行った通信ノードに対して新たなIPアドレスまたは端末URLを送信して、IPアドレスおよび端末URLを割り当てる処理部である。
【0070】
また、アドレス割当部710aは、各インターフェース150〜170に接続された端末10〜30に実アドレスおよび仮想アドレスを割り当てると共に、ゲートウェイアドレス(通信ノード700の端末側IPアドレス)を送信する。
【0071】
記憶部720は、ネットワーク管理情報720aを記憶する記憶部である。ネットワーク管理情報720aは、アドホックネットワーク70に接続された通信ノードに設定されたIPアドレスの情報、通信ノードのMACアドレスの情報、端末URL、実アドレス、仮想アドレスの情報を有する。図18は、本実施例3にかかるネットワーク管理情報720aの一例を示す図である。
【0072】
図18に示すように、ネットワーク管理情報720aは、MACアドレス、IPアドレス、URL(端末URL)、実アドレス、仮想アドレスを有する(図18に示す例では、アドホックネットワーク70には、通信ノード700および800が接続されているものとする)。ここで、実アドレスは端末に設定されたIPアドレスであり、仮想アドレスは、各端末を区別するため仮想的に割り振られたアドレスである。
【0073】
図19は、アドホックネットワーク70を構成している通信ノードが共有するネットワーク管理情報の一例を示す図である。また、図20は、通信ノード800が記憶するネットワーク管理情報の一例を示す図である。図18〜図20に示す様に、各通信ノードは、MACアドレス、IPアドレス、URL(端末URL)、実アドレスを共有するが、仮想アドレスに関しては、各通信ノードが独自に決定した仮想アドレスが各端末に割り振られる。
【0074】
アドレス割当部710aの説明にもどると、アドレス割当部710aは、定期的に広報パケットを生成し、送信する。この広報パケットは、広報パケットを一意に識別するためのパケットIDと、ネットワーク管理情報720a(仮想アドレスの情報は除く)が含まれる。
【0075】
アドレス割当部710aは、通信ノード700のMACアドレスと広報パケットを生成する時点での日時の情報とを任意の関数(どのような関数でもよい)に代入し、上記パケットIDを生成する。そして、アドレス割当部710aは、生成したパケットIDを一時的に保持し、新たにパケットIDを生成するたびに、保持しているパケットID(保持パケットID)を順次更新する。
【0076】
また、アドレス割当部710aは、アドホックネットワーク70を構成している他の通信ノードから広報パケットを受信した場合に、受信した広報パケットに含まれるパケットIDと、保持パケットIDとを比較し、保持パケットIDのほうが大きい場合(保持パケットID>他の通信ノードから取得したパケットID)に、他の通信ノードから受信した広報パケットに含まれるネットワーク管理情報によって、記憶部720に記録されたネットワーク管理情報720aを更新する。
【0077】
通信処理部710bは、ネットワーク管理情報720aを用いて、実アドレスと仮想アドレスとを変換し、インターフェース部150〜170に接続された端末10〜30と、アドホックネットワーク70に接続された他の通信ノードに接続された端末とのデータ通信を実行する処理部である。
【0078】
続いて、通信ノード700にかかる処理について説明する。なお、ここでの処理は、通信ノード700がアドホックネットワーク70を構成しており、通信ノード800が新たにアドホックネットワーク70に接続し、通信ノード700が通信ノード800にIPアドレスおよび端末URLを割り振るものとする。また、通信ノード800にIPアドレスおよび端末URLを割り振った後に、通信ノード700と800とが行う通信処理についてもあわせて説明する。
【0079】
図21は、本実施例3にかかる通信ノード700の処理を示すシーケンス図である。同図に示すように、通信ノード700は、アドレス割当部710aが通信ノード700に接続された端末にゲートウェイアドレス(通信ノード700の端末側IPアドレス)および実アドレスを送信すると共に、割り当てた実アドレスの情報をネットワーク管理情報720aに登録する(ステップS301)。
【0080】
通信ノード700は、通信ノード800から接続パケットを受信し、アドホックネットワーク70に接続されている通信ノードのIPアドレスおよび端末URLの重複を解消する(ステップS302)。ステップS302の処理は、図12において説明した処理と同様であるため説明を省略する。
【0081】
アドレス割当部710aは、端末URLが通信ノード800に接続されている端末と重複していた場合には、重複しない端末URLを作成し、作成した端末URLを対応する端末に送信すると共に、各端末10〜30に仮想アドレスを割り当てる(ステップS303)。以上の工程を経て、通信ノード700は、図18に示したネットワーク管理情報720aを保持することとなる。
【0082】
続いて、通信処理部710aが、端末10〜30のいずれかの端末(例えば端末10)からあて先となる端末URLの情報を取得した場合に、取得した端末URLに対応する仮想アドレスを端末10に送信する(ステップS304)。例えば、通信処理部710aが、端末10から端末URL「urlB1」を取得した場合には、図18のネットワーク管理情報720aに基づいて仮想アドレス「vac」を端末10に送信する。
【0083】
通信処理部710aが、端末10から仮想アドレス宛のパケットを受信した場合には、ネットワーク管理情報720aを基にして、仮想アドレスを実アドレスに変換する。そして、通信処理部710aは、端末10の実アドレスとあて先の通信ノード配下の端末の実アドレスを、通信ノード700のIPアドレス、あて先の通信ノード800のIPアドレスでカプセル化し、カプセル化したパケット(以下、通信パケット)を通信ノード800に送信する。
【0084】
図22は、通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、この通信パケットは、送信元IPアドレス、送信元実アドレス、あて先IPアドレス、あて先実IPアドレスを有する。送信元IPアドレスには、送信元の通信ノードのIPアドレスか登録され、送信元実IPアドレスには、送信元の端末の実アドレスが登録される。また、あて先IPアドレスには、あて先の通信ノードのIPアドレスが登録され、あて先実IPアドレスには、あて先の端末の実アドレスが登録される。
【0085】
通信ノード800が通信パケットを受信すると、通信パケットをデカプセル化し、通信パケットに記録された情報および図20に示したネットワーク管理情報(通信ノード800は、図20に示すネットワーク管理情報を保持しているものとする)を基にして、送信元の端末における実アドレスを仮想アドレスに変換する。
【0086】
そして、通信ノード800の通信処理部は、送信元の仮想アドレスおよび送信元のノードから送信されたデータなどを、あて先実アドレスを基にして、該当する端末に送信する。
【0087】
続いて、あて先の端末から送信元の端末に所定のデータを転送する場合には、あて先となった端末が、送信元となった端末の仮想アドレスを送信先として通信ノード800の通信処理部に渡し、通信処理部は、図20に示したネットワーク管理情報に基づいて、仮想アドレスを実アドレスに変換し、カプセル化して通信パケットを作成し、作成した通信パケットを通信ノード700に転送する。図23は、通信ノード800が通信ノード700に転送する通信パケットの一例を示す図である。
【0088】
通信ノード700の通信処理部710bは、図23に示す通信パケットを受信した場合には、ネットワーク管理情報720aを基にして、送信元の仮想アドレスおよび送信元のノードから送信されたデータなどを該当する端末(ここでは端末10)に送信する。
【0089】
上述してきたように、本実施例3にかかる通信ノード700は、アドレス割当部710aが、通信ノード700に接続された端末に実アドレスおよび仮想アドレスを割り当て、通信処理部710bが、異なる端末間でデータ通信を実行させる場合に、仮想アドレスを実アドレスに変換して、データ通信を実行させるので、アドホックネットワーク70に接続された通信ノードのIPアドレスが変更された場合であっても、端末間でのデータ通信を継続させることができる。これは、通信ノードのIPアドレスが変化しても、この通信ノードに接続された端末の実アドレスおよび仮想アドレスの組み合わせは変化しないからである。
【0090】
ところで、上記の実施例1〜3で説明した通信ノードの処理は、アドレス割当処理に係るプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図24を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するアドレス割当プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図24は、アドレス割当プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0091】
同図に示すように、コンピュータ(通信ノード)80は、インターフェース装置81、ネットワークインターフェース装置82、RAM83、HDD84、ROM85およびCPU86をバス87で接続して構成される。ここで、インターフェース装置81は、端末と接続するためのインターフェースであり、ネットワークインターフェース82は、アドホックネットワークに接続するためのインターフェースである。
【0092】
そして、ROM85には、上記の実施例の通信ノードと同様の機能を発揮するアドレス割当プログラム、つまり、図24に示すように、アドレス割当プログラム85aおよび通信処理プログラム85bが予め記憶されている。
【0093】
そして、CPU86が、これらのプログラム85a、85bをROM85から読み出して実行することで、図24に示すように、各プログラム85a、85bは、アドレス割当プロセス86a、通信処理プロセス86bとして機能するようになる。各プロセス86a、86bは、図2に示したアドレス割当部120b、通信処理部120aにそれぞれ対応する(図10に示したアドレス割当部410b、通信処理部410aまたは図17に示したアドレス割当部710a、通信処理部710b)。
【0094】
また、HDD84には、図24に示すように、ネットワーク管理情報84aが記録される。このネットワーク管理情報84aは、図2に示したネットワーク管理情報130aに対応する。CPU86は、HDD84に記憶されたネットワーク管理情報をRAM83に読み出す。そして、CPU86は、アドホックネットワークに接続される他の通信ノードに対して広報パケットを定期的に送信する。そして、他の通信ノードから接続パケットを取得した場合に、当該接続パケット送信元の通信ノードに重複しないIPアドレスおよび端末URLを割り当てる。
【産業上の利用可能性】
【0095】
以上のように、本発明にかかる通信ノードは、各通信ノードが自立的にネットワークを構成、通信、解消する、アドホックネットワークにおいて、IPアドレスの重複の解消、URLによる通信および通信ノード間の通信の継続を実現する通信制御装置に対して有用である。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】図1は、本実施例1にかかるアドホックネットワークの一例を示す図である。
【図2】図2は、本実施例1にかかる通信ノードの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、ネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、広報パケットの一例を示す図である。
【図5】図5は、アドレス割当部のアドレス割当にかかる処理を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、接続パケットの一例を示す図である。
【図7】図7は、情報が更新・追加された後のネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、通信ノードがアドホックネットワークに接続される前に記録していたネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【図9】図9は、本実施例2にかかるアドホックネットワークの一例を示す図である。
【図10】図10は、本実施例2にかかる通信ノードの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】図11は、本実施例2にかかるネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【図12】図12は、本実施例2にかかる通信ノードのアドレス割当にかかる処理を示すシーケンス図である。
【図13】図13は、通信ノード600が、ステップS202において、通信ノード400に送信する接続パケットの一例を示す図である。
【図14】図14は、情報が更新・追加された後のネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【図15】図15は、通信ノードがアドホックネットワークに接続される前に記憶していたネットワーク管理情報の一例を示す図である。
【図16】図16は、本実施例3にかかるアドホックネットワークの一例を示す図である。
【図17】図17は、本実施例3にかかる通信ノードの構成を示す機能ブロック図である。
【図18】図18は、本実施例3にかかる通信ノードが記憶するネットワーク管理情報を示す図である。
【図19】図19は、アドホックネットワークに接続される通信ノードが共有するネットワーク管理情報を示す図である。
【図20】図20は、通信ノード800が記憶するネットワーク管理情報を示す図である。
【図21】図21は、本実施例3にかかる通信ノードの処理を示すシーケンス図である。
【図22】図22は、通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図23】図23は、通信ノード800が通信ノード700に転送する通信パケットの一例を示す図である。
【図24】図24は、アドレス割当プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【符号の説明】
【0097】
10,20,30 端末
50,60,70 アドホックネットワーク
80 コンピュータ
81 インターフェース装置
82 ネットワークインターフェース部
83 RAM
83a,84a ネットワーク管理情報
84 HDD
85 ROM
85a アドレス割当プログラム
85b 通信処理プログラム
86 CPU
86a アドレス割当プロセス
86b 通信処理プロセス
87 バス
100,200,300,400,500,600,700,800,900 通信ノード
110 ネットワークインターフェース部
120,410,710 制御部
120a,410a,710b 通信処理部
120b,410b,710a アドレス割当部
130,420,720 記憶部
130a,420a,720a ネットワーク管理情報

Claims (4)

  1. アドホックネットワークに含まれる通信ノード群に含まれるいずれかの通信ノードであって、
    前記通信ノード群のそれぞれに割り当てられたアドレスを記録する記録手段と、
    他の通信ノードから前記アドホックネットワークに対する接続要求を受け付けた場合に、前記他の通信ノードに割り当てられたアドレスの情報を取得し、取得した前記アドレスが前記記録手段に記録されたアドレスのいずれかと一致するか否かを定する判定手段と、
    前記判定手段によってアドレスが一致すると判定された場合に、前記アドレス群のいずれとも一致しないアドレスを生成する生成手段と、
    生成したアドレスを、前記他の通信ノード及び前記通信ノード群に含まれる少なくとも1つの通信ノードに送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする通信ノード
  2. 前記生成手段は、前記判定手段によってアドレスが一致すると判定された場合に、当該一致するアドレスが設定された各通信ノードに対して割り当てる一致しないアドレスを生成することを特徴とする請求項1に記載の通信ノード。
  3. 前記記録手段は、通信ノードに接続された端末を識別する識別情報を更に含み、前記判定手段は、前記他の通信ノードに接続された端末の識別情報を更に取得して、識別情報が一致するか否かを判定し、前記生成手段は、前記判定手段によって識別情報が一致すると判定された場合に、他の端末と重複しない識別情報を生成し、前記他の通信ノードに当該識別情報を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信ノード。
  4. 通信ノードの配下に接続された端末に実アドレスと当該端末間で一致しない仮想アドレスとを割り当て、前記端末から他の通信ノードに接続された端末に対する通信要求を取得した場合に、前記仮想アドレスを実アドレスに変換し、通信を実行させる通信処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信ノード。
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