JP4704628B2 - 発光ダイオード - Google Patents

発光ダイオード Download PDF

Info

Publication number
JP4704628B2
JP4704628B2 JP2001265115A JP2001265115A JP4704628B2 JP 4704628 B2 JP4704628 B2 JP 4704628B2 JP 2001265115 A JP2001265115 A JP 2001265115A JP 2001265115 A JP2001265115 A JP 2001265115A JP 4704628 B2 JP4704628 B2 JP 4704628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
dielectric
light
dielectric antenna
emitting chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001265115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003078167A (ja
Inventor
嘉彦 杉尾
文雄 鈴木
功 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ABEL SYSTEMS Inc
Original Assignee
ABEL SYSTEMS Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ABEL SYSTEMS Inc filed Critical ABEL SYSTEMS Inc
Priority to JP2001265115A priority Critical patent/JP4704628B2/ja
Publication of JP2003078167A publication Critical patent/JP2003078167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4704628B2 publication Critical patent/JP4704628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光チップの光を有効に透過させると共に、表面電極の電気抵抗を小さくできる発光ダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオードの電極構造を図1と図2に示す。図1の発光ダイオードは、発光チップ20の両面に一対の電極21を設けている。一対の電極21を電源に接続すると発光チップ20は発光する。この発光チップ20は、電極21に電圧が供給されると、電極間に電流が流れて発光する。図において、上面の電極は透明電極21Aで、発光チップ20の発光を透過させる。図2の発光チップ20は、下面のn層にボンディング電極21Bを設けて、上面の電極を透明電極21Aとしている。この発光チップ20は、n層と透明電極21Aに電圧を印加して発光させる。発光チップ20の発光は、透明電極20Aを透過して外部に照射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
透明電極は、光を透過させる必要があるので、ITO等の透光性と導電性のある電極が使用される。ITO等の透明電極は、比抵抗が高いために内部抵抗が大きく、発光ダイオードの供給電圧を高くする。透明電極は、発光チップを低い電圧で発光させるためには、電気抵抗を小さくする必要がある。しかしながら、電気抵抗の小さい透明電極は、光の透過率が悪くなって発光出力を低下させる。理想的な透明電極は、電気抵抗が小さくて、光の透過率が高いものである。しかしながら、透明電極の電気抵抗と光の透過率は互いに相反する特性であって、両方を満足することが難しい。このことは、透明電極のコストを高くして、発光ダイオードの製造コストを高くする原因ともなっている。現実の発光ダイオードは、透明電極の光の透過率が低下すると発光出力が低下してしまうので、透明電極の光透過率を高くするために、電気抵抗を大きくせざるを得ない。このことが、発光ダイオードの供給電圧を低くするのを難しくしている。
【0004】
本発明は、従来のこのような欠点を解決することを目的に開発されたもので、従来の構造とは全く異なる光の透過原理によって、発光チップの発光を効率よく外部に取り出しながら、発光ダイオードの供給電圧を低くできる発光ダイオードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の発光ダイオードは、発光チップ1の表面側に無数の誘電体アンテナ2を設けて、この誘電体アンテナ2の間に表面電極3を配設している。誘電体アンテナ2は、表面電極3に開口された貫通部3Aに対応する位置に配設している。この誘電体アンテナ2は、発光チップ1内の発光を電磁波として受信し、受信した電磁波である光を表面電極3の表面側に透過させる。
【0006】
発光チップ1は、表面半導体層4の表面から内部に向かって誘電体アンテナ2を設けている。発光チップ1は、表面半導体層4の表面から突出して誘電体アンテナ2を設けている。発光チップ1は、表面半導体層4をエッチングし、エッチングされた部分に誘電体を充填して誘電体アンテナ2を設けることができる。表面半導体層4の表面から内部に向かって成形される誘電体アンテナ2は、表面電極3の貫通部3Aから表面半導体層4にイオンを注入して、貫通部3Aに対応する表面半導体層4の表面部分に誘電体アンテナ2を設けることができる。
【0007】
発光チップ1は、表面電極3と対向する位置に光反射層6を設けることができる。光反射層6は、光反射面6Aを凹凸面とすることができる。さらに、光反射層6は、誘電率の異なる材料を交互に積層してなる多層膜反射層とすることができる。さらに、発光チップ1は、光反射層6と裏面半導体層5との間に蛍光体層9を設けることができる。蛍光体層9は、好ましくは、青色の発光を赤色または黄色に波長変換する。さらに、発光チップ1は、光反射層6と裏面半導体層5との間に非線形光学材料層11を設けることができる。さらに、発光チップ1は、窒化ガリウム系化合物半導体層を積層してなる発光チップとすることができる。
【0008】
誘電体アンテナ2は、高さ(T)を発光チップ1の最大ピーク波長λmaxの0.5〜5倍とし、最小幅(D)を高さの0.5〜2倍とし、さらに、隣接する誘電体アンテナ2の間隔(L)を最大ピーク波長λmaxの0.5〜10倍とする。誘電体アンテナ2の高さ(T)は、好ましくは、0.5〜5μmとする。さらに、誘電体アンテナ2は、その形状を、多角柱状、円柱状、楕円柱状等とすることができる。誘電体アンテナ2は、平面形状を細長い長方形とする角柱状、あるいは平面形状において両端を円弧状とする細長い形状の柱状とすることもできる。さらに、誘電体アンテナ2は、多層の誘電体膜10で形成することができる。さらに、誘電体アンテナ2を形成している誘電体の誘電率は、1.1〜10である。誘電体アンテナ2を形成している誘電体の誘電率(ε1)と表面半導体層4の誘電率(ε2)の比(ε1/ε2)は、1.1〜10とすることができる。
【0009】
本発明の発光ダイオードは、発光チップ1の表面電極3と表面半導体層4をエッチングして、誘電体アンテナ2を設ける領域を除去する工程と、エッチングして除去された部分に誘電体を充填して誘電体アンテナ2を設ける工程とで製造できる。
【0010】
さらに、本発明の発光ダイオードは、発光チップ1の表面半導体層4をエッチングして、誘電体アンテナ2を設ける領域を除去する工程と、エッチングして除去された部分に誘電体を充填して誘電体アンテナ2を形成する工程と、表面半導体層4の表面の誘電体アンテナ2間に表面電極3を形成する工程とで製造できる。
【0011】
さらに、本発明の発光ダイオードは、発光チップ1の表面半導体層4の表面に、誘電体アンテナ2を配設する貫通部3Aを設けた表面電極3を形成する工程と、この貫通部3Aにイオン注入を行い表面半導体層4の誘電率を部分的に高くして誘電体アンテナ2を形成する工程とで発光ダイオードを製造できる。
【0012】
さらにまた、本発明の発光ダイオードは、発光チップ1の表面半導体層4の表面に、誘電体アンテナ2を配設する貫通部3Aを設けた表面電極3を形成する工程と、この貫通部3Aに対応する表面半導体層4の表面に、表面半導体層4から突出する誘電体アンテナ2を設ける工程とで発光ダイオードを製造する。この製造方法は、誘電体アンテナ2を設ける工程において、表面電極3および表面半導体層4上に誘電体膜12を積層し、表面電極3上の誘電体膜12をエッチングすることによって表面電極3の貫通部3Aで突出する誘電体アンテナ2を成形することができる。
【0013】
本発明の発光ダイオードは、表面電極3を形成する工程において、表面電極3をエッチングして除去することによって貫通部3Aを形成することも、リフトオフ法によって表面電極3に貫通部3Aを形成することもできる。
【0014】
【作用】
発光チップ1の表面側に誘電体からなる誘電体アンテナ2を形成した構造の発光ダイオードは、表面電極3自体の透光性を向上させて発光出力を向上させるのではない。発光チップ1の表面に設けている誘電体アンテナ2が、発光チップ1の光を集光して透過させる。光は波長が極めて短い電磁波である。誘電体アンテナ2は、光を電磁波と同じように受信して集光する。アンテナで受信した電磁波である光は、誘電体アンテナ2に導かれて発光チップ1の外部に透過される。誘電体で構成される多数の誘電体アンテナ2は、高い利得で発光チップ1の光を電磁波として受信する。誘電体アンテナ2は先端の面積が小さいが、この先端面に入射する電磁波のみを受信するのではない。誘電体アンテナ2は先端面に入射する電磁波のみでなく、近傍を通過する電磁波をも受信する。たとえば、誘電体で製作されて、高さ(T)を1λ、一辺を1λとする平面形状を正方形とする角柱状の誘電体アンテナ2は、波長を0.5〜3λとする光の電磁波における利得が約10dbと極めて高くなる。このことは、誘電体アンテナ2が光の電磁波を極めて効率よく受信することを意味する。
【0015】
さらに、本発明の発光ダイオードは、無数の誘電体アンテナ2で電磁波を効率よく受信して透過させるので、誘電体アンテナ2の間に、透光性のない表面電極3を設けることができる。透光性のない表面電極3には電気抵抗が小さい金属膜が使用できる。しかも、この表面電極3は面積を広くできる。このように、抵抗が低くて面積が広い表面電極3は、電気抵抗が小さくなる。このため、表面電極3による電圧降下を小さくして、発光ダイオードの供給電圧を低くできる。従来の発光ダイオードは、透明電極を使用するので、透明電極の抵抗を低くすると光の透過率が悪くなる。しかしながら、本発明の発光ダイオードは、誘電体アンテナ2が、電磁波である光を集光して受信して透過させるので、発光チップ1の内部発光を効率よく集光して発光チップ1の外部に放射する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための発光ダイオードを例示するものであって、本発明は発光ダイオードを下記のものに特定しない。
【0017】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
さらに、以下の図3、図4、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19は本発明の参考例に係る発光ダイオードを示すものであって、本発明の実施例にかかるものではない。
【0018】
図3と図4に示す発光ダイオードは、発光チップ1の表面側に無数の誘電体アンテナ2を設け、この誘電体アンテナ2の間に表面電極3を配設している。誘電体アンテナ2は、表面電極3に開口された貫通部3Aに対向して設けられる。図に示す誘電体アンテナ2は、表面電極3を貫通して設けている。表面電極3を貫通する誘電体アンテナ2は、表面電極3の裏面で発光を集光して、表面電極3の表面に透過させる。
【0019】
誘電体アンテナ2は、発光チップ1の表面に対して垂直方向に設けられる。この誘電体アンテナ2は、発光チップ1の最大ピーク波長λmaxの0.5〜5倍の高さ(T)で、最小幅(D)を高さ(T)の0.5〜2倍とし、さらに、隣接する誘電体アンテナ2間の間隔(L)を最大ピーク波長λmaxの0.5〜10倍とする。さらに、好ましくは、隣接する誘電体アンテナ2の間隔(L)は、誘電体アンテナの高さ(T)の0.5〜10倍とする。
【0020】
誘電体アンテナ2の高さ(T)を最大ピーク波長λmaxの0.5〜5倍とするのは、最大ピーク波長λmaxに比較して短すぎても、反対に長すぎても、電磁波である光を受信する感度が低下するからである。また、誘電体アンテナ2の最小幅(D)も、狭すぎても広すぎても電磁波である光の受信感度が低下し、さらに、隣接する誘電体アンテナ2の間隔(L)も、狭すぎても広すぎても受信感度が低下する。最大ピーク波長λmaxを約0.5μmとする発光チップ1に設ける誘電体アンテナ2は、高さ(T)を最大ピーク波長λmaxの0.5〜5倍とする場合、誘電体アンテナ2の高さ(T)は、0.25〜2.5μmとなる。
【0021】
誘電体アンテナ2は、図5に示すように多角柱とし、あるいは図6に示すように、円柱状とし、あるいはまた、図示しないが楕円柱状とすることもできる。さらに、図7と図8に示すように、誘電体アンテナ2は、平面形状を細長い長方形とする角柱状とすることもできる。また、図9に示すように、平面形状において両端を円弧状とする細長い形状の柱状とすることもできる。ただし、これらの図は、誘電体アンテナ2の形状をわかりやすくするために、誘電体アンテナ2の間に配設される表面電極3を取り除いた状態を示している。実際には、誘電体アンテナ2は、図3と図4の拡大断面図に示すように、表面電極3が設けられる。さらに、以上の図の誘電体アンテナ2は先端を平面状としているが、図示しないが、誘電体アンテナは先端を湾曲面とすることもできる。
【0022】
誘電体アンテナ2は、無機や有機の誘電体で製作される。誘電体は、誘電率を1.1〜10とする材質が適している。さらに、誘電体アンテナ2を形成する誘電体の誘電率(ε1)と表面半導体層4の誘電率(ε2)の比(ε1/ε2)は、1.1〜10とすることができる。無機の誘電体としてガラス、SiO、Al等が使用できる。有機の誘電体として、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素樹脂等が使用できる。
【0023】
誘電体アンテナ2は、発光チップ1の表面をエッチングして、エッチングした部分に誘電体を充填して形成できる。図10は、発光チップ1に誘電体アンテナ2を設ける工程を示す。図10の(1)に示す発光チップ1は、表面半導体層4にオーミック接触して表面電極3を設けている。発光チップ1は、両面に電圧を加えると発光する発光ダイオードのチップで、pn接合の半導体である。発光チップ1のpn接合は、必ずしも1層のp層と、1層のn層とを積層した層構造ではない。p層とn層は、複数の層構成とすることもある。発光チップ1は、発光ダイオードの発光色によってpn接合の半導体と層構造が特定される。たとえば、青色発光、緑色発光、白色発光の発光ダイオードには、窒化ガリウム系化合物半導体層の発光チップが使用される。
【0024】
発光チップ1は、図10の(2)に示すように、表面電極3と表面半導体層4をエッチングして、誘電体アンテナ2を設ける凹部7を設ける。図に示す発光チップ1は、エッチングによって、表面電極3を貫通する貫通部3Aを開口すると共に、この貫通部3Aに対向する表面電極層4の表面部分を切欠して凹部7を設けている。その後、図10の(3)に示すようにエッチングしてできた貫通部3Aと凹部7に誘電体を充填して誘電体アンテナ2を設ける。
【0025】
図10の発光チップ1は、誘電体アンテナ2の先端面と表面電極3の表面とをほぼ同一平面として発光チップ1の表面を平滑面としている。ただ、誘電体アンテナの先端面と表面電極の表面は、必ずしも同一平面とする必要はなく、多少は凹凸のある凹凸面とすることもできる。誘電体アンテナは、その先端面を、表面電極の表面よりも多少は低くすることも、逆に高くして表面電極の表面から突出させることもできる。誘電体アンテナの先端面が表面電極の表面よりも低く成形される発光チップは、図11に示すように、表面電極3の貫通部3Aに充填される誘電体の量を少なく調整して製造される。
【0026】
誘電体アンテナの先端面が表面電極の表面から突出して成形される発光チップは、図12に示す工程で製造される。図12の(1)に示す発光チップ1は、表面半導体層4にオーミック接触して表面電極3を設けている。この発光チップ1は、図12の(2)に示すように、表面電極3と表面半導体層4をエッチングして、誘電体アンテナ2を設ける貫通部3Aと凹部7を設ける。次に、図12の(3)に示すように、表面電極3および表面電極層4の表面に誘電体膜12を積層して設ける。その後、図12の(4)に示すように、表面電極3の上面に設けられた誘電体膜12をエッチングして取り除き、表面電極3から突出する誘電体アンテナ2を形成する。誘電体アンテナ2の表面電極からの突出量は、誘電体膜12の厚さで調整できる。
【0027】
誘電体アンテナの先端面が表面電極の表面から突出して成形される発光チップは、図13に示すように、表面電極3のみをエッチングして誘電体アンテナ2を設けることもできる。この発光チップ1は、表面半導体層4にオーミック接触して表面電極3を設けた後、表面電極3をエッチングして貫通部3Aを設ける。次に、表面電極3および表面電極層4の表面に誘電体膜12を積層して設ける。その後、表面電極3の上面に設けられた誘電体膜12をエッチングして取り除き、表面電極3から突出する誘電体アンテナ2を形成する。ただ、表面電極を形成する工程においては、リフトオフ法によって表面電極に貫通部を形成することもできる。
【0028】
以上の発光チップは、表面電極3の貫通部3Aを貫通して、あるいは、貫通部3Aの内部に誘電体アンテナ2を設けている。ただ、発光チップ1は、図14に示すように、表面電極3に開口された貫通部3Aに対向する位置であって、発光チップ1の表面半導体層4の表面から内部に向かって誘電体アンテナ2を設けることもできる。この発光ダイオードは、発光チップ1内の発光を誘電体アンテナ2で集光すると共に、表面電極3の貫通部3Aを通過させて表面電極3の表面側に透過させる。
【0029】
図14に示す発光チップ1は、図15に示す工程で誘電体アンテナ2を設けることができる。この発光チップ1は、図15の(2)に示すように、表面半導体層4をエッチングして、誘電体アンテナ2を設ける領域を除去して凹部7を設ける。その後、図15の(3)に示すように、エッチングしてできた表面電極層4の凹部7に誘電体を充填して誘電体アンテナ2を形成する。次に、図15の(4)に示すように、リフトオフ法によって、誘電体アンテナ2間に表面電極3を形成する。このとき、表面電極3は、誘電体アンテナ2に位置して貫通部3Aが開口された状態に形成される。
【0030】
さらに、図14に示す発光チップ1は、図16に示す工程で、表面電極3の貫通部3Aに対向する位置に誘電体アンテナ2を設けることもできる。この発光チップ1は、図16の(2)に示すように、表面電極3をエッチングして、表面電極3を貫通する貫通部3Aを開口する。このとき、表面電極層4の表面部分はエッチングされない。ただ、表面電極の貫通部は、リフトオフ法によって形成することもできる。さらに、表面電極3の貫通部3Aにイオン注入を行って、図16の(3)に示すように、表面半導体層4の誘電率を部分的に高くさせて誘電体アンテナ2を成形する。貫通部3Aに注入されるイオンには、ヒ素、ガリウム、アルミニウム等のイオンが使用できる。貫通部3Aから注入されるイオンは、表面半導体層4である半導体を変質させて誘電率を高くさせる。
【0031】
さらに、発光チップは、図15または図16に示す工程で、表面半導体層4の表面から内部に向かって誘電体アンテナ2を設けた後、さらに、表面電極3に開口された貫通部3Aから突出する誘電体アンテナ2を形成することもできる。この発光チップは、図17に示すように、表面半導体層4の表面に形成された誘電体アンテナ2と、表面電極3の表面に誘電体膜12を積層して設けた後、表面電極3の上面に設けられた誘電体膜12をエッチングして取り除き、表面電極3から突出する誘電体アンテナ2を形成する。この誘電体アンテナは、好ましくは、先の工程で表面半導体層4に形成された誘電体アンテナ2の誘電率よりも、貫通部3Aから突出して形成される誘電体アンテナ2の誘電率を高くする。
【0032】
以上の工程で、発光チップ1は、誘電体アンテナ2の間に表面電極3が配設される。誘電体アンテナ2は、表面電極3の貫通部3Aに対向する位置に設けられる。この構造で発光チップ1に設けられた誘電体アンテナ2は、その周囲に入射する光を集光して表面電極3の表面側に透過させる。誘電体アンテナ2が周囲の光を集光するので、誘電体アンテナ2の間に、光を透過させない表面電極3を設けても、表面電極3によって光の透過率は低下しない。したがって、本発明の発光ダイオードは、表面電極3に透光性が要求されない。透光性のない表面電極3は、金属電極とすることができる。金属電極は、電気抵抗が極めて小さく、発電電力を極めて有効に出力できる。表面電極3は、たとえば、金、アルミニウム、銅、銀等の金属薄膜とすることができる。ただ、表面電極3として、透光率の低い電極をも使用できるのは言うまでもない。
【0033】
さらに、図3と図4に示す発光ダイオードの発光チップ1は、表面電極3と対向する位置に光反射層6を設けている。光反射層6は、金属製の電極や電極でない金属層を発光チップ1の裏面半導体層5に設けて形成できる。図3に示す発光チップ1は、裏面半導体層5の下面に裏面電極8を設けて光反射層6としている。この光反射層6は、裏面電極8の表面を光反射面6Aとしている。さらに、図4に示す発光チップ1は、発光チップ1の裏面半導体層5に金属薄膜を配設して光反射層6を設けている。光反射層6である金属薄膜は、裏面半導体層5と基板13との間に積層している。この光反射層6も、裏面半導体層5との境界面である表面を光反射面6Aとしている。光反射層6は、図示しないが、光反射面を凹凸面とすることができる。以上の光反射層6は、図3と図4に示すように、発光チップ1から下方に照射される光を、図の矢印で示すように、光反射面6Aで反射する。反射光は、誘電体アンテナ2でもって発光チップ1の外部に放射される。この発光ダイオードは、発光チップ1の光を効率よく外部に照射できる。
【0034】
さらに、図4に示す光反射層は、必ずしも金属薄箔とする必要はなく、誘電率の異なる材料を交互に積層した多層膜反射層とすることもできる。この多層膜反射層は、たとえば、AlGaNとGaNを交互に積層して形成される。多層膜反射層である光反射層は、高い反射率で光を反射できるので、基板側へ光の漏れを低減できる。
【0035】
さらに、図14に示す発光ダイオードの発光チップ1は、光反射層6と裏面半導体層5との間に蛍光体層9を備える。この図に示す発光チップ1は、裏面半導体層5の下面に基板13を積層しており、この基板13の下面に蛍光体9を介して光反射層6を積層している。この蛍光体層9は、発光チップ1の発光を波長変換する蛍光体を含有している。この発光ダイオードは、発光チップ1の発光を蛍光体層9で波長変換しながら誘電体アンテナ2から外部に透過させる。とくに、この発光ダイオードは、表面電極3の下面と光反射面6の反射面6Aとで反射される反射光が蛍光体層9を繰り返し通過するので、効率よく波長変換しながら外部に照射できる特長がある。蛍光体層9は、たとえば、青色の発光を赤色または黄色に波長変換させる蛍光体を含有することができる。
【0036】
さらに、発光ダイオードは、図18に示すように、誘電体アンテナ2を多層の誘電体膜10で成形することもできる。この構造の誘電体アンテナ2は、誘電体膜10の材質と厚さと積層数を特定することによって、所定の波長の光の透過を抑制することができる。この誘電体アンテナ2は、たとえば、青色の透過光の強度を抑制させるように誘電体膜10の材質と厚さと積層数を調整して、青色の反射率を高めることができる。さらに、この図に示す発光ダイオードは、図14に示す発光ダイオードと同様に、光反射層6と裏面半導体層5との間に蛍光体層9を設けているので、誘電体膜10で反射される青色の発光を、蛍光体層9でより効率よく赤色または黄色に波長変換できる特長がある。
【0037】
さらにまた、図19に示す発光ダイオードは、光反射層6と裏面半導体層5との間に非線形光学材料層11を備える。この図に示す発光チップ1は、裏面半導体層5の下面にガラス基板13を積層しており、このガラス基板13の下面に非線形光学材料層11を介して光反射層6を積層している。非線形光学材料層11は、非線形光学効果によって、光の波長や周波数を変換させる。非線形光学材料層11は、ここを通過する光の周波数を高周波に変換させて、より短波長の光を取り出すことができる。とくに、この発光ダイオードは、表面電極3の下面と光反射面6の反射面6Aとで反射される反射光が繰り返し非線形光学材料層11を通過するので、効率よく周波数変換できる特長がある。非線形光学材料層11には、たとえば、ADP、KDP、BBO等が使用できる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の発光ダイオードは、従来の構造とは全く異なる光の透過原理によって、発光チップの発光を効率よく外部に取り出しながら、発光ダイオードの供給電圧を低くできる優れた特長がある。それは、本発明の発光ダイオードが、発光チップの表面側であって、表面電極に開口した貫通部に位置して無数の誘電体アンテナを設けており、この誘電体アンテナで発光チップの発光を表面電極の表面側に透過させているからである。本発明の発光ダイオードは、発光チップの表面側に設けた誘電体アンテナで、発光チップの発光を効率よく表面電極の表面側に透過させる。このため、比抵抗が高くて内部抵抗が大きく、しかも高価な透明電極を使用することなく、発光チップの発光を効率よく外部に取り出しできる。したがって、本発明の発光ダイオードは、表面電極の透過率に左右されることなく、表面電極の電気抵抗を小さくして、低い供給電圧で発光チップを発光できる。さらに、本発明は、表面電極のコストを低減できるので、発光ダイオードの製造コストを低減して、安価に多量生産できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の発光ダイオードの電極構造を示す概略断面図
【図2】 従来の他の発光ダイオードの電極構造を示す概略断面図
【図3】 本発明の参考例の発光ダイオードの電極構造を示す一部拡大断面図
【図4】 本発明の参考例の発光ダイオードの電極構造を示す一部拡大断面図
【図5】 誘電体アンテナの一例を示す拡大断面斜視図
【図6】 誘電体アンテナの他の一例を示す拡大断面斜視図
【図7】 誘電体アンテナの他の一例を示す拡大断面斜視図
【図8】 誘電体アンテナの他の一例を示す拡大断面斜視図
【図9】 誘電体アンテナの他の一例を示す拡大断面斜視図
【図10】 本発明の参考例にかかる製造方法で発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図11】 本発明の参考例の製造方法で発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図12】 本発明の参考例の製造方法で発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図13】 本発明の参考例の製造方法で発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図14】 本発明の参考例の発光ダイオードの電極構造を示す拡大断面図
【図15】 本発明の参考例の製造方法で発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図16】 本発明の参考例の製造方法で発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図17】 本発明の参考例の発光チップの表面に誘電体アンテナを設ける工程を示す断面図
【図18】 本発明の参考例の発光ダイオードの電極構造を示す一部拡大断面図
【図19】 本発明の参考例の発光ダイオードの電極構造を示す拡大断面図
【符号の説明】
1…発光チップ
2…誘電体アンテナ
3…表面電極 3A…貫通部
4…表面半導体層
5…裏面半導体層
6…光反射層 6A…光反射面
7…凹部
8…裏面電極
9…蛍光体層
10…誘電体膜
11…非線形光学材料層
12…誘電体膜
13…基板
20…発光チップ
21…電極 21A…透明電極
21B…ボンディング

Claims (8)

  1. 発光チップ(1)の表面側に無数の誘電体アンテナ(2)を設けており、この誘電体アンテナ(2)の間に表面電極(3)を配設して、表面電極(3)に開口された貫通部(3A)に対応する位置に誘電体アンテナ(2)を配設しており、かつ以下の(a)ないし(e)の全ての構成を有し、
    (a)この誘電体アンテナ(2)を発光チップ(1)の表面半導体層(4)の表面に設けている表面電極(3)から突出するように設けており、
    (b)この誘電体アンテナ(2)は、発光チップ(1)の表面半導体層(4)の表面から内部に向かって突出して設けられ、
    (c) 前記誘電体アンテナ(2)は柱状であって、誘電体アンテナ(2)を形成している誘電体の誘電率を1.1〜10としており、
    (d) 前記誘電体アンテナ(2)の高さ(T)が発光チップ(1)の最大ピーク波長λmaxの0.5〜5倍で、最小幅(D)が高さの0.5〜2倍で、隣接する誘電体アンテナ(2)の間隔(L)が最大ピーク波長λmaxの0.5〜10倍としており、
    (e) 前記表面電極(3)は金属膜で、
    前記誘電体アンテナ(2)が発光チップ(1)内の発光を表面電極(3)の表面側に透過させるようにしてなる発光ダイオード。
  2. 発光チップ(1)の表面半導体層(4)をエッチングし、エッチングされた部分に誘電体を充填して誘電体アンテナ(2)を設けている請求項1に記載される発光ダイオード。
  3. 表面電極(3)の貫通部(3A)から表面半導体層(4)にイオンを注入して、貫通部(3A)に対応する表面半導体層(4)の表面部分に誘電体アンテナ(2)を設けている請求項1に記載される発光ダイオード。
  4. 発光チップ(1)が窒化ガリウム系化合物半導体層を積層してなる発光チップである請求項1に記載される発光ダイオード。
  5. 誘電体アンテナ(2)の高さ(T)が0.5〜5μmである請求項1に記載される発光ダイオード。
  6. 誘電体アンテナ(2)が多角柱状、円柱状、楕円柱状のいずれかである請求項1に記載される発光ダイオード。
  7. 誘電体アンテナ(2)が、平面形状を細長い長方形とする角柱状、あるいは平面形状において両端を円弧状とする細長い形状の柱状である請求項1に記載される発光ダイオード。
  8. 誘電体アンテナ(2)が、多層の誘電体膜(10)で形成されてなる請求項1に記載される発光ダイオード。
JP2001265115A 2001-08-31 2001-08-31 発光ダイオード Expired - Fee Related JP4704628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265115A JP4704628B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 発光ダイオード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265115A JP4704628B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 発光ダイオード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003078167A JP2003078167A (ja) 2003-03-14
JP4704628B2 true JP4704628B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=19091624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001265115A Expired - Fee Related JP4704628B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 発光ダイオード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4704628B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4329374B2 (ja) * 2002-07-29 2009-09-09 パナソニック電工株式会社 発光素子およびその製造方法
JP4610863B2 (ja) * 2003-03-19 2011-01-12 フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー フォトニック結晶構造を使用するled効率の改良
JP2005005679A (ja) * 2003-04-15 2005-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子およびその製造方法
KR100581831B1 (ko) * 2004-02-05 2006-05-23 엘지전자 주식회사 발광 다이오드
JP4371029B2 (ja) 2004-09-29 2009-11-25 サンケン電気株式会社 半導体発光素子およびその製造方法
JP4626306B2 (ja) * 2005-01-11 2011-02-09 三菱化学株式会社 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
KR100862516B1 (ko) * 2005-06-02 2008-10-08 삼성전기주식회사 발광 다이오드
US20100270908A1 (en) * 2007-06-27 2010-10-28 Abel Systems Incorporation Fluorescent lamp compatible led illuminating device
US20100176411A1 (en) * 2007-06-29 2010-07-15 Abel Systems Incorporation Fluorescent-lamp-type led lighting device
JPWO2009004740A1 (ja) * 2007-06-29 2010-08-26 アーベル・システムズ株式会社 回折部材を用いたled照明装置
JP5531575B2 (ja) * 2009-11-18 2014-06-25 豊田合成株式会社 Iii族窒化物化合物半導体発光素子
JP6225461B2 (ja) * 2012-06-12 2017-11-08 株式会社リコー 照明装置及び位置情報管理システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58137271A (ja) * 1982-02-10 1983-08-15 Toshiba Corp 光半導体素子用レンズ、光半導体素子用レンズの製造方法、及び光半導体素子
JPH10270754A (ja) * 1997-03-24 1998-10-09 Sanyo Electric Co Ltd 半導体発光素子および発光ランプ
JPH11274568A (ja) * 1998-02-19 1999-10-08 Hewlett Packard Co <Hp> Ledおよびledの組立方法
JP2001077429A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Citizen Electronics Co Ltd 発光ダイオード素子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58137271A (ja) * 1982-02-10 1983-08-15 Toshiba Corp 光半導体素子用レンズ、光半導体素子用レンズの製造方法、及び光半導体素子
JPH10270754A (ja) * 1997-03-24 1998-10-09 Sanyo Electric Co Ltd 半導体発光素子および発光ランプ
JPH11274568A (ja) * 1998-02-19 1999-10-08 Hewlett Packard Co <Hp> Ledおよびledの組立方法
JP2001077429A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Citizen Electronics Co Ltd 発光ダイオード素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003078167A (ja) 2003-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105378951B (zh) 高度反射倒装芯片led管芯
US7352006B2 (en) Light emitting diodes exhibiting both high reflectivity and high light extraction
US7276742B2 (en) Compound semiconductor light emitting device and its manufacturing method
JP4971672B2 (ja) 発光装置
US7667224B2 (en) Semiconductor light emitting device and semiconductor light emitting apparatus
JP4901117B2 (ja) 半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法
JP4704628B2 (ja) 発光ダイオード
US11935990B2 (en) Light emitting diode having side reflection layer
TWI514631B (zh) Semiconductor light emitting device and manufacturing method thereof
KR102013364B1 (ko) 발광 다이오드 및 그것의 어플리케이션
CN114649322B (zh) Micro LED显示器件及制备方法
US20160351620A1 (en) Light emitting device and method for manufacturing the same
KR20120038539A (ko) 픽셀화된 led
KR101228130B1 (ko) 반도체 발광 소자 및 그 제조 방법, 발광장치
WO2015033638A1 (ja) 半導体発光素子
KR100706473B1 (ko) 발광 다이오드
US10461218B2 (en) Semiconductor device
KR20110140074A (ko) 발광 소자 및 반도체 웨이퍼
JP4538176B2 (ja) 発光ダイオード
US20140034984A1 (en) Semiconductor light emitter device
KR101997104B1 (ko) 마이크로 어레이 발광 다이오드 및 이의 제조 방법
TWI784252B (zh) 線狀光源及面狀發光裝置
KR101021416B1 (ko) 파장변환기둥들을 구비하는 발광다이오드 및 이의 제조방법
KR20180095426A (ko) 측면 반사층을 갖는 발광 다이오드
TWI680601B (zh) 發光元件、顯示裝置及發光元件與顯示裝置的製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110310

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees