JP4703405B2 - 放電ランプ装置用アークチューブの製造方法 - Google Patents

放電ランプ装置用アークチューブの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電極アッシーをガラス管の両端側からそれぞれ挿入し、ガラス管の電極アッシー挿入部位をそれぞれピンチシールすることで、ガラス管の中央に電極棒が対設され発光物質等が封入された密閉ガラス球を形成する放電ランプ装置用アークチューブの製造方法に係り、特に密閉ガラス球に封入物として水銀が封入されない放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブの製造方法に関する。
図5は従来の放電ランプ装置であり、アークチューブ5の前端部は絶縁性ベース1の前方に突出する一本のリードサポート2によって支持され、アークチューブ5の後端部はベース1の凹部1aで支持され、さらにアークチューブ5の後端部寄りが絶縁性ベース1の前面に固定された金属製支持部材Sによって把持された構造となっている。
アークチューブ5から導出する前端側リード線8は、溶接によってリードサポート2に固定され、一方、後端側リード線8は、ベース1の凹部1aに形成された底面壁1bを貫通し、底面壁1bに設けられている端子3に、溶接により固定されている。符号Gは、アークチューブ5から発した光の中で、人体に有害な波長域の紫外線成分をカットする円筒形状の紫外線遮蔽用グローブで、アークチューブ5に溶着一体化されている。
そして、アークチューブ5は、図6に示すように、前後一対のピンチシール部5b,5b間に、電極棒6,6を対設しかつ発光物質等(水銀や金属ハロゲン化物等)を封入した密閉ガラス球5aが形成された構造となっている。ピンチシール部5b内には、密閉ガラス球5a内に突出するタングステン製電極棒6とピンチシール部5bから導出するモリブデン製リード線8とをモリブデン箔7を介して接続一体化した電極アッシーA,A’が封着されて、密閉ガラス球5aにおける気密性が確保されている。なお、電極アッシーA,A’のうちの少なくとも二次ピンチシールされる側の電極アッシーA’のリード線8には、図7に示すように、アークチューブ5を構成するガラス管の内径よりも大きい幅のM字形状の屈曲部8aが長手方向途中に設けられており、後述する二次ピンチシール工程において、この屈曲部8aがガラス管Wの内周面に圧接された形態となって、ガラス管の長手方向所定位置に電極アッシーA’が自己保持されるように構成されている。
このアークチューブ5の製造方法としては、まず図7(a)に示されるように、直線状延出部wの途中に球状膨出部wの形成されている円筒形ガラス管Wの下方の開口端側から、電極棒6とモリブデン箔7とリード線8を接続一体化した電極アッシーAを挿入し、球状膨出部wの近傍位置qを一次ピンチシールする。次いで、図7(b)に示されるように、上方の開口端側からガラス管W内に差し入れた水銀供給ノズルNを介して、球状膨出部wに水銀を供給する。次いで、図7(c)に示されるように、球状膨出部wに発光物質等のペレットP等を投入し、つづいて図7(d)に示されるように、リード線8に屈曲部8aを形成した第2の電極アッシーA’をガラス管W内に挿入し自己保持させる。つづいて、キセノンガスを供給しつつ、ガラス管Wの開口端部側をバーナを使って仮封止する。さらにガラス管Wの電極アッシーA’挿入部位を二次ピンチシールするとともに、ガラス管Wの仮封止側を所定位置で切断し、リード線8をガラス管Wから導出させる。
また、前記した従来のアークチューブの密閉ガラス球5aには緩衝作用を営む水銀が封入されているが、水銀は環境有害物質であり、地球上の環境汚染をできるだけ減らそうとする社会のニーズに対して、密閉ガラス球5a内に水銀を含まない水銀フリーアークチューブの開発が盛んに行われている。そして、水銀フリーアークチューブを製造するには、例えば、図7に示す工程のうち、(c)に示す工程で投入するぺレットPに水銀に代わる緩衝用金属ハロゲン化物を付加するなどして、(b)に示す水銀供給工程を省略した方法によって製造する。
また、水銀入りか否かを問わず、製造されたアークチューブの密閉ガラス球5a内の水分量が多いと、寿命低下につながるフリッカーが発生したり、起動電圧上昇やノイズ発生の原因ともなるので、アークチューブの製造過程でガラス管内部の水分はできるだけ除去されていることが望ましく、この対策が求められていた。
一方、下記特許文献3では、素管または未封止バルブの内部を真空状態か水分量が低い不活性ガスを流通させるとともに、バルブの外面を加熱離脱処理(加熱脱水処理)することで、密閉ガラス球の内表面から深さ100μmまでの表層部のOH基量を1ppm以下にするという高圧放電ランプが提案されている。
特開2001−6549号 特開2004−14259号 特開2003−282021号
しかし、特許文献2に示す従来方法に使用されるガラス管Wや電極アッシーに予め特許文献3に示す加熱離脱処理(加熱脱水処理)を施しておいたとしても、これらは製造に使用されるまでの保管中に大気と接触してしまう。また、アークチューブの製造開始直前に、これらに加熱離脱処理(加熱脱水処理)を施したとしても、アークチューブの製造工程全体が大気と遮断された雰囲気下で行われるものではなく、製造工程の途中で必ず大気にさらされる。このため、加熱離脱処理(加熱脱水処理)により、一旦はガラス管Wや電極アッシー表面に付着している水分が除去されるものの、その後に、これらが大気と接触することで、再び表面に水分が付着し、この形態のまま二次ピンチシールされることで密閉ガラス球内に水分が残存してしまうので、密閉ガラス球内の水分量を低下させて、寿命低下につながるフリッカーの発生,起動電圧上昇やノイズ発生への影響を回避するという第1の問題の実質的な解決は困難であった。
また、第2の電極アッシーA’のリード線8には、長手方向途中にM字形状の屈曲部8a(図8参照)が設けられており、この屈曲部8aがガラス管Wの内周面に圧接された形態となって、直線状延出部w1の長手方向所定位置に電極アッシーA’が自己保持されるように構成されているが、図7(d)に示す第2の電極アッシー挿入工程において、ガラス管W内所定位置まで第2の電極アッシーA’を挿入する際に、リード線8の屈曲部8aとガラス管Wが擦れ合って削れたガラス片やモリブデン片が球状膨出部w2に落下し、密閉ガラス球5aに混入し、フリッカーが発生したり光束維持率が低下するという第2の問題もあった。
本発明は前記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は密閉ガラス球内の水分量をできるだけ低くできる放電ランプ装置用アークチューブの製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る放電ランプ装置用アークチューブの製造方法においては、長手方向途中に球状膨出部が形成されたガラス管の第1の電極アッシー挿入部位をピンチシールする一次ピンチシール工程と、
一次ピンチシールされたガラス管の開口端側から発光物質等の所定の封入予定物を球状膨出部内に供給する封入物供給工程と、
一次ピンチシールされたガラス管の開口端側から第2の電極アッシーを挿入する第2の電極アッシー挿入工程と、
球状膨出部に封入物が供給されたガラス管の第2の電極アッシー挿入部位をピンチシールする二次ピンチシール工程と、を備えた放電ランプ装置用アークチューブの製造方法であって、
前記一次ピンチシール工程と前記二次ピンチシール工程との間に、ガラス管の少なくとも球状膨出部から二次ピンチシール予定領域までを500〜800℃で加熱する加熱脱水処理工程を設けるように構成した。
(作用)一次ピンチシール工程を経たガラス管(一端側がピンチシールされたガラス管)は、加熱脱水処理工程を経ることで、ガラス管内の表面に付着している水分が除去された形態となる。即ち、二次ピンチシール工程では、ガラス管表面に付着している水分が除去された形態で、ガラス管の第2の電極アッシー挿入部位がピンチシールされる。
なお、ガラス管内に第2の電極アッシーが挿入されていると、水銀(液体)をガラス管内に供給できないため、水銀入りアークチューブを製造するには、水銀その他の発光物質等の封入予定物を球状膨出部内に供給する封入物供給工程後に、第2の電極アッシー挿入工程および二次ピンチシール工程を行う。一方、水銀フリーアークチューブを製造するには、水銀入りアークチューブを製造する場合と同様、封入物供給工程後に、第2の電極アッシー挿入工程および二次ピンチシール工程を行ってもよいが、ガラス管内に挿入されている第2の電極アッシー周りの隙間からペレット状の発光物質等(封入予定物)をガラス管内に供給できるので、第2の電極アッシー挿入工程後に、封入物供給工程および二次ピンチシール工程を行うことができる。
また、請求項1においては、前記第2の電極アッシー構成部材であるモリブデン製リード線には、長手方向途中にガラス管の内径より大きい幅の屈曲部が形成されて、第2の電極アッシーをガラス管内所定位置に自己保持できるように構成されており、前記加熱脱水処理工程および前記封入物供給工程前に、ガラス管の開口端側を下方に向けた形態で前記第2の電極アッシー挿入工程を行うように構成した。
(作用)第2の電極アッシーに、ガラス管内の長手方向所定位置に自己保持される機能(第2の電極アッシー構成部材であるモリブデン製リード線の屈曲部がガラス管内周面に圧接保持される機能)をもたせることで、第2の電極アッシー挿入工程,加熱脱水処理工程,封入物供給工程および二次ピンチシール工程をスムーズに遂行できる。
また、第2の電極アッシーを挿入する工程では、上方に向けたガラス管の開口端から第2の電極アッシーを下向きに挿入すると、リード線の屈曲部とガラス管とが擦れ合って削れたガラス片やモリブデン片が球状膨出部に落下して、製造されたアークチューブの密閉ガラス球内に異物として残り、フリッカー現象(アークの立ち消え)発生の原因や光束維持率(光色および光束)低下の原因となるが、下方に向けたガラス管の開口端から第2の電極アッシーを上向きに挿入するので、リード線の屈曲部とガラス管が擦れ合ってガラス片やモリブデン片が削れたとしても、これらは自重でガラス管内を落下し下方の開口端から自然にガラス管外に排出される。
なお、ガラス管の開口端側を下方に向けた形態で第2の電極アッシー挿入工程を行った後に、封入物供給工程を行う場合には、第2の電極アッシー挿入工程で下方を向いていたガラス管の開口端を上方に向けるが、第2の電極アッシーはガラス管内に自己保持されているので、第2の電極アッシーが勝手にガラス管内を移動してしまうこともない。
また、第2の電極アッシーを挿入した状態で加熱脱水処理工程が行なわれるので、二次ピンチシール工程では、ガラス管の内表面に付着している水分が除去された形態であることは勿論、第2の電極アッシー表面に付着している水分も確実に除去された形態でガラス管の第2の電極アッシー挿入部位がピンチシールされる。
請求項2においては、請求項1に記載の放電ランプ装置アークチューブの製造方法において、前記第2の電極アッシー挿入工程に用いられる第2の電極アッシーには、予め加熱脱水処理を施すように構成した。
(作用)第2の電極アッシーには、予め真空加熱処理等の加熱脱水処理が施されており、二次ピンチシール工程では、第2の電極アッシー表面に付着している水分も除去された形態で、ガラス管の第2の電極アッシー挿入部位がピンチシールされる。アークチューブの製造工程開始前に、第2の電極アッシーに予め加熱脱水処理を施している場合は、全く加熱脱水処理を施していない第2の電極アッシーを用いる場合に比べて、水分除去の効果はあるが、特に、アークチューブの製造が開始される直前や第2の電極アッシー挿入工程直前に第2の電極アッシーに加熱脱水処理を施した場合は、二次ピンチシール工程までに第2の電極アッシー表面に水分が再付着するおそれがない。
請求項1に係る放電ランプ装置用アークチューブの製造方法によれば、ガラス管内の表面に付着している水分が除去された形態で二次ピンチシールが行われるので、密閉ガラス球内の水分量が少なく、寿命低下につながるフリッカーの発生,起動電圧上昇やノイズ発生への影響が回避されたアークチューブを製造できる。
また、第2の電極アッシー挿入工程で発生したガラス片やモリブデン片といった異物が球状膨出部内に残ることがないので、製造されたアークチューブの密閉ガラス球に異物が混入するという不具合が低減し、アークチューブを製造する上での歩留まりが向上する。
また、第2の電極アッシー表面に付着している水分も確実に除去された形態で二次ピンチシールが行なわれるので、密閉ガラス球内の水分量が一層少なく、寿命低下につながるフリッカーの発生、起動電圧上昇やノイズ発生への影響が確実に回避されたアークチューブを製造できる。
請求項2によれば、第2の電極アッシー表面に付着している水分も除去された形態で、二次ピンチシールが行われるので、密閉ガラス球内の水分量が確実に少なく、寿命低下につながるフリッカーの発生,起動電圧上昇やノイズ発生への影響がより確実に回避されたアークチューブを製造できる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明方法で製造された放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブの縦断面図、図2および図3は本発明方法の一実施例である同アークチューブの製造工程を示す工程説明図で、図2(a)は一次ピンチシール工程における仮ピンチシール工程の説明図、図2(b)は一次ピンチシール工程における本ピンチシール工程の説明図、図2(c)は第2の電極アッシー挿入工程の説明図、図2(d)は加熱脱水処理工程の説明図、図3(a)は発光物質等の封入物供給工程の説明図、図3(b)は発光物質等仮封入工程の説明図、図3(c)は二次ピンチシール工程の説明図である。図4はガラス管内に挿入された第2の電極アッシー周りのペレット通過用の隙間を示す断面図(図3(a)に示す線IV−IVに沿う断面図)である。
これらの図において、アークチューブ10の装着される放電ランプ装置は、図5に示す従来構造と同一であり、その説明は省略する。
アークチューブ10は、直線状延出部w1 の長手方向途中に球状膨出部w2 が形成された円パイプ形状の石英ガラス管Wの球状膨出部w2寄りがピンチシールされて、放電空間を形成する楕円体形状のチップレス密閉ガラス球12の両端部に横断面矩形状のピンチシール部13A,13A’(一次ピンチシール部13A、二次ピンチシール部13A’)が形成された構造で、密閉ガラス球12内には、放電電極を構成するタングステン製の電極棒6,6が対向配置されており、電極棒6,6はピンチシール部13A,13A’に封着されたモリブデン箔7に接続され、ピンチシール部13A,13A’の端部からはモリブデン箔7,7に接続されたモリブテン製リード線8,8が導出し、リード線8,8は非ピンチシール部である円パイプ形状部14を挿通して外部に延びている。
このアークチューブ10の外観構造については、図6に示す従来の水銀入りアークチューブ5と一見したところ変わるものではないが、密閉ガラス球12内には、始動用希ガス,主発光用金属ハロゲン化物および水銀に代わる緩衝物質として作用する補助金属ハロゲン化物等(以下、発光物質等という)が封入されている。即ち、アークチューブ10は、環境有害物質である水銀を封入した従来の水銀入りアークチューブとは異なり、水銀に代わる補助金属ハロゲン化物が封入されている、いわゆる水銀フリーアークチューブとして構成されており、密閉ガラス球12内の封入物質の具体的な構成としては、例えば、特開平11−238488号、特開平11−307048号等において種々の提案がなされている。
また、アークチューブ10は、図2,3に示す方法によって製造されることで、第1には、製造されたアークチューブの密閉ガラス球内の水分量が高いという、従来の製造方法における問題点が解消されている。また、第2には、従来の製造方法において問題となっていた密閉ガラス球12内への異物(ガラス片やモリブデン片)の混入が全く見られないか、たとえ混入しているにしても、その混入量は非常に僅かな量に過ぎないので、フリッカーが発生したり、光束維持率が低下することがない。
以下、図1に示す水銀フリーアークチューブの製造工程を、図2(a)〜(d)および図3(a)〜(c)に基づいて説明する。
まず、直線状延出部w1 の途中に球状膨出部w2 の形成されたガラス管Wを予め製造しておく。そして、図2(a)に示されるように、ガラス管Wを垂直に保持し、ガラス管Wの下方の開口端側から、電極アッシーAを挿入して所定位置に保持するとともに、ガラス管Wの上方開口端にフォーミングガス(窒素・水素混合ガス等)供給ノズル40を差し込む。さらに、ガラス管Wの下端部をガス供給パイプ50内に挿入する。
ノズル40から供給されるフォーミングガスは、ピンチシール時のガラス管W内を正圧状態に保持し、かつ電極アッシーAが酸化されるのを防止するためのものである。ガス供給パイプ50から供給される不活性ガス(アルゴンガスまたは窒素ガス)は、ピンチシールの際、およびピンチシール後のリード線8が高温状態にある間、リード線8を不活性ガス雰囲気に保持して、リード線8の酸化を防止するものである。符号22はガラス管把持部材である。
そして、図2(a)に示されるように、ノズル40からフォーミングガスをガラス管W内に供給しつつ、さらに、パイプ50から不活性ガスをガラス管Wの下端部に供給しつつ、直線状延出部w1 における球状膨出部w2 の近傍位置(モリブデン箔を含む位置)をバーナ24aで2100℃に加熱し、ピンチャー26aでモリブデン箔7のリード線8接続側を仮ピンチシールする。
次に、仮ピンチシールが終わると、図2(b)に示されるように、真空ポンプ(図示せず)によって、ガラス管W内を真空(400Torr以下の圧力)に保持し、ピンチャー26bでモリブデン箔7を含む未ピンチシール部をバーナ24bで2100℃に加熱し本ピンチシールする(一次ピンチシール工程)。なお、ガラス管W内に作用させる真空度は、400Torr〜4×10-3Torrが望ましい。また、この本ピンチシール工程においても、ガラス管Wの下方開口部を不活性ガス(アルゴンガスまたは窒素ガス)雰囲気に保持することで、リード線8の酸化を防ぐことが望ましい。
次に、図2(c)に示されるように、一次ピンチシール処理されたガラス管Wの上方開口部を下に向けた形態とし、電極棒6とモリブデン箔7とリード線8が接続一体化された第2の電極アッシーA’を、ガラス管Wの下方の開口端からガラス管W内に所定位置まで挿入する(第2の電極アッシー挿入工程)。
この第2の電極アッシーA’のリード線8には、長手方向途中にM字形状の屈曲部8a(図8参照)が設けられており、この屈曲部8aがガラス管Wの内周面に圧接された形態となって、直線状延出部w1の長手方向所定位置に電極アッシーA’が自己保持される。なお、この第2の電極アッシー挿入工程では、固定した下方の第2の電極アッシーA’に対してガラス管Wを上方から下方に移動させて、ガラス管W内所定位置まで第2の電極アッシーA’を挿入したり、第2の電極アッシーA’およびガラス管Wの双方を接近する方向に移動させて、ガラス管W内所定位置まで第2の電極アッシーA’を挿入するようにしてもよい。
この第2の電極アッシーA’を挿入する工程では、下方に向けたガラス管Wの開口端から電極アッシーA’を上向きに挿入するので、リード線8の屈曲部8aとガラス管Wが擦れ合ってガラス片やモリブデン片が削れたとしても、これらは自重でガラス管W内を落下し開口端から自然にガラス管W外に排出される。即ち、従来の方法のように、リード線8の屈曲部8aとガラス管Wが擦れ合って削れたガラス片やモリブデン片が球状膨出部w2に残存してしまう(図7(d)参照)、ということがない。
次に、図2(c)に示す第2の電極アッシー挿入工程の後、図2(d)に示すように、第2の電極アッシーA’を所定位置に挿入保持したガラス管Wの下方開口部(第2の電極アッシーA’を挿入したガラス管Wの開口端側)を上に向けた形態にして円筒状ヒータ60内に配置し、二次ピンチシール予定領域を含む少なくとも球状膨出部wからチップオフ予定位置P1(後の発光物質等封止工程(図3(d)参照)においてチップオフが予定されている位置P1)までの領域に対し、500〜800℃の加熱脱水処理を行う。具体的には、ガラス管Wの開口端部は、切替バルブVを介して、ターボ分子ポンプやクライオポンプ等の高真空(10−3Pa以下)ポンプPとArガスボンベBに接続されている。そして、ガラス管W内を一旦排気した後、ガラス管Wを加熱しつつ、切替バルブVの管路切り替え調整により、Arガスの充填・排気を数回繰り返すウオッシングを行い、最後にArガスを充填した状態で円筒状ヒータ60をOFFし常温となるまで保持する(加熱脱水処理工程)。
これにより、ガラス管Wに付着している水分が除去されることは勿論、第2の電極アッシーA’に付着している水分も除去された形態となる。発明者の実験によれば、ガラス管Wおよび第2の電極アッシーA’の水分の除去には、100℃以上の熱処理温度で可能であるが処理時間(サイクルタイム)を考慮すると、500℃以上の熱処理温度が有効である。即ち、ガラス管Wや第2の電極アッシーA’の水分含有量を短時間で低くする(3ppm以下にする)ためには、500℃以上が望ましい。しかし、熱処理温度が800℃以上では、電極アッシーA’の水分含有量が確実に3ppm以下となるものの、第1に、モリブデン箔7の結晶粒子が成長(拡大)し、モリブデン箔7の表面粗さが平滑化され、石英ガラスとの密着性が低下し、密閉ガラス球12内の封入物質のリークにつながる箔浮き(モリブデン箔7とガラス層間が剥がれる現象)が生じる。第2に、二次ピンチシール側の第2の電極アッシーA’のモリブデン製リード線8には、ガラス管Wの内周面に圧接して電極アッシーA’をガラス管W内所定位置に自己保持させるための屈曲部8aが形成されているが、熱処理温度が800℃以上では、このリード線8(屈曲部8a)の抗張力(ばね性)が低下し、二次ピンチシールに際してのリード線屈曲部8aにおける自己保持機能が低下し、第2の電極アッシーA’をガラス管W内所定位置に保持しにくくなる。このため、電極アッシーA’の処理温度は500〜800℃の範囲であることが望ましい。
また、円筒状ヒータ60は、ガラス管Wの球状膨出部wからチップオフ予定位置P1までの領域全体を均一にむらなく加熱できるという点で優れている。
その後、図3(a)に示すように、円筒状ヒータ60から取り出したガラス管Wの上方の開口端側から球状膨出部w2 に発光物質等のペレット(外径が約0.5mmの球状物)Pを投入する(封入物供給工程)。
封入物供給工程では、第2の電極アッシーA’を挿入する工程で下方を向いていたガラス管Wの開口端を上方に向けることになるが、第2の電極アッシーA’はガラス管W内に自己保持されているので、第2の電極アッシーA’が勝手にガラス管内を移動してしまうことはない。
また、封入物供給工程において、ガラス管W(内径2mm)内の第2の電極アッシーA’の周りには、図4に示すように、封入予定物(発光物質等)のペレットPが十分に通過できる大きさの隙間が存在するので、ガラス管W上方の開口端から投入された封入予定物(発光物質等)のペレットPは第2の電極アッシーA’に妨げられることなくガラス管W内を自由落下して、球状膨出部w2内に到達する。
そして、第2の電極アッシーA’の挿入位置を調整(一般には、数mmほど挿入)した後、ガラス管W内を排気し、図3(b)に示されるように、ガラス管W内にキセノンガスを供給しつつ、ガラス管Wの上方所定部位をチップオフすることで、ガラス管W内にリードワイヤ付電極アッシーA’を仮止めし、かつ発光物質等を封入する(発光物質等仮封入工程)。符号W3は、チップオフ部を示す。なお、第2の電極アッシーA’の挿入位置を僅かに移動させる調整に際しての第2の電極アッシーA’の移動量は、一般には、約数mmと非常に短いので、第2の電極アッシーA’の移動調整の際に、リード線の屈曲部8aとガラス管Wが擦れ合って削れるおそれはほとんどない。
発光物質等仮封入工程の後、図3(c)に示すように、発光物質P等が気化しないように球状膨出部w2 を液体窒素(LN2 )で冷却しながら、直線状延出部w1における球状膨出部w2の近傍位置(モリブデン箔7を含む位置)をバーナー24で2100℃に加熱し、ピンチャー26cで二次ピンチシールして、球状膨出部w2を密封する(二次ピンチシール工程)ことで、一次ピンチシール部13Aと二次ピンチシール部13A’間に電極6,6が対設され発光物質等が封入されたチップレス密閉ガラス12を形成したガラス管ができ上がる。そして最後に、ガラス管Wの端部を所定の長さだけ切断することにより、図1に示す水銀フリーアークチューブ10が得られる。
この二次ピンチシール工程の際には、ガラス管W内に付着している水分が除去された形態で、さらには、第2の電極アッシーA’に付着している水分も除去された形態で、ピンチシールが行われるので、密閉ガラス球12内の水分量は少なく、寿命低下につながるフリッカーの発生,起動電圧上昇やノイズ発生への影響が回避されることになる。
また、二次ピンチシール工程の際に、球状膨出部w2内に異物(ガラス片やモリブデン片)が存在しないので、密閉ガラス球12内に異物(ガラス片やモリブデン片)が混入されることはないし、密閉ガラス球12内に異物(ガラス片やモリブデン片)が存在するにしても、非常に僅かであるため、フリッカーが発生したり光束維持率が低下する懸念は全くない。
なお、前記したアークチューブの製造工程の実施例では、加熱脱水処理工程(図2(d))が、Arガスによりウオッシングしつつ加熱するように構成されているが、Arガス等の不活性ガスによるウオッシングをすることなく、500〜800℃で単に真空加熱処理する構成であってもよい。即ち、500〜800℃で単に真空加熱処理するだけでも、ガラス管Wおよび第2の電極アッシーA’の水分を十分に除去できる。
また、前記したアークチューブの製造工程の実施例では、第2の電極アッシー挿入工程(図2(c))と発光物質等の封入物供給工程(図3(a))の間に加熱脱水処理工程(図2(d))が設けられているが、一次ピンチシール工程(図2(b))と第2の電極アッシー挿入工程(図2(c))の間に、円筒状ヒータ60を用いた図2(d)に示すと同様の加熱脱水処理工程(但し、第2の電極アッシーA’はガラス管W内に挿入されていない)を設けるとともに、第2の電極アッシー挿入工程(図2(c))に使用する第2の電極アッシーA’を、ガラス管Wに挿入する直前に真空熱処理(500〜800℃)によって脱水するようにしてもよい(第2の実施例方法)。
この第2の実施例方法(アークチューブの製造工程)においても、ガラス管Wは、一次ピンチシール後であって第2の電極アッシー挿入前に加熱脱水処理されることで、ガラス管W内の表面に付着している水分が除去された形態とされ、第2の電極アッシーA’についても、第2の電極アッシー挿入工程直前の真空熱処理によって、その表面に付着している水分が除去された形態となっている。したがって、二次ピンチシール工程では、ガラス管Wや第2の電極アッシーA’の水分が確実に除去された形態でピンチシールが行われるので、密閉ガラス球12内の水分量は非常に少なく、寿命低下につながるフリッカーの発生,起動電圧上昇やノイズ発生への影響が確実に回避されることになる。
また、前記した実施例では、水銀フリーアークチューブの製造工程について説明したが、本発明は、水銀入りアークチューブの製造工程においても同様に適用できる。即ち、図6(a)の一次ピンチシール工程と図6(b)の水銀供給工程の間に、円筒状ヒータ60を用いた図2(d)に示すと同様の加熱脱水処理工程を設けるようにすればよい。さらに、図6(d)に示す二次ピンチシール工程に使用する第2の電極アッシーA’についても、ガラス管Wに挿入する直前に真空熱処理(500〜800℃)によって、その表面に付着している水分を除去するようにしてもよい。
本発明の一実施例である放電ランプ装置用アークチューブの縦断面図である。 本発明方法の一実施例である同アークチューブの製造工程の前半を示す工程説明図で、(a)は一次ピンチシール工程における仮ピンチシール工程の説明図、(b)は一次ピンチシール工程における本ピンチシール工程の説明図、(c)は第2の電極アッシー挿入工程の説明図、(d)は加熱脱水処理工程の説明図である。 本発明方法の一実施例である同アークチューブの製造工程の後半を示す工程説明図で、(a)は発光物質等の封入予定物供給工程の説明図、(b)は発光物質等仮封止工程の説明図、(c)は二次ピンチシール工程の説明図である。 ガラス管内に挿入された第2の電極アッシー周りの隙間を示す断面図(図3(a)に示す線IV−IVに沿う断面図)である。 従来の放電ランプ装置の縦断面図である。 従来のアークチューブの縦断面図である。 従来のアークチューブの製造工程説明図である。 第2の電極アッシーの側面図である。
符号の説明
A 一次ピンチシール側の電極アッシー
A’ 二次ピンチシール側の電極アッシー
6 電極棒
7 モリブデン箔
8 リード線
8a リード線のM型の屈曲部
P 発光物質等の封入予定物のペレット
W ガラス管
1 ガラス管の直線状延出部
2 ガラス管の球状膨出部
10 水銀フリーアークチューブ
12 密閉ガラス球
13A 一次ピンチシール部
13A’ 二次ピンチシール部
60 円筒状ヒータ

Claims (2)

  1. 長手方向途中に球状膨出部が形成されたガラス管の第1の電極アッシー挿入部位をピンチシールする一次ピンチシール工程と、
    一次ピンチシールされたガラス管の開口端側から発光物質等の所定の封入予定物を球状膨出部内に供給する封入物供給工程と、
    一次ピンチシールされたガラス管の開口端側から第2の電極アッシーを挿入する第2の電極アッシー挿入工程と、
    球状膨出部に封入物が供給されたガラス管の第2の電極アッシー挿入部位をピンチシールする二次ピンチシール工程と、を備えた放電ランプ装置用アークチューブの製造方法であって、
    前記一次ピンチシール工程と前記二次ピンチシール工程との間に、ガラス管の少なくとも球状膨出部から二次ピンチシール予定領域までを500〜800℃で加熱する加熱脱水処理工程を設け、
    前記第2の電極アッシー構成部材であるモリブデン製リード線は、長手方向途中にガラス管の内径より大きい幅の屈曲部が形成されて、第2の電極アッシーをガラス管内所定位置に自己保持できるように構成されており、前記加熱脱水処理工程および前記封入物供給工程前に、ガラス管の開口端側を下方に向けた形態で前記第2の電極アッシー挿入工程を行うことを特徴とする放電ランプ装置用アークチューブの製造方法。
  2. 前記第2の電極アッシー挿入工程に用いられる第2の電極アッシーは、予め加熱脱水処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ装置用アークチューブの製造方法。
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