JP4703194B2 - 飲料ディスペンサにおける売り切れ検出システム - Google Patents

飲料ディスペンサにおける売り切れ検出システム Download PDF

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Description

本発明は、シロップタンク又はBIB等に充填されたシロップなどの飲料原料を用いて目的飲料を製造・供給する飲料ディスペンサにおいて、当該飲料原料の売り切れを検出するシステムに関するものである。
従来より、この種の売り切れ検出システムには、回転子駆動モータにより駆動される流量調整器を用いたものがある(特許文献1参照。)。当該特許文献1に記載される流量調整器は、管路内に一定容積量の飲料原料を連続して送出可能とするものであり、回転子駆動モータと、当該モータに給電を行う通電部と、モータの回転速度に応じた周波数のパルスを発生するパルスエンコーダと、モータ及びパルスエンコーダから出力される信号に基づいて通電部に制御信号を出力する制御部とを備えている。また、この流量調整器のモータの通電は、例えば飲料ディスペンサの前面に設けられる操作ボタンを操作することで制御される。
上記構成により、操作ボタンが操作され、飲料原料の送出信号(販売要求信号)が制御部に入力されると、制御部の制御回路は、予め決められた目標値を読み込み、通電部に制御信号を出力する。通電部は制御部からの制御信号に基づき回転子駆動モータに通電し、当該モータが駆動される。
そして、制御部は、流量調整器の駆動開始時に、電流が上昇していく過程で、モータへの印加電圧を一旦停止する。これにより、管路内に十分に飲料原料が満たされている場合には、飲料原料の粘性に基づく負荷が大きくなり、その結果、モータの回転が停止するので、特許文献1の図3に示される電流値(パルスエンコーダの出力パルス数)が低下する(図3(c))。一方、飲料原料が売り切れを生じている場合には、飲料原料の粘性に基づく負荷が小さくなることから、モータは慣性によって回転を維持するため、電流値は変化しない(図3(d))。そのため、モータを一旦停止した際の電流値の変化を監視することで、飲料原料の売り切れを検出していた。
特開2003−296811号公報
上述した如き従来の売り切れ検出装置は、飲料原料が飲料原料タンクに充填されており、当該飲料原料タンクから炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスの圧力により内部の飲料原料を配管内に押し出している場合において有効なものである。しかしながら、飲料原料がBIBに充填されている場合に、当該売り切れ検出装置による売り切れ検出を実行すると、BIBの売り切れ時は、真空引き状態となってしまう。そのため、モータの回転数の上昇過程において一旦印加電圧を停止した場合、飲料原料がある場合と同様に、モータの回転数が下がってしまう。このように、飲料原料がある場合と売り切れ時とで差異が生じないため、モータを一旦停止した際の電流値の変化を監視しても飲料原料の売り切れを検出することができないという問題がある。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、飲料原料がBIB等の所定の容器に収容されている場合にも、正確に売り切れを検出することができる飲料ディスペンサの売り切れ検出システムを提供する。
本発明の売り切れ検出システムは、モータによって駆動される定容積型の流量調整器により飲料原料を送出する飲料ディスペンサにおいて、飲料原料は密封された容器に収容され、該飲料原料は当該容器中から流量調整器に供給されると共に、モータの回転数から得られる飲料原料の送出量と目標値とに基づいて当該モータの印加電圧を制御する制御手段を備え、該制御手段は、モータの駆動開始時に所定の高電圧と低電圧を印加することでモータへの印加電圧と当該モータの回転数との相関を検出する検出動作を実行し、当該検出動作中にモータの回転数が一定の値だけ減少した場合に、飲料原料の売り切れと判断することを特徴とする
請求項2の発明の飲料ディスペンサの売り切れ検出システムは、上記発明において、制御手段は、容器交換後の所定送出回数内の検出動作中におけるモータの回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断することを特徴とする。
請求項3の発明の飲料ディスペンサの売り切れ検出システムは、請求項1の発明において、制御手段は、検出動作中におけるモータの回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断することを特徴とする。
請求項4の発明の飲料ディスペンサの売り切れ検出システムは、請求項1の発明において、制御手段は、検出動作中におけるモータの回転数の移動平均値を算出し、当該移動平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断することを特徴とする。
本発明の売り切れ検出システムによれば、モータによって駆動される定容積型の流量調整器により飲料原料を送出する飲料ディスペンサにおいて、モータの回転数から得られる飲料原料の送出量と目標値とに基づいて当該モータの印加電圧を制御する制御手段を備え、該制御手段は、モータの駆動開始時に所定の高電圧と低電圧を印加することでモータへの印加電圧と当該モータの回転数との相関を検出する検出動作を実行すると共に、当該検出動作中におけるモータの回転数が一定の値だけ減少した場合に、飲料原料の売り切れと判断するので、密封された容器に飲料原料が収容されている場合であっても、売り切れ時に真空引き状態となり流量調整器に流入する飲料原料が、十分に飲料原料がある場合と比較して減少したことを、検出動作中におけるモータの回転数が減少したことに基づいて検出することができるため、確実に、且つ、速やかに飲料原料の売り切れを判断することができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、制御手段は、容器交換後の所定送出回数内の検出動作中におけるモータの回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断するので、より売り切れ判断の正確性を担保することができるようになる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、制御手段は、検出動作中におけるモータの回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断するので、より売り切れ判断の正確性を担保することができるようになる。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明において、制御手段は、検出動作中におけるモータの回転数の移動平均値を算出し、当該移動平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断するので、より売り切れ判断の正確性を担保することができるようになる。
また、モータの回転数の移動平均値を用いることから、過去の平均値を全て記憶する場合に比して平均値を記憶するメモリの量を減少させることができる。更に、最近のデータから平均値を算出することからより一層精度が担保される。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を利用した飲料ディスペンサ1の正面図、図2は飲料ディスペンサ1の側面図、図3は飲料ディスペンサ1の概略構成図を示している。
実施例の飲料ディスペンサ1は、レストランや喫茶店などで使用されるBIB用飲料ディスペンサであり、ウーロン茶、オレンジジュースなどの中性飲料又は強弱無炭酸系の目的飲料を供給するBIBユニット4、4と、同じく強弱無炭酸系の目的飲料を供給する図示しないタンクユニットとを本体2内に合わせ持つ装置である。係る飲料ディスペンサ1の構造は本体2内に前記タンクユニットが配置され、本体外部にBIBユニット4、4が接続されている。そして、タンクユニットは前面に位置する開閉自在の扉28にて隠蔽されている。尚、BIBユニット4の詳細については後述する。
開閉扉28の前面には、前記タンクユニットとBIBユニット4、4からの飲料供給を操作する操作部27が設けられており、それぞれのユニットから供給される飲料毎に飲料供給量又は飲料供給方法を選択する操作ボタン、例えばボタンS、ボタンM、ボタンL、ボタンC/P等が設けられている。ボタンS、M、Lは、予め決められた量の飲料の供給を操作するボタンであり、ボタンC/Pは、当該ボタンを操作している間だけ飲料の供給を行うボタンである。また、この操作部27には、特に、BIBユニット4、4に対応する部分に、売り切れ表示ランプ23が設けられている。
そして、この開閉扉28の下部後方には、前記タンクユニット又は各BIBユニット4、4からそれぞれの飲料を吐出するためのマルチバルブ12(図3のみ図示する。)が設けられており、当該ノズル12の下方には、テーブル14が設けられ、当該テーブル14上にカップを配置することができる。
一方、BIBユニット4により供給される飲料の原料は、飲料原料としてのシロップが密封された容器に収容されたもの、例えばBIB3内に収容されたシロップ(飲料原料)と、希釈水である。このとき、希釈水として冷却水を用いると無炭酸系の飲料が供給され、炭酸水を用いると強弱炭酸系の飲料が供給される。BIBユニット4は、図3に示すようにBIB3からシロップを供給するシロップ供給ライン6に所謂ガス駆動式のポンプ5と、シロップ冷却コイル7と、駆動手段によって駆動される送出手段としての流量調整器8と、シロップ電磁弁9とを配設して構成している。また、このシロップ供給ライン6の端部には、他の供給ライン、即ち、冷却水供給ライン24及び炭酸水供給ライン46と共に、マルチバルブ12が接続されている。このマルチバルブ12は、シロップ、希釈水又は炭酸水を混合し、目的飲料としてカップ50に排出するものである。
BIB3が導出チューブ3Aを介して接続されるポンプ5は、上述したようにガス駆動式を採用しており、ガスレギュレータ15が介設されたガス供給ライン16を介して炭酸ガスボンベ20が接続される。これにより、減圧弁としてのガスレギュレータ15は、常に開放されていることから、シロップ供給ライン6の下流側に位置するシロップ電磁弁9が開放されることで、ポンプ5に炭酸ガスボンベ20から所定の圧力の炭酸ガスが供給され、ポンプ5は、BIB3からシロップを吸い込み、シロップ冷却コイル7に接続されるシロップ供給ライン6にシロップを送出する。尚、図3において5Aは、ポンプ5内に供給された炭酸ガスを外部に排出するガス抜き配管である。
前記シロップ冷却コイル7は、冷却水を貯溜する水槽29に浸漬されることにより当該コイル7内を流入するシロップを冷却するものである。この水槽29内には、本体2内に配設された図示しないコンプレッサやコンデンサなどにより構成される冷却ユニットと共に冷媒回路を構成するエバポレータ30が配設されている。当該冷却ユニットが運転されることにより、エバポレータ30が冷却作用を発揮し、当該エバポレータ30を構成する冷媒配管の表面に氷を形成し、この氷に基づいて水槽29内の冷却水を冷却する。
前記流量調整器8は、接続されるシロップ供給ライン6に一定容積量のシロップを連続して送出可能な定容積型の調整器である。この流量調整器8は、図4に示すように調整器本体31内部に一組の回転子32、32を備えていると共に、本体31に加圧されたシロップを流入させる流入部31Aと、シロップを流出させる流出部31Bとが形成されている。この回転子32、32は、円形歯車状に形成されており、互いに噛合して回転することにより、本体31内に流入部31Aから流入したシロップは、回転子32の歯と本体31の内壁との間の歯間Cに収容されて移動し、流出部31Bから一定容積量のシロップを連続的にシロップ供給ライン6に送出するものである。
また、調整器本体31の上部には、ブラシ付きの直流モータにより構成される回転子駆動モータ10がビスなどにより固定されている。この回転子駆動モータ10は、一方の回転子32の軸32Aに接続されていると共に、当該モータ10で発生する回転トルクをシロップの粘性に基づいて定められる減速比に減速する減速機が設けられている。そのため、回転子32は、回転子駆動モータ10で発生した回転トルクを減速機を介して伝達されることにより、本体31の内部で矢印方向に回転する。尚、本体31の下部には、図示しない蓋部が固定されている。
また、回転子駆動モータ10の上部には、当該モータ10の回転速度に応じた周波数のパルスを発生するマグネットエンコーダ33が取り付けられている。このマグネットエンコーダ33は、図示しない構成として、軸32Aに接続される軸部材と、軸部材に固定された半円状にS極、N極が配置された2極の円盤状の磁石と、磁極の変化を検出するホール素子を有している。これにより、一組の回転子32の回転速度に応じた周波数のパルスを出力される。
そして、このマグネットエンコーダ33は、制御手段としての制御部11の入力側に接続されていると共に、当該制御部11の出力側には、回転子駆動モータ10が接続されている。また、この制御部11の入力側には、後述する希釈水供給ライン24に設けられた希釈水流量計22及びシロップの送出動作を実行させるための前記操作部27の各操作ボタンが接続されている。これにより、詳細は後述するように、流量調整器8からの送出状態、即ち、モータ10の回転数(パルス数)により算出される送出量(制御量)を監視して所定の目標値に基づいて送出制御を行い、制御量に異常が生じたとき、例えば制御量が所定の目標値に満たない場合はシロップの売り切れを検出する。
上述したように、シロップ電磁弁9及び前記流量調整器8の回転子駆動モータ10への通電が後述する制御部11により制御されることで、BIB3からシロップ供給ライン6の端部に接続されるマルチバルブ12に送出され、シロップの供給が制御される。尚、ガス供給ライン16に設けられるガスレギュレータ15は、減圧弁として常に開放された状態であり、シロップ供給ライン6の下流側に位置するシロップ電磁弁9が開放されることで、ポンプ5が駆動されるものである。
他方、本体2内には、希釈水として市水などの水道水を供給する水道水供給配管17が配設されている。この希釈水供給配管17には、水入口電磁弁18と、水ポンプ19と、希釈水冷却コイル21と、希釈水流量計22と、希釈水供給ライン24とが順次、接続されている。
希釈水冷却コイル21は、前記シロップ冷却コイル7と同様に前記所定温度に冷却された冷却水を貯溜する水槽内に配設されており、当該希釈水冷却コイル21内を流通する希釈水の冷却を行う。希釈水流量計22は、流入する希釈水の流量に応じた流量信号を前記制御部11に出力するものである。また、希釈水供給ライン24には、希釈水電磁弁25が介設されており、これにより、希釈水供給ライン24の開閉制御が行われる。尚、当該希釈水供給ライン24も前記シロップ供給ライン6と同様に、前記マルチバルブ12に接続されている。これにより、希釈水電磁弁25が前記制御部11により制御されることで、マルチバルブ12に送出される希釈水の供給が制御される。
また、希釈水供給ライン24には、希釈水流量計22と希釈水電磁弁25との間に位置して、電磁弁39が介設された水分岐ライン38が接続される。この水分岐ライン38は、炭酸水を製造するためのカーボネータ40に接続されていると共に、当該カーボネータ40には、一端が前記炭酸ガスボンベ20に接続されたガス供給ライン42が接続されている。ガス供給ライン42には、ガスレギュレータ41が介設されている。これにより、カーボネータ40には、水分岐ライン38を介して希釈水が供給されると共に、ガス供給ライン42を介して炭酸ガスが供給され、これら希釈水と炭酸ガスを混合することで、炭酸水が生成される。
そして、このカーボネータ40には、炭酸水流量計43と、炭酸水冷却コイル44と、炭酸水電磁弁45が設けられた炭酸水供給ライン46が接続されており、当該炭酸水供給ライン46の端部は、前記マルチバルブ12に接続されている。
炭酸水流量計43は、流入する炭酸水の流量に応じた流量信号を前記制御部11に出力するものである。炭酸水冷却コイル44は、前記シロップ冷却コイル7と同様に前記所定温度に冷却された冷却水を貯溜する水槽内に配設されており、当該炭酸水冷却コイル44内を流通する炭酸水の冷却を行う。また、炭酸水供給ライン46に介設された炭酸水電磁弁45により、炭酸水供給ライン44の開閉制御が行われる。尚、当該炭酸水供給ライン44も前記シロップ供給ライン6と同様に、前記マルチバルブ12に接続されているため、炭酸水電磁弁45が前記制御部11により制御されることで、マルチバルブ12に送出される炭酸水の供給が制御される。
以上の構成により、飲料ディスペンサ1の飲料供給動作について説明する。尚、カーボネータ40には、予めガス供給ライン42から炭酸ガスボンベ20内の炭酸ガスが供給されていると共に、希釈水供給ライン24を介して水分岐ライン38から希釈水が供給されており、所定の炭酸濃度の炭酸水が製造され、収容されており、販売待機状態とされているものとする。
上記販売待機状態において、操作部27の何れかの操作ボタンが操作されると、当該ボタン操作に従い、飲料の供給が行われる。ここで、無炭酸系飲料のボタンが操作された場合には、制御部11は、先ず、水入口電磁弁18を開放し、水ポンプ19により市水から供給される水道水を希釈水冷却コイル21及び希釈水流量計22を介して希釈水供給ライン24に流入させる。このとき、希釈水電磁弁25が開閉制御されることにより、所定量の希釈水がマルチバルブ12に排出される。尚、このとき、希釈水流量計22は、流入する希釈水の流量を検出しており、流量に応じた流量信号を前記制御部11に出力するものとする。
制御部11は、これに伴いシロップ電磁弁9を開放し、流量調整器8を駆動する回転子駆動モータ10に通電を行う。このとき、制御部11は、図5の時間に対するモータ電圧の変化に示すように、先ず、回転子駆動モータ10の始動後T1期間、例えば100msの間に所定の高電圧Vh、例えば100%デューティーの一定の電圧で印加する。これによって、モータ10のブラシのスラッジを飛ばす。続くT2期間、例えば500msの期間では、所定の低電圧Vl、例えば25%程度のデューティーの一定の電圧をモータ10に印加する。
制御部11は、所定の高電圧Vhを印加したときのマグネットエンコーダ33から得られるパルス数、即ちシロップの送出量と、所定の低電圧Vlを印加したときのパルス数(シロップの送出量)から、どのくらいの電圧を印加すると、どのくらいのパルスが発生するか、即ち、どのくらいの量のシロップが送出されるかという印加電圧とシロップの送出量の相関関係を判定する検出動作を実行する。この印加電圧とシロップの送出量の相関関係はシロップの粘性によって異なるので、販売毎に検出動作を実行する。
そして、制御部11は、上記検出動作を終了した後、前記T2で得られた電圧Vlを印加している際のパルス数Pnを内部に設けられたメモリに取り込む。尚、本実施例では、メモリに取り込むパルス数Pnは、T2期間で得られたものを用いているが、前記T1で得られた電圧Vhを印加している際のパルス数でも良い。また、T1及びT2の全期間に渡って得られた電圧Vh及びVlを印加している際のパルス数、或いは、当該期間中の所定期間のパルス数をメモリに取り込むこととしても良い。これにより、後述する売り切れ判定がより正確なものとなる。
その後、制御部11は、T2の期間経過後に、モータ10に所定の開始デューティー、例えば40%等の電圧VsをT3期間、例えば500ms印加し、補正準備を行い、その後は、前記希釈水流量計22からの流量信号に基づいて逐次補正を行う。
この逐次補正では、所定のサンプリング周期T4、例えば200msで希釈水流量計22からの前記流量信号とその時点までに送出したシロップの量に基づいて希釈比率を算出し、前記目標値との偏差が生じている場合には、それをなくす方向の電圧Vpを次の期間T4においてモータ10に印加する。尚、このとき、周期T4に入る時点までに送出したシロップの量は、前記補正準備中に送出されたシロップの量をパルス数と前述した検出動作で判定した相関関係から、当該パルス数に基づいて算出したものを用いる。また、電圧Vpについても、上述した送出量との相関関係から算出し決定する。
何れの操作ボタンS、M、L、C/Pが操作された場合であっても、以後、希釈水の供給が止められるまで当該制御を繰り返すものとする。これは、希釈水はボタンS、M、Lボタンの他、ボタンC/Pを操作し続けた場合にも送出されるため、当該操作が終了するまでシロップの送出動作を行うためである。
これにより、通常、市水などにより供給される水道水は、一定の流速にて供給されていないが、希釈水流量計22により流入する希釈水の量を正確に検出し、当該流量信号を制御部11に出力し、当該流量信号に基づいて上記逐次補正を行うことにより、適切な希釈比率で飲料の提供を行うことができる。
上述したような送出動作中における検出動作において、マグネットエンコーダ33から得られるパルス数は、図6のパルス数と、供給される飲料の杯数に示されるように、新しいBIB3が付け替えられた当初は、所定のある範囲の値となる。しかし、飲料の供給が複数回行われ、BIB3内のシロップが無くなり、空になると真空引き状態が発生し、回転子駆動モータ10は、回り難くなる。これにより、上述した検出動作において電圧Vl(所定の低電圧)や電圧Vh(所定の高電圧)をモータ10に印加してもそのパルス数は急激に減少する。
そのため、制御部11は、BIB3が新しいものと交換された後の所定送出回数、例えば5〜10杯目内の上記検出動作中におけるモータ10の回転数、即ちパルス数の平均値を算出し、当該平均値と今回のパルス数との差を比較して、一定の値だけ減少した場合には、売り切れと判断し、前記操作部27の売り切れ表示ランプ23を点灯し、使用者に、売り切れを報知する。
これにより、本実施例のようにBIB3等の密封された容器にシロップが収容されている場合であっても、売り切れ時に真空引き状態となり流量調整器8に流入するシロップが、十分にシロップがある場合と比較して減少したことを、検出動作中におけるモータ10の回転数が減少したことに基づいて検出することができるため、確実に、且つ、速やかにシロップの売り切れを判断することができるようになる。
また、本実施例では、制御部11は、BIB3の交換後の所定送出回数内の検出動作中におけるモータ10の回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断するので、より売り切れ判断の正確性を担保することができるようになる。
尚、本実施例では、上述のように制御部11は、BIB3の交換後の所定送出回数内の検出動作中におけるモータ10の回転数の平均値に基づき売り切れを判断しているが、これ以外にも、制御部11は、検出動作中におけるモータ10の全ての回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断しても良い。これによっても、売り切れ判断の正確性を担保することができるようになる。
更にまた、制御部11は、検出動作中におけるモータ10の回転数の移動平均値を算出し、当該移動平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断してもよい。これによっても、売り切れ判断の正確性を担保することができる。更に、この場合には、モータ10の回転数の移動平均値を用いることから、過去の平均値を全て記憶する場合に比して平均値を記憶するメモリの量を減少させることができる。更に、最近のデータから平均値を算出することからより一層精度が担保される。
尚、上記では、無炭酸系飲料のボタンが操作された場合について説明しているが、炭酸系飲料のボタンが操作された場合には、制御部11は、先ず、水入口電磁弁18を開放し、水ポンプ19により市水から供給される水道水を希釈水冷却コイル21及び希釈水流量計22を介して希釈水供給ライン24に流入させる。更に、電磁弁39及び炭酸水電磁弁45を開閉制御することにより、カーボネータ40から所定量の炭酸水がマルチバルブ12に排出される。尚、このときも、無炭酸系飲料の場合と同様に、マルチバルブ12に供給される炭酸水の量は、希釈水流量計22によって、当該流量計22に流入する希釈水の流量を検出することで、把握することができる。そのため、炭酸系飲料を提供する場合においても、上記無炭酸系飲料を提供する場合と同様にシロップの供給量の制御及び売り切れ検知を行うことができる。
本発明を利用した飲料ディスペンサの正面図である。 図1の飲料ディスペンサの側面図である。 図1の飲料ディスペンサの概略構成図である。 流量調整器の断面図である。 時間に対する流量調整器のモータ電圧の変化を示す図である。 飲料供給に伴うパルス変化を示す図である。
1 飲料ディスペンサ
3 BIB
5 ポンプ
6 シロップ供給ライン
8 流量調整器(送出手段)
9 シロップ電磁弁
10 モータ(駆動手段)
11 制御部
12 マルチバルブ
22 希釈水流量計
23 売り切れ表示ランプ
24 希釈水供給ライン
25 希釈水電磁弁
27 操作部
32 回転子
33 マグネットエンコーダ
40 カーボネータ
45 炭酸水電磁弁
46 炭酸水供給ライン
50 カップ

Claims (4)

  1. モータによって駆動される定容積型の流量調整器により飲料原料を送出する飲料ディスペンサにおいて、
    前記飲料原料は密封された容器に収容され、該飲料原料は当該容器中から前記流量調整器に供給されると共に、
    前記モータの回転数から得られる前記飲料原料の送出量と目標値とに基づいて当該モータの印加電圧を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記モータの駆動開始時に所定の高電圧と低電圧を印加することで前記モータへの印加電圧と当該モータの回転数との相関を検出する検出動作を実行し、
    当該検出動作中に前記モータの回転数が一定の値だけ減少した場合に、前記飲料原料の売り切れと判断することを特徴とする飲料ディスペンサにおける売り切れ検出システム。
  2. 前記制御手段は、前記容器交換後の所定送出回数内の前記検出動作中における前記モータの回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断することを特徴とする請求項1の飲料ディスペンサにおける売り切れ検出システム。
  3. 前記制御手段は、前記検出動作中における前記モータの回転数の平均値を算出し、当該平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断することを特徴とする請求項1の飲料ディスペンサにおける売り切れ検出システム。
  4. 前記制御手段は、前記検出動作中における前記モータの回転数の移動平均値を算出し、当該移動平均値と今回の回転数との差から売り切れを判断することを特徴とする請求項1の飲料ディスペンサにおける売り切れ検出システム。
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