JP4703080B2 - 除算の剰余を用いたパケットヘッダ圧縮方法 - Google Patents
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Description
【関連出願の引用】
本特許出願は、1999年11月9日付で提出された現行の米国特許仮出願第60/164,355号に基づく優先権を主張するものであり、その明細書の全開示内容をこの引用により導入する。
【0002】
【発明の技術分野】
本発明は、一般的にパケット通信に関し、特にパケット通信におけるヘッダの圧縮に関するものである。
【0003】
【発明の背景】
ヘッダ圧縮(HC)とは、ホップ毎にポイントツーポイントリンクを通過するパケットヘッダに含まれる情報に必要な帯域を最小化するための技術である。通常のヘッダ圧縮では、不変の情報は初期にのみ送信する。それに続いて、半静的な情報は、先行したヘッダからの変化(デルタ)を送ることで伝え、完全にランダムな情報は非圧縮の状態で送信する。従って、ヘッダ圧縮は、通常ではステートマシンによって実現する。
【0004】
従来のヘッダ圧縮アルゴリズムは、元々、受信展開側における低複雑性の狭帯域有線チャネルにおける使用のために提案されたものである。また、送信圧縮側では、ルーティングのためにできるだけ多くの演算能力を残したいルータへの効率的な導入を目的に、複雑性が抑えてある。更に、既存のヘッダ圧縮アルゴリズムが前提とする有線チャネルは、ビット誤り率が非常に低い(例えば、10-6)が、無線チャネル(一般的に高損失の狭帯域リンクの特徴を有する)は、通常、誤り率が遥かに高いので、無線チャネルに適用されるヘッダ圧縮方法は、より高いビット誤り率(例えば、10-3)に耐え得るものでなくてはならない。
【0005】
従来のRTP/UDP/IPヘッダの圧縮方法は、通常、コンテクストと云う状態を有するソフトステートマシンに基づくものである。展開部のコンテクストは、受信パケット毎に更新され、リンク上でパケットが喪失された場合、コンテクストが無効になる。展開部のコンテクストが無効になると、完全な(非圧縮の)ヘッダによってソフトステートが更新されるまでパケットがすべて廃棄されることになる。展開部が、第1パケットが廃棄(又は喪失)されたことを検出すると、受信側から更新要求が送信されるが、更新信号(非圧縮ヘッダを含んだパケット)が到着するまで一往復(受信側から送信側とその帰路)が必要である。そのため、多くのパケットが喪失されるおそれがある。また、受信した展開部が圧縮ヘッダの展開に成功しなかった場合にもコンテクストステートが無効になる。
【0006】
圧縮ヘッダを有するパケットのペイロードにリアルタイム性のサービスが含まれている場合、連続するパケットがいくつも失われることはそのリアルタイムサービスの品質に致命的な遅れをもたらす可能性がある。例えば、リアルタイム音声サービスの品質は、音声フレームが連続的に喪失されることによるパケット喪失率の増加によってかなり劣化してしまう。更に、音声フレームの誤りがバースト的な特徴を有する場合、フレーム誤りの特徴がより不安定になるものの、同じ音声フレーム誤り率に対する音声品質が低下してしまう。
【0007】
無効コンテクストステートの発生頻度、即ちパケット喪失率を抑えるための方法として、例えば展開部において正しいコンテクストステートを推定する場合の成功率を向上することで、各圧縮ヘッダにつき使用するビット数を上げずに受信機の性能を改善する方法が考えられる。リアルタイム音声サービスを例にとると、従来のRTPタイムスタンプフィールド値は、通常、音声が存在する間は、予測可能に変化する(従って確実に推定が可能である)が、無音期間や無声期間後にはタイムスタンプの値は受信機の観点から乱数的に変化してしまう。
【0008】
現行のRTP/UDP/IPヘッダ圧縮の基準(例えば、引用によりその開示内容を本明細書に導入する、Steven Casner and Van Jacobson, Compressing IP/UDP/RTP Headers for Low-Speech Serial Links, IETF RFC 2508, IETF Network Working Group, February 1999を参照)は、本明細書中、CRTPと称す。CRTPにおいて、タイムスタンプのデルタ値をコード化するために使用するビット数が、その値によって変化する。最後のパケットに比べてタイムスタンプ値の変化が大きければ、それに伴ってデルタ値も大きくなり、タイムスタンプ情報を示すデルタ値を含ませるために圧縮ヘッダのビット数が増加してしまうので好ましくない。
【0009】
リアルタイム音声サービスにDTX(非連続通信)又はサイレントサプレッションを適用した場合には、音声を含む一連のRTP/UDP/IPパケットにおけるRTPヘッダのタイムスタンプフィールドの確率的変動が予測し難くなってしまう。よって、タイムスタンプフィールドは、受信機で推定することによって展開することが最も難しいフィールドの1つである。CRTPにおいて、タイムスタンプデルタ値をコード化するためのビット数は、最後のパケットに対するタイムスタンプ値の変化に依存する。従って、長い無音又は無声期間に対して、タイムスタンプフィールドのデルタ変調を行うためにより多くのビット数が必要となるので、無音期間後の最初のヘッダは、通常では音声期間における音声パケットより大きくなってしまう。
【0010】
従って、従来の方法に伴う上記の課題を解決できるヘッダ圧縮/展開方法を提供することが望ましい。
【0011】
【発明の概要】
本発明は、タイムスタンプ値が通常予想するタイムスタンプ値のシーケンスに収まらないリアルタイム通信パケットのタイムスタンプ値を効率良く圧縮、再構成するための方法を提供する。タイムスタンプ値の第1部は、ヘッダ圧縮部によって選択され、送信される。タイムスタンプ値の第2部は、ヘッダ展開部によって、連続するパケットの受信の間に経過した時間に基づいて推定される。更に、ヘッダ展開部は、第2部を、ヘッダ圧縮部から受信した第1部と合成することでタイムスタンプ値を再構成する。
【0012】
より具体的に、本発明はリアルタイム通信パケットのヘッダを効率的に圧縮、再構成するための方法に関するものである。ヘッダ圧縮部において、ヘッダフィールド値(基準化されたものでも良い)を、例えばヘッダフィールド値をある値Xで割り、その剰余を出力するモジュロX演算部に導入する。また、剰余値にチェックサムを添付することもできる。従って、圧縮ヘッダフィールドは、モジュロX演算部が出力した剰余と、任意にそれに添付できるチェックサムとを含む。ヘッダ展開部は、剰余値及び範囲情報に基づいて受信された圧縮ヘッダフィールドを再構成するためのフィールド再構成部を含む。範囲情報とは、受信された剰余値により再構成が可能なフィールド値の範囲を示すものである。
【0013】
本発明とその技術範囲のより完全な理解は、以下にその概要をあげる添付の図面、本発明の好適な実施形態の詳細な説明及び添付の請求項に従って得られる。
【0014】
以下、本発明の好適な実施形態を示す添付の図面を参照して本発明をより詳細に説明する。但し、本発明は様々な実施形態が可能であり、ここで述べる実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態の説明は、開示内容を完全かつ充実したものにし、当業者による本発明の技術範囲の理解を助けるために述べるものに過ぎない。
【0015】
図1は、本発明による、例えばリアルタイム音声アプリケーション等の、リアルタイム通信アプリケーション用のタイムスタンプ圧縮/展開方法を概念的に例示するものである。まず、受信機におけるヘッダ展開部は、自局内のクロックによって、無声期間前の最後の音声パケットと無声期間後の最初の音声パケットの間に経過した時間を推定する。ヘッダ展開部は、この推定経過時間に基づき、無声期間の両端にあるこの2つの音声パケットのタイムスタンプフィールドの差(又はデルタ)を推定することができる。こうして推定したタイムスタンプ値の差を、既知である無声期間前の最後の音声パケットのタイムスタンプ値と併せて使用することで、無声期間後の最初の音声パケットのタイムスタンプ値を推定することができる。
【0016】
図1に示すように、送信側のヘッダ圧縮部では、送信のためにチャネル13へ出力するのは、無声期間後の最初の音声パケットのタイムスタンプTSの下位ビット(lsb)Lのみである。チャネル13は、例えばUMTSエアインタフェース又は他のセルラー無線インタフェース等の無線チャネルである。
【0017】
受信側である15において、次に説明する方法で受信パケットのタイムスタンプを推定することができる。まず、パケットn−1を無声期間前に受信した最後のパケットとし、パケットnをそれに続く音声パケット、即ち無声期間後に受信した最初の音声パケットとする。受信側のヘッダ展開部がパケットn−1が到着したタイミングT(n−1)を記録し、パケットnが到着したタイミングT(n)も記録すると、T(n)からT(n−1)を減算することで2つのパケットの到着の間の絶対時間差を推定することができる。この時間差はパケットn−1とパケットnとの間の経過時間を示すものである。この経過時間に、タイムスタンプ値の経時的変化の予想を乗算することで、経過時間をタイムスタンプ単位に変換することができる。
【0018】
上記の時間差T(n)−T(n−1)による経過時間をdelta_Tとし、単位時間あたりのタイムスタンプ値の変化の予想をTS_changeとする。TS_changeとdelta_Tを乗算することで、経過時間delta_Tに対応するタイムスタンプ単位の数、即ち、パケットn−1とパケットnのタイムスタンプ値の差が推定できる。よって、既知であるパケットn−1のタイムスタンプ値に、推定されたタイムスタンプ値の差(TS_change×delta_T)を加算することで、パケットnのタイムスタンプの推定値TS_estimateが得られる。15において、TS_estimateを求めると、TS_estimateの上位ビットに実際のタイムスタンプTSの下位ビットLの受信したものL'を付加することで、パケットnの予想タイムスタンプ値TS_guessが得られる。17において、ヘッダ展開部は、TS_guessによる予想が元のタイムスタンプTSを適正に捕らえたかどうかを確認する。そうでなかった場合、15において再予想を行い、正しい予想が得られるか、タイムアウト条件が満たされるまでこの処理を繰り返すようにすることができる。
【0019】
図2には、図1に示したタイムスタンプ圧縮方式を実施するためのパケットデータ通信局の一例を示す。通信局は、例えば、セルラー通信網における固定又は移動送信機である。図2の実施形態では、パケットデータ通信アプリケーション24が、25にてペイロード情報を供給し、26にてヘッダ情報を供給する。ペイロード情報は、ペイロード処理部20によって従来の方法でペイロード23とし、ヘッダ情報26はヘッダ圧縮部28に入力することができる。ヘッダ圧縮部28はヘッダ情報を圧縮し、圧縮ヘッダ22を出力する。圧縮ヘッダ22とペイロード23によってパケット21を形成する。パケット21は、従来の無線送信機29によって周知の方法でセルラー無線リンク等の無線リンクに送信する。
【0020】
通信アプリケーション24は、更に、25及び26における現在のペイロード及びヘッダ情報が、無声期間後、最初に送信された音声パケット(図1について説明したパケットnに対応する)であるRTP音声パケットに該当するものであることを示す再開信号27を発生する。ヘッダ圧縮部28は、信号27に応答して、例えば、図1に示すようなタイムスタンプ圧縮方法等を含む本発明によるタイムスタンプ圧縮方法を実行する。
【0021】
図3には、図2のヘッダ圧縮部28の一実施例が示してある。図3の実施形態によるヘッダ圧縮部において、分離部33が通信アプリケーション24からヘッダ情報26を受取る。分離部33は26で受信された他のヘッダ情報からタイムスタンプフィールド情報を分離し、他のヘッダ情報と独立してタイムスタンプ情報を圧縮できるようにする。除算部35は、タイムスタンプ値を基準値TS_incrementで割ることでタイムスタンプ値を基準化する。一定のビットレートを有する音声コーデックから出力された音声情報を伝送するリアルタイム音声サービスの例を取れば、タイムスタンプ値は、音声活動時には各パケット毎に一定の増分で増すことが予想される。TS_incrementの値は、この一定の増分の予想に該当するものであり、例えば実験による観測によって求めることができる。よって、除算部35はタイムスタンプ値を基準化することで、タイムスタンプ値を表すために必要なビット数を減らす役割を果たす。他の実施形態では、破線で示すように、除算部35を省略するか選択的に使用するようにしても良い。
【0022】
下位ビット抽出部36は、除算部35から基準化されたタイムスタンプ値を受信し、その基準化された値から下位ビット(LSB)を抽出する。37において、付加装置が、図2の再開信号27に応じてコード部39が出力する再開コードを付加する。装置37は、更に、任意に設けることができるチェックサム発生部38により、タイムスタンプや(任意に)他のヘッダ情報から作成されたチェックサム(例えばCRCチェックサム)を、付加することもできる(図3における破線を参照)。付加装置37の出力は、選択部30の片方の入力39に供給される。分離部33のタイムスタンプ値は、更に従来のタイムスタンプ圧縮部301に供給され、その出力が選択部30の他方の入力39に供給される。
【0023】
選択部30は、再開信号27によって制御され、再開信号27が有効であれば、LSB、再開コード及びチェックサムを通して、図2の圧縮ヘッダ22のタイムスタンプフィールド31に供給する。再開信号27が無効であれば、従来のタイムスタンプ圧縮部301の出力をタイムスタンプフィールド31に供給する。
【0024】
更に図3に示すように、分離部33から出力された他のヘッダ情報(非タイムスタンプ情報)は、302において従来のヘッダ圧縮方法を用いて圧縮することができ、その結果得られる圧縮ヘッダ情報を、従来どおり、圧縮ヘッダ22の他のフィールド32に供給することができる。
【0025】
図3Aには、図2及び3において再開信号27が有効である場合のタイムスタンプフィールド31を示す。図3Aに示すように、タイムスタンプフィールド31は、再開コード、基準化タイムスタンプ値のLSB、及び、破線で示すとおり、任意に38で得られたチェックサムを含むことができる。
【0026】
図4には、図3に示したヘッダ圧縮部の実施形態によって実行できるタイムスタンプ圧縮処理を示す。まず、41において、再開信号が有効か確認する。そうでなければ、42において従来の方法によりタイムスタンプ圧縮を行い、48において次のパケットを待つ。41で再開信号が有効であれば、タイムスタンプ値(図1のTSを参照)を使用して46でチェックサムを作成する。次いで、43において、TS_increment値を使用してタイムスタンプ値を基準化する。次に、44において基準化タイムスタンプ値から下位ビットを抽出し、45において下位ビットに再開コード及びチェックサム(任意)を付加する。図4中の破線は、46及び43におけるチェックサム作成及び基準化処理が、他の実施形態では省略又は選択的に適用され得ることを示す。45で下位ビットと再開コード(及び任意によりチェックサム)を組合せたら、47においてタイムスタンプフィールドを圧縮ヘッダに組込み、その後、48において次のパケットを待つ。
【0027】
図5には、図1に示すタイムスタンプ圧縮方法を実行できるパケットデータ受信局の実施例を示す。この受信局は、例えば、セルラー通信網における固定又は移動受信局である。図5の実施形態では、従来の無線受信局54は、周知の方法により、図2に示すパケット21等の送信パケットの受信形態21'を、例えばセルラー無線リンク等の無線通信リンクから受信することができる。この受信形態21'は、図5に示す如く、図2の圧縮ヘッダ22の受信形態22'及び図2のペイロード23の受信形態23'を含む。ペイロードの受信形態23'は、従来の方法により、パケットデータ通信アプリケーション52へ入力51するための受信ペイロード情報を作成するためにペイロード処理部58に供給される。圧縮ヘッダの受信形態22'は、受信形態22'を展開して通信アプリケーション52へ入力50するための受信ヘッダ情報を作成するヘッダ展開部53に供給される。
【0028】
図6には、図5のヘッダ展開部の一実施形態を示す。圧縮ヘッダの受信形態22'は、従来の方法により受信パケットがRTPパケットであるか否かを検出することができるRTP検出部61に入力される。無声期間が発生したことを示す条件として、パケットがRTPパケットではないことを検出すると、検出部61は、圧縮ヘッダを従来のヘッダ展開部64によって処理するために、選択部68及び69を制御する出力信号66を有効にする。検出部61がRTPパケットの受信を検出すると、制御信号66を発し、圧縮ヘッダを本発明によるタイムスタンプフィールド展開方法を実行する処理パス600によって処理するように、選択部68及び69を制御する。
【0029】
処理パス600は、タイムスタンプフィールドを圧縮ヘッダの受信形態22'の他のフィールドから分離するための分離部65を有する。タイムスタンプフィールド以外のフィールドの受信形態(図3の32を参照)は、67において従来のヘッダ展開部に供給することができる。63におけるタイムスタンプフィールドの受信形態はタイムスタンプ展開部60に入力される。タイムスタンプ展開部には、さらに、RTP検出部61から出力される制御信号66が入力される。63で受信されたタイムスタンプフィールド及び制御信号66に応じて、タイムスタンプ展開部60は62にタイムスタンプを出力する。このタイムスタンプを、付加装置601によって、展開部67から送出される他の展開ヘッダ情報に付加することで、選択部69によって図5の通信アプリケーション52に選択的に供給される望ましい受信ヘッダ情報(図5及び6の50を参照)を作成することができる。
【0030】
図7には、図6のタイムスタンプ展開部60の実施形態の例を示す。図7の実施形態において、63で受信したタイムスタンプフィールドが、図3の再開コードを検出するためにコード検出部70に入力される。再開コードが検出されなければ、受信されたRTPパケットは無声期間後の最初の音声パケットではないので、コード検出部70は、従来のタイムスタンプ展開部73にタイムスタンプフィールドを展開させ、62に望ましいタイムスタンプを供給させる(図6も参照)ために選択部703及び700を適切に制御する制御信号702を出力する。
【0031】
コード検出部70が再開コードを検出すると、制御信号702を発し、選択部703及び700を、タイムスタンプフィールドを本発明による上述のタイムスタンプフィールド展開方法によって展開するように制御する。この場合、受信タイムスタンプフィールド63は選択部703を通過して、タイムスタンプフィールドからLSB及びチェックサムの受信形態(図3Aを参照)を抽出する抽出部72に入力される。ここで、再開コードは、所望の展開処理を促す方法としての1つの例に過ぎないことに注意されたい。
【0032】
タイムスタンプ推定部75は、概して図1について説明したようにしてタイムスタンプ推定値TS_estimateを作成することができる。タイムスタンプ推定部は、無声期間前に受信された最後のRTPパケットのタイムスタンプである、パケットn−1のタイムスタンプを受けるための入力705を有する。展開部73が出力するこのタイムスタンプ値TS(n−1)は、推定部の入力705に接続された記憶装置77に記憶される。展開部73から出力される各RTPタイムスタンプを、記憶装置77(単一のレジスタであっても良い)に記憶することで、パケットnが到着した時に、タイムスタンプ推定部75がパケットn−1のタイムスタンプTS(n−1)を確実に利用できる状態に保持しておく。
【0033】
タイムスタンプ推定部75は、更に、パケットn及びn−1が受信されたタイミングを示す情報T(n)及びT(n−1)を受け取る。このタイミング情報は、装置内のクロック74から時間を受信するように接続された記憶装置76から得られる。図6において検出部61が検出する各RTPパケットにつき、記憶装置76はクロック74によるそのパケットの到着時刻を記憶する。よって、上記のパケットn及びn−1の到着タイミングを獲得するには、記憶装置76の構造は2層のスタックで足りる。
【0034】
タイムスタンプ推定部75は、更に、上記のタイムスタンプ変化値TS_changeと、タイムスタンプ増分値TS_incrementも使用することもできる。タイムスタンプ推定部は記憶装置76から受信した時刻情報、記憶装置77から受信したタイムスタンプ値TS(n−1)及びタイムスタンプ変化、タイムスタンプ増分値に応じて、概して上述の方法によりTS_estimateを得ることができる。TS_estimateは、タイムスタンプ値の大まかな予想となる上位ビット(MSB)を抽出する上位ビット抽出部78に供給される。上述のように、付加装置702が抽出部72から受取った下位ビット(LSB)を抽出部78が出力した上位ビット(MSB)に付加し、その結果得られた値に乗算部71においてTS_incrementを掛けることでTS_guessが得られる。タイムスタンプ推定部75は、702においてMSBとLSBの組合せを正確に行うべく、図3の35について上述した方法と概ね同様の方法でタイムスタンプ推定値を基準化するためにTS_incrementを使用するので、TS_guessを作成するために乗算部71によって結果を再基準化することが必要である。
【0035】
確認部79は、TS_guessと、抽出部72からチェックサムの受信形態を受ける。確認部79は、受信したTS_guess値と(任意に)圧縮ヘッダ22'から受信した他の情報(破線を参照)によりチェックサムを作成し、このチェックサムを、受信したチェックサムと比較する。チェックサムが一致すれば、確認部の出力信号704によって接続装置701が作動し、TS_guess値を選択部700に導く。
【0036】
確認部79において、受信されたチェックサムが作成されたチェックサムと一致しなかった場合、制御信号704は接続部701を開位置(図示の状態)に保持し、タイムスタンプ推定部75に別のタイムスタンプ推定値が必要であることを伝える。このようにして、チェックサムが一致するまで或いは例えばタイムスタンプ推定部75又は確認部79に設定されたタイムアウト条件を満たすまで、タイムスタンプ推定部がタイムスタンプ推定値を作成し続けるようにすることができる。
【0037】
TS_estimateのビット数は、例えば、図3のLSB抽出部36によって受信されたタイムスタンプ値のビット数と等しく、図7における抽出部78によって抽出されるMSBの数は、例えば、図3の36におけるLSBの抽出後に残った(廃棄される)上位ビットの数と等しい。36で抽出されるLSBの数と78で抽出されるMSBの数は、例えば、様々な条件下でどの組合せのLSB/MSB抽出処理によって望ましい結果が得られるかを求めるための実験的観測によって決定することができる。例えば、通信遅延の変化や圧縮部及び展開部におけるクロックの精度等の要因によって色々な組合せのLSB/MSB抽出が可能である。よって、様々な通信遅延変化状況やクロック精度状況における実験的観測に応じて所望のLSB/MSB抽出の組合せを決定することができる。一つの例として、78で抽出されるMSBの数がクロック74の精度によるものである。クロック74の精度が良いほど、78においてより多くのMSBを抽出することができる。そして、36で抽出されるLSBの数は、78で抽出されたMSBの数によって決定される。
【0038】
圧縮部及び展開部は、ある所望の組合せのLSB/MSB抽出を実行するように事前にプログラミングしても良いし、パケット伝送中に動的に変化するようにしても良い。例えば、圧縮部が、タイムスタンプ値の実際の変化に応じて抽出すべきLSBの数を選択し、この情報を、例えば図3Aに示す再開コードの一部として、展開部に知らせるようにすることができる。
【0039】
図7Aには、図7の展開部の他の実施形態であって、図3のチェックサムの使用或いは省略に応じて図7の接続部701(及び確認部79)が省略又は選択的に使用されるもの、及び/又は図3の除算部35の使用或いは省略に応じて乗算部71が省略又は選択的に使用されるものを、破線によって示してある。推定部75は、除算部35及び乗算部71の使用や省略に応じてTS_estimateを基準化するか、或いは基準化を省略する。
【0040】
図8は、図6乃至7Aによるタイムスタンプ展開部の実施形態によって実行され得るタイムスタンプ展開処理を例示するものである。まず、80において、タイムスタンプフィールドが再開コードを含むか否かを求める。含まない場合、81においてタイムスタンプフィールドを従来の展開方法によって展開し、89で次のパケットが到着するまで待機する。80において再開コードを検出すると、82においてタイムスタンプ推定値(TS_estimate)を(任意に基準化を伴って)算出し、83においてその結果から上位ビットを抽出する。84において、受信した圧縮ヘッダの中の下位ビットを基準化推定値から抽出された上位ビットに付加し、その結果(必要に応じて逆基準化し)、タイムスタンプ予想値(TS_guess)が得られる。その後、85において、タイムスタンプ予想値からチェックサムを作成し、86においてこの作成されたチェックサムを、タイムスタンプフィールドで受信したチェックサムと比較する。作成されたチェックサムが受信のチェックサムと一致すれば、87においてタイムスタンプ予想値を認め、89で次のパケットが到着するまで待機する。86で作成したチェックサムと受信されたチェックサムが一致しなかった場合、88において、例えば、所定時間の経過又は所定の予想数等によって、タイムスタンプの推定を諦めるべきか否かを決定する。88で切り上げないことが決まった場合、82で他の基準化タイムスタンプ推定値を算出し、83乃至86の過程を繰返し行う。他のタイムスタンプ推定値を作成するために、推定部75は、例えば、推定値から抽出されるMSBの下位ビットを1つ又は複数個変えてみることができる。1つの例として、特定のビット(又は複数のビット)を変えることで、あるパケットのタイムスタンプの再推定が成功した場合、後続するパケットのタイムスタンプを再推定する際、まず最初に同じように変えてみるようにしても良い。88において切り上げることが決定した場合、89で次のパケットの到着まで待機する。
【0041】
図8の破線は、図7Aにおけるチェックサムの確認が省略又は選択的に実行される実施例に対応する形態を示すものである。
【0042】
図9には、図8の82において、タイムスタンプの推定値を算出するために行うことができる処理の例が示してある。91において、最後のRTPパケットから経過した時間(T)n−T(n−1)を求める。92で、経過時間を(TS_changeを使用して)タイムスタンプ単位に変換する。93において、92で求めたタイムスタンプ単位の数に最後のRTPパケット(パケットn−1)のタイムスタンプ値(TS(n−1))を加算してタイムスタンプ推定値を得る。94において、93で得られたタイムスタンプ推定値に基準化のための係数(TS_increment)を掛けると、所望の基準化タイムスタンプ推定値が得られる。図9の破線は、基準化が省略又は選択的に実行される図7Aの実施形態に対応する。
【0043】
実施形態によっては、図3Aの再開コードが不要である場合もあり得る。このような形態では、図1のタイムスタンプの圧縮及び展開処理が必ず行われるので、選択部30、703及び700(図3及び7を参照)は常にYを選択するように制御される。従って、図4における41、42の処理及び図8における80、81の処理は、この形態では省略される。
【0044】
上記の説明と、引用により本明細書に包含される米国特許出願第09/335,550に記載した方法によって、次の利点が得られることが明らかであろう。即ち、タイムスタンプ値を符号化するために必要なビット数を少なくすることができ、タイムスタンプの変化の度合に係らずタイムスタンプ値を符号化するために必要なビット数を一定に保持することができ、タイムスタンプの変化量を符号化するのではなく、圧縮部で絶対スタンプ値を符号化するので、確実性が向上する。
【0045】
更に、上記の改良を思考するにあたり、本出願人は、ヘッダ圧縮/展開技術における更なる改良の可能性を見出した。図10乃至14に記載の本発明によるヘッダ圧縮/展開装置の実施形態において、ヘッダフィールド値すべてではなく、ヘッダフィールド値のモジュロXを伝送することでヘッダ圧縮を実現することができる。ヘッダフィールド値のモジュロXは、ヘッダフィールド値をXで割った時に得られる剰余である。例えば、X=16であれば、ヘッダフィールドの下位4ビットが上記の剰余を表し、従ってそのままヘッダフィールド値モジュロXとなる。Xが2の累乗であれば、その剰余がそのままヘッダフィールドの下位何ビットかにあたることは明瞭である。
【0046】
図10は、モジュロX処理を適用したヘッダ圧縮装置の一部を示すものである。例えば、図3の分離部33から受信されたヘッダフィールドは、何れも図10によるヘッダ圧縮装置の実施形態によって適切に圧縮することができる。図10に示すとおり、除算部35によってヘッダフィールド値を基準化することも、破線で示すように任意に省略することもできる。ヘッダフィールド値(基準化されたものもされていないものも)を、例えばヘッダフィールド値をXで割って、その剰余を出力できるモジュロX演算部101に供給する。図10は、更に、剰余値にチェックサム(例えば図3の38で作成したもの等)を付加する形態を示す。その結果、圧縮ヘッダフィールドはモジュロX演算部から出力された剰余と、場合によってはそれに付加されたチェックサムを含むことになる。下記の説明から、図10乃至14について説明した圧縮/展開方法が、上記のタイムスタンプフィールドのみならず、様々なヘッダフィールドに適用可能であることが明らかとなろう。
【0047】
図11は、本発明による、118で受信した剰余値(圧縮ヘッダフィールド値)に応じてヘッダフィールドを再構成するフィールド再構成部110を有するヘッダ展開装置の一部を示すものである。フィールド再構成部110は、112から得た範囲情報を、受信した剰余値とともに使用して、111に再構成フィールドを供給する。112における範囲情報は、受信した剰余値から再構成できるフィールド値の可能範囲を示す。範囲の幅は、図10のヘッダ圧縮部で行われるモジュロX処理に対応して、Xである。フィールド再構成部110によって最後に再構成されたフィールド値に対するこの範囲の位置は、例えばパケット通信アプリケーションの既知の或いは予想される特徴及び/又は圧縮部と展開部との間のパケット通信パスの既知或いは予想される特徴に基づいて指定することが好ましい。
【0048】
1つの例として、範囲は−MからX−1−Mと規定することができる。−MからX−1−Mまでの範囲内の各値は、最後に再構成されたフィールド値と展開部が現在再構成している新規のフィールド値との差が取り得る値を示すものである。例えば、M=−1、X=16であれば、範囲は1から16となり、この範囲はそれぞれ最後の再構成フィールド値より1から16大きいフィールド値候補を表すものである。他の例として、X=16、M=1であれば、範囲は−1から14となる。この範囲は16個のフィールド値候補を表す。このうち、1つの値(範囲内の−1に対応する)は最後に再構成されたフィールド値より1つ低く、もう1つの値(範囲内の0に対応する)は最後に再構成されたフィールド値に等しく、残る14個のフィールド値候補はそれぞれ最後のフィールド値より1から14大きい。
【0049】
Mを正数にすると、例えば、パケットのシーケンス番号フィールド(例えばRTPシーケンス番号フィールド)が順序どおりに到着しない場合に効果的である。更に、Mを正数にすることで、例えば、いわゆるBピクチャ(MPEGアプリケーションにおける双方向予測画像)を含むパケットの、負数に成り得るデルタタイムスタンプフィールドに対応することも可能となる。MPEG方式におけるBピクチャとは、通常、それを時間的に挟むアンカー画像の後に送信されるので、送信順序に対してタイムスタンプフィールド値が前後することがある。そのため、タイムスタンプデルタ値は時には負数となり、時には先に飛んだりするが、これは当業者の間では周知のことである。上述したように、Mが正数であることもデルタが負数であることもあり得る。また、Mの範囲が0を含むように選択することで、同一のタイムスタンプフィールドが複数のパケットに分割された画像にも対応できる。
【0050】
図12は、図11のフィールド再構成部110の実施形態を示すものである。範囲情報及び最後の再構成フィールドが、それぞれ112と113において候補フィールド発生部125に入力され、これらの入力に応じて、範囲の大きさに等しい数、例えばモジュロX演算部のXに等しい数のフィールド値候補が126に供給される。126のフィールド値候補は、図10に示すようなモジュロX演算部101に入力され、128でバッファに入力される。モジュロX演算部101は、バッファの各フィールド値候補に対応する剰余値を出力する。
【0051】
比較部123は、118で受信した剰余値を各フィールド値候補の剰余値と比較する。範囲内にX個の隣接するフィールド値候補があり、118で受信した剰余値がXでの除算の剰余を表すため、何れかのXフィールド値候補の剰余値は受信した剰余値118と一致するので、それに対応するフィールド値候補をバッファ128から122に出力する。図12に示すように、122に出力した候補値を、図10のヘッダ圧縮部で行った基準化に対応すべく、逆基準化することも可能である。このような逆基準化は、ヘッダ圧縮部における基準化用除算過程による剰余値を加算する過程を含むこともでき、この剰余値は、通常、一度だけ送信すれば済む定数である。例えば、パケットストリームの先頭に完全なフィールド値を送信することでヘッダ展開部に逆基準化の剰余値を間接的に伝えることができる。図12の形態では、121における候補値(基準化又は非基準化)を、図11の再構成フィールド値111として出力することも可能である。更に、次のヘッダフィールド再構成処理における最後の再構成フィールドとして使用するために、この再構成フィールド値をバッファ115に記憶しておく。
【0052】
X=12の場合、演算部101の出力(図10)におけるフィールド値モジュロ12を表すために4ビットが必要であるが、4ビットのビットパターンが全て必要である訳ではない。例えば、演算部101でヘッダフィールド値が12で除算される場合、0000から1011までの組合せしか必要ないので、4つのビットパターン(1100乃至1111)を、特殊状況下の信号等の他の目的に使うことができる。特殊状況の例として、パケットが通常の圧縮パケットではなく、コンテクスト要求、コンテクスト更新や静的又は完全なフィールド値を含むものである時にパケットの種類を知らせる場合等がある。
【0053】
RTPタイムスタンプフィールド値やRTPシーケンス番号フィールド値等の完全ヘッダフィールド値は、通常、16又は32ビットの、正負がなく、フィールド値が216−1から232−1まで増していく段階で0にラップアラウンドする整数である。よって、Xが2の累乗でなければ、図10のモジュロX演算部101が供給する剰余値は、フィールド値が0にラップアラウンドしたときに完全に一周することが出来ない。例えば、モジュロ12(X=12)の場合、フィールド値が0に戻り、ラップアラウンドするまで増していく際に次のシーケンスが得られる。即ち、
...(65531,11)(65532,0)(65533,1)(65534,2)(65535,3)(0,0)(1,1)...
ここで、各括弧内の最初の数が16ビットのフィールド値、2番目の数がフィールド値モジュロ12を示す。最後に再構成されたフィールド値が65531であり、受信された剰余値が1であり、この例においてM=−1であるとすると、12個の候補フィールド値の内2つ、即ち65533と1が、図12の比較部123における受信剰余値と一致する剰余値を有することになる。
【0054】
1つの解決方法として、受信チェックサムを使用して2つの候補の内何れが正しいかを検証することが考えられる。図13の実施形態で示すように、バッファ128から出力された2つの一致する候補フィールド値を受信するように(基準化又は非基準化の)バッファ出力121に確認部136を接続することができる。確認部136は、各候補値に対してチェックサムを算出し、受信チェックサムと比較し、チェックサムが受信チェックサムと一致する候補を選択する。そして、この候補を再構成フィールド値として111に供給するようにすることができる。
【0055】
剰余値の周期が1つ少なくなることを防ぐためのもう1つの解決法として、送信された値の周期を保持し、受信された値を調整して剰余値を再構成することができる。即ち、
...(65531,11)(65532,0)(65533,1)(65534,2)(65535,3)(0,4)(1,5)...
この場合、送信された値は剰余値+Nに該当し、ここでNは0、4又は8であり、ラップアラウンド毎に1周期を繰り返す。
【0056】
この実施形態は、図15に示すものであり、ヘッダ圧縮部の分離部33から受信され、ヘッダ展開部の候補フィールド発生部125から受信されるヘッダフィールドが、ラップアラウンド検出部151とともにモジュロX演算部101に入力される。ラップアラウンド検出部151は、ヘッダフィールド値がラップアラウンドに近付いたことを検出する。ラップアラウンドが近付いていることが検出されると、ラップアラウンド検出部151は、図15に示すように、最初に設定される循環シフトレジスタ152をシフトさせる。シフトレジスタ位置154は、加算部156に接続され、更にシフトレジスタ位置155に帰還され、このシフトレジスタ位置155は加算部157に接続される。
【0057】
ラップアラウンド検出部151は、更に、ヘッダフィールド値を入力とし、出力が選択部158に供給される識別部153にも接続される。識別部153は、0へのラップアラウンドに先立つ高いヘッダフィールド値と、0へのラップアラウンド後の低いヘッダフィールド値とを識別する。ラップアラウンド検出部151は、ヘッダフィールド値がラップアラウンド付近にあることを検出している間、検出部151は常に識別部153を作動状態に保持する。作動中、識別部153は、ラップアラウンド近辺の低いヘッダフィールド値(即ち、0とそれに続く値)に対して加算部156を選択し、ラップアラウンド近辺の高いヘッダフィールド値(即ち、0に先立つ値)に対して加算部157を選択するように、選択部158を制御する。ラップアラウンド検出部151は、ヘッダフィールド値がラップアラウンドの近辺にない場合に識別部153を切断し、この場合、識別部153は加算部156を選択するように選択部158を制御する。
【0058】
従って、最初のラップアラウンドが発生すると、検出部151はレジスタ152をシフトさせ、その結果、加算部156は0から始まる低いヘッダ値に対応する剰余値に(位置154から)4を加算し、加算部157はラップアラウンドの前の高いヘッダフィールド値に対応する剰余地に(位置155から)0を加算する。次のラップアラウンドにおいて、検出部151はレジスタ152を再度シフトさせ、その結果、加算部156は0から始まる低いヘッダ値に対応する剰余値に8を加算し、加算部157はラップアラウンドの前の高いヘッダフィールド値に対応する剰余地に4を加算する。
【0059】
ある特定のX値に対して、所望の性能に従って展開部におけるフィールド値がなり得る範囲を拡張することも可能である。例えば、その範囲を−Mから2X−1−Mに指定することができる。よって、例えば、M=−1、X=16とすると、フィールド値の範囲は1から32になる。受取った剰余値118は、この範囲における2つの候補の剰余値と一致する。このうち正しい候補は、例えば、図13を参照して説明したチェックサム確認処理等によって特定することができる。勿論、図14の実施形態において、任意の範囲、−M乃至kX−1−M、k=2、3、...から得られた任意数の一致候補から正しい候補を選択することができる。
【0060】
図14は、図11乃至13で示したヘッダ展開部の実施形態が実行できる処理過程を示すものである。141で、圧縮ヘッダフィールドを、モジュロXの剰余値として受取る。142において、範囲情報及び最後に再構成されたフィールド値を使用して候補フィールド値を作成する。148において、候補値のモジュロX剰余値を求める。143において、受取った剰余値を、各候補フィールド値の剰余値と比較することで、一致する候補を求める。次いで、144において、一致する候補が複数あるか否かを求める。複数あれば、145において、候補値をチェックサム確認処理に掛け、正しい候補値を求め、それを再構成フィールド値として149に送る。144で一致する候補が1つしかなかった場合、その候補値を147におけるチェックサム確認によって確証付けることができるが、破線で示すように、候補を再構成フィールド値として直接149に供給することもできる。
【0061】
当業者には、図10乃至14について説明した上記のヘッダ圧縮/展開情報が、一般的に様々なヘッダフィールドに適用可能であり、特定の適用形態及び/又は通信パスの特徴に沿って変更可能であることは自明であろう。
【0062】
また、当業者には、上記の実施形態が、従来のパケットデータ送受信局のヘッダ圧縮や展開部におけるソフト又はハード又はその両方に適切な改良を加えることで実施し得ることも自明であろう。
【0063】
上述の説明は、本発明を実施し得る好適な実施形態を示したものに過ぎず、本発明の範囲は決してこの説明によって制限されるものではない。その代わり、本発明の範囲は、上記の請求項に記載されたとおりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明によるタイムスタンプ圧縮展開方法の実施形態を示す概念図である。
【図2】 図2は、本発明によるパケットデータ送信局の実施形態を示すものである。
【図3】 図3は、図2のヘッダ圧縮部の実施形態を示すものである。図3Aは、図3のタイムスタンプフィールドの一例を示すものである。
【図4】 図4は、図2及び3のヘッダ圧縮部によって実行される工程の一例を示すものである。
【図5】 図5は、本発明によるパケットデータ受信局の実施形態を示すものである。
【図6】 図6は、図5のヘッダ展開部の実施形態を示すものである。
【図7】 図7は、図6のタイムスタンプ展開部の実施形態を示すものである。図7Aは、図6及び7のタイムスタンプ展開部の他の実施形態を示すものである。
【図8】 図8は、図6乃至7Aによるタイムスタンプ展開部の実施形態が実行できる処理の例を示すものである。
【図9】 図9は、基準化タイムスタンプ推定値を求めるために図8において実行できる処理の例を示すものである。
【図10】 図10は、本発明の実施形態を適用したヘッダ圧縮部の一部を図式的に示すものである。
【図11】 図11は、本発明の実施形態を適用したヘッダ展開部の一部を図式的に示すものである。
【図12】 図12は、図11のヘッダ展開部に使用されるフィールド再構成部の実施形態を図式的に示すものである。
【図13】 図13は、図12のフィールド再構成部において使用される確認部の実施形態を図式的に示すものである。
【図14】 図14は、図11乃至13に示したヘッダ展開部の実施形態が実行できる処理の例を示すものである。
【図15】 図15は、本発明による、任意数の該当するヘッダフィールド候補から正しいヘッダフィールド候補を選択するための実施形態を図式的に示すものである。
Claims (18)
- 原ヘッダフィールドから圧縮ヘッダフィールドを作成する方法であって、
原ヘッダフィールドの値を第1の所定数で割った(101)ときの剰余値を求め、
該剰余値に基づき、圧縮ヘッダフィールドの値を算出する過程を有し、
前記算出の過程が、選択的に、該剰余値に第2の所定数(38)を加算する過程を含む方法。 - 第1の所定数が2の累乗ではない場合に上記加算過程を実行する過程を含む請求項1による方法。
- ヘッダ展開装置(53)において、パケット通信パスを介してヘッダ展開装置(53)で受信された圧縮ヘッダフィールド(118)によって表現される原ヘッダフィールドに一致する再構成されたヘッダフィールド(111)を作成する方法であって、
第1の数の再構成ヘッダフィールド候補(126)を、ヘッダ圧縮装置(28)によって原ヘッダフィールドとともに使用される第2の数に基づき識別することで、ヘッダ展開装置(53)へ送信するために、受信された圧縮ヘッダフィールド(118)に対応し、該原ヘッダフィールドの値を該第2の数で割った結果得られる剰余値を示す圧縮ヘッダフィールドを作成し、
該再構成ヘッダフィールド候補の内何れか1つを再構成ヘッダフィールド(111)として選択する過程を有する方法。 - 前記識別過程が、ヘッダ展開装置(53)によって作成された最後の再構成ヘッダフィールド(113)に基づいて候補を識別する過程を含む請求項3による方法。
- 前記最後の再構成ヘッダフィールド(113)に基づいて候補を識別する過程が、前記第1の数及び最後の再構成ヘッダフィールド(113)の値に応じて再構成ヘッダフィールド(111)がとり得る値の範囲を求める過程を含む請求項4による方法。
- 前記範囲を求める過程が、最後に再構成されたヘッダフィールド(113)の値に対して範囲を位置付けする過程を含む請求項5による方法。
- 前記範囲が、最後に再構成されたヘッダフィールド(113)の値を含む請求項6による方法。
- 前記範囲が、最後に再構成されたヘッダフィールド(113)の値からずれている請求項6による方法。
- 前記最後に再構成されたヘッダフィールド(113)の値に対して範囲を位置付けする過程が、原ヘッダフィールドを作成した通信アプリケーションの特徴に応じて範囲を位置付けすることを含む請求項6による方法。
- 前記最後に再構成されたヘッダフィールド(113)の値に対して範囲を位置付けする過程が、パケット通信パスの特徴に応じて範囲を位置付けすることを含む請求項6による方法。
- 前記選択過程が、受信された圧縮ヘッダフィールド(118)を、各再構成ヘッダフィールド候補(126)に対応する圧縮ヘッダフィールドと比較し、再構成ヘッダフィールド(111)として、対応する圧縮ヘッダフィールドが、受信された圧縮ヘッダフィールド(118)と一致する1つの再構成ヘッダフィールド候補を選択することを含む請求項3による方法。
- 前記選択過程が、パケット通信パスを介してヘッダ展開装置(53)で受信されたチェックサムを使用して、対応する各圧縮ヘッダフィールドが、受信された圧縮ヘッダフィールド(118)と一致する複数の再構成ヘッダフィールド候補(126)から1つの再構成ヘッダフィールド候補を選択することを含む請求項11による方法。
- 第1の数が第2の数に等しいことを特徴とする請求項3による方法。
- 第1の数が第2の数の2倍であることを特徴とする請求項3による方法。
- 原ヘッダフィールドから圧縮ヘッダフィールドを作成するためのヘッダ圧縮装置(28)であって、
原ヘッダフィールドを受取るための入力、
該入力に接続され、原ヘッダフィールドに対して、原ヘッダフィールドの値を第1の所定数で割ったときに得られる剰余値を求めるための部位(101)、及び
該部位に接続され、選択的に、該剰余値に第2の所定数(38)が加算された該剰余値に基づく値を有する該圧縮ヘッダフィールドを出力するための出力を有する装置。 - 原ヘッダフィールドに一致する再構成ヘッダフィールド(111)を作成するためのヘッダ展開装置(53)であって、
原ヘッダフィールドを示す圧縮ヘッダフィールド(118)を受取るための入力、
第1の数の再構成ヘッダフィールド候補(126)を、ヘッダ圧縮装置(28)によって原ヘッダフィールドとともに使用される第2の数に基づき識別することで、ヘッダ展開装置(53)へ送信するために、該入力で受取った該圧縮ヘッダフィールド(118)に対応し、該原ヘッダフィールドの値を該第2の数で割った結果得られる剰余値を示す圧縮ヘッダフィールドを作成するための第1の部位(125)、及び
該第1の部位(125)と該入力(118)に接続され、該再構成ヘッダフィールド候補(126)の内何れか1つを再構成ヘッダフィールド(111)として選択する第2の部位(123、128)を有する装置。 - 前記第1の数が前記第2の数に等しいことを特徴とする請求項16による装置。
- 前記第1の数が前記第2の数の2倍であることを特徴とする請求項16による装置。
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