JP4701857B2 - 防水床スラブおよび床スラブの防水方法 - Google Patents

防水床スラブおよび床スラブの防水方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4701857B2
JP4701857B2 JP2005180971A JP2005180971A JP4701857B2 JP 4701857 B2 JP4701857 B2 JP 4701857B2 JP 2005180971 A JP2005180971 A JP 2005180971A JP 2005180971 A JP2005180971 A JP 2005180971A JP 4701857 B2 JP4701857 B2 JP 4701857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
waterproof
floor slab
shear
lower layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005180971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006183448A (ja
Inventor
光生 小柳
長生 堀
和明 津田
浩 神道
彰人 藤井
直人 津熊
佳広 藤田
雅明 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2005180971A priority Critical patent/JP4701857B2/ja
Publication of JP2006183448A publication Critical patent/JP2006183448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4701857B2 publication Critical patent/JP4701857B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、防水床スラブおよび床スラブの防水方法に関し、特に、構造体としての機能と防水性能とを確保した上で、コストを抑えることができる防水床スラブおよび床スラブの防水方法に関する。
従来より、屋上などの雨水に曝される床スラブを駐車場や歩行用として利用する場合には、鉄筋コンクリート製の床スラブの上に防水層を設け、この防水層の上に防水層を傷めないためのアスファルト等の押えコンクリート層を設けた防水床スラブが採用されている(例えば、特許文献1参照)。このような防水床スラブによれば、床スラブと押えコンクリート層との間に防水層が設けられるため、押えコンクリート層に雨水等が降り注がれても、防水層によって床スラブ側へと浸水することを防止できる。
特開平5−125801号公報
しかしながら、このような防水床スラブでは、床スラブと押えコンクリート層との間に介在する防水層によって、床スラブと押えコンクリート層とが縁切りされているため、押えコンクリート層は構造体として機能せず、あくまで、防水層を押さえるためのものとして機能する。このため、床スラブを支持する柱や梁では、床スラブの荷重に加えて、押えコンクリート層の荷重も考慮して設計とする必要があり、梁せいが大きくなる等してコスト高になるという問題がある。
本発明の目的は、構造体としての機能と防水性能とを確保した上で、構成部材の使用量を減少させて、コストを抑えることができる防水床スラブおよび床スラブの防水方法を提供することにある。
本発明は、防水加工が施された防水床スラブであって、コンクリート製の下層と、この下層の上側となるコンクリート製の上層と、前記下層と前記上層との間に設けられる防水層とを備え、前記下層と前記上層との間でシアー筋又は前記防水層を介してせん断力が伝達されるように構成され、前記下層と前記上層とは、床スラブの躯体であることを特徴とする。
本発明によれば、下層と上層との間に防水層を設けたので、上層の上に雨水等が降り注いでも、下層側へ雨水等が流れ込むことを防止できる。また、下層と上層とが床スラブの躯体となるように構成することにより、従来のような防水層を押えるための押えコンクリートが不要となって、下層および上層を構成する材料の使用量を減少させて、コストを抑えることができる。
ここで、前記防水層は、前記下層の上面に配置される非透水性のプレート、および、前記プレートの上下面からそれぞれ突出し、前記上層および前記下層のいずれにも埋設されるシアー筋を有する複数のせん断補強部材と、前記せん断補強部材のプレート間に跨って、前記下層の上面を覆うように配置された非透水性材料からなる防水層本体とを備える構成としてもよい。
このような構成によれば、下層と上層との間に防水層を設けたので、上層の上に雨水等が降り注いでも、下層側へ雨水等が流れ込むことを防止できる。また、下層と上層との間にせん断補強部材を設け、このせん断補強部材のシアー筋を上層および下層に埋設する構成としたので、下層と上層との間でせん断応力を伝達させることができ、防水床スラブに十分な耐力を付与できる。このため、下層に加えて上層も構造体として機能することにより、従来のような防水層を押えるための押えコンクリートが不要となり、下層および上層を構成する材料の使用量を減少させて、コストを抑えることができる。
ここで、前記せん断補強部材は、建物躯体を構成する互いに平行な2つの梁に沿って当該梁の近傍にそれぞれ設置されていてもよい。また、前記シアー筋は、前記プレートに接合されたシアー筋本体と、前記シアー筋本体の先端側から外側へ張り出した頭部とを備える構成としてもよい。また、複数の前記せん断補強部材が互いに連結されることによりユニット化されていてもよい。また、前記防水層本体は、アスファルト、樹脂製シート、およびウレタンゴム系塗膜の少なくともいずれかを含んで構成されていてもよい。
また、前記防水床スラブにおいて、上面に凹凸部が形成されたコンクリート製の下層と、前記下層の上側に設けられるとともに、その下面に、前記下層の凹凸部に嵌合する凹凸部が形成された上層と、前記下層および前記上層の凹凸部の嵌合面に沿って設けられた防水層とを備える構成としてもよい。この際、前記上層側の凹凸部および前記下層側の凹凸部は、正方形あるいは前記建物躯体を構成する互いに平行な2つの梁に沿って延びるように、当該梁の近傍に形成されることが好ましい。
本発明によれば、下層と上層との間に防水層を設けたので、上層の上に雨水等が降り注いでも、下層側へ雨水等が流れ込むことを防止できる。また、下層と上層との間に互いに嵌合する上層側の凹凸部および下層側の凹凸部を形成したので、下層と上層との間でせん断応力を伝達でき、防水床スラブに十分な耐力を付与できる。このため、前述したように、下層に加えて上層も構造体として機能するため、コストを抑えることができる。
また、本発明は、床スラブの防水方法であって、コンクリート製の下層と、この下層の上側となるコンクリート製の上層とを前記床スラブの躯体として構築するとともに、前記下層と前記上層との間に防水層を設け、前記下層と前記上層との間でシアー筋又は前記防水層を介してせん断力が伝達されるように構成することを特徴とする。
本発明の防水床スラブによれば、構造体としての機能と防水性能とを確保した上で、構成部材の使用量を減少させて、コストを抑えることができるという効果がある。また、スラブの中央は、曲げ応力の最も小さい位置であり、この中央付近に防水層を配置することは、防水層には引張応力を受けにくいという利点がある。つまり、本発明は、防水層の強制変形を抑える点でも優れている。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る防水床スラブ1について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る防水床スラブ1を示す平面図である。防水床スラブ1は、例えばショッピングセンター等の、直下階に居室があって、上面が雨水に曝される駐車場フロア等に設けられている。図1に示すように、防水床スラブ1は、平面視矩形状に形成され、4本の柱4間に掛け渡された大梁2と、大梁2間に掛け渡された複数の小梁3とにより支持されている。本実施形態では、防水床スラブ1は、例えば700cm×900cmの矩形状に形成され、900cmの大梁2間に300cm間隔で長さ700cmの2本の小梁3が設けられている。
図2は、図1における大梁2と小梁3とで囲まれたA部の要部を拡大して示すII−IIの縦断面図である。図2に示すように、防水床スラブ1は、下層10と、上層20と、下層10および上層20の間に配置された防水層30と、下層10の下側に配置されたデッキスラブ40とを備えている。下層10は、デッキスラブ40を型枠として利用することにより構成された現場打ちの鉄筋コンクリート層である。また、上層20は、防水層30を覆うように構成された現場打ちの鉄筋コンクリート層である。なお、デッキスラブ40を用いた場合には、鉄筋コンクリートのスラブ筋が負担する引張り応力をデッキスラブ40が負担することができるので、上層20及び下層10を無筋のコンクリート層とすることが可能となる。また、この場合、ひび割れ防止のために、上層20に溶接金網(メッシュ筋)を埋設させてもよい。
防水層30は、下層10と上層20との間に設けられた複数のせん断補強部材50と、これらのせん断補強部材50間に設けられた防水層本体60とを備えている。図3は、せん断補強部材50を示す斜視図である。図3に示すように、各せん断補強部材50は、平面視矩形状で例えば金属製のプレート52と、プレート52の上下面からそれぞれ略垂直に突出するシアー筋54とを備えている。このようなシアー筋54には、鉄筋やスタッドボルト等の金属製のものを用いることができ、その形状や寸法等は特に限定されない。
各シアー筋54は、根元部分がプレート52に溶接等により接合された円柱状の本体部54Aと、本体部54Aの先端部分から外側へ張り出すように形成された頭部54Bとを備えている。プレート52の上面から突出するシアー筋54が上層20内に埋設され、プレート52の下面から突出するシアー筋54が下層10内に埋設される。このため、下層10と上層20との間でシアー筋54を介してせん断応力を伝達することができ、防水床スラブ1の構造耐力を十分に確保できる。また、防水床スラブ1に対して、下層10と上層20との間を剥離させようとする力が作用したとしても、各シアー筋54の先端側に設けられた頭部54Bにより、この力に対して抵抗することができる。
図4は、図1のA部に設けられた防水層30の一部を示す平面図である。図4に示すように、本実施形態では、せん断補強部材50は、大梁2側(図4中左側)と小梁3側(図4中右側)のそれぞれに2列ずつ配置されている。また、これらのせん断補強部材50は、2列×5個を1つ単位としてユニット化されて、せん断補強ユニット70を構成している。このようなせん断補強ユニット70が大梁2側と小梁3側のそれぞれの側に複数並べて配置される。図2に示すように、各せん断補強ユニット70は、2列×5個(合計10個)のせん断補強部材50と、隣接するせん断補強部材50間で、プレート52の裏面から突出するシアー筋54同士を連結するつなぎ筋56と、各プレート52の下面からそれぞれ突出する脚部58とを備えている。脚部58は、デッキスラブ40の上側にせん断補強ユニット70を配置するための部材であり、下層10の厚さに応じて適宜な寸法のものが使用される。
また、図2に示すように、防水層本体60は、隣接するせん断補強部材50のプレート52の上面間を跨るような寸法で形成され、接着剤等を介してプレート52の上面および下層10の上面に貼付されている。つまり、下層10の上面は、防水層本体60やプレート52により覆われている。本実施形態では、例えば、図4に示すように、防水層本体60は、隣接する2列×2個の合計4個の各プレート52の間や、2列のせん断補強部材50の間、隣接するせん断補強ユニット70の間、各せん断補強ユニット70の端部側等に互いに重なり合うようにして隙間なく配置されている。防水層本体60を互いに重なり合うように貼付することにより、防水層30による防水効果を確実なものにすることができる。
防水層本体60としては、例えば、本実施形態では、樹脂製シートを用いたエチレン酢酸ビニル樹脂系シート防水工法(例えば、厚さ3〜6mm)が採用されている。この工法によれば、下層10を構成する現場打ちコンクリートが完全に硬化する前で、その表面が湿潤していても、ポリマーセメントペースト等でシートを貼付するため、下層10のコンクリートが完全に硬化する前に施工ができ施工期間を短縮できる。その上、このシートは、上層20のコンクリートへの耐圧性も十分に備えており損傷等のおそれもないという利点もある。なお、エチレン酢酸ビニル樹脂系シート防水工法の他に、アスファルト防水工法(例えば、厚さ5〜10mm)や、ウレタンゴム系塗膜防水工法(例えば、厚さ3〜5mm)等を採用してもよい。アスファルト防水工法は、当該防水層本体60が上層20のコンクリートによって被覆されて保護されるため、安価で簡単であるという利点がある。また、ウレタン系塗膜防水工法は、本せん断補強部材50のような役物が多い場合でも施工が簡単であるという利点がある。なお、防水層本体60の厚みとしては、施工性やコスト等を考慮すれば、1.0mm〜15.0mmの範囲であることが好ましい。
次に、このような防水床スラブ1の施工手順について説明する。
まず、デッキスラブ40を配置し、このデッキスラブ40の上の所定位置にせん断補強ユニット70を配置する。次に、デッキスラブ40を型枠として利用することにより、せん断補強部材50のプレート52の高さ位置までコンクリートを打設して、鉄筋コンクリート製の下層10を構築する。次に、下層10の表面およびプレート52の表面に、接着剤等を介して、防水層本体60同士が重なり合うように貼付して防水層30を構成する。次に、上側のシアー筋54間につなぎ筋(図示略)を施してから、シアー筋54を埋設する高さ位置までコンクリートを打設して、鉄筋コンクリート製の上層20を構築する。以上のようにして、鉄筋コンクリート製の下層10および上層20の間に防水層30が設けられた防水床スラブ1を施工する。なお、本実施形態では、上層20内に埋設されるシアー筋54間につなぎ筋を設けたが、特に設けなくてもよい。
次に、防水床スラブ1の設計条件について説明する。
本実施形態では、防水床スラブ1は、下層10や上層20に埋設されたシアー筋54によってせん断応力を負担できるように設計されている。具体的には、防水床スラブ1は、単位幅b:100cm、スパン長さ(大梁2および小梁3間の長さ)L:300cm、下層10の厚さ8cmおよび上層の厚さ6cmで合計の厚さh:14cmの寸法で形成されている。このような防水床スラブ1に対して、固定荷重:500kg/mと積載荷重:400kg/mの合計荷重Q:900kg/mが掛かったと仮定すると、下層10と上層20との接合部分に発生するせん断応力Tは、安全率1.5を加味すれば、下記式(1)で表すことができる。
T=1.5×Q×1×L/2/(b・h)
=1.5×900kg/m×1m×3m/2/(100cm×14cm)
=1.45kg/cm …(1)
次に、下層10と上層20にシアー筋54を埋設した場合のせん断強度を計算する。本実施形態では、シアー筋54に直径φ16mmで、耐力9.5ton/本のスタッドボルトが複数本使用されている。短期許容応力度をこの耐力の60%とし、長期許容応力度を短期許容応力度の1.5倍とすれば、シアー筋54の長期許容応力度は、9.5ton/本×0.6/1.5=3.8ton/本となる。
ところで、本実施形態では、図4に示すように、せん断補強部材50は、図中左右側の端縁に2列に配置されている。これらの列間の距離は40cmである。また、端部側に配置されたせん断補強部材50は、そのシアー筋54が図中左右側の端部から30cmの位置に配置されている。また、各列において、隣接するせん断補強部材50間の距離は60cmである。隣接するシアー筋54間の面積が40cm×60cmとなるため、各シアー筋54のせん断強度Xは、3.8ton/(40cm×60cm)=1.58kg/cmとなる。従って、シアー筋54のせん断強度が、下層10および上層20の接合部分で生ずるせん断応力Tよりも大きいため、十分な耐力を有している。
本実施形態の防水床スラブ1が鉄筋の降伏応力の荷重を受けた場合に構造体として機能することを実験により確認したので、以下説明する。
図5(A)は防水床スラブを模した試験体200の一例(後述する試験体NO.3)を示す断面図であり、(B)はその平面図である。同図に示すように、本実験ではデッキスラブに使用することを想定して、単位幅60cm、スパン長さ(試験体の両支持端83間の距離)300cmの平板状に構築された防水床スラブ200を試験体とした。また、試験体の構成は、下層のコンクリート10の厚さ8cm、上層のコンクリート20の厚さ6cmの合計の厚さ14cmとし、上層のコンクリート20及び下層のコンクリート10の間に、防水層の種類により異なるが、概ね5mm程度の厚さの防水層30を設けた。また、下層のコンクリート10には、下端筋80として縦横方向に200mm間隔でD13及びD10の鉄筋を交互に埋設し、上層のコンクリート20には、上端筋として縦横150mm間隔、鉄筋径6mmの溶接金網(いわゆるメッシュ筋)81を埋設した。コンクリートは先打ち(下層の)コンクリート10、後打ち(上層の)コンクリート20ともに呼び強度21N/mmのコンクリートを用いた。なお、上記実施形態におけるつなぎ筋56及び脚部58は構造体としての強度に関係しないため、本実験では省略している。
図6は、本実施形態で用いた防水床スラブの各試験体の構成を示す表である。図6に示すように、試験体NO.1では、図5に示す防水層30及びせん断力伝達用のスタッド82A,82Bを設置せず、上層及び下層のコンクリート10、20を一体打ちとした。試験体NO.2では、両支持端83付近にスタッド82Bを1個ずつ設け、防水層30としてエチレン酢酸ビニル樹脂製の防水シートを用い、試験体NO.3では、両支持端83付近にスタッド82A,82Bを2個ずつ設け、防水層30としてエチレン酢酸ビニル樹脂製の防水シートを用い、試験体NO.4では、両支持端83付近にスタッド82A,82Bを2個ずつ設け、防水層30としてアスファルト防水を用いた。このような試験体NO.1〜4について載荷試験を行った。なお、スタッド82A、82Bとしてφ16mmのものが用いられ、上層と下層のコンクリート10、20を跨ぐように設置した。NO.2及びNO.3に用いたエチレン酢酸ビニル樹脂製の防水シートはその表裏面に起毛を有し、上層20及び下層10を構成するコンクリートはその内部に起毛が入り込んだ状態で硬化している。
次に、スタッドの配置について説明する。
本実験で用いた試験体200はスパン長さL300cmであり、用いたスタッド82A、82Bはφ16mmであるので、上記の設計条件で想定した防水床スラブ100に関する値をそのまま用いることができる。このため、スタッドを40cm×60cm間隔で配置すれば、設計上の固定荷重及び積載荷重を支持することができる。
ここで、試験体200は幅60cmであるので、支持端より長手方向に40cmの間隔をあけて配置することで、40cm×60cm間隔で配置することができる。そこで、図5に示すように、NO.3及びNO.4では、せん断力の大きくなる試験体200の両支持端83より300mm及び700mmに、NO.2では、床スラブの両支持端83より300mmの位置に設けることとした。
次に、単純支持三等分載荷による設計荷重時の荷重PP、降伏曲げモーメントに達する時の荷重Py、ひび割れ時の荷重Pcrを算出する。
単純支持三等分載荷によるスパン中央部の曲げモーメントMppは、スパン長をL、点荷重をPPとすると、Mpp=1/6×PP×Lとなる。よって、本実験の試験体200ではスパン長L=3mであるので、PP=Mpp×2となる。設計用積載荷重wp=5kN/m(=500kgf/m)とすると、単位長さ1mあたりの中央曲げモーメントは、Mp=1/8×wp×L=1/8×5×3=5.62kN・mとなる。本実験に用いる試験体200は幅0.6mであるため、設計荷重時の荷重PPは式(2)に示すように6.74kNとなる。
PP=5.62×2×0.6=6.74 …(2)
また、鉄筋降伏曲げモーメントMyは次のように算出される。My=7/8×d×ft×As=7/8×(0.14−0.035)×30×As=2.756×As[N・m]となる。なお、dは引張り鉄筋位置、ftは鉄筋の許容応力度、Asは単位幅あたりの鉄筋断面積の合計である。ここで、下端筋80はD13、D10を交互に200mm間隔で配筋しており、As=4.93cmであるので、単位幅あたりの鉄筋降伏曲げモーメントはMy=2.756×4.93=13.59kN・mとなる。ここで、単位幅あたりの自重による曲げモーメントはMw=1/8×wd×L=1/8×3.36×3=3.78kN・mである。本実験に用いる試験体200は幅0.6mであり、鉄筋が降伏曲げモーメントに達する時の荷重Pyは式(3)に示すように11.76kNとなる。
Py=(13.59−3.78)×2×0.6=11.76 …(3)
また、試験体幅0.6mのひび割れモーメントは、曲げ強度を27.9kgf/cmと仮定すると、Mcr=5.47kN・mとなる。このため、ひび割れ時の荷重Pcrは式(4)に示すように6.4kNとなる。
Pcr=(5.47−3.78×0.6)×2=6.4 …(4)
試験体NO.1〜4に対して、単純支持三等分載荷を行い、中央たわみ変形、ひび割れ状況、スパン中央の下端筋80の鉄筋歪みを観測しながら、荷重とたわみの関係を調べた。また、実験により得られた試験体NO.2〜4のひび割れ荷重等を式(2)〜(4)の値及び試験体NO.1の値と比較することでNO.2〜4が曲げ強度を有するか検討する。なお、試験体NO.2は、載荷実験後に防水性能について実験を行うため、たわみが20mmに到達した時点で加力を止めている。
以下、実験結果について説明する。
図7は、各試験体の荷重―たわみ曲線を示す図であり、図8は、各試験体のひび割れ荷重Pcr[kN]、たわみ20mmまでの最大耐力Pmax[kN]、荷重5kN時のたわみ[mm]を示す表である。図7及び図8に示すように、各試験体のひび割れ荷重Pcr[kN]は、NO.2及びNO.3はそれぞれ10.1kN、10.3kNと略等しい値となり、NO.1のひび割れ荷重10.1kN及び式(4)で算出した設計上のひび割れ荷重を大きく超えている。また、図7に示すように、NO.1は16kN程度で鉄筋が降伏を起こしており、NO.2及びNO.3はそれ以上の荷重で降伏している。このように、NO.2及びNO.3は式(3)により算出した設計上の鉄筋の降伏応力以上の荷重に対しても耐力を有している。また、図8に示すように、たわみ20mmまでの最大耐力はNO.1では16.13kNであるのに対し、NO.2及びNO.3は17.87kNと、NO.1の値を超えている。また、荷重5kN時のたわみ[mm]は微小な荷重に対する変形の程度を示す値であるが、NO.1が0.68mm程度であるのに対して、NO.2及びNO.3はそれぞれ0.58、0.64と略等しい値となっている。このように、構造計算により得られた式(2)〜(4)の値及び比較対象のNO.1に対して、NO.2、NO.3は同等またはそれ以上の優れた曲げ性能を有することがわかる。
また、NO.2とNO.3を比較すると、スタッドを片側1列(NO.2)あるいは片側2列(NO.3)としているが、全測定項目において略等しい値であり、特に本数による影響はないことがわかる。これは起毛を有するエチレン酢酸ビニル樹脂のシートを防水層30として用いたため、上層及び下層のコンクリート10、20と防水層30とが堅く付着するので、防水層30を介して上層及び下層のコンクリート10,20の間でせん断力の伝達がおこり、スタッド82A,82Bが負担するせん断力が減少したため、スタッド82B片側1列でもそのせん断力を負担できるためであると考えられる。
試験体NO.4は防水層30としてアスファルト防水を用いており、試験のための加力を行う前より、試験体200側面の上層及び下層のコンクリート10、20と防水層30との間にわずかな界面剥離が確認された。これはアスファルト防水のコンクリートとの接着力が不足したため生じたものである。
また、NO.4は式(4)の設計上のひび割れ荷重と略等しい6.1kNで曲げひび割れが発生した。また、荷重が大きくなるにつれて、スタッド82A,82Bによるせん断伝達効果があらわれたが、最大耐力は13.56kNと他の試験体よりも2割程度小さい値であった。しかし、この値は式(3)の鉄筋降伏曲げモーメント時の荷重11.76kNを超えており、スタッド82A、82Bの配置によって必要なせん断強度は確保されていることがわかる。
以上の実験結果により、本実施形態における防水床スラブは、スタッド82A、82Bを設けることにより、スタッド82A、82Bを介してせん断力を互いに伝達することができるため、曲げ変形に対して構造躯体として必要な曲げ強度を有することが確認された。これにより防水床スラブ200は、防水性を備えるとともに躯体としての機能を備えることが確認された。
また、この曲げ強度は防水層30と上層及び下層のコンクリート10、20とのせん断強度によって異なり、エチレン酢酸ビニルからなる防水層30を設けた場合には、防水層30と上層及び下層のコンクリート10、20との付着力が非常に強く、防水層30を介してせん断力を伝達することができる。このため、通常の一体打ちの床スラブと同等またはそれ以上の曲げ強度を有することが確認された。また、アスファルト防水からなる防水層30を有する防水床スラブ100は、防水層30と上層及び下層を構成するコンクリート10、20との付着力が低いものの、スタッド82A,82Bによりせん断力を伝達できるため、設計上必要な曲げ強度は確保できることが確認された。
なお、大変形を受けた防水床スラブの防水性能を確認するため、試験体NO.2については中央部の変形が20mm(スパン比1/150)に到達するまで載荷した後、24時間の水はり実験を行った。その結果、水漏れは確認されなかった。このことから、エチレン酢酸ビニルからなる防水シートを用いた防水床スラブは、スパン比1/150程度の大変形を受けても防水性能が損なわれないことが確認された。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)上記設計条件を満足するような寸法や形状等のせん断補強部材50を有する防水床スラブ1を構成することにより、下層10と上層20との間でせん断応力を伝達させることができ、防水床スラブ1に十分な耐力を付与できる。このように下層10に加えて上層20も構造体として機能するため、従来のように防水層を押えるための押えコンクリートが不要となり、下層10および上層20を構成する材料の使用量を減少させて、コストを抑えることができる。
(2)下層10と上層20との間に防水層30を設けたので、上層20の上に雨水等が降り注いでも、下層10側へ雨水等が流れ込むことを防止できる。
(3)下層10および上層20の内部に防水層30を埋設するような構成としたので、防水層30の耐久劣化を抑えることができる。また、せん断補強部材50の縦断面中央付近に防水層本体を配置するようにしたので、防水床スラブ1に曲げモーメントが作用しても、縦断面中央付近には殆ど曲げ応力が作用しないから、曲げ応力による防水層本体の損傷を抑えることができる。さらに、エチレン酢酸ビニル樹脂等の伸縮性を有する材料を防水層に用いることで、防水床スラブがスパン比1/150程度の大変形を受けたとしても、亀裂等が生じず防水性を維持することができる。
(4)シアー筋54にスタッドボルトを用いることにより、せん断補強部材50を簡単に作成することができる。また、シアー筋54に頭部54Bを設けたので、下層10と上層20との間を剥離させようとする力を抑えることができる。
(5)プレート52の上面を覆うように防水層本体60を貼付したので、せん断応力はシアー筋54のみに作用し、プレート52の表面が損傷しにくい。
(6)せん断補強部材50を複数まとめてユニット化したせん断補強ユニット70を構成したので、せん断補強部材50の位置決めが容易となり、施工性が向上する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る防水床スラブ100について説明する。なお、前記第1実施形態と同一または相当する構成部品には、同じ符号を付して、その説明を省略または簡略化する。
図9は、図1におけるA部を拡大して示すV−Vの縦断面図である。また、図10は、図9のB部を拡大して示す縦断面図である。図9に示すように、防水床スラブ100は、下層10と、上層20と、下層10および上層20の間に配置された防水層30とを備えている。防水層30には、例えば鋼製のデッキスラブが用いられている。下層10および上層20は、それぞれデッキスラブである防水層30を型枠として利用することにより構成された現場打ちの鉄筋コンクリート層である。防水層30は、矩形板状に形成され、大梁2側および小梁3側となる位置に、これらの梁2,3に沿って延びる凹状溝301がそれぞれ形成されている。このように防水層30に凹状溝301が形成されているため、下層10および上層20には、互いに嵌合するように隣接した凹凸部としての溝形コッター101,201がそれぞれ形成される。
図10に示すように、溝形コッター101,201は、その立上り部101A,201Aが略垂直な縦断面矩形状にそれぞれ形成されている。このため、防水床スラブ100に大きな荷重が掛かった場合でも、略垂直な立上り部101A,201A同士が係合して、溝形コッター101,201同士が噛合するように機能することにより、下層10と上層20との接合部分がずれ難くなっている。また、凹状溝301の入隅部分および出隅部分には面取り加工がなされており、溝形コッター101,201には、立上り部101A,201Aに対して45度の角度となる面取り部101B,201Bが形成されている。このような面取り部101B,201Bが形成されていることにより、面取りしない場合に比べて、溝形コッター101,201の入隅、出隅部分での損傷が抑えられている。
次に、このような防水床スラブ100の施工手順について説明する。
まず、下層10用の配筋を施した後、型枠を設置してコンクリートを打設し、このコンクリートが硬化する前に、このコンクリートの上に防水層30であるデッキスラブを設置する。このようにして溝形コッター201を有する下層10を構築する。次に、防水層30の上側に配筋を施してから、防水層30を型枠としてコンクリートを打設することにより、凹状溝301によって形成された溝形コッター201を有する上層20を構築する。以上のようにして、鉄筋コンクリート製の下層10および上層20の間に防水層30が設けられるとともに、互いに嵌合するような溝形コッター101,201が形成された防水床スラブ100を施工する。
次に、防水床スラブ100の設計条件について説明する。
本実施形態では、防水床スラブ100は、下層10と上層20との接合部分で、溝形コッター101,201同士がせん断応力を負担できる強度で設計されている。具体的には、前述したように、下層10と上層20との接合部分に発生するせん断応力Tは、上記式(1)よりT=1.45kg/cm2である。
次に、下層10と上層20との接合部分におけるせん断強度を計算する。
ところで、防水床スラブ100に大きな荷重が掛かって下層10と上層20との接合部分が破壊されるケースとしては、一般的に、以下の2つのケースが考えられる。すなわち、溝形コッター101,201の立上り部101A,201Aが支圧破壊される場合と、図6に示す、溝形コッター201の根元部分201Cがせん断破壊される場合である。なお、溝形コッター101,201は、幅9cmで、立上り部の長さ1.5cm、単位長さ100cmである。
まず、溝形コッター101,201の立上り部101A,201Aが支圧破壊される場合について、そのせん断強度を計算する。立上り部101A,201Aによる支圧面積Sは、防水床スラブ1の1/2スパン150cm、単位長さ100cmあたり、S=溝形コッターの列数×溝形コッターの
単位長さ×立上り部の長さ=3×100cm×1.5cm=450cmである。従って、単位面積(1m)あたりの支圧面積は、450cm/(150cm×100cm)=0.03cm/cmである。設計用の圧縮応力度を1/2Fc=150kg/cmとすると、支圧によるせん断強度は、150kg/cm×0.03cm/cm=4.50kg/cmとなる。
次に、溝形コッター201の根元部分201Cがせん断破壊される場合について、そのせん断強度を計算する。防水層30の上面に対する溝形コッターの面積比は、溝形コッターの幅×溝形コッターの数/1/2スパン=9〜10cm×3/150cm=0.18〜0.2である。コンクリート設計用せん断応力度を1/15Fc=20kg/cmとすると、根元部分201Cのせん断破壊によるせん断強度は、20kg/cm×(0.18〜0.20)=3.6〜4.0kg/cmとなる。
以上の結果より、上記いずれのケースにおいても、せん断強度が、下層10と上層20との接合部分に発生するせん断応力T=1.45kg/cmよりも大きくなる、本実施形態で言えば、少なくとも2倍以上の安全率を備えるように設計されており、下層10と上層20との接合部分での破壊が防止されている。
本実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(3)と同様の効果に加え、以下のような効果を奏することができる。
(7)防水層30の凹状溝301の入隅、出隅部分に面取り加工を施して、溝形コッター101,201の入隅、出隅部分に面取り部101B,201Bを形成したので、防水床スラブ100にせん断応力が掛かった場合であっても、防水層30の入隅、出隅部分の損傷を抑えることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態には限定されない。例えば、前記第1実施形態では、大梁2および小梁3のそれぞれの側に2列ずつせん断補強部材50を配置したが、前述した設計条件を満たすのであれば、その列数や寸法、設置位置等は特に限定されない。同様に、前記第2実施形態では、溝形コッターを3列ずつ形成したが、前述した設計条件を満たすのであれば、その列数や形状、寸法、位置等は特に限定されない。
また、前記第1実施形態では、下層10および上層20を現場打ちの鉄筋コンクリート製としたが、上層20についてはつなぎ筋を設けないコンクリート製としてもよい。また、前記各実施形態で、下層10を現場打ちの鉄筋コンクリート製としたが、例えば、プレキャストコンクリート等を採用してもよい。また、前記第1実施形態では、下層10の下側にデッキスラブ40を設け、このデッキスラブ40を型枠として利用したが、デッキスラブではなくて、一般的な型枠を用いて下層10を構成してもよい。
また、前記第1実施形態では、せん断補強部材50のシアー筋54には、シアー筋本体の先端側が張り出した頭部54Bを形成したが、下層10と上層20との間を剥離させようとする力が小さい場合には、特に頭部54Bを形成しなくてもよい。また、前記第1実施形態では、下層10および上層20に埋設されるシアー筋54をそれぞれ備える構成としたが、いずれか一方の層に埋設されるシアー筋54のみを備える構成としてもよい。この場合には、例えばプレート52を、いずれかの層10,20へと突出する突出部分を有する形状に加工する等して、下層10と上層20との間でせん断応力を伝達できればよい。
本発明の第1実施形態に係る防水床スラブを示す平面図である。 図1における大梁と小梁とで囲まれたA部の要部を拡大して示すII−IIの縦断面図である。 せん断補強部材を示す斜視図である。 図1のA部に設けられた防水層30の一部を示す平面図である。 (A)は試験体として用いた防水床スラブを示す断面図、(B)は平面図である。 各試験体の条件を示す表である。 各試験体の荷重―たわみ曲線を示す図である。 各試験体のひび割れ荷重、たわみ20mmまでの最大耐力Pmax、荷重5kN時のたわみを示す表である。 図1におけるA部を拡大して示すV−Vの縦断面図である。 図5のB部を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1 防水床スラブ 2 大梁
3 小梁 4 柱
10 下層 20 上層
30 防水層 40 デッキスラブ
50 せん断補強部材 52 プレート
54、82A、82B シアー筋(スタッド)
54A 本体部(シアー筋本体) 54B 頭部
56 つなぎ筋 58 脚部
60 防水層本体 70 せん断補強ユニット
80 下端筋 81 上端筋
83 支持端 100 防水床スラブ
101,201 溝形コッター(凹凸部)
101A,201A 立上り部 101B,201B 面取り部
200 防水床スラブ(試験体) 201C 根元部分
301 凹状溝

Claims (8)

  1. 防水加工が施された防水床スラブであって、
    コンクリート製の下層と、
    この下層の上側となるコンクリート製の上層と、
    前記下層と前記上層との間に設けられる防水層とを備え、
    前記下層と前記上層との間でシアー筋又は前記防水層を介してせん断力が伝達されるように構成され、
    前記下層と前記上層とは、床スラブの躯体であることを特徴とする防水床スラブ。
  2. 請求項1に記載の防水床スラブにおいて、
    前記防水層は、前記下層の上面に配置される非透水性のプレート、および、前記プレートの上下面からそれぞれ突出し、前記上層および前記下層の少なくともいずれかに埋設されるシアー筋を有する複数のせん断補強部材と、
    前記せん断補強部材のプレート間に跨って、前記下層の上面を覆うように配置された非透水性材料からなる防水層本体とを備えることを特徴とする防水床スラブ。
  3. 請求項2に記載の防水床スラブにおいて、
    前記せん断補強部材は、建物躯体を構成する互いに平行な2つの梁に沿って当該梁の近傍にそれぞれ設置されていることを特徴とする防水床スラブ。
  4. 請求項2または3に記載の防水床スラブにおいて、
    前記シアー筋は、前記プレートに接合されたシアー筋本体と、前記シアー筋本体の先端側から外側へ張り出した頭部とを備えることを特徴とする防水床スラブ。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の防水床スラブにおいて、
    複数の前記せん断補強部材が互いに連結されることによりユニット化されていることを特徴とする防水床スラブ。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の防水床スラブにおいて、
    前記防水層本体は、アスファルト、樹脂製シート、およびウレタンゴム系塗膜の少なくともいずれかを含んで構成されていることを特徴とする防水床スラブ。
  7. 請求項1に記載の防水床スラブにおいて、
    前記下層の上面には、凹凸部が形成され、
    前記上層の下面には、前記下層の凹凸部に嵌合する凹凸部が形成され、
    前記防水層は、前記下層および前記上層の凹凸部の嵌合面に沿って設けられていることを特徴とする防水床スラブ。
  8. 床スラブの防水方法であって、
    コンクリート製の下層と、この下層の上側となるコンクリート製の上層とを前記床スラブの躯体として構築するとともに、前記下層と前記上層との間に防水層を設け、前記下層と前記上層との間でシアー筋又は前記防水層を介してせん断力が伝達されるように構成することを特徴とする床スラブの防水方法。
JP2005180971A 2004-12-01 2005-06-21 防水床スラブおよび床スラブの防水方法 Expired - Fee Related JP4701857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005180971A JP4701857B2 (ja) 2004-12-01 2005-06-21 防水床スラブおよび床スラブの防水方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004349133 2004-12-01
JP2004349133 2004-12-01
JP2005180971A JP4701857B2 (ja) 2004-12-01 2005-06-21 防水床スラブおよび床スラブの防水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006183448A JP2006183448A (ja) 2006-07-13
JP4701857B2 true JP4701857B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=36736752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005180971A Expired - Fee Related JP4701857B2 (ja) 2004-12-01 2005-06-21 防水床スラブおよび床スラブの防水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4701857B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5082493B2 (ja) * 2007-02-20 2012-11-28 株式会社大林組 防水パネル、および防水パネルを用いた壁の施工方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112824U (ja) * 1989-02-21 1990-09-10

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10292542A (ja) * 1997-04-11 1998-11-04 Jgc Corp デッキプレート工法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112824U (ja) * 1989-02-21 1990-09-10

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006183448A (ja) 2006-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2008133460A1 (en) Composite concrete column and construction method using the same
KR101225662B1 (ko) 조립식 프리캐스트 격자형 강합성 바닥판 및 그 시공방법
JP2006316580A (ja) 波形鋼板ウエブpc合成桁及びその波形鋼板ウエブpc合成桁を使用した橋梁構築方法
JP2011231543A (ja) 床組構造、プレキャストコンクリートスラブ版及びその施工方法、合成床版、及び耐火建築物
KR100698608B1 (ko) 큰 스판을 위한 그리드형 평편 하면을 갖는 이중 프리스트레스트 지붕-천장 구조물
JP2006009449A (ja) トラスパネル桁およびプレキャストトラスパネル
JP3830767B2 (ja) 橋梁用連続桁
KR101049963B1 (ko) 강판 구조체 및 이를 이용한 벽체-슬래브 접합구조 시공 방법
JP4701857B2 (ja) 防水床スラブおよび床スラブの防水方法
JP2008088634A (ja) 鋼コンクリート合成床版
JPH07229202A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造
JP4644146B2 (ja) Pc箱桁橋
JP4765789B2 (ja) 防水床スラブ、床スラブの防水方法
JP4492422B2 (ja) 連続i桁橋の中間支点近傍の構造
JP5029271B2 (ja) 連続i桁橋およびその中間支点近傍のi桁の構造
KR101067895B1 (ko) 복공판
KR100794444B1 (ko) 복합 트러스 거더를 이용한 합성슬래브교의 시공법
AU2009200214A1 (en) Composite Beam
JP5028868B2 (ja) 防水床スラブ、防水床スラブの製造方法、床スラブの防水方法
KR100485060B1 (ko) 라멘식 복합교량에서 강상부구조와 철근콘크리트하부구조의 연결부
JP3194729B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造体、鉄筋コンクリート構造体の構築方法及び鉄筋拘束具
US20220220734A1 (en) Panelized serrated beam assembly
RU2331743C1 (ru) Арматурный каркас
JP4967972B2 (ja) 連続i桁橋、その中間支点近傍のi桁の構造およびその構築方法
WO2022150764A1 (en) Panelized serrated beam assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110221

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees