JP4700091B2 - 止水機能を有するセパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、型枠の間隔を保持するために使用されるセパレ−タに関する。
コンクリート構造物の構築は、セパレータを用いて型枠を構造物の形状に合わせて組み固め、その空間へコンクリートを投入、打設(生コンクリ−ト締め固め)、凝結、硬化といった過程を経て、構築(作製)される。
その際、コンクリートの硬化が、ある程度進行すれば、コンクリ−ト構造物内に残留するセパレ−タの直下において、極めて細い線状の空隙(肉眼では確認不可能)が生じ、その空隙を水が伝い、漏水の原因となる。
これに対し、特にコンクリート構造物が地下に係る構造物及び水槽等である場合には漏水があってはならない。又、水路等であっても、同じく漏水には厳しく対処しなければいけない場合もある。従って、多くの手間と費用を投じて、止水対策が施される。そして、完璧なる止水施工がなされていなければ、再度、多くの手間、(時間)及び費用をかけ、やり直し工事が施される。そのため、コンクリート構造物の構築(作製)における工期の遅延を招くこともある。
止水対策としては、(A)本来、使用が禁じられているゴム製又はプラスチック製の止水板をセパレ−タ中間部にセッティングして用いる、(B)セパレ−タに取り付けたPコンを抜き取った後の(通常)凹部において、防水材料を充填して止水する、(C)セパレ−タの中間に、溶接により鍔を設ける、等の手段を挙げることが出来る。
しかしながら、(A)の手段では、コンクリ−ト構造物内にゴムやプラスチックが残留するので、それが原因となって、将来の欠陥発生を導くおそれがある。又、(B)の手段を用いた場合には、気温の寒暖差、及びコンクリート躯体と止水のための(防水)材料との伸縮差、等によって、数年経過後には、欠陥が発生する事案も、多々、見受けられる。更に、(C)の手段は、かなり高度な溶接技術が必要であり、手間(時間)及び費用がかかることから、敬遠され、あまり採用されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、多くの手間、(時間)及び費用を要さないコンクリ−ト構造物の止水手段を提供することである。
永年、研究が重ねられた結果、セパレ−タ自体に、鍔とは異なる止水機能発揮手段を持たせることによって、上記課題を解決出来ることが見出された。具体的には、本発明によれば、以下の手段が提供される。
即ち、本発明によれば、棒状を呈し、長さ方向に垂直な断面が円形であり、両端に螺子部を備え、その螺子部に近接した(2つの)通常凹部を有するとともに、その通常凹部から離隔して形成された止水用凹部を有する型枠間隔保持用のセパレータが提供される(本発明に係る第1のセパレータともいう)。
本発明に係るセパレータは、棒状を呈し、長さ方向に垂直な断面が円形であり、両端に螺子部を備え、その螺子部に近接した通常凹部を有するものであり、この部分(発明特定事項)だけを捉えれば、通常の丸セパレータである。即ち、上記第1のセパレータについては、これは止水用凹部を有する丸セパレータであるということが出来る。棒状を呈して長さ方向に垂直な断面が円形であるのは、通常の丸セパレータに相当する部分である。
本発明に係る第1のセパレータにおいて、止水用凹部は、通常凹部から離隔して形成される。即ち、螺子部及び通常凹部が設けられる両端以外の部分に、止水用凹部は存在する。止水用凹部とは、止水能力を発揮する、周囲(通常の丸セパレータに相当する部分)から凹んだ部分である。
尚、通常の丸セパレータは、螺子部に近接して凹部(通常凹部)を有しているが、この通常凹部は、Pコン、ワッシャ−等の締め過ぎストッパー用、及びセパレ−タの螺子部をコンクリ−ト硬化後、折り(取る)易くするために設けられた凹部であり、止水のための凹部ではなく、止水機能を有していない。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、止水用凹部は、通常凹部から5cm以上離隔して形成されることが好ましい。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、止水用凹部が、(セパレータの)長さ方向に垂直の方向に、周面全体にわたって、リング状に形成されることが好ましい。本明細書において、この場合の止水用凹部をリング状止水用凹部と呼ぶことがある。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、止水用凹部が、一端から他端に向かう方向に回りながら、スパイラル状に形成されることが好ましい。本明細書において、この場合の止水用凹部をスパイラル状止水用凹部と呼ぶことがある。そして、この場合において、その回りながらスパイラル状に形成される止水用凹部が、密接し連続していることが好ましい。本明細書において、この密接し連続しているスパイラル状止水用凹部を、荒い螺子溝状であるので、螺子溝状止水用凹部ということがある。(連続していない)スパイラル状止水用凹部の場合には、セパレータの長さ方向の何れの直線上においても、3つ又はそれ以上、スパイラル状止水用凹部が現れるようにすることが好ましい。
本発明に係る第1のセパレータにおいて、止水用凹部の幅は、5〜7mmであることが好ましい。又、止水用凹部の幅及び深さは、通常凹部と比して規定することが出来る。即ち、本発明に係る第1のセパレータにおいて、止水用凹部の幅は、通常凹部に比して僅かに長い(拡がっている)ことが好ましく、具体的には、通常凹部に比して0.1〜0.5mm長い(拡がっている)ことが好ましい。又、止水用凹部の深さは、通常凹部に比して僅かに浅いことが好ましく、具体的には、0.1〜1.0mm浅いことが好ましい。止水用凹部の幅は、止水用凹部がセパレータの長さ方向に垂直に周面全体にわたってリング状に形成される場合には、セパレータの長さ方向の距離であり、止水用凹部がスパイラル状に形成される場合には、そのスパイラル状の止水用凹部の進行方向に垂直な方向の距離である。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、止水用凹部と、止水用凹部ではない部分との境界に、凸部を有することが好ましい。
この凸部は、尖端なものであることが好ましい。又、この凸部は、止水用凹部と、止水用凹部ではない部分との境界に、(部分的ではなく)連続して形成されることが好ましい。凸部が境界の全てに形成されていれば、より好ましい。この凸部は、止水用凹部の深さに比して、低くてもよい。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、止水用凹部の数が、1つ以上、6つ以下、であることが好ましい。
止水用凹部が、スパイラル状に形成される場合であっても、連続していれば1つであるが、止水用凹部の数が多ければ多いほど、止水能力は高まり、高水圧であっても、漏水が起こり難い。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、長さ方向の中間に、他の部分に比して細い細径部を有し、細径部と、そうでない部分(本体部)と、の間の径が滑らかに変化していることが好ましい。この場合において、細径部の数が、複数であることが好ましい。勿論、細径部の数は、1つでもよい。
本発明に係る第1のセパレータにおいては、止水用凹部が、(間隔をあけて)少なくとも2つ備わり、それら止水用凹部のうち2つの止水用凹部の中間に、長さ方向に垂直な断面において中心を通る一の方向でへこみ他の方向で出っ張った、止水用板状部を有することが好ましい。この場合において、止水用板状部の数が、複数であることが好ましい。勿論、止水用板状部の数は、1つでもよい。
本明細書において、止水用板状部と記すが、丸セパレータの細長い円柱形状に比べて、相対的に板状であることを表現したものであり、長さ方向に垂直な断面において中心を通る一の方向でへこみ他の方向で出っ張った部分であればよく、厳密な意味で板状である必要はない。但し、厳密な意味で板状である(2つの平行な平面で形成される)方が、止水能力は、より高い。
尚、この止水用板状部は、単独で存在していてもよい。即ち、本発明によれば、棒状を呈し、長さ方向に垂直な断面が円形であり、両端に螺子部を備え、その螺子部に近接した通常凹部を有するとともに、長さ方向に垂直な断面において中心を通る一の方向でへこみ他の方向で出っ張った、止水用板状部を有する型枠間隔保持用のセパレ−タが提供される(本発明に係る第2のセパレータともいう)。
本明細書において、単に本発明に係るセパレータというときは、第1のセパレータと第2のセパレータの両方を包含するものとする。第2のセパレータは、止水用板状部を有する丸セパレータである。
本発明に係るセパレータでは、本体部の径や全体の長さは、構築されるコンクリート構造物の大きさや形状等を勘案して、最適なものを選ぶことが出来る。
本発明に係るセパレータは、止水用凹部、又は、細径部、止水用板状部を有することによって、止水機能を発揮する。即ち、本発明に係るセパレータは、セパレータ自体が、止水機能を有しており、コンクリート構造物の漏水を断ち切るので、事後的な止水対策は不要であり、従来、止水処理に要していた手間、(時間)及び費用を省くことが出来る。又、ゴム製又はプラスチック製の止水板等を必要としないので、コンクリ−ト構造物内に鉄以外の物質が残留することによる将来的な悪影響のおそれを払拭することが出来る。本発明に係るセパレータを用いて型枠を組み固めれば、強固なコンクリート構造物を、安く、速く、構築(作製)することが可能である。
以下、本発明について、適宜、図面を参酌しながら、実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されて解釈されるべきものではない。本発明の要旨を損なわない範囲で、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良、置換を加え得るものである。例えば、図面は、好適な本発明の実施の形態を表すものであるが、本発明は図面に表される態様や図面に示される情報により制限されない。本発明を実施し又は検証する上では、本明細書中に記述されたものと同様の手段若しくは均等な手段が適用され得るが、好適な手段は、以下に記述される手段である。
先ず、本発明に係るセパレータについて、その形態ないし構造、及び作用を説明する。図1、図5、及び図6は、本発明に係る第1のセパレータの一の実施形態を示す図である。図1は、セパレータ全体を表す正面図であり、図5は、図1に示されるセパレータがコンクリート構造物に残留された状態において、その止水用凹部を拡大して示す断面図であり、図6は、セパレータがコンクリート構造物に残留された状態における図1のAA断面矢視図である。
図1に示されるセパレータ1は、全体として棒状を呈し、長さ方向(図1において左右方向)に垂直な断面が円形であり(図6を参照)、両端に2つの螺子部3を備え、その螺子部3に近接した2つの通常凹部4を有する。そして、通常凹部4から本体部2を介し離隔して形成されたリング状止水用凹部5を1つ有し、更に、リング状止水用凹部5とリング状止水用凹部5ではない部分(本体部2)との境界(図5における境界E1部分)の全てに連続して形成された凸部8を有する。本発明に係るセパレータにおいて、本体部2とは、リング状止水用凹部5等が設けられていない部分であって、両端の螺子部3及び通常凹部4の間の、通常の丸セパレータと変わらない部分を指し、一般に円柱状(丸棒状)を呈する。
セパレータ1において、止水機能は、リング状止水用凹部5が設けられることにより、リング状止水用凹部5を形成する面と本体部2(を形成する面)との境界E1の近傍で発揮される。具体的には、リング状止水用凹部5が備わることによって、境界E1(凸部8)からF1点(凹部内空隙分岐点)の間(図5において2つ存在する)は、コンクリ−トが密着し、空隙15(水道、水の流路)は生じない(図1及び図5を参照)。即ち、セパレータ1がコンクリート構造物に残留された状態において、コンクリート20と本体部2との間に空隙15が生じ、ここを、(例えば図5において左側から右側へ)水が通過しようとしても、2つの境界E1においては空隙15が遮断されているから、コンクリート構造物が地下に係る構造物及び水槽や水路等である場合でも、漏水は起こらない。
図2及び図3は、本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。図2に示される態様ではリング状止水用凹部5が2つ備わり、図3に示される態様ではリング状止水用凹部5が4つ備わる。リング状止水用凹部5が多い分だけ、水の流路は確実に遮断され、止水能力は高まる。この点を除き、図2及び図3に示されるセパレータは、セパレータ1と同じものである。
図4は、本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。図4に示されるセパレータ41では、長さ方向の中間に、本体部2(他の部分)に比して細い細径部7を有する。細径部7と本体部2との間(段差部17)は、滑らかに変化している。段差部17は、滑らかな形状としてあり、曲がり(又は折れ)難く、通常凹部や細径部に比し、些かたりとも強度的に劣ることはない。
セパレータ41において、細径部7の存在により、段差部17を形成する面と本体部2を形成する面との境界、及び本体部2と細径部7の間に段差が生じ、水道が遮断されることによって、止水機能が発揮される。
図7A及び図7Bは、本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図である。図7Aはセパレータ全体を表す正面図である。図7Bは止水用凹部を拡大して示す断面図であり、寸法の一例を示す図である。尚、図7Bは典型的な止水用凹部の形状を表した模式図であり、そこに例示された寸法は実寸を示すものではない。図7A及び図7Bに示されるセパレータ71では、一端から他端に向かう方向に回りながらスパイラル状に形成される(例えば)1つのスパイラル状止水用凹部6が備わる。セパレータ71では、(例えば)本体部2の径は9mm、スパイラル状止水用凹部6の幅は6mm、深さは2mmである。
セパレータ71がコンクリート構造物に残留された状態では、コンクリートと本体部2との間に空隙が生じ、ここを水が通過しようとしても、セパレータ71においては、スパイラル状止水用凹部6の存在により、スパイラル状止水用凹部6と本体部2との境界によって、空隙(水道)は遮断され、止水機能が発揮される。
スパイラル状止水用凹部6を有するセパレータ71は、長さ方向に垂直な断面において存在する、(本体部2に対して)凹んでいる部分は一個所であるから、他の態様より強度面で優れている。
図8A及び図8Bは、それぞれ本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図である。図8Aはセパレータ全体を表す正面図であり、図8Bは、図8Aに示されるセパレータの止水用凹部を拡大して示す正面図である。
図8A及び図8Bに示されるセパレータ81は、スパイラル状に密接し連続して形成された止水用凹部(螺子溝状止水用凹部)を有し、螺子溝状止水用凹部61どうしの間の境界E2には螺子山部62が存在する。セパレータ81において、止水機能は、連続した螺子溝状止水用凹部61が設けられることにより、螺子山部62の近傍で発揮される。具体的には、螺子溝状止水用凹部61が備わることによって、境界E2(螺子山部62)からF2点(凹部内空隙分岐点)の間は、コンクリ−トが密着し、空隙(水道、水の流路)は生じない。即ち、セパレータ81がコンクリート構造物に残留された状態において、コンクリートと本体部2との間に空隙が生じ、ここを水が通過しようとしても、境界E2の近傍においては空隙が遮断され、断続的に複数の空隙遮断作用を発現するから、高い止水能力が発揮され、コンクリート構造物が地下に係る構造物及び水槽や水路等である場合でも、漏水は起こらない。
図9A、図9B、及び図9Cは、本発明に係る第2のセパレータの一の実施形態を示す図である。図9Aはセパレータ全体を表す正面図であり、図9Bはセパレータ全体を表す平面図であり、図9Cは図9BにおけるBB断面矢視図である。図9A、図9B、及び図9Cに示されるセパレータ91は、全体として棒状を呈し、長さ方向(図9A及び図9Bにおいて左右方向)に垂直な断面が円形であり(図9Cを参照、本体部2のことである)、両端に2つの螺子部3を備え、その螺子部3に近接した2つの通常凹部4を有する。そして、概ね中央部分(長さ方向の中間部分)に、止水用板状部9を有する。止水用板状部9は、セパレータ91の長さ方向に垂直な断面において中心を通る一の方向でへこみ他の方向で出っ張っている(図9Cを参照)。
セパレータ91において、止水機能は、止水用板状部9の存在により、止水用板状部9と本体部2(を形成する面)との間に段差が設けられることによって発揮される。具体的には、止水用板状部9が備わることによって、本体部2との間の段差により、空隙(水道)が遮断され、漏水が阻止される。コンクリート構造物が地下に係る構造物及び水槽や水路等である場合でも、漏水は阻止される。
次に、本発明に係るセパレータの使用方法について説明する。図10及び図11は、本発明に係るセパレータの使用方法を説明するための図であり、図10はセパレータにPコンを取り付けた状態(図10では一端のみ)を表した正面図であり、図11は型枠で構造物の形状の空間を形成した状態を表した斜視図である。
本発明に係るセパレータの使用方法は、通常の丸セパレータと同じであり、型枠の間隔を保持するための部材として使用される。例えば、型枠11の片側を正しい位置に立設し、セパレータの取り付け位置を、夫々、決定し、穿孔する。セパレ−タ1にPコン10を取り付けた先端を型枠11の内面より、その孔に差込み、外側より締め付け金具13のフォームタイをPコン10の螺子に螺合する。そして、型枠11の外側にヨコバタ12(タテバタを足し添える場合もある)を添え、締め付け金具13の当金で固定すればよい。そして、対向する側の型枠も、略同作業を繰り返す。
次に、本発明に係るセパレータを製造する方法について説明する。本発明に係る第1のセパレータは、通常の丸セパレータの仕上がりの前工程において、切削加工等の機械加工を施し、止水用凹部等を形成して、得ることが出来る。本発明に係る第2のセパレータ及び本発明に係る第1のセパレータは、セパレ−タ製造後、鍛造方式である公知の成形方法によって、止水用板状部を有する形状に成形して、得ることが出来る。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)市販の丸セパレータを切削加工して、図4に示されているセパレ−タ(長さは300mm、350mm、500mm)を、多数、製造し、それを使用して型枠を組み固め、壁厚300mm、350mm、500mmの水槽を計5基構築した。脱型後に、水を張り、15日〜25日経過した後で目視による漏水確認を行ったところ、5基ともに、漏水ゼロであり、滲水すら確認することが出来なかった。
(実施例2)市販の丸セパレータを切削加工して、図1に示されているセパレ−タ(長さは150mm、250mm)を製造した。又、鍛造方式によって、図9に示されているセパレ−タ(長さは250mm)を製造した。そして、それらを併用して、横幅1m、奥行1m、高さ2.7mの桝型枠を組み固めた。コンクリ−ト打設、養生、脱型後に、水を張り、7ヶ月経過した後で目視による漏水確認を行ったところ、製造したこれらのセパレータを使用した個所は漏水なく、滲水すら確認することが出来なかった。
本発明に係るセパレータは、コンクリート構造物を、型枠を使用して構築(作製)する場合に、型枠の間隔を保持するための部材として、使用される。特に、漏水があってはならない、コンクリート構造物が地下に係る構造物及び水槽や水路等である場合に、好適に利用される。
本発明に係る第1のセパレータの一の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第1のセパレータの一の実施形態を示す図であり、図1に示されるセパレータがコンクリート構造物に残留する状態において、その止水用凹部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る第1のセパレータの一の実施形態を示す図であり、セパレータがコンクリート構造物に残留された状態における図1のAA断面矢視図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、止水用凹部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第1のセパレータの他の実施形態を示す図であり、図8Aにおける止水用凹部を拡大して示す部分正面図である。 本発明に係る第2のセパレータの一の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す正面図である。 本発明に係る第2のセパレータの一の実施形態を示す図であり、セパレータ全体を表す平面図である。 本発明に係る第2のセパレータの一の実施形態を示す図であり、図9BにおけるBB断面矢視図である。 本発明に係るセパレータの使用方法を説明するための図であり、セパレータにPコンを取り付けた状態を表した正面図である。 本発明に係るセパレータの使用方法を説明するための型枠組立図であり、型枠を構造物の形状に合わせて組み立てた状態を表した斜視図である。
符号の説明
1,41,71,81,91:セパレータ
2:本体部
3:螺子部
4:通常凹部
5:リング状止水用凹部
6:スパイラル状止水用凹部
7:細径部
8:凸部
9:止水用板状部
10:Pコン
11:型枠
12:ヨコバタ
13:締め付け金具
14:Pコン締め過ぎストッパー
15:空隙
17:段差部
20:コンクリ−ト
61:螺子溝状止水用凹部
62:螺子山部

Claims (11)

  1. 棒状を呈し、長さ方向に垂直な断面が円形であり、両端に螺子部を備え、その螺子部に近接した通常凹部を有するとともに、
    その通常凹部から離隔して形成された凹部を有し、
    前記通常凹部から離隔して形成された凹部は、前記通常凹部に比して、幅が0.1〜0.5mm広く、深さが0.1〜1.0mm浅いものであり、
    前記通常凹部及び前記通常凹部から離隔して形成された凹部は、断面形状が半円形を呈するものである型枠間隔保持用のセパレータ。
  2. 前記通常凹部から離隔して形成された凹部が、長さ方向に垂直の方向に、周面全体にわたって、リング状に形成される請求項1に記載のセパレータ。
  3. 前記通常凹部から離隔して形成された凹部が、一端から他端に向かう方向に回りながら、スパイラル状に形成される請求項1に記載のセパレータ。
  4. 前記回りながらスパイラル状に形成される、前記通常凹部から離隔して形成された凹部が、密接し連続している請求項3に記載のセパレータ。
  5. 前記通常凹部から離隔して形成された凹部と、前記通常凹部から離隔して形成された凹部ではない部分との境界に、凸部を有する請求項1〜4の何れか一項に記載のセパレ−タ。
  6. 前記通常凹部から離隔して形成された凹部の数が、1つ以上、6つ以下、である請求項1〜5の何れか一項に記載のセパレ−タ。
  7. 長さ方向の中間に、他の部分に比して細い細径部を有し、細径部と、そうでない部分と、の間の径が滑らかに変化している請求項1〜6の何れか一項に記載のセパレ−タ。
  8. 前記細径部の数が、複数である請求項7に記載のセパレ−タ。
  9. 前記通常凹部から離隔して形成された凹部が、少なくとも2つ備わり、
    それら凹部のうち2つの凹部の中間に、長さ方向に垂直な断面において中心を通る一の方向でへこみ他の方向で出っ張った、止水用板状部を有する請求項1〜8の何れか一項に記載のセパレ−タ。
  10. 前記止水用板状部の数が、複数である請求項9に記載のセパレ−タ。
  11. 棒状を呈し、長さ方向に垂直な断面が円形であり、両端に螺子部を備え、その螺子部に近接した凹部を有するとともに、
    長さ方向に垂直な断面において中心を通る一の方向でへこみ他の方向で出っ張った、止水用板状部を有する型枠間隔保持用のセパレ−タ。
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