JP4699719B2 - High−k物質を選択的に除去する方法 - Google Patents

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本発明は、SiO層及びシリコン層に関して方法を選択してhigh−k物質をエッチングする新しい方法に関する。
今日、マイクロエレクトロニクス産業界の主な要求は、回路密度の上昇である。これはデバイスを次々と狭い面積の中にスケールし続けなければならないことを意味している。トランジスタの外観のサイズを縮小するためには、ゲート絶縁層の厚さを減らす必要があるが、それはSiO又はSiOを含む窒化物等の従来のゲート絶縁体物質による限界に達している。今後、2nm以下の厚さの絶縁層が求められているので、代替物質を考慮しなければならない。SiO(比誘電率:k=4)と比べてより高い誘電率を有するこれらの物質は、high−k誘電物質と呼ばれる。多くの誘電体がいくつかの領域で好ましいが、必要な全ての特性について見込みがあるものはわずかしかない。
まず、Ta、SrTiO、及びAl等のいくつかの潜在的なゲート絶縁体候補は、メモリキャパシタ用途によって着想されたものである。しかし、トランジスタ用途では、メモリキャパシタ用よりもさらに選択的であることが必要とされている。2つの重要な要求がトランジスタ用途について非常に重要である。第1は、誘電体チャネル・インタフェースが非常に高品質なことである。このインタフェースの品質は、high−k誘電体がSiの代替となる場合にのみほぼ等しくなる。第2は、その物質がSiと接触したままの補完的な(complementary)金属酸化物半導体(CMOS)の処理条件に耐えられなければならないことである。
これらの主要な要求に加えて、集積化標準によって多くの問題が生じる。これらの問題の一つは、これらのほとんど化学的不活性の、そして、ソース/ドレイン領域にわたる多くの場合に相対的に硬いhigh−k物質の選択的な除去性である。そのため、乾式除去及び湿式除去のいずれもが、シリコン・リセスについて大きな問題を抱えている。見込みのある候補のhigh−k物質を除去することの困難さは、多くの文献で述べられているように、処理がデバイスに含まれている他の層について選択的でなければならないということによって、その困難さは増す。
デバイス用途では、high−k物質はたいてい熱処理され、標準的な湿式の化学反応について大きな抵抗性を持つようになり、そのため、酸化物層に対して選択的に除去することは難しい。成膜したまま(as-deposited)の誘電体層については、そのエッチングレートが相対的に高いことから、よく希釈HF溶液が用いられる。熱処理された層についてはさらに低いエッチングレートが観測される。それでもなお、主な制限は、エッチングレートではなく、SiO及びシリコン層に対する選択性が低いことである。
Daikinは、有機化合物/25% HFの混合物を用いたhigh−k物質の選択的な湿式エッチングについて報告している(SPWC conference Feb 2003, California(非特許文献1))。熱処理されたMOCVD HfOの熱酸化物に対する最高の選択性は1.7が報告されている。また、アニール後のHfOの最高のエッチングレートは、約1nm/minである。熱処理されたhigh−k物質についての酸化物に対する3:1の求められている選択性は、それらの化学反応によっては達成されない。
J.Barnettは、Proceedings of UCPSS 2002 (Solid State Phenomena, vol. 92, p11, 2003)(非特許文献2)において、埋め込み処理によるHfO層の湿式エッチング増大について報告している。しかし、20nmのHfO層の熱リン酸(155℃)を用いたエッチングレートは、高々0.12nm/minである。この低いエッチングレートの上に、他の層に対する選択性についての結果は何も含まれていない。また、最後の単層のHfOは、熱リン酸によっては除去されないと思われる。
Mitsuhashiらは、米国特許公開公報第2003/0104706号(特許文献1)において、金属酸化物の湿式エッチング方法について報告している。金属酸化物膜の表面は、プラズマにさらされ、その後、そのさらされた金属酸化物は、フッ素含有溶液によって除去される。しかし、SiO又はポリシリコン又はシリコンに対する選択性に関しては、何も述べていない。
K.Saengerは、MRS Symposium Proceedings volume 745 (Novel Materials and Processes for advanced CMOS, ペンシルバニア, p79, 2003)(非特許文献3)において、化学的不活性なhigh−k金属酸化物についての選択的なエッチング処理について報告している。用いられた方法は、反応イオンエッチングツール中の酸素プラズマによって供給されるイオン照射である。high−k層の特性を酸素拡散によって変えないために、酸素処理は避けられている。
K.Christensonは、Proceedings of UCPSS 2002 (Solid State Phenomena, vol. 92, p 129, 2003)(非特許文献4)において、high−kゲート絶縁膜の選択的な湿式エッチングについて報告している。彼らはSiOに対する選択性についてのみ報告しており、シリコン又はポリシリコンに対する選択性については報告していない。
SPWC conference Feb 2003, California Proceedings of UCPSS 2002 (Solid State Phenomena, vol. 92, p11, 2003) 米国特許公開公報第2003/0104706号 MRS Symposium Proceedings volume 745 (Novel Materials and Processes for advanced CMOS, ペンシルバニア, p79, 2003) Proceedings of UCPSS 2002 (Solid State Phenomena, vol. 92, p 129, 2003)
本発明の目的は、SiO層及びシリコン層に対する十分な選択性でhigh−k物質をエッチングする新しい信頼できる方法を明らかにすることである。
本発明によれば、high−k物質を選択的に除去する方法に関するものであり、前記方法は、
半導体基板の上にhigh−k物質を設けるステップと、
前記前記high−k物質をHF、有機化合物、及び有機酸を含む溶液にさらすステップと
を含むことを特徴とする。
さらに、別の形態では、前記high−k物質を前記溶液にさらすステップの前に、前記high−k物質をダメージ付与ステップにさらすステップが先行する。
前記方法は、酸化シリコン及びポリシリコンに対してhigh−k物質を選択的に除去するために特に重要なものである。さらに、前記方法によって、Siに対してhigh−k物質を選択的に除去できる。酸化シリコン、ポリシリコン又は窒化シリコンは、同じ基板の上にhigh−k物質として存在してもよい。酸化シリコンは、当業者に知られた熱酸化物である。
前記high−k物質は、酸化シリコンの誘電率よりも高い誘電率を有する物質として知られている。それは、ALCVD又はMOCVDを用いて成膜される。本発明の特定の実施の形態では、high−k物質の誘電率は、7以上、別例では10以上、さらに別例では15以上、あるいは20以上である。前記high−k物質は、Al、Zr、Hfの酸化物又はこれらの組み合わせであってもよい。好ましい実施の形態では、前記high−k物質は、ZrO、Al、HfO、Zr1−xAl、HfSiO、HfAlO、HfSiONからなる群から選ばれ、この場合にx、yは、整数、小数を含む実数である。特にZr1−xAlの場合には、xは0〜1の範囲の実数である。前記high−k物質は、アモルファス相又は結晶相であってもよい。両方の相において、前記high−k物質は、成膜時のままでもよく、又は、所定温度で処理してもよい。
特定の実施の形態では、酸化シリコンのエッチングレートに対するhigh−k物質のエッチングレートの比(あるいは、酸化シリコンに対する選択性と呼ばれる)は、少なくとも3:1、さらに3:1以上、またさらに5:1以上である。別の実施の形態では、ポリシリコンのエッチングレートに対するhigh−k物質のエッチングレートの比(あるいは、ポリシリコンに対する選択性と呼ばれる)は、少なくとも3:1、さらに10:1以上、またさらに13:1以上である。別の実施の形態では、窒化シリコンのエッチングレートに対するhigh−k物質のエッチングレートの比(あるいは、窒化シリコンに対する選択性と呼ばれる)は、少なくとも3:1、10:1以上、15:1以上、又は20:1以上である。
本発明の実施の形態において、HFの濃度は、0.2M以下、好ましくは0.1M以下である。特に、HFの濃度は、0.005M〜0.1Mの範囲であり、また0.04M〜0.1Mの範囲が好ましい。さらに、HFの濃度は、約0.05Mが好ましい。
本発明の実施の形態において、上記無機酸は、HCl、HNO、HSO、HPOからなる群から選ばれる。好ましい実施の形態では、無機酸はHClである。
本発明の別の実施の形態では、溶液中の無機酸の濃度は、50%以下、40%以下、30%以下、さらに好ましくは、10%〜30%の範囲である。無機酸の濃度について好ましい値は約20%である。HClの濃度を変化させるには、pH−0.5〜pH2が必要となる。無機酸は、これに限定されるものではないが、水に対して37%HCl等の商業的に利用できる希釈溶液である。
本発明の実施の形態では、前記有機化合物は、例えばトランジスタ用途において、存在する他の層に対する選択性が得られるように選ばれる。特定の実施の形態では、有機溶媒の濃度は、50%以上であり、別の例では60%以上、さらに別の例では70%以上である。また、有機溶媒の濃度は、50%〜100%の範囲が好ましく、さらに60%〜90%の範囲がさらに好ましく、約80%がより好ましい。
本発明の別の実施の形態では、前記有機化合物は、high−k物質の良好なぬれ性が得られるように選択される。有機化合物のhigh−k物質についてのぬれ性は、酸化シリコンについてのぬれ性より高いことが好ましい。ぬれ性は、high−k物質に対する接触角が5°以下、4°以下、3°以下、2°以下、それに好ましくは1°以下であると考えられている。
本発明の別の実施の形態では、上記有機化合物は、アルコール、アセトン又は他の極性溶媒であってもよい。極性溶媒は、極性分子と良好に相互作用する溶媒である。極性について広く用いられているパラメータは誘電率である。前記極性溶媒の誘電率は、水の誘電率よりも非常に低い。上記アルコールとしては、エタノール、イソプロピルアルコール、又はエチレングリコールを用いることができる。
本発明の別の実施の形態では、前記溶液の温度は、室温以上であり、好ましくは32℃以上であって、さらに好ましくは35℃以上である。また、前記溶液の温度は、20℃〜80℃の範囲であり、好ましくは20℃〜70℃の範囲、さらに好ましくは30℃〜70℃の範囲、より好ましくは30℃〜60℃の範囲である。好ましい実施の形態では、前記溶液の温度は、約40℃である。
本発明の特に好ましい実施の形態では、前記溶液はエタノール、HF及びHClを含むことが好ましい。エタノールの量は、80%であり、HFの濃度は0.05Mであって、HClの量は20%である。
さらに別の実施の形態では、前記溶液は、蒸気又はミストの形態で(最終的には分散した液滴として)分散させてもよい。
本発明の別の実施の形態では、さらに、前記溶液は当業者に知られている界面活性剤を含む。これによって、high−k物質のぬれ性を改善することができ、さらに選択性を増すことができる。
本発明の別の実施の形態では、前記熱処理されたhigh−k物質をダメージ付与ステップにさらすステップは、化学的ダメージ付与ステップ又は物理的ダメージ付与ステップを含む。化学的ダメージ付与ステップは、high−k物質の化学的組成を変えるものと考えられている。物理的なダメージ付与によって、high−k物質の物理的特性を変化させるものと考えられている。前記ダメージ付与ステップは、(好ましくは不活性種による)プラズマダメージ付与ステップ、又は、低エネルギーでのイオン埋め込み(好ましくは、中性の埋め込み物)によるダメージ付与ステップを含む。
特定の実施の形態では、以下の結果が得られる。
成膜したままの、また、ダメージ付与され、且つ、熱処理したHFOベース層について熱酸化物に対する最高の選択性、すなわち無限大の選択性が得られる。
成膜したままのHfOベース層について、ポリシリコンに対して少なくとも14:1の選択性が得られる。
ダメージ付与され、熱処理されたHfOベース層について、ポリシリコンに対して少なくとも250:1の選択性が得られる。
ダメージ付与され、熱処理されたHfOベース層の場合、LPCVD Siに対して少なくとも20:1の選択性が得られる.
HDP酸化物の場合には、少なくとも9:1の選択性が得られる。
DXZ酸化物の場合には、少なくとも5:1の選択性が得られる。
TEOSの場合には、少なくとも6:1の選択性が得られる。
TaN及びTiNの場合には、少なくとも100:1の選択性が得られる。
ダメージ付与され、熱処理されたHfOベース層の場合には、室温で5nm/minのエッチングレートが得られる。
High−kゲート積層膜の集積化を成功させるには、ゲート・パターニングの最適化に注意を払うことが必要である。特に、ソース/ドレイン領域にわたるhigh−k層の選択的な除去が求められている。乾式除去及び湿式除去のいずれもシリコン・リセスについての大きな課題を抱えている。本発明は、図1(a)及び(b)に示されるように、この種の用途について特に重要なものである。図1(a)は、シリコン基板(1)、絶縁構造体(2)、ゲート・ポリシリコン(3)、マスク(4)及びhigh−k物質層(5)からなるデバイスを示す。図1(b)は、本発明によるデバイスの取り扱いの結果を示す。high−k物質が選択的に除去されると、その結果、ポリシリコン(3)の下のhigh−k物質層(5)のみがそのまま残される。
本発明によって最適化されたエッチング成分(あるいは、エッチング物質又はエッチャントと呼ばれる)は、エタノール(又は、エチレングリコール)、HF及びHClを含む。エッチャントは、熱酸化物及びポリシリコン(最小エッチング)に対して最高の選択性が得られるように最適化される。化学比及び温度はそのようにして決定される。求められている最高の選択性は、混合温度(すなわち、約40℃)で、80%エタノール、0.05M HF(49%)及び20%HClの混合物によって達成される。エッチャントの活性種は、エッチングを実行するベースとなるフッ素であるが、トランジスタ・デバイス中で露出する他の層に対して選択性をもたらすためにアルコールが加えられる。
湿式除去の前に、プラズマ(不活性ガス)又はイオン埋め込み(低エネルギー)によってhigh−k層にダメージ付与することによって、熱処理された(又は結晶性物質)HfOについての選択性が改善される。
エッチングレートは、エッチングの前後で偏光解析器(Plasmos SD2000)によって層厚を測定することによって決定される。透過型電子顕微鏡(Philips CM30、300kV)分析を行って、パターン化されたポリシリコン/HfOゲート電極の上でのSiリセスを確認し、high−k層除去の完了を確認する。ラザフォード後方散乱(RBS)を用いて、ダメージ付与後のエッチング手順後のhigh−k物質の除去が完了したことを決定する。
本発明の方法によって、SiOに対するより高い選択性を達成することができ、同時に、適当なHfOのエッチングレートを提供できる。選択的エッチング混合物は、3つの構成要素、すなわち、アルコール、HF及び無機酸からなり、それぞれエッチングメカニズムの中で特有の役割を果たしている。エッチャント混合物中のHF成分によってHfO除去のための活性種が供給される。希釈HF(<1M)では、以下の平衡が成立している。
Figure 0004699719
溶液組成を変えることによって、HF 、H又はその両方の組み合わせによるエッチングメカニズムを選択することができる。SiOは、主にHF 種によってエッチングされる。HFのSiOに対する高い選択性を得るために、エッチャントは、発生する中からHF 種を抑制しなければならない。一つの方法として、アルコールをHF溶液に加えることによって、これを達成できる。HF及びH種の相対的濃度の増加は、分子の解離が低い結果として、アルコールのパーセンテージとして観測される。F及びHF のイオン種の濃度は、アルコール濃度が高く、フッ化物濃度が一定であるため、低い値に落ちる。重要なパラメータは、アルコール又は他の極性溶媒の誘電率である。それは、溶媒中のイオンの静電的相互作用の強さに影響する。HFの解離が低いために、誘電率が低ければ低いほど、酸化物のエッチングレートも低くなる。また、アルコールを含む溶液の良好な性質は、アルコールの界面活性剤的特性に関係するかもしれない。
また、酸をHF溶液に加えることによって、HF 形態を避けられると考えられる。このアプローチは、活性種をpHの関数として算出できる見込みを提供してくれる。低pH(<2)では、HFは解離しない。中間のpHでは、HFは主にHF に変化しており、高pH(>8)では、混合物は、大部分はFイオンを含んでいる。HCl(pH<1)をエッチング溶液に加えると、平衡が完全に左側にシフトして、HF分子のみが溶液中にそのままとなる。high−k物質と熱酸化物をpHを変えてエッチングした場合、high−k物質のエッチングレートは、pH2.5以上で顕著に低下し、その一方、熱酸化物のエッチングレートは、pH2〜pH3の間で最高となることが観測される。これは、high−k物質が主にHF種によってエッチングされ、一方、熱酸化物は、主にHF 種によってエッチングされることを示している。
HF/アルコール又はHF/HClの混合物のいずれか一方のみを備えることによって、熱酸化物及びポリシリコンに対する良好な選択性が達成される。しかし、最も高い選択性を得ようとすると、上述の各構成要素、すなわち、HF、アルコール及び酸が必要となる。
HF/HClと様々なアルコールとの組み合わせについての様々なエッチングレートは、各面のぬれ性又はそれらの誘電率によって説明される。high−k物質についてのぬれ性は、熱酸化物についてのぬれ性よりも高いことが好ましい。これは、溶液がhigh−k物質に接触する時間が酸化物についてよりも高いことを意味している。この場合、酸化物に比べてよりhigh−k物質がエッチングされる。アルコールの誘電率は、水の誘電率よりも非常に低い。
HFの濃度は、0.04M〜0.06Mの範囲であり、好ましくは0.05Mであり、high−k物質について、熱酸化物及びポリシリコンの両方に対して最高の選択性が得られる。この濃度を有することで、妥当な量のhigh−k物質がエッチングされる。
アルコール濃度を増すことによって、熱酸化物及びポリシリコンに対する選択性が増す。成膜したままのALD HfOについてのポリシリコンに対する14:1の選択性、及び、ダメージ付与され、熱処理されたHfOについての250:1の選択性は、80%エタノール/0.05M HF/20%HClの混合物によって達成される。これらの化合物を混合した場合、発熱反応によって約40℃の温度になる。この混合物を80℃に加熱すると、high−k物質のエッチングレートが増し、酸化物層についてのより高い選択性を得ることができる。
エタノールを処理ツールに導入することは、引火点(13℃)と沸点(78℃)が相対的に低いことから、安全についての問題が生じることがある。また、エチレングリコールは、引火点が111℃であり、沸点が198℃であるので、用いることができる。
デバイス用途では、high−k物質はたいてい熱処理され、標準的な湿式の化学反応について大きな抵抗性を有するものとなり、そのため、酸化物層に対して選択的に除去することは難しい。総合的な観点から、熱処理されたhigh−k物質の酸化物に対して、少なくとも3:1(好ましくはそれ以上)の選択性が求められている。これは、熱処理後に、適当なHfO層の前処理を行うことによって達成される。実際のところ、加えた前処理がhigh−k物質へのダメージ付与となる。これは、低エネルギーでのイオン埋め込みによって、又は、Arプラズマ(不活性ガス)によって供給されるイオン照射によって達成される。
イオン埋め込み(ion implantation)によって、結晶構造(ALD HfOの熱処理後)を乱すことができ、物理的ダメージ付与又は化学的メカニズムのいずれかによって、湿式化学エッチングを高めることができる。熱処理されたALD HfOの埋め込みの後、エッチングレートは、全ての埋め込まれたイオンについて増加する。ダメージ付与効果は、埋め込みエネルギー及びドーズの関数である。エッチングレートは、埋め込みドーズ及び埋め込みエネルギーを変化させることで影響を受ける。high−k物質層は、2,1,2,2,0.5,2及び4keVのそれぞれの埋め込みエネルギーでAs、Ar、Ge、P、B、BF、又は、GeFを埋め込んでもよい。BF埋め込み照射量(dosage)は、1×1015原子/cm又は2×1015原子/cmであってもよい。
また、ダメージ付与は、熱処理されたHfOベース層をアルゴン(Ar)プラズマからのイオン照射にさらすことによって達成される。この段階で、high−k層は、high−k層の約1nmが基板上に残るまで処理される。その後、ダメージ付与された層は、最適なエッチング溶液でエッチングされて取り去られる。この方法では、基板はダメージを受けず、Siリセスを避けることができる。
high−k物質をプラズマで乾式エッチングした場合、ある高分子及びhigh−k物質のエッチング残留物が構造体及び基板の上になお残る。本発明の方法は、これらのエッチング後のhigh−k残留物/高分子を選択的に除去するために用いられる。
(a)及び(b)は、本発明の特に重要な用途を示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 絶縁構造体
3 ゲート・ポリシリコン
4 マスク
5 high−k物質層

Claims (10)

  1. 半導体基板の上に、HfO からなるhigh−k物質を設けるステップと、
    前記high−k物質を、フッ化水素、アルコール及び塩酸HClを含む溶液にさらすステップと
    を含み、
    前記フッ化水素HFの濃度は、0.005M〜0.1Mの範囲内であることを特徴とするhigh−k物質の選択的除去方法。
  2. 前記溶液中の前記塩酸HClの濃度は、50%未満であることを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 前記溶液中の前記塩酸HClの濃度は、10%〜30%の範囲内であることを特徴とする請求項に記載の方法。
  4. 前記アルコールは、エタノール、イソプロピルアルコール及びエチレングリコールの群から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記アルコールの濃度は、50%を超えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アルコールの濃度は、60%〜90%の範囲内にあることを特徴とする請求項に記載の方法。
  7. 前記溶液の温度は、20℃〜80℃の範囲内にあることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記溶液は、さらに界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記溶液は、pH−0.5〜pH2の範囲のpHを有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記high−k物質をダメージ付与ステップにさらすステップをさらに含み、
    前記ダメージ付与ステップは、化学的ダメージ付与ステップ又は物理的ダメージ付与ステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
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