JP4698426B2 - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP4698426B2
JP4698426B2 JP2006003841A JP2006003841A JP4698426B2 JP 4698426 B2 JP4698426 B2 JP 4698426B2 JP 2006003841 A JP2006003841 A JP 2006003841A JP 2006003841 A JP2006003841 A JP 2006003841A JP 4698426 B2 JP4698426 B2 JP 4698426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
difference
electronic camera
unit
gain
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006003841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007189327A (ja
Inventor
好孝 穴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006003841A priority Critical patent/JP4698426B2/ja
Publication of JP2007189327A publication Critical patent/JP2007189327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4698426B2 publication Critical patent/JP4698426B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Description

この発明は、電子カメラに関し、特にたとえば、複数の撮像領域で生成された複数の部分画像を互いに結合して1つの画像を作成する、電子カメラに関する。
従来のこの種の電子カメラの一例が、特許文献1に開示されている。この従来技術によれば、イメージセンサは、右チャネルおよび左チャネルを有する。撮像面の右側領域で生成された画像情報は右チャネルから出力され、撮像面の左側領域で生成された画像情報は左チャネルから出力される。出力された画像情報は、チャネル毎に黒レベル補正処理を施され、チャネル間のゲイン差が解消されるようにゲイン補正処理を施される。特に、ゲイン補正値は、右側領域および左側領域の境界を跨ぐ数画素に注目して決定される。これによって、右側領域および左側領域の境界線を示すノイズが再生画像に現れるのを防止することができる。
特開2002−252808号公報[H04N 5/335, 5/16, G06T 1/00,H01L 27/148]
しかし、従来技術では、被写界の垂直方向に現れたエッジが右側領域および左側領域の境界線と重なると、ゲイン補正値が最適値から外れてしまい、上述のノイズが再生画像に現れる可能性がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、境界線を表すノイズの出現をより効果的に防止することができる、電子カメラを提供することである。
請求項1の発明に従う電子カメラ(10)は、複数の部分画像をそれぞれ生成する複数の部分撮像領域(IML, IMR)が形成された撮像面を有する撮像手段(14)、タイミング信号を繰り返し発生する発生手段(18)、複数の撮像領域でそれぞれ生成された複数の部分画像を発生手段によって発生されたタイミング信号に応答して撮像手段から個別に読み出す読み出し手段(16a, 16b)、読み出し手段によって読み出された複数の部分画像の間のゲイン差を抑制する抑制手段(28r, 28g, 28b)、抑制手段によって抑制されたゲイン差を有する複数の部分画像を互いに結合する結合手段(38)、抑制手段によって抑制処理を施される複数の部分画像の間のゲイン差を検出する検出手段(60, 62, 64, S17, S31, S45, S21, S35, S49, S27, S41, S55, S63)、検出手段によって検出されたゲイン差を複数の輝度範囲の各々に関連付けて記憶する記憶手段(S29, S43, S57, S65)、注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が周辺輝度範囲に対応するゲイン差の変動量を考慮した非突発変動条件を満足するか否かを記憶手段によって記憶された複数のゲイン差の各々について判別する第1判別手段(S85, S89, S101, S105, S117, S121)、および第1判別手段の判別結果が肯定的であるゲイン差に基づいて抑制手段の動作特性を補正する補正手段(S69, S71)を備える。
撮像手段が有する撮像面には、複数の部分画像をそれぞれ生成する複数の部分撮像領域が形成される。タイミング信号は、発生手段によって繰り返し発生される。読み出し手段は、複数の撮像領域でそれぞれ生成された複数の部分画像を、発生手段によって発生されたタイミング信号に応答して撮像手段から個別に読み出す。
読み出し手段によって読み出された複数の部分画像の間のゲイン差は、抑制手段によって抑制される。抑制手段によって抑制されたゲイン差を有する複数の部分画像は、結合手段によって互いに結合される。
検出手段は、抑制手段によって抑制処理を施される複数の部分画像の間のゲイン差を検出する。検出手段によって検出されたゲイン差は、複数の輝度範囲の各々に関連付けて記憶手段に記憶される。
第1判別手段は、注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が周辺輝度範囲に対応するゲイン差の変動量を考慮した非突発変動条件を満足するか否かを、記憶手段によって記憶された複数のゲイン差の各々について判別する。補正手段は、第1判別手段の判別結果が肯定的であるゲイン差に基づいて抑制手段の動作特性を補正する。
読み出し手段の読み出し動作は、繰り返し発生されるタイミング信号に応答して実行される。読み出し手段によって読み出される複数の部分画像は、撮像面のパン/チルトや被写体の動きに起因して変化する。ゲイン差は、読み出された複数の部分画像から検出され、記憶手段に記憶される。この結果、複数の輝度範囲にそれぞれ対応する複数のゲイン差が記憶手段に蓄積される。抑制手段の動作特性は、こうして記憶手段に蓄積された複数のゲイン差のうち非突発変動条件を満足するゲイン差に基づいて補正される。
撮像手段の動作特性の相違を反映するゲイン差は、被写界の特定の明るさに関係することなく、レベル域全体にわたって現れる。かかるゲイン差は非突発変動条件を満足し、抑制手段の動作特性を補正するために利用される。これに対して、部分撮像領域間での被写界の明るさの相違を反映するゲイン差は、被写界の明るさつまり特定の明るさに関係して現れる。かかるゲイン差は非突発変動条件を満足できず、抑制手段の動作特性の補正処理から排除される。これによって、部分撮像領域の境界線を表すノイズの出現が効果的に防止される。
請求項2の発明に従う電子カメラは、請求項1に従属し、非突発変動条件は、注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が第1閾値以下であるという第1条件と、注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が第1閾値を上回り、かつ周辺輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が第2閾値を上回るという第2条件とを含む。
請求項3の発明に従う電子カメラは、請求項2に従属し、第1判別手段は第1条件および第2条件のいずれか一方が満足されるとき肯定的と判別する。
したがって、複数の輝度範囲にそれぞれ対応する複数のゲイン差の変動量のいずれもが小さければ、抑制手段の動作特性は、この複数のゲイン差の全てに基づいて補正される。同様に、複数の輝度範囲にそれぞれ対応する複数のゲイン差の変動量のいずれもが大きいときも、抑制手段の動作特性は、この複数のゲイン差の全てに基づいて補正される。
ただし、複数の輝度範囲にそれぞれ対応する複数のゲイン差のいずれか1つの変動量のみが大きければ、抑制手段の動作特性は、このゲイン差を除く1または2以上のゲイン差に基づいて補正される。
請求項4の発明に従う電子カメラは、請求項1ないし3のいずれかに従属し、複数の部分画像は複数色の色情報を有し、抑制手段は複数色にそれぞれ対応する複数の動作特性を有する。複数の部分画像の間のゲイン差は、色毎に抑制される。
請求項5の発明に従う電子カメラは、請求項4に従属し、補正手段は複数の部分画像が有する色毎に補正動作を行う。これによって、境界線の出現を効果的に防止できる。
請求項6の発明に従う電子カメラは、請求項1ないし5のいずれかに従属し、抑制手段によって抑制処理を施される複数の部分画像をそれぞれ形成する複数の小画像を抽出する抽出手段(46)をさらに備え、検出手段は抽出手段によって抽出された複数の小画像に注目する。小画像に注目することで、ゲイン差を容易かつ速やかに検出することができる。
請求項7の発明に従う電子カメラは、請求項6に従属し、抽出手段によって注目される複数の小画像は複数の部分画像の境界の近傍に存在する。複数の小画像を境界の近傍に割り当てることで、検出手段によって検出されるゲイン差の精度が向上する。
請求項8の発明に従う電子カメラは、請求項6または7に従属し、検出手段は、発生手段からタイミング信号が発生する毎に複数の小画像のゲインの差分を算出する差分算出手段(60, 62, 64, S21, S35, S49)、および差分算出手段による複数回の算出処理によってそれぞれ算出された複数の差分の平均値をゲイン差として算出する平均手段(S27, S41, S55)を含む。平均値に注目することによって、被写界の明るさが部分撮像領域間で瞬間的に相違することに起因して非突発変動条件が満足されなくなる事態を回避することができる。
請求項9の発明に従う電子カメラは、請求項8に従属し、差分算出手段は、抽出手段によって抽出された複数の小画像の各々の成分の平均値を算出する第1演算手段(60, 62, 64)、および第1演算手段によって求められた複数の平均値の間の差分を算出する第2演算手段(S21, S35, S49)を含む。
請求項10の発明に従う電子カメラは、請求項8または9に従属し、検出手段は抽出手段によって抽出された複数の小画像が平坦度条件を満足するか否かを判別する第2判別手段(S17, S31, S45)をさらに含み、差分算出手段は第1判別手段の判別結果が肯定的であるとき算出処理を実行する。平坦度条件を満足するときのゲイン差に注目することで、抑制手段の動作特性を正確に補正することができる。
請求項11の発明に従う電子カメラは、請求項1ないし10のいずれかに従属し、複数の部分画像の基準レベルを互いに一致させる調整手段(22a, 22b)をさらに備える。
請求項12の発明に従う電子カメラは、請求項11に従属し、調整手段は抑制手段の抑制動作に先立ってレベル調整を行う。
この発明によれば、撮像手段の動作特性の相違を反映するゲイン差は、被写界の特定の明るさに関係することなく、レベル域全体にわたって現れる。かかるゲイン差は非突発変動条件を満足し、抑制手段の動作特性を補正するために利用される。これに対して、部分撮像領域間での被写界の明るさの相違を反映するゲイン差は、被写界の特定の明るさに関係して現れる。かかるゲイン差は非突発変動条件を満足できず、抑制手段の動作特性の補正処理から排除される。これによって、部分撮像領域の境界線を表すノイズの出現が効果的に防止される。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ(電子カメラ)10は、光学レンズ12を含む。被写界の光学像は、光学レンズ12を介してCCDイメージャ14の撮像面に照射される。撮像面は、R(Red),G(Green)またはB(Blue)のフィルタ要素がベイヤ態様で配列された色フィルタ14fによって覆われる。
このため、Rの色情報を有する電荷はRのフィルタ要素によって覆われた受光素子であるR画素で生成され、Gの色情報を有する電荷はGのフィルタ要素によって覆われた受光素子であるG画素で生成され、そしてBの色情報を有する電荷はBのフィルタ要素によって覆われた受光素子であるB画素で生成される。
キー入力装置32によって撮像操作が行われると、TG(Timing Generator)18がCPU30によって起動される。TG18は、水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncを含む複数のタイミング信号を発生する。ドライバ16aおよび16bの各々は、かかるタイミング信号に応答してCCDイメージャ14を駆動する。これによって、1フレームに相当する電荷つまり生画像信号が、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に、CCDイメージャ14から出力される。
図2を参照して、CCDイメージャ14の撮像面は、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRを有する。左側撮像領域IMLは、撮像面の中心から垂直方向に伸びる境界線BLの左側に形成され、右側撮像領域IMRは、同じ境界線BLの右側に形成される。つまり、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRは、境界線BLで互いに接する。
左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRの各々には、図示しない複数の垂直転送レジスタが割り当てられる。また、左側撮像領域IMLには水平転送レジスタHLが割り当てられ、右側撮像領域IMRには水平転送レジスタHRが割り当てられる。さらに、水平転送レジスタHLの出力端にはアンプAPLが設けられ、水平転送レジスタHRの出力端にはアンプAPRが設けられる。
したがって、左側撮像領域IML上の複数の受光素子で生成された電荷は、図示しない垂直転送レジスタ,水平転送レジスタHLおよびアンプAPLを介して、チャネルCH1から出力される。右側撮像領域IMR上の複数の受光素子で生成された電荷も同様に、図示しない垂直転送レジスタ,水平転送レジスタHRおよびアンプAPRを介して、チャネルCH2から出力される。
つまり、ドライバ16aは、TG18からのタイミング信号に基づいて左側撮像領域IMLにラスタ走査を施し、左側1/2フレームの生画像信号をチャネルCH1から出力する。ドライバ16bも同様に、TG18からのタイミング信号に基づいて右側撮像領域IMRにラスタ走査を施し、右側1/2フレームの生画像信号をチャネルCH2から出力する。
ただし、水平転送レジスタHRの転送方向は、水平転送レジスタHLの転送方向と逆の方向である。このため、ラスタ走査方向もまた、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRの間で互いに反転する。
CDS/AGC/AD回路20aは、チャネルCH1の生画像信号に相関2重サンプリング,自動ゲイン調整およびA/D変換の一連の処理を施す。同様に、CDS/AGC/AD回路20bは、チャネルCH2の生画像信号に相関2重サンプリング,自動ゲイン調整およびA/D変換の一連の処理を施す。なお、CDS/AGC/AD回路20aおよび20bも、TG18から出力されたタイミング信号に同期して、上述の処理を行う。
クランプ回路22aは、CDS/AGC/AD回路20aから出力された生画像データの基準レベルを、レベル調整回路24によって設定された黒レベルに合わせる。クランプ回路22bも同様に、CDS/AGC/AD回路20bから出力された生画像データの基準レベルを、レベル調整回路24によって設定された黒レベルに合わせる。
クランプ回路22aから出力された生画像データは、メモリ制御回路38によってSDRAM36に書き込まれる。また、クランプ回路22bから出力された生画像データは、LUT(Look Up Table)28rによるR成分のゲイン調整,LUT28gによるG成分のゲイン調整およびLUT28bによるB成分のゲイン調整を経て、メモリ制御回路38によってSDRAM36に書き込まれる。
SDRAM36は、図3に示すように生画像領域36a,YUV画像領域36bおよび圧縮画像領域36cを有する。メモリ制御回路38は、チャネルCH1の生画像データを生画像領域36aの左側に格納し、チャネルCH2の生画像データを生画像領域36aの右側に格納する。こうして生画像領域36aに格納された生画像データは、撮像された1フレームの被写界像を表す。また、LUT28r,28gおよび28bによるゲイン調整によってチャネルCH1およびCH2の間での生画像データのゲイン差が解消され、境界線の出現が防止される。
なお、クランプ回路22aおよび22bの各々から出力される生画像データは12ビットで表現される。このため、LUT28r,28gおよび28bの各々は、4096個の設定値を有する。
後処理回路40は、このような生画像データをメモリ制御回路38を通してSDRAM36から読み出し、読み出された生画像データに色分離,YUV変換などの処理を施し、そしてYUV形式の画像データをメモリ制御回路38を通してYUV画像領域36bに書き込む。JPEGコーデック42は、YUV画像領域36bに格納された画像データをメモリ制御回路38を通して読み出し、読み出された画像データにJPEG圧縮を施し、そして圧縮画像データをメモリ制御回路38を通して圧縮画像領域36cに書き込む。このような圧縮動作は、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に実行される。
CPU30は、圧縮画像領域36cに蓄積された圧縮画像データをメモリ制御回路38を通して読み出し、読み出された圧縮画像データをI/F44を通して記録媒体46に記録する。こうして、複数フレームの圧縮画像データを収めた動画像ファイルが記録媒体46に形成される。
図4を参照して、クランプ回路22aに入力されるチャネルCH1の生画像データのR成分,G成分およびB成分がそれぞれ入射光量に対して曲線C1rin,C1ginおよびC1binを描く場合、クランプ回路22aから出力されるチャネルCH1の生画像データのR成分,G成分およびB成分はそれぞれ入射光量に対して曲線C1rout,C1goutおよびC1boutを描く。また、クランプ回路22bに入力されるチャネルCH2の生画像データのR成分,G成分およびB成分がそれぞれ入射光量に対して曲線C2rin,C2ginおよびC2binを描く場合、クランプ回路22bから出力されるチャネルCH2の生画像データのR成分,G成分およびB成分はそれぞれ入射光量に対して曲線C2rout,C2goutおよびC2boutを描く。
アンプAPLおよびAPRの増幅特性の相違から、生画像データの黒レベルおよびゲインもまたチャネルCH1およびCH2の間で相違する。このうち黒レベルのずれが、クランプ回路22a,22bおよびレベル調整回路24によって解消される。なお、図4によれば、複数のレベル域LV(1)〜LV(m)が生画像データのダイナミックレンジに割り当てられる。
チャネルCH1およびCH2の間のゲインのずれは、次の要領で解消される。クランプ回路22aから出力された生画像データはブロック演算回路26aに与えられ、クランプ回路22bから出力された生画像データはブロック演算回路26bに与えられる。
図5を参照して、ブロック演算回路26aは、境界線BLに近接するように左側撮像領域IMLに割り当てられた境界ブロックB1L,B2L,…BnLの各々に属する小画像について、高周波成分の色毎の積算値と画像レベルの色毎の平均値を求める。ブロック演算回路26bは、境界線BLに近接するように右側撮像領域IMRに割り当てられた境界ブロックB1R,B2R,…BnRの各々に属する小画像について、高周波成分の色毎の積分値と画像レベルの色毎の平均値を求める。
ブロック演算回路26aおよび26bの各々は、詳しくは、図6に示すように構成される。クランプ回路22aまたは22bから出力された生画像データは、ブロック抽出回路46に与えられる。ブロック抽出回路46は、境界ブロックB1L〜BnLの各々あるいは境界ブロックB1R〜BnRの各々に属する生画像データを抽出する。
R差分値算出回路48は、抽出された生画像データのうち隣り合うR画素の差分値であるR差分値を算出する。G差分値算出回路50は、抽出された生画像データのうち隣り合うG画素の差分値であるG差分値を算出する。B差分値算出回路52は、抽出された生画像データのうち隣り合うB画素の差分値であるB差分値を算出する。
積算回路54は算出されたR差分値の絶対値を境界ブロック毎に積算し、積算回路56は算出されたG差分値の絶対値を境界ブロック毎に積算し、そして積算回路58は算出されたB差分値の絶対値を境界ブロック毎に積算する。これによって、同じ境界ブロックに対応する積算値Rh,GhおよびBhが、積算回路54,56および58からそれぞれ出力される。
R平均値算出回路60は、ブロック抽出回路46からの生画像データのうちR画素のレベルを境界ブロック毎に平均し、G平均値算出回路62は、ブロック抽出回路46からの生画像データのうちG画素のレベルを境界ブロック毎に平均し、そしてB平均値算出回路64は、ブロック抽出回路46からの生画像データのうちB画素のレベルを境界ブロック毎に平均する。これによって、同じ境界ブロックに対応する平均値Rav,GavおよびBavが、R平均値算出回路60,G平均値算出回路62およびB平均値算出回路64からそれぞれ出力される。
図1に戻って、CPU30は、こうして算出された積算値Rh,Gh,Bhおよび平均値Rav,Gav,Bavをブロック演算回路26aおよび26bの各々から取り込み、後述する処理に従ってR補正データ,G補正データおよびB補正データを作成する。
クランプ回路22aから出力されたチャネルCH1の生画像データのR成分,G成分およびB成分が図4に示す曲線C1rout,C1goutおよびC1boutを描き、クランプ回路22bから出力されたチャネルCH2の生画像データが図4に示す曲線C2rout,C2goutおよびC2boutを描く場合、R補正データ,G補正データおよびB補正データはそれぞれ図7に示す曲線Cr,CgおよびCbを描く。
曲線Cr,CbおよびCgの各々は、チャネルCH1の生画像データからチャネルCH2の生画像データを減算して得られた差分画像データがチャネルCH2の生画像データに対してどのように変化するかを示す特性曲線に等しい。
CPU30は、R補正データの値をLUT28rの初期値に加算し、G補正データの値をLUT28gの初期値に加算し、そしてB補正データの値をLUT28bの初期値に加算する。
LUT28rの初期値,LUT28gの初期値およびLUT28bの初期値がそれぞれクランプ回路22bの出力に対して図8に示す曲線TSr,TSgおよびTSbを描く場合、R補正データ,G補正データ,B補正データが加算されると、LUT28rの設定値,LUT28gの設定値およびLUT28bの設定値はそれぞれ、図8に示す曲線TMr,TMgおよびTMbを描く。この結果、生画像データのゲインは、チャネルCH1およびCH2の間でほぼ一致することとなる。
R補正データ,G補正データおよびB補正データは、次のようにして作成される。まず、互いに隣接する2つの境界ブロックBKLおよびBKR(K:1〜n)の小画像が平坦であるか否かが判別される。注目する2つの境界ブロックの各々で求められた積算値Rhが閾値TH未満であれば、これらの境界ブロックに属する小画像のR成分は平坦であると判別される。注目する2つの境界ブロックの各々で求められた積算値Ghが閾値TH未満であれば、これらの境界ブロックに属する小画像のG成分は平坦であると判別される。注目する2つの境界ブロックの各々で求められた積算値Bhが閾値TH未満であれば、これらの境界ブロックに属する小画像のB成分は平坦であると判別される。
注目する2つの境界ブロックの各々に属する小画像のR成分が平坦であれば、対応する2つの平均値Ravに基づいて差分値ΔRavが算出される。注目する2つの境界ブロックの各々に属する小画像のG成分が平坦であれば、対応する2つの平均値Gavに基づいて差分値ΔGavが算出される。注目する2つの境界ブロックの各々に属する小画像のB成分が平坦であれば、対応する2つの平均値Bavに基づいて差分値ΔBavが算出される。
差分値ΔRavは、境界ブロックBKLの平均値Ravから境界ブロックBKRの平均値Ravを引き算することによって求められ、差分値ΔGavは、境界ブロックBKLの平均値Gavから境界ブロックBKRの平均値Gavを引き算することによって求められ、差分値ΔBavは、境界ブロックBKLの平均値Bavから境界ブロックBKRの平均値Bavを引き算することによって求められる。
こうして求められた差分値ΔRav,ΔGavおよびΔBavは、図9に示す差分値レジスタ34aに登録される。図9によれば、レベル域LV(1)〜LV(m)にそれぞれ対応するm個のコラムが、差分値ΔRav,ΔGavおよびΔBavの各々に関連付けられる。つまり、差分値レジスタ34aは、m×3個のコラムによって形成される。また、各々のコラムは100個のサブコラムを有し、差分値ΔRav,ΔGavまたはΔBavは空き状態のサブコラムに書き込まれる。
境界ブロックBKLおよびBKRに対応する差分値ΔRavは、境界ブロックBKRの平均値Ravが属するレベル域のRav用コラムに記述される。境界ブロックBKLおよびBKRに対応する差分値ΔGavは、境界ブロックBKRの平均値Gavが属するレベル域のGav用コラムに記述される。境界ブロックBKLおよびBKRに対応する差分値ΔBavは、境界ブロックBKRの平均値Bavが属するレベル域のBav用コラムに記述される。
たとえば、境界ブロックBKRの平均値Rav,GavおよびBavがそれぞれレベル域LV(3),LV(4)およびLV(1)に属する場合、差分値ΔRav,ΔGavおよびΔBavはそれぞれ、差分値レジスタ34aのレベル域LV(3),LV(4)およびLV(1)のコラムに書き込まれる。
或るコラムに蓄積された差分値ΔRavの数が“100”に達すると、この100個の差分値ΔRavが平均され、平均値ΔRAVが求められる。或るコラムに蓄積された差分値ΔGavの数が“100”に達すると、この100個の差分値ΔGavが平均され、平均値ΔGAVが求められる。或るコラムに蓄積された差分値ΔBavの数が“100”に達すると、この100個の差分値ΔBavが平均され、平均値ΔBAVが求められる。
こうして求められた平均値ΔRAV,ΔGAVおよびΔBAVは、図10に示す仮代表値レジスタ34bに書き込まれる。仮代表値レジスタ34bにおいても、差分値レジスタ34aと同様に、レベル域LV(1)〜LV(m)にそれぞれ対応するm個のコラムが、差分値ΔRav,ΔGavおよびΔBavの各々に関連付けられる。平均値ΔRAVは、算出元の差分値ΔRavが蓄積されたコラムに対応するコラムに記述される。平均値ΔGAVも、算出元の差分値ΔGavが蓄積されたコラムに対応するコラムに記述される。平均値ΔBAVもまた、算出元の差分値ΔBavが蓄積されたコラムに対応するコラムに記述される。
各々のコラムに蓄積された差分値ΔRav,ΔGavまたはΔBavの数が“100”に満たないときでも、完了命令が発行されたときは、未算出の平均値ΔRAV,ΔGAVおよび/またはΔBAVが算出され、仮代表値レジスタ34cの空き状態のコラムに記述される。これによって、仮代表値レジスタ34bが完成する。
仮代表値レジスタ34bに登録された平均値ΔRAV,ΔGAVおよびΔBAVはその後、図10に示す正規代表値レジスタ34cに登録される。正規代表値レジスタ34cにおいても、仮代表値レジスタ34bと同様、レベル域LV(1)〜LV(m)にそれぞれ対応するm個のコラムが、差分値ΔRav,ΔGavおよびΔBavの各々に関連付けられる。仮代表値レジスタ34bから読み出された平均値ΔRAV,ΔGAVおよびΔBAVは、読み出し元のコラムに対応するコラムに記述される。
ただし、正規代表値レジスタ34cへの登録にあたっては、周辺レベル域に対応する平均値の変動量を考慮した非突発変動条件が課せられる。つまり、非突発変動条件を満足する平均値ΔRAV,ΔGAVおよび/またはΔBAVのみが、正規代表値レジスタ34cに登録される。正規代表値レジスタ34cには当初、デフォルトの平均値ΔRAV,ΔGAVおよびΔBAVが記述されており、このデフォルト値は非突発変動条件を満足する平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVによって更新される。
非突発変動条件は、注目レベル域に対応する平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVのデフォルト値からの変動量が±5%の範囲内(つまり−5%以上でかつ+5%以下)であるという第1条件を含む。非突発変動条件はまた、注目レベル域に対応する平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVのデフォルト値からの変動量が±5%の範囲外(つまり−5%を下回るか、または+5%を上回る)で、かつ周辺レベル域に対応する平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVのデフォルト値からの変動量が±3%の範囲外(つまり−3%を下回るか、または+3%を上回る)であるという第2条件を含む。なお、周辺レベル域は、注目レベル域の前後の4つのレベル域に相当する。
複数のレベル域でそれぞれ算出された複数の平均値が図11(A)示す要領で変化する場合、デフォルト値からの変動量は、いずれの平均値においても±5%の範囲内である。この場合、全ての平均値について第1条件が満足され、全ての平均値が正規代表値レジスタ34cに登録される。
複数のレベル域でそれぞれ算出された複数の平均値が図11(B)示す要領で変化する場合、デフォルト値からの変動量が±5%の範囲から外れる平均値が1つだけ存在する。さらに、この注目平均値の前後に存在する4つの平均値のいずれについても、デフォルト値からの変動量が±3%の範囲から外れる。この場合、注目平均値は第2条件を満足し、他の平均値は第1条件を満足する。この結果、全ての平均値が正規代表値レジスタ34cに登録される。
複数のレベル域でそれぞれ算出された平均値が図12に示す要領で変化する場合、デフォルト値からの変動量が±5%の範囲から外れる平均値が1つだけ存在する。さらに、この平均値の前後に存在する4つの平均値のいずれについても、デフォルト値からの変動量が±3%の範囲に属する。この場合、注目平均値は第1条件および第2条件のいずれも満足せず、他の平均値は第1条件を満足する。この結果、注目平均値を除く平均値のみが、正規代表値レジスタ34cに登録される。
チャネルCH1およびCH2の間の動作特性の相違に起因するゲイン差は、被写界の特定の明るさに関係することなく、レベル域全体にわたって現れる。これに対して、左側撮像領域IMLで捉えられる被写界の明るさと右側撮像領域IMRで捉えられる被写界の明るさとの相違に起因するゲイン差は、被写界の明るさつまり特定の明るさに関係して現れる。
この結果、平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVが、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRの間での被写界の明るさの相違ではなく、チャネルCH1およびCH2の動作特性の相違を反映する場合、平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVは、図11(A)または図11(B)に示すように変化する。これによって、第1条件または第2条件が満足される。
これに対して、平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVが、チャネルCH1およびCH2の動作特性の相違ではなく、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRの間での被写界の明るさの相違を反映する場合、平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVは、図12に示すように変化する。これによって、第1条件および第2条件のいずれも満足されない。
なお、平均値ΔRAV,ΔGAVまたはΔBAVは、図13に示すように境界線BLを跨ぐ一部分で明るさが大きく変化する被写界を捉えたとき、図12に示す要領で変化する。
LUT28rの更新に利用されるR補正データは、正規代表値レジスタ34aに登録されたm個の差分値ΔRAVに対する補間演算によって作成される。LUT28gの更新に利用されるG補正データは、正規代表値レジスタ34aに登録されたm個の差分値ΔGAVに対する補間演算によって作成される。LUT28bの更新に利用されるB補正データは、正規代表値レジスタ34aに登録されたm個の差分値ΔBAVに対する補間演算によって作成される。
CPU30は、図14〜図21に示すテーブル更新タスクを含む複数のタスクを実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に記憶される。
まずステップS1で正規代表値レジスタ34cを初期化し、ステップS3で差分値レジスタ34aおよび仮代表値レジスタ34bをクリアする。そして、ステップS5で変数Kを“0”に設定する。ステップS1の処理によって、デフォルトの差分値ΔRAV,ΔGAVおよびΔBAVが正規代表値レジスタ34cに登録される。また、ステップS3の処理によって、“0”が差分値レジスタ34aおよび仮代表値レジスタ34bに登録される。
ステップS7では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判断し、YESであればステップS9で変数Kをインクリメントする。ステップS11では変数Kが所定値nを上回ったかどうかを判別し、NOであればステップS13に進む一方、YESであれば図18に示すステップS59に進む。
ステップS13では境界ブロックBKLの積算値Rh,Gh,Bhおよび平均値Rav,Gav,Bavをブロック演算回路26aから取り込み、ステップS15では境界ブロックBKRの積算値Rh,Gh,Bhおよび平均値Rav,Gav,Bavをブロック演算回路26bから取り込む。ステップS15の処理が完了すると、ステップS17に進む。
ステップS17では、取り込まれた2つの積算値Rhが平坦度条件を満足するか否かを判別する。具体的には、取り込まれた2つの積分値Rhのいずれもが閾値TH未満であるか否かを判別する。この平坦度条件が満たされなければ、境界ブロックBKLに属するR成分によって再現される小画像および境界ブロックBKRに属するR成分によって再現される小画像の少なくとも一方が平坦画像ではないとみなし、ステップS31に進む。一方、この条件が満たされると、境界ブロックBKLおよびBKRの各々に属するR成分によって再現される小画像はいずれも平坦画像であるとみなし、ステップS19に進む。
ステップS19では、レベル域L(1)〜L(m)の中から、境界ブロックBKRの平均値Ravが属するレベル域を検出する。ステップS21では、境界ブロックBKLの平均値Ravから境界ブロックBKRの平均値Ravを引き算して、差分値ΔRavを求める。ステップS23では、求められた差分値ΔRavを図7に示す差分値レジスタ34aに登録する。差分値ΔRavは、ステップS19で検出されたレベル域に対応するコラムに記述される。なお、差分値レジスタ34aを形成する各々のコラムは、100個のサブコラムを有する。
ステップS25では注目するコラムに登録された差分値ΔRavの数が“100”に達したか否かを判別し、NOであればそのままステップS31に進む一方、YESであればステップS27およびS29の処理を経てステップS31に進む。ステップS27では、注目するコラムに登録された100個の差分値ΔRavを平均し、平均値ΔRAVを求める。ステップS29では、求められた平均値ΔRAVを仮代表値レジスタ34bに登録する。平均値ΔRAVは、ステップS19で検出されたレベル域に対応するコラムに記述される。
図16に示すステップS31〜S43の処理は、R成分の代わりにG成分に注目する点を除き、ステップS17〜S29の処理と同様である。図17に示すステップS45〜S57の処理も、R成分の代わりにB成分に注目する点を除き、ステップS17〜S29の処理と同様である。したがって、重複した説明は省略する。なお、ステップS45の処理は、ステップS39でNOと判断されたとき、またはステップS43の処理が完了したときに実行される。
ステップS53でNOと判断されるか、またはステップS57の処理が完了すると、完了命令が別タスクから発行されたか否かをステップS59で判別し、仮代表値レジスタ34bが完成したか否かをステップS61で判別する。ステップS59でYESであれば、ステップS63およびS65の処理を経てステップS67に進む。ステップS61でYESであれば、そのままステップS67に進む。ステップS59およびS61のいずれもNOであれば、図14に示すステップS5に戻る。
ステップS63では、差分値レジスタ34aを形成するコラムのうち登録された差分値の数が“100”に満たないコラムに注目し、差分値ΔRav,ΔGavまたはΔBavをコラム毎に平均する。これによって、注目するコラムの数に相当する平均値ΔRAV,ΔGAVおよび/またはΔBAVが求められる。
ステップS65では、求められた平均値ΔRAV,ΔGAVおよび/またはΔBAVを仮代表値レジスタ34bに登録する。平均値ΔRAV,ΔGAVおよび/またはΔBAVを記述するコラムは、算出元の差分値ΔRav,ΔGavおよび/またはΔBavが記述されたコラムに対応する。これによって、仮代表値レジスタ34bが完成する。
ステップS67では、仮代表値34bに登録された平均値ΔRAV,ΔGAVおよびΔBAVを正規代表値レジスタ34cに登録するべく、正規登録処理を実行する。ステップS69では、正規に登録された差分値ΔRAVの補間演算によってR補正データを作成し、正規に登録された差分値ΔGAVの補間演算によってG補正データを作成し、そして正規に登録された差分値ΔBAVの補間演算によってB補正データを作成する。
ステップS71では、作成されたR補正データをLUT28rの初期値に加算し、作成されたG補正データをLUT28gの初期値に加算し、そして作成されたB補正データをLUT28bの初期値に加算する。こうしてLUT28r,28gおよび28bの更新が完了すると、図14に示すステップS3に戻る。
ステップS67の正規登録処理は、図19〜図21に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS81で変数Mを“1”に設定し、ステップS83でレベル域L(M)の平均値ΔRAVを仮代表値レジスタ34b上で指定する。ステップS85は、指定された平均値ΔRAVがデフォルト値±5%の範囲内(つまり−5%以上でかつ+5%以下)であるか否かを判別する。ここでYESであれば、非突発変動条件を形成する第1条件が満足されたとみなして、ステップS91に進む。NOであれば、非突発変動条件を形成する第2条件に注目するべく、ステップS87に進む。
ステップS87では、レベル域L(M−2),L(M−1),L(M+1)およびL(M+2)の各々の平均値ΔRAVを仮代表値レジスタ34b上で指定する。ステップS89では、指定された4つの平均値ΔRAVの少なくとも1つがデフォルト値±3%の範囲外(つまり−3%を下回るか、または+3%を上回る)であるか否かを判別する。ここでYESであれば、第2条件が満足されたとみなして、ステップS91を経てステップS93に進む。NOであれば、第2条件が満足されないとみなして、そのままステップS93に進む。
ステップS91では、仮代表値レジスタ34b上のレベル域L(M)のコラムに記述された平均値ΔRAVを正規代表値レジスタ34c上のレベル域L(M)のコラムに記述する。ステップS93では、変数Mをインクリメントする。ステップS95では変数Mが閾値mを上回るか否かを判別し、NOであればステップS83に戻る一方、YESであればステップS97に進む。
したがって、レベル域L(M)の平均値ΔRAVは、自分自身の変動量が±5%の範囲内であるとき、あるいは自分自身の変動量が±5%の範囲外でかつ周辺レベル域の平均値ΔRAVの変動量が±3%の範囲外であるときに、正規代表値レジスタ34cに登録される。
つまり、注目レベル域の明るさの変動量が小さいとき、または注目レベル域および周辺レベル域の明るさの変動量がともに大きいときは、非突発変動条件が満足されたものとみなし、正規代表値レジスタ34cへの登録処理が実行される。これに対して、注目レベル域の明るさの変動量は大きいものの、周辺レベル域の明るさの変動量は小さいときは、非突発変動条件が満足されないとみなし、正規代表値レジスタ34cへの登録処理が中断される。
図20に示すステップS97〜S111の処理は、R成分の代わりにG成分に注目する点を除き、ステップS81〜S95の処理と同様である。図21に示すステップS113〜S127の処理も、R成分の代わりにB成分に注目する点を除き、ステップS81〜S95の処理と同様である。したがって、重複した説明は省略する。なお、ステップS113の処理は、ステップS111でYESと判断されたときに実行される。また、ステップS127でYESであれば、上階層のルーチンに復帰する。
以上の説明から分かるように、CCDイメージャ14の撮像面には、左側画像および右側画像をそれぞれ生成する左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRが形成される。タイミング信号は、TG18によって繰り返し発生される。ドライバ16aおよび16bは、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRでそれぞれ生成された左側画像および右側画像を、TG18から発生されたタイミング信号に応答してCCDイメージャ14から個別に読み出す。左側画像はチャネルCH1から読み出され、右側画像はチャネルCH2から読み出される。
読み出された左側画像および右側画像の間のゲイン差は、LUT28r(28g,28b)によって抑制される。抑制されたゲイン差を有する左側画像および右側画像は、メモリ制御回路38によってSDRAM36上で互いに結合される。
CPU30は、LUT28r(28g,28b)によって抑制処理を施される左側画像および右側画像の間のゲイン差を示す平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)を検出する(S27, S41, S55, S63)。検出された平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)は、複数のレベル域L(1)〜L(m)の各々に関連付けて仮代表値レジスタ34bに記憶される(S29, S43, S57, S65)。
CPU30はまた、注目するレベル域に対応する平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)の変動量が周辺のレベル域に対応する平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)の変動量を考慮した非突発変動条件を満足するか否かを、仮代表値レジスタ34bに記憶された複数の平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)について判別する(S85, S89, S101, S105, S117, S121)。CPU30はさらに、判別結果が肯定的である平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)に基づいて、LUT28r(28g,28b)の動作特性を補正する。
ドライバ16aおよび16bは、繰り返し発生されるタイミング信号に応答して読み出し動作を実行される。読み出される左側画像および右側画像は、撮像面のパン/チルトや被写体の動きに起因して変化する。ゲイン差を示す平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)は、読み出された左側画像および右側画像から検出され、仮代表値レジスタ34bに記憶される。この結果、複数のレベル域にそれぞれ対応する複数の平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)が仮代表値レジスタ34bに蓄積される。LUT28r(28g,28b)の動作特性は、こうして仮代表値レジスタ34bに蓄積された複数の平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)のうち非突発変動条件を満足する平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)に基づいて補正される。
チャネルCH1およびCH2の間の動作特性の相違に起因するゲイン差は、被写界の特定の明るさに関係することなく、レベル域全体にわたって現れる。これに対して、左側撮像領域IMLで捉えられる被写界の明るさと右側撮像領域IMRで捉えられる被写界の明るさとの相違に起因するゲイン差は、被写界の特定の明るさに関係して現れる。
したがって、チャネルCH1およびCH2の間の動作特性の相違を反映する平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)は、非突発変動条件を満足する。LUT28r(28g,28b)の動作特性は、このような平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)に基づいて補正される。
これに対して、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRの間での被写界の明るさの相違を反映する平均値ΔRAV(ΔGAV,ΔBAV)は、非突発変動条件を満足できない。かかるゲイン差は、LUT28r(28g,28b)の動作特性の補正処理から排除される。
これによって、左側撮像領域IMLおよび右側撮像領域IMRの間に存在する境界線BLを表すノイズが再生画像に現れる現象が効果的に防止される。
なお、この実施例では、LUT28r,28gおよび28bによるゲイン調整処理に先立ってクランプ処理を行うようにしているが、クランプ処理をゲイン調整処理の後に実行するようにしてもよい。また、この実施例では、撮像面に形成される部分撮像領域の数は2つであるが、部分撮像領域の数は3以上であってもよい。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 図1実施例に適用されるイメージセンサの構成の一例を示す図解図である。 図1実施例に適用されるSDRAMのマッピング状態の一例を示す図解図である。 図1実施例に適用されるクランプ回路の動作の一部を示すグラフである。 図1実施例の動作の一部を示す図解図である。 図1実施例に適用されるブロック演算回路の構成の一例を示すブロック図である。 図1実施例に適用される差分値レジスタの構成の一例を示す図解図である。 図1実施例に適用される仮代表値レジスタおよび正規代表値レジスタの構成の一例を示す図解図である。 図1実施例の動作の一部を示すグラフである。 図1実施例の動作の他の一部を示すグラフである。 (A)は正規代表値レジスタの更新動作の一例を示す図解図であり、(B)は正規代表値レジスタの更新動作の他の一例を示す図解図である。 正規代表値レジスタの更新動作の他の一例を示す図解図である。 図1実施例の動作の一部を示す図解図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10 …ディジタルカメラ
14 …イメージセンサ
22a,22b …クランプ回路
26a,26b …ブロック演算回路
28r,28g,28b …LUT
30 …CPU
34a …差分値レジスタ
34b …仮代表値レジスタ
34c …正規代表値レジスタ

Claims (12)

  1. 複数の部分画像をそれぞれ生成する複数の部分撮像領域が形成された撮像面を有する撮像手段、
    タイミング信号を繰り返し発生する発生手段、
    前記複数の撮像領域でそれぞれ生成された複数の部分画像を前記発生手段によって発生されたタイミング信号に応答して前記撮像手段から個別に読み出す読み出し手段、
    前記読み出し手段によって読み出された複数の部分画像の間のゲイン差を抑制する抑制手段、
    前記抑制手段によって抑制されたゲイン差を有する複数の部分画像を互いに結合する結合手段、
    前記抑制手段によって抑制処理を施される複数の部分画像の間のゲイン差を検出する検出手段、
    前記検出手段によって検出されたゲイン差を複数の輝度範囲の各々に関連付けて記憶する記憶手段、
    注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が周辺輝度範囲に対応するゲイン差の変動量を考慮した非突発変動条件を満足するか否かを前記記憶手段によって記憶された複数のゲイン差の各々について判別する第1判別手段、および
    前記第1判別手段の判別結果が肯定的であるゲイン差に基づいて前記抑制手段の動作特性を補正する補正手段を備える、電子カメラ。
  2. 前記非突発変動条件は、前記注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が第1閾値以下であるという第1条件と、前記注目輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が前記第1閾値を上回り、かつ前記周辺輝度範囲に対応するゲイン差の変動量が第2閾値を上回るという第2条件とを含む、請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記第1判別手段は前記第1条件および前記第2条件のいずれか一方が満足されるとき肯定的と判別する、請求項2記載の電子カメラ。
  4. 前記複数の部分画像は複数色の色情報を有し、
    前記抑制手段は前記複数色にそれぞれ対応する複数の動作特性を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子カメラ。
  5. 前記補正手段は前記複数の部分画像が有する色毎に補正動作を行う、請求項4記載の電子カメラ。
  6. 前記抑制手段によって抑制処理を施される複数の部分画像をそれぞれ形成する複数の小画像を抽出する抽出手段をさらに備え、
    前記検出手段は前記抽出手段によって抽出された複数の小画像に注目する、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 前記抽出手段によって注目される複数の小画像は前記複数の部分画像の境界の近傍に存在する、請求項6記載の電子カメラ。
  8. 前記検出手段は、前記発生手段からタイミング信号が発生する毎に前記複数の小画像のゲインの差分を算出する差分算出手段、および前記差分算出手段による複数回の算出処理によってそれぞれ算出された複数の差分の平均値を前記ゲイン差として算出する平均手段を含む、請求項6または7記載の電子カメラ。
  9. 前記差分算出手段は、前記抽出手段によって抽出された複数の小画像の各々の成分の平均値を算出する第1演算手段、および前記第1演算手段によって求められた複数の平均値の間の差分を算出する第2演算手段を含む、請求項8記載の電子カメラ。
  10. 前記検出手段は前記抽出手段によって抽出された複数の小画像が平坦度条件を満足するか否かを判別する第2判別手段をさらに含み、
    前記差分算出手段は前記第1判別手段の判別結果が肯定的であるとき算出処理を実行する、請求項8または9記載の電子カメラ。
  11. 前記複数の部分画像の基準レベルを互いに一致させる調整手段をさらに備える、請求項1ないし10のいずれかに記載の電子カメラ。
  12. 前記調整手段は前記抑制手段の抑制動作に先立ってレベル調整を行う、請求項11記載の電子カメラ。
JP2006003841A 2006-01-11 2006-01-11 電子カメラ Expired - Fee Related JP4698426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003841A JP4698426B2 (ja) 2006-01-11 2006-01-11 電子カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003841A JP4698426B2 (ja) 2006-01-11 2006-01-11 電子カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007189327A JP2007189327A (ja) 2007-07-26
JP4698426B2 true JP4698426B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=38344214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006003841A Expired - Fee Related JP4698426B2 (ja) 2006-01-11 2006-01-11 電子カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4698426B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001094886A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Canon Inc 撮像装置、撮像装置の制御方法及び記憶媒体
JP2002320142A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Sony Corp 固体撮像装置
JP2003009005A (ja) * 2001-04-19 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
JP2003259224A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2003333432A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2004088190A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 並列出力固体撮像素子を用いたカメラシステムとその補正方法
JP2004128716A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Sharp Corp 固体撮像装置及び画像補正回路
JP2004336245A (ja) * 2003-05-02 2004-11-25 Canon Inc 補正装置
JP2004350202A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Canon Inc 撮像装置及び補正方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001094886A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Canon Inc 撮像装置、撮像装置の制御方法及び記憶媒体
JP2002320142A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Sony Corp 固体撮像装置
JP2003009005A (ja) * 2001-04-19 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
JP2003259224A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2003333432A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2004088190A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 並列出力固体撮像素子を用いたカメラシステムとその補正方法
JP2004128716A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Sharp Corp 固体撮像装置及び画像補正回路
JP2004336245A (ja) * 2003-05-02 2004-11-25 Canon Inc 補正装置
JP2004350202A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Canon Inc 撮像装置及び補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007189327A (ja) 2007-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4653059B2 (ja) 撮像システム、画像処理プログラム
JP4768448B2 (ja) 撮像装置
JP4315971B2 (ja) 撮像装置
JP4547223B2 (ja) 撮像システム、ノイズ低減処理装置及び撮像処理プログラム
US8537253B2 (en) Defect pixel detection apparatus and method for detecting defect pixel
US8229217B2 (en) Image processing method and apparatus, image processing program and medium storing this program
US8373769B2 (en) Imaging apparatus, imaging processing method and recording medium
JP6227084B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP6300529B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP5052189B2 (ja) 映像処理装置及び映像処理プログラム
JP4637812B2 (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理プログラム、画像信号処理方法
JP6066866B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2010109875A (ja) 撮像装置
US20070211165A1 (en) Imaging device, method for controlling imaging device, program of method for controlling imaging device, recording medium in which program of method for controlling imaging device is recorded
JP2008005540A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2007049320A (ja) 電子カメラ
JP4719442B2 (ja) 画像信号処理回路、カメラ、及び画像信号処理方法
JP4698426B2 (ja) 電子カメラ
JP4026516B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2007020045A (ja) 電子カメラ
JP4471890B2 (ja) 電子カメラ
JP2006217108A (ja) 電子カメラ
JP4804327B2 (ja) 電子カメラ
JP4993275B2 (ja) 画像処理装置
JP4606306B2 (ja) 電子カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110301

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees