JP4698214B2 - 簡易開口式容器蓋 - Google Patents

簡易開口式容器蓋 Download PDF

Info

Publication number
JP4698214B2
JP4698214B2 JP2004358185A JP2004358185A JP4698214B2 JP 4698214 B2 JP4698214 B2 JP 4698214B2 JP 2004358185 A JP2004358185 A JP 2004358185A JP 2004358185 A JP2004358185 A JP 2004358185A JP 4698214 B2 JP4698214 B2 JP 4698214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
sheet member
annular plug
surface side
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004358185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006160350A (ja
Inventor
幸博 高尾
庄治 植平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP2004358185A priority Critical patent/JP4698214B2/ja
Publication of JP2006160350A publication Critical patent/JP2006160350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4698214B2 publication Critical patent/JP4698214B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、天板部の中央部分に形成された貫通孔を、ストローでの押圧により破断可能なシート部材で塞ぐことにより、容器口部から蓋を取り外すことなく、ストローの挿通により容器内の飲料を飲むことができるようにした簡易開口式の容器蓋に関する。
飲料が充填された容器の口部に装着される蓋体に対して、その天板部の中央部分に貫通孔を形成し、これをストローでの押圧により破断可能なシート部材で塞ぐことにより、ストローを挿通できる簡易開口部を形成して、容器口部から蓋を取り外すことなく、ストローの挿通により容器内の飲料を飲めるようにするということは、例えば、下記の特許文献1,2等により従来公知となっている。一方、飲料が充填された容器の口部に装着される蓋体について、密封用の環状プラグとして筒状のシール壁が一体的に形成されている蓋体に対して、その天板部の下面側にシート部材であるバリアフィルムを配設する場合に、フィルムの端部(外端縁部)を蓋体のシール壁内に埋没させるということが下記の特許文献3により従来公知となっている。
特開2002−255203号公報 特開2004−26206号公報 特開2002−59948号公報
ところで、上記のようなストローを挿通できる簡易開口部を備えた従来公知の簡易開口式容器蓋では、天板部の中央部分に形成された貫通孔を、ストローでの押圧により破断可能なシート部材で塞ぐことにより、蓋体の天板部に簡易開口部を形成しているが、この簡易開口部のシート部材については、これを無断で剥がして再び貼り付けるような不正行為を確実に防止するという観点からして、蓋体の天板部の上面側よりも下面側に配設しておく方が好ましい。
そこで、シート部材を蓋体の天板部の下面側に配設しようとすると、上記の特許文献2に開示されたような、蓋体の天板部が平坦で、シート部材(ラミネートフィルム)の周縁部を別体の膜固定部材により天板部に押え固定している場合はともかくも、上記の特許文献1に開示されたような、容器口部を密封するための環状プラグ(円筒状シール片)が天板部の下面側に一体的に形成された蓋体の場合には、シート部材の端面が容器内で露出することとなる。
そのようにシート部材の端面が容器内に露出すると、アルミ箔のような金属箔に樹脂被膜を被覆したガスバリアー性のあるフィルムをシート部材として使用するような場合には、シート部材の金属箔の少なくとも容器内面側が樹脂被膜で被覆されていても、容器内の内容物(飲料)が、シート部材の端面で金属箔の部分と接触して、この部分で金属箔が腐食し易くなり、その結果、容器内での金属箔の腐食により内容物の品質に悪影響を与えるような虞が生じる。
そこで、そのような虞を回避するために、上記の特許文献3に開示された技術思想、即ち、密封用の環状プラグとして筒状のシール壁が一体的に形成された蓋体に対して、その天板部の下面側にシート部材であるバリアフィルムを配設する場合に、フィルムの端部(外端縁部)をシール壁内に埋没させる、という従来公知の技術思想を、簡易開口式の容器蓋に転用することにより、ストローでの押圧により破断可能なシート部材の端部を、蓋体の環状プラグに埋設させて、シート部材の端面での金属箔の腐食を防止するということが考えられる。
しかしながら、上記の特許文献3に開示された技術を簡易開口式容器蓋に単に転用して、蓋体の天板部と一体的に形成される環状プラグの付け根の部分にシート部材の端部を埋没させる場合、シート部材を金型内に置いた状態でキャップを一体成形する際に、シート部材の位置が金型内で少しでもずれると、偏ったシート部材の一端側が環状プラグの外面側にまで達してしまう虞があり、そうなると、環状プラグによる密封性が損なわれたり、或いは、シート部材により環状プラグが部分的に切断された状態となって弱化することとなる。
なお、密封用の環状プラグは、蓋体を容器口部に装着したときに、容器口部の内面に接触することで、付け根の部分を支点として内側に曲がるように変形するものであることから、そのような環状プラグの変形時に、上記のように環状プラグの付け根の部分がシート部材の埋設によって弱化していると、環状プラグが破損してしまうような虞がある。
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、容器口部を密封するための環状プラグが天板部の周辺部分に形成され、且つ、天板部の中央部分に形成された貫通孔が、少なくとも容器内面側に樹脂層を有する破断可能なシート部材で塞がれている簡易開口式容器蓋について、天板部の下面側にシート部材を配設して、その端部を蓋体に埋設させても、環状プラグによる密封性が損なわれたり、環状プラグが破損したりしないようにすることを課題とするものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、容器口部を密封するための環状プラグが天板部の下面側の周辺部分に形成され、且つ、天板部の中央部分に形成された貫通孔を塞ぐように、ストローでの押圧により破断可能で少なくとも容器内面側に樹脂層を有するシート部材が、天板部の下面側に配設されている簡易開口式容器蓋において、環状プラグの下部に外方に膨出する肉厚部分が形成されており、シート部材が、天板部の下面の環状プラグで囲まれた部分を覆ってから、環状プラグの付け根の部分から下方に屈曲して、環状プラグの内面を覆いながら下方に延び、環状プラグの下部の肉厚部分にまで達していて、シート部材の端部が、半径方向外方に屈曲して、肉厚部分の内面側に埋設されていることを特徴とするものである。
また、容器口部を密封するための環状プラグが天板部の下面側の周辺部分に形成され、且つ、天板部の中央部分に形成された貫通孔を塞ぐように、ストローでの押圧により破断可能で少なくとも容器内面側に樹脂層を有するシート部材が、天板部の下面側に配設されている簡易開口式容器蓋において、シート部材が、天板部の下面の環状プラグで囲まれた部分だけを覆っていて、シート部材の端部が、環状プラグにまで達することなく、その手前で、上方に屈曲して、天板部の下面側に埋設されていることを特徴とするものである。
上記のような本発明の簡易開口式容器によれば、天板部の下面側の周辺部分に密封用の環状プラグが形成された簡易開口式容器蓋に対し、その天板部の下面側にシート部材を配設して、このシート部材の端部を蓋体に埋設しているが、シート部材の端部は、環状プラグの付け根の部分ではなく、環状プラグの下部の肉厚部分や、環状プラグよりも内側の天板部に埋設していることから、環状プラグによる密封性が損なわれたり、環状プラグが破損したりすることはない。
すなわち、シート部材の端部を環状プラグの下部の肉厚部分に埋設する場合には、シート部材を金型内に置いた状態でキャップを一体成形する際に、シート部材は途中で折れ曲がって環状プラグの下部にまで延びていることから、シート部材が金型内でずれるようなことはなく、しかも、シート部材の端部は、環状プラグの下部の肉厚部分に埋設されることから、シート部材が環状プラグの外面側にまで達して密封性を損なうようなことはなく、また、シート部材により環状プラグの付け根の部分が弱化するようなこともない。
一方、シート部材の端部を環状プラグよりも内側で天板部の下面側に埋設する場合には、シート部材を金型内に置いた状態でキャップを一体成形する際に、シート部材が金型内で少しずれたとしても、シート部材は環状プラグの部分に僅かに入り込む程度で済むことから、シート部材が環状プラグの外面側にまで達して密封性を損なうようなことはなく、また、シート部材により環状プラグの付け根の部分が弱化するようなこともない。
容器口部を密封するための環状プラグが天板部の周辺部分に形成され、且つ、天板部の中央部分に形成された貫通孔が、少なくとも容器内面側に樹脂層を有する破断可能なシート部材で塞がれている簡易開口式容器蓋について、天板部の下面側にシート部材を配設して、その端部を蓋体に埋設させても、環状プラグによる密封性が損なわれたり、環状プラグが破損したりしないようにするという目的を、最良の形態として以下の各実施例に具体的に示すように、環状プラグの下部に外方に膨出する肉厚部分を形成し、この肉厚部分の内面側に、シート部材の端部を埋設したり、或いは、環状プラグよりも内側で天板部の下面側に、シート部材の端部を埋設したりするということで実現した。
本発明の簡易開口式容器蓋は、PETボトルやボトル型缶等の飲料容器の容器口部に装着されるものであり、蓋本体(シート部材を除く容器蓋の本体部分)がポリエチレンやポリプロピレン等の周知の容器蓋用の合成樹脂材料から射出成形等により一体成形されるものであって、図1(A)或いは図2(A)に示すように、容器蓋1には、その天板部11の下面側の周辺部分に、容器口部を密封するための環状プラグ15が形成され、また、その天板部11の中央部分に貫通孔18が形成されていて、この貫通孔18を塞ぐように、天板部11の下面側にシート部材19が配設されている。
容器蓋1の貫通孔18を塞ぐシート部材19は、ストローでの押圧により破断可能な薄膜のフィルムによるものであって、シート部材19として、例えば、厚さとしては10〜100μm程度の範囲のものが好適に使用できる。また、アルミ箔等の金属箔の少なくとも容器内面側となる面に樹脂被膜をラミネートしたガスバリア性を有するフィルムを使用する場合には、金属箔にラミネートする樹脂被膜として、蓋本体の樹脂材料と同系(ポリエチレン系やポリプロピレン系)の樹脂材料を使用して、この樹脂被膜を蓋本体に融着させることで、シート部材19を蓋本体に貼着させることができる。
なお、シート部材19として使用する薄膜のフィルムについては、ストローでの押圧により容易に破断される程度の強度を有するものであれば、上記のような金属箔に樹脂被膜をラミネートしたフィルムに限らず、その他の周知の樹脂フィルムでも良く、例えば、ガスバリア性を有するシート部材として、樹脂フィルムに無機物(金属や酸化ケイ素等)を蒸着したような周知のガスバリア性フィルムを使用しても良く、また、酸素吸収性を有するシート部材として、周知の酸素吸収剤が配合された樹脂層を有するフィルムを使用しても良く、更には、それらを組み合わせた多層フィルムなどであっても良いが、少なくとも容器内面側となる面は樹脂であることが必要である。
上記のような本発明の簡易開口式容器蓋の具体的な各実施例について、以下に詳しく説明する。
本実施例の簡易開口式容器蓋は、螺合により容器口部に螺着されるネジ付きのピルファープルーフキャップであって、図1(A)に示すように、略円形の天板部11の周縁からスカート部12が垂下されたキャップ1には、スカート部12の内面に、容器口部の外面に形成されたネジ部と螺合するネジ部13が形成され、スカート部12の下方に、容器口部に係止されるピルファープルーフバンド14が切り離し可能に形成されている。
そして、キャップ1の天板部11には、その下面側の周辺部分に、容器口部を密封するための密封部として、中心側から周辺側へ順次に同心円状に、容器口部の内面側に接触する環状プラグ15と、容器口部の上端面に接触する環状の小突起16と、容器口部の上端外縁に接触する環状のアウターリング17とがそれぞれ形成されており、容器口部の内面側に接触する環状プラグ15には、図1(B)に示すように、その下部(下端近傍)に外方に膨出する肉厚部分15aが形成されている。
環状プラグ15の下部の肉厚部分15aについては、キャップ1を容器口部に装着した際に、環状プラグ15は、容器口部の内面との接触により、付け根の部分15bを支点として内側に曲がるように弾性変形するが、その弾性変形の反作用(環状プラグ15の弾性復元力)により、環状プラグ15の下部の肉厚部分15aの膨出した外面が、容器口部の内面側に強く圧接されることで、容器口部の内面側での密封の効果を確実なものとしている。
さらに、キャップ1の天板部11には、図1(A)に示すように、その中央部分に貫通孔18が形成されており、この貫通孔18の内周面には、上に行くほど内径が大きくなり、且つ、容器蓋の軸線方向に対して15〜45°の範囲で傾斜するように、摺鉢状の傾斜面18aが形成されている。さらに、この貫通孔18を下側から塞ぐように、ストローでの押圧により破断可能なシート部材19が、天板部11の下面側に配設されている。
そのような本実施例の簡易開口式容器蓋では、図3(A),(B)に示すように、キャップ1の天板部11に形成された貫通孔18を塞ぐシート部材19をストロー3の先端で押圧し、ストロー3によりシート部材19を破断して、ストロー3を貫通孔18から容器内に挿通させることで、容器口部2からキャップ1を取り外すことなく、ストロー3により容器内の内容物(飲料)を吸引することができる。
なお、上記のようにストロー3によりシート部材19を破断する際に、本実施例では、貫通孔18の内周面に、図1(B)に示すように、上に行くほど内径が大きくなり、且つ、容器蓋の軸線方向に対して15〜45°の範囲で傾斜するように、摺鉢状の傾斜面18aを形成していることから、ストロー3の先端が貫通孔18から多少ずれたとしても、ストロー3の先端が傾斜面18aに接触すると、傾斜面18aに沿って貫通孔18に案内されるため、貫通孔18とストロー3との位置合わせが容易になる。
この傾斜面18aについては、傾斜角度が15°よりも小さいと、平面視での傾斜面18aの範囲が狭くなって、ストロー3を傾斜面18aの範囲内に位置合わせし難くなり、一方、傾斜角度が45°よりも大きいと、傾斜面18aの傾斜が緩くなり過ぎて、ストロー3を貫通孔18に案内するガイドとしての役割が不充分になることから、傾斜角度は15〜45°の範囲とするのが好ましい。
また、この傾斜面18aについては、貫通孔18の内周面の全てを傾斜面18aとせずに、図1(B)に示すように、貫通孔18の内周面の下端から0.5〜1mm程度の範囲を垂直部18bとして残し、その上方を傾斜面18aとするのが好ましい。すなわち、貫通孔18の内周面の上端から下端までの全てを傾斜面18aにすると、貫通孔18の下端付近で天板部11の肉厚が薄くなって、その部分の熱容量が小さくなるために、金型内にシート部材19を置いた状態でキャップ1を一体成形する際に、貫通孔18の下端付近でシート部材19がキャップ1に充分に融着せず、その結果、ストロー3でシート部材19を押し破る際に、貫通孔18の付近でシート部材19がキャップ1から剥離する虞がある。
貫通孔18の内径(傾斜面18aの最少内径)については、ストローにより容器内の内容物(飲料)をスムーズに吸引するためには、ストローの外径より僅かに大きい程度にするのが好ましく、そうしないと、ストローで内容物を吸引する際に、容器の内部に外部の空気が導入され難いことで内容物をスムーズに吸引できない虞がある。一方、貫通孔18の内径を大きくし過ぎると、落下衝撃等に対するキャップの強度が弱くなることから、貫通孔18の内径は、ストロー20の外径よりも1〜3mm程度大きいのが好ましい。
ところで、上記のような本実施例(実施例1)の簡易開口式容器蓋において、キャップ1の天板部11の下面側から貫通孔18を塞いでいるシート部材19は、図1(B)に示すように、環状プラグ15で囲まれた部分の天板部11の下面を覆ってから、環状プラグ15の付け根の部分15bから下方に屈曲して、環状プラグ15の内面を覆いながら下方へ延び、環状プラグ15の下部の肉厚部分15aにまで達していて、シート部材19の端部(外周縁部)19aは、半径方向外方へ屈曲して、肉厚部分15aの内面側に埋設されている。
そのようにシート部材19の端部19aを環状プラグ15の下部の肉厚部分15aに埋設させている本実施例(実施例1)の簡易開口式容器蓋によれば、シート部材19を金型内に置いた状態でキャップ1を一体成形する際に、シート部材19は、環状プラグ15の付け根の部分15bで折れ曲がって環状プラグ15の下部の肉厚部分15aにまで延びる形状になっていることで、シート部材19が金型内でずれるようなことはなく、シート部材19の端部19aは、環状プラグ15の下部の肉厚部分15aの内部に確実に埋設されることとなる。
そして、そのようにシート部材19の端部19aを環状プラグ15に埋設させることで、シート部材19の剥離や脱落が生じるのを確実に防止することができ、しかも、シート部材19が環状プラグ15の外面側にまで達することで密封性が損なわれるようなことはなく、また、シート部材19により環状プラグ15の付け根の部分15bが弱化することはないため、キャップを容器口部に装着した際に、環状プラグ15が付け根の部分15bから内方に曲がるように変形しても、環状プラグ15が付け根の部分15bで破損するようなことはない。
また、シート部材19が、キャップ1の天板部11だけでなく、環状プラグ15の下部の肉厚部分15a(容器口部の内面に強く密接する密封部分)にまで延びていることから、シート部材19としてガスバリア性や酸素吸収性等の特性を有するフィルムを使用する場合には、それらの特性による効果を一層向上させることができる。
なお、キャップ1の天板部11の下面側に配設されるシート部材19が、アルミ箔等の金属箔の少なくとも容器内面側に樹脂被膜をラミネートしたガスバリア性を有するフィルムによるものである場合には、シート部材19の端面(フィルム切断面)で箔の金属が露出していても、シート部材19の端部19aが環状プラグ15の内部に埋設されていて、シート部材19の端面の箔の金属は容器内に露出していないため、金属箔が容器内の内容物(飲料)と接触して腐食するようなことはなく、シート部材19の金属箔の腐食により内容物の品質に影響を与えるようなことはない。
上記の実施例(実施例1)に示した簡易開口式容器蓋では、シート部材19を、環状プラグ15の下部の肉厚部分15aにまで延ばして、その端部19aを肉厚部分15aに埋設しているが、本実施例(実施例2)の簡易開口式容器蓋では、図2(A),(B)に示すように、シート部材19を、環状プラグ15よりも内側に設けて、その端部19aを天板部11の下面側に埋設している。なお、本実施例(実施例2)は、この点でのみ先の実施例(実施例1)と相違するものであり、その他の点については全て同じであるため、先の実施例(実施例1)との相違点に関して述べるだけで、その他の点について改めて説明することは省略する。
本実施例(実施例2)の簡易開口式容器蓋では、キャップ1の天板部11の下面側から貫通孔18を塞いでいるシート部材19は、図2(B)に示すように、環状プラグ15で囲まれた部分の天板部11の下面だけを覆っており、環状プラグ15にまで達することなく、その手前で、シート部材19の端部(外周縁部)19aは、上方に屈曲して、天板部分11の下面側に埋設されている。
そのようにシート部材19の端部19aを環状プラグ15よりも内側で天板部11に埋設させている本実施例(実施例2)の簡易開口式容器蓋によれば、シート部材19を、キャップ1の天板部11の環状プラグ15よりも内側の領域に設けていることで、シート部材19が小さくてコンパクトなもので済むと共に、シート部材19を金型内に置いた状態でキャップ1を一体成形する際に、シート部材19が金型内で少しずれたとしても、シート部材19は、環状プラグ15の部分に僅かに入り込む程度で済むことになる。
そのため、シート部材19が環状プラグ15の外面側にまで達することで密封性が損なわれるようなことはなく、また、シート部材19により環状プラグ15の付け根の部分15bが弱化することはないため、キャップを容器口部に装着した際に、環状プラグ15が付け根の部分15bから内方に曲がるように変形しても、環状プラグ15が付け根の部分15bで破損するようなことはない。なお、キャップ1の天板部11は、環状プラグ15に比べて肉厚であるため、シート部材19の端部19aを埋没させても、それによって天板部11の強度が大きく損なわれることはなく、落下衝撃等にも充分に耐えることができる。
以上、本発明の簡易開口式容器の各実施例について説明したが、本発明は、上記の各実施例に示した具体的な構造にのみ限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、天板部11の貫通孔18を上方から覆うためのオーバーキャップ20を、ヒンジ部分21を介してキャップ1の天板部11と一体的に形成するようにしても良く、そうすることで、シート部材の上に埃などが堆積するのを防止でき、また、異物との接触によりシート部材が破損するのを防止することができると共に、ストローによりシート部材を破断した後でも、オーバーキャップにより簡易的な再封鎖機能を持たせることができる。特に、図4に示すように、オーバーキャップ20を深く形成すれば、ストロー3を容器内に深く挿通させた状態のまま、その上からオーバーキャップ20を被せて簡易的に再封鎖することができる。
また、本発明の対象となる容器蓋については、各実施例に示したようなネジ付きのピルファープルーフキャップに限らず、スナップ係合により容器口部に嵌め込まれるスナップキャップなどであっても良く、キャップのピルファープルーフ機構についても、ピルファープルーフバンドに外面に形成された摘み片を摘んでピルファープルーフバンドを周方向に破断分離するような構造としても良い等、適宜に設計変更可能なものであることはいうまでもない。
本発明の簡易開口式容器蓋の一実施例(実施例1)について、(A)全体を示す部分断面側面図、および、(B)その一部を拡大して示す縦断面図。 本発明の簡易開口式容器蓋の他の実施例(実施例2)について、(A)全体を示す部分断面側面図、および、(B)その一部を拡大して示す縦断面図。 図1に示した容器蓋について、(A)ストローによりシート部材を破断し始めるときの状態を示す部分断面側面図、および、(B)シート部材を破断してストローを容器内に挿通させたときの状態を示す縦断面図。 図1に示した容器蓋の天板部にオーバーキャップを一体的に形成した更に他の実施例について、ストローを容器内に深く挿通させ、オーバーキャップを開けた状態を示す縦断面図。
符号の説明
1 キャップ(容器蓋)
2 容器口部
3 ストロー
11 天板部
15 環状プラグ
15a (環状プラグの)肉厚部分
18 貫通孔
18a (貫通孔の)傾斜面
19 シート部材
19a (シート部材の)端部
20 オーバーキャップ
21 ヒンジ部分

Claims (4)

  1. 容器口部を密封するための環状プラグが天板部の下面側の周辺部分に形成され、且つ、天板部の中央部分に形成された貫通孔を塞ぐように、ストローでの押圧により破断可能で少なくとも容器内面側に樹脂層を有するシート部材が、天板部の下面側に配設されている簡易開口式容器蓋において、環状プラグの下部に外方に膨出する肉厚部分が形成されており、シート部材が、天板部の下面の環状プラグで囲まれた部分を覆ってから、環状プラグの付け根の部分から下方に屈曲して、環状プラグの内面を覆いながら下方に延び、環状プラグの下部の肉厚部分にまで達していて、シート部材の端部が、半径方向外方に屈曲して、肉厚部分の内面側に埋設されていることを特徴とする簡易開口式容器蓋。
  2. 容器口部を密封するための環状プラグが天板部の下面側の周辺部分に形成され、且つ、天板部の中央部分に形成された貫通孔を塞ぐように、ストローでの押圧により破断可能で少なくとも容器内面側に樹脂層を有するシート部材が、天板部の下面側に配設されている簡易開口式容器蓋において、シート部材が、天板部の下面の環状プラグで囲まれた部分だけを覆っていて、シート部材の端部が、環状プラグにまで達することなく、その手前で、上方に屈曲して、天板部の下面側に埋設されていることを特徴とする簡易開口式容器蓋。
  3. 天板部の貫通孔の内周面に、上に行くほど内径が大きくなり、且つ、容器蓋の軸線方向に対して15〜45°の範囲で傾斜するように傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易開口式容器蓋。
  4. 天板部の貫通孔を上方から覆うためのオーバーキャップが、ヒンジ部分を介して容器蓋の天板部と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の簡易開口式容器蓋。
JP2004358185A 2004-12-10 2004-12-10 簡易開口式容器蓋 Expired - Fee Related JP4698214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004358185A JP4698214B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 簡易開口式容器蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004358185A JP4698214B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 簡易開口式容器蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006160350A JP2006160350A (ja) 2006-06-22
JP4698214B2 true JP4698214B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=36662797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004358185A Expired - Fee Related JP4698214B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 簡易開口式容器蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4698214B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133018A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Nihon Tetra Pak Kk 包装容器
KR200458665Y1 (ko) 2011-07-12 2012-02-29 김옥엽 빨대공을 구비한 병마개
CN102815449A (zh) * 2012-08-19 2012-12-12 李红彪 便于吸食的瓶盖

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001002106A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Pigeon Corp プラスチック製カップ容器
JP2001192057A (ja) * 1999-11-02 2001-07-17 Nihon Yamamura Glass Co Ltd 合成樹脂製のキャップ
JP2002053159A (ja) * 2000-05-29 2002-02-19 Tetsuo Mimura 飲料容器のキャップおよびそれを用いた飲料容器
JP2002059948A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Japan Crown Cork Co Ltd 円形遮断壁の内面にバリアフィルムが配設された容器蓋
JP2002255203A (ja) * 2001-02-23 2002-09-11 Japan Crown Cork Co Ltd 容器蓋
JP2003341703A (ja) * 2002-05-20 2003-12-03 Mikasa Sangyo Kk シャワー吸込防止ヒンジキャップ
JP2004026206A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Tatsue Seiko Kk 飲料容器注出口構造及び飲料容器並びに飲料容器蓋体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5891553U (ja) * 1981-12-14 1983-06-21 株式会社日本デキシ− プラスチツク蓋

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001002106A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Pigeon Corp プラスチック製カップ容器
JP2001192057A (ja) * 1999-11-02 2001-07-17 Nihon Yamamura Glass Co Ltd 合成樹脂製のキャップ
JP2002053159A (ja) * 2000-05-29 2002-02-19 Tetsuo Mimura 飲料容器のキャップおよびそれを用いた飲料容器
JP2002059948A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Japan Crown Cork Co Ltd 円形遮断壁の内面にバリアフィルムが配設された容器蓋
JP2002255203A (ja) * 2001-02-23 2002-09-11 Japan Crown Cork Co Ltd 容器蓋
JP2003341703A (ja) * 2002-05-20 2003-12-03 Mikasa Sangyo Kk シャワー吸込防止ヒンジキャップ
JP2004026206A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Tatsue Seiko Kk 飲料容器注出口構造及び飲料容器並びに飲料容器蓋体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006160350A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2005245119B2 (en) Tamper-evident lid
MXPA06009299A (es) Cierre dosificador.
US6102236A (en) Lid of a container for beverages
JP4160899B2 (ja) 弁付蓋アセンブリ
JP4698214B2 (ja) 簡易開口式容器蓋
JP2014101149A (ja) キャップ及びキャップの製造方法
JP4533597B2 (ja) 耐内圧性とラベル貼付性とに優れたプラスチックキャップ
JP2008265848A (ja) ボトルキャップ
JP6370117B2 (ja) 注出キャップ及び注出キャップの製造方法
JP5013245B2 (ja) 密封容器およびキャップ装置
JP6939559B2 (ja) 口栓、および口栓を有するフィルム製容器
JP2010120658A (ja) スパウト閉栓キャップ
JP4629887B2 (ja) 容器蓋
JP5230916B2 (ja) 金属製キャップ
JP4915964B2 (ja) 容器蓋
RU51376U1 (ru) Банка для напитка
JP4304970B2 (ja) 飲料用プラスチック容器
JP2005320046A (ja) 簡易開口式容器
JP6286154B2 (ja) 注出口具
JP4514437B2 (ja) ベント機能を有するプラスチックキャップ
JP2018065598A (ja) 飲料容器の蓋
KR100430806B1 (ko) 음료 용기 뚜껑
JP2004231277A (ja) 壜容器
JP2005212864A (ja) 簡易開口式容器蓋
JP2008120395A (ja) 注出口栓及び液体用包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100827

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110301

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees