JP4698066B2 - 可変容量型圧縮機用制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載空調装置等で使用される可変容量型圧縮機の容量制御を行う可変容量型圧縮機用制御弁に関し、特に、感圧ベローズとソレノイド励磁手段とを有する電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車載空調装置等で使用される可変容量型圧縮機としては、クランク室圧力に応じて斜板の傾斜角が可変設定されることにより吐出容量を変更する斜板式の可変容量型圧縮機がよく知られており、斜板式可変容量型圧縮機のクランク室圧力が制御されるものである。可変容量型圧縮機用制御弁は、斜板式可変容量型圧縮機のクランク室に吐出圧力を導入してクランク室圧力を制御する流量制御弁である。
【0003】
可変容量型圧縮機用制御弁には、特開平9−268974号公報に示されているように、入口ポートと出口ポートとの間に弁ポートを形成した弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に設けられて前記弁ポートの開度増減により流量制御を行う弁体と、前記弁体を開閉駆動する感圧ベローズおよびソレノイド励磁手段とを有する電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁が知られている。
【0004】
電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁は、基本的には、感圧ベローズが圧縮機の吸入圧力に感応して伸縮することにより、弁体を開閉駆動して弁ポートの開度を増減してクランク室圧力を吸入圧力に応じて制御し、冷房負荷が大きい時にはソレノイド励磁手段の励磁により弁体を閉弁方向に偏倚させて弁ポートの開度を減少させ、クランク室圧力を吸入圧力に近付けて可変容量型圧縮機の吐出容量を増大させる制御を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁は、所期の目的を達成する制御を行うが、従来の電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁は、感圧ベローズとソレノイド励磁手段とが弁体の開閉方向に並べて配置されるため、大型化し、コンパクト設計を行うことが難しいと云う問題点がある。車載部品としての可変容量型圧縮機用制御弁のコンパクト化は重要な要件である。
また、このコンパクト化は、可変容量型圧縮機用制御弁の弁軸方向及びソレノイド励磁手段のコイルの径方向においても必要となるものである。
【0006】
さらに、従来の電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁は、ソレノイド励磁手段の電気部品であるソレノイド組立体(電磁コイル部)が弁ハウジングにかしめ結合され、ソレノイド組立体を弁ハウジングに対して後付けできる構造になっておらず、組立作業性に欠け、ソレノイド組立体を制御弁の要求特性に応じて容易に交換したり、保守時にソレノイド組立体を容易に交換することができない。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コンパクト設計を行え、また、ソレノイド組立体を弁ハウジングに対して後付けでき、ソレノイド組立体の取付け、交換作業性が優れた構造の電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁は、入口ポートと出口ポートとの間に弁ポートが形成され、該弁ポートの開度増減により流量制御を行う弁体と、該弁体を開閉駆動する感圧ベローズおよびソレノイド励磁手段とを有する電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁であって、前記ソレノイド励磁手段は、ソレノイド組立体と、固定吸引子と、前記ソレノイド組立体の励磁により前記固定吸引子に吸着するプランジャとを具備し、該プランジャは、前記弁体に対向する外周部を該弁体に向けて延設した延長側面部を有するカップ状に形成され、該延長側面部にて前記弁体と連繋するとともに、前記延長側面部によって囲まれる内部が前記感圧ベローズを収容する収容部として形成されていることを特徴としている。
【0009】
上述の如く構成された本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁は、プランジャに形成された収容部に感圧ベローズが収容され、プランジャ内に感圧ベローズが配置されることでコンパクト化を図ることができ、しかも、感圧ベローズをプランジャが受ける磁路にほとんど影響しない部分に配置させることで、可変容量型圧縮機用制御弁の横方向に対するコンパクト化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例1を示している。可変容量型圧縮機用制御弁は全体を符合10により示されている。可変容量型圧縮機用制御弁10は弁ハウジング11を有している。弁ハウジング11は、入口ポート12と、出口ポート13と、入口ポート12と出口ポート13との間に形成された弁室14および弁ポート15とを有している。
【0012】
弁室14には弁体16が図1で見て上下方向(弁軸方向)に移動可能に設けられている。弁体16は、大径の弁ランド部17を有し、弁ランド部17が弁ポート15に離接することにより、弁ポート15の開度を定量的に増減するようになっている。
【0013】
弁ハウジング11の一方の端部(上端部)には弁ガイド部材18がかしめ結合されており、弁ガイド部材18はガイド孔19によって弁体16の弁軸方向の移動を案内している。ガイド孔19の底部と弁体16の上端部との間には弁体16を図1で見て下方、即ち閉弁方向へ付勢する閉弁ばね20が設けられている。
【0014】
弁ハウジング11の他方の端部(下端部)にはOリング21、スペーサ22を介してプランジャチューブ23の一端部に形成された取付けフランジ部23aがかしめ固定結合されている。これにより、円筒状のプランジャチューブ23は弁体16と同心位置にて弁ハウジング11に固定されている。プランジャチューブ23の先端(他端部)にはソレノイド励磁手段26の固定吸引子24が溶接等により同心状態で固定されている。固定吸引子24はプランジャチューブ23の外径に等しい外径の円形横断面部材により構成され、プランジャチューブ23の外周面と固定吸引子24の外周面は同心状態で面一になっている。
【0015】
弁ハウジング11は他方の端部側に、プランジャチューブ23の円筒部23bと固定吸引子24と共働して密閉構造のプランジャ収容・感圧室25を画定している。プランジャ収容・感圧室25にはソレノイド励磁手段26のプランジャ27が図1で見て上下方向(弁軸方向)に移動可能に設けられている。プランジャ27はプランジャチューブ23の円筒部23bに摺動可能に係合しており、換言すれば、プランジャチューブ23の円筒部23bがプランジャ27を軸線方向に摺動可能に収容している。
【0016】
また、図示のように、弁ハウジング11及び弁ガイド部材18には、弁体16の上端側と下端側との圧力を均圧にさせる均圧路55a及び55bが穿設されており、プランジャ収容・感圧室25に流入する吸入圧力Psの冷媒ガスが、均圧路55a及び55bを介して弁ガイド部材18の内部に流入される。
【0017】
プランジャ27は、内部に感圧ベローズ30を収容する収容部(感圧ベローズ収容内筒部)28が形成されたカップ形状をなし、先端側(上端側)に固定されたエンド部材29にて弁体16のステム部16aに当接している。弁体16は、閉弁ばね20のばね力によってステム部16aの先端をエンド部材29に押し付けられており、プランジャ27、エンド部材29が降下移動することに応じて閉弁ばね20のばね力によって閉弁移動し、プランジャ27、エンド部材29が上昇移動することにより、閉弁ばね20のばね力に抗して開弁方向に移動する。なお、図示されているように、エンド部材29が弁ハウジング11の端面11aに当接している状態が最大開弁状態である。
【0018】
感圧ベローズ収容内筒部28内には感圧ベローズ30が配置されている。感圧ベローズ30は、金属製のベローズ本体31と、ベローズ本体31の両端に固定されてベローズ本体内部に真空室32を画定するストッパ兼用のエンド部材33およびエンド部材34と、エンド部材34に固定されたストッパ部材35と、エンド部材33と34との間に設けられたベローズ内部ばね36とにより構成され、外部圧力、即ち、感圧ベローズ収容内筒部28の圧力と真空室32との差圧に応じて弁体16の弁軸方向に伸縮する。
【0019】
感圧ベローズ30の一方のエンド部材33はプランジャ27のエンド部材29と係合しており、エンド部材33と29との間には圧縮コイルばね37が設けられている。固定吸引子24にはOリング38を介して気密状態でアジャストプラグ39がねじ係合しており、アジャストプラグ39には連結ロッド40の一端が固定連結されている。連結ロッド40は、プランジャ27に形成された貫通孔27aを貫通して感圧ベローズ収容内筒部28内に突出し、この突出端にて感圧ベローズ30の他方のエンド部材34に係合している。換言すれば、感圧ベローズ30の他方のエンド部材34が連結ロッド40によってアジャストプラグ39と接続されている。
【0020】
アジャストプラグ39には六角レンチ孔39aが形成され、六角レンチによってアジャストプラグ39の固定吸引子24に対するねじ係合位置を調節することができる。このアジャストプラグ39の固定吸引子24に対するねじ係合位置の調節により、感圧ベローズ30の初期状態を調節できる。
【0021】
また、弁ハウジング11にはプランジャ収容・感圧室25内に作動流体圧を導くための作動流体圧ポート51が形成されており、エンド部材29には作動流体圧を感圧ベローズ収容内筒部28内に導くための貫通孔29aが貫通形成されている。
【0022】
プランジャ27に取り付けられた座板41と固定吸引子24との間には、プランジャ27を固定吸引子24より引き離す方向に付勢するプランジャばね42が取り付けられている。
プランジャチューブ23と固定吸引子24の外側には、ソレノイド励磁手段26の筒状のソレノイド組立体43が、抜き差し可能に嵌合した状態で、弁ハウジング11側にスペーサ44を挟んでCリング45によって固定装着されている。
【0023】
ソレノイド組立体43は、カップ形状のソレノイドケース46と、ソレノイドケース46の開口端に固定されたリング状のエンドカバー47と、ソレノイドケース46内に設けられたコイルボビン48と、コイルボビン48に巻装された巻線部49と、配線部50とにより構成され、巻線部49に対する通電により励磁し、プランジャばね42のばね力に抗してプランジャ27を固定吸引子24に吸着あるいは接近させる。
【0024】
可変容量型圧縮機用制御弁10は、図1に示されているように、弁ハウジング11を可変容量型圧縮機のケース100に形成された弁装着孔101に嵌挿され、弁ハウジング11の各ポート12、13、51を気密分離するためのOリング52,53、54が各々装着されている。可変容量型圧縮機用制御弁10は、ケース100に対する取付けにより、入口ポート12が吐出圧通路102に連通し、出口ポート13がクランク室通路103に連通し、作動流体圧ポート51が吸入圧通路104に連通する。なお、ソレノイド組立体43は、放熱のために、弁装着孔101外にある。
つぎに、上述の構成による可変容量型圧縮機用制御弁10の動作について説明する。
【0025】
吸入圧通路104より作動流体圧ポート51に可変容量型圧縮機の吸入圧が与えられ、感圧ベローズ収容内筒部28内の感圧ベローズ30に作用する吸入圧が上昇すると、感圧ベローズ30が収縮し、これによってエンド部材29、プランジャ27がプランジャばね42のばね力に抗して固定吸着子24の側に移動し、この移動に伴って弁体16が閉弁ばね20のばね力により閉弁方向へ移動し、弁ポート15の開度が減少する。これにより、可変容量型圧縮機の吐出流体がクランク室に導入される流量が低減し、クランク室圧が低下して可変容量型圧縮機の吐出容量が増大する。
【0026】
これに対し、感圧ベローズ収容内筒部28内の感圧ベローズ30に作用する吸入圧が低下すると、感圧ベローズ30が伸長し、これによってエンド部材29、プランジャ27がプランジャばね42のばね力によって固定吸着子24より離れる側に移動し、この移動に伴って弁体16が押されるようにして閉弁ばね20のばね力に抗して開弁方向へ移動し、弁ポート15の開度が増大する。これにより、可変容量型圧縮機の吐出流体がクランク室に導入される流量が増大し、クランク室圧が上昇して可変容量型圧縮機の吐出容量が低減する。
【0027】
ソレノイド組立体43の巻線部49に対して通電が行われると、巻線部49が励磁し、プランジャ27、エンド部材29が、プランジャばね42のばね力に抗して固定吸引子24に吸着あるいは接近する。これにより、弁体16が閉弁ばね20のばね力により閉弁方向へ移動し、弁ポート15の開度が減少し、可変容量型圧縮機の吐出流体がクランク室に導入される流量が低減し、これに伴いクランク室圧が低下して可変容量型圧縮機の吐出容量が増大する。
【0028】
ソレノイド組立体43の巻線部49に対する通電が停止されると、巻線部49が消磁し、プランジャ27、エンド部材29がプランジャばね42のばね力によっても元の位置に戻り、弁体16の開弁方向へ移動し、弁ポート15の開度が増大し、可変容量型圧縮機の吐出流体がクランク室に導入される流量が増大し、これに伴いクランク室圧が上昇して可変容量型圧縮機の吐出容量が低減する。
【0029】
上述したように、可変容量型圧縮機用制御弁10は、プランジャ27に形成された感圧ベローズ収容内筒部28に感圧ベローズ30を収容しているから、特に弁軸方向の寸法を小さくしてコンパクト化を図ることができる。また、アジャストプラグ39によって感圧ベローズ30の初期状態を調節し、可変容量型圧縮機用制御弁10の制御特性を調節できる。また、筒状のソレノイド組立体43がプランジャチューブ23と固定吸引子24の外側に抜き差し可能に嵌合した状態で固定装着されているから、ソレノイド組立体43を弁ハウジング11に対して後付けでき、ソレノイド組立体43の取付け、交換を容易に行うことができる。
【0030】
図2〜図は本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例2〜を示しており、図6は本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施の形態1を示し、図7は他の参考例6を示している。これら参考例、及び実施形態においては、入口ポート12がクランク室通路に連通し、出口ポート13が吐出圧通路に連通し、作動流体圧ポート51は吸入圧通路に連通するよう構成されている。なお、図2〜図7において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0031】
図2に示されている参考例2の可変容量型圧縮機用制御弁10では、閉弁ばね20として、円筒状の圧縮コイルばねに代えて円錐状の圧縮コイルばねが用いられており、閉弁ばね20は弁体16と弁ハウジング11との間に取り付けられている。
図3に示されている参考例3の可変容量型圧縮機用制御弁10では、弁ポート15の開度調節を行う弁体16が用いられており、該弁体16はステム部16aを有している。
【0032】
図4に示されている参考例4の可変容量型圧縮機用制御弁10では、弁ハウジング11の上端部分にアジャストばねリテーナ56がねじ係合しており、アジャストばねリテーナ56と弁体16との間に閉弁ばね20が取り付けられている。また、アジャストばねリテーナ56に六角レンチ孔を兼ねた入口ポート12が貫通形成されている。
この参考例4では、アジャストばねリテーナ56の弁ハウジング11に対するねじ係合位置の調節により、閉弁ばね20の設定ばね荷重を調節でき、これによって可変容量型圧縮機用制御弁10の制御特性を調節できる。
【0033】
図5に示されている参考例5の可変容量型圧縮機用制御弁10では、弁ハウジング11の上端部分に圧入ばねリテーナ57が固定位置を調節可能に圧入固定されており、圧入ばねリテーナ57と弁体16との間に閉弁ばね20が取り付けられている。また、圧入ばねリテーナ57には入口ポート12が貫通形成されている。
この参考例5では、圧入ばねリテーナ57の弁ハウジング11に対する圧入固定位置の調節により、閉弁ばね20の設定ばね荷重を調節でき、これによって可変容量型圧縮機用制御弁10の制御特性を調節できる。
【0034】
図6に示されている実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁10では、カップ形状をなすプランジャ27が、弁体16側に向けてさらに延長される延長側面部27bを有しており、その延長側面部27bの内部に感圧ベローズ収容内筒部28が形成され、この感圧ベローズ収容内筒部28に感圧ベローズ30が収容されている。また、延長側面部27bには作動流体圧を感圧ベローズ収容内筒部28に導くための貫通孔27cが貫通形成されている。
【0035】
この実施の形態では、プランジャ27内に感圧ベローズ30が配置されるものの、この感圧ベローズ30を固定吸引子24側からステム部16a側に移動させることにより、感圧ベローズ30をプランジャ27の内側であって、前記弁体16のステム16a側、つまり、感圧ベローズ30をプランジャ27が受ける磁路にほとんど影響しない部分に配置して巻線部49の径を細くすることができ、これによって可変容量型圧縮機用制御弁10の径方向(横方向)に関するコンパクト化を図ることができる。
【0036】
図7に示されている参考例6の可変容量型圧縮機用制御弁10では、プランジャ27の上端部分27dに非磁性の有底円筒部材27eが圧入固定されており、有底円筒部材27eの内部に感圧ベローズ収容内筒部28が形成されて感圧ベローズ30が収容されている。換言すれば、前記実施の形態1と同様に、プランジャ27内に感圧ベローズ30が抱きかかえられるものの、感圧ベローズ30がプランジャ27の磁路にほとんど影響を与えない位置に配置されている。また、有底円筒部材27eには作動流体圧を内部に導くための貫通孔27fが形成されている。そして、有底円筒部材27eの底面27gは、エンド部材33を介して感圧ベローズ30を受けるとともに、ステム部16aに当接されている。
【0037】
この参考例6では、プランジャ27が磁性部分と非磁性部分とに分けられ、非磁性部分からなる有底円筒部材27eの内部に感圧ベローズ30が収容され、感圧ベローズ30の圧力による変位は、この有底円筒部材27eを介してプランジャ27及びステム部16aに伝えられることにより、プランジャ27の磁路に影響を与えることなく巻線部49の径を細くすることができ、この場合にも可変容量型圧縮機用制御弁10の径方向(横方向)に関するコンパクト化を図ることができる。
なお、実施の形態1及び参考例2〜の可変容量型圧縮機用制御弁10は、上述以外は参考例1のものと同様に構成されていることから、参考例1のものと同様な作用、効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁によれば、プランジャに形成された感圧ベローズを収容する収容部に感圧ベローズが配置されていることから、可変容量型圧縮機用制御弁のコンパクト化を図ることができ、さらに、感圧ベローズがプランジャの磁路に影響を与えない位置に配置されているので、可変容量型圧縮機用制御弁の弁軸方向及びソレノイド励磁手段の径方向に対して所望のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例1を示す断面図である。
【図2】 本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例2を示す断面図である。
【図3】 本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例3を示す断面図である。
【図4】 本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例4を示す断面図である。
【図5】 本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例5を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施の形態を示す断面図である。
【図7】 本発明に関連する可変容量型圧縮機用制御弁の参考例6を示す断面図である。
【符号の説明】
10:可変容量型圧縮機用制御弁、12:入口ポート、13:出口ポート、15:弁ポート、16:弁体、24:固定吸引子、26:ソレノイド励磁手段、27:プランジャ、27b:延長側面部、28:収容部(感圧ベローズ収容内筒部)、30:感圧ベローズ、43:ソレノイド組立体

Claims (1)

  1. 入口ポートと出口ポートとの間に弁ポートが形成され、該弁ポートの開度増減により流量制御を行う弁体と、該弁体を開閉駆動する感圧ベローズおよびソレノイド励磁手段とを有する電磁制御付きの可変容量型圧縮機用制御弁であって、
    前記ソレノイド励磁手段は、ソレノイド組立体と、固定吸引子と、前記ソレノイド組立体の励磁により前記固定吸引子に吸着するプランジャとを具備し、
    該プランジャは、前記弁体に対向する外周部を該弁体に向けて延設した延長側面部を有するカップ状に形成され、該延長側面部にて前記弁体と連繋するとともに、前記延長側面部によって囲まれる内部が前記感圧ベローズを収容する収容部として形成されていることを特徴とする可変容量型圧縮機用制御弁。
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