JP4697157B2 - 電流センサの製造方法 - Google Patents

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本発明は、エアギャップを含む閉磁路を形成するように設けられるコアと、そのエアギャップに配置される磁気センサとを備えた貫通型の電流センサの製造方法に関する。
貫通型の電流センサは、例えば、エアギャップ(磁気的ギャップ)を含む閉磁路を形成するように設けられたコアと、このコアのエアギャップに配置されるホールICなどによりなる磁気センサとを組み合わせて構成されるものである。
このような電流センサは、例えば特許文献1に示されるように、ケースにホールICを組み付けた後に、コアをケースにはめ込み、樹脂を封入することでコアを固定する製造方法が採用されている。
特開2002−296305号公報
この場合、ケースに樹脂を封入する際や、封入した樹脂を硬化させる際に、樹脂の流し込みの応力や硬化時の応力などによりケースにはめ込んだコアが位置ずれを起こすことがある。
上記のようなコアの位置ずれが発生すると、コアとホールICとの間隔寸法が変動することになり、これによって電流センサの出力特性に変動を来たすことになる。例えば、コアのエアギャップ寸法が数mm程度としたときに、ギャップ方向に0.5〜1.0mm程度の位置ずれが発生すると2〜5%程度の磁束密度の変化が生じ、これによって出力特性が大きくばらつくことになる。また、このように位置ずれが生ずると、位置ずれそのものに起因した出力特性のずれに加えて、外的な要因として外乱磁気の影響を受けやすくなる位置となってしまう場合もあり、これによっても出力変動を来たすことになる。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、磁気センサおよびコアのケースの組み付けの際に、両者の間の位置ずれを極力低減して製造バラツキをなくし、出力特性に変動を来たすことを極力抑制できるようにした電流センサの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、ケースに磁気センサを組み付けると共にコアを配置し、その状態でケースをパレットに載置するときに、ケースの一側面部をパレットのコア吸着用磁石に沿うように載置するので、内部に収容しているコアは、ケースの側壁を介してコア吸着用磁石に吸着されて密着した状態となる。これにより、ケース内においてコアの位置がずれない状態で固定され、コアのエアギャップ部分に磁気センサが正確に位置する状態を保持できるようになる。この状態でケース内に樹脂を充填するので、樹脂の充填時にコアが位置ずれを起こすことを防止でき、磁気センサおよびコアが正規の位置に保持された状態で樹脂により封止された状態とすることができる。
記発明において、パレットに設けるコア吸着用磁石を、ケースの直交する2側面部に対応するように少なくとも2個設けたので、ケースをコア吸着用磁石に吸着させる工程では、ケースに磁気センサおよびコアを組み付けるときに、パレットの2個のコア吸着用磁石にケースの2側面部を沿わせることでコアを位置決め状態に保持できるようになる。これにより、コアをケース内において2方向で位置決め状態に保持できるので、組み立て精度をより高めることができる。
請求項の発明によれば、請求項1の発明において、パレットに設けるコア吸着用磁石をケースの貫通孔に挿通可能に設け、ケースをパレットに載置するときに、ケースの貫通孔をコア吸着用磁石に挿通させてその直交する2側面部を沿わせるので、ケース内においてコアの位置がずれない状態で固定され、コアのエアギャップ部分に磁気センサが正確に位置する状態を保持できるようになる。
請求項の発明によれば、上記各発明において、ケース内部の側壁にコアが当接したときに2個の離間した位置決め突起に当接した状態で位置決めされるようにしたので、ケースの側壁が湾曲するなどで変形した場合でも、ケースの側壁に沿ってコアの位置が不安定になるのを防止して確実に位置決め状態とすることができ、これによって、コアのエアギャップ部分に磁気センサが正確に位置する状態を保持できるようになる。
請求項の発明によれば、パレットにコア吸着用磁石を配置するものでは、そのコア吸着用磁石を永久磁石により構成しているので、パレットを簡単な構成としながら、ケースへのコアの組み付けおよび樹脂の充填作業で、ケース内においてコアの位置がずれない状態で固定することができる。
請求項の発明によれば、パレットにコア吸着用磁石を配置するものでは、そのコア吸着用磁石を電磁石により構成しているので、ケースに配置したコアを吸着する必要のあるときに電磁石に通電することでコアの位置決め状態を保持することができ、組み付けの際の工程の自由度が高まり、作業性も向上させることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を説明する上での基本構成を示す第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1及び図2には電流センサの正面図及び分解斜視図が示されている。これら図1及び図2において、電流センサ1は、上面が開口した矩形容器状のケース2にコア3およびホールICからなる磁気センサ4を収容し、ケース2内に樹脂5を充填した状態に形成されたものである。
ケース2は、外周壁2aで囲われた状態に形成されており、中央部には検出対象の電流線を挿通させるための矩形状の貫通孔6が形成されており、その貫通孔6を囲うように内周壁2bが形成されている。コア3は、エアギャップ3aとして一定距離だけ離間した部分を有する矩形の環状をなすもので、エアギャップ3aを介して閉磁路を形成する。コア3は、パーマロイなどの磁性材製の板材料からなる磁性板材3aを複数枚たとえば3枚を積層してなるものである。積層する磁性板材3aは、例えば、かしめ付け手段により一体化されるものであるが、高透磁率材料により形成された接着剤により一体化する構成も可能である。
コア3の中央部には被測定電流が流れる電流線が貫通するように配置され、その電流線を流れる電流によりコア3およびエアギャップ3aを介した閉磁路に磁束が鎖交するようになり、その磁束密度をエアギャップ3a部分に配置する磁気センサ4により検知し、検知した磁束密度に比例する電流の大きさを検出するのである。磁気センサ4は、コア3のエアギャップ3a部分の中央部に位置するように配置される。
エアギャップ3aのギャップ寸法Gに対して磁気センサ4の厚さ寸法は小さいが、図1ではやや誇張して示している。また、コア3は、後述する組み付けの関係から、ケース2の右側の外周壁2aの内面に密着するように配置されており、この状態で磁気センサ4は、エアギャップ3aのギャップ寸法Gの中央部つまりコア3のエアギャップ3aで対面している部分との間の間隔寸法がほぼ同じとなるように形成されている。ここで、ケース2は、コア3を収容した状態で、ケース2内に外周壁2aと対向する側の外周壁との間に寸法S1の隙間ができているが、実際にはわずかな寸法であり、ここでは誇張して示している。
さて、図1では、上記した電流センサ1を組み立てる場合に、その組み立てラインを流すときに使用する平板状のパレット7を示しており、これの上面には後述する組み立てに使用する矩形の長尺状をなすコア吸着用磁石8が突出するように固定されている。図示の状態では、コア3がコア吸着用磁石8により吸着された状態を示している。
次に、上記した構成の電流センサ1の組み立て工程について図3および図4を参照して簡単に説明する。
まず、第1に、図3に示すように、ケース2内に磁気センサ4を組み付ける。ケース2はパレット7に載置された状態で生産ラインを移動しており、磁気センサ4の組み付け位置に来ると、磁気センサ4つまりホールICがケース2内の所定位置に配置し、図示しないリード端子を半田付けあるいは溶接などにより固定される。このとき、磁気センサ4のリード端子は外部の端子に電気的に接続可能な状態となっている。
第2に、ケース2内にコア3を収容する。このとき、コア3はまだ固定されず、ケース2との隙間により多少の位置ずれが発生する状態となっているが、パレット7のコア吸着用磁石8とケース2の外周壁2a部分を介して密着状態となるように吸着されるため、パレット7に載置されている状態では位置ずれが発生しないように吸着状態に保持されている。コア3がこの状態に保持されている場合に、コア3のエアギャップ3aのちょうど真ん中の位置に磁気センサ4が位置するように設定されている。
第3に、上記した状態のままでケース2内に樹脂5を注入しコア3が十分に埋まる状態となる所定の高さまで充填し、硬化させる。このとき、コア3はパレット7のコア吸着用磁石8によりケース2の外周壁2aに密着した状態に保持されているので、位置ずれを起こすことなくその位置で樹脂5が硬化され、コア3のエアギャップ3aの中央部に位置する状態が保たれている。
このような本実施形態によれば、以上のようにして電流センサ1が組み立てられるので、コア3をケース2に収容した状態でも、樹脂5の充填および硬化の工程において位置ずれを起こすことなく製作することができる。これにより、製品間でのコア3の位置ずれに起因した出力特性のばらつき発生を抑制して品質の揃ったものを製造することができる。
また、磁気センサ4の配置位置がコア3のエアギャップ3aの中央部の所定位置に確実に配置した状態とすることができるので、外乱磁気の影響が受け易くなることも防止でき、出力変動の発生も低減することができる。
(第2の実施形態)
図5は本発明に係る第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、組み立てに使用するパレット7にコア吸着用磁石8に加えてコア吸着用磁石10を設けたところである。図5に示すように、ケース2の外周壁2aに対応してコア吸着用磁石8を設けたのに対して、外周壁2aと直交する下辺側の外周壁2cに対応するようにコア吸着用磁石10を設けている。
そして、ケース2にコア3を収容すると、パレット7のコア吸着用磁石8および10によりコア3の図中右側面および下側面がそれぞれケース2の外周壁2aおよび2cを介して吸着するようになる。これにより、コア3はケース2内で外周壁2aおよび2cの両方に密着した状態で保持され、樹脂5の充填の際に位置ずれを起こすことなくその位置で樹脂5が硬化され、コア3のエアギャップ3aの中央部に位置する状態が保たれている。ケース2内にコア3を収容したときに横方向の隙間寸法S1や縦方向の隙間寸法S2がある場合でも、これに影響を受けることなく位置決めを行なえる。
このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、コア3のエアギャップ3aのギャップ間隔方向と直交する方向についても位置ずれを起こすことなく確実に位置決めをした状態で樹脂5の封止工程を実施できる。これにより、コア3のエアギャップ3a部分に配置している磁気センサ4を正確に位置決めすることができ、出力特性のばらつきを確実に低減して品質の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
図6は第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、組み立て用のパレット7に、永久磁石からなるコア吸着用磁石8に代えて電磁石からなるコア吸着用磁石11を設けている点である。コア吸着用磁石11は、通電用の端子11aがパレット7の外部に導出されており、組み立て工程においては、端子11aを介して外部から給電されるようになっている。
他の構成および組み立て方法もほぼ同じであるが、この実施形態によれば、ケース2にコア3を収容する際に、位置決めをした状態でコア吸着用磁石11に給電することで吸着力を発生させるので、作業性の向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
図7は本発明に係る第4の実施形態を示すもので、第2の実施形態と異なるところは、組み立て用パレット7に、永久磁石からなるコア吸着用磁石8、10に代えて電磁石からなるコア吸着用磁石11、12を設けている点である。コア吸着用磁石11、12は、通電用の端子11a、12aがパレット7の外部に導出されており、組み立て工程においては、それぞれ端子11a、12aを介して外部から給電されるようになっている。
このような第4の実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加えて、第3の実施形態と同様の効果も得ることができる。
(第5の実施形態)
図8および図9は第5の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、パレット7に設けるコア吸着用磁石8に代えて、パレット7の上面に埋め込むように配置した永久磁石製のコア吸着用磁石13を設けたところである。
組み立て工程においては、ケース2にコア3を収容した状態でケース2をパレット7に載置すると、コア3がケース2の底面を介してパレット7に埋め込まれたコア吸着用磁石13により吸着されるので、コア3がケース2内に固定された状態に保持される。これにより、樹脂5の充填および硬化の工程において位置ずれを起こすことなく製作することができ、製品間でのコア3の位置ずれに起因した出力特性のばらつき発生を抑制して品質の揃ったものを製造することができる。
(第6の実施形態)
図10は第6の実施形態を示すもので、第5の実施形態と異なるところは、パレット7に埋め込み配置するコア吸着用磁石13に代えて、電磁石製のコア吸着用磁石14を設けたところである。これにより、ケース2にコア3を収容した状態でパレット7に載置し、コア吸着用磁石14の端子14aに通電すると、コア3が吸着固定されるようになる。
(第7の実施形態)
図11および図12は第7の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、パレット7に、コア吸着用磁石8に代えて、ケース2を位置決めする位置決め部15とコア押さえ装置16とを設けたところである。
位置決め部15は、ケース2をパレット7に載置したときに外周壁2aと反対側の外周壁2aaが当接するように長尺状の突起部として設けられており、コア押さえ装置16は、ケース2の外周壁2a側からケース2内に収容しているコア3を押さえるように当接させて位置決め部15側に押し当てて固定した状態に保持するものである。コア押さえ装置16は、パレット7に支持部16aが固定され、これにばね16bにより押さえ棒および押さえ板からなる押さえ部材16cが移動可能に取り付けられている。押さえ部材16cは、ばね16bにより図中左方向(矢印A方向)に付勢するように構成されている。
この実施形態では、ケース2の外周壁2a部分に、押さえ部材16cにより押さえつけが可能となるように矩形状の切り欠き部2dが形成されたものを使用する。組み立て工程では、ケース2内にコア3を収容して、パレット7に載置する場合に、ケース2を位置決め部15に当接させた状態とする。この後、ケース2内のコア3の右端面部をコア押さえ装置16のばね16bにより位置決め部15側に付勢させて固定した状態とする。
この後、ケース2内に樹脂5を注入して硬化させるが、このとき、樹脂5の充填では、ケース2に切り欠き部2dを形成しているので、その切り欠き部2dの高さを超えない範囲で樹脂5が溢れないように注入して硬化させる。押さえ部材16cを取り外した後に、必要に応じて、切り欠き部2dを別の部材などのより塞いだ状態として樹脂5を追加注入してコア3の全体が覆われる状態となるように充填して硬化させることで確実に樹脂5により封止した状態に形成することができる。
(第8の実施形態)
図13は第8の実施形態を示すもので、第7の実施形態と異なるところは、コア押さえ装置16に代えて、コア押さえ装置17をパレット7に設けたところである。コア押さえ装置17は、前述同様に支持部17a、ばね17bおよび押さえ棒および押さえ板からなる押さえ部材17cからなる。押さえ部材17cは、先端部分が下方に屈曲され、断面がL字状をなすように形成されている。
また、この実施形態では、ケース2の外周壁2a部分は第7の実施例と異なり切り欠き部2dは必要なく、押さえ部材17cの先端部分を外周壁2aを超えたところでケース2内に挿入され、コア3の側面に当接して押さえるようにしている。この場合にも、樹脂5を充填して硬化させた後に、押さえ部材17cを取り出した部分の樹脂が充填されていない部分について、必要に応じて樹脂5を再度充填するようにしても良い。
このような第8の実施形態においても、第7の実施形態と同様の効果に加えて、コア押さえ装置17を用いることで、ケース2に切り欠き部2dを形成する必要がないので、樹脂5の充填作業を簡単且つ迅速に行なうことができる。
(第9の実施形態)
図14は第9の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、パレット7にコア吸着用磁石8に代えて、傾斜保持部18を設けたところである。傾斜保持部18は、ケース2の底面を受けるように所定角度で傾斜した面を有する傾斜面部18aとケース2の外周壁2aに当接して位置決めをする位置決め部18bとをパレット7の状面にもうけたものである。
組み立て工程では、ケース2内にコア3を収容した状態で、ケース2を傾斜保持部18に載置すると、ケース2の外周壁2aは位置決め部18bに当接した状態で保持される。このとき、ケース2内に収容しているコア3は、自重で外周壁2aに当接することで位置決め状態に保持されるようになる。
この状態で、ケース2の上面を覆うように蓋19を取り付ける。蓋19は、樹脂が硬化したときに密着しない材料としてフッ素加工などを施した材料を使っている。また、蓋19は、外周壁2aa側で樹脂注入用のわずかな隙間Sを開けた状態としている。この隙間Sから樹脂5を注入して硬化させることで位置決め精度の高いものを製作することができるようになる。
(第10の実施形態)
図15は第10の実施形態を示すもので、第9の実施形態と異なるところは、傾斜保持部18の傾斜角度を90度とした構成の傾斜保持部20をパレット7に設ける構成としたところである。この構成によっても、組み立て工程において第9の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、コア3の自重を全て位置決めの成分としているので、より位置ずれのない組み立てを行なうことができるようになる。
(第11の実施形態)
図16は第11の実施形態を示すもので、第10の実施形態と異なるところは、パレット7に設けている傾斜保持部20にコア吸着用磁石21を埋め込み配設した構成としたところである。これにより、ケース2にコア3を収容した状態でケース2の底面をパレット7の傾斜保持部20に当接させたときに、コア3がケース2の底面を介して吸着されるので、ケース2内においてコア3が深さ方向で位置ずれを起こすことを防止することができるようになる。
(第12の実施形態)
図17および図18は本発明を説明する上での基本構成を示す第12の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、パレット7に、コア吸着用磁石8に代えて、コア吸着用磁石22を設けたところである。このコア吸着用磁石22は、ケース2の貫通孔6に挿通可能な程度の長さ寸法で、貫通孔6内の例えば左側の内周壁2bと当接するような大きさと形状に形成されている。
組み立て工程においては、ケース2内にコア3を収容した状態で、パレット7のコア吸着用磁石22にケース2の貫通孔6を通すようにして載置する。このとき、ケース2の貫通孔6の左側の内周壁2bをコア吸着用磁石22に当接するように位置決めすると、コア3が内周壁2bを介して吸着され、位置決め状態に保持される。この状態でコア3のエアギャップ部3aの中央部に磁気センサ4が位置するように設定されている。
このような第12の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、パレット7に設けるコア吸着用磁石22を小型でケース2の貫通孔6に対応する部分に設けるので、パレット7の必要な面積を増大させることもなくコンパクトなものとすることができる。
(第13の実施形態)
図19および図20は本発明に係る第13の実施形態を示すもので、上記各実施形態と異なるところは、ケース2の外周壁2a、2cの内側に位置決め突起23a〜23dを設ける構成としたところである。なお、パレット7の構成としては、上記各実施形態のうちのいずれのものを使用することもできる。
図19に示すように、ケース2の外周壁2a、2cのそれぞれの内部側の面に、先端が尖った形状の位置決め突起23a〜23dを互いに離間した位置で、コア3の側面部に当接することができるように設けている。
上記構成では、熱処理等の処理工程を経ることで、例えばケース2が図20に示すように、外周壁2a、2cなどが変形した場合でも、これによってコア3の外周壁2a、2cなどとの接触形態が変わることなく位置決め突起23a〜23dと点で接触する状態を保持させることができる。これにより、ケース2の変形に起因した位置ずれの発生を極力抑制して出力特性の安定したものを製作することができるようになる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
第5の実施形態ではパレットに設けるコア吸着用磁石13を1個設ける構成としているが、複数個を埋め込み配置する構成とすることもできる。
第9の実施形態では、傾斜保持部18に永久磁石あるいは電磁石のコア吸着用磁石を埋め込む構成とすることもできる。
第11の実施形態では、傾斜保持部20に設けるコア吸着用磁石21として永久磁石によるものでも良いし、電磁石によるものを設けることもできる。また、複数個を設けることもできる。
第12の実施形態では、コア吸着用磁石22として、貫通孔6の一側面部に当接する構成としているが、直交する2つの側面に対応するようにコア吸着用磁石を設けることもできる。
本発明を説明する上での基本構成を示す第1の実施形態を示す全体構成の平面図 電流センサの分解斜視図 組み立て工程の一段階を示す外観斜視図(その1) 組み立て工程の一段階を示す外観斜視図(その2) 本発明に係る第2の実施形態を示す全体構成の平面図 第3の実施形態を示す全体構成の平面図 本発明に係る第4の実施形態を示す全体構成の平面図 5の実施形態を示す全体構成の縦断面図 パレットの構成を示す外観斜視図 6の実施形態を示す全体構成の縦断面図 7の実施形態を示す全体構成の平面図 組み立て工程の一段階を示す外観斜視図 8の実施形態を示す組み立て工程の一段階を示す外観斜視図 9の実施形態を示す全体構成の縦断面図 10の実施形態を示す全体構成の縦断面図 11の実施形態を示す全体構成の縦断面図 本発明を説明する上での基本構成を示す第12の実施形態を示す全体構成の平面図 縦断面図 本発明に係る第13の実施形態を示す全体構成の平面図 作用を説明するための全体構成の平面図
符号の説明
図面中、1は電流センサ、2はケース、3はコア、3aはエアギャップ、4は磁気センサ、5は樹脂、6は貫通孔、7はパレット、8,10,11,12,13,14,21,22はコア吸着用磁石、16,17はコア押さえ装置、18,20は傾斜保持部、19は蓋、23a〜23dは位置決め突起である。

Claims (5)

  1. エアギャップを含む閉磁路を形成するように設けられたコアと、前記エアギャップに配置された磁気センサと、前記コアおよび前記磁気センサを収容するもので電流線を貫通させるための貫通孔を有するケースとを備え、被測定電流が流れる前記電流線が前記コアを貫通する形態で配置される構成の電流センサの製造方法において、
    組み立てに使用するパレット前記ケースを載置する面に、前記ケースの直交する2側面部に対応するように少なくとも2個の位置決めを兼ねたコア吸着用磁石を設け、
    前記ケースに前記磁気センサを組み付けると共に前記コアを配置し、当該ケースを前記パレットのコア吸着用磁石に当該ケースの前記直交する2側面部を沿わせるようにして載置して当該コアを当該ケースの2側面部を介した状態で前記コア吸着用磁石にそれぞれの面部で吸着させる工程と、
    前記ケース内に樹脂を充填して前記コアおよび前記磁気センサを埋め込んだ状態として硬化させる工程とを備えたことを特徴とする電流センサの製造方法。
  2. 請求項1に記載の電流センサの製造方法において、
    前記パレットに設ける前記コア吸着用磁石は、前記ケースの貫通孔に挿通可能に設けられ、
    前記コアを前記コア吸着用磁石に吸着させる工程では、前記パレットに対して前記ケースの貫通孔を前記コア吸着用磁石に挿通させてその直交する2側面部を沿わせるようにして載置して当該コアを当該ケースの貫通孔の2側面部を介した状態で前記コア吸着用磁石にそれぞれの面部で吸着させることを特徴とする電流センサの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の電流センサの製造方法において、
    前記ケースは、内部の側壁のうちの前記コアを当接させる面部に2個の位置決め突起を離間した位置に設けていることを特徴とする電流センサの製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電流センサの製造方法において、
    前記コア吸着用磁石は、永久磁石であることを特徴とする電流センサの製造方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電流センサの製造方法において、
    前記コア吸着用磁石は、電磁石であることを特徴とする電流センサの製造方法。
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