以下、本発明に係る印刷データ編集装置について、具体化した第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、第1実施形態について説明する。図1に基づいて第1実施形態に係る印刷データ編集装置の概略構成を説明する。図1は、印刷データ編集装置1の概略外観斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷データ編集装置1は、パーソナルコンピュータ等から構成されるコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2と信号ケーブルKを介して接続されるテープ印刷装置101とから構成されている。
また、コンピュータ装置2は、ホストコントローラ4、表示装置(例えば、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等)5、キーボード6、マウス7、イメージスキャナ8、及びCDリード・ライター(CD−R/W)9から構成されている。尚、マウス7は、ジョイスティックやトラックボール等に置き換えてもよい。また、CD−R/W9は、MO装置、DVD装置等に置き換えてもよい。
次に、図1、図2乃至図4に基づいて、テープ印刷装置101について説明する。図2は、テープ印刷装置101に印刷媒体ホルダ103を装着した状態を示す斜視図、図3はロール状印刷媒体103Aが装着された印刷媒体ホルダ103を示す説明図、図4は、テープ印刷装置101に印刷媒体ホルダ103が装着された状態で上カバー105を取り外して示す側断面図である。
図1及び図2に示すテープ印刷装置101は、所定幅寸法以下(本実施形態では、約62mm以下である)の長尺状の粘着媒体を裏面側に有するロール状印刷媒体103Aが巻回された印刷媒体ホルダ103が装着され、このロール状印刷媒体103Aに対して印刷する印刷装置であり、コンピュータ装置2からの印刷指令に基づき、所望の文字等が印刷された粘着材付ラベルを作成する。
図1及び図2に示すように、テープ印刷装置101は、本体筺体102と、所定幅のロール状印刷媒体103Aが巻回された印刷媒体ホルダ103を収納する印刷媒体ホルダ収納部104(図2参照)の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた透明樹脂製の上カバー105と、この上カバー105の前側略中央部に対向するように立設される透明樹脂製のトレー106と、このトレー106の前側に配置される電源ボタン107と、前側側面部に左右移動可能に設けられてカッターユニット108(図5参照)を左右に移動させるカッターレバー109等から構成されている。また、本体筺体102の背面部には一方の側端部に電源コード110(図4参照)が接続されると共に、他方の側端部にはコンピュータ装置2等と接続されるUSB(Universal Serial Bus)等から構成されるコネクタ部(図示せず)が設けられている。また、このロール状印刷媒体103Aは、自己発色性を有する長尺状のサーマル紙や、MKP紙(基材はPETで、印刷面に感熱層をつけてある)及び円や四角等が連続したプレカットラベル等で構成され、巻芯(図示せず)に巻回されている。
ここで、印刷媒体ホルダ収納部104の上側を覆う上カバー105が透明樹脂製であることにより、印刷媒体ホルダ収納部104に収納される印刷媒体ホルダ103に巻回されたロール状印刷媒体103Aの種類が目視により確認できる。また、上カバー105の前側略中央部に対向するように透明樹脂製のトレー106が立設されているので、コンピュータ装置2からの印刷指令に基づき、所望の文字が印刷されたロール状印刷媒体103Aが、トレー106に排出される。また、前側側面部に左右移動可能に設けられてカッターユニット108(図4参照)を左右に移動させるカッターレバー109を操作すると、印刷されたロール状印刷媒体103Aが所定の長さにカットされ所定形状の粘着材付ラベルが作成される。
また、図3に示すように、所定幅のロール状印刷媒体103Aが巻回された印刷媒体ホルダ103の後述する位置決め保持部材112の延出部156には、略直角内側方向に所定長さ延出される略長四角形の印刷媒体判別部160が形成されている。そして、この印刷媒体判別部160には、プランジャとマイクロスイッチ等から構成された各印刷媒体判別センサMS1〜MS5(図6参照)に対向する所定位置に各センサ孔160Aが穿設されている。尚、図3では、5個のセンサ孔160Aが穿設されているが、該センサ孔160Aは装着されたロール状印刷媒体103Aの種類に対応して所定位置に穿設される。ところで、各印刷媒体判別センサMS1〜MS5は、そのプランジャが常に突き出しており、マイクロスイッチがオフ状態になっている。そして、印刷媒体判別部160の各センサ孔160Aが、各印刷媒体判別センサMS1〜MS5に対向する位置に有る場合には、プランジャが押下されずマイクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力され、一方、印刷媒体判別部160の各センサ孔160Aが、各印刷媒体判別センサMS1〜MS5に対向する位置に無い場合には、プランジャが押下されてマイクロスイッチがオン状態になるので、オン信号が出力される。
また、図2及び図4に示すように、印刷媒体ホルダ収納部104に取り付けられたロール状印刷媒体103Aに印刷するためのラインサーマルヘッド131が本体筐体102の中(図4参照)に設けられている。そして、ロール状印刷媒体103Aの先端をラインサーマルヘッド131に導くための挿入口118がラインサーマルヘッド131の前部に設けられている。更に、印刷媒体ホルダ収納部104の一方の側端縁部の搬送方向前端部には、ラインサーマルヘッド131の上下動操作等を行うレバー127が設けられている。
この構成で、印刷媒体ホルダ103を印刷媒体ホルダ収納部104に取り付けてから、レバー127を上方に回動させた状態で、ロール状印刷媒体103Aの一方の側端縁部を印刷媒体ホルダ103に設けられたガイド部材120(図3、図4参照)の内側面に当接させつつ、該ロール状印刷媒体103Aを引き出し、このロール状印刷媒体103Aの他方の側端縁部を挿入口118の側端縁部に立設された案内リブ部123に当接させつつ挿入口118に挿入する。
その後、レバー127を下方に回動させることにより、ロール状印刷媒体103Aの印刷媒体ホルダ収納部104に印刷媒体ホルダ103を取り付けたときに位置決めする機能を有する位置決め保持部材112(図3参照)側の側端縁部が挿入口118の案内リブ部123側に寄せられた状態で基準位置に位置すると共に、該ロール状印刷媒体103Aの先端部がラインサーマルヘッド131によってラインサーマルヘッド131の対向する位置に設けられたプラテンローラ126に押圧され、印刷可能な状態になる。
また、印刷媒体ホルダ収納部104の下側には、外部のコンピュータ装置2からの指令により各機構部を駆動制御する制御回路部210が設けられている。そして、該プラテンローラ126を印刷媒体送りモータ219(図8参照)により回転駆動しつつ、該ラインサーマルヘッド131を駆動制御することによって、ロール状印刷媒体103Aを搬送しながら印刷面に順次画像データを印刷できる。また、トレー106上に排出されたロール状印刷媒体103Aは、カットレバー109を図2における右側方向に移動操作することによって、カッターユニット108により切断される。
テープ印刷装置101は、通信用I/F218を介してコンピュータ装置2から送られて来る各種のコマンドを受信し、それに応じて処理をするように構成されている。コマンドには、印刷をしてラベルを作成する印刷コマンド、テープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を通知する媒体種類要求コマンド、等がある。
テープ印刷装置101のCPU211は、印刷コマンドの受信と判断すると、印刷コマンドに含まれるビットマップイメージを表すドットパターンデータに基づき、装着されているロール状印刷媒体103Aに対し印刷を行う。
また、テープ印刷装置101のCPU211は、媒体種類要求コマンドの受信と判断すると、媒体種類要求コマンドを送信したコンピュータ装置2に対し、通信用I/F218を介して、テープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を送信する。
次に、印刷データ編集装置1を構成するコンピュータ装置2の回路構成について図5に基づいて説明する。図5は、本第1実施形態に係る印刷データ編集装置1を構成するコンピュータ装置2の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
図5に示すように、コンピュータ装置2のホストコントローラ4は、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース(I/F)44、通信用インターフェース(I/F)45、フロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FDC)46、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)47、ハードディスクコントローラ(HDC)48、ハードディスクドライブ(HDD)49、表示装置コントローラ50、モデム51等を備えている。また、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース(I/F)44、通信用インターフェース(I/F)45、及びモデム51は、バス線52により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。また、入出力I/F44には、FDD47を駆動制御するFDC46を介してFDD47、HDD49を駆動制御するHDC48を介してHDD49、及び表示装置コントローラ50が接続されている。また、モデム51には通信回線53が接続されている。
そして、ホストコントローラ4には、入出力I/F44を介して文字や記号等を入力するためのキーボード6、表示装置5の表示画面上の座標を入力するためのマウス7、図面から外形線データ等を取り込むためのイメージスキャナ8、及び印刷用データや印刷制御プログラム等をCD−ROM56に書き込み及び読み込むためのCD−R/W9が接続されている。また、ホストコントローラ4には、表示装置コントローラ50を介してエディタ表示画面(図7等参照)を表示する表示装置5が接続されている。更に、ホストコントローラ4には、通信用I/F45と信号ケーブルKを介してテープ印刷装置101が接続される。
また、CPU41は、コンピュータ装置2全体を制御し、コンピュータ装置2の動作に関する全てのデータを管理する。また、ROM42には、一般のパーソナルコンピュータと同様に電源投入時にコンピュータ装置2を立ち上げてCPU41を起動させるための起動プログラムが格納されている。
また、RAM43は、CPU41が種々の制御を実行する際に、各種データを一時的に記憶するメモリであり、表示装置5の画面5Aに表示される表示イメージを記憶する表示バッファ43A、ラベルの印刷イメージの元となる編集データを記憶する編集データ記憶エリア43B、編集データの中からラベルとなる範囲を表す印刷枠(詳細後述)を複数記憶可能な印刷枠テーブル記憶エリア43C、テープ印刷装置101に送信するための印刷データを作成する印刷データ記憶エリア43D、テープ印刷装置101に装着されているテープの種類を記憶する装着テープ種類記憶エリア43E、各種の設定値や変数等が記憶される作業用記憶エリア43Fが備わっている。
また、通信用I/F45は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、セントロニクスインターフェース等から構成され、テープ印刷装置101や外部の電子機器(例えば、コンピュータ、レーザプリンタ等)と双方向データ通信が可能になっている。
また、HDD49に装着されるハードディスクには、MS−DOS(登録商標)やウィンドウズ(登録商標)システム等の各種オペレーティングシステム(OS)に加えて、テープ印刷装置101や外部の電子機器に対してデータの送受信を行うための通信用プログラム、当該OSにて実行可能なワープロソフトや印刷用データ作成ソフト等の各種アプリケーションプログラムが必要に応じて格納されると共に、本発明に係る印刷データ作成・編集処理プログラムが記憶格納されている。また、CD−ROM56に格納される複数種類のラベルデータから構成されるデータファイル等が複数格納されたデータベースや、ロール状印刷媒体103Aの印刷領域に応じて複数の枠が予め割り付けられる複数のテンプレート、等が読み出されて、記憶される。
FDD47に着脱自在に装着されるフロッピー(登録商標)ディスク(FD)55には、印刷データ作成・編集処理等にて得られた各種データが格納保存される。
また、CD−R/W9に着脱自在に装着されるCD−ROM56には、印刷データ作成・編集処理の制御プログラム等と共に複数種類のラベルデータから構成されるデータファイル等が複数格納されたデータベースやロール状印刷媒体103Aの印刷領域に応じて複数の枠が予め割り付けられる複数のテンプレート等が記録されて、各種印刷データ編集装置に供給される。
次に、印刷データ編集装置1を構成するテープ印刷装置101の回路構成について図6に基づき説明する。図6は、本第1実施形態に係る印刷データ編集装置1を構成するテープ印刷装置101の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
テープ印刷装置101の制御構成は、不図示の制御基板上に形成される制御回路部210を核として構成されている。制御回路部210には、各機器を制御するCPU211と、このCPU211にバス線212を介して接続された入出力インターフェース213、ROM214、RAM215、通信用インターフェース(I/F)218とを備えて構成されている。
また、ROM214には、コンピュータ装置2から入力され後述する印刷バッファに格納された印刷データを読み出してラインサーマルヘッド131、印刷媒体送りモータ219を印刷媒体判別センサMS1〜MS5で検出したロール状印刷媒体103Aの情報に合わせた適正な駆動電流で駆動する印刷駆動制御プログラム、各印刷ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、その他テープ印刷装置101の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU211は、かかるROM214に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。
更に、RAM215には、コンピュータ装置2から入力された印刷コマンドが備えるドットパターンデータ形式の印刷データを格納する印刷バッファ216、パラメータ記憶エリア217等が設けられている。ラインサーマルヘッド131はかかる印刷バッファ216に記憶されているドットパターンデータに従ってドット印刷を行う。また、パラメータ記憶エリア217には、各種演算データが記憶される。
また、入出力インターフェース213には、ロール状印刷媒体103Aに合わせて印刷媒体送りモータ219を適正な駆動電流で駆動するための情報を検出する印刷媒体判別センサMS1〜MS5と、ラインサーマルヘッド131を駆動するための駆動回路220と、印刷媒体送りモータ219を印刷媒体判別センサMS1〜MS5で検出したロール状印刷媒体103Aの情報に合わせた適正な駆動電流で駆動するための駆動回路221とが各々接続されている。
また、バス線212に接続された通信用I/F218は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、セントロニクスインターフェース等から構成され、コンピュータ装置2と双方向データ通信が可能になっている。
よって、コンピュータ装置2から通信用I/F218を介して印刷コマンドが入力された場合、その印刷コマンドが備える印刷データが印刷バッファ216に順次記憶されるとともに、ラインサーマルヘッド131は、駆動回路220を介して駆動され、印刷バッファ216に記憶されたドットパターンデータの印刷を行い、これと同期して印刷媒体送りモータ219は、駆動回路221を介して適正な駆動電流でロール状印刷媒体103Aの搬送制御を行うものである。ここに、ラインサーマルヘッド131は、駆動回路220を介して各発熱素子が1ライン分の印刷ドットに対応して選択的に発熱駆動されることによって、文字等をロール状印刷媒体103A上に印刷するものである。
次に、コンピュータ装置2において、表示装置5の画面5Aに表示されるエディタ表示画面について説明する。図7はエディタ表示画面を示すイメージ図である。
図7に示すようなエディタ表示画面5Bは、HDD49に装着されたハードディスクに記憶され、本発明に係る印刷データ作成・編集処理プログラムを実行した時に中心的に表示される画面である。
図7に示すように、エディタ表示画面5Bの最上部には、「PT−PC Editor−[レイアウト]」との記載のあるタイトルバーがある。そのタイトルバーの右端には、小さいボタンが横並びに3つ存在する。左から、最小化ボタン、最大化ボタン、終了ボタンである。終了ボタンをクリックするとエディタ表示画面5Bは閉じる。
エディタ表示画面5Bのタイトルバーの下には、メニューバーがあり、左からファイル(F)メニュー、編集(E)メニュー、表示(V)メニュー、挿入(I)メニュー、書式(O)メニュー、ツール(T)メニュー、レイアウト(L)メニュー、ウィンドウ(W)メニュー、ヘルプ(H)メニューがある。
エディタ表示画面5Bの中央から右下隅にかけてラベル作成作業領域5Cが表示される。ラベル作成作業領域5Cには、縦長の封書を横向きにした封書のイメージが表示されている。この封書のイメージは、特殊なイメージであり、印刷しようとした時に、通常のイラスト等のイメージであれば印刷されるが、このイメージは印刷されない(以後、このように印刷されないイメージを背景テーマと呼ぶことにする)。尚、所定の操作により、背景テーマは、表示/非表示を切り換えることができる。また、通常のイラストであれば、不図示のイラストボックスに囲まれているので、背景テーマか否かの区別は可能である。
その封書のイメージの左上部分には、点線の四角にて示されるテキストボックス5Pがあり、テキストボックス5Pの中には、1行目に「〒467−XXXX」、2行目に「名古屋市瑞穂区XX町1−1−1」、3行目に「兄弟機械(株)」、4行目に「総務部 兄弟 太郎 様」との文字が表示されている。
また、テキストボックス5Pを囲むように破線の四角にて示される印刷枠10が表示されている。印刷枠10は印刷範囲を示しており、印刷媒体の何れかのサイズに対応している。この印刷枠10の四隅と各辺の中点には、小さい四角で示されるハンドル5Zがそれぞれ示されている。これをドラッグ&ドロップすることにより印刷枠10の拡大・縮小ができる。プレカットラベルに対応する印刷枠10では、プレカットラベルの何れかのサイズへの拡大・縮小(換言すれば、プレカットラベルの種類の変更)が可能である。長尺ロールテープに対応する印刷枠10では、テープの幅方向に対しては、長尺ロールテープの何れかのサイズへの拡大・縮小(換言すれば、長尺ロールテープの種類の変更)が可能であり、テープの長手方向に対しては、拡大・縮小は自由に行うことができる。
ハンドル5Zが表示されている場合、そのハンドル5Zを備えている印刷枠10は、選択状態にあることを示している。
封書のイメージの右下部分には、点線の四角にて示されるテキストボックス5Qがあり、テキストボックス5Qの中には、1行目に「〒104−XXXX」、2行目に「東京都中央区○○3−8−9」、3行目に「姉妹商事(株) 営業部 姉妹 花子」との文字が表示されている。
また、テキストボックス5Qを囲むように破線の四角にて示される印刷枠10が表示されている。この印刷枠10は、ハンドル5Zを備えておらず、よって選択状態にはない。
また、エディタ表示画面5Bの左下には印刷媒体選択エリア5Dが表示されている。図7に示す印刷媒体選択エリア5Dには、最上部の左側にプレカットラベルを象った横長の四角いイメージのアイコンが表示され、右側に「17mm×54mm」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、プレカットラベルを象り上の四角よりも平たい横長の四角いイメージのアイコンが表示され、右側に「17mm×87mm」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、プレカットラベルを象り上の四角よりも縦に長い横長の四角いイメージのアイコンが表示され、右側に「29mm×90mm」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、プレカットラベルを象り上の四角よりもさらに縦に長い横長の四角いイメージのアイコンが表示され、右側に「38mm×90mm」の文字が表示されている。
それらの下には、左側に、プレカットラベルを象り縦長の四角いイメージのアイコンが表示され、右側に「62mm×29mm」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、プレカットラベルを象り再び横長の四角いイメージのアイコンが表示され、右側に「62mm×100mm」の文字が表示されている。
それらの下には、左側に、長尺ロールテープを象った細長い横長の四角であって右端が破れたようなイメージのアイコンが表示され、右側に「12mm幅ロール」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、長尺ロールテープを象り上のイメージより縦に長い横長の四角であって右端が破れたようなイメージのアイコンが表示され、右側に「18mm幅ロール」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、長尺ロールテープを象り上のイメージより縦に長い横長の四角であって右端が破れたようなイメージのアイコンが表示され、右側に「24mm幅ロール」の文字が表示されている。それらの下には、左側に、長尺ロールテープを象り上のイメージより縦に長い横長の四角であって右端が破れたようなイメージのアイコンが表示され、右側に「29mm幅ロール」の文字が表示されている。
印刷媒体選択エリア5Dには、右側にスクロールバーが表示されており、上述した他にも、アイコンと文字列との組はあり、スクロールバーを操作することにより、それらを表示することができる。
印刷媒体選択エリア5Dには、上記のようにロール状印刷媒体103Aのプレカットラベルまたは長尺ロールテープの形状を示すアイコンと文字による説明からなる組が複数組表示されている。それらから印刷媒体の種類を選択してラベル作成作業領域5Cに印刷範囲を示す印刷枠10を設定できる。それには、操作者は、先ず印刷媒体選択エリア5Dにあるアイコンをマウスによってドラッグする。その時、アイコンは、ダミーのアイコンを表示し、ドラッグでは、そのダミーのアイコンがマウスの動きに連れて移動する。ラベル作成作業領域5Cの所望の位置にてダミーのアイコンをドロップする。それにより、ラベル作成作業領域5C上に印刷枠10を設定できる。
選択された印刷枠10がある状態にて操作者が印刷媒体選択エリア5Dにあるアイコンをマウスによってクリックした時は、選択されている印刷枠10はアイコンに対応する印刷媒体の種類の印刷枠10に変わる。また、選択された印刷枠10がない場合にて操作者が印刷媒体選択エリア5Dにあるアイコンをマウスによりクリックした時は、アイコンに対応する印刷媒体の種類の印刷枠10が追加される。その時、ラベル作成作業領域5Cに印刷枠10がない場合は、ラベル作成作業領域5Cの左上に印刷枠10が表示され、ラベル作成作業領域5Cに印刷枠10がある場合は、ラベル作成作業領域5Cの内、既にある印刷枠10と重ならない場所に印刷枠10が表示される。
また、エディタ表示画面5Bの上側中央には印刷媒体変更リストボックス5Fが表示されている。図7に示す印刷媒体変更リストボックス5Fには、「29mm」が表示されている。ラベル作成作業領域5Cにおいて選択状態にある印刷枠10に対応しており、印刷媒体変更リストボックス5Fにより、ラベル作成作業領域5Cに設定された印刷枠の印刷媒体の種類が変更、即ち、印刷範囲のサイズを変更できる。尚、ラベル作成作業領域5Cにおいて、印刷枠10が選択されていない場合は、印刷媒体変更リストボックス5Fには、何も表示されない。2つ以上の印刷枠10が同時に選択されている時も、印刷媒体変更リストボックス5Fには、何も表示されない。また、プレカットラベルに対応する印刷枠10が選択されている場合は、例えば、「12mm Dia」や「17mm×54mm」といった表示がされ、単に、長尺ロールテープの幅が表示される訳ではない。
印刷媒体変更リストボックス5Fの上には、テープ長さ指定スピンボックス5Gがある。図7に示すテープ長さ指定スピンボックス5Gには、「60mm」が表示されている。テープ長さ指定スピンボックス5Gは、ラベル作成作業領域5Cにおいて選択状態にある印刷枠10に対応しており、ラベル作成作業領域5Cに設定された印刷枠が長尺ロールテープに対応する印刷枠である場合に、長尺ロールテープの長手方向に対する印刷範囲の長さを変更できる。尚、ラベル作成作業領域5Cにおいて、印刷枠10が選択されていない場合、及び、長尺ロールテープに対応する印刷枠10が選択されていない場合は、テープ長さ指定スピンボックス5Gには、何も表示されない。2つ以上の印刷枠10が同時に選択されている時も、テープ長さ指定スピンボックス5Gには、何も表示されない。
また、印刷媒体変更リストボックス5Fの右方向の並びには、テープ作成作業領域5Cに対して、印刷枠10が配置される向きが変更になるテープ横置きボタン5V、テープ縦置きボタン5Yがある。これら2つのボタンは印刷枠10が1つだけ選択された状態においていずれか一方のみが選択状態にあり、印刷枠10の向きに連動している。図7では、テープ横置きボタン5Vが選択状態にあり、印刷枠10は横長の向きに配置されている。この時、テープ縦置きボタン5Yを選択状態にすると、印刷枠10は縦長の向きに配置が切り替わる。
テープ長さ指定スピンボックス5Gの上には、テンプレート選択リストボックス5Hがある。ここに、テンプレートとは、レイアウトのテンプレート(雛形)であり、そのレイアウトは、ラベル作成作業領域5Cに設定する編集データを作成するに際し、テキストやイラスト、印刷範囲を示す印刷枠等の配置位置を備えている。テンプレートは、予め用意されており、操作者がそれを用いて編集データを作成することにより、楽に素早く編集データを作成することができる。テンプレートは複数あるので、テンプレート選択リストボックス5Hでは、テンプレートを選択することができる。テンプレート選択リストボックス5Hでは、その右端にある下三角のボタンをクリックした場合に各テンプレートを示す文字列のリストが表示され、操作者はそこから選択する。
図7に示すテンプレート選択リストボックス5Hには、「封書1」が表示されている。尚、何もテンプレートが選択されていない場合は、「通常フォーマット」の文字が表示される(図16参照)。
テンプレート選択リストボックス5Hの右には、テンプレート選択ボタン5Jがある。テンプレート選択ボタン5Jでは、テンプレート選択リストボックス5Hと同様に、テンプレートを選択することができる。テンプレート選択ボタン5Jをクリックすると、図11を用いて後述するテンプレート選択画面310が表示される。テンプレート選択リストボックス5Hでは、操作者は各テンプレートを示す文字列のリストから所望のテンプレートを選択していたのに対し、このテンプレート選択画面310(図11参照)では、レイアウトが視覚的に認識されるようにイメージにて表示される。
エディタ表示画面5Bに表示されている印刷媒体選択エリア5Dの上には、ロール状印刷媒体103Aに印刷するための印刷指示が出される印刷ボタン5Lが表示されている。そして、エディタ表示画面5B内で後述する印刷枠10を移動させる等の作業を行うマウスカーソル7Aが表示されている。
次に、テープ印刷装置101によって作成されるラベルについて説明する。図8及び図9は、ラベルを示す模式図である。
図8は、図7に示すエディタ表示画面5Bにおいて、印刷ボタン5Lをクリックした場合に、テープ印刷装置101が作成するラベル5Mを示している。図8に示すように、ラベル5Mには、1行目に「〒467−XXXX」、2行目に「名古屋市瑞穂区XX町1−1−1」、3行目に「兄弟機械(株)」、4行目に「総務部 兄弟 太郎 様」との文字が印刷されている。ラベル5Mのサイズは、縦が29mm、横が60mmである。
図9は、図7に示すエディタ表示画面5Bにおいて、ラベル作成作業領域5Cの右下部分にある印刷枠10を選択状態にし、印刷ボタン5Lをクリックした場合に、テープ印刷装置101が作成するラベル5Nを示している。図9に示すように、ラベル5Nには、1行目に「〒104−XXXX」、2行目に「東京都中央区○○3−8−9」、3行目に「姉妹商事(株) 営業部 姉妹 花子」との文字が印刷されている。ラベル5Nのサイズは、縦が18mm、横が52mmである。
次に、コンピュータ装置2において、表示装置5の画面5Aに表示されるレイアウト初期化方法選択画面について説明する。図10はレイアウト初期化方法選択画面を示すイメージ図である。
レイアウト初期化方法選択画面300は、HDD49に装着されたハードディスクに記憶され、本発明に係る印刷データ作成・編集処理プログラムを実行する度に毎回最初に表示される。図10に示すように、レイアウト初期化方法選択画面300の最上部には、タイトルバー301があり、「レイアウト初期化方法選択」と表示されている。レイアウト初期化方法選択画面300の下には、3つの選択肢を有するレイアウト初期化方法選択用ラジオボタンがあり、一番上の選択肢には、「編集ファイルから読み込む」との表示がある。その下の選択肢には、「テンプレートから読み込む」との表示がある。一番下の選択肢には、「プリンタに装着されているテープを使用」との表示がある。
ここに、「編集ファイルから読み込む」という選択肢は、ラベルの編集データを作成するに際し、既に出来上がっているラベルの編集データを利用して、新しいラベルの編集データを作成するため、ラベルの編集データが保存してある編集ファイルを指定して、編集データを読み出すことを示している。また、「テンプレートから読み込む」という選択肢は、ラベルの編集データを作成するに際し、レイアウトのテンプレートを利用してラベルの編集データを作成するために、レイアウトのテンプレートを指定してテンプレートを読み出すことを示している。また、「プリンタに装着されているテープを使用」という選択肢は、プリンタに装着されているテープの外形イメージを表示することを示している。操作者はそこに対しバランス良く文字列やイラスト等を配置することによりラベルの編集データを作成する。
図10に示すレイアウト初期化方法選択画面300では、一番上の選択肢が選択状態にあるが、表示された直後のレイアウト初期化方法選択画面300もまた図10に示すように一番上の選択肢が選択状態にある。レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンは、ラジオボタンであるので、どれか1つのみが選択状態にあり、選択肢をクリックすることにより選択状態が移る。
レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンの下には、左側にOKボタン302、右側にCloseボタン303がある。OKボタン302がクリックされた場合は、レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンの選択状態が確定され、レイアウト初期化方法選択画面300が閉じた後、選択された状態に合わせて画面が表示される。Closeボタン303がクリックされた場合は、レイアウト初期化方法選択画面300が閉じた後、後述する図16に示すエディタ表示画面5Bが表示される。この時、テープ作成作業領域5Cには、何も表示されない。
次に、コンピュータ装置2において、表示装置5の画面5Aに表示されるテンプレート選択画面について説明する。図11はテンプレート選択画面を示すイメージ図である。
図11に示すようなテンプレート選択画面310は、図10に示すレイアウト初期化方法選択画面300から移行する画面の1つであり、レイアウト初期化方法選択ラジオボタンにて「テンプレートから読み込む」が選択された状態にOKボタン302がクリックされた場合に表示される画面である。また、エディタ表示画面5Bのテンプレート選択ボタン5J(図7参照)をクリックすることによっても、テンプレート選択画面310は表示される。
図11に示すように、テンプレート選択画面310の最上部には、「テンプレート選択」との表示があるタイトルバー311がある。その下には、レイアウトのテンプレートを選択するテンプレート選択欄312がある。テンプレート選択欄312では、複数のテンプレートの中からテンプレートを選ぶことができる。図11に示すテンプレート選択画面310には、上側にテンプレート313、下側にテンプレート314が表示されている。
テンプレート表示欄313は、封書に対応したテンプレートを表示しており、横長の封筒のイメージとそのイメージ上の左上部分に宛名ラベルがあって、右下部分に差出人ラベルとがある。宛名ラベルには、所定のサイズ、所定の書体にて横書きの文字が4行に渡って表示されている例が示されている。差出人ラベルには、宛名ラベルよりも小さいサイズであり、宛名ラベルと同じ書体にて横書きの文字が3行に渡って表示されている例が示されている。封筒のイメージの右には、「封書5」の文字が表示され、このテンプレートの名称を示している。その下には、「36mmテープ」と「18mmテープ」の文字があり、このテンプレートに使用される印刷媒体の種類を示している。宛名ラベルの方が差出人ラベルよりも縦に長いので、宛名ラベルが36mmテープ、差出人ラベルが18mmテープに対応していると読み取れる。
テンプレート表示欄314は、CDに対応したテンプレートを表示しており、ドーナツ型のCD本体のイメージとその右にCDを入れるCDケースのイメージがある。CD本体のイメージ上には、ドーナツ型のCDラベルがあり、CDケース本体のイメージ上にはタイトルラベルがある。CDラベルには、所定のサイズ、所定の書体にて横書きの文字が2行に渡って表示されている例が示されている。タイトルラベルには、CDラベルと同じ文字サイズであり、宛名ラベルと同じ書体にて横書きの文字が2行に渡って表示されている例が示されている。CDケースのイメージの右には、「CD/CDケース」の文字が表示され、このテンプレートの名称を示している。その下には、「58mmDia CDラベル」と「18mmテープ」の文字があり、このテンプレートに使用される印刷媒体の種類を示している。CDラベルが58mmDia CDラベル、タイトルラベルが24mmテープに対応している。
各テンプレート表示欄に表示されるイメージは、実際のサイズとは異なり、縮小されたイメージである。また、各テンプレート表示欄は四角によって囲われているが、選択中のテンプレート表示欄を囲む四角は、他のテンプレート表示欄を囲む四角よりも太い線にて表示される。図11に示す例では、テンプレート表示欄313が選択状態にある。
テンプレート選択欄312には、スクロールバーが備わっており、これを操作することにより他のテンプレートを表示することができる。
テンプレート選択欄312の下には、左側にOKボタン315、右側にCloseボタン316がある。OKボタン315がクリックされた場合は、テンプレート選択欄312の選択状態が確定され、テンプレート選択画面310が閉じた後、図9に示すようなエディタ表示画面5Bが表示され選択されたテンプレートがテープ作成作業領域5Cに表示される。Closeボタン316がクリックされた場合は、テンプレート選択画面310が閉じた後、後述する図16に示すエディタ表示画面5Bが表示される。この時、テープ作成作業領域5Cには、何も表示されない。
次に、印刷データ編集装置1を構成するコンピュータ装置2における処理について、図12乃乃至図14を参照して説明する。図12は、メイン処理を示すフローチャートである。図13は、初期表示選択処理のフローチャートである。図14は、印刷処理のフローチャートである。尚、以下の処理は全てCPU41により実行される。
図12に示すフローチャートは、HDD49に装着されるハードディスクに記憶されている印刷データ作成・編集処理プログラムがCPU41により実行された時に行われる処理を示す。
図12に示すように、ステップ(以下、Sと略記する)1において、RAM43の各領域が初期化される等の初期化処理が行われる。その後、S2に移行する。
S2では、コンピュータ装置2と接続されているテープ印刷装置101からテープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を取得する。それには、テープ印刷装置101に対し、ケーブルKを介して装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を通知させる媒体種類要求コマンドが送信される。それに応じ、テープ印刷装置3からロール状印刷媒体103Aの種類が送り返されてくるので、ケーブルKを介してそれが受信される。送り返されたロール状印刷媒体103Aの種類は、RAM43の装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶される。その後、S3に移行する。
S3では、初期表示選択処理が行われる。ここでは、図7に示すようなエディタ表示画面5Bの表示に先立ち、図10に示すようなレイアウト初期化方法選択画面300を表示してレイアウトの初期化方法を操作者に選択させる。
ここで、一旦図12を参照してのメイン処理の説明を中断し、S3において呼び出される初期表示選択処理について図13を参照して説明する。
図13に示すように、S30では、表示装置コントローラ50を介して表示装置5の画面5Aに図10に示すようなレイアウト初期化方法選択画面300が表示される。レイアウト初期化方法選択画面300が表示された時点には、レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンは、「編集ファイルから読み込む」が選択されている。その後、S31に移行する。
S31では、入力が受け付けられる。その後、S32に移行する。
S32では、レイアウト初期化方法選択画面300において、レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンの何れかがマウス7によりクリックされたか否かが判断される。クリックされたと判断した場合(S32:YES)はS33に移行し、クリックされなかったと判断した場合(S32:NO)はS34に移行する。S33では、クリックされた選択肢を選択状態にし、選択状態にあった選択肢を非選択状態にするように表示を切り換える。その後、S31に移行して再びS31以降の処理を繰り返す。S34では、Closeボタン303がマウス7によりクリックされたか否かが判断される。クリックされたと判断した場合(S34:YES)は、S45に移行する。S45では、レイアウト初期化方法選択画面300を閉じ、後述する図16に示すエディタ表示画面5Bが表示される。この時、テープ作成作業領域5Cには、何も表示されない。そして、図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。S34において、Closeボタン303がマウス7によりクリックされなかったと判断した場合(S34:NO)は、S35に移行する。S35では、OKボタン302がマウス7によりクリックされたか否かが判断される。クリックされたと判断した場合(S35:YES)は、S36に移行し、クリックされなかったと判断した場合(S35:NO)は、S31に移行して再びS31以降を繰り返す。
S36では、レイアウト初期化方法選択画面300において、レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンは、「編集ファイルから読み込む」とする選択肢が選択状態にあるか否かが判断される。「編集ファイルから読み込む」とする選択肢が選択状態にあると判断した場合(S36:YES)は、S37に移行し、「編集ファイルから読み込む」とする選択肢が選択状態にないと判断した場合(S36:NO)は、S40に移行する。
S37では、レイアウト初期化方法選択画面300が閉じられ、替わって不図示の編集ファイル選択画面が表示される。編集ファイルは、OSの備えるファイルシステムのファイルであり、そのファイルシステムは、木構造のディレクトリ構造を有している。不図示の編集ファイル選択画面は、ディレクトリ構造が視覚的に分かるように構成されていると共に、ディレクトリを選択し、そのディレクトリ内の編集ファイルを選択するように構成されている。その後、S38に移行する。
S38では、操作者による操作が受け付けられる。それにより操作者により既にある編集ファイルの中から編集ファイルが選択される。その後、S39に移行する。
S39では、S38において選択された編集ファイルが読み込まれる。その後、S45に移行する。
S39から移行して来た場合のS45では、S39において読み込まれた編集ファイルの内容に基づき、図7に示すようなエディタ表示画面5Bが表示される。その場合、テープ作成作業領域5Cには、編集ファイルに保存された時の状態のラベルの編集データが表示される。その後、図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。
次に、S36において「編集ファイルから読み込む」とする選択肢が選択状態にないと判断した場合(S36:NO)に移行するS40について説明する。
S40では、レイアウト初期化方法選択画面300において、レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンは、「テンプレートから読み込む」とする選択肢が選択状態にあるか否かが判断される。「テンプレートから読み込む」とする選択肢が選択状態にあると判断した場合(S40:YES)は、S41に移行し、「テンプレートから読み込む」とする選択肢が選択状態にないと判断した場合(S40:NO)は、S44に移行する。
S41では、レイアウト初期化方法選択画面300が閉じられ、替わって図11に示すようなテンプレート選択画面310が表示される。この時、テンプレート選択欄312においては、先頭のテンプレートと2番目のテンプレートが表示され、先頭のテンプレートが選択状態にある。その後、S42に移行する。
S42では、操作者による操作が受け付けられる。それにより操作者によりテンプレートが選択される。その後、S43に移行する。
S43では、S42において選択されたテンプレートが読み込まれる。その後、S45に移行する。
S43から移行して来た場合のS45では、S43において読み込まれたテンプレートの内容に基づき、後述する図15に示すようなエディタ表示画面5Bが表示される。図15は、「封書1」という名称のテンプレートが選択された場合のエディタ表示画面5Bである。そして、テープ作成作業領域5Cのテキストボックスには、何も入力がされていない。このように、テンプレートを選択してエディタ表示画面5Bが表示される場合は、テキストボックスや不図示のイラストボックス等、操作者が所望の入力値を設定する欄は、空欄にて表示される。その後、図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。
次に、S40において「テンプレートから読み込む」とする選択肢が選択状態にないと判断した場合(S40:NO)に移行するS44について説明する。
S44へは、レイアウト初期化方法選択画面300において、レイアウト初期化方法選択用ラジオボタンが、「プリンタに装着されているテープを使用」との選択肢が選択状態にある場合に移行する。S44では、テープ印刷装置101に装着してあるロール状印刷媒体103Aに対応する印刷枠10をエディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに表示するという設定がされる。その後、S45に移行する。
S44から移行して来た場合のS45では、S44においてなされた、「テープ印刷装置101に装着してあるロール状印刷媒体103Aに対応する印刷枠10をエディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに表示するという設定」を受けて、エディタ表示画面5Bが表示される。この時に表示されるエディタ表示画面5Bでは、テープ作成作業領域5Cには、その左上部分にロール状印刷媒体103Aに対応する印刷枠10が表示されているのみである。ロール状印刷媒体103Aがプレカットラベル用のロール状印刷媒体103Aである場合は、その印刷枠10の形状は、プレカットラベルの外形形状と同じ形状であり、その印刷枠10のサイズは、実際のプレカットラベルのサイズと同じサイズである。
ロール状印刷媒体103Aが長尺ロールテープである場合は、その印刷枠10の形状は、長尺ロールテープの長手方向の長さが既定値100mmに切断した長尺ロールテープの外形形状と同じ形状であり、その印刷枠10のサイズは、長尺ロールテープの長手方向の長さが既定値100mmに切断した長尺ロールテープの実際のサイズと同じサイズである。尚、テープ作成作業領域5Cの表示倍率が100%でない場合は、表示倍率に応じてサイズが変更になる。
図12のS2において読み取った装着テープの種類は、RAM43の装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶されているので、印刷枠10を表示するに際しては、装着テープ種類が装着テープ種類記憶エリア43Eから読み出される。
また、印刷媒体変更リストボックス5Fには、図12のS2においてテープ印刷装置101から取得するのでなく、S44においてテープ印刷装置101から取得するように構成してもよい。
また、印刷媒体変更リストボックス5Fには、装着テープ種類が表示される。テープ長さ指定スピンボックス5Gには、ロール状印刷媒体103Aがプレカットラベルの場合は、何も表示されず、ロール状印刷媒体103Aが長尺ロールテープである場合は、既定値の100mmが表示される。その後、図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。
再び、図12に戻り、S4から説明を再開する。
S4では、入力が受け付けられる。その後、S5に移行する。
S5では、終了操作か否かが判断される。これには、エディタ表示画面5Bの終了ボタンがクリックされたか否か、或いは、メニューバーのファイル(F)メニューの下位のメニューから終了メニューが選択されたか否か等が判断される。終了操作と判断された場合(S5:YES)は、エディタ表示画面5Bを閉じ、メイン処理を終了する。終了操作と判断されなかった場合(S5:NO)は、S6に移行する。
S6では、印刷枠10の作成操作か否かが判断される。これには、エディタ表示画面5Bにおいて、印刷媒体選択エリア5Dにあるアイコンのダミー表示(不図示)がマウス7によってテープ作成作業領域5Cまでドラッグされてドロップされたか否かが判断される。印刷枠10の作成操作と判断された場合(S6:YES)はS7に移行し、印刷枠10の作成操作と判断されなかった場合(S6:NO)は、S8に移行する。
S7では、エディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに印刷枠10が表示される。その時、印刷枠10の表示位置は、アイコンのダミー表示(不図示)がマウス7によってドロップされた位置である。また、そのアイコンに対応するロール状印刷媒体103Aがプレカットラベル用のロール状印刷媒体103Aである場合は、その印刷枠10の形状は、プレカットラベルの外形形状と同じ形状であり、その印刷枠10のサイズは、実際のプレカットラベルのサイズと同じサイズである。
また、そのアイコンに対応するロール状印刷媒体103Aが長尺ロールテープである場合は、その印刷枠10の形状は、長尺ロールテープの長手方向の長さが既定値100mmに切断した長尺ロールテープの外形形状と同じ形状であり、その印刷枠10のサイズは、長尺ロールテープの長手方向の長さが既定値100mmに切断した長尺ロールテープの実際のサイズと同じサイズである。表示装置の仕様等により実際のサイズと若干異なっていてもよい。尚、テープ作成作業領域5Cの表示倍率が100%でない場合は、表示倍率に応じてサイズが変更になる。
また、新しく作成された印刷枠10に関する印刷枠情報は、不図示の印刷枠テーブルに格納され、印刷枠テーブルはRAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Bに記憶される。印刷枠テーブルは、印刷枠情報が印刷枠の作成順に複数記憶できるように構成されている。印刷枠情報は、印刷枠10に対応するロール状印刷媒体103Aの種類、印刷枠10のサイズ、印刷枠10の位置、印刷枠10の方向、印刷枠10が選択状態にあるか否かを示す選択フラグ、等からなる。尚、印刷枠10は、作成直後は、選択状態にあるので、選択フラグはONである。
印刷枠10が作成される度に、印刷枠情報が1つ不図示の印刷枠テーブルに追加される。その時、その印刷枠情報の選択フラグはONにされ、その他に印刷枠10がある場合、その印刷枠10に対応する印刷枠情報の選択フラグはOFFにされる。尚、その他の印刷枠10に対応する印刷枠情報の選択フラグは、印刷枠10の追加があった場合にOFFにならない仕様も考えられる。
その後、S4に移行し、S4以降の処理を繰り返す。
S8では、印刷枠10の移動操作か否かが判断される。これには、エディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに既に表示されている印刷枠10がマウス7によってテープ作成作業領域5Cの別の位置までドラッグされてドロップされたか否かが判断される。印刷枠10の移動操作と判断された場合(S8:YES)はS9に移行し、印刷枠10の移動操作と判断されなかった場合(S8:NO)は、S10に移行する。
S9では、ドラッグ&ドロップされた印刷枠10の表示位置がドロップされた位置に移動した状態にエディタ表示画面5Bの表示が更新される。
また、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納され、移動された印刷枠10に対応する印刷枠情報の、印刷枠10の表示位置が移動後の位置に更新される。その後、S4に移行し、S4以降の処理を繰り返す。
S10では、印刷枠10のサイズ変更操作か否かが判断される。印刷枠10のサイズ変更操作には、ロール状印刷媒体103Aの種類の変更を伴うサイズ変更操作と、ロール状印刷媒体103Aの種類の変更を伴わないサイズ変更操作とがある。各サイズ変更操作には、それぞれいくつかの操作方法がある。また、印刷枠10のサイズ変更操作には、印刷枠10のハンドル5Zをマウス7によってドラッグ&ドロップする操作方法や、印刷媒体変更リストボックス5Fを操作する操作方法、テープ長さ指定スピンボックス5Gを操作する操作方法、等がある。印刷枠10のサイズ変更操作と判断された場合(S10:YES)は、S11に移行し、印刷枠10のサイズ変更操作と判断されなかった場合(S10:NO)は、S12に移行する。
S11では、前述の何れの操作方法においても、プレカットラベルに対応する印刷枠10では、プレカットラベルの何れかのサイズへの拡大・縮小(換言すれば、プレカットラベルの種類の変更)が可能に構成されており、長尺ロールテープに対応する印刷枠10では、テープの幅方向に対しては、長尺ロールテープの何れかのサイズへの拡大・縮小(換言すれば、長尺ロールテープの種類の変更)が可能に構成され、テープの長手方向に対しては、拡大・縮小は自由に行うことができるように構成されている。そして、変更後のサイズにて印刷枠10が表示更新される。また、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納され、サイズ変更された印刷枠10に対応する印刷枠情報の、ロール状印刷媒体103Aの種類、印刷枠10のサイズが変更後の値に更新される。その後、S4に移行し、S4以降の処理を繰り返す。
S12では、印刷枠10の方向変更操作か否かが判断される。これには、例えば、エディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに既に表示されている印刷枠10の配置方向が、テープ横置きボタン5V又はテープ縦置きボタン5Yをマウスにてクリックすることにより変更されたか否かが判断される。印刷枠10の方向変更操作と判断された場合(S12:YES)はS13に移行し、印刷枠10の方向変更操作と判断されなかった場合(S12:NO)は、S14に移行する。
S13では、エディタ表示画面5Bにおいて配置方向が変更された印刷枠10の表示が更新される。その時、印刷枠10の配置方向が縦長な方向だった時は横長な方向に、横長な方向だった時は縦長な方向に、交互に切り替わる。尚、印刷枠10の配置方向が切り替わるということは、ロール状印刷媒体103Aに印刷する場合に、ロール状印刷媒体103Aへの印刷方向が切り替わることを意味している。そのため、縦横のサイズが同じラベルで配置方向を切り換えた場合、テープ作成作業領域5Cへの印刷枠10の表示は変わらなくとも、ロール状印刷媒体103Aへの印刷方向は異なる。
また、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納され、配置方向が変更された印刷枠10に対応する印刷枠情報の、印刷枠10の方向が更新される。その後、S4に移行し、S4以降の処理を繰り返す。
S14では、データ編集操作か否かが判断される。データ編集操作には、不図示のテキストボックスにキーボード6を使用して文字が入力されたり、不図示のイラストボックスにメニューバーの挿入(I)メニューの下位のメニューであるイラスト入力メニューからイラストが入力されたり、図形データ、画像データ、表データ、描画データ、バーコードデータ等がそれぞれの入力編集方法にて入力編集されたりしたか否かが判断される。データ編集操作と判断された場合(S14:YES)は、S15に移行し、データ編集操作と判断されなかった場合(S14:NO)は、S16に移行する。
S15では、データ編集処理を行う。これは、例えば、テキストボックスへの文字の追加であれば、エディタ表示画面5Bの表示がテキストボックスの中に文字が追加された状態に更新され、それに伴って、RAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶される編集データに文字が追加される。テキストボックスに対しては、文字の追加の他に挿入、削除、文字のコピー等の処理がある。また、テキストボックス自体の移動、追加、削除等の処理がある。テキストボックス以外の編集も行われる。このように、データ編集操作に応じて、エディタ表示画面5Bの表示が更新されると共に、RAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶される編集データが更新される。その後、S4に移行し、S4以降の処理を繰り返す。
S16では、印刷枠選択操作か否かが判断される。印刷枠選択方法には、例えば、エディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに既にある印刷枠10をマウス7によってクリックする方法がある。また、マウス7をドラッグした時にできる線分の始点と終点を対角線とする四角形により印刷枠10を囲うようにして印刷枠10を選択する方法がある。同時期に2つ以上の印刷枠10を選択状態にすることも可能である。それには、キーボード6の不図示のSHIFTキーを押下しながら、選択したい印刷枠10を1つ1つマウス7によってクリックする方法がある。また、マウス7をドラッグした時にできる線分の始点と終点を対角線とする四角形により複数の印刷枠10を囲うようにして印刷枠10を選択するという方法がある。このような方法により選択された印刷枠10が有るか否かが判断される。
印刷枠選択操作であると判断された場合(S16:YES)は、S17に移行し、印刷枠選択操作でないと判断された場合(S16:NO)は、S18に移行する。
S17では、エディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cにおいて、選択された印刷枠10がハンドル5Zを付した印刷枠10に表示変更され、それ以外の印刷枠10がハンドル5Zを付されない印刷枠10に表示更新される。また、選択された印刷枠10が1つである場合、エディタ表示画面5Bの印刷媒体変更リストボックス5F、テープ長さ指定スピンボックス5G等の表示が、選択された印刷枠10の値に表示更新される。また、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納される各印刷枠10に対応する印刷枠情報の選択フラグの値が更新される。
その後、S4に移行し、S4以降の処理を繰り返す。
S18では、印刷操作がされたか否かが判断される。印刷操作には、印刷ボタン5Lのマウス7によるクリックという操作や、ファイル(F)メニューの下位のメニューにある印刷メニューの指定という操作等がある。印刷操作がされたと判断した場合(S18:YES)は、S19に移行し、印刷操作がされなかったと判断した場合(S18:NO)は、S20に移行する。
S19では、印刷処理を行う。ここで、一旦図12を参照してのメイン処理の説明を中断し、S19において呼び出される印刷処理について図14を参照して説明する。
図14に示すように、S50では、選択された印刷枠10があるか否かが判断される。これには、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納される各印刷枠10に対応する印刷枠情報の選択フラグにONである選択フラグが有るか否かにより判断される。選択された印刷枠10がないと判断した場合(S50:NO)は、印刷処理を終了して図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。選択された印刷枠10があると判断した場合(S50:YES)は、S51に移行する。
S51では、選択された印刷枠10の内、印刷枠テーブルに最初に格納された印刷枠情報に対応する印刷枠10が印刷対象の印刷枠10に設定される。その後、S52に移行する。
S52では、印刷対象の印刷枠10から印刷データが作成されてテープ印刷装置101に印刷データが送信される。
それには、先ず、RAM43の編集データ記憶手段43Bに記憶されている編集データが全て読み出され、印刷データ記憶エリア43Dにてビットマップイメージに展開される。例えば、編集データにテキストボックスのデータが含まれている場合、テキストボックスのデータは文字コード、文字サイズ、書体データ、その他の文字修飾データ、テキストボックスの位置データ等から構成されているので、それが印刷時と同じ縮尺のビットマップイメージに展開される。また、例えば、編集データにイラストボックスのデータが含まれている場合、イラストボックスのデータはイラストの種類、イラストのサイズ、イラストボックスの位置データ等から構成されているので、それが印刷時と同じ縮尺のビットマップイメージに展開される。
テキストボックスやイラストボックス等個々の印刷対象のビットマップイメージは、全て印刷データ記憶エリア43Dに重ね合わされて1つのビットマップイメージとなる。
尚、このビットマップイメージは、印刷用に印刷データ記憶エリア43Dに展開されているが、表示用に表示バッファ43Aに展開されるビットマップイメージと殆ど同じである。表示用のビットマップイメージでは、さらに印刷枠10のイメージが付加されたり、印刷されない背景テーマのイメージが付加されたり、表示倍率に合わせて拡大・縮小がされる点が異なる。編集データを展開したビットマップイメージとしては同じイメージである。
次に、このビットマップイメージから現在印刷対象の印刷枠10とされている印刷枠10に囲まれた範囲のビットマップイメージを切り出す。尚、ビットマップイメージから所定の範囲のビットマップイメージを切り出す処理は、パーソナルコンピュータの表示画面から範囲を指定して切り出す等一般的に行われており、周知なので詳細な説明は省略する。
さらに、切り出されたビットマップイメージを表すドットパターンデータ形式の印刷データに所定の情報を付加して印刷コマンドを作成し、通信用I/F45を介してテープ印刷装置101に印刷コマンドとして印刷データが送信される。
その後、S53に移行する。
S53では、次の未印刷の印刷枠10があるか否かが判断される。それには、選択された印刷枠10の内、現在印刷対象の印刷枠10に設定されている印刷枠10よりも後に印刷情報が印刷枠テーブルに格納された印刷枠10があるか否かが判断される。次の未印刷の印刷枠10があると判断された場合(S53:YES)は、S54に移行し、次の未印刷の印刷枠10がないと判断された場合(S53:NO)は、印刷処理を終了して図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。
S54では、次の未印刷の印刷枠10が指定される。これには、印刷対象の印刷枠10が、選択された印刷枠10の内、現在印刷対象の印刷枠10に設定されている印刷枠10よりも後に印刷情報が印刷枠テーブルに格納された印刷枠10であって、その中でも、印刷情報が印刷枠テーブルに格納された順番が一番早い印刷枠10に設定される。その後、S52に移行して再びS52以降を繰り返す。
再び、図12に戻り、S20から説明を再開する。
S20では、その他の処理を行う。その後、S4に移行して再びS4以降を繰り返す。
次に、図7乃至図15に基づいて、テンプレートを利用してラベルを作成する工程について説明する。尚、図15はテンプレートを用いてラベルの編集を行う場合に表示されるエディタ表示画面の例を示すイメージ図である。
図12に示すように、コンピュータ装置2のCPU41は、RAM43の初期化等(S1)とテーププリンタ装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を取得(S2)後、表示装置5の画面5Aに図10に示すレイアウト初期化方法選択画面300を表示する(図13のS30)。ここで、操作者は「テンプレートから読み込み」をマウス7によりクリックする。それにより、「テンプレートから読み込み」の選択肢が選択状態になる(S33)。その後、操作者はOKボタン302をクリックする。それにより、S41に移行する。ここでは、レイアウト初期化方法選択画面300(図10)に替えて、図11に示すようなテンプレート選択画面310が表示される(S41)。ここで、操作者は、テンプレート選択画面310のテンプレート選択欄312から「封書1」という名称のテンプレートを選択状態にし、OKボタン315をクリックする。それを受け付けると(S42)、図15に示すエディタ表示画面5Bが表示される。図15に示すように、ラベル作成作業領域5Cには、縦長の封書を横向きにした封書のイメージが表示されている。これは、背景テーマであり印刷はされない。
その封書のイメージの左上部分には、点線の四角にて示されるテキストボックス5Pがあり、テキストボックス5Pの中には、何も表示されていない。また、テキストボックス5Pを囲むように破線の四角にて示される印刷枠10が表示されている。このテキストボックス5Pは、ハンドル5Zを備えており、選択状態にある。
また、封書のイメージの右下部分には、点線の四角にて示されるテキストボックス5Qがあり、テキストボックス5Qの中には、何も表示されていない。また、テキストボックス5Qを囲むように破線の四角にて示される印刷枠10が表示されている。この印刷枠10は、ハンドル5Zを備えておらず、よって選択状態にはない。
印刷媒体変更リストボックス5Fには、「29mm」が表示されている。ラベル作成作業領域5Cにおいて選択状態にある左上の印刷枠10に対応している。テープ長さ指定スピンボックス5Gには、「60mm」が表示されている。テープ長さ指定スピンボックス5Gも、ラベル作成作業領域5Cにおいて選択状態にある左上の印刷枠10に対応している。
テンプレート選択リストボックス5Hには、「封書1」が表示されている。これは、先に、テンプレート選択画面310にて、テンプレートとして「封書1」を選択したからである。
この時に、操作者がマウス7により、テキストボックス5Pの中をクリックすると、データ編集処理としてテキストボックス5Pの中に不図示のカーソルが表示される(図12のS15)。それに続いて、操作者が、「〒467−XXXX」、「改行」、名古屋市瑞穂区XX町1−1−1」、「改行」、「兄弟機械(株)」、「改行」、「総務部 兄弟 太郎 様」と入力するとデータ編集処理として、入力した文字がRAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶されると共に、テキストボックス5Pに入力した文字が表示される(S15)。
その後、操作者がマウス7により、テキストボックス5Qの中をクリックすると、データ編集処理としてテキストボックス5Qの中に不図示のカーソルが表示される(図12のS15)。それに続いて、操作者が、「〒104−XXXX」、「改行」、「東京都中央区○○3−8−9」、「改行」、「姉妹商事(株) 営業部 姉妹 花子」と入力するとデータ編集処理として、入力した文字がRAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶されると共に、テキストボックス5Qに入力した文字が表示される(S15)。
次に、操作者がマウス7により、ラベル作成作業領域5C左上部分の印刷枠10をクリックすると、テキストボックス5Qの中にあった不図示のカーソルは消え、ラベル作成作業領域5C左上部分の印刷枠10にハンドル5Zが表示されて選択状態になり(図12のS17)、図7に示す状態となる。ここで、操作者は、テープ印刷装置101に29mm幅の長尺ロールテープを装着する。その後、操作者は、印刷ボタン5Lをクリックする。その時、印刷処理として、選択状態にあるラベル作成作業領域5C左上部分の印刷枠10の印刷データが作成され、その印刷データを備える印刷コマンドがテープ印刷装置101に対して送信される(図14のS52)。テープ印刷装置101では、印刷コマンドを受信するとラベルを印刷する。その時に作成されたラベルが図8に示すラベル5Mである。図7のエディタ表示画面5Bにおいて、印刷枠10は、1つしか選択状態にないため、印刷処理はこれで終了する。
その後、改めて、操作者がマウス7により、ラベル作成作業領域5C右下部分の印刷枠10をクリックすると、ラベル作成作業領域5C左上部分の印刷枠10にあったハンドル5Zは消え、ラベル作成作業領域5C右下部分の印刷枠10にハンドル5Zが表示されて選択状態になる(図12のS17)。操作者は、テープ印刷装置101に14mm幅の長尺ロールテープを装着する。その後、操作者は、印刷ボタン5Lをクリックする。その時、印刷処理として、選択状態にあるラベル作成作業領域5C右下部分の印刷枠10の印刷データが作成され、その印刷データを備える印刷コマンドがテープ印刷装置101に対して送信される(図14のS52)。テープ印刷装置101では、印刷コマンドを受信するとラベルを印刷する。その時に作成されたラベルが図9に示すラベル5Nである。エディタ表示画面5Bにおいて、印刷枠10は、1つしか選択状態にないため、印刷処理はこれで終了する。
次に、図7、図12、図13、図16乃至図18に基づいて、編集ファイルやテンプレートを利用せずにラベルの編集データを作成する工程について説明する。作成されるラベルは前述のラベルを作成する工程にて説明した図8のラベル5Mと図9のラベル5Nであり、印刷処理の説明は省略する。尚、図16乃至図18は編集ファイルやテンプレートを利用せずにラベルの編集を行う場合に表示されるエディタ表示画面の例を示すイメージ図である。
図12に示すように、コンピュータ装置2のCPU41は、RAM43の初期化等(S1)とテーププリンタ装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を取得(S2)後、表示装置5の画面5Aに図10に示すレイアウト初期化方法選択画面300を表示する(図13のS30)。ここで、操作者はCloseボタン303をマウス7によりクリックする。それにより、S45に移行する。ここでは、レイアウト初期化方法選択画面300(図10)に替えて、図16に示すエディタ表示画面5Bが表示される。図16に示すように、ラベル作成作業領域5Cには、何も表示されていない。
また、印刷媒体変更リストボックス5F、テープ長さ指定スピンボックス5Gには、何も表示されていない。テンプレート選択リストボックス5Hには、「通常フォーマット」が表示されている。これは、テンプレートは選択していないからである。
この時に、操作者が不図示の背景テーマメニューにより、「封書」を設定すると、その他の処理としてラベル作成作業領域5Cに封書の背景テーマが表示される(図12のS20)。続けて、操作者が不図示のテキストボックス追加メニューにより、位置を指定しながらテキストボックスを設定すると、データ編集処理としてラベル作成作業領域5Cにテキストボックス5Pが表示される(図12のS15)。次に、操作者がマウス7により、テキストボックス5Pの中をクリックすると、データ編集処理としてテキストボックス5Pの中に不図示のカーソルが表示される(図12のS15)。それに続いて、操作者が、「〒467−XXXX」、「改行」、名古屋市瑞穂区XX町1−1−1」、「改行」、「兄弟機械(株)」、「改行」、「総務部 兄弟 太郎 様」と入力するとデータ編集処理として、入力した文字がRAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶されると共に、テキストボックス5Pに入力した文字が表示される(S15)。また、操作者は、不図示の文字修飾メニューにより必要に応じテキストボックス5Pに入力した文字に文字修飾を掛けることもできる。その場合、データ編集処理として文字修飾が設定されてRAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶され、修飾された文字での表示に更新される(S15)。
次に、操作者が不図示のテキストボックス追加メニューにより、位置を指定しながらテキストボックスを設定すると、データ編集処理としてラベル作成作業領域5Cにテキストボックス5Qが表示される(図12のS15)。次に、操作者がマウス7により、テキストボックス5Qの中をクリックすると、データ編集処理としてテキストボックス5Qの中に不図示のカーソルが表示される(図12のS15)。それに続いて、操作者が、「〒104−XXXX」、「改行」、「東京都中央区○○3−8−9」、「改行」、「姉妹商事(株) 営業部 姉妹 花子」と入力するとデータ編集処理として、入力した文字がRAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶されると共に、テキストボックス5Qに入力した文字が表示される(S15)。また、操作者は、不図示の文字修飾メニューにより必要に応じテキストボックス5Pに入力した文字に文字修飾を掛けることもできる。その場合、データ編集処理として文字修飾が設定されてRAM43の編集データ記憶エリア43Bに記憶され、修飾された文字での表示に更新される(S15)。その状態が、図17に示される。
次に、操作者が印刷媒体選択エリア5Dのスクロールバーをマウス7によって操作すると、その他の処理として「29mm幅ロール」との選択肢が表示される(図12のS20)。そして、操作者が「29mm幅ロール」のアイコンをマウス7によってラベル作成作業領域5Cまでドラッグしてドロップすると、ドロップした位置に縦方向の長さが29mm、横方向の長さが既定値の100mmである印刷枠10が表示される(図12のS7)。次に、操作者がテープ長さ指定スピンボックス5Gに「60mm」を入力すると、印刷枠10の横方向の長さが60mmに変更されて表示される(図12のS11)。その後、操作者がマウス7によりその印刷枠10を、テキストボックス5Pを囲む位置まで移動させると、印刷枠10の配置位置の設定が変更される(図12のS9)。その状態が、図18に示される。
次に、操作者が印刷媒体選択エリア5Dのスクロールバーをマウス7によって操作すると、その他の処理として「18mm幅ロール」との選択肢が表示される(図12のS20)。そして、操作者が「18mm幅ロール」のアイコンをマウス7によってラベル作成作業領域5Cまでドラッグしてドロップすると、ドロップした位置に縦方向の長さが18mm、横方向の長さが既定値の100mmである印刷枠10が表示される(図12のS7)。次に、操作者がテープ長さ指定スピンボックス5Gに「52mm」を入力すると、印刷枠10の横方向の長さが52mmに変更されて表示される(図12のS11)。その後、操作者がマウス7によりその印刷枠10を、テキストボックス5Qを囲む位置まで移動させると、印刷枠10の配置位置の設定が変更される(図12のS9)。以上の操作を経たラベル作成作業領域5Cは、図7に示されるエディタ表示画面5Bのラベル作成作業領域5Cに似た状態となる。
次に、図19乃至図21に基づいて、ラベル作成方法の例について簡単に説明する。
図19は、CD/CDケースラベルを作成する時のエディタ表示画面を示すイメージ図である。図20は、CDラベルを示す模式図である。図21は、CDケースラベルを示す模式図である。
図19に示すように、ラベル作成作業領域5Cには、ドーナツ型の印刷枠10Cが表示され、その上部に重なって四角い印刷枠10Dがある。そして、印刷枠10Cと印刷枠10Dの両方に囲まれる位置に、テキストボックス5Uがある。また、テキストボックス5Uには、1行目に「兄弟 太郎」、2行目に「BEST SONG 24」との文字が表示されている。
次に、図20に示すように、ドーナツ型のラベル5Sの上部には、2行に渡って印刷が施されている。1行目には「兄弟 太郎」、2行目には「BEST SONG 24」との文字が印刷されている。これは、図19に示すエディタ表示画面5Bにおいて、作成されるCDラベルである。
次に、図21に示すように、四角形のラベル5Tには、2行に渡って印刷が施されている。1行目には「兄弟 太郎」、2行目には「BEST SONG 24」との文字が印刷されている。これは、図19に示すエディタ表示画面5Bにおいて、作成されるCDケースラベルである。
ラベル5S、ラベル5Tとも、テキストボックス5Uの文字が印刷されており、文字サイズ、書体、その他文字修飾は共通である。
従来の1編集画面に1つの印刷範囲しか指定出来なかった場合は、2つ編集画面を立ち上げ、それぞれに編集データを入力し、印刷範囲を設定する必要があった。しかし、上記の例のように、印刷枠は2つであるが、テキストボックスは1つにして、さらに1つテキストボックスを追加しないようにすることも可能である。
また、印刷媒体の形状は異なるが、印刷する文字の内容が同じ場合、従来であれば、文字の内容に変更があれば、ラベルの編集ファイル毎にテキストボックスに修正を加えることが必要であった。しかし、上記の例のようにすることにより、テキストボックスの修正は1回で済ませることができる。
次に、図22乃至図24に基づいて、別のラベル作成方法の例について簡単に説明する。
図22は、画像イメージからラベルを作成する時のエディタ表示画面を示すイメージ図である。図23及び図24は、ラベルを示す模式図である。
図22に示すように、ラベル作成作業領域5Cには、二人が左右に並んで立っている画像イメージが表示されている。そして、左側の人の全身を囲む四角形の印刷枠10Eがあり、右側の人の上半身を囲む四角形の印刷枠10Fがある。
図23は、図22に示すエディタ表示画面5Bにおいて、印刷枠10Eを印刷範囲として作成されたラベル5Wを示している。また、図24は、図22に示すエディタ表示画面5Bにおいて、印刷枠10Fを印刷範囲として作成されたラベル5Xを示している。
尚、第1実施形態において、印刷枠は2つまでしか設定できない訳ではなく、3つ以上設定することも可能である。
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係る印刷データ編集装置1では、CPU1によって表示装置5に表示される印刷枠10は、形状がテープ印刷装置101によって印刷されるロール状印刷媒体103Aの外形形状に対応していると共に、少なくとも2つ設定することができる。それにより、CPU41、RAM43、キーボード6等によって作成された編集データに基づいてCPU41が表示装置コントローラ50を介して表示装置5に表示イメージを表示し、その表示装置5に表示されている表示イメージに対して、所望する複数の表示位置に対して、印刷範囲を設定する同形又は異形の印刷枠10がそれぞれ設定されることによって、その印刷枠10を別々のロール状印刷媒体103Aに印刷することが可能となる。また、1つの印刷枠10で設定された編集データの印刷範囲を他の同形又は異形の印刷枠10で全て覆うことによって、同一の編集データの印刷範囲をそれぞれ印刷したり片方の印刷枠10を少しずつずらしたりして印刷することも可能であるので、印刷結果にバリエーションを広げることができる。また、CPU41、RAM43、キーボード6等によって作成される編集データに対しては、出来上がりは別々であるが関連性の強い複数のロール状印刷媒体103Aの印刷範囲を組み合わせて編集データを作成することができる。例えば、封書の宛先及び差出人等が印刷されたロール状印刷媒体103Aを作成するときに、実際に印刷されたロール状印刷媒体103Aを貼り付けた状態に近い状態で編集ができるので、ロール状印刷媒体103Aに対する印刷範囲のバランスおよび封書に対する編集データのバランスが容易に調整できる。
また、表示装置5に表示される印刷枠10のサイズは、テープ印刷装置101が装着可能なロール状印刷媒体103Aの1つとサイズが同じである。それにより、操作者はロール状印刷媒体103Aと印刷データとの位置及び大きさのバランスの取れた出来上がりが想定でき、想定通りにできているかの試し刷りをする必要がない。
また、表示装置5に表示される印刷枠10に対し、CPU41、マウス7、マウスカーソル7A等によって、印刷枠10の表示位置の移動操作が行われ、印刷枠10が移動することによって、テープ印刷装置101を使用して印刷するための印刷範囲の位置を変更することができる。それにより、表示装置5に表示される編集データのどこからでも印刷枠10によって印刷データを取得することができる。また、印刷枠10の移動によって印刷範囲の位置を微調整できる。
また、表示装置5に表示される印刷枠10の位置とサイズとを備える印刷枠10のレイアウトを含むテンプレートをイメージとして表示するテンプレートイメージを複数表示して、CPU41、マウス7、マウスカーソル7A等によって、操作者が所望するテンプレートを選択させることができる。それにより、操作者が目的とする印刷枠10のレイアウトのテンプレートを素早く見付け出すことができる。また、選択されたテンプレートの印刷枠10のレイアウトは表示装置5の所定の場所に表示される。そのため、操作者は表示装置5に表示される印刷枠10のレイアウトに対して素早く作業ができる。
また、テンプレートは、文字データ、及び、画像データの何れかの位置とサイズとを有する。それにより、操作者は編集データを作成するための設定を省略できる。
また、テープ印刷装置101は、テープ印刷装置101に装着されるロール状印刷媒体103Aのサイズを検出する印刷媒体判別センサMS1〜MS5を有し、表示装置5に表示された印刷枠10は、印刷枠10が表示された初期状態では印刷媒体判別センサMS1〜MS5で検出されたロール状印刷媒体103Aのサイズで表示されるようにした。それにより、操作者は表示装置5に表示された印刷枠10の範囲以下で編集作業を行えばよいことが分かる。また、操作者は表示装置5に表示された印刷枠10の範囲を越えて編集作業を行った場合、ロール状印刷媒体103Aのサイズを交換しなければならないことが分かる。
また、表示装置5に表示される印刷枠10を表示装置5上に配置する向きを指示するためにエディタ表示画面5Bにテープ横置きボタン5V及びテープ縦置きボタン5Yを備えた。それにより、操作者は表示装置5に表示される印刷枠10の向きを変更することができ、例えば印刷枠10の印刷範囲を縦長又は横長にすることによって編集データの印刷する位置及び方向を自由に変更することができる。
また、CPU1によって表示装置5に表示される印刷枠10は、形状がテープ印刷装置101によって印刷されるロール状印刷媒体103Aの外形形状に対応していると共に、少なくとも2つ設定することができ、CPU41は通信用I/F45を介して、選択された各印刷枠10に対応する印刷データをテープ印刷装置101に対し一括して送信する。それにより、印刷データをテープ印刷装置101に対し一括して送信するので、操作者は何度も印刷データの送信操作を行う必要がない。
また、互いに関連のあるラベルの編集を1画面でできるので作業の効率がよい。また、管理する場合も1つの編集ファイルを管理すればよいので管理しやすい。
また、編集画面を複数同時に立ち上げた場合、表示用のメモリを多く使用することになる。仮想メモリとして、立ち上がってはいるが表示されていない画面は、ハードディスクに一時保存されることもあるが、ハードディスクにアクセスすると処理に時間が掛かる。それに対し、本発明では1つの編集画面で済むので、操作者はストレスなく編集画面を操作できる。
尚、第1実施形態では、印刷コマンドはビットマップイメージに対応するドットパターンデータを備えていたが、ビットマップイメージに展開する前の編集データを備えて構成してもよい。その場合、印刷コマンドは例えば、全編集データと印刷範囲を備えて構成され、印刷コマンドを受信したテープ印刷装置101は、編集データを展開してビットマップイメージを作成し、そこから、印刷範囲に含まれるビットマップイメージを切り出して印刷データを作成して印刷する。
また、印刷コマンドは、全編集データを備えて構成されるのでなく、印刷範囲に全体あるいは一部が含まれる印刷対象物に係る編集データを備えて構成されてもよい。
第1実施形態では、表示バッファ43Aと印刷データ記憶エリア43Dとを備え、何れにおいても編集データからビットマップイメージを展開していたが、編集データからビットマップイメージを展開するための共通の記憶領域を設けて、表示バッファ43Aと印刷データ記憶エリア43Dは、その記憶領域からビットマップイメージをコピーして加工するように構成してもよい。
第1実施形態では、印刷枠10は、印刷媒体の外形線に対応し、縮尺は印刷媒体と同じであったが、編集データの内、実際に印刷される編集データの範囲を示す枠(印刷範囲枠と呼ぶことにする)を印刷枠10毎に別途設けてもよい。印刷範囲枠は拡大・縮小ができるように構成してもよい。印刷範囲枠の拡大では、印刷範囲枠は印刷枠10の範囲を超えてはできないように構成してもよい。
第1実施形態に係る印刷枠10を無くし、替わって印刷範囲枠を印刷枠とし、拡大・縮小はできるが、拡大は印刷媒体のサイズを超えてはできないように構成してもよい。
次に、第2実施形態に係る印刷データ編集装置について説明する。第2実施形態は第1実施形態と殆ど同じであって、印刷処理が異なる。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に図25を参照して説明する。尚、第1実施形態と同じ構成には第1実施形態と同じ符号を付して説明する。
図25は、印刷処理のフローチャートである。尚、以下の処理は全てCPU41により実行される。
図25に示すように、S60では、選択された印刷枠10があるか否かが判断される。これには、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納される各印刷枠10に対応する印刷枠情報の選択フラグにONである選択フラグが有るか否かにより判断される。選択された印刷枠10がないと判断した場合(S60:NO)は、印刷処理を終了して図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。選択された印刷枠10があると判断した場合(S60:YES)は、S61に移行する。
S61では、コンピュータ装置2と接続されているテープ印刷装置101からテープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を取得する。それには、テープ印刷装置101に対し、ケーブルKを介して装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を通知させる媒体種類要求コマンドが送信される。それに応じ、テープ印刷装置101からロール状印刷媒体103Aの種類が送り返されてくるので、ケーブルKを介してそれが受信される。送り返されたロール状印刷媒体103Aの種類は、RAM43の装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶される。その後、S62に移行する。
S62では、選択された印刷枠10の内、印刷枠テーブルに最初に格納された印刷枠情報に対応する印刷枠10が印刷対象の印刷枠10に設定される。その後、S63に移行する。
S63では、印刷枠10の範囲の印刷はテープ印刷装置101に装着されているテープに印刷できるか否かが判断される。印刷枠10に対応するテープの種類は、印刷枠テーブルの印刷枠情報からロール状印刷媒体103Aの種類を読み出すことにより取得する。そのため、このロール状印刷媒体103Aの種類と、RAM43の装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶されているロール状印刷媒体103Aの種類とを比較することにより判断がされる。テープ印刷装置101に装着されているテープに印刷できると判断された場合(S63:YES)は、S64に移行し、テープ印刷装置101に装着されているテープに印刷できないと判断された場合(S63:NO)は、S65に移行する。
S64では、印刷対象の印刷枠10から印刷データが作成されてテープ印刷装置101に印刷データが送信される。
それには、先ず、RAM43の編集データ記憶手段43Bに記憶されている編集データが全て読み出され、印刷データ記憶エリア43Dにてビットマップイメージに展開される。例えば、編集データにテキストボックスのデータが含まれている場合、テキストボックスのデータは文字コード、文字サイズ、書体データ、その他の文字修飾データ、テキストボックスの位置データ等から構成されているので、それが印刷時と同じ縮尺のビットマップイメージに展開される。また、例えば、編集データにイラストボックスのデータが含まれている場合、イラストボックスのデータはイラストの種類、イラストのサイズ、イラストボックスの位置データ等から構成されているので、それが印刷時と同じ縮尺のビットマップイメージに展開される。
テキストボックスやイラストボックス等個々の印刷対象のビットマップイメージは、全て印刷データ記憶エリア43Dに重ね合わされて1つのビットマップイメージとなる。
尚、このビットマップイメージは、印刷用に印刷データ記憶エリア43Dに展開されているが、表示用に表示バッファ43Aに展開されるビットマップイメージと殆ど同じである。表示用のビットマップイメージでは、さらに印刷枠10のイメージが付加されたり、印刷されない背景テーマのイメージが付加されたり、表示倍率に合わせて拡大・縮小がされる点が異なる。編集データを展開したビットマップイメージとしては同じイメージである。
次に、このビットマップイメージから現在印刷対象の印刷枠10とされている印刷枠10に囲まれた範囲のビットマップイメージを切り出す。尚、ビットマップイメージから所定の範囲のビットマップイメージを切り出す処理は、パーソナルコンピュータの表示画面から範囲を指定して切り出す等一般的に行われており、周知なので詳細な説明は省略する。
さらに、切り出されたビットマップイメージを表すドットパターンデータ形式の印刷データに所定の情報を付加して印刷コマンドを作成し、通信用I/F45を介してテープ印刷装置101に印刷コマンドとして印刷データが送信される。
その後、S65に移行する。
S65では、次の未印刷の印刷枠10があるか否かが判断される。それには、選択された印刷枠10の内、現在印刷対象の印刷枠10に設定されている印刷枠10よりも後に印刷情報が印刷枠テーブルに格納された印刷枠10があるか否かが判断される。次の未印刷の印刷枠10があると判断された場合(S65:YES)は、S66に移行し、次の未印刷の印刷枠10がないと判断された場合(S65:NO)は、印刷処理を終了して図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。
S66では、次の未印刷の印刷枠10が指定される。これには、印刷対象の印刷枠10が、選択された印刷枠10の内、現在印刷対象の印刷枠10に設定されている印刷枠10よりも後に印刷情報が印刷枠テーブルに格納された印刷枠10であって、その中でも、印刷情報が印刷枠テーブルに格納された順番が一番早い印刷枠10に設定される。その後、S63に移行して再びS63以降を繰り返す。
以上詳細に説明した通り第2実施形態に係る印刷データ編集装置1では、CPU41によって印刷枠10を2つ以上選択することができ、CPU41は通信用I/F45を介してCPU41によって2つ以上選択された印刷枠10の内、テープ印刷装置101に装着されており、印刷媒体判別センサMS1〜MS5により検出されたロール状印刷媒体103Aのサイズに適合した印刷枠10に対応する印刷データをテープ印刷装置101に対し一括して送信する。それにより、テープ印刷装置101に装着されるロール状印刷媒体103Aの交換回数を最小限にすることができる。これによって、印刷枠10のサイズを混同して送信すると送信された印刷枠10のサイズがテープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aのサイズと異なる度にテープ印刷装置101が停止させられることを回避できる。
次に、第3実施形態に係る印刷データ編集装置について説明する。第3実施形態は第1実施形態と殆ど同じであって、主に印刷処理が異なる。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に図26を参照して説明する。尚、第1実施形態と同じ構成には第1実施形態と同じ符号を付して説明する。
図26は、印刷処理のフローチャートである。尚、以下の処理は全てCPU41により実行される。
第1実施形態及び第2実施形態においては、印刷枠テーブルに格納される印刷枠情報は、印刷枠10に対応するロール状印刷媒体103Aの種類、印刷枠10のサイズ、印刷枠10の位置、印刷枠10の方向、印刷枠10が選択状態にあるか否かを示す選択フラグ、を備えているが、第3実施形態では、さらに印刷要求フラグが追加される。印刷要求フラグは、印刷処理の初めの段階で、選択された印刷枠10に対応する印刷枠情報の印刷要求フラグは全てONになり、印刷が終わった印刷枠10の印刷要求フラグから順にOFFになるように使用される。
図26に示すように、S70では、選択された印刷枠10があるか否かが判断される。これには、RAM43の印刷枠テーブル記憶エリア43Cに記憶される印刷枠テーブルに格納される各印刷枠10に対応する印刷枠情報の選択フラグにONである選択フラグが有るか否かにより判断される。選択された印刷枠10がないと判断した場合(S70:NO)は、印刷処理を終了して図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。選択された印刷枠10があると判断した場合(S70:YES)は、選択された印刷枠10に対応する印刷枠情報の印刷要求フラグが全てONにされた後、S71に移行する。
S71では、コンピュータ装置2と接続されているテープ印刷装置101からテープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を取得する。それには、テープ印刷装置101に対し、ケーブルKを介して装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を通知させる媒体種類要求コマンドが送信される。それに応じ、テープ印刷装置101からロール状印刷媒体103Aの種類が送り返されてくるので、ケーブルKを介してそれが受信される。送り返されたロール状印刷媒体103Aの種類は、RAM43の装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶される。その後、S72に移行する。
S72では、選択された印刷枠10の内、印刷枠テーブルに最初に格納された印刷枠情報に対応する印刷枠10が印刷対象の印刷枠10に設定される。その後、S73に移行する。
S73では、印刷枠10の範囲の印刷はテープ印刷装置101に装着されているテープに印刷できるか否かが判断される。印刷枠10に対応するテープの種類は、印刷枠テーブルの印刷枠情報からロール状印刷媒体103Aの種類を読み出すことにより取得する。そのため、このロール状印刷媒体103Aの種類と、RAM43の装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶されているロール状印刷媒体103Aの種類とを比較することにより判断がされる。テープ印刷装置101に装着されているテープに印刷できると判断された場合(S73:YES)は、S74に移行し、テープ印刷装置101に装着されているテープに印刷できないと判断された場合(S73:NO)は、S75に移行する。
S74では、印刷対象の印刷枠10から印刷データが作成されてテープ印刷装置101に印刷データが送信される。
それには、先ず、RAM43の編集データ記憶手段43Bに記憶されている編集データが全て読み出され、印刷データ記憶エリア43Dにてビットマップイメージに展開される。例えば、編集データにテキストボックスのデータが含まれている場合、テキストボックスのデータは文字コード、文字サイズ、書体データ、その他の文字修飾データ、テキストボックスの位置データ等から構成されているので、それが印刷時と同じ縮尺のビットマップイメージに展開される。また、例えば、編集データにイラストボックスのデータが含まれている場合、イラストボックスのデータはイラストの種類、イラストのサイズ、イラストボックスの位置データ等から構成されているので、それが印刷時と同じ縮尺のビットマップイメージに展開される。
テキストボックスやイラストボックス等個々の印刷対象のビットマップイメージは、全て印刷データ記憶エリア43Dに重ね合わされて1つのビットマップイメージとなる。
尚、このビットマップイメージは、印刷用に印刷データ記憶エリア43Dに展開されているが、表示用に表示バッファ43Aに展開されるビットマップイメージと殆ど同じである。表示用のビットマップイメージでは、さらに印刷枠10のイメージが付加されたり、印刷されない背景テーマのイメージが付加されたり、表示倍率に合わせて拡大・縮小がされる点が異なる。編集データを展開したビットマップイメージとしては同じイメージである。
次に、このビットマップイメージから現在印刷対象の印刷枠10とされている印刷枠10に囲まれた範囲のビットマップイメージを切り出す。尚、ビットマップイメージから所定の範囲のビットマップイメージを切り出す処理は、パーソナルコンピュータの表示画面から範囲を指定して切り出す等一般的に行われており、周知なので詳細な説明は省略する。
さらに、切り出されたビットマップイメージを表すドットパターンデータ形式の印刷データに所定の情報を付加して印刷コマンドを作成し、通信用I/F45を介してテープ印刷装置101に印刷コマンドとして印刷データが送信される。
印刷の終了した印刷枠10に対応する印刷枠情報の印刷要求フラグはOFFにされる。
その後、S75に移行する。
S75では、次の未印刷の印刷枠10があるか否かが判断される。それには、印刷要求フラグがONの印刷枠情報に対応する印刷枠10の内、現在印刷対象の印刷枠10に設定されている印刷枠10よりも後に印刷情報が印刷枠テーブルに格納された印刷枠10があるか否かが判断される。次の未印刷の印刷枠10があると判断された場合(S75:YES)は、S76に移行し、次の未印刷の印刷枠10がないと判断された場合(S75:NO)は、S77に移行する。
S76では、次の未印刷の印刷枠10が指定される。これには、印刷対象の印刷枠10が、印刷要求フラグがONの印刷枠情報に対応する印刷枠10の内、現在印刷対象の印刷枠10に設定されている印刷枠10よりも後に印刷情報が印刷枠テーブルに格納された印刷枠10であって、その中でも、印刷情報が印刷枠テーブルに格納された順番が一番早い印刷枠10に設定される。その後、S73に移行して再びS73以降を繰り返す。
S75において、次の未印刷の印刷枠10がないと判断された場合(S75:NO)に移行するS77では、未印刷の印刷枠10が残っているか否かが判断される。これには、全ての印刷枠情報の中に印刷要求フラグがONの印刷枠情報があるか否かにより判断がされる。未印刷の印刷枠10が残っていないと判断された場合(S77:NO)は、印刷処理を終了して図12のメイン処理に戻り、S4に移行する。未印刷の印刷枠10が残っていると判断された場合(S77:YES)は、S78に移行する。
S78では、未印刷の印刷枠10の内、先頭の印刷枠10を指定する。これには、全ての印刷枠情報の中で印刷要求フラグがONの印刷枠情報の内、印刷枠テーブルに格納された順番が一番早い印刷枠情報に対応する印刷枠10に設定される。その後、S79に移行する。
S79では、先頭の未印刷の印刷枠10を印刷するテープへのテープ交換メッセージが表示装置コントローラ50を介して、表示装置5の画面5Aに表示される。尚、交換を促すテープの種類は、S78にて設定された印刷枠10に対応する印刷枠情報の「ロール状印刷媒体103Aの種類」を読み出すことにより取得する。その後、S80に移行する。
S80では、コンピュータ装置2と接続されているテープ印刷装置101からテープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を取得する。それには、テープ印刷装置101に対し、ケーブルKを介して装着されているロール状印刷媒体103Aの種類を通知させる媒体種類要求コマンドが送信される。それに応じ、テープ印刷装置101からロール状印刷媒体103Aの種類が送り返されてくるので、ケーブルKを介してそれが受信される。送り返されたロール状印刷媒体103Aの種類は、RAM43の作業用記憶エリア43Fに記憶される(装着テープ種類記憶エリア43Eではない)。その後、S81に移行する。
S81では、テープ印刷装置101において、ロール状印刷媒体103Aが交換されたか否かが判断される。これには、RAM43の作業用記憶エリア43Fの値と装着テープ種類記憶エリア43Eの値とが比較される。交換されなかったと判断した場合(S81:NO)は、RAM43の作業用記憶エリア43Fの値を装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶した後、S80に移行して再びS80以降を繰り返す。交換されたと判断された場合(S81:YES)は、RAM43の作業用記憶エリア43Fの値を装着テープ種類記憶エリア43Eに記憶した後、S73に移行して再びS73以降を繰り返す。
以上詳細に説明した通り第3実施形態に係る印刷データ編集装置1では、テープ印刷装置101に対し印刷データが送信された時、CPU 41により2つ以上選択された印刷枠10の中にテープ印刷装置101に装着されているロール状印刷媒体103Aのサイズと適合しない印刷枠10がある場合、適合しない印刷枠10に対して、CPU 41は表示装置5に対応するロール状印刷媒体103Aへの交換メッセージの表示を行い、CPU 41は通信用I/F45を介し、送信手段は適合しない印刷枠10に対して、対応するロール状印刷媒体103Aへ交換された後に、交換によりロール状印刷媒体103Aに適合することとなった印刷枠10に対応する印刷データをテープ印刷装置101に対し一括して送信する。それにより、適合しない印刷枠10の場合、CPU 41は表示装置5に適合しない印刷枠10に対応するロール状印刷媒体103Aへの交換メッセージの表示を行って操作者に知らせるので、操作者はその表示に従って速やかにロール状印刷媒体103Aを交換することができる。そして、ロール状印刷媒体103Aを交換した後に、交換によりロール状印刷媒体103Aに適合することとなった印刷データがテープ印刷装置101に対し一括して送信されるので、操作者は何度も印刷データの送信操作を行う必要がない。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではコンピュータ装置2には、ロール状印刷媒体103Aが装着されるテープ印刷装置101が接続されているが、テープカセットが装着されるテープ印刷装置やA4サイズ又はB5サイズ等のカット紙が装着された印刷装置をコンピュータ装置2に接続してもよい。