JP4697056B2 - 表皮付成形品の成形方法およびその成形装置 - Google Patents

表皮付成形品の成形方法およびその成形装置 Download PDF

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本発明は、表皮付成形品の成形方法およびその成形装置に関する。
合成樹脂材料を含んだ基材を、加熱した状態で一側の成形型に載置し、他側の成形型には表皮が吸引された状態で双方の型を閉じることにより、基材を成形するのと同時に、表皮を軟質状態にある基材に圧接して、互いに接合させるボード成形品の成形方法に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、一側の型の側方に基材切断用の刃具が設けられ、閉型時に、他側の成形型によって押圧された刃具が下方に移動して、基材の端部を切り落として、その形状を整えている。従って、この従来技術によれば、基材の成形と表皮の接合とを一度の閉型によって行うことができ、少ない工程で短時間にボード成形品を成形することができた。
特開2002−254461公報(第3−4頁、第3図)
上述した従来技術によれば、閉型時に、双方の成形型の接近につれて、表皮は軟質状態にある基材の周縁部の表面に圧接しながら摺動するため、基材の樹脂材料が表皮を介して他側の成形型によって基材から引きずり出され、硬化後、その端部において樹脂材料のバリとなることがあった。基材端部にバリが形成されると、成形後、基材の端部において、表皮を基材裏面側に巻きつける場合に妨げとなるため、製造現場の作業者が手作業で一つ一つバリを除去しており、バリ取りに時間を要し、生産性が低かった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、バリの発生を低減可能な表皮付成形品の成形方法およびその成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、互いに対向して配置された一対の成形型の、一側に対して接近可能な切断部材を設け、合成樹脂材料を含んだ基材が加熱されて、前記一側の成形型に載置されるとともに、前記成形型の他側には表皮が吸引された状態で、双方の成形型を互いに閉型することにより、前記表皮を前記基材に圧接して互いに接合させるとともに、前記切断部材が前記他側の成形型に押圧されて、前記一側の成形型との間で前記基材を挟圧し、その端部を切断して形状を整えることにより表皮付成形品を形成する表皮付成形品の成形方法において、前記成形型を閉型する際に、前記基材の周縁部において、前記表皮との間に、双方の間の摺動を防ぐ潤滑部材を介在させている。
これにより、表皮が基材上を直接に摺動することがなくなるため、表皮によって基材の周縁部から樹脂材料が引きずり出されることがなく、周縁部におけるバリの発生を低減することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)潤滑部材は、切断部材の先端部において、その切断時の移動方向と反対側に取り付けられたことにより、基材を切断する切断部材の後方から、潤滑部材が基材と表皮との間に確実に入り込むことができる。
(2)潤滑部材は、低摩擦係数の材質によって形成されたことにより、表皮の基材に対する相対移動が支障なく行える。
(3)潤滑部材は、フッ素系樹脂材料によって形成されたことにより、表皮が摩擦係数の低い潤滑部材の表面上を抵抗無く移動できる。
(4)一対の成形型と、その一側に対して接近可能な切断部材を備え、合成樹脂材料を含んだ基材が加熱され、一側の成形型に載置されるとともに、成形型の他側には表皮が吸引された状態で、双方の成形型を互いに閉型することにより、表皮を基材に圧接して互いに接合させるとともに、切断部材が他側の成形型に押圧されて、一側の成形型との間で基材を挟圧し、その端部を切断して形状を整えることにより、表皮付成形品を形成する成形装置において、切断部材には、成形型を閉型する際に、基材の周縁部において、表皮との間に介在し、双方の間の摺動を防ぐ潤滑部材が取り付けられた。
これにより、表皮が基材上を直接に摺動することがなくなるため、表皮によって基材の周縁部から樹脂材料が引きずり出されることがなく、周縁部におけるバリの発生を低減することが可能な成形装置にすることができる。
基材の周縁部におけるバリの発生を低減することができることにより、バリ取り作業に時間を要することがなく、生産性を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態を図1乃至図13によって説明する。本実施形態による成形装置1によって形成されるドアトリム用ボード6(本発明の表皮付成形品に該当し、以下ボード6と呼ぶ)は、図示しない車両用ドアの車室内側に装着される。ボード6は、図1に示すように、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材料によって形成された、あるいは、ポリプロピレン等をバインダーとして、ケナフ等の植物繊維を含んだ基材61の表面に、ポリプロピレン等にて形成された表皮62が接合されて形成されている。図に示すように、表皮62は基材61よりも一回り大きく形成され、その縁部62aは基材61の縁部61aからはみ出ており、後工程において、基材61に接合された表皮62の縁部62aを、基材61の縁部61aの端縁に沿って裏面に折り返して固定することで、その端部処理を完了する。
図2に示すように、成形装置1は、固定型2、可動型装置3、切断装置4および駆動装置5を備えている。固定型2(本発明の一側の成形型に該当する)の上面には型面2aが形成され、ボード6の成形時に、この上には加熱された基材61が載置される。また、固定型2の側面は鋭利に形成され、後述する基材カッタ44とともに、基材61の端部EPを切断する固定刃2bが設けられている。可動型装置3は固定型2の上方に設けられており、このうち可動型31(本発明の他側の成形型に該当する)は型ホルダ32に取り付けられ、固定型2と対向するように配置されている。可動型31の下面には型面31aが形成されるとともに、上下方向に図示しない真空孔が貫通しており、ボード成形時に真空孔を介して、真空ポンプ等により表皮が吸引され、型面31aに保持される。また、型ホルダ32の上面は、移動用の型用油圧シリンダ33に内蔵されたプランジャ33aと連結されており、型用油圧シリンダ33の作動により、可動型31は上下移動可能にされている。型用油圧シリンダ33のプランジャ33aはリターンスプリング33bにより、常に、上方に付勢されている。また、プランジャ33aの後方(図2において上方)には、液圧室33cが形成されている。
第1リミットスイッチ34は、可動型31の近傍に位置するように固定され、可動型31の初期位置(開型位置)において、可動型31あるいは型ホルダ32と当接することによりオンされており、可動型31が下方に移動することによりオフされる。また、第2リミットスイッチ35は、第1リミットスイッチ34の下方に固定され、可動型31の開型位置においてはオフ状態にあり、可動型31が所定距離だけ下方に移動することにより、可動型31と当接してオンされる。これらのリミットスイッチ34、35は、図示しない制御装置に電気的に接続されている。
切断装置4のガイド台41は、固定型2に隣接して床面FLに固定されており、平坦な底面41aの両端に、一対の壁部41bが立設されている。各々の壁部41bには、上下方向にガイド溝41cが形成され、これに案内されて支持台42が上下移動可能に設けられている。支持台42の平板状の支持板42aの下面には、複数のコンプレッションスプリング42bが取り付けられ、これらの下端は、ガイド台41の底面41aを貫通して床面FLに当接している。支持板42aは、コンプレッションスプリング42bからのスプリング力を受けて、常に上方へと付勢され、切断装置4の非作動時においては、ガイド溝41cの上端に当接して保持されている。
また、支持板42aの上面にはスライドレール42cが取り付けられており、これには、カッタ保持部43が(図2において左右方向に)移動可能に係合している。カッタ保持部43は、スライドレール42cによって案内され、固定型2の側面に対して接近および離れることが可能になっている。カッタ保持部43は略L字状をしており、その立壁には、本発明の切断部材である基材カッタ44が取り付けられている。基材カッタ44の先端部には、固定型2の固定刃2bとともに挟圧することにより、基材61の端部EPを切り落とす中間刃44aが形成されている。
基材カッタ44の先端部において、切断時の移動方向と反対側に位置する上面には、樹脂シート45が取り付けられている。樹脂シート45は本発明の潤滑部材に該当し、低摩擦係数を有するフッ素系樹脂材料であるポリテトラフルオロエチレンによってシート状に形成され、可撓性を有している。樹脂シート45は、基材カッタ44の上面に載置された後、押え板46を被せ、その上から複数の取付ボルト47を、基材カッタ44の平面部44bに締め付けて固定されている。樹脂シート45は、基材カッタ44に取り付けられた状態で、その先端が中間刃44aから数mm突出している(図8示)。
また、カッタ保持部43の後方(図2において右方)には、基材カッタ44を移動させるためのカッタ用油圧シリンダ48が配置され、カッタ保持部43の後面は、カッタ用油圧シリンダ48のプランジャ48aと連結されている。カッタ用油圧シリンダ48はマウンティング部材49を介して支持板42aに支えられ、そのプランジャ48aは、型用油圧シリンダ33と同様に、リターンスプリング48bにより、常に図2において右方に付勢されている。また、プランジャ48aの後方には、液圧室48cが形成されている。
駆動装置5は、電動モータ51によって駆動される一対の油圧ポンプ52、53を有している。油圧ポンプ52、53の吸引口には、液圧発生用の作動油を含み、大気と連通したリザーバタンク54が、吸引路SU1、SU2により接続されるとともに、吐出口は電磁弁55、56を含んだ吐出路DC1、DC2を介して、上述した型用油圧シリンダ33およびカッタ用油圧シリンダ48の、それぞれの液圧室33c、48cに接続されている。第1電磁弁55は、第1油圧ポンプ52の吐出口、型用油圧シリンダ33の液圧室33cおよびリザーバタンク54を互いに連通させる第1位置55aと、第1油圧ポンプ52の吐出口と型用油圧シリンダ33の液圧室33cとを連通させて、リザーバタンク54との連通を遮断する第2位置55bとを有している。また、第2電磁弁56も、第2油圧ポンプ53の吐出口、カッタ用油圧シリンダ48の液圧室48cおよびリザーバタンク54を互いに連通させる第1位置56aと、第2油圧ポンプ53の吐出口とカッタ用油圧シリンダ48の液圧室48cとを連通させて、リザーバタンク54との連通を遮断する第2位置56bとを有している。電動モータ51および電磁弁55、56は、上述した制御装置に電気的に接続されている。また、リザーバタンク54と、型用油圧シリンダ33の液圧室33cおよびカッタ用油圧シリンダ48の液圧室48cとの間は、所定圧により開弁するリリーフ弁57、58を含んだバイパス路BP1、BP2によって接続されている。
次に、本実施形態による成形装置1による、ドアトリム用ボード6の成形方法について説明する。最初に、図2および図8に示した可動型31の初期位置(開型時)において、型面31aに当接するように、加熱した表皮62を可動型31に取り付け、図示しないクランプ装置によって、表皮62の縁部62aを保持させる。一方、固定型2の型面2a上には、マット状の基材61が加熱された状態で載置されている。
次に、成形装置1の図示しないメインスイッチを操作すると、可動型31の真空孔を介して、表皮62は型面31aに吸引されて、賦形(成形)されるとともに保持される。それとともに、制御装置は電動モータ51を作動させて、油圧ポンプ52、53を駆動する。これにより、リザーバタンク54内の作動油は、油圧ポンプ52、53により吸引された後、油圧シリンダ33、48に向けて吐出されるが、この時点においては、電磁弁55、56が、ともに、第1位置55a、56aにあり、油圧シリンダ33、48の液圧室33c、48cがリザーバタンク54と連通しているため、液圧室33c、48c内に液圧は発生せず、油圧シリンダ33、48は作動しない。
次に、所定時間後、制御装置が第1電磁弁55を作動させて、第2位置55bへと切り換えると、第1油圧ポンプ52の吐出口と、型用油圧シリンダ33の液圧室33cとの連通は維持され、リザーバタンク54との連通が遮断される。これにより、液圧室33c内に油圧が発生し、プランジャ33aが、リターンスプリング33bの付勢力に抗して作動し、型ホルダ32とともに可動型31を下方に移動させ閉型していく(図3および図9示)。
更に、可動型31が下方に移動して、第2リミットスイッチ35に当接してこれを作動させると、制御装置は第2リミットスイッチ35からの信号を受けて、第2電磁弁56を第2位置56bに切り換える。これにより、第2油圧ポンプ53の吐出口と、カッタ用油圧シリンダ48の液圧室48cとの連通が維持されるとともに、リザーバタンク54との連通が遮断され、液圧室48c内に油圧が発生し、プランジャ48aが、リターンスプリング48bの付勢力に抗して作動し、スライドレール42c上を移動するカッタ保持部43を介して、基材カッタ44を、固定型2の側面に形成された固定刃2bに向けて接近させる(図4および図10示)。
固定型2に接近したカッタ保持部43は、やがてガイド台41の壁部41bに当接して停止する。この状態において、基材カッタ44は、型面2a上に載置された基材61の上面に非常に接近した位置にあり、その先端の中間刃44aは、固定型2の固定刃2bに対して、図11の左右方向において、ほぼ隙間なく対向している。また、基材カッタ44の平面部44bに取り付けられた樹脂シート45は、基材61の表面に撓んだ状態で当接している(図5および図11示)。尚、カッタ保持部43が壁部41bに当接して停止している時、油圧シリンダ48の液圧室48c内の油圧が所定圧以上に上昇すると、リリーフ弁58が開弁し、バイパス路BP2を介してリザーバタンク54へと排出され、液圧室48c内の油圧はリリーフ弁58の開弁圧に保持される。
次に、可動型31の下降が更に進行して、その端部が基材カッタ44の上面に当接すると、基材カッタ44を押圧して、コンプレッションスプリング42bを撓ませ、基材カッタ44を支持台42ごと下方に移動させる。これにより、基材カッタ44の中間刃44aは、固定刃2bとの間で基材61を挟圧し、その端部EPを切り落としていく。この時、可動型31の下降により、表皮62の縁部62a以外の部位は基材61に圧接されていく。一方、表皮62の縁部62aにおいては、表皮62が基材61の周縁部に対して、相対移動していくが、表皮62と基材61の周縁部との間には、樹脂シート45が介在しているため、基材61と表皮62は、互いに直接摺動することはない(図6および図12示)。
可動型31の下降がいっそう進むと、基材カッタ44を載せた支持台42の下面が、ガイド台41の底面41aに当接して停止する。この状態において、可動型31と固定型2とは閉型が完了した状態にあり、基材61がプレスされて成形されるとともに、表皮62の縁部62aを除いた部位は基材61に圧接され、基材61中の溶融した樹脂材料によって接合される。また、基材61の端部EPは、中間刃44aの下降により完全に切り落とされて基材61の形状が整えられ、ドアトリム用ボード6が形成される(図7および図13示)。尚、支持台42がガイド台41に当接して、可動型31が停止している時、油圧シリンダ33の液圧室33c内の油圧が、所定圧以上に上昇すると、リリーフ弁57が開弁し、バイパス路BP1を介してリザーバタンク54へと排出され、液圧室33c内の油圧はリリーフ弁57の開弁圧に保持される。
可動型31と固定型2とが閉型した後、制御装置がタイマーによって、ボード6が固化するための所定時間が経過したことを検出すると、クランプ装置を解除するとともに、第1電磁弁55および第2電磁弁56を、ともに第2位置55b、56bから第1位置55a、56aへと切り換え、それぞれ油圧シリンダ33、48の液圧室33c、48cを、リザーバタンク54へと連通させる。これにより、液圧室33c、48c内の油圧は低下し、それぞれのプランジャ33a、48aがリターンスプリング33b、48bの付勢力により戻され、ボード6を固定型2上に残したまま、可動型31および基材カッタ44を初期位置に向けて復帰させる。可動型31が初期位置に復帰すると、第1リミットスイッチ34が型ホルダ32と当接して作動し、第1リミットスイッチ34からの信号を受けた制御装置は、成形装置1のリセットを行う(図2および図8示)。
本実施形態によれば、互いに対向して配置された一対の成形型2、31と、固定型2に対して接近可能な基材カッタ44を設け、合成樹脂材料を含んだ基材61が加熱されて、固定型2に載置されるとともに、可動型31には表皮62が吸引された状態で、双方の成形型2、31を互いに閉型することにより、表皮62を基材61に圧接して互いに接合させるとともに、基材カッタ44が可動型31に押圧されて、固定型2との間で基材61を挟圧し、その端部EPを切断して形状を整えることによりドアトリム用ボード6を形成する成形方法およびその成形装置1において、成形型2、31を閉型する際に、基材61の周縁部において、表皮62との間に、双方の間の摺動を防ぐ樹脂シート45を介在させている。これにより、表皮62が基材61上を直接に摺動することがなくなるため、表皮62によって基材61の周縁部から樹脂材料が引きずり出されることがなく、周縁部におけるバリの発生を低減することができる。また、樹脂シート45によって、切断後の基材61の周囲の空間が埋められるため、成形型2、31の圧接によっても、基材61から樹脂が押し出されることがなく、バリの発生を更に低減できる。これらにより、バリ取り作業に時間を要することがなく、ボード6の生産性を向上させることが可能となる。
また、樹脂シート45は、基材カッタ44の先端部において、その切断時の移動方向と反対側に取り付けられたことにより、基材61を切断する基材カッタ44の後方から、樹脂シート45が基材61と表皮62との間に確実に入り込むことができる。
また、樹脂シート45は、低摩擦係数の材質によって形成されたことにより、表皮62の基材61に対する相対移動が支障なく行える。
また、樹脂シート45は、フッ素系樹脂材料によって形成されたことにより、表皮62が摩擦係数の低い樹脂シート45の表面上を抵抗無く移動できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)潤滑部材は、ポリテトラフルオロエチレン以外のフッ素系樹脂材料でもよく、あるいは、融点が高く、成形時に溶融しないものであれば、フッ素系樹脂材料以外の、あらゆる種類の樹脂材料が適用可能である。
(2)本発明による成形装置は、ドアトリム以外のボード部材の成形にも適用可能である。
ドアトリム用ボードの車室外側から見た正面図 本実施形態による成形装置の開型時における全体図 図2に示した可動型が移動開始したところを示した図 図2に示した基材カッタが移動開始したところを示した図 図2に示した基材カッタが基材を切断可能な位置に到達したところを示した図 図2に示した基材カッタが基材の切断を開始したところを示した図 図2に示した基材カッタが基材の切断を完了したところを示した図 図2の要部拡大図 図3の要部拡大図 図4の要部拡大図 図5の要部拡大図 図6の要部拡大図 図7の要部拡大図
符号の説明
1…成形装置
2…固定型
6…ドアトリム用ボード
31…可動型
44…基材カッタ
44a…中間刃
45…樹脂シート
61…基材
62…表皮
EP…基材の端部

Claims (5)

  1. 互いに対向して配置された一対の成形型の、一側に対して接近可能な切断部材を設け、合成樹脂材料を含んだ基材が加熱されて、前記一側の成形型に載置されるとともに、前記成形型の他側には表皮が吸引された状態で、双方の成形型を互いに閉型することにより、前記表皮を前記基材に圧接して互いに接合させるとともに、前記切断部材が前記他側の成形型に押圧されて、前記一側の成形型との間で前記基材を挟圧し、その端部を切断して形状を整えることにより表皮付成形品を形成する表皮付成形品の成形方法において、
    前記成形型を閉型する際に、前記基材の周縁部において、前記表皮との間に、双方の間の摺動を防ぐ潤滑部材を介在させることを特徴とする表皮付成形品の成形方法。
  2. 前記潤滑部材は、前記切断部材の先端部において、その切断時の移動方向と反対側に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の表皮付成形品の成形方法。
  3. 前記潤滑部材は、低摩擦係数の材質によって形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の表皮付成形品の成形方法。
  4. 前記潤滑部材は、フッ素系樹脂材料によって形成されたことを特徴とする請求項3記載の表皮付成形品の成形方法。
  5. 一対の成形型と、その一側に対して接近可能な切断部材を備え、合成樹脂材料を含んだ基材が加熱され、前記一側の成形型に載置されるとともに、前記成形型の他側には表皮が吸引された状態で、双方の成形型を互いに閉型することにより、前記表皮を前記基材に圧接して互いに接合させるとともに、前記切断部材が前記他側の成形型に押圧されて、前記一側の成形型との間で前記基材を挟圧し、その端部を切断して形状を整えることにより、表皮付成形品を形成する成形装置において、
    前記切断部材には、前記成形型を閉型する際に、前記基材の周縁部において、前記表皮との間に介在し、双方の間の摺動を防ぐ潤滑部材が取り付けられたことを特徴とする成形装置。
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