JP4696865B2 - 文書処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、文書処理装置に関し、特に表示用ディスプレイの表示画面切り替え時点におけるカーソルの位置決め方法に関する。
従来、本願出願人は、特許文献1に記載のように、キーボード、表示用ディスプレイ、印字機構を備え、印字媒体としてのテープ(例えば、テープ幅6,9,12,18,24mm)に文字や記号等を印字できる文書処理装置であって、ファイルの背表紙に貼付するのに適したテープ状のラベルを作成するのに好適の文書処理装置を実用化し、この文書処理装置に種々の編集機能を付与したものを提案した。
前記文書処理装置では、テープカセットを交換することで、テープの幅を変更可能であり、キャラクタはテープ幅に応じたキャラクタサイズで印字される。
そして、最近では、特定の表示モードにおいて、表示用ディスプレイに、キャラクタをテープに印字したのと同様の印字イメージにて表示可能に構成した文書処理装置も実用化されている。しかしながら、従来の文書処理装置では、表示用ディスプレイに表示されるキャラクタの表示サイズを切換えるように構成されていないので、複数行に印字するような場合に、表示用ディスプレイの表示文字サイズが小さくなって見にくいため、操作性に欠ける問題があった。
そこで本願出願人は、特許文献2に示す拡大対象となる範囲を指定する拡大範囲指定手段によって、必要に応じて表示用ディスプレイに表示するキャラクタを拡大表示して操作性を向上させる技術と、拡大範囲指定手段にて指定された行の途中にカーソルが位置していた場合には、表示用ディスプレイの表示画面切り替え時点にカーソルをディスプレイの表示範囲の中央に表示する技術、及び、拡大範囲指定手段にて指定された行の先頭にカーソルが位置していた場合には、表示用ディスプレイの表示画面切り替え時点にカーソルをディスプレイの表示範囲の左端に表示する技術を有する文書処理装置を提案した。
実開平1−85050号公報
特開平9−44483号公報
上述の拡大範囲指定手段によって、必要に応じて表示用ディスプレイに表示するキャラクタを拡大表示して操作性を向上させる技術は、視認性を改善するという点においては非常に有効な技術である。
しかしながら、表示用ディスプレイの表示画面切り替え時点に、行の途中にあるカーソルはディスプレイの表示範囲の中央に表示する技術、また、行の先頭にあるカーソルはディスプレイの表示範囲の左端に表示する技術は、操作者が操作を行っている操作の流れに関係なく機械的に表示用ディスプレイに対する表示位置を決めているので、操作の流れと異なるカーソルの発現によって、操作者がカーソルを見失ったり、違和感を覚えたりして操作に負担を感ずるという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、入力手段によって入力されたキャラクタデータや指令データの入力順序を記憶し、表示用ディスプレイの表示画面切り替え時に、その入力頻度を解析することによってカーソルを最適な位置に発現させ、操作者に操作の違和感や負担を覚えさせない文書処理装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、文字や記号等のキャラクタデータ及び種々の指令データを入力する為の入力手段と、前記キャラクタデータを表示画面に表示可能なディスプレイと、前記ディスプレイに表示されるキャラクタデータの拡大縮小表示サイズを設定する為のサイズ設定手段と、前記キャラクタデータの表示範囲を指定する範囲指定手段と、前記ディスプレイの画面上に前記入力手段によってキャラクタデータや指令データを入力する位置を指し示すカーソルと、前記入力手段によって入力されたキャラクタデータや指令データの入力履歴を記憶する履歴記憶手段と、前記履歴記憶手段に入力されたデータを解析する解析手段と、前記サイズ設定手段の変更により前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時、前記履歴記憶手段に入力されているデータを前記解析手段により解析し、その結果に基づいて決定された所定の位置への前記カーソルの表示と、前記カーソルの所定の位置への表示に伴う前記キャラクタデータの表示範囲の変更を前記範囲指定手段で行って表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の文書処理装置において、前記解析手段は、前記履歴記憶手段に入力されたデータの入力順序のうち、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に近い入力データに重みを置いて入力頻度を演算するようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の文書処理装置において、前記解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、その値の最大値のものを前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断するようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を文字入力操作、文字の前進削除操作、文字の後退削除操作、カーソルの左移動操作、カーソルの右移動操作、カーソルの上移動操作、カーソルの下移動操作の各編集操作に分類して行うようにしたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字入力操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の前進削除操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの左端から1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の後退削除操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの左移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの右移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの左端から1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの上移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの中間で1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
そして、請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置において、前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの下移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの中間で1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係る文書処理装置では、文字や記号等のキャラクタデータ及び種々の指令データを入力する為の入力手段と、キャラクタデータを表示画面に表示可能なディスプレイと、ディスプレイに表示されるキャラクタデータの拡大縮小表示サイズを設定する為のサイズ設定手段と、キャラクタデータの表示範囲を指定する範囲指定手段と、ディスプレイの画面上に入力手段によってキャラクタデータや指令データを入力する位置を指し示すカーソルと、入力手段によって入力されたキャラクタデータや指令データの入力履歴を記憶する履歴記憶手段と、履歴記憶手段に入力されたデータを解析する解析手段と、サイズ設定手段の変更によりディスプレイの表示画面が切り替わった時、履歴記憶手段に入力されているデータを解析手段により解析し、その結果に基づいて決定された所定の位置へのカーソルの表示と、カーソルの所定の位置への表示に伴うキャラクタデータの表示範囲の変更を範囲指定手段で行って表示する表示制御手段とを備えたので、操作者の操作の流れが履歴記憶手段によって分かり、その操作のながれを解析手段により解析することによって、サイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった時、ディスプレイのカーソルの位置を操作者の操作を予測して操作に最適と思われる場所に発現させることができる。これによって、操作者はサイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった時でもカーソルを見失ったり、違和感を感じたりすることなく編集作業を続行することができる。また、カーソルを見失ったり、違和感を感じたりすることがないので、これまでの編集内容を容易に確認することもできる。これらによって、操作者の編集作業の負担を低減することができる。また、この手段を用いることにより違和感を感じたりすることがないので、比較的小型のディスプレイを使用することができるのでコストダウンに大きく寄与することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る文書処理装置では、サイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった時、解析手段は、それまでに入力されたキャラクタデータや指令データの入力頻度によってその操作のながれを解析する。そして、ディスプレイのカーソルの位置を操作者の操作を予測して操作に最適と思われる場所に発現させるのであるが、履歴記憶手段に入力されたデータの入力順序のうち、ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に近い入力データに重みを置いて入力頻度を演算することにより、操作の流れに合った結果を出すことができる。
また、請求項3に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、その値の最大値のものをディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断するようにしたので、全体の編集操作の流れの中で操作の方向付けをすることができる。
また、請求項4に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を文字入力操作、文字の前進削除操作、文字の後退削除操作、カーソルの左移動操作、カーソルの右移動操作、カーソルの上移動操作、カーソルの下移動操作の各編集操作に分類して行うようにしたので、サイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった時、ディスプレイのカーソルの位置を操作者の操作を予測してそれぞれの操作の内容に最適と思われる場所に発現させることができる。これによって操作者は、カーソルを見失ったり、違和感を感じたりすることなく編集作業を続行することができる。
また、請求項5に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字入力操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側にカーソルを配置するようにしたので、操作者はサイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった後もそれまで入力した文字を確認しながら文字入力操作を続けることができる。そのため違和感を感じずに編集作業を続けることができる。
また、請求項6に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の前進削除操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの左端から1キャラクタ分の右側にカーソルを配置するようにしたので、操作者はサイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった後も削除する文字を確認しながら前進削除操作を続けることができる。そのため誤って文字削除を行ってしまうことが防止できるので、誤って余分な文字削除を行ったためにもう一度文字を入力するという無駄を省くことができる。
また、請求項7に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の後退削除操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側にカーソルを配置するようにしたので、操作者はサイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった後も削除する文字を確認しながら後退削除操作を続けることができる。そのため誤って文字削除を行ってしまうことが防止できるので、誤って余分な文字削除を行ったためにもう一度文字を入力するという無駄を省くことができる。
また、請求項8に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの左移動操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側にカーソルを配置するようにしたので、操作者はサイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった後もカーソルを移動させるべき場所を確認しながらカーソルの左移動操作を続けることができる。そのためカーソルをオーバーランさせることなく所定の場所に確実に止めることができる。
また、請求項9に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの右移動操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの左端から1キャラクタ分の右側にカーソルを配置するようにしたので、操作者はサイズ設定手段によりディスプレイの表示画面が切り替わった後もカーソルを移動させるべき場所を確認しながらカーソルの右移動操作を続けることができる。そのためカーソルをオーバーランさせることなく所定の場所に確実に止めることができる。
また、請求項10に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの上移動操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの中間で1キャラクタ分の右側にカーソルを配置することにより、行が上に移行してサイズ設定手段によってディスプレイの表示画面が切り替えられた後でもカーソルの前後が見られるので、次にどちらの方向にカーソルを移動させればよいかを操作者に一目で理解させることができる。
そして、請求項11に記載の発明に係る文書処理装置では、解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの下移動操作がディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前のカーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの中間で1キャラクタ分の右側にカーソルを配置することにより、行が下に移行してサイズ設定手段によってディスプレイの表示画面が切り替えられた後でもカーソルの前後が見られるので、次にどちらの方向にカーソルを移動させればよいかを操作者に一目で理解させることができる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態について図面を参照して説明する。
尚、本実施形態は、アルファベット文字、数字、記号等の多数のキャラクタを印字テープに印字可能な文書処理装置に本発明を適用した場合のものである。
図1に示すように、文書処理装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キーボード3の後方で本体フレーム2内には印字機構PMが配設され、またキーボード3の直ぐ後側には、入力した文字や記号を印字イメージで表示可能な液晶ディスプレイ22が設けられている。この液晶ディスプレイ22には、本実施形態で必要とする表示用ドット数を表示画面に有している。ここで、リリース用凸部4は、印字機構PMに装着するテープカセットCSを着脱するときに、カバーフレーム6を開放する為のリリース用突起である。
キーボード(入力手段に相当する)3には、アルファベットや数字や記号を入力する為の文字キー3A、スペースキー3B、カーソルKを上下左右方向に移動させる為の上カーソル移動キー3C、下カーソル移動キー3D、左カーソル移動キー3E、右カーソル移動キー3F、拡大表示キー3G、文字修飾や表示文字サイズや印字文字サイズ等を含む書式情報を変更設定するサイズ設定キー3H、各種の設定処理を実行する実行キー3I、印字を指令する印字キー3J、電源をON/OFFする為の電源キー3K、文字を前進削除するデリートキー3L、文字を後退削除するバックスペースキー3M等が設けられている。
次に、印字機構PMについて、図2に基づいて簡単に説明すると、印字機構PMに着脱自在に矩形状のテープカセットCSが装着されており、このテープカセットCSには、ラミネートフィルムテープ7が巻装されたテープスプール8と、印字リボン9が巻装されたリボン供給スプール10と、この印字リボン9を巻取る巻取りスプール11と、ラミネートフィルムテープ7と同一幅を有する両面テープ12が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール13と、これらラミネートフィルムテープ7と両面テープ12とを接合させる接合ローラ14とが回転自在に設けられている。
前記ラミネートフィルムテープ7と印字リボン9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設され、これらラミネートフィルムテープ7と印字リボン9とをサーマルヘッド15に押圧するプラテンローラ16と、ラミネートフィルムテープ7と両面テープ12とを接合ローラ14に押圧して印字テープ19を作成する送りローラ17とは、本体フレーム2に回動自在に枢着された支持体18に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド15には、128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向に列設されている。
従って、テープ送りモータ45(図3参照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ14と巻取りスプール11とが所定回転方向に夫々同期して駆動されながら、サーマルヘッド15の発熱素子群に通電されたとき、ラミネートフィルムテープ7上には複数のドット列により文字やバーコードが印字され、しかもラミネートフィルムテープ7は両面テープ12を接合した状態で印字テープ19としてテープ送り方向Aにテープ送りされ、図1、図2に示すように、本体フレーム2の外部に繰出される。尚、印字機構PMの詳細については、特開平2−106555号公報を参照。
次に、この印字テープ19を自動的に切断する切断装置30について、図2に基づいて簡単に説明すると、前記テープカセットCSの左側に対応する本体フレーム2の直ぐ内側には、板状の補助フレーム31が立設され、この補助フレーム31に固定刃32が上向きに固着されている。補助フレーム31に固着された左右方向向きの枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー34の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバー34の枢支軸33より前側に対応する部位において、可動刃35が前記固定刃32と対向して取付けられている。また、操作レバー34の後端部は、切断用モータ46(図3参照)に連結された揺動駆動機構(図示略)により上下揺動可能に構成され、常には、可動刃35が固定刃32から離間した状態で保持されている。
そして、サーマルヘッド15により印字された印字テープ19は、テープカセットCSから固定刃32と可動刃35との間を通って本体フレーム2外に延びているので、切断信号により駆動された切断用モータ46により、揺動駆動機構を介して操作レバー34の後端部が上下揺動され、可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃32・35で印字テープ19が切断される。
次に、文書処理装置1の制御系について図3を参照しつつ説明する。
制御装置Cの入出力インターフェース50には、キーボード3と、カセットセンサ42と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示データを出力する為のビデオRAM24を有するディスプレイコントローラ(LCDC)23と、警告用ブザー43の為の駆動回路44と、サーマルヘッド15を駆動する為の駆動回路47と、テープ送りモータ45を駆動する為の駆動回路48と、切断用モータ46を駆動する為の駆動回路49とが夫々接続されている。
制御装置Cは、CPU52、このCPU52にデータバス等のバス51を介して接続された入出力インターフェース50、CGROM53(キャラクタジェネレータROM)、ROM55、RAM60等で構成されている。
CGROM53には、アルファベット文字、数字、記号等の多数のキャラクタの各々に関して、キャラクタフォントデータとして、表示用兼印字用のドットパターンデータが、各書体(ゴシック系書体、明朝系書体等)毎に8種類(7、10、16、24、32、48、64、96ドット)のサイズ分、コードデータに対応させて格納されている(図25参照)。
ROM55には、キーボード3から入力されたキャラクタを液晶ディスプレイ22に表示し、その後テープに印字するテープ印字制御の制御プログラム、印字データバッファ66のデータを順次読出してサーマルヘッド15やテープ送りモータ45を駆動する印字駆動制御プログラム、および、図24に示す印字文字サイズと表示文字サイズの関係を設定した文字サイズ変換テーブルが、予め格納されている。
RAM60に関して、テキストメモリ61には、キーボード3から入力された文書データが格納される。パラメータメモリ62には、テキストメモリ61の先頭アドレスを指示する先頭アドレスポインタのポインタ値SPと、その末尾アドレスを指示する末尾アドレスポインタのポインタ値EPと、データカウント値DC等のデータが格納される。印字用の配置位置情報メモリ63には、表示する各文字や記号の表示データバッファ64における印字位置情報が格納される。
表示データバッファ64には、入力された複数の文字や記号の表示用ドットパターンデータを合成した表示用ドットイメージデータ格納され、印字データバッファ65には、印字に供する複数の文字や記号の印字用ドットパターンデータを合成した印字用ドットイメージデータが格納される。キー操作履歴バッファ66には、キーボード3を操作して得られるキー操作履歴がキー操作の順番に保存される。尚、キー操作履歴が所定の個数を超えた場合(本実施例では5個)、最も古い履歴を削除する。拡大表示フラグ67には、標準表示か拡大表示かを判定するフラグとして初期化時には標準表示を示す拡大表示フラグ67のOFFが格納され、その後表示サイズ設定キーが押下される毎に拡大表示フラグ67の状態は反転し、そのフラグの状態が格納される。拡大表示フラグ67がONの場合は、図10に示すように拡大表示ガイダンスKGを点灯し、ユーザに現在の表示が拡大表示中であることを知らせる。RAM60には、その他にワークメモリ68も設けられている。
次に、図4〜図9のフローチャート及び図10〜図27の図面に基づいて文書処理装置1の動作について説明する。尚、図中符号Si(i=1、2、3・・・・)は各ステップである。
先ず、図4に基づいて説明する。キーボード3上の電源キー3Kにより電源が投入されるとこの制御が開始され、先ずRAM60の各メモリ61〜68をクリアすると共に、印字機構PMを初期化する初期設定処理が実行される(S1)。次に、テキストメモリ61の先頭の2バイトに、標準の書式情報データが格納され、液晶ディスプレイ22に文書入力画面が表示されると共に(図10参照)、この入力画面には、標準書式情報の印字文字サイズに対応する表示文字サイズの大きさを有するカーソルK及び行数表示Gが表示される。
次に、テキストメモリ61に格納された文字や記号を印字イメージで表示する、印字イメージ表示処理が実行される(S2)。この印字イメージ表示処理については説明の都合上、後述することにする。
キー入力がありと判断されたときは(S3:YES)、キー操作履歴をキー操作の順番にキー操作履歴バッファ66に保存する。尚、キー操作履歴が所定の個数を超えた場合(本実施例では5個)、最も古い履歴を削除する。
サイズ設定キー3Hが操作されたときには(S3・S4:YES)、文字サイズ設定処理が実行される(S6)。図5に示すこの文字サイズ設定処理においては、図10に示すように文字サイズ設定画面(S20)が液晶ディスプレイ22に表示されるので、左右カーソル移動キー3E、3Fを操作して(S21・S22:YES)、設定する文字サイズにブロックカーソルBKを移動(S23)した後、実行キー3Iを操作すると(S21:YES、S22:NO、S24:YES)、ブロックカーソルBKの位置する文字サイズが印字文字サイズSZとして選択設定され、この印字文字サイズSZのデータを含む書式情報が変更書式情報としてテキストメモリ61上のカーソル位置に格納される(S25)。印字文字サイズとして、16ドット、24ドット、32ドット、48ドット、64ドット、96ドットが設定可能になっている。印字文字サイズの設定後、リターンして図4の印字イメージ表示処理(S2)を実行する。
初期設定処理(S1)以後に、各カーソル移動キー3C、3D、3E、3Fが操作されたときは(S3:YES、S5:NO、S7:YES)カーソル移動処理が実行される(S8)。カーソルKは、図12に示すように、カーソルKの左側に文字が入力されるように縦線で表示される。このカーソル移動処理においては、カーソルKを押されたカーソル移動キー3C、3D、3E、3Fに対応する位置に移動させる。
次に拡大表示キー3Gが操作されたとき(S3:YES、S5・S7:NO、S9:YES)は、拡大表示フラグ67と拡大表示ガイダンスKGを反転する処理が実行される(S10、S11)。拡大表示フラグ67がONのときは印字イメージ表示処理(S2)で図14〜図17に示すようにカーソルKのある行が拡大されて表示される。それと共に拡大表示ガイダンスKGが点灯される。拡大表示フラグ67がOFFのときは、図18〜図21に示すように、標準表示される。それと共に拡大表示ガイダンスKGが消灯される。尚、印字文字サイズに対する標準文字サイズ及び拡大表示文字サイズの関係は図24に示すように設定されており、キーボード3上の電源キー3Kにより電源が投入された時は、液晶ディスプレイ22に表示される2行とも標準表示文字サイズ16ドットで表示される。
拡大表示フラグ67は、前述のように、初期設定処理(S1)でOFFされるため初めは標準表示となる。拡大表示キー3Gを繰り返し操作する毎に拡大表示フラグ67が、ONからOFFへ、または、OFFからONへ反転するので、拡大表示と標準表示とが交互に切り替わる。同時に拡大表示ガイダンスKGも点灯または消灯が交互に切り替わる。
サイズ設定キー3H、カーソ移動ルキー3C、3D、3E、3F、拡大表示キー3G以外のキーが操作されたときは各キーに対応する処理を行う(S11)。例えば、アルファベット文字キーや記号キーや数字キー等(3A)の印字可能キーが操作されたときには(S3:YES、S5:NO、S6、S9:NO)、操作された印字可能キーに対応するキャラクタのコードデータを文書データとしてテキストメモリ61に格納し、印字イメージ表示処理制御が実行される(S2)。
また、印字キー3Jが操作されたときには、印字処理が実行され、S2に戻る。この印字処理を簡単に説明すると、テキストメモリ61から書式情報や文字コードが順次読出され、印字用の配置位置情報が生成される(図23参照)。印字用の配置位置情報は印字文字1文字ずつに対してコード、X位置、Y位置、文字幅、書式情報が付加されていて、これらの情報に基づいて、印字用CGROM53における印字用ドットパターンデータが読出されて印字データバッファ66に展開して合成格納され、この印字データバッファ66の印字用ドットイメージデータが印字機構PMに出力され、印字テープ19に印字される。
次に、図6〜図9に基づいて、S2における印字イメージ表示処理について説明する。このとき、テキストメモリ61には、図22に示すように、書式情報1、文字「あいうえおかきくけこさしすせそ」、改行コード、書式情報2、文字「たちつてとなにぬねのはひふけへほ」が順次格納されているものとする。
この処理が開始されると、先ずテキストメモリ61内のデータが先頭アドレスから順次検索され、書式情報や文字コードや改行コードに基づいて、印字する文字や記号の各々に関して、印字用ドットパターンデータを印字データバッファ65に展開する為の印字用の配置位置情報が求められ、その印字用の配置位置情報が配置位置情報メモリ63に格納される(S30)。尚、印字用の配置位置情報は、書式情報、文字コード、改行コードと印字用ドットパターンデータとから求められる(図23参照)。ここで、印字用の配置位置情報のX位置、Y位置は、X軸を横軸、Y軸を縦軸として求められる。
次に、印字時の配置位置情報から表示時の配置位置情報に変換する処理について説明する。尚、液晶ディスプレイ22の表示画面の拡大表示時における表示文字数は4文字表示とする。
拡大表示フラグ67がONのときは(S31:YES)、先ずカーソル行に含まれるデータに関する表示用配置位置情報を生成するために、カーソル行以外の行のデータを削除する(S32)。印字用の配置位置情報にはテキストメモリ61との関連を示すポインタ情報(図23参照)が含まれているので、削除するデータを確定することができる。カーソル行以外の行のデータ削除後、カーソル行のデータを下寄せで表示するために、カーソル行の全てのデータの表示用配置位置情報のY位置を0にする(S33)。そして、印字用の配置位置情報(図23参照)から文字サイズ変換テーブル(図24参照)に基づいて拡大表示用の配置位置情報に変換する(S34)。
続いて、キーボード3を操作したキー操作の最終が拡大表示キー3Gであるかを判断する(S35)。キー操作の最終が拡大表示キー3Gでない場合は(S35:NO)、S66に進み、ここまでの設定に合わせて操作されたキーに対応する継続処理を行う。そして、S67に進みパラメータ初期化処理を行う。また、キー操作の最終が拡大表示キー3Gである場合は(S35:YES)、S36に進みキーボード3の操作履歴の平均化演算を行う。
S36では、S4で保存されたキー操作履歴バッファ66の操作履歴に基づいて、キー操作履歴バッファ66に保存されている操作履歴のうち、操作の直前に近いものに重みを置き操作履歴の平均化演算を行う。
例えば、キー操作履歴バッファ66に操作の直前に近いものから、左カーソル移動キー3Eの操作、文字キー3Aの操作、文字キー3Aの操作、下カーソル移動キー3Dの操作、左カーソル移動キー3E操作と操作履歴が保存されている場合、操作の直前に近いものから順番nに基づいて「2×(4−n)」の重みをつけて下記の演算を行う。
左カーソル移動キー操作:2×(4−0)+2×(4−4)=8
文字キー操作 :2×(4−1)+2×(4−2)=10
下カーソル移動キー操作:2×(4−3)=2
上記操作履歴の平均化演算により、拡大表示キー3Gが操作された直前のキー操作は、最も値の大きい文字キー3Aの操作であると判断する。
ここで、キーボード3の操作履歴の平均化演算を、文字キー3Aによる文字入力操作、文字のデリートキー3Lによる前進削除操作、文字のバックスペースキー3Mによる後退削除操作、左カーソル移動キー3EによるカーソルKの左移動操作、右カーソル移動キー3FによるカーソルKの右移動操作、上カーソル移動キー3CによるカーソルKの上移動操作、下カーソル移動キー3DによるカーソルKの下移動操作の各編集操作に分類して行うようにしたので、S36におけるキーボード3の操作による操作履歴の平均化演算の結果がどの編集操作であるかを判断し、その判断によってカーソルKをLCD22のどの位置に配置するかを決定する。
そのために、先ず、S37でキーボード3の操作による操作履歴の平均化演算の結果が文字キー3Aによる文字入力操作であるかを判断する。文字入力操作であると判断した場合(S37:YES)、S38に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図14参照)するための設定をする。文字入力操作でないと判断した場合(S37:NO)、S39に進む。
次に、S39では文字のデリートキー3Lによる前進削除操作であるかを判断する。文字の前進削除操作であると判断した場合(S39:YES)、S40に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図15参照)するための設定をする。文字の前進削除操作でないと判断した場合(S39:NO)、S41に進む。
次に、S41では文字のバックスペースキー3Mによる後退削除操作であるかを判断する。文字の後退削除操作であると判断した場合(S41:YES)、S42に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図14参照)するための設定をする。文字の後退削除操作でないと判断した場合(S41:NO)、S43に進む。
次に、S43では左カーソル移動キー3EによるカーソルKの左移動操作であるかを判断する。カーソルKの左移動操作であると判断した場合(S43:YES)、S44に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図14参照)するための設定をする。カーソルKの左移動操作でないと判断した場合(S43:NO)、S45に進む。
次に、S45では右カーソル移動キー3FによるカーソルKの右移動操作であるかを判断する。カーソルKの右移動操作であると判断した場合(S45:YES)、S46に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図15参照)するための設定をする。カーソルKの右移動操作でないと判断した場合(S45:NO)、S47に進む。
次に、S47では上カーソル移動キー3CによるカーソルKの上移動操作であるかを判断する。カーソルKの上移動操作であると判断した場合(S47:YES)、S48に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してカーソルKを上方行に移動し、その行で、LCD22の中間で1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図16参照)するための設定をする。カーソルKの上移動操作でないと判断した場合(S47:NO)、S49に進む。
そして、S49では残ったカーソルKの下移動操作であるので、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してカーソルKを下方行に移動し、その行で、LCD22の中間で1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図17参照)するための設定をし、S67に進む。
一方、拡大表示フラグ67がOFFのときは(S31:NO)、印字用の配置位置情報(図23参照)から文字サイズ変換テーブル(図24参照)に基づいて標準表示用の配置位置情報に変換する(S50)。
例えば、印字高さが96ドットでディスプレイ高さが32ドットである場合、つまり、印字文字とディスプレイの大きさの比が3:1のときは図23に示されるX位置、Y位置、文字幅の印字用の配置位置情報すべてについて1/3倍して、テキストメモリ61内のデータの表示用配置位置情報を求める。
続いて、キーボード3を操作したキー操作の最終が拡大表示キー3Gであるかを判断する(S51)。キー操作の最終が拡大表示キー3Gでない場合は(S51:NO)、S66に進み、ここまでの設定に合わせて操作されたキーに対応する継続処理を行う。そして、S67に進みパラメータ初期化処理を行う。また、キー操作の最終が拡大表示キー3Gである場合は(S51:YES)、S52に進みキーボード3の操作履歴の平均化演算を行う。
S52では、S4で保存されたキー操作履歴バッファ66の操作履歴に基づいて、キー操作履歴バッファ66に保存されている操作履歴のうち、操作の直前に近いものに重みを置き操作履歴の平均化演算を行う。操作履歴の平均化演算に関しては、S36で説明しているのでここでは説明を省略する。S52におけるキーボード3の操作による操作履歴の平均化演算の結果がどの編集操作であるかを判断し、その判断によってカーソルKをLCD22のどの位置に配置するかを決定する。
そのために、先ず、S53でキーボード3の操作による操作履歴の平均化演算の結果が文字キー3Aによる文字入力操作であるかを判断する。文字入力操作であると判断した場合(S53:YES)、S53に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図18参照)するための設定をする。文字入力操作でないと判断した場合(S53:NO)、S55に進む。
次に、S55では文字のデリートキー3Lによる前進削除操作であるかを判断する。文字の前進削除操作であると判断した場合(S55:YES)、S56に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図19参照)するための設定をする。文字の前進削除操作でないと判断した場合(S55:NO)、S57に進む。
次に、S57では文字のバックスペースキー3Mによる後退削除操作であるかを判断する。文字の後退削除操作であると判断した場合(S57:YES)、S58に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図18参照)するための設定をする。文字の後退削除操作でないと判断した場合(S57:NO)、S59に進む。
次に、S59では左カーソル移動キー3EによるカーソルKの左移動操作であるかを判断する。カーソルKの左移動操作であると判断した場合(S59:YES)、S60に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図18参照)するための設定をする。カーソルKの左移動操作でないと判断した場合(S59:NO)、S61に進む。
次に、S61では右カーソル移動キー3FによるカーソルKの右移動操作であるかを判断する。カーソルKの右移動操作であると判断した場合(S61:YES)、S62に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図19参照)するための設定をする。カーソルKの右移動操作でないと判断した場合(S61:NO)、S63に進む。
次に、S63では上カーソル移動キー3CによるカーソルKの上移動操作であるかを判断する。カーソルKの上移動操作であると判断した場合(S63:YES)、S64に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してカーソルKを上方行に移動し、その行で、LCD22の中間で1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図20参照)するための設定をする。カーソルKの上移動操作でないと判断した場合(S63:NO)、S65に進む。
そして、S65では残ったカーソルKの下移動操作であるので、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してカーソルKを下方行に移動し、その行で、LCD22の中間で1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図21参照)するための設定をし、S67に進む。
次に、S67では、パラメータメモリ62における印字処理に関するパラメータ情報を初期化する初期化処理が実行される。即ち、パラメータメモリ62において、先頭アドレスポインタ値SPには配置位置情報メモリ63に記憶されている印字用の配置位置情報の先頭アドレスがセットされ、末尾アドレスポインタ値EPには配置位置情報メモリ63に記憶されている印字用の配置位置情報の末尾アドレスの次のアドレス(末尾アドレス+2)がセットされ、データカウント値DCは、初期値「0」がセットされる。
配置位置情報メモリ63内の文字コード、X位置、Y位置、文字幅、書式情報、テキストメモリへのポインタは夫々2バイトで構成されている。そこで次に、先頭アドレスにデータカウント値DCを12倍したアドレス分を加算した検索アドレスのデータ群が読み出される(S68)。そして、その読み出されたデータ群に対応するテキストデータが前記S30〜S65において設定された表示範囲内にあるか否かが判断される(S69)。このS69の判断について以下に詳述する。
まず、以下の条件を満たしている場合には、読み出されたテキストデータは設定された表示範囲にあると判断される。その条件は、設定された表示先頭X位置<読み出されたデータの表示用配置X位置+読み出されたデータの表示用配置位置情報の文字幅、且つ、設定された表示先頭X位置+ディスプレイの横幅(ディスプレイの右端X位置)>読み出されたデータの表示用配置X位置であることである。
例えば、図26に示すように、文字列「あいうえお」の文字データ「い」の右側にカーソルKが位置しており、キー操作の最終で拡大表示モードが設定され、その直前のキー操作がカーソルKの右移動操作であると判断された場合には、文字データ「い]が液晶ディスプレイ22の左端に配置されるように表示範囲が設定されている。
このとき、文字データ「い」が読み出されているとすると、表示先頭X位置X0は、文字データ「い」の表示用配置X位置X1+文字データ「い」の文字幅W2のX位置X2よりも小さい。さらに、表示先頭X位置X0+ディスプレイの横幅のX位置Xdは、文字データ「い」の表示用配置X位置X1よりも大きいので、文字データ「い」は設定された表示範囲内にあると判断される。
このように、上記2つの条件を満たしているときに、読み出されたデータは表示範囲内にあると判断され(S69:YES)、そのデータに関して表示用イメージ発生(S70、S71)が行われる。
一方、以下の条件を満たしている場合には、読み出されたテキストデータは設定された表示範囲に無いと判断される。その条件は、設定された表示先頭X位置≧読み出されたデータの表示用文字配置X位置+読み出されたデータの表示用配置位置情報の文字幅、あるいは、設定された表示先頭X位置+ディスプレイの横幅(ディスプレイの右端X位置)≦読み出されたデータの表示用配置X位置であることである。
例えば、図27に示すように、文字列「あいうえお」の文字データ「い」の右側にカーソルKが位置しており、キー操作の最終で拡大表示モードが設定され、その直前のキー操作がカーソルKの右移動操作であると判断された場合には、文字データ「い]が液晶ディスプレイ22の左端に配置されるように表示範囲が設定されている。
このとき、文字データ「あ」が読み出されているとすると、表示先頭X位置X0は、文字データ「あ」の表示用配置X位置X1+文字データ「あ」の文字幅W1のX位置X2よりも大きいので、文字データ「あ」は設定された表示範囲内にないと判断される。
上記の条件を満たしているときに、読み出されたデータは表示範囲内にないと判断され(S69:NO)、S70、S71の表示用イメージ発生処理をスキップしてS72へ進む。
表示用イメージ発生処理が開始されると、読み込まれたデータの中の書式情報に含まれる印字文字サイズを文字サイズ変換テーブルによって表示文字サイズに変換する(S70)。
例えば、図22、図23に示すように、文字「あ」の書式情報1における印字文字サイズSZは48ドットに設定されている。そこで、文字「あ」の表示文字サイズは、図24に示す文字サイズ変換テーブルに基づいて、標準表示モードのときには16ドット文字に、拡大表示モードのときには32ドット文字に文字サイズが変換される。
しかしながら、液晶ディスプレイ22の高さが32ドットであるため、拡大表示モードにおいて表示用の最大文字サイズは32ドットである。そのため、印字文字サイズSZが64ドットに設定されているときも、又は、48ドットに設定されているときも、拡大表示モードにおいては、文字サイズ変換テーブルに基づいて32ドット文字に変換される。このように、印字文字サイズSZが48ドット以上ならば、拡大表示モードにおいては全て32ドット文字に変換される。従って、印字文字サイズSZが48ドット以上にて設定されている文字は、拡大表示モードにおいて元の文字サイズがわかりにくい。しかし、表示用配置位置情報のX位置や文字幅Wは、印字用の配置位置情報に基づいて求められているので、設定された印字文字サイズによって液晶ディスプレイ22上に表示された文字の文字間隔が異なる。故に、表示上の文字間隔の違いによって元の印字文字サイズが区別可能となる。
求められた表示文字サイズと、文字コードと、書式情報に基づいてCGROM53からその表示文字サイズの文字や記号の表示用ドットパターンデータが読出されて表示データバッファ64に格納される(S71)。
その後、データカウント値DCが1つインクリメントされる(S72)。そして、S68で求められたカレントアドレスポインタ値(カレントアドレス)CPに、データカウント値DCを12倍したアドレス分を加算した検索アドレスと、末尾アドレスポインタ値EPで指示するアドレスとが合致しないとき(S73:NO)、S68に戻ってS73で求められた検索アドレスのデータ群が読み込まれる。一方、合致したときには(S73:YES)、表示データバッファ64に展開して格納された表示用ドットイメージデータがビデオRAM24に出力されて液晶ディスプレイ22に表示される(S74)。そして、この制御を終了して印字イメージ表示処理のS2にリターンする。
ここで、キーボード3(文字キー3A、スペースキー3B、上下左右のカーソル移動キー3C、3D、3E、3F、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3H、実行キー3I、印字キー3J、電源キー3K、デリートキー3L、バックスペースキー3M)は入力手段を構成する。CPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hはサイズ設定手段を構成する。キーボード3、CPU52、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22は範囲指定手段を構成する。キーボード3、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66は履歴記憶手段を構成する。CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66は解析手段を構成する。CPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22は表示制御手段を構成する。
以上詳細に説明した通り、本第1実施形態に係る文書処理装置1では、文字や記号等のキャラクタデータ及び種々の指令データを入力する為のキーボード3(文字キー3A、スペースキー3B、上下左右のカーソル移動キー3C、3D、3E、3F、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3H、実行キー3I、印字キー3J、電源キー3K、デリートキー3L、バックスペースキー3M)で構成される入力手段と、キャラクタデータを表示画面に表示可能な液晶ディスプレイ22と、液晶ディスプレイ22に表示されるキャラクタデータの拡大縮小表示サイズを設定する為のCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段と、キャラクタデータの表示範囲を指定するキーボード3、CPU52、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22で構成される範囲指定手段と、液晶ディスプレイ22の画面上に入力手段によってキャラクタデータや指令データを入力する位置を指し示すカーソルKと、入力手段によって入力されたキャラクタデータや指令データの入力履歴を記憶するキーボード3、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される履歴記憶手段と、履歴記憶手段に入力されたデータを解析するCPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段と、サイズ設定手段の変更により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時、履歴記憶手段に入力されているデータを解析手段により解析し、その結果に基づいて決定された所定の位置へのカーソルKの表示と、カーソルKの所定の位置への表示に伴うキャラクタデータの表示範囲の変更を範囲指定手段で行って表示するCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22で構成される表示制御手段とを備えたので、操作者の操作の流れが履歴記憶手段によって分かり、その操作のながれを解析手段により解析することによって、サイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時、液晶ディスプレイ22のカーソルKの位置を操作者の操作を予測して操作に最適と思われる場所に発現させることができる。これによって、操作者はサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時でもカーソルKを見失ったり、違和感を感じたりすることなく編集作業を続行することができる。また、カーソルKを見失ったり、違和感を感じたりすることがないので、これまでの編集内容を容易に確認することもできる。これらによって、操作者の編集作業の負担を低減することができる。また、この手段を用いることにより違和感を感じたりすることがないので、比較的小型の液晶ディスプレイ22を使用することができるのでコストダウンに大きく寄与することができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段は、それまでに入力されたキャラクタデータや指令データの入力頻度によってその操作のながれを解析する。そして、液晶ディスプレイ22のカーソルKの位置を操作者の操作を予測して操作に最適と思われる場所に発現させるのであるが、キーボード3、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される履歴記憶手段に入力されたデータの入力順序のうち、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に近い入力データに重みを置いて入力頻度を演算することにより、操作の流れに合った結果を出すことができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、その値の最大値のものを液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断するようにしたので、全体の編集操作の流れの中で操作の方向付けをすることができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を文字入力操作、文字の前進削除操作、文字の後退削除操作、カーソルKの左移動操作、カーソルKの右移動操作、カーソルKの上移動操作、カーソルKの下移動操作の各編集操作に分類して行うようにしたので、CPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時、液晶ディスプレイ22のカーソルKの位置を操作者の操作を予測してそれぞれの操作の内容に最適と思われる場所に発現させることができる。これによって操作者は、カーソルKを見失ったり、違和感を感じたりすることなく編集作業を続行することができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字入力操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置するようにしたので、操作者はCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった後もそれまで入力した文字を確認しながら文字入力操作を続けることができる。そのため違和感を感じずに編集作業を続けることができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の前進削除操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置するようにしたので、操作者はCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった後も削除する文字を確認しながら前進削除操作を続けることができる。そのため誤って文字削除を行ってしまうことが防止できるので、誤って余分な文字削除を行ったためにもう一度文字を入力するという無駄を省くことができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の後退削除操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置するようにしたので、操作者はCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった後も削除する文字を確認しながら後退削除操作を続けることができる。そのため誤って文字削除を行ってしまうことが防止できるので、誤って余分な文字削除を行ったためにもう一度文字を入力するという無駄を省くことができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルKの左移動操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置するようにしたので、操作者はCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった後もカーソルKを移動させるべき場所を確認しながらカーソルKの左移動操作を続けることができる。そのためカーソルKをオーバーランさせることなく所定の場所に確実に止めることができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルKの右移動操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置するようにしたので、操作者はCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段により液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった後もカーソルKを移動させるべき場所を確認しながらカーソルKの右移動操作を続けることができる。そのためカーソルKをオーバーランさせることなく所定の場所に確実に止めることができる。
また、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルKの上移動操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の中間で1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置することにより、行が上に移行してCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段によって液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替えられた後でもカーソルKの前後が見られるので、次にどちらの方向にカーソルKを移動させればよいかを操作者に一目で理解させることができる。
そして、文書処理装置1では、CPU52、ROM55、RAM60、キー操作履歴バッファ66で構成される解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルKの下移動操作が液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置を維持して液晶ディスプレイ22の中間で1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置することにより、行が下に移行してCPU52、CGROM53、ROM55、RAM60、LCDC23、LCD22、拡大表示キー3G、サイズ設定キー3Hで構成されるサイズ設定手段によって液晶ディスプレイ22の表示画面が切り替えられた後でもカーソルKの前後が見られるので、次にどちらの方向にカーソルを移動させればよいかを操作者に一目で理解させることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態を図28〜図31に基づいて説明する。本第2実施形態に係る文書処理装置1は、第1実施形態に係る文書処理装置1と基本的な動作は同じであるが、液晶ディスプレイ22の表示画面の拡大表示において、第1実施形態に係る文書処理装置1では4文字の表示であるのに対して、本第2実施形態に係る文書処理装置1では3文字の表示である。本第2実施形態に係る文書処理装置1では、上述のような第1実施形態に係る文書処理装置1と異なるポイントを説明し、使用する符号は同一機能のものは同一の符号を使用する。
第1実施形態に係る文書処理装置1と異なるポイントは、第1実施形態の図7に示すフローチャート部分であるので、第2実施形態でこの部分を示す図28のフローチャートに基づいて、その動作を説明する。
図28は、第1実施形態の図6のS36の続きである。キーボード3の操作履歴の平均化演算の結果は、文字キー3Aによる文字入力操作、文字のデリートキー3Lによる前進削除操作、文字のバックスペースキー3Mによる後退削除操作、左カーソル移動キー3EによるカーソルKの左移動操作、右カーソル移動キー3FによるカーソルKの右移動操作、上カーソル移動キー3CによるカーソルKの上移動操作、下カーソル移動キー3DによるカーソルKの下移動操作の各編集操作に分類できるので、図28以降では図6のS36におけるキーボード3の操作による操作履歴の平均化演算の結果がどの編集操作の分類であるかを判断し、その判断によってカーソルKをLCD22のどの位置に配置するかを決定する。
そのために、先ず、S87でキーボード3の操作による操作履歴の平均化演算の結果が文字キー3Aによる文字入力操作であるかを判断する。文字入力操作であると判断した場合(S87:YES)、S88に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図29参照)するための設定をする。文字入力操作でないと判断した場合(S87:NO)、S89に進む。
次に、S89では文字のデリートキー3Lによる前進削除操作であるかを判断する。文字の前進削除操作であると判断した場合(S89:YES)、S90に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図30参照)するための設定をする。文字の前進削除操作でないと判断した場合(S89:NO)、S91に進む。
次に、S91では文字のバックスペースキー3Mによる後退削除操作であるかを判断する。文字の後退削除操作であると判断した場合(S91:YES)、S92に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図29参照)するための設定をする。文字の後退削除操作でないと判断した場合(S91:NO)、S93に進む。
次に、S93では左カーソル移動キー3EによるカーソルKの左移動操作であるかを判断する。カーソルKの左移動操作であると判断した場合(S93:YES)、S94に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図29参照)するための設定をする。カーソルKの左移動操作でないと判断した場合(S93:NO)、S95に進む。
次に、S95では右カーソル移動キー3FによるカーソルKの右移動操作であるかを判断する。カーソルKの右移動操作であると判断した場合(S95:YES)、S96に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してLCD22の左端から1キャラクタ分の右側にカーソルKを配置(図30参照)するための設定をする。カーソルKの右移動操作でないと判断した場合(S95:NO)、S97に進む。
次に、S97では上カーソル移動キー3CによるカーソルKの上移動操作であるかを判断する。カーソルKの上移動操作であると判断した場合(S97:YES)、S98に進み、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してカーソルKを上方行に移動し、その行で、LCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図31参照)するための設定をする。カーソルKの上移動操作でないと判断した場合(S97:NO)、S99に進む。
そして、S99では残ったカーソルKの下移動操作であるので、表示画面が切り替わった時の直前のカーソルKとキャラクタの配置位置を維持してカーソルKを下方行に移動し、その行で、LCD22の右端から1キャラクタ分の左側にカーソルKを配置(図29参照)するための設定をし、第1実施形態の図9のS67に進む。
以上説明した通り、本第2実施形態に係る文書処理装置1では、キーボード3の操作履歴の平均化演算の結果を文字キー3Aによる文字入力操作、文字のデリートキー3Lによる前進削除操作、文字のバックスペースキー3Mによる後退削除操作、左カーソル移動キー3EによるカーソルKの左移動操作、右カーソル移動キー3FによるカーソルKの右移動操作、上カーソル移動キー3CによるカーソルKの上移動操作、下カーソル移動キー3DによるカーソルKの下移動操作の各編集操作に分類し、カーソルKを液晶ディスプレイ22の表示画面におけるそれぞれの編集操作に合った位置に配置することによって、少ない表示文字でも操作者に違和感なく文書処理装置1を操作させることができる。これによって、操作者の負担を軽減することができる。
尚、本発明は、上記実施形態の記載に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
第1実施形態に係る文書処理装置の斜視図である。 テープカセットを装着した印刷機構の概略平面図である。 文書処理装置の制御系のブロック図である。 テープ印刷制御のメインルーチンのフローチャートである。 文字サイズ設定処理のフローチャートである。 印刷イメージ表示処理のフローチャートである。 印刷イメージ表示処理のフローチャートである。 印刷イメージ表示処理のフローチャートである。 印刷イメージ表示処理のフローチャートである。 電源キーON時の表示(標準表示)の例を示す説明図である。 文字サイズ設定画面を示す説明図である。 標準表示時の液晶ディスプレイへの文字入力の表示例を示す説明図である。 標準表示時の文字編集の例を示す説明図である。 文字入力操作時、文字の後退削除操作時、カーソルの左移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 文字の前進削除操作時、カーソルの右移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 カーソルの上移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 カーソルの下移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 文字入力操作時、文字の後退削除操作時、カーソルの左移動操作時の拡大表示から標準表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 文字の前進削除操作時、カーソルの右移動操作時の拡大表示から標準表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 カーソルの上移動操作時の拡大表示から標準表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 カーソルの下移動操作時の拡大表示から標準表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 複数の書式情報や文字列コードが格納されたテキストメモリの説明図である。 配置位置情報の説明図である。 印刷文字サイズと表示文字サイズの関係を設定した文字サイズ変換テーブルを示す説明図である。 CGROMに格納されたキャラクタフォントの文字サイズを示すテーブルの図表である。 テキストメモリに格納されている文字列の拡大表示における表示範囲の表示例を示す説明図である。 テキストメモリに格納されている文字列の拡大表示における表示範囲の表示例を示す説明図である。 第2実施形態に係る拡大3文字表示における印刷イメージ表示処理のフローチャートである。 拡大3文字表示における文字入力操作時、文字の後退削除操作時、カーソルの左移動操作時、カーソルの下移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 拡大3文字表示における文字の前進削除操作時、カーソルの右移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。 拡大3文字表示におけるカーソルの上移動操作時の標準表示から拡大表示変更における液晶ディスプレイへの表示例を示す説明図である。
符号の説明
1 文書処理装置
3 キーボード
3A 文字キー
3C 上カーソル移動キー
3D 下カーソル移動キー
3E 左カーソル移動キー
3F 右カーソル移動キー
3G 拡大表示キー
3H サイズ設定キー
3L デリートキー
3M バックスペースキー
22 液晶ディスプレイ(LCD)
52 CPU
53 CGROM(キャラクタジェネレータROM)
55 ROM
60 RAM
66 キー操作履歴バッファ

Claims (11)

  1. 文字や記号等のキャラクタデータ及び種々の指令データを入力する為の入力手段と、
    前記キャラクタデータを表示画面に表示可能なディスプレイと、
    前記ディスプレイに表示されるキャラクタデータの拡大縮小表示サイズを設定する為のサイズ設定手段と、
    前記キャラクタデータの表示範囲を指定する範囲指定手段と、
    前記ディスプレイの画面上に前記入力手段によってキャラクタデータや指令データを入力する位置を指し示すカーソルと、
    前記入力手段によって入力されたキャラクタデータや指令データの入力履歴を記憶する履歴記憶手段と、
    前記履歴記憶手段に入力されたデータを解析する解析手段と、
    前記サイズ設定手段の変更により前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時、前記履歴記憶手段に入力されているデータを前記解析手段により解析し、その結果に基づいて決定された所定の位置への前記カーソルの表示と、前記カーソルの所定の位置への表示に伴う前記キャラクタデータの表示範囲の変更を前記範囲指定手段で行って表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする文書処理装置。
  2. 前記解析手段は、前記履歴記憶手段に入力されたデータの入力順序のうち、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に近い入力データに重みを置いて入力頻度を演算するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
  3. 前記解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、その値の最大値のものを前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の文書処理装置。
  4. 前記解析手段は、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を文字入力操作、文字の前進削除操作、文字の後退削除操作、カーソルの左移動操作、カーソルの右移動操作、カーソルの上移動操作、カーソルの下移動操作の各編集操作に分類して行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の文書処理装置。
  5. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字入力操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
  6. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の前進削除操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの左端から1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
  7. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、文字の後退削除操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
  8. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの左移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの右端から1キャラクタ分の左側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
  9. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの右移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの左端から1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
  10. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの上移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの中間で1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
  11. 前記解析手段が、キャラクタデータや指令データの入力頻度の演算を行った結果、カーソルの下移動操作が前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時点の直前に行われた編集操作であると判断した場合、前記ディスプレイの表示画面が切り替わった時の直前の前記カーソルとキャラクタの配置を維持してディスプレイの中間で1キャラクタ分の右側に前記カーソルを配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の文書処理装置。
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