JP4696650B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマディスプレイ装置に関するものである。
プラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と略記する)は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、加えて視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いこと等の理由から最近特に注目を集めている。プラズマディスプレイ装置に用いられるPDPは、対向配置された2枚の基板間の空間を隔壁によって区画し多数の放電セルを形成した構成である。そして、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で放電セル内部に塗布された蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
PDPには大別してAC型とDC型とがあり、電極構造としては面放電型と対向放電型とがあるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状ではAC面放電型が主流となっている。そしてその構造は、一方の基板上にスキャン電極とサステイン電極とからなる複数の表示電極対を備え、もう一方の基板上には表示電極と交差する方向に配列されたアドレス電極を備えるとともに隔壁および蛍光体層を備えている。この構造により比較的蛍光体層を厚くすることができるので、AC面放電型PDPは蛍光体によるカラー表示に適している。
このようなPDPを駆動するには、アドレス電極とスキャン電極との間に書込みパルスを印加して選択的に書込み放電を行った後、スキャン電極とサステイン電極との間に交互に反転する周期的な維持パルスを印加する。すると、書込み放電を行った放電セルのスキャン電極とサステイン電極との間で維持放電が発生し、所定の表示を行うことができる。
しかしながら、PDPの大画面化が進むにつれて以下のような課題が発生してきた。大画面化に伴い水平方向の画素数が増大すると、書込み放電のときにスキャン電極に流れるピーク電流も増大する。そして、数十Ωから数百Ωの抵抗を持つスキャン電極のそれぞれにこのピーク電流が流れ、そこで電圧降下を発生させる。このときピーク電流が大きすぎると書込み放電発生のための電圧が下がりすぎて書込み放電そのものが停止し、その後の維持放電が正常に発生しない放電セルが生じるという課題があった。
このため書込み放電のピーク電流を減少させる方法がいろいろ考えられてきた。たとえば、特許文献1には、アドレス電極を複数のブロックに分割して、ブロック毎にアドレス電極に印加する書込みパルスのタイミングをずらし、スキャン電極に流れる電流を分散させることでピーク電流を低く抑え、スキャン電極および駆動回路のインピーダンスに起因する電圧降下を小さくする方法が記載されている。
特開平8−305319号公報
しかしながらこの方法では、アドレス電極のブロック毎に駆動回路を設けなければならず、特に電力回収回路を備えた駆動回路の場合にはさらに回路規模が大きくなり、コストが増大するという新たな課題が発生していた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、回路規模を大きくすることなく、書込み放電のピーク電流を抑制し安定した書込み放電を実現することが可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズマディスプレイ装置は、スキャン電極とサステイン電極とアドレス電極とを有するPDPと、スキャン電極を駆動するためのスキャンドライバ回路と、サステイン電極を駆動するためのサステインドライバ回路と、アドレス電極を駆動するためのアドレスドライバ回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、アドレスドライバ回路を複数に分割しその複数のアドレスドライバ回路のそれぞれに電力を供給する電力供給回路をさらに備え、電力供給回路は複数のアドレスドライバ回路側に供給された電力を回収するためのコンデンサとそのコンデンサから複数のアドレスドライバ回路側へ電力を移動させるための複数の共振コイルとを有し、複数の共振コイルのうち少なくとも2つの共振コイルのインダクタンスが異なり、電力供給回路は、複数のアドレスドライバ回路に対して共通に設けられた部分を備えたことを特徴とする。この構成により、回路規模を大きくすることなく、書込み放電のピーク電流を抑制し安定した書込み放電を実現することが可能なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置は、複数の共振コイルのうち最もインダクタンスの小さい共振コイルを通して、複数のアドレスドライバ回路側からコンデンサへ電力を移動させてもよい。この構成により共振コイルの数を減らすことができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置は、複数のアドレスドライバ回路のそれぞれに対して、コンデンサからアドレスドライバ回路側へ電力を移動させるための共振コイルと、アドレスドライバ回路側からコンデンサへ電力を移動させるための共振コイルとを独立に設けてもよい。この構成によれば、より回収効率のよい駆動タイミングに設定することが可能となる。
本発明によれば、回路規模を大きくすることなく、書込み放電のピーク電流を抑制し安定した書込み放電を実現することが可能なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるPDPの構造を示す図である。ガラス基板等の透明な前面基板1上に、スキャン電極とサステイン電極とで対をなすストライプ状の表示電極2が複数形成され、その表示電極2を覆うように誘電体層3が形成され、さらにその誘電体層3上に保護膜4が形成されている。
また、背面基板5上には、オーバーコート層6で覆われた複数のストライプ状のアドレス電極7が形成されている。そしてアドレス電極7間のオーバーコート層6上には、アドレス電極7と平行に複数の隔壁8が配置され、この隔壁8の側面およびオーバーコート層6の表面に蛍光体層9が設けられている。
これらの前面基板1と背面基板5とは、表示電極2とアドレス電極7とがほぼ直交するように、微小な放電空間を挟んで対向配置され、封着されている。そして放電空間には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうちの一種またはそれらの混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、放電空間は隔壁8によって複数の区画に仕切られ、表示電極2とアドレス電極7との交点の位置に複数の放電セルが形成されている。そしてそれらの放電セルには、赤色、緑色および青色に発光する蛍光体層9が設けられている。
図2は、同PDPの電極配列を示す図である。行方向にはスキャン電極SCN1〜SCNmおよびサステイン電極SUS1〜SUSmが設けられ、列方向にはアドレス電極D1〜Dnが設けられている。本実施の形態においてはアドレス電極D1〜Dnを、ほぼ同数のアドレス電極を持つブロックAおよびブロックBの2つのブロックに分割している。そしてスキャン電極およびサステイン電極とアドレス電極との交点の位置に、m行×n列のマトリックス状に放電セルが形成されている。
つぎにPDPの駆動方法について説明する。本実施の形態においては、アドレス・表示期間分離方式を用いてPDPを駆動している。この方式は、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化放電を行う初期化期間、書込み放電を行う書込み期間、維持放電を行う維持期間を有する。
図3は、同PDPの各電極に印加する駆動波形の一例を示す図である。書込み期間では、全てのサステイン電極SUS1〜SUSmを一定電圧に保持し、第1行目のスキャン電極SCN1に走査パルス電圧Vsを印加するとともに、第1行目の放電セルのうち維持放電させるべき放電セルに対応するアドレス電極Dk(k=1〜n)に書込みパルス電圧Vwを印加する。すると、アドレス電極Dkとスキャン電極SCN1との交差部の放電セルにおいて書込み放電が発生する。つぎに、第2行目のスキャン電極SCN2に走査パルス電圧Vsを印加するとともに、第2行目の放電セルのうち維持放電させるべき放電セルに対応するアドレス電極Dkに書込みパルス電圧Vwを印加する。すると、アドレス電極Dkとスキャン電極SCN2との交差部の放電セルにおいて書込み放電が発生する。以下同様の動作を第m行目のスキャン電極SCNmにいたるまで順次行い、書込み期間を終了する。
つづく維持期間では、全てのサステイン電極SUS1〜SUSmを一旦0ボルトに保持するとともに、全てのスキャン電極SCN1〜SCNmに維持パルス電圧Vmを印加すると、書込み放電を起こした放電セルで維持放電が発生する。以下同様に全てのスキャン電極SCN1〜SCNmと全てのサステイン電極SUS1〜SUSmとに維持パルス電圧Vmを交互に印加することにより、書込み放電を起こした放電セルで継続して維持放電が発生する。
以上の動作を繰返すことにより、PDPの画面上に画像が表示される。
図4は、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動回路の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置は、PDP10、アドレスドライバ回路11A、11B、スキャンドライバ回路12、サステインドライバ回路13、放電制御タイミング発生回路14、アドレスドライバ回路11A、11B用の電力回収回路を含む電力供給回路15、ADコンバータ17、走査数変換部18、およびサブフィールド変換部19を備えている。
ADコンバータ17は映像信号Sigをデジタル画像データに変換する。走査数変換部18はデジタル画像データをPDP10のライン数に応じた画像データに走査数変換する。サブフィールド変換部19は走査数変換された画像データを各サブフィールドに対応する複数のビットに分割し、サブフィールド毎の画像データとしてアドレスドライバ回路11Aおよびアドレスドライバ回路11Bにシリアルに転送する。アドレスドライバ回路はアドレス電極の分割にあわせてアドレスドライバ回路11Aとアドレスドライバ回路11Bとに分割されている。そして、アドレスドライバ回路11Aおよびアドレスドライバ回路11Bは、サブフィールド変換部19からサブフィールド毎にシリアルに転送される画像データをパラレル画像データに変換し、そのパラレル画像データに基づいてブロックAおよびブロックBのそれぞれのアドレス電極に書込みパルスを印加する。電力供給回路15はアドレスドライバ回路11A、11Bに必要な電力を供給するとともにアドレス電極とスキャン電極との間の静電容量の充放電に伴う電力を回収する。
放電制御タイミング発生回路14は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準として放電制御用の各種タイミング信号を発生し各回路ブロックへ供給する。なお、回路ブロック図が煩雑になるのを避けるため、図3には各回路ブロックへ供給される各種タイミング信号は示していない。スキャンドライバ回路12はスキャン電極に印加する駆動波形電圧を発生し、サステインドライバ回路13はサステイン電極に印加する駆動波形電圧を発生する。
図5は、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路15の回路構成を示す図であり、加えてアドレスドライバ回路11A、11B、およびPDP10も示している。本実施の形態においては上述したように、アドレス電極D1〜Dnの分割に対応してアドレスドライバ回路も2つに分割し、アドレスドライバ回路11AはブロックAのアドレス電極に書込みパルスを印加し、アドレスドライバ回路11BはブロックBのアドレス電極に書込みパルスを印加する。電力供給回路15は、アドレスドライバ回路11A、11Bに電力を供給する。
電力供給回路15は、アドレスドライバ回路11Aに供給する電圧をアドレス電圧VdaにクランプするためのスイッチQ1、アドレスドライバ回路11Bに供給する電圧をアドレス電圧VdaにクランプするためのスイッチQ2、アドレスドライバ回路11A、11Bに供給する電圧を接地電位にクランプするためのスイッチQ3およびダイオードDi1を備えている。また、アドレスドライバ回路11A、11B側に供給された電力を回収するためのコンデンサC1を備えている。さらに、コンデンサC1からアドレスドライバ回路11A側に電力を移動するためのスイッチQ4、ダイオードDi2、共振コイルL1を備え、コンデンサC1からアドレスドライバ回路11B側に電力を移動するための上述したスイッチQ4と、ダイオードDi3、共振コイルL2を備えている。ここで、アドレスドライバ回路11Aおよびアドレスドライバ回路11B側に供給された電力はそれぞれのアドレスドライバ回路11A、11Bを介してブロックAおよびブロックBのアドレス電極に供給される。したがって、電力の移動に要する時間はそれぞれのブロックのアドレス電極の付加容量と、対応する共振コイルL1、L2との共振周波数により決まる。本実施の形態においては、共振コイルL1のインダクタンスは共振コイルL2のインダクタンスより小さくなるように設定されている。
また電力供給回路15は、アドレスドライバ回路11A、11B側からコンデンサC1へ電力を移動するためのスイッチQ5、ダイオードDi4、および上述した共振コイルL1、ダイオードDi1を備えている。このときの電力の移動もブロックAおよびブロックBのアドレス電極の付加容量からそれぞれのアドレスドライバ回路11A、11Bを介してコンデンサC1への移動である。したがって、電力の移動に要する時間はそれぞれのブロックのアドレス電極の付加容量と共振コイルL1、L2との共振周波数により決まる。
なお、コンデンサC1の容量はアドレス電極の付加容量に比較して十分大きく設定されており、その電圧はアドレス電圧Vdaの1/2でほぼ一定である。
図6は、本実施の形態における電力供給回路15の動作を説明するための波形図である。
まず、時刻t1においてスイッチQ4をオンする。するとコンデンサC1からスイッチQ4、ダイオードDi2、共振コイルL1を経由してアドレスドライバ回路11Aに電力が供給され、時刻t2にはアドレスドライバ回路11Aに印加される電圧はアドレス電圧Vda近くまで上昇する。上昇までの時間は、ブロックAのアドレス電極容量およびアドレスドライバ回路11Aの浮遊容量と共振コイルL1との共振周波数に依存して決まる。一方、コンデンサC1からスイッチQ4、ダイオードDi3、共振コイルL2を経由してアドレスドライバ回路11Bに電力が供給され、その電圧は時刻t2にはアドレス電圧Vda近くまで上昇する。このときの上昇時間も、ブロックBのアドレス電極容量およびアドレスドライバ回路11Bの浮遊容量と共振コイルL2との共振周波数に依存して決まる。ここで、共振コイルL1のインダクタンスは共振コイルL2のインダクタンスより小さく設定されているため、アドレスドライバ回路11Aに印加される電圧はアドレスドライバ回路11Bに印加される電圧よりも早く上昇する。
つぎに時刻t2においてスイッチQ1をオンする。するとアドレス電圧Vda近くまで上昇したアドレスドライバ回路11Aの印加電圧はアドレス電圧Vdaにクランプされる。そして、書込みパルスを印加したアドレス電極Dkと走査パルスを印加したスキャン電極SCNi(i=1〜m)との間で書込み放電が開始し、スキャン電極SCNiに1回目の放電電流が流れる。
つぎに時刻t2においてスイッチQ2をオンする。するとアドレス電圧Vda近くまで上昇したアドレスドライバ回路11Bの印加電圧もアドレス電圧Vdaにクランプされる。そして、書込みパルスを印加したアドレス電極Dkと走査パルスを印加したスキャン電極SCNiとの間で書込み放電が開始し、スキャン電極SCNiに2回目の放電電流が流れる。したがって図6に示したように、スキャン電極SCNiに流れる放電電流のピークは2つに分離し、放電電流を分散させることができるので、スキャン電極および駆動回路のインピーダンスに起因する電圧降下を小さくすることができる。なお、スイッチQ2をオンしたのち時刻t3までにスイッチQ4をオフし、上述の2つの放電が終了したのち時刻t3までにスイッチQ1Q2をオフする。
つぎに、時刻t3においてスイッチQ5をオンする。するとブロックAのアドレス電極に蓄積された電荷が、アドレスドライバ回路11A、共振コイルL1、ダイオードDi4、スイッチQ5を経由してコンデンサC1に回収される。同時に、ブロックBのアドレス電極に蓄積された電荷も、アドレスドライバ回路11B、ダイオードDi1、共振コイルL1、ダイオードDi4、スイッチQ5を経由してコンデンサC1に回収される。そして、時刻t4において、アドレスドライバ回路11A、11Bに印加される電圧は接地電位近くまで下降する。
つぎに、スイッチQ3をオンしてアドレスドライバ回路11A、11Bに印加される電圧を接地電位にクランプする。
以上の動作を第m番目のスキャン電極にいたるまで繰返すことにより、スキャン電極に流れる電流を分散させることでピーク電流を低く抑え、スキャン電極および駆動回路のインピーダンスに起因する電圧降下を小さくでき、安定した書込み放電を実現することができる。
なお、上述の本実施の形態においては、アドレスドライバ回路を2つに分割されているものとして説明したが、もちろん3つ以上のブロックに分割しても本発明を適用することができる。その場合には電力回収用のコンデンサからアドレスドライバ回路のそれぞれへ電力を移動させるための共振コイルをアドレスドライバ回路のブロック毎に設け、その共振コイルのうち少なくとも2つの共振コイルのインダクタンスを異ならすことにより、スキャン電極に流れる電流を分散させることができる。
また、これらの共振コイルのうち最もインダクタンスの小さい共振コイルを通してアドレスドライバ回路のそれぞれから電力回収用のコンデンサへ電力を移動させることにより、共振コイルの数を減らすことができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路25の回路構成を示す図であり、図8は本発明の第2の実施の形態における電力供給回路25の動作を説明するための波形図である。図7に示した電力供給回路25が図5に示した電力供給回路15と異なるところは、コンデンサC1からアドレスドライバ回路11Aに電圧を供給するための共振コイルL3と、アドレスドライバ回路11AからコンデンサC1へ電力を回収するための共振コイルL1とを独立に設けた点である。このように電力回収用のコンデンサからアドレスドライバ回路へ電力を移動させるための共振コイルと、アドレスドライバ回路から電力回収用のコンデンサへ電力を移動させるための共振コイルとを独立に設けることにより、共振コイルの数は増えるが、図8に示したように、アドレスドライバ回路11Aに電圧を供給するときの電圧の上昇時間および下降時間を独立に設定することが可能となり、より回収効率のよい駆動タイミングに設定することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路35の回路構成を示す図である。第1の実施の形態および第2の実施の形態においては、電力回収用のコンデンサC1の電圧はアドレス電圧Vdaのほぼ1/2であるものとして説明したが、電力回収の回収効率を上げる等のためにこの電圧を制御したい場合がある。本実施の形態の電力供給回路35はコンデンサC1の電圧を制御するための回収電位調整回路30が追加されている。回収電位調整回路30は具体的には可変電圧源や電圧クランプ回路等、目的に応じた電圧制御回路で構成されている。このように回収電位調整回路30を備えた電力供給回路35においても電力回収回路の主要部分を共有することができるので、電力供給回路35の回路規模を小さくすることができる。
ここで、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路と従来例におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路との回路規模を比較するために、図10に従来例におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路の回路構成を示す。このように、従来例はブロック毎にアドレス電極に印加する書込みパルスのタイミングをずらせてスキャン電極に流れる電流を分散させているので、アドレス電極のブロックに対応するアドレスドライバ回路毎に独立に電力供給回路を設ける必要があった。そのために、タイミングをずらさない場合に比較してほぼ2倍の回路規模となっていた。しかしながら、本発明の実施の形態によれば、図5および図7に示したように、アドレス電極のブロックに対応するアドレスドライバ回路毎に駆動回路を設ける必要がなく、特に電力回収回路の主要部分を共有することができるので電力供給回路の回路規模を小さくすることができ、そのためコストもあまり増大することもない。
本発明は、回路規模を大きくすることなく、書込み放電のピーク電流を抑制し安定した書込み放電を実現することができ、プラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるPDPの構造を示す図 同プラズマディスプレイ装置に用いるPDPの電極配列を示す図 同プラズマディスプレイ装置に用いるPDPの各電極に印加する駆動波形の一例を示す図 同プラズマディスプレイ装置の駆動回路の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の電力供給回路の回路構成を示す図 同プラズマディスプレイ装置の電力供給回路の動作を説明するための波形図 本発明の第2の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路の回路構成を示す図 同プラズマディスプレイ装置の電力供給回路の動作を説明するための波形図 本発明の第3の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路の回路構成を示す図 従来例におけるプラズマディスプレイ装置の電力供給回路の回路構成を示す図
符号の説明
1 前面基板
2 表示電極
5 背面基板
7 アドレス電極
10 PDP
11A,11B アドレスドライバ回路
12 スキャンドライバ回路
13 サステインドライバ回路
14 放電制御タイミング発生回路
15,25,35 電力供給回路
17 ADコンバータ
18 走査数変換部
19 サブフィールド変換部
30 回収電位調整回路

Claims (3)

  1. スキャン電極とサステイン電極とアドレス電極とを有するプラズマディスプレイパネルと、前記スキャン電極を駆動するためのスキャンドライバ回路と、前記サステイン電極を駆動するためのサステインドライバ回路と、前記アドレス電極を駆動するためのアドレスドライバ回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記アドレスドライバ回路を複数に分割し、その複数のアドレスドライバ回路のそれぞれに電力を供給する電力供給回路をさらに備え、
    前記電力供給回路は、前記複数のアドレスドライバ回路側に供給された電力を回収するためのコンデンサと、前記コンデンサから前記複数のアドレスドライバ回路側へ電力を移動させるための複数の共振コイルとを有し、
    前記複数の共振コイルのうち少なくとも2つの共振コイルのインダクタンスが異なり、
    前記電力供給回路は、前記複数のアドレスドライバ回路に対して共通に設けられた部分を備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記複数の共振コイルのうち最もインダクタンスの小さい共振コイルを通して、前記複数のアドレスドライバ回路側から前記コンデンサへ電力を移動させることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記複数のアドレスドライバ回路のそれぞれに対して、
    前記コンデンサから前記アドレスドライバ回路側へ電力を移動させるための共振コイルと、そのアドレスドライバ回路側から前記コンデンサへ電力を移動させるための共振コイルとを独立に設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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