JP4696258B2 - アルコキシトリアゾリノン類の製造方法 - Google Patents

アルコキシトリアゾリノン類の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下記の一般式(I)で表されるアルコキシトリアゾリノン類の製造方法に関し、
【0002】
【化7】
Figure 0004696258
【0003】
また、本発明のアルコキシトリアゾリノン類の製造方法において、中間体として役立つ、下記の一般式(IV)で表される、新規なヒドラジンカルボン酸エステルにも関する。
【0004】
【化8】
Figure 0004696258
【0005】
【従来の技術】
アルコキシトリアゾリノン類は、農薬として活性のある化合物を製造するための中間体として重要である。
【0006】
前記の一般式において、R1,R2およびR3は、相互に独立に、場合によっては置換されていることもある、直鎖の、または分岐鎖の、C1-6−アルキル基である。名を挙げれば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびそれらの異性体、ならびにヘキシルおよびその異性体である。そのほか、R1およびR2は、相互に独立に、場合によっては置換されていることもある、アリール、アリールアルキルまたはシクロアルキルであってもよい。アリールは、好ましくはフェニルを意味する。アリールアルキルは、好ましくはフェニルアルキルであって、たとえば、フェニル−C1-6−アルキルであり、とりわけ好ましいのはベンジルである。シクロアルキルは、とくに、C3-6−シクロアルキル、好ましくはシクロヘキシルである。アルキル基、アリール官能基をもった芳香族化合物、またはシクロアルキル基の置換基として適当なものは、たとえば、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシまたはヒドロキシであり、ここでいうアルキルは、好ましくはC1-6−アルキルであり、アルコキシは、好ましくはC1-6−アルコキシである。この明細書で、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味すると解すべきである。R1は、好ましくはメチル、プロピルおよびフェニルであり、とくに好ましいのはメチルおよびプロピルである。R2は、好ましくはメチル、ベンジルおよびシクロヘキシルである。R3は、好ましくはメチルである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、経済的で、工業的実施に適するアルコキシトリアゾリノン類の製造方法を提供することにある。この目的は、請求項1に従う方法により、また請求項10に従う新規な中間体により達成される。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の実施形態】
本発明の製造方法においては、第一段階において、下記の一般式(II)のイミノ炭酸ジエステルを、
【0009】
【化9】
Figure 0004696258
(式中、R1は上記した意味を有する。)
【0010】
鉱酸の存在下に、かつ水に、または水および水と混合可能な極性溶媒との混合物に溶解した状態で、下記の一般式(III)のカルバジン酸エステルと反応させ、
【0011】
【化10】
Figure 0004696258
(式中、R3はアルキル基であって、場合によっては前記した基で置換されていてもよい。)
【0012】
下記の一般式(IV)のヒドラジンカルボン酸エステルとする。
【0013】
【化11】
Figure 0004696258
(式中、R1およびR3は上記した意味を有する。)
【0014】
一般式(II)のイミノ炭酸ジエステルは、EP−A0523619に従って、またはHantzsch(Chem. Ber., 1895,28,2470-2471)に従って製造することができる。カルバジン酸エステルは、合成に常用されている有機化合物である。
【0015】
鉱酸としては、塩酸、リン酸または硫酸が使用できる。塩酸がとりわけ適当である。
【0016】
水と混合可能な極性有機溶媒としては、直鎖または分岐鎖の、1〜6個のC原子を有するアルコールが有利に使用できる。名を挙げれば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、またはtert−ブタノール、ペンタノールおよびそれらの異性体、ならびにヘキサノールおよびその異性体である。
【0017】
第一段階の反応は、−5℃から40℃までの温度で好都合に、有利には0℃から20℃までの温度で実施することができる。pHは、好都合なのは3〜10の範囲であり、有利なのは5〜8の範囲である。通常の30分間ないし2時間にわたる反応時間ののち、一般式(IV)の化合物を、常用の方法、たとえば抽出により単離することができる。単離することなく直接、第二の工程に使用することもできる。しかし、中間体(式IV)を、いったん単離することが好ましい。この化合物は、文献にまだ記載されたことのない新規物質である。
【0018】
第二段階においては、本発明にしたがう一般式(IV)のヒドラジンカルボン酸エステルを、水、極性有機溶媒またはそれらの混合物の存在下に、下記の一般式(V)のアミンと、
【0019】
【化12】
Figure 0004696258
(式中、R2は上記した意味を有する。)
【0020】
水、極性有機溶媒、またはそれらの混合物の存在下に反応させ、前記した一般式(I)の最終生成物を得る。反応は、好ましくは、極性有機溶媒の存在下に実施する。
【0021】
使用する極性有機溶媒として好都合なのは、1ないし6個のC原子を有する直鎖または分岐鎖のアルコールである。具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノールまたはtert−ブタノール、ペンタノールおよびその異性体が、またヘキサノールおよびその異性体が挙げられる。とくに好ましいのはメタノールである。
【0022】
第二段階の反応は、10℃から200℃までの温度で好都合に、とくに20℃から100℃までの温度で有利に、実施することができる。
【0023】
第二段階の反応は、一般式(VI)の中間体を経由して実施することが好都合であり、
【0024】
【化13】
Figure 0004696258
(式中、R1、R2およびR3は、上記した意味を有する。)
【0025】
この中間体は、もし適切であれば、単離することができる。第二段階の反応は、一般式(V)のアミンを、一般式(IV)のヒドラジンカルボン酸エステルに対して過剰量を使用して実施することが好都合である。一般式(V)のアミンは、一般式(IV)のヒドラジンカルボン酸エステルに対して、1.1:1ないし30:1の割合で使用することが好ましく、より好ましくは2:1から20:1の割合で使用する。同様に、第二段階の反応は、好都合には、一般式(VI)の中間体の生成が行われた後に、塩基の存在下に実施することができる。適当な塩基は、アルカリ金属アルコキシド、たとえばナトリウムメトキシドやナトリウムエトキシドであり、またアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化ナトリウムや水酸化カリウムであり、どちらの場合も、任意に、対応するアルコールまたは水に溶解した溶液の形で使用してもよい。
【0026】
通常の反応時間、合計で5ないし15時間ののち、一般式(I)の化合物が得られ、それを常用の手法で回収することができる。本発明に従って、アルコキシトリアゾリジン類の製造の出発物質として使用したイミノカルボン酸ジエステルは、別法に従って、EP−A0523619および Hantzsch(Chem. Ber., 1895, 28, 2470-2471)に記載の方法によっても製造することができる。
【0027】
ここで、一般式(VII)のアルコールは、第一段階で、アルカリ金属と反応して対応するアルコキシドを与える。
【0028】
【化14】
Figure 0004696258
(式中、R1は上記した意味を有する。)
【0029】
使用できるアルコールは、1ないし6個のC原子を有する、直鎖または分岐鎖のアルコールである。具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、ペンタノールおよびその異性体が、またヘキサノールおよびその異性体が挙げられる。とくに好ましいのは、メタノールを使用することである。使用するアルカリ金属は、ナトリウムまたはカリウムである。ナトリウムの使用に優先順位が与えられる。第一段階の反応は、10℃から80℃までの温度で好都合に、とくに20℃から40℃までの温度で有利に、実施することができる。
【0030】
第二段階においては、アルコキシドをハロシアノゲンと反応させて、一般式(II)の目的生成物を製造する。使用できるハロシアノゲンは、クロロシアノゲンまたはブロモシアノゲン、好ましくはクロロシアノゲンである。第二段階の反応は、−20℃から20℃の温度で好都合に、とくに−10℃から5℃の温度で有利に、実施することができる。通常の1ないし2時間にわたる反応時間ののち、一般式(II)の化合物を単離することができる。単離することなく直接、本発明に従うアルコキシトリアゾリノン類の製造に、出発物質として使用することもできる。一般式(II)の化合物は、本発明に従うアルコキシトリアゾリノン類の製造に直接使用することが好ましい。
【0031】
【実施例】
[実施例1]
メチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートの製造
まず、27.9g(0.30mol)のカルバジン酸メチルを水(50ml)中に入れ、冷却しながら、28.9g(0.30mol)のHCl(濃度37.9%)と混合した。0〜7℃において、27.2g(0.30mol)のイミノカルボン酸ジメチルの水溶液を加えた。反応混合物を1時間40分間、0℃において撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下に濃縮した。その結果、37.9g(77.8%)のメチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートが無色の固体として得られたので、これをトルエンから結晶化した。
Figure 0004696258
【0032】
[実施例2]
メチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートの製造
10.6g(0.263mol)のNaOH(固体)を、メタノール(61.1g;2.00mol)に溶解した。溶液を4℃に冷却し、その中へ15.5g(0.25mol)のクロロシアノゲンを導入した。導入は、全体で1時間にわたって継続し、ジメチルイミノカルボネートの懸濁液を、5℃において、さらに1時間撹拌した(EP−A0523619の方法に類似した、ジメチルイミノカルボネートの製造)。
【0033】
23.2g(0.25mol)のカルバジン酸メチルを、水(100ml)中に溶解した。4〜6℃において、この溶液に、上記のようにして用意したイミノカルボン酸ジメチルを、30分間にわたって添加した。同時にHCl(濃度15%、48.8ml)を添加し、pHを7の一定値に保った。添加が終了したのち、3℃における撹拌を1時間続け、溶液を減圧下に濃縮して110gとした。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下に濃縮した。その結果、25.3g(52.9%、純度85%)のメチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートが無色の固体として得られたので、これをトルエンから結晶化した。
融 点:78.5−81.5℃
【0034】
[実施例3]
a)イミノ炭酸ジメチルの製造
64.1g(2.00mol)のメタノールを、6.16g(0.268mol)のナトリウム金属と混合した。ナトリウムがすべて溶解した後、混合物を3℃に冷却し、その中へ15.5g(0.25mol)のクロロシアノゲンを導入した。導入は、全体で1時間15分間にわたって継続し、イミノ炭酸ジメチルの懸濁液を、0℃で、さらに1時間撹拌した。
【0035】
b)メチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートの製造
23.2g(0.25mol)のカルバジン酸メチルを、水(100ml)中に溶解した。5〜10℃において、この溶液に実施例3a)で取得したイミノ炭酸ジメチルの懸濁液を、30分間にわたって添加した。同時にHCl(濃度15%、52.1ml)を添加し、pHを7の一定値に保った。添加が終了したのち、3℃における撹拌を1時間30分間続け、溶液を減圧下に濃縮して110gとした。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下に濃縮した。その結果、20.8g(47.2%、純度92%)のメチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートが無色の固体として得られたので、これをトルエンから結晶化した。
融 点:78.5−81.5℃
【0036】
[実施例4]
メチル−N’−ジプロポキシメチレンヒドラジンカルボキシレートの製造
396.4g(9.812mol)のNaOH(固体)を、プロパノール(3600g;59.3mol)中に溶解した。混合物を0〜5℃に冷却し、その中へ586.2g(9.345mol)のクロロシアノゲンを導入した。導入は、全体で3時間にわたって継続し、薄黄色の、微細なジプロピルイミノカルボネートの懸濁液を得た。
【0037】
772.1g(8.4mol)のカルバジン酸メチルを水(602ml)中に溶解した。この溶液に、室温において、上記のイミノ炭酸ジプロピルの懸濁液を、1時間にわたって添加した。同時にHCl(濃度6%)を添加し、pHを6.8〜7の一定値に保った。添加が終了したのち、装置をプロパノールおよび水で洗浄して、撹拌を2時間継続した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、ヘキサンから再結晶したのち、減圧下に濃縮した。その結果、1391g(71.6%、純度94.4%)のメチル−N’−ジプロポキシメチレンヒドラジンカルボキシレートが無色の固体として得られた。
融 点:38.1−38.3℃
H−NMR (CDCl,400MHz)δ=0.97(t,6H);
1.77(m,4H);
3.76(s,3H);
4.08(t,2H);
4.15(m,2H);
7.28(s,NH).
【0038】
[実施例5]
メチル−N’−ジフェノキシメチレンヒドラジンカルボキシレートの製造
まず、4.31g(46.9mmol)のカルバジン酸メチルを水(40ml)中に入れ、4.75g(46.9mmol)の濃塩酸(濃度36%)と混合した。しばらくしてこの溶液に、7℃において、10.0g(46.9mmol)のイミド炭酸ジフェニル(イミド炭酸ジフェニルの製造は、Heydayatullar,M. Bull Soc. Chim Fr. 1967,416に開示の方法に類似した方法による)を添加した。氷浴による冷却下の撹拌を4時間行なった後、混合物を酢酸エチル(4×100ml)で抽出した。一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した後、減圧下に濃縮した。残留物を減圧下に、25℃で濃縮した。その結果、フェノールとメチル−N’−ジフェノキシメチレンヒドラジンカルボキシレートとを10:1の割合で含む粗生成物7.62gを得た。メチル−N’−ジフェノキシメチレンヒドラジンカルボキシレートの収量は693mg(5%)。
H−NMR (DMSO−d,400MHz)δ=3.59(s,3H);
7.21−7.50(m,10H);
9.05(s,1H).
【0039】
[実施例6]
メチル−N’−(メトキシメチルアミノメチレン)ヒドラジンカルボキシレートの製造
0.95g(5.00mmol)のメチル−N’−ジフェノキシメチレンヒドラジンカルボキシレート(純度85%)を、メタノール中3.57gの、濃度44%のメチルアミン溶液(50mmol)と混合し、混合物を室温で3日間撹拌した。仕上げ処理および溶剤の除去を行なって、0.85g(76%)のメチル−N’−(メトキシメチルアミノメチレン)ヒドラジンカルボキシレートを、油状体として得た。
Figure 0004696258
【0040】
[実施例7]
5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造
4.77g(25.0mmol)のメチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレート(純度85%)を、メタノール中15.3gの、濃度51%のメチルアミン溶液(250mmol)と混合し、混合物を室温で3日間撹拌した。橙赤色の溶液を減圧下に濃縮して、過剰のメチルアミンを除去した。その結果、粗製のメチル−N’−(メトキシメチルアミノメチレン)ヒドラジンカルボキシレートを得たので、これをメタノール(15ml)にとり、4.95g(27.5mmol)のナトリウムメトキシド溶液(メタノール中30%)とともに、50℃に加熱した。3時間50分後、反応混合物を室温まで冷却し、2N−HClを用いて中和し、減圧下に濃縮した。濃縮物を水(6ml)にとり、フリンジ内に1夜貯蔵した。無色の結晶を濾過し、冷水で洗浄して、減圧下に乾燥した。この結果、1.70g(52.7%)の5−メトキシ−4−メチルー2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンが、無色の固体として得られた。
融 点:146−148℃
【0041】
[実施例8]
5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造
8.11g(0.05mol)のメチル−N’−ジメトキシメチレンヒドラジンカルボキシレートを、25.4gのメタノールに溶解し、メタノール中3.26g(0.105mol)のメチルアミン溶液と混合して、混合物をオートクレーブ中で70℃に14時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮して、水(10ml)にとった。混合物に濃HClを加えて酸性化した。4℃において析出した結晶を濾過し、乾燥した。この結果、1.89g(29.3%)の5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンが、無色の固体として得られた。
Figure 0004696258
【0042】
[実施例9]
5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造
693.6g(94.4%)のメチル−N’−ジプロポキシメチレンヒドラジンカルボキシレート(3mol)を、1752gのメタノールに溶解し、エタノール中564.7g(6mol)のメチルアミン溶液と混合し、混合物をオートクレーブ中で100℃に20時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮して、水(880ml)にとった。混合物を塩化メチレンを用いて抽出し、抽出物を減圧下に濃縮した。冷却にともなって析出した結晶を濾過し、乾燥した。この結果、383g(71.2%、純度87.6%)の5−プロポキシー4−メチル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンが、固体として得られた。
Figure 0004696258
【0043】
[実施例10]
5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造
オートクレーブ中に、10.02g(44.3mmol)のメチル−N’−ジプロポキシメチレンヒドラジンカルボキシレートと、メタノール中に溶解した3.94gの、濃度39%のメチルアミン溶液(49.9mmol)と、46gのメタノールとを、まずチャージした。150℃に3時間加熱したのち、溶媒を蒸留により除去した。粗生成物を水(20ml)にとり、塩化メチレンで繰り返し抽出した。有機相の溶液を濃縮した結果、5−プロポキシ−4−メチルー2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンが6.48g得られ、これは収率46%に相当した。
【0044】
[実施例11]
4−ベンジル−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造
オートクレーブ中で、2.04gのメチル−N’−ジプロポキシメチレンヒドラジンカルボキシレート(8.9mmol)と、3.46gのベンジルアミン(31.6mmol)とを、25.8gのメタノール中に溶解した。110℃に5時間保った後、溶媒を蒸留により除去し、4−メチル−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンを、酢酸エチルから再結晶した。これから、純粋な4−ベンジル−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンを0.57g(27%)得た。
Figure 0004696258
【0045】
[実施例12]
4−シクロヘキシル−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造
オートクレーブ中で、2.04gのメチル−N’−ジプロポキシメチレンヒドラジンカルボキシレート(8.9mmol)と、3.23gのシクロヘキシルアミン(32.2mmol)とを、25.8gのメタノール中に溶解した。110℃に5時間保った後、溶媒を蒸留により除去し、粗製の4−メチル−5−シクロヘキシロキシル−2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オン(1.3g)を得た。これを、カラムクロマトグラフィーにより精製した(移動相:酢酸エチル)。それから、0.37g(18%)の純粋な製品を得た。
Figure 0004696258

Claims (13)

  1. 下記の一般式(I)のアルコキシトリアゾリノン類を製造する方法であって、
    Figure 0004696258
    (式中、RおよびRは、相互に独立に、場合によっては、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルコキシにより置換された、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはシクロアルキル基である。)
    第一段階において、下記の一般式(II)のイミノ炭酸ジエステルを、
    Figure 0004696258
    (式中、Rは上記した意味を有する。)
    鉱酸の存在下に、かつ、水に、または水および水と混合可能な極性溶媒との混合物に溶解した状態で、下記の一般式(III)のカルバジン酸エステルと反応させ、
    Figure 0004696258
    (式中、Rはアルキル基であって、場合によっては、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルコキシにより置換されていてもよい。)
    下記の一般式(IV)のヒドラジンカルボン酸エステルとし、
    Figure 0004696258
    (式中、RおよびRは上記した意味を有する。)
    第二段階で、このヒドラジンカルボン酸エステルを、水、極性有機溶媒またはそれらの混合物の存在下に、下記の一般式(V)のアミンと反応させ、
    Figure 0004696258
    (式中、Rは上記した意味を有する。)
    前記した一般式(I)の最終生成物を得ることを特徴とする製造方法。
  2. がメチル、プロピルまたはフェニル基であることを特徴とする請求項1の製造方法。
  3. がメチル、ベンジルまたはシクロヘキシル基であることを特徴とする請求項1または2の製造方法。
  4. がメチル基であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの製造方法。
  5. 第一段階で使用する鉱酸が塩酸であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの製造方法。
  6. 第一段階における反応を、−5℃ないし40℃の温度で実施することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの製造方法。
  7. 第二段階で使用する極性有機溶媒が、1ないし6個のC原子を有する、直鎖または分岐鎖のアルコールであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの製造方法。
  8. 第二段階における反応を、10ないし200℃の温度で実施することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかの製造方法。
  9. 一般式(IV)の中間体を単離することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの製造方法。
  10. 下記の一般式(IV)のヒドラジンカルボン酸エステル。
    Figure 0004696258
    (式中、RおよびRは請求項1に記載した意味を有するが、ただしRエチルの場合、Rはメチルではない。)
  11. がメチルであり、Rがメチルである請求項10のヒドラジンカルボン酸エステル。
  12. がプロピルであり、Rがメチルである請求項10のヒドラジンカルボン酸エステル。
  13. がフェニルであり、Rがメチルである請求項10のヒドラジンカルボン酸エステル。
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