JPH0899963A - アルコキシトリアゾリノン類の製造方法 - Google Patents

アルコキシトリアゾリノン類の製造方法

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JPH0899963A
JPH0899963A JP7267758A JP26775895A JPH0899963A JP H0899963 A JPH0899963 A JP H0899963A JP 7267758 A JP7267758 A JP 7267758A JP 26775895 A JP26775895 A JP 26775895A JP H0899963 A JPH0899963 A JP H0899963A
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    • C07D249/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
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    • C07D249/101,2,4-Triazoles; Hydrogenated 1,2,4-triazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的規模で実施できるアルコキシトリアゾ
リノン類の製造方法を提供する。 【解決手段】 イミノ炭酸ジエステル(II)およびカル
バジン酸エステル(III)を−20℃〜+120℃にお
いて反応させ(第一段階) 【化1】 、そしてこの工程でR3−OHを排除しながら製造され
るセミカルバジド誘導体(IV)を、適宜中間体の単離後
に、塩基の存在下で+20℃〜100℃においてR4
OHを排除しながら環化縮合反応に付す(第二段階) 【化2】 ことにより、一般式(I) 【化3】 のアルコキシトリアゾリノン類(除草剤活性化合物の製
造のための中間体として使用できる)が非常に良好な収
率で且つ高純度で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、大部分のものが既知でありそし
て農業化学的活性化合物の製造のための中間体として使
用できるアルコキシトリアゾリノン類の新規な製造方法
に関し、該方法は工業的規模で実施することもできる。
【0002】アルコキシトリアゾリノン類および複数の
それらの製造方法はすでに既知である(J. Indian Che
m. Soc. 6 (1929), 565-575; J. Chem. Soc. Perkin I
1973,2644-2646; Arch. Pharm. 307 (1974), 889-891;
EP-A 477646; EP-A 507171参照)。しかしながら、これ
らの既知の合成方法はアルコキシトリアゾリノン類を非
常に不満足な収率でしか与えない。
【0003】さらにジアゾメタン(CH2CN2)を用い
てウラゾールまたは4−メチルウラゾールをメチル化す
ることにより5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒ
ドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンを製造
することも知られており[F.Arndt et al, Rev. Fac. S
ci. Istanbul 13A, pp.127〜144 (1948)参照]、この方
法は高収率のトリアゾリノンを与えるがそれは工業的規
模で実施することができない。
【0004】今回、一般式(II)
【0005】
【化5】
【0006】[式中、R1は各場合とも場合により置換
されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールま
たはアリールアルキルを表し、R2は各場合とも場合に
より置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アル
キニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ア
リールまたはアリールアルキルを表し、そしてR3は各
場合とも場合により置換されていてもよいアルキル、ア
リールまたはアリールアルキルを表す]のイミノ炭酸ジ
エステルを、適宜反応助剤の存在下でそして適宜希釈剤
の存在下で−20℃〜+120℃の間の温度において、
一般式(III)
【0007】
【化6】
【0008】[式中、R4は各場合とも場合により置換
されていてもよいアルキル、アリールまたはアリールア
ルキルを表す]のカルバジン酸エステルと反応させ
(「第一反応段階」)、そしてこの工程で生成する一般
式(IV)
【0009】
【化7】
【0010】[式中、R1、R2およびR4は上記の意味
を有する]のセミカルバジド誘導体および/または対応
する互変異性化合物を、20℃〜100℃の間の温度に
おいて、適宜中間体の単離後に、塩基の存在下でそして
適宜希釈剤の存在下で、環化縮合反応に付す(「第二反
応段階」)ことを特徴とする、一般式(I)
【0011】
【化8】
【0012】[式中、R1およびR2は上記の意味を有す
る]のアルコキシトリアゾリノン類の製造方法を見いだ
した。
【0013】驚くべきことに、一般式(I)のアルコキ
シトリアゾリノン類が本発明に従う方法により大部分の
既知の合成方法より相当高い収率で得られる。
【0014】「ジアゾメタン方法」(F. Arndt et al,
1. c)と比べて、本発明に従う方法の決定的な利点はそ
れを工業的規模で実施できることである。
【0015】比較的高温で行わなければならず且つフェ
ノールがカップリング生成物として製造される、すなわ
ちR4がフェニルを表す既知の方法(EP−A 5071
71、実施例II−1およびII−2参照)とは対照的に、
本発明に従う方法は単純アルカノール類を排除しながら
問題のない方法で実施することができ、該アルカノール
類はフェノールの場合よりはるかに簡単な方法で且つ少
ないエネルギーを必要とする方式で回収することができ
る。
【0016】先行技術(EP−A 507171参照)
とは対照的に、多くの場合「非対称的な」イミノ炭酸ジ
エステル類(この場合、R2およびR3は異なる意味を有
し、OR3はOR2より良好な脱離基である)を出発物質
として使用することも有利でありうる。脱離基OR3
の非常に良好な構成部分R3として挙げられるものは、
例えば、メチル、エチル、フェニル、ベンジル、メトキ
シエチルおよびエトキシエチルである。
【0017】従って本発明に従う方法は先行技術に有益
な利点を与えるものである。
【0018】本発明は好適にはR1が各々の炭素数が6
までであり且つ各々が場合によりハロゲンもしくはC1
−C4-アルコキシにより置換されていてもよいアルキ
ル、アルケニルまたはアルキニルを表すか、或いはシク
ロアルキル部分中の各々の炭素数が3〜6でありそして
適宜アルキル部分中の炭素数が1〜4であり且つ各々が
場合によりハロゲンもしくはC1−C4-アルコキシによ
り置換されていてもよいシクロアルキルまたはシクロア
ルキルアルキルを表すか、或いはアリール部分中の各々
の炭素数が6もしくは10でありそして適宜アルキル部
分中の炭素数が1〜4であり且つ各々が場合によりカル
ボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1−C4-アル
キル、C1−C4-ハロゲノアルキル、C1−C4-アルコキ
シ、C1−C4-ハロゲノアルコキシもしくはC1−C4-ア
ルコキシ-カルボニルにより置換されていてもよいアリ
ールまたはアリールアルキルを表し、R2が各々の炭素
数が6までであり且つ各々が場合によりハロゲンもしく
はC1−C4-アルコキシにより置換されていてもよいア
ルキル、アルケニルまたはアルキニルを表すか、或いは
シクロアルキル部分中の各々の炭素数が3〜6でありそ
して適宜アルキル部分中の炭素数が1〜4であり且つ各
々が場合によりハロゲンもしくはC1−C4-アルコキシ
により置換されていてもよいシクロアルキルまたはシク
ロアルキルアルキルを表すか、或いはアリール部分中の
各々の炭素数が6もしくは10でありそして適宜アルキ
ル部分中の炭素数が1〜4であり且つ各々が場合により
カルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1−C4-
アルキル、C1−C4-ハロゲノアルキル、C1−C4-アル
コキシ、C1−C4-ハロゲノアルコキシもしくはC1−C
4-アルコキシ-カルボニルにより置換されていてもよい
アリールまたはアリールアルキルを表す式(I)の化合
物の製造に関する。
【0019】本発明は特にR1が各々が場合により弗
素、塩素および/もしくは臭素、メトキシまたはエトキ
シにより置換されていてもよいメチル、エチル、n−も
しくはi−プロピルまたはn−、i−、s−もしくはt
−ブチルを表すか、或いは各々が場合により弗素、塩素
および/もしくは臭素により置換されていてもよいプロ
ペニル、ブテニル、プロピニルまたはブチニルを表す
か、或いは各々が場合により弗素、塩素、臭素、メチル
またはエチルにより置換されていてもよいシクロプロピ
ル、シクロブチルまたはシクロプロピルメチルを表す
か、或いは各々が場合によりカルボキシル、シアノ、弗
素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチ
ル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、メトキシカルボニルまたはエトキシカ
ルボニルにより置換されていてもよいフェニルまたはベ
ンジルを表し、そしてR2が各々が場合により弗素、塩
素および/もしくは臭素、メトキシまたはエトキシによ
り置換されていてもよいメチル、エチル、n−もしくは
i−プロピルまたはn−、i−、s−もしくはt−ブチ
ルを表すか、或いは各々が場合により弗素、塩素および
/もしくは臭素により置換されていてもよいプロペニ
ル、ブテニル、プロピニルまたはブチニルを表すか、或
いは各々が場合により弗素、塩素、臭素、メチルまたは
エチルにより置換されていてもよいシクロプロピル、シ
クロブチルまたはシクロプロピルメチルを表すか、或い
は各々が場合によりカルボキシル、シアノ、弗素、塩
素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メト
キシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメ
トキシ、メトキシカルボニルまたはエトキシカルボニル
により置換されていてもよいフェニルまたはベンジルを
表す式(I)の化合物の製造に関する。
【0020】例えば、メチルイミノ炭酸O−(2−エト
キシ−エチル)O−n−プロピルおよびカルバジン酸エ
チルを出発物質として使用するなら、本発明に従う方法
の工程は下記の反応式により概略記載することができ
る:
【0021】
【化9】
【0022】式(II)は一般式(I)の化合物の製造の
ための本発明に従う方法で出発物質として使用されるイ
ミノ炭酸ジエステル類の一般的定義を与えるものであ
る。式(II)において、R1およびR2は好適にまたは特
に式(I)の化合物の記載に関して以上でR1およびR2
に対して好適であるかまたは特に好適であるとしてすで
に挙げられている意味を有し、R3は好適には各々が場
合によりC1−C4-アルコキシ、フェノキシもしくはベ
ンジルオキシにより置換されていてもよいC1−C4-ア
ルキル、フェニルまたはベンジルを表し、そして特にメ
チル、エチル、プロピル、シクロプロピル、メトキシエ
チルまたはエトキシエチルを表す。
【0023】式(II)の出発物質は既知であるかおよび
/またはそれ自体が既知である方法により製造すること
ができる(Chem. Ber. 120 (1987), 339-344; 製造実施
例参照)。
【0024】式(III)は本発明に従う方法でその他に
出発物質として使用されるカルバジン酸エステル類の一
般的定義を与えるものである。式(III)において、R4
は好適には各々が場合によりC1−C4-アルコキシ、フ
ェノキシもしくはベンジルオキシにより置換されていて
もよいC1−C4-アルキル、フェニルまたはベンジルを
表し、そして特にメチル、エチル、プロピル、メトキシ
エチルまたはエトキシエチルを表す。
【0025】式(III)の出発物質は有機合成のための
既知の化学物質である。
【0026】本発明に従う方法を実施するために適する
希釈剤(両方の反応段階用)は一般的な有機溶媒であ
る。これらには特に、脂肪族、脂環式もしくは芳香族の
場合によりハロゲン化されていてもよい炭化水素、例え
ばベンジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、
シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、テト
ラクロロメタン;エーテル類、例えばジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフランまたはエチレングリコールジメチルエーテルも
しくはエチレングリコールジエチルエーテル;ケトン
類、例えばアセトン、ブタノンまたはメチルイソブチル
ケトン;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオ
ニトリルもしくはベンゾニトリル;アミド類、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチル−ピロ
リドンまたはヘキサメチル燐酸トリアミド;エステル
類、例えば酢酸メチルまたは酢酸エチル;スルホキシド
類、例えばジメチルスルホキシド;アルコール類、例え
ばメタノール、エタノール、n−もしくはi−プロパノ
ール、n−、i−、s−もしくはt−ブタノール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル;これらと水との混合物、或いは純粋な水が包含され
る。
【0027】アルコール類、例えばメタノール、エタノ
ールまたはn−もしくはi−プロパノールが希釈剤とし
て特に好適である。
【0028】しかしながら、適宜、本発明を希釈剤を使
用せずに実施することもできる。
【0029】本発明に従う方法の第一段階は好適には適
当な反応助剤の存在下で実施される。適当な反応助剤は
好適にはプロトン酸、例えば塩酸、硫酸、燐酸、炭酸、
酢酸、プロピオン酸、ピバリン酸、メタンスルホン酸、
安息香酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエン−ス
ルホン酸、並びに適宜重合体状の酸または酸性イオン交
換体である。
【0030】本発明に従う方法の第一段階において特に
好適な反応助剤はピバリン酸、酢酸および(水性)塩酸
である。
【0031】本発明に従う方法の第二段階は塩基の存在
下で実施される。適当な塩基は全ての一般的な有機また
は無機塩基である。これらには、例えば、アルカリ土類
金属またはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミ
ド、アルコレート、酢酸塩、炭酸塩または炭酸水素塩、
例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウ
ムメチレート、ナトリウムエチレート、カリウムtert-
ブチレート、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸
カルシウム、酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムまた
は炭酸水素アンモニウム、並びに塩基性有機窒素化合
物、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメ
チル−ベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジ
ン、N,N−ジメチルアミノピリジン、5−エチル−2
−メチル−ピリジン、ジアザビシクロオクタン(DAB
CO)、ジアザビシクロノネン(DBN)またはジアザ
ビシクロウンデセン(DBU)が包含される。
【0032】本発明に従う方法の第二段階で塩基として
特に好適なものはアルカリ金属アルコレート、例えばナ
トリウムメチレートまたはナトリウムエチレート、およ
びアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムであり、各場合とも適宜適当なアルコ
ール中または水中に溶解されている。
【0033】本発明に従う方法の第一段階を実施する時
には、反応温度は実質的な範囲内で変えることができ
る。一般的には、該方法は−20℃〜120℃の間の温
度において、好適には0℃〜100℃の間の温度におい
て、特に20℃〜80℃の間の温度において実施され
る。
【0034】本発明に従う方法の第二段階を実施する時
には、反応温度は実質的な範囲内で変えることができ
る。一般的には、該方法は20℃〜100℃の間の温度
において、好適には30℃〜90℃の間の温度におい
て、特に40℃〜80℃の間の温度において実施され
る。
【0035】本発明に従う方法の両方の段階は一般的に
は大気圧で実施される。しかしながら、該方法を一般的
には0.1バール〜10バールの間の加圧下でまたは減
圧下で実施することもできる。
【0036】式(I)の化合物の製造のための本発明に
従う方法を実施するには、1モルの式(II)のイミノ炭
酸ジエステル当たり0.5〜1.2モルの、好適には0.
8〜1.1モルの式(III)のカルバジン酸エステルおよ
び適宜0.001〜2.0モルの、好適には0.01〜1.
0モルの反応助剤が使用される。
【0037】本発明に従う方法の好適態様では、式(I
I)および式(III)の出発物質並びに適宜反応助剤を適
当な希釈剤中で混合しそして出発物質が事実上存在しな
くなるまで要求される温度において撹拌する。式(IV)
の中間体を次に一般的方法で、例えば混合物を濃縮し、
残渣を例えばメチルt−ブチルエーテルの如き有機溶媒
で温浸し、そして吸引濾過することにより、単離するこ
とができる。或いは、式(IV)の中間体を−適宜上記の
希釈剤の1種中に溶解されていてもよい−塩基で処理し
そして中間体を単離せずに混合物を反応が終了するまで
環化縮合のために必要な温度において撹拌することもで
きる。
【0038】式(I)の生成物を単離するための処理は
一般的方法により実施できる。例えば、混合物を濃縮
し、生成物を水中に加え、そして混合物を例えば塩酸を
用いて中和または酸性化する。生成物がこの方法で結晶
状で得られるなら、それは吸引濾過により単離される。
そうでないなら、それを事実上水と非混和性である有機
溶媒、例えば酢酸エチルと共に振盪し、そして有機相を
例えば硫酸マグネシウムを使用して乾燥し、そして濾過
する。溶媒を減圧下における蒸留により注意深く除去し
た後に、式(I)の生成物が残渣として得られる。
【0039】生じた粗製生成物は再結晶化、例えば石油
エーテルの如き適当な有機溶媒を用いる撹拌、または蒸
留により精製することができる。
【0040】本発明に従う方法により製造される式
(I)の化合物は除草剤活性化合物の製造のための中間
体として使用することができる(EP−A 47764
6およびEP−A 507171参照)。
【0041】
【実施例】製造実施例: 実施例1
【0042】
【化10】
【0043】208g(2.0モル)のカルバジン酸エ
チル、206g(2.0モル)のメチルイミノ炭酸ジメ
チルおよび500mlのメタノールの混合物を50℃に
おいて12時間そして70℃においてさらに3時間撹拌
した。360gのナトリウムメタノレートのメタノール
中30%強度溶液(2.0モルのNaOCH3)を次に4
0℃において加え、そして反応混合物を50℃において
3時間撹拌した。混合物を次に20%強度水性塩酸を用
いて氷冷却しながら中和し、そしてメタノールの大部分
を引き続き蒸留除去しながら、残りを水で約500ml
とした。混合物を5℃において5、6時間放置した後
に、結晶(243g)状で得られた粗製生成物を吸引濾
過により単離した。6.7%の水の他に、それは少量の
塩化ナトリウムおよび有機不純物も含有していた。精製
のために、それを750mlのトルエン中に加え、共沸
蒸留により水から分離し、そして熱時に濾過した。濾液
を冷却しそして結晶性生成物を吸引濾過により単離し
た。
【0044】207g(理論値の80%)の融点148
℃の5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3
H−1,2,4−トリアゾール−3−オンが得られた。
【0045】実施例2
【0046】
【化11】
【0047】208g(2.0モル)のカルバジン酸エ
チル、206g(2.0モル)のメチルイミノ炭酸ジメ
チル、4.0g(0.04モル)のピバリン酸および12
50mlのメタノールの混合物を20℃において3日間
撹拌した。360gのナトリウムメタノレートのメタノ
ール中30%強度溶液(2.0モルのNaOCH3)を次
に40℃において加え、そして反応混合物を50℃にお
いて3時間撹拌した。混合物を次に20%強度水性塩酸
を用いて中和し、そして実施例1に記載されているとお
りにさらに処理した。
【0048】220g(理論値の85%)の融点148
℃の5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3
H−1,2,4−トリアゾール−3−オンが得られた。
【0049】実施例3
【0050】
【化12】
【0051】1740g(16.56モル)のカルバジ
ン酸エチル、2169g(16.56モル)のメチルイ
ミノ炭酸ジエチルおよび1リットルのエタノールの混合
物を50℃において16時間そして80℃においてさら
に8時間撹拌した。2982gのナトリウムメタノレー
トのメタノール中30%強度溶液(16.56モルのN
aOCH3)を次に50℃において滴々添加し、そして
反応混合物を50℃において3時間撹拌した。混合物を
次に30%強度水性塩酸を用いて氷冷却しながら中和
し、そして引き続き減圧下で濃縮した。残渣を2.5リ
ットルの80℃に加熱されたN,N−ジメチル−ホルム
アミドの中に加え、そして混合物を吸引濾過により塩化
ナトリウムから除去した。濾液を濃縮し、そして残渣と
して得られた粗製生成物を真空蒸留により精製し、そし
てそれが固化した後に、トルエンから再結晶化させた。
【0052】2019g(理論値の89%)の融点12
6℃の5−エトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−
3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンが得られた。
【0053】実施例4
【0054】
【化13】
【0055】612g(6.0モル)のピバリン酸の2
00mlのn−プロパノール中溶液を0℃において63
0g(6.0モル)のカルバジン酸エチル、954g
(6.0モル)のメチルイミノ炭酸ジプロピルおよび6
00mlのn−プロパノールの混合物に氷/塩化ナトリ
ウム混合物を用いて冷却しながら滴々添加し、そして全
混合物を0℃〜10℃において30分間撹拌した。22
69gのナトリウムメタノレートのメタノール中30%
強度溶液(12モルのNaOCH3)を次に加え、そし
て反応混合物を50℃において3時間撹拌した。混合物
を次に濃塩酸を用いて氷冷却しながら中和し、そして引
き続き吸引濾過により塩化ナトリウムから除去し、そし
て濾液を濃縮した。残渣として得られた粗製生成物を真
空蒸留により精製した。
【0056】808g(理論値の83%)の4−メチル
−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4
−トリアゾール−3−オンがワックス状生成物として得
られた。
【0057】融点:74℃(アセトンから)実施例5
【0058】
【化14】
【0059】20.4g(0.2モル)のピバリン酸の1
0mlのn−プロパノール中溶液を氷冷却しながら10
4g(1.0モル)のカルバジン酸エチル、159g
(1.0モル)のメチルイミノ炭酸ジプロピルおよび2
00mlのn−プロパノールの混合物に氷/塩化ナトリ
ウム混合物を用いて冷却しながら滴々添加し、そして全
混合物を冷却せずに30分間撹拌した。108gのナト
リウムメタノレートのメタノール中30%強度溶液
(0.6モルのNaOCH3)を次に加え、そして反応混
合物を50℃において3時間そして60℃〜80℃にお
いてさらに4時間撹拌した。混合物を次に濃塩酸を用い
て氷冷却しながら中和し、そして引き続き減圧下で濃縮
した。残渣中に残っている粗製生成物を真空蒸留により
精製した。
【0060】137g(理論値の82.5%)の4−メ
チル−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,
2,4−トリアゾール−3−オンがワックス状生成物と
して得られた。
【0061】融点:74℃(アセトンから)実施例6
【0062】
【化15】
【0063】25g(123ミリモル)のN′−(α−
メチルアミノ−α−プロポキシ−メチレン)−ヒドラジ
ン−N−カルボン酸エチルを200mlのメタノール中
に加え、そして23.2gのナトリウムメタノレートの
メタノール中溶液(127ミリモルのNaOCH3)を
5℃〜10℃において滴々添加した。混合物を50℃に
おいて6時間撹拌しそして次に水ポンプ真空下で濃縮し
た。残渣を100mlの水中に加え、そして濃塩酸を用
いて氷冷却しながら中和した。溶液に塩化ナトリウムを
飽和させた後に、それを酢酸エチルを用いて5回抽出し
た。一緒にした抽出溶液を硫酸マグネシウムを用いて乾
燥しそして濾過した。溶媒を減圧下での蒸留により濾液
から注意深く除去した。
【0064】17.75g(理論値の88.5%)の4−
メチル−5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,
2,4−トリアゾール−3−オンがワックス状生成物と
して得られた。
【0065】融点:74℃(アセトンから)。
【0066】実施例7
【0067】
【化16】
【0068】14g(80ミリモル)のN′−(α−メ
チルアミノ−α−メトキシ−メチレン)−ヒドラジン−
N−カルボン酸エチルを120mlのメタノール中に加
え、そして7.6gの水酸化ナトリウムの水中溶液(8
6ミリモルのNaOH)を滴々添加した。混合物を50
℃において5時間撹拌しそして次に水ポンプ真空下で濃
縮した。残渣を20%強度塩酸を用いて酸性化しそして
結晶状で得られた生成物を吸引濾過により単離した。
【0069】11.3gの5−メトキシ−4−メチル−
2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3
−オン(73%純度、残り:塩化ナトリウム)が得られ
た。収率:理論値の80%。
【0070】実施例8
【0071】
【化17】
【0072】14g(80ミリモル)のN′−(α−メ
チルアミノ−α−メトキシ−メチレン)−ヒドラジン−
N−カルボン酸エチルを120mlのメタノール中に加
え、そして15.2gのナトリウムメタノレートのメタ
ノール中溶液(84ミリモルのNaOCH3)を10℃
において滴々添加した。混合物を50℃において6時間
撹拌しそして次に水ポンプ真空下で濃縮した。残渣を5
0mlの飽和塩化ナトリウム水溶液の中に加え、そして
12%強度塩酸を用いて氷冷却しながら酸性化した。結
晶状で得られた生成物を吸引濾過により単離した。
【0073】11.2gの5−メトキシ−4−メチル−
2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3
−オン(91%純度、残り:塩化ナトリウム)が得られ
た。収率:理論値の99%。
【0074】実施例9
【0075】
【化18】
【0076】83.8g(0.794ミリモル)のカルバ
ジン酸エチルを500mlのメタノール中に加え、88
g(0.833モル)のメチルイミノ炭酸ジメチルを次
に滴々添加し、そして0.95g(0.016モル)の酢
酸を加えた。混合物を15時間撹拌し、そしてさらに
4.2g(0.04モル)のメチルイミノ炭酸ジメチルお
よび0.48g(0.08モル)の酢酸を20℃において
さらに6時間にわたり加えた。74.7gの45%強度
水酸化ナトリウム水溶液(0.84モルのNaOH)を
次に加え、そして混合物を55℃〜58℃に6時間加熱
した。溶媒を引き続き水ポンプ真空下で除去し、残渣を
200mlの氷水の中に加え、そして濃塩酸を加えるこ
とによりpHを約6にした。結晶状で得られた生成物を
吸引濾過により単離した。
【0077】104g(理論値の85%)の5−メトキ
シ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−
トリアゾール−3−オン(86.8%純度、残り:塩化
ナトリウムおよび水)が得られた。
【0078】実施例10
【0079】
【化19】
【0080】147.4g(1.4モル)のカルバジン酸
エチル、265g(1.4モル)のメチルイミノ炭酸O
−(2−エトキシエチル)O−n−プロピルおよび150
mlのプロパノールの混合物を80℃に10時間そして
100℃にさらに2時間加熱した。混合物を50℃に冷
却した後に、252gのナトリウムメタノレートのメタ
ノール中30%強度溶液(1.4モルのNaOCH3)を
30分間にわたり計量添加した。混合物を50℃におい
て3時間撹拌した後に、氷/塩化ナトリウムで冷却しな
がら138gの濃塩酸(1.4モルのHCl)を加える
ことによりそれを中和した。メタノール、プロパノー
ル、エトキシエタノールおよび水を次に水ポンプ真空下
で80℃の底温度において実質的な程度まで蒸留除去し
た。残渣として残っている粗製生成物を80℃に加熱さ
れた橋形スチルヘッド上での真空蒸留により単離した。
【0081】208gの4−メチル−5−プロポキシ−
2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3
−オン(90.1%純度、収率:理論値の85.5%)が
得られ、そしてこれはトルエン/シクロヘキサン(1:
1)からの再結晶化により純粋形で得られた。
【0082】融点:74℃。
【0083】実施例11
【0084】
【化20】
【0085】3.6gのピバリン酸を氷冷却しながら1
47.4g(1.4モル)のカルバジン酸エチル、265
g(1.4モル)のメチルイミノ炭酸O−(2−エトキシ
エチル)O−n−プロピルおよび200mlのプロパノ
ールの混合物に加え、そして混合物を20℃に1時間撹
拌した。さらに3.6gのピバリン酸を次に加え、そし
てスタラーのスイッチを切った。20℃におけるさらに
2時間後に、バッチを完全に結晶化させた。バッチを5
0℃に再び加熱することにより均質な混合物が得られ
た。252gのナトリウムメタノレートのメタノール中
30%強度溶液(1.4モルのNaOCH3)を次に30
分間にわたり計量添加した。混合物を50℃において3
時間撹拌した後に、氷/塩化ナトリウムで冷却しながら
138gの濃塩酸(1.4モルのHCl)を加えること
によりそれを中和した。メタノール、プロパノール、エ
トキシエタノールおよび水を次に水ポンプ真空下で80
℃の底温度において実質的な程度まで蒸留除去した。残
渣として残っている粗製生成物を80℃に加熱された橋
形スチルヘッド上での真空蒸留により単離した。
【0086】216gの4−メチル−5−プロポキシ−
2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3
−オン(90.35%純度、収率:理論値の90%)が
得られ、そしてこれはトルエン/シクロヘキサン(1:
1)からの再結晶化により純粋形で得られた。
【0087】融点:74℃。
【0088】実施例12
【0089】
【化21】
【0090】氷浴で冷却しながら309g(1.5モ
ル)の炭酸ビス−(2−エトキシエチル)を78.75g
(1.575モル)のヒドラジン水和物と混合し、そし
て混合物を室温で16時間撹拌した。50℃におけるさ
らに1時間後に、水和水、過剰のヒドラジンおよび生成
したエトキシエタノールの一部を15ミリバールにおい
てストリッピングした(一緒にして91g)。
【0091】得られた残渣は式H52O−CH2CH2
O−CO−NH−NH2のカルバジン酸2−エトキシエ
チルであった。氷水で冷却しながら、238.5g(1.
5モル)のメチルイミノ−炭酸ジプロピルおよび触媒量
(1.5g)のピバリン酸をこの残渣の中に撹拌しなが
ら加え、2時間後に、さらにピバリン酸(これも1.5
g)を加えた。室温における12時間後に、混合物を7
0℃において1時間撹拌し、58.4gのナトリウムメ
タノレートのメタノール中30%強度溶液(0.325
モルのNaOCH3)を次に加え、そして混合物を70
℃において7時間撹拌した。
【0092】次に氷冷却しながら(pH検査)、32g
の濃塩酸(37%強度)を加えることにより混合物を中
和した。全ての揮発性成分を130℃/15ミリバール
まで蒸留除去した後に、所望する生成物を残渣から(油
ポンプにより)さらに減じられた圧力における蒸留によ
り除去し、そして製造された塩化ナトリウムからこのよ
うにして分離された。
【0093】221gの95.8%の4−メチル−5−
プロポキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリ
アゾール−3−オン含有量を有する蒸留物が得られた。
分析に必要なサンプルを考慮にいれると、これは理論値
の93%に相当していた。
【0094】実施例13
【0095】
【化22】
【0096】実施例2と同様にして、等モル量のカルバ
ジン酸エチルおよびクロロプロピルイミノ炭酸ジエチル
をピバリン酸(2モル%)の存在下で反応させそしてそ
れにより製造された中間体を等モル量のナトリウムメタ
ノレートとさらに反応させることにより、融点144−
145℃(水から再結晶化させた)の4−シクロプロピ
ル−5−エトキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4
−トリアゾール−3−オン(収率:理論値の79%)が
得られた。
【0097】実施例14
【0098】
【化23】
【0099】実施例2および13と同様であったが、カ
ルバジン酸2−エトキシエチルをカルバジン酸エチルの
代わりに使用すると、融点105−106℃(水から再
結晶化させた)の4−シクロプロピル−5−プロポキシ
−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−
3−オン(収率:理論値の72%)が得られた。
【0100】実施例15
【0101】
【化24】
【0102】実施例2および14と同様にして、融点1
30℃(アセトンから再結晶化させた)の4−エチル−
5−メトキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−ト
リアゾール−3−オン(収率:理論値の81%)が得ら
れた。
【0103】式(IV)の中間体 実施例(IV−1)
【0104】
【化25】
【0105】52g(0.50モル)のカルバジン酸エ
チルを400mlのメタノール中に加え、そして56.
6g(0.50モル)のメチルイミノ炭酸ジメチル(9
5%純度)を滴々添加し、混合物を50℃において16
時間撹拌し、そしてさらに8.2g(0.08モル)のメ
チルイミノ炭酸ジメチルを加えた後に、50℃において
さらに10時間撹拌した。それを次に水ポンプ真空下で
濃縮し、残渣をジエチルエーテルと共に撹拌し、そして
結晶性生成物を吸引濾過により単離した。
【0106】75g(理論値の86%)の融点128℃
のN′−(α−メチルアミノ−α−メトキシ−メチレン)
−ヒドラジン−N−カルボン酸エチルが得られた。
【0107】実施例(IV−2)
【0108】
【化26】
【0109】15.6g(0.15モル)のカルバジン酸
エチルを100mlのn−プロパノール中に加え、そし
て25.25g(0.16モル)のメチルイミノ炭酸ジプ
ロピルを滴々添加し、混合物を55℃〜60℃において
16時間撹拌し、そしてさらに4.7g(0.03モル)
のメチルイミノ炭酸ジメチルを加えた後に、約55℃に
おいてさらに12時間撹拌した。それを次に水ポンプ真
空下で濃縮し、残渣をメチルt−ブチルエーテルと共に
撹拌し、そして結晶性生成物を吸引濾過により単離し
た。
【0110】24.65g(理論値の81%)の融点1
04℃のN′−(α−メチルアミノ−α−プロポキシ−
メチレン)−ヒドラジン−N−カルボン酸エチルが得ら
れた。
【0111】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0112】1.一般式(II)
【0113】
【化27】
【0114】[式中、R1は各場合とも場合により置換
されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールま
たはアリールアルキルを表し、R2は各場合とも場合に
より置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アル
キニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ア
リールまたはアリールアルキルを表し、そしてR3は各
場合とも場合により置換されていてもよいアルキル、ア
リールまたはアリールアルキルを表す]のイミノ炭酸ジ
エステルを、適宜反応助剤の存在下でそして適宜希釈剤
の存在下で−20℃〜+120℃の間の温度において、
一般式(III)
【0115】
【化28】
【0116】[式中、R4は各場合とも場合により置換
されていてもよいアルキル、アリールまたはアリールア
ルキルを表す]のカルバジン酸エステルと反応させ
(「第一反応段階」)、そしてこの工程で生成する一般
式(IV)
【0117】
【化29】
【0118】[式中、R1、R2およびR4は上記の意味
を有する]のセミカルバジド誘導体および/または対応
する互変異性化合物を、20℃〜100℃の間の温度に
おいて、適宜中間体の単離後に、塩基の存在下でそして
適宜希釈剤の存在下で、環化縮合反応に付す(「第二反
応段階」)ことを特徴とする、一般式(I)
【0119】
【化30】
【0120】[式中、R1およびR2は上記の意味を有す
る]のアルコキシトリアゾリノン類の製造方法。
【0121】2.第一反応段階を0℃〜100℃の間
の、特に20℃〜80℃の間の温度において実施するこ
とを特徴とする、上記1に従う方法。
【0122】3.第二反応段階を30℃〜90℃の間
の、特に40℃〜80℃の間の温度において実施するこ
とを特徴とする、上記1に従う方法。
【0123】4.R1が各々の炭素数が6までであり且
つ各々が場合によりハロゲンもしくはC1−C4-アルコ
キシにより置換されていてもよいアルキル、アルケニル
またはアルキニルを表すか、或いはシクロアルキル部分
中の各々の炭素数が3〜6でありそして適宜アルキル部
分中の炭素数が1〜4であり且つ各々が場合によりハロ
ゲンもしくはC1−C4-アルコキシにより置換されてい
てもよいシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキル
を表すか、或いはアリール部分中の各々の炭素数が6も
しくは10でありそして適宜アルキル部分中の炭素数が
1〜4であり且つ各々が場合によりカルボキシル、シア
ノ、ニトロ、ハロゲン、C1−C4-アルキル、C1−C4-
ハロゲノアルキル、C1−C4-アルコキシ、C1−C4-ハ
ロゲノアルコキシもしくはC1−C4-アルコキシ-カルボ
ニルにより置換されていてもよいアリールまたはアリー
ルアルキルを表し、R2が各々の炭素数が6までであり
且つ各々が場合によりハロゲンもしくはC1−C4-アル
コキシにより置換されていてもよいアルキル、アルケニ
ルまたはアルキニルを表すか、或いはシクロアルキル部
分中の各々の炭素数が3〜6でありそして適宜アルキル
部分中の炭素数が1〜4であり且つ各々が場合によりハ
ロゲンもしくはC1−C4-アルコキシにより置換されて
いてもよいシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキ
ルを表すか、或いはアリール部分中の各々の炭素数が6
もしくは10でありそして適宜アルキル部分中の炭素数
が1〜4であり且つ各々が場合によりカルボキシル、シ
アノ、ニトロ、ハロゲン、C1−C4-アルキル、C1−C
4-ハロゲノアルキル、C1−C4-アルコキシ、C1−C4-
ハロゲノアルコキシもしくはC1−C4-アルコキシ-カル
ボニルにより置換されていてもよいアリールまたはアリ
ールアルキルを表す式(I)の化合物を製造することを
特徴とする、上記1に従う方法。
【0124】5.使用される式(II)のイミノ炭酸ジエ
ステルがメチルイミノ炭酸ジメチル、メチルイミノ炭酸
ジエチル、メチルイミノ炭酸ジプロピルまたはメチルイ
ミノ炭酸O−(2−エトキシエチル)O−n−プロピルで
あることを特徴とする、上記1に従う方法。
【0125】6.使用される式(III)のカルバジン酸
エステルがカルバジン酸エチルであることを特徴とす
る、上記1に従う方法。
【0126】7.(両方の反応段階で)使用される希釈
剤がアルコール類、特にメタノール、エタノールまたは
n−もしくはi−プロパノールであることを特徴とす
る、上記1に従う方法。
【0127】8.第一反応段階で使用される反応助剤が
プロトン酸、特にピバリン酸、酢酸または(水性)塩酸
であることを特徴とする、上記1に従う方法。
【0128】9.第二反応段階で使用される塩基が、適
宜各場合とも適当なアルコール中または水中に溶解され
ている、有機または無機塩基、特にアルカリ金属アルコ
レートまたはアルカリ金属水酸化物であることを特徴と
する、上記1に従う方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 [式中、R1は各場合とも場合により置換されていても
    よいアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキ
    ル、シクロアルキルアルキル、アリールまたはアリール
    アルキルを表し、R2は各場合とも場合により置換され
    ていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、シク
    ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールまたは
    アリールアルキルを表し、そしてR3は各場合とも場合
    により置換されていてもよいアルキル、アリールまたは
    アリールアルキルを表す]のイミノ炭酸ジエステルを、
    適宜反応助剤の存在下でそして適宜希釈剤の存在下で−
    20℃〜+120℃の間の温度において、一般式(II
    I) 【化2】 [式中、R4は各場合とも場合により置換されていても
    よいアルキル、アリールまたはアリールアルキルを表
    す]のカルバジン酸エステルと反応させ(「第一反応段
    階」)、そしてこの工程で生成する一般式(IV) 【化3】 [式中、R1、R2およびR4は上記の意味を有する]の
    セミカルバジド誘導体および/または対応する互変異性
    化合物を、20℃〜100℃の間の温度において、適宜
    中間体の単離後に、塩基の存在下でそして適宜希釈剤の
    存在下で、環化縮合反応に付す(「第二反応段階」)こ
    とを特徴とする、一般式(I) 【化4】 [式中、R1およびR2は上記の意味を有する]のアルコ
    キシトリアゾリノン類の製造方法。
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