JP4695243B2 - 可動玩具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、複雑の動きをさせることができる、ロボット玩具、動物玩具等の可動玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の動物ロボット玩具等の可動玩具は、胴部内に駆動装置を内蔵し、その駆動装置により胴部の左右前後に設けた前脚及び後脚を揺動させて歩行させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の可動玩具は、単に歩行するだけで、腰を回転したり、伸びをしたり、震えたりする等の、複雑でコミカルな動きをすることができず、飽きられ易いという問題点があった。
【0004】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、複雑でコミカルな動きをすることができる、従来にない新規な構造の興趣ある可動玩具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る可動玩具は、上記目的を達成するため、下記の手段を有する。
(イ)胴部と、胴部に回動自在に設けられた腰部とからなること。
(ロ)腰部には一対の後脚部が設けられ、胴部には一対の前脚部が設けられていること。
(ハ)胴部又は腰部には、腰部を回動する第1の駆動装置が設けられていること。
(ニ)第1の駆動装置は、腰部を回動させるサーボモータと、腰部の回転方向及び回転角度を検出する位置検出センサを有すること。
(ホ)胴部には、一対の前脚部を夫々回動する一対の第2の駆動装置が設けられ、一方の前脚部と他方の前脚部を夫々独立して回動するように構成されていること。
(ヘ)第2の駆動装置は、前脚部を回動させるサーボモータと、前脚部の回転方向及び回転角度を検出する位置検出センサを有すること。
【0006】
請求項2記載の発明に係る可動玩具は、上記目的を達成するため、前記一対の前脚部には、夫々下端から突出する駆動輪と、この駆動輪を夫々駆動する一対の第3の駆動装置が設けられ、一方の前脚部の駆動輪と他方の前脚部の駆動輪をそれぞれ独立して駆動できるように構成されている。
【0007】
請求項3記載の発明に係る可動玩具は、上記目的を達成するため、上記手段に加え、下記の手段を有する。
(イ)一対の前脚部の下端には、足部材が揺動自在に設けられていること。
(ロ)一対の前脚部には、夫々歩行面上にある障害物に接触して足部材が所定角度揺動したことを検出する検出手段が設けられていること。
【0009】
請求項4記載の発明に係る可動玩具は、上記目的を達成するため、一対の後脚部が、後脚取付部材の両側に回動自在に取り付けられ、この後脚取付部材が腰部に揺動自在に取り付けられている。
【0010】
請求項5記載の発明に係る可動玩具は、上記目的を達成するため、後脚取付部材には、一対の後脚部の回転情報を検出する検出装置が設けられている。
【0011】
請求項6記載の発明に係る可動玩具は、上記目的を達成するため、腰部には、後脚取付部材及び一対の後脚部をカバーする後脚カバーが設けられている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本願発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図14は、本願発明の一つの実施の形態を示す図である。図1は、本願発明に係る可動玩具の一つの実施の形態を前側から視た全体斜視図である。図2は、図1の後側から視た全体斜視図である。図3は、図1のカバーを外した内部機構の全体斜視図である。図4は、図2の上側のカバーを外した内部機構の斜視図である。
【0013】
図5は、図4の下側のカバーを外した内部機構の斜視図である。図6は、図5に下側のカバーを取り付けた内部機構の機枠を省略した斜視図である。図7は、図2の上カバーを外した内部機構の機枠を省略した斜視図である。図8は、図1の上側のカバーを外した内部機構の機枠を省略した斜視図である。図9乃至図14は、本願発明の動きを説明する説明図である。
【0014】
可動玩具1は、猫型ロボット形状に形成され、胴部2と、胴部2に回動自在に設けられた腰部3とからなる。腰部3には一対の後脚部5,6が設けられ、胴部2には一対の前脚部8,9が設けられている。胴部2又は腰部3には、腰部3を回動する第1の駆動装置21が設けられている。胴部2には、一対の前脚部8,9を夫々回動する一対の第2の駆動装置51が設けられている。
【0015】
胴部2は、下胴カバー11と上胴カバー12と機枠16とからなっている。下胴カバー11及び上胴カバー12は、機枠16にネジ等によって取り付けられ、さらに互いに接合されて、図示しないネジ等によって一体的に組み立てられている。腰部3は、下腰カバー13と上腰カバー14とからなり、下腰カバー13と上腰カバー14が接合され、図示しないネジ等によって一体的に固定されて組み立てられている。
【0016】
機枠16は、図3〜図5に示すように、左側壁17と、右側壁18と、後壁19とで構成されている。後壁19は、左側壁17と右側壁18の後部にネジ等により取り付けられている。左側壁17の前部と右側壁18の前部は、左側壁17と右側壁18の間隔を保持する一対の保持軸20,20によって連結されている。
【0017】
胴部2には、図4乃至図6に示すように、腰部3を回動する第1の駆動装置21が設けられている。第1の駆動装置21は、後壁19の内側に設けられたサーボモータ22と位置検出センサ23と、後壁19の外側に設けられた減速歯車群24とからなっている。
【0018】
減速歯車群24は、駆動歯車26と、駆動歯車26と噛み合う平歯車27と、平歯車27の後に一体に設けられた小歯車29と、小歯車29と噛み合う平歯車30と、平歯車30の前に一体に設けられた小歯車31と、小歯車31と噛み合う平歯車32と、平歯車32の後に一体に設けられ、入力歯車33と噛み合う図示しない小歯車とで構成されている。なお、この減速歯車群24は、後壁19に設けられたケース25によって覆われている。
【0019】
駆動歯車26は、後壁19から突出するサーボモータ22の駆動軸に取り付けられている。入力歯車33は、同じく後壁19から突出する位置検出センサ23の入力軸に取り付けられている。平歯車27、30、32は、後壁19に回動自在に設けられている。平歯車32の回転軸には、ボス36と、ボス36の周面上に設けられた連結片37とからなる連結部材35が固定して設けられている。
【0020】
腰部3の前部には、図7に示すように、下腰カバー13と上腰カバー14によって挟み込まれて固定される固定円盤39が設けられている。固定円盤39は、略中心にボス36を挿通する挿通孔40が形成され、さらに連結片37を嵌合する嵌合凹部41が形成され、連結片37がネジ等によって固定されている。下腰カバー13の下面には、後脚取付部材43がネジ等により固定して取り付けられている。この後脚取付部材43の両端には、球体状の後脚部5,6が回動自在に取り付けられている。
【0021】
胴部2には、図5乃至図7に示すように、一対の前脚部8,9を夫々回動する一対の第2の駆動装置51,51が設けられている。第2の駆動装置51は、機枠16の左側壁17と右側壁18に夫々対称的に設けられているので、左側壁17に設けられている第2の駆動装置51について説明する。第2の駆動装置51は、左側壁17の内側に設けられたサーボモータ52と位置検出センサ53と、左側壁17の外側に設けられた減速歯車群54とからなっている。
【0022】
減速歯車群54は、駆動歯車56と、駆動歯車56と噛み合う平歯車57と、平歯車57の後に一体に設けられた小歯車59と、小歯車59と噛み合う平歯車60と、平歯車60の前に一体に設けられた小歯車61と、小歯車61と噛み合う平歯車62と、平歯車62の後に一体に設けられ、入力歯車63と噛み合う図示しない小歯車とで構成されている。なお、この減速歯車群54は、左側壁17に設けられたケース55によって覆われている。
【0023】
駆動歯車56は、左側壁17から突出するサーボモータ52の駆動軸に取り付けられている。入力歯車63は、同じく左側壁17から突出する位置検出センサ53の入力軸に取り付けられている。平歯車57、60、62は、左側壁17に回動自在に設けられている。平歯車62の回転軸には、ボス66と、ボス66の周面上に設けられた連結片67とからなる連結部材65が固定して設けられている。
【0024】
前脚部8と前脚部9は、対称的に形成されているので、一方の前脚部9について説明する。前脚部9は、内脚カバー68と外脚カバー69とからなり、内脚カバー68と外脚カバー69が接合され、図示しないネジ等によって一体的に固定されて組み立てられている。内脚カバー68は、上部が前記連結部材65の連結片67にネジ等により固定して取り付けられている。
【0025】
前脚部8,9には、図8に示すように、下端開口から突出する駆動輪72と、この駆動輪72を駆動する第3の駆動装置71が設けられている。第3の駆動装置71は、駆動モータ73と、駆動輪72に駆動モータ73の動力を伝達する減速歯車群74とからなっている。駆動モータ73は、前脚部8,9内の上部に固定して取り付けられ、減速歯車群74は、前脚部8,9内の中間部に回動自在に取り付けられている。
【0026】
減速歯車群74は、駆動歯車76と、駆動歯車76と噛み合うクラウン歯車77と、クラウン歯車77に一体に設けられた小歯車79と、小歯車79と噛み合う平歯車80と、平歯車80に一体に設けられた小歯車81と、小歯車81と噛み合う平歯車82と、平歯車82と噛み合う最終歯車83とで構成されている。
【0027】
駆動歯車76は、駆動モータ73の駆動軸に取り付けられている。最終歯車83は、前脚部8,9に回動自在に設けられた駆動輪72に一体的に設けられている。駆動輪72の回転軸には、揺動片84が揺動自在に設けられ、揺動片84が所定角度揺動すると、内脚カバー68内に設けられた検出手段85を操作するようになっている。検出手段85は、揺動片84により押圧される押圧スイッチ86を備えている。
【0028】
前脚部8,9の下端には、足部材87が揺動自在に設けられている。足部材87は、略U字状に形成され、駆動輪72の回転軸に揺動自在に取り付けられている。揺動片84は、足部材87に連係されており、足部材87が所定角度揺動すると、検出手段85の押圧スイッチ86を押圧する。そのため、検出手段85は、足部材87が所定角度揺動したことを検出する。
【0029】
可動玩具1は、上記構成を有し、外部コントローラ又は内部制御手段によって、第1の駆動装置21、一対の第2の駆動装置51,51、一対の第3の駆動装置71,71を駆動制御して、動作させることができる。可動玩具1は、図1に示すように、前脚部8,9を立たせた状態が基本姿勢であり、この基本姿勢において、一対の第3の駆動装置71,71を駆動制御すると、走行する。
【0030】
例えば左側の駆動モータ73を一方に回転させると、駆動モータ73の回転が、減速歯車群74、即ち、駆動歯車76、クラウン歯車77、小歯車79、平歯車80、小歯車81、平歯車82、最終歯車83を介して、左側の駆動輪72に伝達され、左側の駆動輪72が前方に回転する。右側の駆動モータ73を他方に回転させると、駆動モータ73の回転が、減速歯車群74を介して、右側の駆動輪72に伝達され、右側の駆動輪72が前方に回転する。このようにして、可動玩具1は、前方に走行する。
【0031】
上記とは逆に、可動玩具1は、左側の駆動モータ73を他方に回転させ、右側の駆動モータ73を一方に回転させると、後方に走行する。また、どちらか一方の駆動モータ73を回転させると、向きを変えることができる。左側の駆動モータ73と右側の駆動モータ73を同じ方向に回転させると、その位置で回転する。
【0032】
可動玩具1は、図1の基本姿勢において、外部コントローラ又は内部制御手段によって一対の第2の駆動装置51,51を駆動制御すると、前脚部8,9を夫々回動させることができる。
【0033】
例えば左側のサーボモータ52を一方に回転させると、サーボモータ52の回転が、減速歯車群54、即ち、駆動歯車56、平歯車57、小歯車59、平歯車60、小歯車61、平歯車62、平歯車62に一体に設けられた小歯車、入力歯車63に伝達され、連結部材65及び位置検出装置53の入力軸が回転する。左側の連結部材65には、左側の前脚部8が固定して取り付けられているので、前脚部8は、図9に示すように、回動する。
【0034】
右側のサーボモータ52を他方に回転させると、サーボモータ52の回転が、減速歯車群54に伝達され、連結部材65及び位置検出装置53の入力軸が回転する。右側の連結部材65には、右側の前脚部9が固定して取り付けられているので、前脚部9は、図9に示すように、回動する。前脚部8,9の回転方向及び回転角度は、位置検出装置53によって検出されるので、この検出信号が外部コントローラ又は内部制御手段に送信されて、外部コントローラ又は内部制御手段によって駆動制御することができる。
【0035】
可動玩具1は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、左右のサーボモータ52、52の回転方向を交互に変えると、図10に示すように、左右の前脚部8,9が交互に揺動して、歩行させることができる。なお、位置検出装置53によって回転方向及び回転角度を検出することができるので、図11に示すように、左右の前脚部8,9の回転角度を少なくして左右の前脚部8,9の歩幅を小さくし、小刻みに歩行させることができる。さらに、位置検出装置53によって、左右の前脚部8,9の回転角度をかなり小さくすると、震えさせたりすることができる。
【0036】
可動玩具1は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、左右のサーボモータ52、52の回転方向を同じにすると、図14(b)に示すように、左右の前脚部8,9が前方に回動して、あたかも伸びのような姿勢にすることができる。また、左右の前脚部8,9を1回転させると、図14に示すように、あたかもでんぐり返しのような動きをさせることができる。
【0037】
さらに可動玩具1は、図9に示すように、外部コントローラ又は内部制御手段によって第1の駆動装置21を駆動制御すると、腰部3を回動させることができる。サーボモータ22を一方に回転させると、サーボモータ22の回転が、減速歯車群24、即ち、駆動歯車26、平歯車27、小歯車29、平歯車30、小歯車31、平歯車32、平歯車32に一体に設けられた小歯車、入力歯車33に伝達され、連結部材35及び位置検出装置23の入力軸が回転する。連結部材35には、腰部3が固定して取り付けられているので、腰部3は、図13にも示すように、回動する。
【0038】
腰部3の回転方向及び回転角度は、位置検出装置23によって検出されるので、この検出信号が外部コントローラ又は内部制御手段に送信されて、外部コントローラ又は内部制御手段によって駆動制御することができる。
【0039】
可動玩具1は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、サーボモータ22の回転方向を交互に変えると、腰部3が揺動し、後脚部5,6が交互に持ち上がる。この時、図1の基本姿勢において、駆動輪72,72を回転させて、前方に走行させると、可動玩具1は、後脚部5,6を交互に持ち上げながら、歩行しているような、コミカルな動きをさせることができる。
【0040】
また可動玩具1は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、右側のサーボモータ52を回転させて右側の前脚部9を上方に回動させる一方、サーボモータ22を回転させて腰部3を回動させると、相対的に胴部2が腰部3に対して回動することになり、あたかも招き猫の如き姿勢を取らせることができる。
【0041】
このように、可動玩具1は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、第1の駆動装置21、第2の駆動装置51、第3の駆動装置71の駆動を制御することによって、いろいろな姿勢をとらせることができ、多種多様な動きをさせることができる。
【0042】
前脚部8,9の下端には、足部材87が揺動自在に設けられており、前脚部8又は前脚部9が歩行面上にある障害物に接触すると足部材87が揺動して揺動片84も揺動する。この揺動片84が所定角度揺動すると検出手段85の押圧スイッチ86を押圧する。検出手段85の検出信号が外部コントローラ又は内部制御手段に送信されると、外部コントローラ又は内部制御手段によって、第2の駆動装置51,51又は第3の駆動装置71,71の駆動を制御し、歩行又は走行の停止あるいは後退させて、障害物を回避させることができる。
【0043】
なお、可動玩具1は、犬型ロボット形状、熊型ロボット形状、犬,猫型動物形状等に形成することができ、上記実施の形態のような、猫型ロボット形状に限定されないのは、勿論である。
【0044】
本願発明の他の実施の形態を図面に基づいて説明する。図15乃至図22は、本願発明の他の実施の形態を示す図である。図15は、本願発明に係る可動玩具の他の実施の形態を後側から視た全体斜視図である。図16は、図15のカバーを外した内部機構の全体斜視図である。図17は、図15を下側から視た全体斜視図である。図18は、図17の後脚取付部材を省略した全体斜視図である。図19は、図17の後脚カバーを外した全体斜視図である。図20,21は、本願発明の動きを説明する説明図である。
【0045】
他の実施の形態の可動玩具101は、上記実施の形態の可動玩具1と略同一構成で形成されているが、後脚取付部材103が腰部102に揺動自在に取り付けられている点で相違するので、後脚取付部材103について具体的に説明する。
【0046】
一対の後脚部105,106は、後脚取付部材103の両側に回動自在に取り付けられ、この後脚取付部材103は腰部102に揺動自在に取り付けられている。一対の後脚部105,106は、中空の球体状に形成され、後脚取付部材103の両端に設けられた支軸107,107に回動自在に取り付けられている。後脚部105,106は、支軸107,107の軸心を中心として、環状に複数の溝109,110が形成されている。この溝109,110は、後脚部105,106の中空内部と連通するように形成され、さらに、所定の間隔で形成されている。本実施の形態では、後脚部105,106に略45度間隔で8個の溝109,110が形成されているが、この間隔に限定されるものではない。
【0047】
後脚取付部材103には、一対の後脚部105,106の回転情報を検出する検出装置111,112が設けられている。この検出装置111,112は、ホトセンサーであって、後脚取付部材103の両端に取り付けられ、前記溝109,110を検出して、一対の後脚部105,106の回転情報を検出する。この回転情報には、一対の後脚部105,106の回転数、回転速度、回転方向等が含まれる。この検出装置111,112は、前記実施の形態で説明した外部コントローラ又は内部制御手段に電気的に接続されている。
【0048】
下腰カバー115の下面には、図18に示すように、横長の開口116が形成され、この開口116の前縁117には軸受け穴119が形成されている。また、下腰カバー115の開口116後縁側には、軸受け穴121を備えた軸受け部120が突設されている。後脚取付部材103は、図17に示すように、前記軸受け穴119,121に回動自在に取り付けられる中心軸123によって、腰部102に揺動自在に取り付けられている。後脚取付部材103は、図19に示すように、一方に揺動すると、下腰カバー115の下面の一方113に当接し、他方に揺動すると、下腰カバー115の下面の他方114に当接して、揺動範囲が規制されている。本実施の形態では、略10度の揺動範囲で規制しているが、この範囲に限定されるものではない。
【0049】
腰部102には、後脚取付部材103及び一対の後脚部105,106をカバーする後脚カバー125,126が設けられている。この後脚カバー125,126は、下腰カバー115の両側面に一体的に設けられ、猫型の後脚127,129と猫型の後足130、131を備えており、後脚取付部材103の揺動を妨げないようになっている。なお、上腰カバー133には、取付軸が突設されており、この取付軸にスプリング状の尻尾135が取り付けられている。この尻尾135の上端には、ボール状の装飾体136が取り付けられている。
【0050】
可動玩具101は、上記可動玩具1と同様に動くことができ、上記した検出装置111,112が後脚部105,106の溝109,110をカウントして、後脚部105,106の回転数、回転方向、回転速度等の回転情報を検出し、この検出信号を内部制御手段又は外部コントローラに送信する。このように、可動玩具101は、これが前進しているのか後進しているのか等の動作状態が検出手段111,112によって検出され、これの検出信号が内部制御手段又は外部コントローラに送信されて、内部制御手段又は外部コントローラが可動玩具101の動作状態を認識できるようになっている。そのため、可動玩具101は、内部制御手段又は外部コントローラが可動玩具101の動作状態を認識した上で、第1の駆動装置21、一対の第2の駆動装置51,51、一対の第3の駆動装置71,71を駆動制御することができる。
【0051】
可動玩具101は、一対の後脚部105,106を回動自在に取り付けた後脚取付部材103が腰部102に揺動自在に取り付けられているので、歩行面に凹凸があっても、後脚取付部材103が揺動して、前脚部8,9の駆動輪72,72と一対の後脚部105,106が歩行面に接し、安定して歩行させることができる。
【0052】
上記可動玩具1,101は、図20に示すように横方向にひっくり返ったり、図21に示すように、立ち上がったりすることができる。可動玩具1,101は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、図1の基本姿勢から、第1の駆動装置21を駆動制御して、図20(a)に示すように、左側(右側)の後脚部5,106が前にくるように腰部3、102を回動させ、さらに右側(左側)の第2の駆動装置51を駆動制御して、図20(b)に示すように、右側(左側)の前脚部9を下方に回転させると、図20(c)に示すように、可動玩具1,101はひっくり返る。
【0053】
次に、ひっくり返った状態で、第1の駆動装置21を駆動制御して、図20(d)に示すように、腰部3,102を回転させると、左側(右側)の後脚部5,106が接地して、可動玩具1,101を元の状態にひっくり返す。ひっくり返す側の右側(左側)の前脚部9は、ひっくり返る動作のじゃまにならないように、右側(左側)の第2の駆動装置51を駆動して胴部2の横に沿うようにしておく。また、左側(右側)の前脚部8は、左側(右側)の第2の駆動装置51を駆動して前方に突き出すようにしておくと、重心移動が容易となる。
【0054】
可動装置1,101が、図20(e)に示すように、ひっくり返ると、図20(f)に示すように、左側(右側)の前脚部8が接地し、さらに右側(左側)の第2の駆動装置51を駆動して右側(左側)の前脚部9も接地させる。腰部3,102は、まだひっくり返ったままなので、第1の駆動装置21を駆動制御して、図20(g)に示すように、腰部3,102を回転させると、図20(h)に示すように、元の基本姿勢に復帰する。
【0055】
可動玩具1,101は、外部コントローラ又は内部制御手段によって、図21(a)の基本姿勢から、第1の駆動装置21を駆動制御して、図21(b)に示すように、右側(左側)の後脚部6,105が前にくるように腰部3、102を回動させる。さらに右側(左側)の第2の駆動装置51を駆動制御して、図21(c)に示すように、右側(左側)の前脚部9を下方に回転させる。次に、第1の駆動装置21を駆動制御して、図21(d)に示すように、右側(左側)の後脚部6,105が最初の位置に戻るように腰部3、102を回動させると、可動玩具1,101は、右側の後脚部6,105と左側の後脚部5,106と腰部3,102の3点で立ち上がる。
【0056】
次に、立ち上がった状態で、左右の第2の駆動装置51を駆動制御して、図21(e)に示すように、左右の前脚部8,9を上方に回動させ、さらに図21(f)に示すように、左右の前脚部8,9を真上に回動させて、あたかも万歳をしているような動作をさせることができる。このように可動玩具1,101は、様々な動作をさせることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願発明に係る可動玩具は、胴部に腰部が回動自在に設けられ、この腰部を回動する第1の駆動装置が設けられているので、腰部を交互に振らせることができ、コミカルな歩行動作をさせることができるという効果がある。また、胴部には、一対の前脚部を夫々回動する一対の第2の駆動装置が設けられているので、いろいろな姿勢をとらせることができるという効果がある。
【0058】
本願発明に係る可動玩具は、前脚部に下端から突出する駆動輪と、この駆動輪を駆動する第3の駆動装置が設けられているので、上記歩行動作と走行動作をさせることができ、多種多様な動きをさせることができるという効果がある。
【0059】
本願発明に係る可動玩具は、前脚部の下端に足部材が揺動自在に設けられているので、本物の動物のような足の動きをさせることができるという効果がある。
【0060】
本願発明に係る可動玩具は、前脚部に足部材が所定角度揺動したことを検出する検出手段が設けられているので、前脚部が歩行面上にある障害物に接触すると足部材が所定角度揺動し、検出手段がその揺動を検出し、障害物を検出することができるという効果がある。
【0061】
本願発明に係る可動玩具は、一対の後脚部が後脚取付部材の両側に回動自在に取り付けられ、この後脚取付部材が腰部に揺動自在に取り付けられているので、歩行面に凹凸があっても、後脚取付部材が揺動して、一対の前脚部の駆動輪と一対の後脚部が歩行面に接し、安定して歩行させることができるという効果がある。
【0062】
本願発明に係る可動玩具は、後脚取付部材に一対の後脚部の回転情報を検出する検出装置が設けられているので、可動玩具が前進しているのか後進しているのか等の動作状態を検出手段が検出することができ、可動玩具の動作状態を認識することができるという効果がある。
【0063】
本願発明に係る可動玩具は、腰部に後脚取付部材及び一対の後脚部をカバーする後脚カバーが設けられているので、後脚取付部材の揺動及び一対の後脚部の回転を隠すことができ、興趣あるものにすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る可動玩具の一つの実施の形態を前側から視た全体斜視図である。
【図2】図1の後側から視た全体斜視図である。
【図3】図1のカバーを外した内部機構の全体斜視図である。
【図4】図2の上側のカバーを外した内部機構の斜視図である。
【図5】図4の下側のカバーを外した内部機構の斜視図である。
【図6】図5に下側のカバーを取り付けた内部機構の機枠を省略した斜視図である。
【図7】図2の上カバーを外した内部機構の機枠を省略した斜視図である。
【図8】図1の上側のカバーを外した内部機構の機枠を省略した斜視図である。
【図9】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図10】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図11】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図12】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図13】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図14】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図15】本願発明に係る可動玩具の他の実施の形態を後側から視た全体斜視図である。
【図16】図15のカバーを外した内部機構の全体斜視図である。
【図17】図15を下側から視た全体斜視図である。
【図18】図17の後脚取付部材を省略した全体斜視図である。
【図19】図17の後脚カバーを外した全体斜視図である。
【図20】本願発明の動きを説明する説明図である。
【図21】本願発明の動きを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 可動玩具
2 胴部
3 腰部
5 後脚部
6 後脚部
8 前脚部
9 前脚部
11 下胴カバー
12 上胴カバー
13 下腰カバー
14 上腰カバー
16 機枠
17 左側壁
18 右側壁
19 後壁
20 保持軸
21 第1の駆動装置
22 サーボモータ
23 位置検出センサ
24 減速歯車群
25 ケース
26 駆動歯車
27 平歯車
29 小歯車
30 平歯車
31 小歯車
32 平歯車
33 入力歯車
35 連結部材
36 ボス
37 連結片
39 固定円盤
40 挿通孔
41 嵌合凹部
43 後脚取付部材
51 第2の駆動装置
52 サーボモータ
53 位置検出センサ
54 減速歯車群
55 ケース
56 駆動歯車
57 平歯車
59 小歯車
60 平歯車
61 小歯車
62 平歯車
63 入力歯車
65 連結部材
66 ボス
67 連結片
68 内脚カバー
69 外脚カバー
71 第3の駆動装置
72 駆動輪
73 駆動モータ
74 減速歯車群
76 駆動歯車
77 クラウン歯車
79 小歯車
80 平歯車
81 小歯車
82 平歯車
83 最終歯車
84 揺動片
85 検出手段
86 押圧スイッチ
87 足部材
101 可動玩具
102 腰部
103 後脚取付部材
105 後脚部
106 後脚部
107 支軸
109 溝
110 溝
111 検出装置
112 検出装置
113 一方
114 他方
115 下腰カバー
116 開口
117 前縁
119 軸受け穴
120 軸受け部
121 軸受け穴
123 中心軸
125 後脚カバー
126 後脚カバー
127 後脚
129 後脚
130 後足
131 後足
133 上腰カバー
135 尻尾
136 装飾体
Claims (6)
- 下記の要件を備えたことを特徴とする可動玩具。
(イ)胴部と、胴部に回動自在に設けられた腰部とからなること。
(ロ)腰部には一対の後脚部が設けられ、胴部には一対の前脚部が設けられていること。
(ハ)胴部又は腰部には、腰部を回動する第1の駆動装置が設けられていること。
(ニ)第1の駆動装置は、腰部を回動させるサーボモータと、腰部の回転方向及び回転角度を検出する位置検出センサを有すること。
(ホ)胴部には、一対の前脚部を夫々回動する一対の第2の駆動装置が設けられ、一方の前脚部と他方の前脚部を夫々独立して回動するように構成されていること。
(ヘ)第2の駆動装置は、前脚部を回動させるサーボモータと、前脚部の回転方向及び回転角度を検出する位置検出センサを有すること。 - 前記一対の前脚部には、夫々下端から突出する駆動輪と、この駆動輪を夫々駆動する一対の第3の駆動装置が設けられ、一方の前脚部の駆動輪と他方の前脚部の駆動輪をそれぞれ独立して駆動できるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の可動玩具。
- 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の可動玩具。
(イ)一対の前脚部の下端には、足部材が揺動自在に設けられていること。
(ロ)一対の前脚部には、夫々歩行面上にある障害物に接触して足部材が所定角度揺動したことを検出する検出手段が設けられていること。 - 一対の後脚部は、後脚取付部材の両側に回動自在に取り付けられ、この後脚取付部材は腰部に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の可動玩具。
- 後脚取付部材には、一対の後脚部の回転情報を検出する検出装置が設けられていることを特徴とする請求項4記載の可動玩具。
- 腰部には、後脚取付部材及び一対の後脚部をカバーする後脚カバーが設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の可動玩具。
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